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    元スレP「誰だお前?」美希「そんな……ひどすぎるの!」

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    みんなの評価 : ★★
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    1 :


    タンタンタンッ

    事務所の階段を登る。通い慣れた階段だ。最初は長くて苦しかったこの階段も、今では軽快に登りきることが出来る。

    (今日はハニーに謝らなきゃいけないことがあるの。だから……)

    今日はそのために、朝早く来たのだ。心なしか、足に力が入る。
    扉の前で深呼吸。ちょっと緊張してしまう。

    (ハニー、許してくれるかな? 大丈夫だよね……。だってハニーだもん!)

    ガチャ

    美希「おはようございますなの!」

    2 = 1 :


    美希「あれー? 誰もいないの……」キョロキョロ

    美希「おかしいなぁー。ハニーはいつもはこの時間にはもう来てるはずなのに。あ、給湯室に明かり……」

    ガチャ

    P「ふぅー。誰もいないと自分でお茶も淹れないといけないからなぁー」

    美希「あ、ハニー! おはようございますなの!」

    P「え? お、おう」

    美希「あのね、ハニー。実は今日ミキ、ハニーに謝らなきゃいけないことがあるの。聞いてくれるかな?」

    P「あ、っと」

    美希「あの、ミキね、ハニーの気持ちも考えずに……」

    P「ちょっとまってくれ! なぁ、そんなことよりもまず」

    美希「ん?」

    P「君は……誰だ?」

    3 = 1 :

    美希「おぉ? な、なにそれハニー?」

    P「えっと、どこかであったことあるっけ?」

    美希「な、なになに? どういうこと?」

    P「こっちが聞きたいよそれは。いきなり事務所に入ってきて、よく分からない話を始めるけど、君はまず一体誰なんだ?」

    美希「え、え、え?? 何が言いたいの?」

    P「だからまず、君と俺とは初対面じゃないか! 俺は君を知らないぞ! だいたいハニーってもしかして俺のことを言ってるのか? いきなり初めて会った人にハニーとか、ふつうじゃないぞ」

    美希「そんな! ハニーはハニーだよ! ハニーこそ何言ってるの? 昨日まで普通だったのにいきなり! 何? もしかしてミキのこと忘れちゃったの?」

    P「だから忘れたも何も、俺は君のことを……」

    4 :

    ほう

    5 = 1 :

    美希「えーっと……そ、そっか! ちょっとした嫌がらせなんだね? ミキがハニーを怒らせちゃったから、お仕置きとしてちょっと悪戯して苦しめてやろうってことなんだね?」

    P「いや、悪戯とかじゃなくて本当に……もしかして遠い親戚とかか?」

    美希「違うよ! え、ホントに忘れちゃったの? ミキは星井美希だよ? ハニーがプロデュースしてくれた星井美希だよ!? いくらなんでもそれは冗談きついの!?」

    P「そっちこそなんの冗談だ? そもそも俺は君を見たこともないのにプロデュースとか、よく分からないことを言うんじゃない!」

    美希「やめてなの。謝るからやめてなのぉ! いくらお仕置きでもこれはあんまりなのぉ。ミキ、ハニーにそんなこと言われたら生きてけないよぉ……うう、ぐずっ」ポロポロ

    P「うわっ、ちょ、ちょっと泣くなよ!」

    美希「ほんとのホントに、ミキのこと憶えてないの……?」ウルウル

    P「ごめん、俺は本当に君のことを知らない……と思う」

    美希「あ、あはは……、さすがにそれはひどすぎるの。いくらなんでも、そんなのってないの!!!」ブワッ ダッ!

    P「えっ!? ちょっとまっ! 行っちゃった……」

    6 = 1 :

    事務所階段下

    美希「どうしてこんなことになっちゃったんだろ」トボトボ

    美希「ミキ、ハニーがいないと生きてけないのに……そんなのひどすぎるよ」ブワッ

    美希「これから、どうしたらいいんだろう……。わかんない。わかんないよ……うう、ぐずっ、うわあああああああああん」ボロボロ

    ??「こんなところでどうしたんだい?」

    7 = 1 :


