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    元スレ岡部「みんな俺から離れていく……」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×9
    タグ : - steins;gate + - γ世界線 + - シュタインズゲート + - シリアス...? + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    552 :

    α世界線に戻ったのか?

    553 = 1 :

    戻ってきたんだな。
    すまない……みんな。
    俺が逃げだしたばかりに。
    二人のどちらかを選ばなかったばかりに。

    色んな思いを犠牲にしてしまった。
    辛い思いをさせてしまった。

    でも俺はもう逃げない、選ぶよ。



     ガチャ

    まゆり「ずるいよクリスちゃん、まゆしぃもその話に加わる権利はあるのです……」

    岡部「まゆりっ!」

    紅莉栖「ま、まゆり!?」

    555 = 1 :

    まゆり……良かった。
    久しぶりにお前の元気な姿が見れて嬉しいぞ。


    るか「そ、そうですよ! そんなのず、ずるいですっ」

    フェイリス「凶真はフェイリスを選ぶのニャ! 2人は前世からのつよ~い絆で結ばれてるニャン!」

    紅莉栖「ちょ! おま! い、いつから……!」


    ん?
    なんだこれ。

    556 = 1 :

    鈴羽「そもそも牧瀬紅莉栖と椎名まゆり、二人から選ぶって前提がおかしいんだよね」

    萌郁「そう、抜け駆けは、だめ」


    鈴っ! 鈴羽!? 鈴羽だ!
    なんでいるんだよ、お前はすでにタイムトラベルしてるはずじゃ……。


    岡部「おい鈴羽、お前はSERNのディストピア構築を回避するために1975年に飛んだはずでは……」

    鈴羽「え? SERN? ディストピア? なにそれ」


    会話が噛み合っていない、これはもしや……。

    557 :

    >>556
    おいマグマやめろ

    558 :

    さるよけ

    560 :

    もう許してやれよ

    561 :

    あっつ! マグマ? マグマだ!?

    562 :

    紅莉栖「と、というか、ぬ、抜け駆けなんて、してないわよ!」

    鈴羽「いや、してたね、絶対」

    萌郁「確率を2分の1まで高めて、あわよくば、選ばせる」

    フェイリス「汚いニャンさすがクーニャンきたないニャン」

    るか「ボ、ボクだって……岡部さんと……」

    まゆり「みんなぁ、だめだよぉ……オカリンが困っちゃってるよ~」

    563 :

    >>560
    なかったことにしてはいけない

    565 = 1 :

    まゆり「オカリンの気持ち考えてあげようよ~……」

    紅莉栖「まゆりの言うとおりね!」

    フェイリス「フェイリスたちを除け者にして選ばせようとしてたのはどこの誰かニャーン?」

    鈴羽「そうだよー!」

    るか「ボ、ボクだって、岡部さんに……」

    萌郁「選ばれ、たい」


    「オカリン!」 「岡部!」 「岡部……くん」 「岡部さん!」 「凶真ぁ~!」 「岡部倫太郎ーっ!」


    みんな俺の近くに集まってくる……。
    わかっているんだ、これも全部自業自得だって。
    こうなったのも俺が不用意に過去を改変したせいだ。

    まゆり「あれ~……オカリン、どうして泣いてるの……?」

    岡部「でも、こんなの……きつすぎるだろっ……」


    世界線変動率 3.08106%


    Last Chapter 『比翼恋理のジキル』 END

    566 :

    おいおい
    ひよくの、、、?

    567 :

    笑った

    568 :

    え?その世界線に飛ぶのか

    571 = 561 :

    だーりんオチかよw

    572 :

    岡部爆ぜろ

    >>1正規ルートはよ

    573 = 1 :

    Epilogue 『異世界線のアナザーヘブン』


    8月18日



    昨日、10年ぶり──俺の主観では──に池袋の実家に戻ってみた。
    そこには遠い昔に見た元気な両親の姿があり、思わず目頭が熱くなる。
    が、必死に堪える。知る必要のないことだから。
    ただ俺は一言、随分放ったらかしにしてすまない、とだけ伝えた。

    もっとも、両親は何を勘違いしたのか”だったら店番を頼む”と言ってきたのだったが。


    秋葉にも違いはあるだろうかと、歩きながらあちこち眺めてみる。
    街を行き交う人はかつてのように様々な顔を覗かせている。
    その表情は、2000年問題の爪痕が深く残ったあの世界線よりも随分明るかった。

    574 :

    まじかよお疲れ

    575 :

    ヒモリン

    579 :

    おっつー

    581 = 1 :

