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    元スレほむら「闇の書……?」

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    152 = 38 :

    はやて「ん……あれ、あたし……?」

    管制人格「……お久し振りです、我が主」

    はやて「あなた……あ、そや、思い出した!確か前にも、ここで会うたことある!」

    管制人格「覚えて、おいででしたか」

    はやて「うん……でも、なんで忘れたんやろ」

    管制人格「仕方ありません。このまどろみから目覚めれば、あなたはここでの記憶をほぼ失くしてしまいます」

    はやて「あー……前も確か、そんなん言われたような……。
        いやいや、今はそんなことより。あたしはさっきまでキュゥべえと話してたはずや。
       やのに……もしかして、あなたが?なんで?」

    管制人格「……申し訳ありません、我が主」

    153 = 138 :

    アインスきた!これで勝つる!

    154 = 38 :

    はやて「あ、ううん!別に怒ってるんちゃうんよ!ただちょっと、気になっただけや。何か理由があるんやろ?」

    管制人格「……主とあの者との契約を止めるためです。あの契約には何か、おかしな物を感じます」

    はやて「おかしなもの……?」

    管制人格「上手くは言えませんが……。どうか我が主、あの者との契約は、よくお考えになってください。
           私に言えるのはここまでです。あとは、主の判断にすべてお任せします」

    はやて「うーん……なんや、よう分からへんけど、なんとなく分かった。
        とりあえず、もうちょい色々考えてみるな」

    管制人格「ありがとうございます。……突然、私の独断でこのようなご無礼を働いてしまい……。
           しかし、これも主を思うが故。どうか、ご理解くださるよう……」

    はやて「ん、ありがとうな。わざわざあたしのために……」

    管制人格「では、我が主。
          どうか……あなたの記憶に少しでも私の言葉が残っていることを……」

    155 = 134 :

    ぺろぺろ支援ぺろぺろ

    156 = 38 :

    ……主は、目を覚まされたようだ。
    とっさに主を夢の中へと引き込んで、契約を阻止してしまったが……。
    正直、私にはどうするのが正しいのか判断できない。

    このままだと私はいずれ、私自身の呪いであの優しい主を殺してしまう。
    闇の書が完成しようがしまいが、この運命は変えられない。

    ならばいっそ……あの者との契約に頼ってしまった方が良いのではないだろうか。
    得体の知れない契約ではあるが、このままでは我が主の死は免れない。
    しかし、あの者と契約すれば……もしかすると、主が生き残る道が標されるかも知れない。

    たとえその道の先に待つのが過酷な運命であっても、わずかながら主の生が伸びるのであれば。
    束の間の安らぎを得られるのであれば……その道にすがる他ないのかも知れない。

    ああ……どうか、我が主に幸福な人生を。

    158 = 38 :

    数日後、病院

    さやか「やっほー、はやて」

    まどか「こんにちは、はやてちゃん」

    はやて「あ、2人ともいらっしゃ……い?」

    ほむら「……こんにちは」

    はやて「あ……!もしかして、暁美ほむらさんですか?」

    ほむら「2人から話は聞いてるみたいね。初めまして、八神はやてさん」

    さやか「いやー、ようやくお互いを紹介できたよ」

    まどか「なんか最近ほむらちゃん忙しいみたいで、なかなか都合合わなくて大変だったんだよね」

    はやて「えっと、暁美さんは……」

    さやか「はやてー?ほむら一応あたしたちと同級生なんだし、そんなに畏まらなくても良いんじゃない?」

    はやて「あ、うん……そやけど一応、初対面の年上の人には敬語が礼儀やし……。それに、とっても大人っぽい方やし」

    ほむら「そう、ありがとう。でも、私は特に口調は気にしないから。好きなように話してくれて良いわ」

    159 = 38 :

    さやか「それにしても、やっぱりはやてしっかりしてるよね。まだ小学生だってのにそんな礼儀にまで気を遣えるなんてさ。
        時々、あたしやまどかの方が年下なんじゃないかって思っちゃうくらいよ」

