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    元スレほむら「闇の書……?」

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    タグ : - なのは + - クロスオーバー + - 魔法少女まどか☆マギカ + - 魔法少女リリカルなのは + - 魔法少女リリカルなのはA's + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 42 :

    なのはさん…

    52 = 38 :

    杏子「ッ……なめんじゃねぇええ!!」

    周りから一斉に飛んでくる魔法の弾を、槍で全部、弾き落とす。

    杏子「どうだ!あんなもん、どうってこと……。っ!?」

    なのは「バインド、成功……!」

    嘘だろ……拘束魔法!?
    しかも発動の速さが尋常じゃねぇ……こいつ、一体……!

    杏子「……くそっ」

    昨日と言い今日と言い、わけわかんねぇことばっか起こるよな、ほんと。

    なのは「ディバイーン……」

    フェイト「なのは!待って!」

    杏子「ッ!?」

    なのは「フェイトちゃん!」

    53 = 38 :

    フェイト「もう十分だよ、なのは」

    なのは「でも、バインドなんてすぐに……」

    フェイト「ううん、よく見て。多分あの子たちは……魔法少女は、バインドが解けないんだ」

    杏子「ぐっ、この……!くそッ!」

    なのは「あ、ほんとだ……。ごめんね、ありがとうフェイトちゃん。わたし、またやりすぎちゃうトコだった」

    フェイト「なのはは時々一生懸命すぎるからね。気を付けなきゃダメだよ?」

    なのは「にゃはは……面目ない」

    フェイト「でも……そこがなのはの良いところでもあるんだけど」

    なのは「フェイトちゃん……」

    杏子「おいっ!イチャついてないでさっさとこいつを解け!」

    54 = 40 :

    もうちょっとで杏子が消し炭になるところだったぜ・・・

    55 = 38 :

    なのは「え、っと……」

    杏子「安心しなって……もう暴れたりなんかしないからさ。
       あんたみたいなのを2人も相手にするなんてこっちだってごめんだ」

    なのは「は、はい、わかりました。それじゃ……」

    そう言ってなのはが手をかざすと、杏子の手足を拘束していたバインドはすぐに解けた。

    杏子「……っと。はぁ……ったく。しかしあんたたち一体何者だい?
       あたしの知ってる魔法少女とは、なんかずいぶん違うんだけど」

    フェイト「わたしたちは、自分のことを“魔導師”と呼んでいます」

    杏子「魔導師?やけに大仰な名前じゃんか。ま、あれだけ強けりゃ文句も言えないけどさ……。
       それで、魔法のタイプが全然違ったことと、呼び名の違いってのは何か関係あるわけ?」

    なのは「えと、その辺りのことも含めて詳しくお話ししたいので、ちょっとご同行願えますか?」

    杏子「ん……あぁ、わかったよ」

    56 = 38 :

    なのは「それにしても、思ったより怖い人じゃなくてちょっと安心しました」

    杏子「?どういうことだよ」

    フェイト「とても好戦的な人だと聞いていたので……正直、ムリヤリ連行することになるかと」

    杏子「ふん……。あたしは勝ち目のない戦いはしない主義なんでね。
       あそこで一時退却って手もあったんだが、
       それよりあんた達に付いていった方が得策だと思ったからさ。
       っつーか、誰にあたしのこと聞いたんだよ……まさか、巴マミか?」

    なのは「えっ、どうして分かったんですか?」

    杏子「あたしのこと知ってるのなんて、マミの奴くらいだよ。ったく、余計なことばっか言いやがって」

    57 = 38 :




    なのは「着きました。これがアースラです」

    杏子「今度は瞬間移動かよ……。もう大して驚きもしないけどさ」

    フェイト「でも長距離の転送魔法はそんなに簡単なことじゃないんですよ?
         個人で発動しようと思ったら儀式と詠唱にもそれなりに……」

    杏子「あーわかったわかった!ただでさえ、ここまで着く間に次元世界だとかなんとか
       色々聞かされて頭痛ぇんだ。これ以上あんまりたくさん聞かされたら混乱しちまうっての」

    フェイト「ご、ごめんなさい……」

    なのは「えっと、この部屋の中にみんな居るはずです」

    杏子「ん……うわ、マジだよ」

    マミ「佐倉さん……!良かった、無事だったのね!」

    58 = 42 :

