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元スレP「誰だお前?」美希「そんな……ひどすぎるの!」
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雪歩の方がずるいじゃないか。そう思った。
自分が、プロデューサーを奪うために春香を殺したと罵った雪歩が、プロデューサーの哀傷に付け入ってプロデューサーを奪ったのだ。
雪歩こそ最低だ。最低の、死んでもいいような人間だ。
美希(そうだ。雪歩なんて死んだらいいんだよ)
プルルルルルルルルルル プルルルルルルルルルル ガチャ
美希「もしもし! 雪歩、大変なの! 今すぐ○○山の中腹まで来て!」
雪歩『こんな時間に? もう暗いしやだな。何の用?』
美希「プロデューサーがね、ショックで今にも自殺しようとしてるの! それを止められるのは雪歩しかいないの! だから早く!」
雪歩『っ!!! なんで!?』
美希「プロデューサー、やっぱり春香のことでショック受けてたみたいで、でもミキじゃ……春香を殺したミキじゃ止められないから! だから雪歩ぉ!!」
雪歩『う、うん!! すぐ行くね!』
>>252
おいw
おいw
雪歩「はぁ、はぁ、はぁっ」タッタッタッ
美希「雪歩!! こっちだよー!!」
雪歩「っ! 今どうなってる!」
美希「今あっちの崖の方にプロデューサーが! いそいで!」
雪歩「うん! プロデューサー!!」ダッ
雪歩(お願い、無事でいて! やっと結ばれたのに、ここでお別れなんて絶対ヤだよ!)
雪歩「プロデューサー! お願い、死なないで!」
雪歩「ねぇ! プロデューサー??」キョロキョロ
ザッ!
雪歩「わっ! 美希ちゃん! ねえプロデューサーがいないの! どこにいるの!」
美希「あれー、ミキ的にはこっちに行ったんだけどなー」
雪歩「そんな! じゃあもうプロデューサーはもうこの崖の下!?」
美希「そうかもしれないの」
雪歩「っ! どうして! プロデューサーとせっかく結ばれたのに! やっと幸せになれるって思ったのに! こんなところでお別れなんて! ……やだよお」グズッ
美希「そうだよね。お別れなんてヤだよね。でもね、お別れするのは、雪歩の方だよ」
雪歩「え?」
ドンッ
美希「安心して。プロデューサーは無事だから。今頃家でぐっすり眠ってるって思うな」
ドサッ
俺が言いたかったのは「誰か」の部分のことね
まあ面白いからなんでもいいのですけれど
まあ面白いからなんでもいいのですけれど
>>267
土曜サスペンス乙
土曜サスペンス乙
翌日 公園
美希「今日はこれからどうしようかなー? これで邪魔者もいなくなったし、事務所に行ってハニーと……」
プルルルルルル、プルルルルルルル
美希「あ、電話なの。はい、もしもし」
P『もしもし、美希か』
美希「あ、ハニー? どうしたの? デートのお誘い?」
P『美希、今どこで何してる?』
美希「ミキは今公園でカモさんとお話してたところだよ?」
P『そうか……。なぁ、美希は雪歩知らないか?』
美希「………………知らないの」
P『そうか。ご両親から問い合わせがあってな。昨日何か電話のあと、焦って家を出て行ったきり、戻ってこないらしい』
美希「そっか。大変なことになってるんだね。誘拐とかかな?」
P『ああ。それでな』
美希「誰が犯人なんだろうね」
P『その最後の電話の番号な』
美希「美希も殺されちゃうのかなぁ。怖いよ」
P『調べたところ』
美希「ねぇハニー、ミキを犯人から守ってよ」
P『お前の番号なんだ』
美希「……」
P『今日のお昼ごろ、今さっきなんだが、○○山の崖下で、雪歩の死体が見つかったんだ』
美希「……」
P『雪歩の服に、綺麗な金髪が数本くっついていたらしい』
美希「……」
P『昨日深夜に○○山の方へ向かうお前を見たという情報もある』
美希「……」
P『もう、分かってるんだ。だから、全部話してくれないか?』
美希「………………あはは。あはははははは」
P『美希?』
美希「ああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」
美希「……バカみたい」
美希「そうだよ。ミキが雪歩を殺したの。後ろからポンッって押して。春香の時みたいに」
美希「人間意外と脆いよね。ちょっと押しただけですぐバランス取れなくなって、そのまま落ちたらおしまい。ミキちょっと驚いちゃったの」
P「分かった。もういい。やめろ」
美希「でも面白かったな。雪歩も春香も、ハトが豆鉄砲喰らったみたい意外そうな顔で落ちていくんだよ。今から死ぬんだってこと、自覚する暇あったのかな? 聞けるならきいてみたいな」
P「ミキ、だからやめろって!」
美希「そうだ聞いてよハニー! ミキが昨日なんて言って雪歩呼び出したか知ってる? ハニーが自殺しそうだから止めに来て、だよ? そしたら血相変えて飛んできてさ。ホントバカなの」
P「もうやめてくれ!!!!!!!!」
美希「っ!」
P「俺は、俺はお前を絶対許さない!! 春香も雪歩もずっと頑張ってトップアイドル目指してたんだ! なのに、なのにお前が、お前がいたせいでっ! お前が二人の夢を壊したんだ!!!!!!」
P「――――お前なんてプロデュースしなけりゃよかった!!!!」
ブツッ ツー ツー ツー
美希「ミキだって、必死でトップアイドル目指してたの……」
ウー ウー ウー
美希(サイレン!? 警察!?)