    まどか「えっ?わ、わたしも?」

    さやか「やっぱあれ?読書量の違い?」

    はやて「あはは、なんやあんまり褒められたらちょっと恥ずかしいなぁ」

    まどか「その本なんて、すごく分厚いもんね。わたしなんか、最初のページで断念しちゃいそう」

    そう言ったまどかの視線を、私も追う。
    ベッドの向こう側のテーブルの上には、確かに分厚い本があった。

    ……なんだろう。
    この本、何か見覚えがある。
    確か、写真か何かでつい最近見たはずだ。
    どこかで、最近……。

    ほむら「ッ……!」

    161 :

    ほむ×まどの厚い本

    162 = 38 :

    はやて「あれ?この本、確かシグナムたちが持って行ったはずやけど……忘れて行ったんやろか」

    ほむら「っ……今、その人たちはどこへ……!?」

    はやて「うーん、シグナムは多分、剣道の道場かなぁ。
        ヴィータはゲートボールのおじいちゃんおばあちゃんに遊んでもろうとるんやない?
        なんや最近みんな、出かけることが多なって……」

    ほむら「……!」

    まどか「ほむらちゃん?」

    ほむら「……ごめんなさい。大切な用を思い出したわ」

    さやか「へっ?な、何よまた急に……」

    ほむら「ごめんなさい。それじゃ、さようなら」

    はやて「あっ……行ってもうた」

    さやか「もー、何なのよあいつ。せっかくはやてと会えたってのにさ」

    はやて「まぁまぁ、なんや焦ってたみたいやし、きっとよっぽど大切な用事やったんよ」

    163 :

    先にまどか達に確認しておけばシグナムとはやてのつながりわかったんじゃないの?

    164 = 38 :

    病院の外

    ほむら『……クロノ。聞こえるかしら』

    クロノ『ほむら!ちょうど良かった、今君にも連絡を取ろうと思っていたところだ』

    ほむら『え……?』

    クロノ『突然ですまないが、今からこちらに来てくれないか?大切な話がある』

    ほむら『……えぇ、わかったわ』

    166 = 38 :




    はやて「ところで2人とも、今日は上条くんのお見舞いには行かへんかったん?
        いっつもよりここに来る時間、ちょお早いような気がしたんやけど」

    さやか「え……っと、うん、まぁ……ね」

    はやて「あ……ごめんな。聞いたらあかんことやったか……?」

    さやか「あ、ううん。大丈夫。今あいつ……ちょっと精神的に参っちゃってるみたいだからさ。
        だから、なんていうか、行きづらくて……それだけだよ。だからさ、気にしないで」

    まどか「さやかちゃん……」

    はやて「……もし良かったら、今から会ってみてもえぇか?」

    さやか「えっ……?」

    はやて「ほら、あたしもその……足、動かへんやろ?そやから、ちょっと放っておけへん言うか……。
        上条くんとお話して、ちょっとでも元気づけられたらなぁ、って……」

    さやか「はやて……ありがとう。わかったよ、今から会いに行ってみよう。
        前々から、ずっと会いたいって言ってたんだしね!」

    167 = 38 :




    さやか「……き、恭介?入るよ……?」

    まどか「こんにちは……」

    恭介「…………」

    はやて「あの……こんにちは」

    恭介「……君は……あぁ、八神さんだね」

    はやて「あ、はい。そうです。八神、はやてです」

    恭介「……それで?何しに来たんだい?」

    はやて「その……ちょっとお話、しませんか?ずっと前から、上条くんとお話したいなーって思てて……」

    恭介「…………」

    169 = 38 :

    さやか「え、えっと、恭介……」

    恭介「…………八神さんはさ。足が動かないんだよね?」

    はやて「あ……はい、そうです」

    恭介「一体いつから、足が動かないんだい?」

    はやて「あたしは……物心付いた時には、もう……。それからずっと、車椅子生活です」

    恭介「…………。辛いとか、苦しいとか、思ったことは?」

    はやて「やっぱり、治療やお薬は、ちょっぴり大変です。それに家族も居らへんしで、やっぱり生活も大変でした。
        何年か前から、ほとんど一人暮らしみたいなもんです」