    マミさんかわいい

    59 = 38 :

    杏子「あー、うん。まぁ、おかげさまでね」

    マミ「私たちが襲われたんだから、もしかしたら佐倉さんも……って心配してたのよ?」

    杏子「あぁ、ここに来るまでに大体話は聞いたよ。
       多分……あたしもそいつらの仲間に会ってるぜ。あんたが襲われたのと同じくらいの時間だと思う」

    マミ「えっ?そ、そうなの!?」

    杏子「あぁ。初めは狼の姿をした魔女かと思ったが、言葉も話すし、しかも人間に変身しやがった。
       決着がつく前に、そいつの方がどっか行っちまったけどさ」

    ほむら「…………」

    杏子「ところでさ、マミ。さっきから気になってたんだが、そいつは?
       見たところ、あたしら側っぽいんだけど?」

    ほむら「……初めまして」

    リンディ「その辺りも含めて、色々お話しないとね。
         なのはさん、フェイトさん、お疲れ様。2人とも、しばらく休んでて?」

    フェイト「あ、はい。わかりました。行こう、なのは」

    なのは「うん。それじゃ、失礼します」

    リンディ「……さてと、何から説明しようかしら……」

    60 :

    ほむほむが仲間になった! ▼

    61 = 38 :




    リンディ「……と、こんな感じの説明で、大丈夫かしら。ちょっと情報量が多いかも知れないけど……」

    ほむら「守護騎士、ヴォルケンリッター……」

    マミ「それに闇の書……どれもこれも、聞いたことのない話ばかりね」

    杏子「あー……頭痛くなってきた……」

    リンディ「守護騎士の行動範囲から考えて、闇の書の主はそう遠くないところに居るのは確実なんだけど……」

    クロノ「どうにも掴めないというのが現状だ。それに、まだ闇の書に関しても情報が少なすぎる」

    杏子「んじゃーあれか。今わかってんのは、
       ページ蒐集のためにそいつらが魔女を狩って、あたしたちを襲いやがったってことくらいか」

    リンディ「そうなるわね。闇の書が完成すればどうなるのか……それもまだ調査中」

    ほむら「…………」

    62 = 38 :

    クロノ「それで、これからのことなんだが……管理局の立場的には、あまり民間人を巻き込むわけにはいかない。
        この件は僕たちに任せて、君たちにはまた今まで通りの生活に戻って欲しいというのが本音だ」

    マミ「えっ……でも……」

    クロノ「……けど、実はそうも言ってられなくなった。君たち魔法少女と、僕たち魔導師の違い……。
        まだ予想の域を出ないんだが、これはきっと管理局にとってもかなり重要なことになる。
        そういうわけで、あくまで闇の書関連とは別件として、君たちには協力を依頼したい。
        魔法少女のメカニズムの解明に、協力してはくれないか?」

    ほむら「……!」

    管理局の人間には、魔法少女について私の知る全てを話した。
    祈りと契約、肉体と魂の分離、魔女化と感情エネルギー、インキュベーターの目的……。
    その上でのこの提案……。
    彼らなら、魔法少女システムの現状そのものに何か大きな変化をもたらすことができるかも知れない。
    ……賭ける価値はあるかも知れないわね。

    63 = 42 :

    ほむほむ

    64 = 38 :

    ほむら「わかったわ。出来る限り協力しましょう」

    マミ「暁美さん……。なら、私も協力させてください」

    クロノ「そうか、助かるよ。……君は?」

    杏子「……確かにあんたたちとの違いには興味あるが……。
       あたしたちはあんたたちと違ってグリーフシードがないとどうにもならないんだ。
       協力に時間割いてる間にソウルジェムが濁ってきちまうよ」

    リンディ「そのことなら心配しないで。グリーフシードの回収はこちらでやらせてもらうわ。
         ソウルジェムの穢れは、そのグリーフシードを使ってちょうだい」

    マミ「……!そこまでしてくれるなんて……!」

    杏子「ふーん……そういうことならまぁ良いか。
       わかった、協力するよ。さっきも言った通り、あたしも興味あるしね」

    65 = 38 :