    美希「あ、亜美、真美?」

    亜美「そんなとこで泣いてたら亜美達までかなしくなっちゃうYO→」

    美希「あ、あのね、そんなことより大変なの」グズ

    真美「んー?」

    美希「ハニーがね、ミキのこと忘れちゃったみたいなの」

    亜美「あぁ、失恋話かぁー。重いね、真美隊員!」

    真美「そうですな、亜美隊員!」

    美希「失恋とかじゃないの! ホントにハニー、ミキと会ったことなかったみたいな風で!」

    真美「うーん。でもそんなのいきなり真美達に相談されてもなあ」

    亜美「うん。だって亜美達、君と今初めて会ったばっかりっぽいし、なんもアドバイスしてあげらんないYO→」

    8 :

    きたい

    9 :

    涼ちんちんぺろぺろ

    10 :

    わた、春香さんは印象に残りやすいから忘れられませんよ

    11 = 1 :

    美希「そ、そんな! 亜美と真美までミキのこと忘れちゃったの?」

    真美「ほえー? 姉ちゃんが何言ってるか真美には分かんないよ→」

    亜美「真美隊員! これはおそらく失恋の悲しみで昨晩してるんだよ」

    真美「それを言うなら錯乱っしょ!」

    亜美「そっかー。とりあえず悲しみを乗り越えたらいいことあるから」

    真美「自殺とかしちゃダメだよ!」

    亜美「じゃ、亜美達行くから~。バイバーイ」

    美希「えっ!? ちょっと!」

    美希(そんな……亜美と真美までミキのこと忘れてたの。もしかして765プロのみんなミキのこと忘れてるんじゃ……)

    12 = 1 :


    美希「そんなの……そんなの嫌だよお! たのしくないよおおお! うわああああん!」

    「うわ! どうしたの?」

    美希「あ、真君……」

    美希(でもハニーも亜美と真美もミキのこと忘れてたし、だったら真君もミキのこと忘れてる……んだろうな)

    美希「真君もミキのこと、憶えてない……んだよね……」

    「え? そんなことないよ。ボクがキミのこと忘れるわけがないじゃないか」

    美希「……本当に? ホントにミキのこと憶えてるの!?」

    「当たり前だよ」

    美希「よかった! よかったの! ミキ、もしかしたらもう皆に忘れられて、誰にも助けてもらえないかと思ったの! 真君がミキのこと憶えててくれて、ホントに、ほんとによかったの!」ダキ

    「ボクはいつだってキミの味方だよ。お姫様のことを助けるのが、王子様の役目だからね!」

    美希「えへへ。なんか今日の真君変なの。なんかちょっとキザなの。ホントに王子様みたい」

    「そりゃあファンの子の前ではボクは、真王子だからね! シャキーン! なんちゃって!」

    13 = 1 :

    美希「え……? ファンって?」

    「キミのことだよ。ボクのファンなんだろ? そうだ! サインあげるからもう泣かないで」

    美希「やっぱり、やっぱり真君、ミキのこと憶えてないの?」

    「え、いや! ライブ会場とか、サイン会とかで会ったかな、なんて思って。ち、違うかな?」

    美希「……いや。なんでもないの。そんな感じなの」

    美希(やっぱりだ。やっぱり真君も、ミキのこと忘れちゃってるんだ)

    14 = 1 :

    雪歩「真ちゃーん! ごめん、遅くなっちゃって」

    「雪歩! 全然大丈夫だよ。それより財布は見つかった?」

    雪歩「うん。家に忘れてきただけだったみたい」

    「よかったー。なくしたら大変だもんね」

    雪歩「ありがとう、真ちゃん! あれ、この人は?」

    美希「……そ、そんな、なんで?」

    「あ、えっと、さっき事務所の前で泣いていたから声をかけたんだけど」

    美希「雪歩……、なんでここに……」

    15 :

    事務員はよ

    17 = 8 :

    黒幕はピヨちゃん

    18 = 1 :


    雪歩「へ? ななななな、なんで私の名前知ってるんですかあ!?」

    「やったじゃないか雪歩! 名前が売れてる証拠だね。あはは、キミ、765プロに詳しいんだね!」

    雪歩「そ、そうなんですか? 私なんて真ちゃんと違ってまだまだダメダメの無名アイドルで誰も知らないと思ってたのに」

    「でも最近頑張ってるじゃないか! プロデューサーとの毎日の居残り練習の成果か、不得意のダンスもだいぶ様になってきたし」

    雪歩「そ、それはプロデューサーのおかげだよ! 私がすごいんじゃなくて」

    「でも頑張ってるのは雪歩だよ」

    雪歩「そ、そっか。そうだよね。私だってちょっとは……。ありがとうございます! 私の名前覚えてくれて! ってあれ?」

    「いつの間にかいなくなっちゃってる。どこ行ったんだろあの子……」

    19 :