    まどか「え、そ、そうだったの?でも、シグナムさんたちは……」

    はやて「あ、あの子らがウチに来たのはほんまに最近で……家族が増えた時は、ほんまに嬉しくて。
        車椅子生活なのは変わらへんけど、でも、今はすごく楽しいです。
        あったかい家族に囲まれて、みんなで笑って過ごせて。
        足はまだまだ動かへんけど、それでもあたしは、
        支えてくれるみんなが居てくれる今の生活が、一番幸せやって、そう思ってます」

    恭介「……!」

    170 = 38 :

    さやか「あ、あのさ、恭介。ほら、はやてはこんなに……。だからさ、恭介も」

    恭介「……八神さんは僕とは違うよ」

    はやて「え……」

    恭介「君は、スポーツをやったことがあるかい?
       その足で自由に外を走り回ったことや、何かの大会で賞をとったりだとか、そういう経験はあるかい?」

    はやて「……あたしは……」

    さやか「ちょっと、恭介……!」

    恭介「ないんだろう?物心付いた時からずっとそんな状態だったんだから。
       でも、僕は違う。僕は、事故に遭うまではずっとヴァイオリンを弾いてた。
       この左手で弦を押さえて、出したい音を自由に出せる感触が、まだ頭に残ってる……。
       忘れられないんだ……!自由に指を動かせていたあの感覚を、忘れられないんだ……!
       足を動かしたことのない君とは違う!僕は、人生で一番大切だったものを失ったんだ!
       君にはこの気持ちはわからない!僕と君とは、根本的に違うんだよ!!」

    171 :

    ほむらちゃん最強伝説はもうええから

    172 :

    さるよけ

    173 = 38 :

    さやか「ッ……!」

    はやて「……ごめんなさい。何も知らへんと勝手なこと言うて」

    さやか「はやて……!」

    はやて「さやかちゃん、まどかちゃん、あたし、病室戻ってるな。……さよなら、上条くん」

    まどか「あっ……待って、はやてちゃん!」

    恭介「…………」

    さやか「恭介……!今のは……酷すぎるよ……!」

    さやかはそう言い残し、鹿目さんと八神さんを追いかけていった。
    僕は病室に、1人残される。

    恭介「……わかってるよ、さやか。わかってるんだ……」

    174 :

    この場で両腕叩き落そう
    ついでに脚も
    出来れば首も

    175 = 161 :

    はやてちゃんの足の裏ペロペロ

    176 = 38 :

    僕は、最低な人間だ。
    あんな小さな子が、あんなに強い心を持っているのを見て……僕は、すごく恥ずかしくなった。
    家族の温かさ、支えてくれる人の温かさ。
    僕が今まで気付かなかったことに、あんな小さな子が気付いてる。

    それに気付いた瞬間、自分の小ささと弱さと愚かさに気付いた。
    けど、そんなことを認めたくなくて。
    それを認めたら、前さやかに酷いことを言った自分を、絶対に許せなくなるから。
    さやかに酷いことを言った自分を、正当化したくて。

    そして僕は、心にもない暴言を、あの強い子に叩き付けた。
    僕は……最低の人間だ。

      「だったらもう、死んだ方が良いよね」

    死んだ方が、良いかな……。

      「そう、死んじゃえば良いんだよ」

    177 :

    上条さんの扱い

    178 :


    おう
    死ね死ね

    179 = 38 :




    クロノ「すまないな、突然呼び出したりして」

    ほむら「気にしないで」

    フェイト「魔法少女のみんなまで呼び出すってことは……また模擬戦?」

    杏子「へへっ!だったら今度こそ決着つけてやろうじゃん!」

    クロノ「残念だがそうじゃない。もっと深刻な話だ」

    マミ「もっと、深刻……?」

    リンディ「実はね、闇の書について調べるうちに大変なことが分かったの」

    180 :

    上条さんも契約しよう(提案)

    181 = 38 :