    学校

    生徒「えっ、巴さん?巴さんなら今日は欠席だけど……」

    さやか「あ、そうでしたか……」

    まどか「わかりました……ありがとうございます」

    さやか「うーん、マミさんが居ないとなると、今日の魔法少女体験コースはお休みだね」

    まどか「そうだね……大丈夫かなぁ……」

    さやか「あっそうだ。今日の放課後、マミさんの家にお見舞いに行ってみようよ!ケーキか何か持ってさ」

    まどか「あ、うん!マミさん、喜んでくれるかな?」

    66 = 38 :




    マミ宅

     ピーンポーン

    まどか「……出ないね」

    さやか「居ないのかなぁ?ノックしてもしもーし……。マミさーん?居ませんかー?マーミさーん」

    まどか「さ、さやかちゃん、近所迷惑だよ。それに、もしかしたら体調悪くて寝てるのかもしれないし……」

    さやか「あ、そっか……。うーん、大丈夫かなぁ」

    QB「マミのことが心配なのかい?」

    まどか「あれ、キュゥべえ!マミさんと一緒じゃなかったの?」

    さやか「学校にも居なかったし、てっきりマミさんのとこに居たのかと……」

    QB「それがね、実は今、少し厄介なことになってるんだ」

    まどか「え……?」

    QB「マミが昨日の夜から姿を消してるんだよ。今日1日中探してみたけれど、魔力反応すら見当たらない」

    67 = 38 :

    さやか「う、うそっ!?なんで……!」

    QB「それだけじゃない。今日、君たちのクラスメイトにも1人、欠席者が居たんじゃないかな?」

    まどか「もしかして……ほむらちゃん!?」

    さやか「でも、転校生の欠席とマミさんの失踪になんの関係が……まさか転校生も?」

    QB「うん。マミだけじゃない、暁美ほむらもまったく行方が掴めないんだ」

    さやか「もしかして……転校生の奴が、マミさんを……!」

    まどか「さ、さやかちゃん……それは流石に……」

    さやか「だって、あいつマミさんの敵なんでしょ!?転校生がきっと……」

    ほむら「私がどうかしたのかしら」

    まどか「っ!?ほ、ほむらちゃん!?」

    さやか「っ……転校生!あんた、マミさんをどこに……!」

    マミ「あら?鹿目さんに美樹さん……どうしたの?そんなに大きな声を出して……」

    68 = 60 :

    マミさん友達できたね

    69 = 38 :

    さやか「ま、マミさん!?」

    まどか「よ、良かったぁ……2人とも無事だったんですね!」

    QB「でも、どうして2人が一緒に居るんだい?君たちは敵対していたはずだろう?」

    マミ「まぁ、最初はね。でも今はもう違うわ。私がこの子のこと誤解してたみたい」

    ほむら「そういうこと。出来ればあなたの誤解もついでに解ければ良いんだけど、美樹さん?」

    さやか「うっ……。じゃ、じゃあ何?
        あんたは、別にマミさんの敵でもないし、どうにかしようとも思ってないと……」

    ほむら「えぇ」

    さやか「……わ、悪かったよ。ごめん……」

    ほむら「気にしないで。誤解させるような態度を取っていた私も悪かったのだし」

    70 = 38 :

    QB「それで、マミにほむら。君たちは今までどこに居たんだい?ずいぶん探したんだけどな」

    マミ「えっとね、ちょっと厄介な魔女が居て、2人でその魔女と戦ってたの」

    ほむら「結界の中に居たから見付からないのも無理はないわ」

    まどか「そ、そんなに長い間!?」

    さやか「2人とも、平気なの……?」

    マミ「えぇ、大丈夫よ。見ての通り!」

    ほむら「無駄に時間をかけてしまったというだけ。心配しなくても平気よ」

    まどか「そ、そうなんだ。だったら、良いんだけど……」

    QB「…………」

    マミ「あ、それから……鹿目さん、美樹さん。
      魔法少女体験のことなんだけど……やっぱり、やめにしようと思うの」

    さやか「えっ……!」

    71 = 38 :

