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    元スレ岡部「ギガロマニアックス?」

    SS覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★★
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    151 = 1 :

    岡部「鈴……橋田鈴は、今……どこに……」

    岡部の父「2000年の6月に……亡くなったよ、本当に覚えてないのか?」

    岡部「もしかして……自殺……?」

    岡部の父「バカ言っちゃんじゃねえ、病死だよ!」

    岡部「……」


    分かっていた。
    十分想定された結果だった。
    だがこのままではSERNのデータベースをクラッキングすることができない。
    それはつまり、ノアⅢが開発されるのを防げないということ。
    訪れるのはディストピア。

    ──そしてまゆりはギガロマニアックスとして覚醒させるための拷問を受け。
    苦しみながら死んでいくことに。

    152 = 138 :

    ふむぅ

    153 :

    いい最終回だった

    154 = 1 :

    ────
    ───
    ──



    その後俺は、大檜山ビル2階に戻り、事の顛末を二人に語った。
    西條は引きつった笑いを浮かべ、信じられないというような表情をしている。
    セナは”そうか”と一言呟き、目を閉じ何かを考え込んでいる。


    岡部「……」

    拓巳「ど、どうすんのさ……」

    セナ「……」

    拓巳「IBN5100がな、な、なないと、未来がヤバいんでしょ!?」

    拓巳「優愛たちも連絡つかないし、あぁぁっ……もっ、もうだめだぁぁぁっ……」

    岡部「おい、西條……?」

    セナ「ギガロマニアックスの力を持った人間が消えている、という話はさっきしただろう」

    岡部「あぁ……」

    155 = 138 :

    あれ?
    セナがリアルブートすればよくね?

    156 = 110 :

    触ったことが無いと駄目じゃないかな
    タクミなら千里眼持ちだから何とかなるだろうけど

    157 = 1 :

    セナ「先程、楠と岸本──ギガロマニアックスの能力を持った二人に連絡を入れようとしたんだが……」

    拓巳「ぐぐぐ……」

    セナ「二人とも連絡が付かなくなっていた」

    岡部「なに……?」

    セナ「そしてラジオ会館からここに来るまでに、私たちに尾行がついていた」

    岡部「もしかしてラウンダーか!?」

    セナ「ラウンダー? なんだそれは」

    岡部「SERNの……治安部隊とも言うべき存在だ……」

    セナ「ギガロマニアックスの力を持った者はいるのか?」

    岡部「それは分からない……前の世界線ではいなかったように思える……」

    セナ「……その部隊の中にギガロマニアックスがいる可能性も考えておいた方がいいかもしれないな」

    岡部「どういうことだ……?」

    159 = 150 :

    お勤めご苦労様です

    160 = 138 :

    すごいすごい

    161 = 1 :

    セナ「力を持たない人間に咲畑や岸本が捕まるとは考えられないからだ」

    拓巳「で、でも! た、確かに七海やこずぴぃに比べたら、け、警戒心は強いけどさ!
        梨深はどこか抜けてる所あるし、あ、あやせは電波だし、優愛は病んでるし……」

    拓巳「ギッ、ギガロマニアックスがいるとは限らないじゃないかぁっ……」

    セナ「不安なのは分かるが気をしっかり持て、西條」

    拓巳「うぅぅ……」

    セナ「ともかく、お前も警戒を怠るな」

    岡部「あ、あぁ……」

    163 = 1 :

    翌日 8月21日

    ~岡部宅~



    岡部「……」

     カタカタ

    岡部(結局あのあと解散。各自IBN5100を探索、という流れになったものの……)

    岡部「今更ネットで調べてもな……」

    岡部(セナに頼んでIBN5100をリアルブートしてもらおう、とも思ったが……)

    岡部(セナがそれをしないということは恐らく完璧に再現するのは難しいのだろう)

    岡部「早くしなくては……」

    岡部「ん……なんだこの文書ファイルは……禁書目録?」

    岡部(こんな文書ファイル、作った覚えはないが……)

     カチカチッ

    岡部「……パスワードが必要? ……おのれ」

    165 = 1 :

    岡部「……シュタインズゲート……エルプサイコングルゥ……12141991……」

    岡部「……だぁーっ! 通らん!」

    岡部「たかが文書ファイルにパスなどつけおって!」



    岡部「……何パターンか試してみたが……やはりダメか」

    岡部「……ヤツを頼ってみるか」



    ────
    ───
    ──



    ダル「うひょー! 鳳凰院氏のお部屋拝見キタコレ!」

    岡部「あまり引っ掻き回すなよ?」

    ダル「ふんふん、ごちゃごちゃしてますな。意外っちゃー意外」

    166 = 1 :

