元スレ岡部「みんな俺から離れていく……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×9
152 = 134 :
よんどしーさん出るのか?
153 = 84 :
オカリンγ世界線ではどういう経緯でラウンダーになったんだ?
この話みたいにブラウンに引き込まれたの?
なんとなくMr.ブラウンは直接的な知り合いはラウンダーにしない気がしてたが違う感じなのか
154 = 1 :
パラ パラララ ギャア
岡部(早く終われ……終わってくれ!)
パラララ ガン ガン ウアア
岡部「……」
シーン
岡部「……止まった」
岡部(震えが止まらない、くそっ……こんなときに!)
岡部(来るな……来ないでくれ、誰も来ないでくれ!)
岡部(早く……早く殲滅完了の連絡をくれ……お願いだ!)
岡部「……」
シーン
ザ……ザ-……
──『こちらアルファチーム、目標6人全員の殲滅を確認した』
156 = 1 :
岡部「……ふぅー……」
タッタッタ
岡部「──!」
『万が一、連中が逃亡してきた場合……』
タッタッタ
岡部「……ぁ」
男「はぁっ……はぁっ……」
岡部(なんだ? 一体どうして……全員死んだんじゃなかったのか!?)
男「はぁっ……はぁっ……ちくしょう! なんだってこんなことに……」
岡部(どういうことだ? 情報になかった仲間!? それとも目撃者か!?)
男「はぁ……はぁ……電話っ……連絡を……」
岡部(……まずい!)
『……殺れ』
157 = 106 :
チッ
10円禿じゃなかったか
158 = 1 :
岡部(あああああああ!!)
ザッ
男「──!?」
パーン
男「かはっ……!」
岡部「はぁっ……はぁっ……」
男「う……ぐぁ……」
『……必ず仕留めろ』
岡部(うぅ、ま、まだ生きてる……んだよな、これ)
どうした、撃てよ
岡部「!?」
159 = 55 :
自分を撃つ
160 = 1 :
まだこいつは死んでないぞ
まゆりのためなんだろ
なんでもできるんじゃなかったのかよ
仕留めろよ
岡部「う……」
うわああああああああああああああ
ああああああああああああああああ
パーン
男「がぁっ!」
パーン
パーン
パーン
パーン
岡部「あああああ!!」
カチッカチッカチッ
M7「よせ、もう死んでいる」
161 = 84 :
ダークレイスと果ててしまったか…
162 = 1 :
岡部「……! はっ……はっ……」
岡部「うっ……ぁっ……うぇっ……」
M7「こちらM7、連中の仲間か……もしくはねずみがいたようだ」
M7「問題ない、M3が始末した」
岡部「あ……あぁ……」
M7「M3、余計な心配は無用だ。たとえ一般人だったとしても警視庁への根回しはFBが行なってくれる」
岡部「うぅ……」
164 = 1 :
~大檜山ビル2階~
岡部「…………」
殺した……俺が。
ぐちゃぐちゃになるまで……。
いや、覚悟はしてたことだろ。
わかってたんだ、いつかこんな日が来るって。
でも──
『一般人だったとしても』
俺は……俺は……。
ガチャ
萌郁「あの……」
どうだ、人を撃った感想は
どうだ、人を殺した感想は
岡部「……誰だ、お前」
萌郁「え? あの……覚えてない?」
俺はお前だよ
166 = 1 :
萌郁「桐生、萌郁……」
久しぶりだな
岡部「久しぶり」
萌郁「あ、うん……」
岡部「何しに来た」
萌郁「え? ご、ごめん、迷惑だった……かな。遊びに来てもいいって、言ってたから」
お前、このままじゃ壊れるぞ
なれよ、俺に
鳳凰院凶真に
萌郁「あの、岡部くん……?」
鳳凰院凶真の仮面を、被れよ
俺ならお前を助けてやれるんだ
楽にしてやれるんだ
岡部「……なら早く助けてくれ」
萌郁「おか……震えてる」
萌郁「手もこんなに冷たい……」 キュ
168 :
ムァッドサイエントゥィストはやくきてー
169 = 1 :
どうした、震えてるぞ
岡部「寒いんだ、とんでもなく寒いんだ」
寒さのせいだけじゃないだろ
早く被れよ、ペルソナを
萌郁「岡部くん……!」 ギュ
岡部「……ぁ」
岡部(萌……郁……?)