    なのは「えっ?でも闇の書事件は……」

    杏子「あたしたちには関わって欲しくないって言ってなかったっけ?」

    リンディ「それがね、そうも言ってられなくなったのよ……」

    マミ「……何があったんですか?」

    クロノ「それを今から説明してもらう。エイミィ、通信は?」

    エイミィ「おっけー、もう繋がってるよ!ぽちっとな」

    ユーノ『っ、と。ごめんみんな、わざわざ集まってもらって。
       えっと……あなたたちが例の魔法少女ですね、初めまして。ユーノ・スクライアです』

    クロノ「それじゃあ急かしてすまないが、早速説明を頼む」

    ユーノ『うん。今まで闇の書について調べて、分かっていなかったこと……
        闇の書が完成すれば何が起こるのかが、ようやく分かったんだ』

    182 = 161 :

    契約したSSあったけどな

    183 = 178 :


    途中で落ちたんだっけか

    184 = 38 :




    ユーノ『……この説明で、大体理解してもらえたかな』

    ほむら「……そんな……」

    闇の書が完成すれば、主は死ぬ……?
    だったら、八神はやて、あの子も……。

    杏子「でもさ、それって自業自得じゃないの?
       でっかい力を欲しがって、その結果が自滅だろ?同情する必要なんてないっしょ」

    ほむら「違うわ」

    杏子「……?何だよ急に」

    ほむら「あの子は、何も知らない。力なんて、欲しがってない」

    クロノ「ほむら……君は何か知ってるのか?」

    ほむら「えぇ……。ついさっき、闇の書の主を見つけたの」

    185 :

    さっさと上条殺せ
    こいつ死ねば丸く収まるわ

    186 = 38 :

    クロノ「なっ……!詳しく聞かせてくれ!」

    ほむら「今の闇の書の主は、八神はやてという小学生の女の子よ。たぶん、高町さんたちと同じくらい。
        その子は今、病院に入院してるのだけど、病室にデータで見せてもらった闇の書と同じものがあったわ。
        それに、守護騎士の名前もはっきりと口にした。
        でも……あの子は、今守護騎士たちが何をしているのかを知らない」

    フェイト「確かに守護騎士たちも、主は自分たちがやっていることについては何も知らないって、そう言ってました。
        主を救うために、自分たちが勝手にやってることだって……」

    杏子「救うため……?でも闇の書完成させちまったら、主は死んじまうんだろ?」

    マミ「もしかして、あの人たちは闇の書を完成させればどうなるか、何も知らないって言うこと……?」

    ユーノ『多分……。そもそも、主を殺して転生を繰り返すこの状態事態、闇の書のプログラムの異常だから……
       プログラムの一部である彼らが何も覚えていなくても不思議じゃないと思う』

    ほむら「ごめんなさい……私が、もっと早く気付いていれば……。
        気付くきっかけはいくらでもあったはずなのに……」

    187 = 38 :

    クロノ「いや、仕方ないさ……。ただでさえ、僕たちへの協力とワルプルギスの夜とのことで手一杯だったんだ。
        そんなことにまで気を回してる余裕なんてなかったはずだ。
        それに、闇の書事件に関わるなと言ったのは僕たちの方だからな……」

    なのは「と、とにかく、早くシグナムさんたちに教えてあげないと!」

    リンディ「そうね……今までの被害の大きさから考えて、もういつ闇の書が完成してもおかしくない。
         事態は一刻を争うわ。みんな、手分けして守護騎士たちを探して!」

    マミ「あの、私たちは……?」

    クロノ「すまない。勝手を言ってるのは承知なんだが、君たちにも協力して欲しい。
       マミと杏子は、ほむらの言ってた病院の周辺の捜索を頼む。
       それから……ほむら。八神はやてと面識のある君には、直接彼女に会って話をしてもらいたい」

    ほむら「えぇ、わかったわ」

    マミ「それじゃ、行くわよ佐倉さん!」

    杏子「本当は見返りのない協力なんてゴメンだけど……まぁ管理局には色々借りがあるしね」

    クロノ「すまないな、助かるよ」

    188 = 38 :