    マブラヴオルタネイティヴでタケルちゃんがイカれた世界から現代へ戻ったが純夏に忘れられるやつだな

    20 = 1 :

    公園

    美希「ねぇカモ先生……。ミキ、これからどうしたらいいんだろ? 分かんなくなっちゃったよ」

    美希「ミキね、アイドルたのしかったけど、それはみんなのおかげだったと思うの」

    美希「みんながいたから楽しかったし、みんながいたから頑張れた」

    美希「ミキね、最初頑張るの嫌いだったんだよ? カモ先生みたいに、頑張らないでトップアイドルまで浮かんでいけたらなぁって思ってた」

    美希「でも、みんなが頑張ってるの見てるうちに、頑張るのもいいかなって思えてきて」

    美希「頑張ったら褒めてくれるハニーがいて、ライブとかフェスとか上手くいったらアイドルのみんな全員で喜んで、オーディションに受かったらみんなでパーティして」

    美希「すごく楽しかった。でも……それももう終わりだね」

    23 = 1 :


    美希「みんなが……ううっ、みんながミキのこと忘れちゃって、もうみんなとお仕事出来ないなら、ぐずっ」

    美希「アイドルなんかやめちゃった方がいいよね……」

    美希「うう、ふぇぇえ、ひっぐ、ぐずっ……やだよぉっ、ミキまだアイドル続けてたいよぉ! 765プロのみんなといっぱいいっぱいお喋りしたいよぉ! ハニーと一緒にもっとキラキラしたいよぉ!」

    美希「どうしたらいいの! どうしたら元に戻るのねぇ! 教えてよカモ先生! 分かんないよぉ」

    美希「一人ぼっちはヤだよ……寂しいよ……。誰でもいいからミキのこと、思い出してよぉぉ」ポロポロ

    カモ「ぐわっぐわっ!」

    美希「うわああああああああん」ボロボロ

    24 = 1 :

    事務所内

    亜美「兄ちゃーん、なんかさっき階段の前に泣いてる女の人がいたっぽいよ→」

    真美「そうそう。金髪のキレイな人」

    P「ああ。その人ならさっき事務所内にまで入ってきたよ」

    真美「ええ!? 不毛侵入じゃんそれ! 世の中物騒になったね→」

    雪歩「おはようございまーす」

    P「おう。おはよう。あと真美、それをいうなら不法侵入だぞ」

    真美「そっかー! さすが兄ちゃん!」

    「何の話ですかー?」

    25 = 1 :


    亜美「さっき階段で女の人が泣いてたって話だYO→」

    「ああ。僕のファンかー(ドヤァ」

    真美「ええー! まこちんのファンなの!?」

    「そうなんだよ(ドヤァ。いきなり泣きつかれてびっくりしたよ。あ、でもあの子、雪歩のことも知ってたんだよ。かなりの765プロのファンなんじゃないかな?」

    亜美「ほほーう。そんな人が出てくるとは765プロも立派になりましたなあ」

    雪歩「765プロ大躍進ですね、プロデューサー!」

    P「……」

    雪歩「あ、あの、プロデューサーどうしたんですか?」

    26 = 1 :


    真美「ほんとだよ。さっきから兄ちゃんだまりっぱなしだよね」

    P「ああ。ちょっと考えててな」

    亜美「えっちなこと?」

    P「そ、そんな訳ないだろ! そうじゃない。さっきの子のことだ」

    「あ、僕のファンの子のことですね?(ドヤァ」

    真美「で、その子がどうしたの?」

    P「ああ、みんな聞いてくれ。俺はさっきのあの子、アイドルにスカウトしようと思う」

    一同「ええええええ!!!」

    27 = 1 :

    公園

    美希(泣いてちょっとだけすっきりしたの……)

    美希(今度はもっとポジティブに考えよう。765プロの皆は13人もいるんだから、きっと誰かミキのこと憶えてる人はちゃんといるの)

    美希(そうだ! 今から全員に電話して、ミキのこと忘れてないか聞いてみるの! そしたら一人くらいは憶えてる人がいるはずなの!)