萌郁「私、君に助けられた……」
萌郁「君のお陰で、生きる意味、見つけられたの」
萌郁「ねえ、全部話して……。君が抱えてる物、私にも背負わせて……」
萌郁「……今度は私が、あなたの力になりたい」
岡部(萌郁……) ギュウ
やれやれ
まあいい、いつでも呼ぶがいい
俺は常にお前のそばにいる
俺はお前だからな
171 = 1 :
~半年後~
ピッ
岡部「FBからの連絡が入った、これから現場へ向かう」
萌郁「了解」
萌郁「……あの、岡部く──」
岡部「仕事の時は岡部と呼ばないでくれ」
萌郁「ご、ごめん……なさい」
岡部「行くぞ、M4」
萌郁「了解……M3」
そう、俺は仮面を被る
今は岡部ではない
俺が名は 我が名は
鳳凰院凶真
Chapter 3 『自己防衛のファケレ』 END
173 = 55 :
ちゃっかり使い分け
174 :
鳳凰院凶真とか言い出さない世界線は何%の壁を超えれば辿り着くのだろうか
175 = 1 :
Chapter 4 『暗中のメテンプシュコーシス』
2009年 4月12日
~学校~
ダル「なぁなぁ岡部氏、僕達もいよいよ卒業の年っすな」
ダル「また一緒にクラスになれて嬉しいお」
岡部「橋田、今俺はものすごく眠いんだ、話しかけないでくれ」
ダル「ええー? 何? もしかして徹夜でネトゲしてたとか?」
岡部「……」
ダル「ちょ、無視すんなし」
岡部「少なくともお前が考えてるようなことじゃないとだけ言っておく」
ダル「3年になって厨二病がちょっとはマシになってるかと思いきや、加速してた件について」
岡部「……」
176 = 25 :
>>174
ダイバージェンスメーターが砕けるレベル
178 = 106 :
小学生だか中学生の時にその元ネタのアニメ見なければ良い
179 = 1 :
2010年3月15日
~病室~
ガララ
岡部「まゆり、元気か?」
まゆり「……」
岡部「ん? どうしたんだ? 調子、良くないのか?」
まゆり「岡部くん……まゆりね、聞いちゃったの」
岡部「……?」
まゆり「まゆりの入院費……払ってくれてたの、岡部くんだったんだね……」
岡部「……」
まゆり「全部、叔母さんから聞いたよ?」
180 = 55 :
>>177
もしかしてダイバージェンス一桁が表示されなかった世界線って
181 = 1 :
まゆり「ねえ、もうやめようよ……。岡部くんの気持ち、すごく嬉しいけど……」
まゆり「岡部くんずっと無理してた……よね」
岡部「そんな……こと……」
まゆり「このままじゃ、まゆりの知らない岡部くんになっちゃう気がして、怖いの……」
まゆり「もう大丈夫だから……私、岡部くんの重荷になりたくないよ……」
岡部「そんなことない!」
まゆり「……っ」
岡部「そんなことない、重荷だなんて考えたこと無い」
まゆり「なんで? どうして私なんかのために……」
岡部「なんかじゃない、お前がいたから今の俺がいるんだ」
182 :
このまゆりだと私のせいでオカリンこんなになっちゃったって思いそう
183 = 1 :
岡部「お前に会いに行こうと思わなかったら、俺は恩人に会うことはなかった」
岡部「きっと今も、自分の居場所を掴めないまま、どこかを彷徨ってたかもしれない」
岡部「決めたんだよ、守るって。どんなことを犠牲にしてもお前の笑顔を守るって!」
まゆり「岡部くん……」
岡部「だから……重荷になってるだなんて思わないでくれ……」
岡部「俺はそんなことっ……一度も思ったことはない」
まゆり「ホントに?」
岡部「あぁ、本当だ」
まゆり「……」
まゆり「……まゆりは愛されちゃってるねぇ……えっへへ……ちょっと照れくさいよぉ……」
岡部「……はは」
本当にそうか?
岡部「──!?」
184 = 1 :
ただの一度もないか?
岡部(頼むからまゆりの前で出て来ないでくれ!)
お前は嘘まみれだな
岡部(お前は一体誰の味方なんだ!)
俺はお前の味方だよ
お前は俺だからな
まゆり「岡部くん……?」
岡部「はっ……」
まゆり「だ、大丈夫? やっぱり、無理してるんじゃ……」
岡部「む、無理なんかしてないさ」
まゆり「でも、バイトもすっごく大変……なんだよね?」
岡部「そ、それはっ……」
まゆり「もしかして危ない事……とかしてない……よね?」
岡部「……大丈夫だ、心配するな!」
186 = 1 :
岡部「金は……金は……そう、発明品を売って工面してるんだ」
まゆり「そうなの?」
岡部「ほら、俺って理数系には強いだろう?」
岡部「画期的な発明品を売ってるんだ、小さいけど研究所だってある」
まゆり「そうなんだ~、岡部くんってやっぱりすごいねぇ~、えっへへ~」
岡部「そうだ、まゆりもラボラトリーのメンバーに加わるといい」
まゆり「ええー!? いいの~!? まゆり、何もできないよ?」
岡部「心配するな、まゆりはいるだけでいいんだ。ずっと俺のそばに……いるだけで……」
まゆり「ラボラトリーのメンバー……ラボメンかぁ……えへへ」
187 = 1 :
まゆり「見てみたいなぁ……ラボ」
岡部「だったら早く元気になれよ?」
まゆり「うん……」
岡部「それじゃ俺はそろそろ帰るからな」
まゆり「岡部くん……」
岡部「ん? どうした?」
まゆり「ありがとうっ」
岡部「……あぁ」
ガララ
岡部「ふふ……」
岡部(まゆりの笑顔……俺は守れるだろうか、いや、守ってみせる)
自我をコントロールし
心の中の善と悪を分離させ
それぞれ独立させたつもりだろうが
まゆりがお前のそばから姿を消した時
お前はどうなるかな?