    はやてを病室まで送って……お互い、何も言えないで。
    そのまま、まどかと2人で病院を出る。

    さやか「……それじゃ、帰ろっか」

    まどか「うん……そうだね」

    その時、まどかがふと気付いた。

    まどか「……?さやかちゃん、アレ、どうしたんだろ」

    さやか「……人だかり……何かあったのかな」

    見に行ってみようか、とそう言いかけたその時。

    看護士1「おい、こっちだ!早く!」

    看護士2「は、はい!」

    ……担架を持って、あんなに急いで。
    そっか、きっとあの人だかりには急患の患者さんが……。

    190 = 189 :

    192 = 38 :

    野次馬1「お、おい……あれ、本当に生きてんのか……?」

    野次馬2「多分……。ちょっと、動いてたし……」

    野次馬3「でも、あれじゃあもう……」

    野次馬4「あれってさ……やっぱ、自殺……だよね」

    まどか「え……何、なんなの……?」

    さやか「分かんない……分かんないけど……」

    看護士1「乗せたか!?運ぶぞ、急げ!」

    患者を乗せたらしい担架を、看護士さんたちが運ぶ。
    看護士さんたちは、あたしたちの横を通り……担架に乗ってる人が、はっきりと見えた。

    さやか「……え?」

    まどか「ッ……嘘……!」

    さやか「き……恭介ぇえええッ!?」

    193 = 189 :

    あちゃー

    194 = 185 :

    このまま死んでくれ
    下手に生きられると邪魔だからな

    195 = 38 :

    さやか「うそ、やだ、なんで、恭介、恭介ぇえ!!」

    看護士1「っ!?君は、この子の知り合いか!?」

    さやか「なんで、恭介が、恭介が……!?」

    看護士2「ごめん!気持ちは分かるけど、今は離れていて!」

    まどか「さ、さやかちゃん……!」

    さやか「待って、恭介、恭介ぇ……!」

    そんな、どうして、こんな……。
    さっきまで、ついさっきまで病室に居たはずなのに……どうして……!

    QB「間違いない、これは魔女の仕業だよ」

    まどか「キ、キュゥべえ!」

    QB「上条恭介の首を見たかい?魔女の口づけがあったよ。
      彼は魔女に魅入られてしまって、そして飛び降り自殺に及んでしまったんだ。
      もしかすると、直前の言動も魔女の呪いに影響されたものかも知れないね」

    さやか「そんな……!恭介は、どうなるの!?助かるの!?」

    QB「はっきり言って……もう、彼は助からない。
       木や生け垣がクッションになったみたいだけど、それでも相当な高さから落ちたんだ。
       即死を免れただけに過ぎないだろうね。上条恭介の命は、もうほぼ尽きかけている」

    196 = 157 :

    これはもうダメだな

    197 = 185 :

    さやか契約しなければ死なせてやれるな
    どうせクズ青は契約するんだけど

    198 = 38 :

    さやか「う……そ……」

    まどか「も、もうダメなの!?助けられないの……!?」

    QB「僕にはどうしようもないよ。でも……君たちは違う」

    さやか「え……」

    QB「どんな不可能も可能にする力が、君たちには備わっているだろう?」

    さやか「……それって……」

    QB「僕なら今すぐにでも、君たちの望みを叶えてあげられるよ」

    さやか「…………恭介を、助けて」

    まどか「っ……!」

    さやか「恭介の怪我を治して!元通りの、元気な体にして!」

    QB「それが君の願いだね。良いだろう、契約は成立だ。君の願いはエントロピーを凌駕した」

    199 :

    あーあ

    200 = 38 :

    まどか「さやか、ちゃん……」

    さやか「……まどか、ごめん。先に帰ってて」

    まどか「え……?」

    さやか「魔女、倒してくる。恭介をあんな目に遭わせた魔女を……あたしは、絶対に許さない」

    QB「まだ近くに居るはずだよ。探せばすぐ見付かるだろう」

    さやか「わかった、行こう」

    まどか「あっ、さやかちゃん……!」



    さやか「……この結界だね」

    QB「うん、間違いないよ」

    さやか「…………」

    QB「緊張してるかい?」

    さやか「まぁ、流石にね。でも、そんなこと言ってられないよ。
       こいつは、恭介を殺そうとしたんだ。絶対に倒してやる……!」


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