    美希「よーし。そうと決まればみんなのケータイに……」

    美希「あれ?」

    美希「……みんなのアドレスも電話番号も全然ないの」ブワッ

    美希「なんで? 昨日までは全員分アドレス帳に入ってたはずなのに」

    美希「あ、春香だけある……。気を取り直して電話してみるの」

    28 = 15 :

    さすがやでP

    29 = 1 :


    美希(繋がるかな? 繋がらなくても無理はないけどもしかしたら……)

    春香『はい。天海ですけど?』

    美希(ほ、ほんとに出た!)

    美希「あの、えっと、ミキだよ! 春香、ミキのこと憶えてる?」

    春香『あ、美希? いきなりどうしたの?』

    美希「あ、あのあの、春香はミキのこと憶えてる? 星井美希のこと憶えてる?」

    春香『憶えてるって、記憶喪失でもないんだから、美希のこと私が忘れるはずないよ』

    美希「ホントに? 春香の友達の星井美希だよ? ファンとかそういうのじゃなくて!」

    春香『もう、何言ってるの美希? そりゃあ美希は私の友達だよ。そうでしょ?』

    美希「よかったの。ホントによかったの。ミキ、もう誰にも思い出してもらえないかと思ったの……」ポロポロ

    30 = 4 :

    仲間じゃなく友達なのか

    31 = 1 :


    春香『いきなりそんなこといいだして、変な美希。ふふ!』

    美希「ほんとにありがとう、春香。ミキ、安心したの」

    春香『大げさだよ。何もしてないよ私?』

    美希「でもいいの。ありがとう、春香。あ、そうだ! 今から会えるかな? 人恋しくてしょうがないの!」

    春香『うんいいよー。ちょうど一人でショッピングしてただけだし』

    美希「ホント? やったー! 春香は今どこにいるの? ミキは○○公園にいるの」

    春香『○○公園ならすぐ近くだよ! 今からそっちにいくね!』

    美希「うん!」

    32 = 1 :

    美希(一時はどうなるかと思ったけど、本当によかったの。これで相談もできるしなんとかなるかもしれないの!)

    春香「おまたせー!」

    美希「春香! 会いたかったの!」ダキッ

    春香「久しぶりだね、美希!」

    美希「本物の春香だぁ! 春香だ春香だ!」ギュー

    春香「あはは、ちょっとぉ、苦しいよ。なんか今日の美希変だよ?」

    美希「へへ。ゴメンゴメン」

    春香「あれ、美希、もしかして泣いてた?」

    美希「え、なんでわかったの!?」

    春香「だって泣き後すごいし目充血してるしすぐ分かるよ。どうかしたの」

    美希「あはは。ちょっとヤなことがあって……」

    春香「なにがあったの? 私でよかったら話聞くよ?」

    33 = 1 :

    美希「うん。ありがと春香。……あのね、皆がミキのこと忘れちゃったみたいなの」

    春香「え、それってどういう?」

    美希「あ、えっとね、今日会った人たちがみんなミキのこと忘れてるみたいになってて」

    春香「ええー!? それってどういうこと?」

    美希「今日朝からあったハニーも亜美も真美も真君も、雪歩も……ミキのこと、誰って言ってきて。昨日までは普通だったんだよ? なのにいきなり初対面みたいにふるまうの」

    春香「そっか、それはつらかったね。よしよし」

    美希「うん。かなしかったの」

    34 = 15 :

    はるるんミキミキを持ち帰るん?

    35 = 1 :

    春香「でも大丈夫。そんなのちょっとした悪戯で、すぐ終わるよ。安心して!」

    美希「そうだよね。ミキ、ちょっと悲しくて泣いてたけど、春香のおかげで元気でたの!」

    春香「よかった。私は美希のこと忘れたりしないから、ずっと側にいるからね」

    美希「春香……、ありがとうなの!」ダキッ

    春香「よしよし」ナデナデ

    美希「そういえば春香、今日はオフ? 仕事はないの?」

    春香「仕事?」

    美希「アイドルの仕事だよ」

    春香「え? アイドル? わ、わたしアイドルじゃないよ? なれたらいいなとは思ってるけど」

    36 :

    なんだと?