    ~ブラウン管工房前~



    鈴羽「うーっす、岡部倫太郎ー」

    岡部「鈴羽か」


    俺はこの世界線での記憶が無い。俺は鈴羽から、それとなく聞き出してみる。
    これまでどう過ごしてきたのか。なぜ鈴羽がタイムトラベルしてきているのか。


    鈴羽「それで父さんってば、コミマの中心で萌え萌えキュン! だもんね、あはは!」

    岡部「……それは見てみたかったな」

    鈴羽「え? 君もいたじゃん」

    岡部「え? あ……そ、そうだったな」


    どうやら俺はダルとその嫁の仲を取り持ったらしい。
    ──こいつの存在を消さないために。
    そのお礼に未来の情報を一つだけ教えると言ってくれた。

    ──安心した。
    未来ではディストピアも構築されず、鳳凰院凶真もラボのみんなと仲良くやっているらしい。

    ありがとう、鈴羽。これで肩の荷が降りた。

    583 = 559 :

    だーりんのルカ子ルートは色んな意味でやばかった(震え声)

    584 :

    おつ
    そういえばドラマCDのラストもダーリン世界線ぽかったよな

    585 = 572 :

    まてお前らまだ終わっちゃいねぇ

    586 :

    ダーリンは鈴羽に罵倒されるところがよかったでしゅブヒイイイイイイ

    588 :

    >>583
    シナリオ勧めるのつらかったわ・・・

    589 = 1 :

    ~メイクイーン~



    岡部「……」

    フェイリス「あ、凶真ぁ~! おかえりニャさいませ~、ご主人様!」


    俺はこの場所が苦手だ。
    俺の居場所ではない、そう思っていた。
    だが──


    フェイリス「それで~、凶真は冥界より召喚されし黒き堕天使、4゜Cの策略からフェイリスとメイクイーンを守ってくれたのニャ!」

    岡部「当たり前だ、俺の目の黒いうちはそんな奴の好きにはさせん」

    フェイリス「ニャフフ、凶真はフェイリスの王子様なのニャ!」

    岡部「俺は王子様などではない! あえて言うならば、地を這う者!」


    このやりとりも随分と懐かしく感じる。
    と言っても、俺にとっては記憶のみが存在するやりとりだけなのだが。
    たまにはこういうのも悪くない。
    もう居場所を失う恐怖に怯えなくてもいいのだから。

    590 = 564 :

    >>583
    鈴羽ルートのダルのウザさの方が…

    591 = 557 :

    原作だーりんあわせて不憫な男の娘ルート

    592 = 1 :

    ~柳林神社~



    岡部「るか」

    るか「あ、お、岡部さん! こんにちは!」


    るかは神社の境内で掃き掃除をしていた。
    相変わらず巫女装束が似合っている。
    竹箒を持つその姿はとても可憐で、思わず見とれてしまうほどだ。


    るか「それで、岡部さんはボクの修行に付き合ってくださって……」

    るか「信じて素振りを続けていれば、清心斬魔流 の奥義を会得できる、と……」

    岡部「あぁ、そうだ、信じていれば何事も乗り越えられる」

    るか「はい……、ボク、頑張ります」


    そういえばこの世界線のるかは男なのだろうか? 女なのだろうか?
    いや、よそう。
    るかは俺を慕って付いてきてくれる。
    俺のことを信じてくれる。
    男だとか女だとか、そんなことはどうでもいい。

    593 :

    るみぽ

    594 = 566 :

    なん、、、だとっ

    596 = 1 :

    ~萌郁のアパート~



    岡部「邪魔するぞ」

    萌郁「あ、岡部くん」


    相変わらず部屋が雑然としている。
    空のインスタント食品の容器。無造作に転がっている缶。積み上げられた雑誌。片付けられない女。
    あの時の俺はこんな状態の部屋が好きだった。
    綺麗にしてあると、汚れた俺が入ってはいけないと思うから。


    岡部「相変わらずだな」

    萌郁「……また片付け手伝ってくれる?」

    岡部「……ああ」

    岡部「それと、ケバブ……買ってきた。一緒に食おう」

    萌郁「ありがとう、岡部くん」


    今度は俺がこいつの力になってやろう。
    もうペルソナを被る必要はないのだから。

    597 :

    >>593
    ニャ!

    598 = 588 :

    あと2人かな

    599 = 1 :

    ~ラボ~



    ダル「オカリーン! ハーレムとか許さない、絶対にだ!」

    岡部「おい、何の話だ」


    橋田至、マイフェイバリットライトアーム。
    α世界線においても、あの世界線においてもタイムマシンを作り上げ、歴史を動かした男。
    もしかしたら、俺なんかよりずっと苦悩があったのかもしれない。


    岡部「なあ橋……ダル」

    ダル「ちょ、ハシダルって、変なあだ名つけんなし」

    岡部「というかお前にはすでに阿万音由季という彼女がいるだろう」

    ダル「それとこれとは話が別! ラボでラブチュッチュ*6とか無理! 死ぬ! 僕が死ぬ!」


    相変わらず飛ばしている。
    あの世界線においてもこういう会話で、いくらか救われていたのかもしれないな。
    そして、おまえがいてくれたからこそ、俺はこの世界に来ることができた。
    まゆりも紅莉栖も死なない世界線に。
    ラボメンが元気に笑っている世界戦に。

    ありがとう、お前は最高の相棒だ。


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