    岡部「で、頼みたいのはこの文書ファイルなのだが……」

    ダル「んーと、どれどれ?」

    岡部「いけそうか?」

    ダル「や、まだ調べてみないことにはなんとも」



    ────
    ───
    ──



    ダル「んんんー……」

    岡部「……」

    ダル「んんんんんんー……」

    岡部「おい、ダル……?」

    ダル「ちょっと鳳凰院氏。一体どんな文書なのさ……コレ」

    岡部「いや、その、だな」

    168 = 1 :

    ダル「硬すぎ、暗号化複雑すぎ、ぶっちゃけソーシャルハッキングじゃないと無理ぽ」

    ダル「文書のプログラム自体がオリジナルでさ、僕じゃどうにもならないお……」

    岡部「そうか……」

    ダル「つか鳳凰院氏がパス設定したんしょ? ヒントプリーズ」

    岡部「そ、それが……完全にど忘れというか……」

    ダル「いや、ありえんしょ」

    岡部「ともかく、パスワードに関する情報は一切分からんのだ!」

    ダル「それじゃあ諦めたほうがよさげ」

    岡部「くっ……」

    170 :

    見てるよー

    172 = 1 :

    ダル「つかこんなひた隠しにするほどの文書ファイルって一体なんなのさ?」

    岡部「……」


    分からない。
    この世界線の俺は何を考えていた?
    鳳凰院凶真と名乗り、凄腕の雷ネッターとして活躍していたというが……。

    2000年以降が書き換わっているのだから、俺が雷ネットにのめり込んでいてもなんら不思議ではない。
    いや、正確には1975年以降か?

    ──ふと、違和感が頭の中を掠める。

    鳳凰院凶真……鳳凰院凶真……鳳凰院……凶真……。

    頭の中で反芻する。
    何かが引っかかっていた。


    ダル「あーでもなんつーか」

    ダル「僕がプログラム組むとしたら、こんなの組むかもわからんね」

    173 = 153 :

    その目誰の目

    174 = 170 :

    スローモー

    175 = 1 :

    ────
    ───
    ──



    岡部「IBN5100の探索はひとまず置いておいて……この世界線とα世界線の大きな違いについて纏めてみるべきか……」

    岡部「少しでもIBN5100に近づく手がかりになるかもしれん」

    岡部「まずは……」


    橋田鈴と俺の家につながりがあり、俺の母親が1991年前後に誘拐されていたこと。
    ラボは出来ておらず、ラボメンと俺との関わりがフェイリスを除き、全てなくなっていたこと。
    そのフェイリスと俺は雷ネットで知り合い、コンビを組んで戦ううちに恋人になったこと。
    SERNが構築するディストピアは、タイムマシンを使ったものではなく、ノアⅢという装置を使ったものであること。


    岡部「……」


    α、β世界線でもニュージェネ事件や渋谷崩壊は起きていたことから……。
    恐らくそれを引き起こしたプロジェクトノア計画はα、β世界線でも実行された。
    そしてエスパー西條や他のギガロマニックス達のおかげで計画は阻止。

    176 = 1 :

    岡部「だが……」


    プロジェクトノアは再び始動……。
    未来ではノアⅢによって人々の思考は操作され、SERNが世界を支配していると行っても過言ではない。


    岡部「……」

    岡部「フェイリスパパに”IBN5100を絶対に売るな”という旨のメールをしただけでここまで変わるのか?」

    岡部「バタフライ・エフェクト……いったい何がどう作用して……」


    俺はしばらく、モニタ上の文書ファイルをじっと眺めていた。
    ただじっと。

    このファイルが、大きな鍵になるような気がしてならなかったのだ。



    Chapter 4 『不可逆のモナド』END

    177 :

    真鍋譲治のエロマンガかと思ってwktkしたのに

    178 = 1 :

    Intermission 『猫娘のメランコリィ』



    8月14日、その日、私の王子様は消えてしまった。
    ううん、別の人になってしまったって言ったほうがいいかも知れない。

    それでも彼は、私と一緒にいることを選んでくれた。
    これからも、彼のことを好きでいてもいいの? という問いに、頷いてくれた。

    だけど──
    時折彼は、とても悲しそうな顔をする。
    まるで、私の前からまた消えてしまうんじゃないかと思っちゃうくらいに……。



    8月22日

    ~フェイリス宅~



    フェイリス「凶真、よくきたニャン」

    岡部「うむ……」

    フェイリス「どうしたニャ? なんだか、疲れた顔をしてるみたいニャけど……」

    岡部「いや、なに、寝不足気味でな……」

    179 = 110 :

    フェイリスくぁいい

    180 = 1 :