美希「人間意外と脆いよね。ちょっと押しただけですぐバランス取れなくなって、そのまま落ちたらおしまい。ミキちょっと驚いちゃったの」
P「分かった。もういい。やめろ」
美希「でも面白かったな。雪歩も春香も、ハトが豆鉄砲喰らったみたい意外そうな顔で落ちていくんだよ。今から死ぬんだってこと、自覚する暇あったのかな? 聞けるならきいてみたいな」
P「ミキ、だからやめろって!」
美希「そうだ聞いてよハニー! ミキが昨日なんて言って雪歩呼び出したか知ってる? ハニーが自殺しそうだから止めに来て、だよ? そしたら血相変えて飛んできてさ。ホントバカなの」
P「もうやめてくれ!!!!!!!!」
美希「っ!」
P「俺は、俺はお前を絶対許さない!! 春香も雪歩もずっと頑張ってトップアイドル目指してたんだ! なのに、なのにお前が、お前がいたせいでっ! お前が二人の夢を壊したんだ!!!!!!」
P「――――お前なんてプロデュースしなけりゃよかった!!!!」
ブツッ ツー ツー ツー
美希「ミキだって、必死でトップアイドル目指してたの……」
ウー ウー ウー
美希(サイレン!? 警察!?)
雪歩のクズっぷりがすごいなこれ
また春香のお決まりのあざといコースかと思ったのに
また春香のお決まりのあざといコースかと思ったのに
気づけばケータイもバッグもすべて放り出して走り出していた。
走って走って逃げて逃げて
ビル街の大きなモニターに、自分の顔が写っていた。
キャスター「人気アイドルユニットStealSの星井美希さんが、現在殺人の疑いで指名手配されており……」
キャスター「警察が現在も懸命に捜索中です。さて、次のニュースです。世間はクリスマス。今夜は一段と冷え込み、ここ東京もホワイトクリスマスを迎えることになりそうです」
でもどこまで走っても、そこらかしこに自分を知っている人間がいた。
「あれ、StealSの星井美希じゃね?」
「うっそー、さっきのニュースで今指名手配されてるって!」
「じゃあ警察に連絡しなきゃじゃん!」
ザワザワザワ
美希(ここもダメなの!)ダッ
美希「はぁ、はぁ、はぁっ、ぐっ、ゴホッゴホッ」
美希「もう、息が……」
この世界の美希は三十路だから少年法とか気兼ねなくテレビで指名手配されます
たどり着いたのは、ビルとビルの間の薄暗い路地裏。
生ごみの臭いのする、汚い隙間にうずくまった。
美希「どうしてっ! どうしてっ!」
美希(ミキだって頑張ってたよ……。頑張るのキライだったけど、トップアイドルになるためにいっぱいいっぱい努力したよ……。なのにハニーは……)
――――お前なんてプロデュースしなけりゃよかった!!
美希(もう真っ暗だ)
どこからか、軽快な音楽が聞こえてくる。
ジングルベール ジングルベール 鈴ガ鳴ルー
今日はクリスマス・イヴ。世間はとても賑わっていた。
美希(お腹減ったな。七面鳥、食べたいの。おにぎりと一緒に食べたらおいしいかな)
美希(ケーキも。みんなで食べたらおいしいだろうな。そうだ。春香はお菓子が得意だったの)
美希(ケーキも作るのかな? きっとおいしいだろうな。春香のクリスマスケーキ、食べてみたいの)
美希(寒い。寒いの。こんな時は雪歩の暖かいお茶が飲みたいの)
美希(いっつも飲みたいな、って思った時にちょうど出てくるの。あれはすごかったの)
美希(………………)
ヒラッ
美希「あ……、雪……」
普段なら喜ぶような、ホワイトクリスマス。
今だけは不安や寂しさを増長させる雪だった。
よく考えたらこの組み合わせ
思いが重い連中やな
バスト最低と最高の人ほどではないが
思いが重い連中やな
バスト最低と最高の人ほどではないが
美希「もうヤだよ。寒いよ、おなか減ったよ、悲しいよ、寂しいよ……。ねぇ、春香、雪歩、謝るからっ。謝るから帰ってきてよぉ……」ポロポロ
気づいた時には遅すぎた。大切な友達――自分を支えてくれるユニットの仲間は、もういなかった。
ウー ウー ウー ウー
美希(またサイレン)ビクビク
美希(怖いよ。捕まりたくない……。助けてよぉハニー……)ポロポロ
美希(ハニーっ、ハニーっ、はにー!!)ボロボロ
――――俺はお前を絶対許さない!
美希「っ!」
美希(ハニーっ、見捨てないで! ハニーに見捨てられたらミキはこれからどうやって生きていけばいいの……)
美希「はにぃー……」ポロポロ
ザッ!
美希「っ!? 誰!?」ビクッ
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