元スレ岡部「みんな俺から離れていく……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×9
251 :
さるか
さるよけ
255 = 52 :
さるになる
↓
忍法帖破門
コンボ怖いよな
257 = 1 :
カランカラン
鈴羽「スタングレネード!?」
バン
キィィィィン
萌郁「岡部くん! 逃げて!」
鈴羽「くっ……仲間か!」
────
───
──
萌郁「あそこには近づかない方がいい、もう正体、知られちゃったから……」
岡部「まゆりに……まゆりに会いに行ってくる……」
萌郁「岡部くん……」
259 = 168 :
おっほぁ
261 = 1 :
8月15日 18:13
~病室~
ガララ
岡部「まゆり……」
まゆり「あ、岡部くんだぁ」
るか「岡部さん、今日はもう来ないかと思いましたよ、椅子どうぞ」
岡部「まゆりっ……」
岡部(俺は結局お前を苦しめただけ……赦してくれ……)
まゆり「岡部くん……どうしたの?」
岡部「……いや……なんでもない」
264 = 1 :
まゆり「……今日の岡部くん、なんだかとっても悲しそうだよ……?」
岡部「いや、本当になんでもないんだ」
るか「……あ、ボ、ボク、飲み物買ってきます」
るか「まゆりちゃんはオレンジジュース、岡部さんはマウンテンジュー、ですよね」
まゆり「ありがとう~、お願いするね?」
岡部「あぁ、頼む……」
るか「それじゃあ行ってきますね」
269 = 1 :
岡部「相変わらず、この病室には写真がいっぱい飾ってあるんだな……」
まゆり「うん、こうしてるとね~。なんだか昔を思い出して、ほわほわ~って気持ちになるのです」
岡部「はは、懐かしいな、この遊園地よくいったよな」
まゆり「え? 行ったのは、一回だけだよ?」
岡部「あ……そうか、そうだったよな」
まゆり「岡部くん?」
岡部「……」
まゆり「私ね? 岡部くんにはすごく感謝してるんだよ」
まゆり「まゆりのこと色々気にかけてくれて、髪留めもプレゼントしてくれて、入院費まで出してくれて」
まゆり「本当にね、どれだけ感謝しても、足りないのです、えへへ」
270 = 168 :
オカリンじゃないのがなんとも
272 = 1 :
岡部「はは……その髪留め、付けててくれたんだな」
まゆり「あ、だめっ!」
岡部「……ぇ?」
まゆり「ごめんね……」
まゆり「この髪、医療用のウィッグだから……」
まゆり「……もうまゆりの髪は殆ど残ってないのです」
岡部「……」
まゆり「治療の副作用、でもね? そのおかげで、クリスマスまでは生きていられるかもって希望が出てきたんだぁ」
まゆり「クリスマスにはサンタさんに、もう少し時間をくださいって、お願いしようかな」
岡部「……っ」
岡部「あぁ……がんばれよ……」
まゆり「うんっ」
岡部「……少し、風に当たってくる」
273 :
オカリンまじ犯燐
275 = 1 :
みんな俺から離れていく……。
わかってるんだ、これも全部自業自得だって。
こうなったのも俺が不用意に過去を改変したせいだ。
岡部「でも、こんなの……きつすぎるだろっ……」
何か、何かあるはずだ……世界線を元に戻す方法が。
冷静になれ。
今までだってそうしてきたじゃないか。
276 = 51 :
弱くてニューゲーム
279 = 185 :
この世界線のFBはオカマじゃないんだよな(´・ω・`)
281 = 1 :
8月16日 13:51
~萌郁のアパート~
萌郁「岡部くん……大丈夫? 顔色、すごく悪い……)
岡部(頭が割れそうだ……)
岡部(混在する記憶、離れていくラボメン)
萌郁「おか……べくん……」
岡部(助けられない……まゆり)
岡部(……いや、考えろ。世界線を戻す方法を……2000年問題、2000年問題さえどうにかできれば……)
ブーブー
ピッ
岡部「……もしもし」
FB『……M3か?』
岡部「……はい」
284 = 1 :
FB『……仕事だ』
FB『もっとも、仕事とすら呼べるもんじゃねーがな』
FB『未来ガジェット研究所のタイムマシンを持って来い、本部に搬送する』
岡部「……っ」
FB『……発明サークルの奴らが抵抗してきた場合は殺せ』
FB『ただし、開発者の2人は殺すな、確保してSERNに連行する』
岡部「……」