    岡部「それより……」

    岡部「フェイリスのパパさんとママさんはまだ帰っていないのか?」

    フェイリス「二人ともまだ海外だニャ」

    岡部「随分長く出張しているのだな……」

    フェイリス「パパとママは多忙の身だから仕方ないのニャン」

    岡部「そうか……」

    フェイリス「パパとママがどうかしたのかニャ?」

    岡部「い、いや、なんでもない」


    目をそらさなくてもいいのに。
    今の私にあなたの心を読む度胸なんて、ないよ。

    181 = 170 :

    ほす

    183 = 126 :

    ニャ

    184 = 129 :

    ほっほ

    185 = 42 :

    神光の救いあれ

    186 :

    いいね

    187 = 153 :

    終わりか

    189 = 1 :

    ────
    ───
    ──



    岡部「……」

    フェイリス「ニャフフ、熟考なのニャ」

    岡部「あ……」

    岡部「よ、よし! 鳳凰流秘奥義ウィルスチェッカーだ!」

    フェイリス「こんな序盤に使っちゃって大丈夫なのかニャーン?」

    岡部「う……ま、まずかった……か……?」

    フェイリス「そうやって動揺するところが今の凶真のダメなところなのニャン」

    岡部「ぬぬっ……」

    191 = 170 :

    きたか

    192 = 1 :

    ────
    ───
    ──


    岡部「くっ……9戦9敗とはっ……この狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真の名折れどぅあっ……!」

    フェイリス「ニャハハ、今の凶真はすぐ顔にでるのニャ」

    岡部「……」

    岡部「なぁフェイリス……。俺は……鳳凰院凶真は……どんな奴だったんだ? 本当に強かったのか?」

    フェイリス「それはもう、雷ネットの申し子とも言うべき強さだったのニャ!」

    岡部「ほう……」

    フェイリス「フェイリスと初めて死闘を繰り広げた時も、対戦中にフェイリスの特殊能力に気づいたのニャ」

    岡部「相手の目を見ると、考えてることが何となく分かるという、あれか」

    フェイリス「そう……魔眼チェシャーブレイク……」

    フェイリス「そして凶真は……”フェイリスが心理を読んでいる”ことを逆手に取り──」

    フェイリス「圧倒的演技力と優れた洞察力で怒涛の攻めを展開していたのニャ!」

    フェイリス「あれこそ魔技グランドジャッジメント、凶真に隙を見せたら最後。相手は死ぬのニャ」

    岡部「はは、それはすごいな……」

    193 = 1 :

    フェイリス「そして凶真は試合の後、こう言ったのニャ」

    岡部「ん?」

    フェイリス「”人の心を読めるとはな……。だがその力はあまり使うな……”」

    フェイリス「”他人の闇の感情で、心が押しつぶされるぞ……”って」

    フェイリス「ニャハハ、ご丁寧に後ろ斜め向いてポケットに手を突っ込んで言ってきたのニャン」

    岡部「……厨二病全開ではないか」

    フェイリス「でもでもぉ~、フェイリスはそう言われてグッときたのニャ」

    フェイリス「相手の心理がまるわかりというのも、実際は中々大変なのニャ」

    フェイリス「表ではいい顔してても、嘘をついてるって、分かっちゃうと辛い時も……あるのニャ」

    岡部「フェイリス……」

    フェイリス「だから凶真に分かってもらえた時はすっごく嬉しかったのニャ」

    194 = 1 :

    フェイリス「あの時から……フェイリスは、凶真に惹かれていたのニャ……」

    岡部「今の俺には……とても真似できそうもないな……」

    フェイリス「凶真……?」

    岡部「……」

    フェイリス「ABグラチャンの決勝戦……」

    フェイリス「凶真がいてくれて、とても心強かったのニャ……」

    岡部「……え?」

    フェイリス「フェイリスはずっと一人で戦ってきたから……」

    岡部「……」

    フェイリス「凶真がいたからこそ優勝できたのニャン……」

    195 = 1 :


    フェイリス「ふふ、思い出が消えてしまっても……凶真は凶真だよ……」

    岡部「……」

    フェイリス「厨二っぽいところとか、そっくりだニャン!」

    岡部「フッ……厨二は余計だ」

    フェイリス「凶真の本質は、何も変わらないのニャ!」

    岡部「すまない。……色んな事を考えすぎていたようだ」


    ──大丈夫。
    あなたが忘れてしまっても、私は覚えているから。



    Intermission 『猫娘のメランコリィ』END

    196 = 110 :

    ふむ

    198 = 1 :

    Chapter 5 『焦心苦慮のアンジェロ』



    8月24日

    ~岡部宅~



    岡部(結局あれからIBN5100の情報は入らないまま……)

    岡部(西條たちからも連絡が無いということは、進展がないままなのだろう)

    岡部(このまま時間がすぎるのを待つしか無いっていうのか……!)

     プルルルル

    岡部「? 電話?」

     プルルルル ピッ

    岡部「俺だ」

    『おっおっおっ』


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