岡部「……」
188 = 1 :
2010年 5月15日
~ラボ~
ダル「んんんんんんん~~……」
岡部「どうした、そんなに唸って。腹でも痛いのか?」
ダル「いや、なんつーか。……岡部氏、ゴミ量産してどうするんのさ」
岡部「な、なんだと!」
ダル「はっきり言ってセンス無さすぎっしょ……オモチャの光線銃にリモコン仕込んだだけって、アリエンティ、マジアリエンティ」
ダル「あえて言おう、カスであると」
岡部「ぐっ……橋田……殴られたいのかっ……!」
ダル「はいはい、厨二病厨二病」
岡部「大体、俺が4月にラボに誘った時には即断ったくせに、どういうつもりだ」
ダル「だって、秋葉の──それもメイクイーン+ニャン2の近くにあるなんて聞かされてなかったんだもの!」
189 :
しえん
191 = 168 :
ダル再び
192 = 1 :
岡部「メイクイーン……」
ダル「あ、良かったらこれから一緒にどう?」
岡部「結構だ」
ダル「ぐはー! 即答すか。つかなんでよー! フェイリスたんに会いに行こうず」
岡部「だからそのフェイリスが苦手なんだよ、俺は……」
岡部「あいつと話してると頭が痛くなってくる」
ダル「ふーん、まあいいや、じゃあ僕はこれで」
岡部「あぁ……」
ダル「ふひひ、もうすぐ誕生日だしフェイリスたんにイベントお願いしよっと」
岡部(俺は発明に向いてないのか? だが、記憶の奥底でこれらのガジェットを作れと……)
ゴチャゴチャ
岡部(やはり俺に発明など向いてないようだな……)
193 = 1 :
2010年 7月28日 14:44
~ATFエレベーター内~
岡部「おい橋田、バナナがゲル状になる理由はまだ分からないのか」
ダル「全くもってイミフ、つーか僕だけに任せてないで岡部も調べるべきだろ常考!」
岡部「俺は色々とやることがあるんだ」
ダル「ったくもー! あなたいつもそうやって言い訳ばかり! 今日だって集合時間に1時間も遅れてきて!」
岡部「気色悪い、殴りたくなるからやめろ。それに、昼頃メールしただろ、遅れるって」
ダル「は? 昼頃? 着てないけど」
岡部「何……? いや、確かにしたはず」
ダル「だから着てないっつに」
岡部「携帯貸せ!」
ダル「あ、ちょ!」
ピッピ
岡部「ない……消したのか?」
194 = 168 :
おっ
195 = 1 :
ダル「んなことするわけねーじゃん、つかプライバシーの侵害だお」
岡部「……っ」
かみ合わない会話に戸惑いを覚える俺。
ポーン
ふと耳に、目的の階に到着したことを知らせる軽快な音がこだました。
同時に鉄の扉が割れ、飛び込んくる光に目を細める。
ゆっくりと鮮明になっていく視界の先にその人物は柱を背に立っていた。
岡部「……ぁ」
岡部「紅莉栖……」
気がつくと俺は──
その女を強く強く抱きしめていた。
196 = 1 :
2010年 7月28日 17:30
岡部「あの女ぁ……全力で殴りやがって」
『馬鹿なの!? 死ぬの!?』
岡部「……」 ペタ
岡部(まだヒリヒリする。……くそ、いつもの俺ならこんなことには)
岡部(”あの夢の記憶”は、るかや橋田の時に”蘇っても封印しとく”と強く誓ったはずだったのだが……)
岡部「今日の俺はどうかしてるな」
岡部「きっと疲れてるんだ、さっさとラボに戻ってゆっくりしよう」
197 = 1 :
~ブラウン管工房前~
岡部「ん?」
天王寺「おう、岡部か」
岡部「もう閉店ですか、今日は早いんですね」
天王寺「今日はバイトの面接があってな」
岡部「バイト? こんな客も来ない店にバイトとは物好きな」
天王寺「おめぇが言うなや」
女「おっはー」
天王寺「……」
岡部「……っ」
岡部(この女……?)
199 = 1 :
女「あれ? 流行りの挨拶じゃなかったっけ?」
岡部「まさか、バイトというのは……」
天王寺「そのまさかだ」
天王寺「名前は」 鈴羽「阿万音鈴羽」
天王寺「年は」 鈴羽「18」
天王寺「志望動機は」 鈴羽「ブラウン管が好きだから」
天王寺「採用」
岡部「まて、これはコントか?」
鈴羽「そういう君は……誰?」
天王寺「岡部ってんだ、この上を間借りしてるバカだよ」
200 = 1 :
岡部「岡部倫太郎だ」
鈴羽「ふーん」
スッ
岡部「ん?」
鈴羽「握手」
岡部「あぁ」
ギュウ
岡部「……っ」
鈴羽「よろしく、岡部倫太郎」
岡部(牧瀬紅莉栖といい、阿万音鈴羽といい、なんなんだ……一体)
みんなの評価 : ★★★×9
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