岡部「なんとか……なりませんか」
FB『質問は受け付けない』
FB『作戦開始は3時間後だ』
FB『M3とM4は先行し、アルファチームとして突入しろ』
FB『バックアップとしてブラボーチームが応援に入る』
FB『お前らはタイムマシン確保を最優先だ』
285 = 215 :
FB『月が綺麗ですね』
288 = 1 :
岡部「……」
FB『……はぁ』
FB『迷ってんならよ、今決めろや。
どっちにつくのかな。
覚悟がねーなら選ばないことを選べ、流されろ、従え』
岡部「……いえ、問題は、ありません」
FB『……』
カチャッ
ツーツーツー
岡部「……」
萌郁「FBは、なんて?」
岡部「電話レンジ……タイムマシンを回収しろ、と」
萌郁「……そう」
岡部(どうする……電話レンジが回収されてしまえば、過去改変を行うことができなくなる)
岡部(それはつまり俺はこの世界線から移動することができなくなるということ)
岡部(いや……鈴羽のタイムマシンを使えばあるいは……。しかし……乗ってしまえば戻ってこれない……)
289 = 1 :
岡部(……どちらにしても、今の鈴羽は俺に電話レンジもタイムマシンを使わせる気はないはず)
岡部(未来の俺……鳳凰院凶真……俺は一体なぜ……?)
岡部(いや、考えるのは未来のことじゃない、今のことだ。……どうすればいい)
岡部(そもそも、Dメールで大分岐のような変動を起こせるのか? 2000年問題が起こった原因も分からないのに?)
岡部(そして起こせたとしても、Dメールによる事象のコントロールは難しい)
岡部(2000年問題を阻止するとなればなおさらだ)
岡部(となると──)
岡部(強引ではあるが……)
岡部「萌郁、俺を助けてくれるか?」
萌郁「え? もちろん、岡部くんのため、なら」
岡部「今から言うことをよく聞け」
俺は立ち止まるわけにはいかない。
犠牲にしてきた全ての思いのためにも。
Chapter 5 『暗黒回帰のハイド』END
291 = 1 :
Chapter 6 『哀心迷図のカイン』
私の知るあなたは、ジキル博士ではなく、ハイド氏だった。
彼が私に見せる顔は仮面。
彼は私を本当に必要としてるわけじゃない。
本当に必要してるのは別の人。
萌郁「そんなっ、そんなことしたらっ……過去を変える前に岡部くんが……死んじゃう……」
岡部「大丈夫だ、俺は絶対に死なない」
岡部「この世界線での俺は2036年時点でも生きている、つまり今の俺はどうやっても死ぬことはない」
萌郁「よく、分からない……」
岡部「不死身ってことさ」
萌郁「冗談は、やめて」
岡部「冗談なんて言っていない」
萌郁「でもっ……」
292 = 283 :
良くできてるな
すごいな
293 = 215 :
紫煙
294 :
え、なに、これ原作なの?
295 = 1 :
岡部「信用してもらうには誠意を見せる必要がある」
萌郁「でもっ、わざわざそんな危険な真似しなくてもっ」
岡部「誠意を見せるにはどうしたらいいか」
岡部「命をかけることだ」
岡部「俺は一人でもやる」
萌郁「……」
私は……どうしたいんだろう。
彼の望みが叶ったら、私と彼との関係はどうなるの?
過去が変わるってどう変わるの……?
それでも、私は──
萌郁「分かった……私、やる……」
岡部「すまない、お前には辛い選択をさせることになる」
296 = 58 :
>>294
途中からドラマCD
298 = 283 :
鳥肌立つわ
すごいな
299 :
家の妹の名前は美郁です
300 = 1 :
萌郁「謝らないで、本当に辛いのは、岡部くんだと、思うから」
岡部「辛くなどない、俺がやらなきゃダメなんだ」
萌郁「どうして、そこまで……」
岡部「……」
岡部「お前こそ、どうして俺に力を貸してくれるんだ? ラウンダーを裏切ることになるんだぞ」
萌郁「……岡部くんは、私に生きる意味、くれたから」
萌郁「私にとって、FBは父、岡部くんは……兄のような、もの」
岡部「そのFBも裏切ることになる」
萌郁「……いえ、岡部くんは……兄以上の特別な、存在」
岡部「……」
そう──
萌郁「岡部くんの……力に、なりたい」
ただ、それだけ──
みんなの評価 : ★★★×9
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