    37 = 1 :

    美希「な、なにいってるの春香まで!?」

    春香「ええ? ちょ、ちょっと話が見えないんだけど、なんか美希勘違いしてる?」

    美希「えっと、春香はアイドルじゃないの?」

    春香「え、うん。いつもアイドルとか憧れるなぁ、なんて美希と話してはいるけど、私そんなにかわいい訳じゃないし、やっぱり夢のまた夢かなぁなんて」

    美希「そう。ちょっと頭がこんがらがってるから、トイレで顔でも洗ってくるの……」トボトボ

    春香「う、うん。いってらっしゃい」

    春香(わ、私何か変なこと言っちゃったかなぁ?)

    38 :

    アイドルじゃないのに金p(ry

    39 :

    百合豚は帰れ。


    美希以外、時の流れがかなり戻されたか

    40 :

    >>38
    こまけえこたあ

    42 = 1 :

    一方その頃

    P「あっれー? どこ行ったかなぁ。何というかすごいオーラがある子だったから、見ればすぐ分かると思うんだけどなぁ」キョロキョロ

    P「あの子、名前は星井美希だっけ? アイドルになったら絶対伸びるぞ。絶対探し出さないと!」

    P「ん? あの子、さっきの星井美希とはちょっと違うけど、すっごくいい感じだ! あの子と星井美希がユニットを組めば……。よし、ちょっと声をかけてみよう!」

    P「あの、ちょっと今時間いいかな?」

    43 = 1 :


    美希(春香、自分がアイドルじゃないとか言ってたな)

    美希(やっぱりなんかおかしいの。ハニーも事務所の皆もミキのことは忘れてるしアドレスも消えてる。春香だけはミキのこと憶えてたけど、アイドルのこと忘れてるの)

    美希(これはどう考えても何かがおかしいの……ってあれ?)

    美希(変な男が春香の前に! きっと春香狙いのナンパなの! 美希が撃退するの!)

    美希「ちょっとなにやってるの! ナンパなら……」キッ

    P「おわっ! って、君は今朝の! 星井美希ちゃんだっけ?」

    美希「え、はにー……?」

    春香「たたたたたたいへんだよ、美希! この人ナンパじゃなくてスカウトの人だよ! わわわ私アイドルにスカウトされてるの! あわわわわ!!」

    44 = 40 :

    わた春香さん慌てすぎかわいい

    45 = 1 :

    P「よかった! 探してたんだ!」

    美希「探してたって……」

    P「そう。君をずっと探してた。君にはアイドルの才能がある。間違いない。今日朝あった時、ピンと来たんだ」

    春香「ええー! もしかして美希もスカウトされてる!?」

    P「君たちなら、きっとトップアイドルになれる。いや、俺がしてみせる! だから……」


    P「――――俺と一緒に来てくれないか?」


    春香「あわわわわわ! 私がアイドル!? ってうわぁ」ズッコケ

    P「おっと。大丈夫?」ダキッ

    春香「は、はい……///////////」

    46 :

    あざとい

    47 :

    あざとい

    48 = 38 :

    あざとい

    49 = 1 :

    その時になってようやく、これは嫌がらせの類なんかじゃないことに気づく。

    美希「そっか……」

    小さく誰にも聞こえないようにつぶやいた。


    ――――これは、ミキに与えられた最後のチャンスなんだ……


    ならいっそ、誰も自分を憶えていないこの世界でこの状況で、もう一度一からやり直してやろうじゃないか。そうしてもう一度トップアイドルを目指してやろうじゃないか。

    美希「ハニー。いや、プロデューサー。ミキ、やるの!」

    美希「絶対にトップアイドルになるの!!」

    始まりの風が吹いた。あの日を思い出すような、涼やかな風が。

    50 = 1 :

    翌週 事務所

    P「今日からさっそく、みんなにはアイドルとして活動してもらうぞ!」

    美希春香「はい(なの!」

    雪歩「あ、あのー、私、ここに呼ばれた理由が分からないんですが……」

    P「ああ、言ってなかったな。これからお前らは三人でユニットを組んでもらう!」

    雪歩「ええ!?」

    P「雪歩も事務所に入ってからなかなか目立つチャンスがなかったが、ここで一気にブレークだ!」

    雪歩「は、はい!」

    P「美希、春香、雪歩。この三人でユニット、なずけて『StealS』だ!」

    三人「はい(なの!」


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