    まどか「その……どうして……?」

    マミ「ほら、今回みたいに、1日中魔女の結界で戦い続けるっていうことになったりしたら……」

    まどか「あ……」

    マミ「だから……ごめんね。契約のことは、また自分たちで、よく考えてね?」

    さやか「は……はい。わかりました……」

    マミ「それじゃ、今日はもう遅いから、2人とも帰った方が良いわ。
      私のことを心配して来てくれてたのよね?ありがとう」

    まどか「あ、いえ。それじゃ、マミさん……」

    さやか「今まで魔女退治に付き合わせてくれて……ありがとうございました」

    マミ「……また今度、魔女退治とは関係なく、お茶会でも開きましょうね。それじゃ、またね」

    72 = 38 :




    八神家

    ヴィータ「はやて、ただいまー!」

    はやて「おかえり、ヴィータ。あ、今日はみんな一緒か?」

    シグナム「申し訳ありません、主はやて。遅くなりました」

    シャマル「ごめんなさぁい、はやてちゃん!」

    はやて「えぇよそんな、気にせんとって?それより、ちょうど今ご飯の支度できたとこや。
        みんなお腹空いてるやろ?はよ手ー洗ってうがいして、みんなで食べよ!」

    ヴィータ「うん!わかった!」

    73 = 38 :

    はやて「それじゃ、手を合わせて。いただきます」

    ヴィータ「いっただっきまーす!」

    シグナム「こらヴィータ。いつも言っているだろう。もう少し落ち着いて食え」

    ヴィータ「うっせーな!こんな美味しいご飯、落ち着いてなんて食えるわけねーだろ!」

    シャマル「もう、ヴィータちゃんってば。ごめんなさいね、はやてちゃん」

    はやて「あはは、えーよ。ヴィータはいっつも美味しそうに食べてくれるから作り甲斐があるなぁ」

    ヴィータ「えへへー」

    はやて「あ、そやそや。今日はみんなに言わなあかんことがあるんやった!」

    74 = 38 :

    ヴィータ「?何、どうしたの?」

    はやて「いや、それがな?さっき石田先生から電話があって、今週末からちょっとの間、病院が移るんやって。
        難しいことはあたしにはよぉ分からへんけど、検査のために入院も必要やとか」

    シャマル「えっ!?入院って……」

    はやて「あ、心配せんでえぇよ!別の治療法を検討するためにちょっとの間入院するだけみたいやし。
        ほんで、詳しいことは明日また直接病院で教えてくれるんやって」

    シグナム「そう、ですか。石田先生の仰ることなら間違いはないのでしょうが……やはり少し……」

    ヴィータ「はやて、大丈夫……?」

    はやて「あはは、もう、みんな心配性やね。平気やよ!」

    76 = 38 :

    翌日

    まどか「あ、おはよう、ほむらちゃん」

    さやか「お、おはよう!えっと……ほむら」

    ほむら「おはよう」

    さやか「き、今日も良い天気だねー!調子はどお!?」

    ほむら「?別に、いつも通りよ。と言うか、曇っててあまり良い天気とは言えないと思うけど」

    さやか「あ、あはは!そっか!そうだよねー、ごめんごめん!」

    ほむら「……?」

    78 = 38 :

    まどか「えっとね、ほむらちゃん。さやかちゃん、今までほむらちゃんのこと誤解してたからって、
        仲良くなろうとして一生懸命なの。だからちょっとこんな感じになっちゃってて……」

    さやか「ま、まどかー!そういうことココで言っちゃう!?余計恥ずかしいでしょうが!」

    ほむら「……そうだ、美樹さん。ちょっとお願いがあるんだけど、聞いてもらえるかしら」

    さやか「へっ?お……おう!なんでも言ってくれたまえー!」

    ほむら「今日の放課後、私も上条くんのお見舞いに付き添っても良い?転校生として、挨拶しておきたくて」

    さやか「あ、そっか。まだ恭介と会ったことないんだもんね。良いよ、それじゃみんなで行こう!」

    ほむら「ありがとう」

    ……今回はこの子とそれなりに友好な関係を築けそうね。
    これで契約を止められる可能性が少しでも上がると良いのだけど。

    79 = 38 :

    病院

    ほむら「――よろしくね、上条くん」

    恭介「うん、よろしく、暁美さん。それにしても、転校生が来たなんて知らなかったなぁ。
       さやかも教えてくれれば良かったのに」

    まどか「へっ?さやかちゃん、言ってなかったんだ」

    さやか「あ、いやー、まぁ、ね。あはははは!」

    ほむら「ところで上条くん、怪我の具合はどう?」

    恭介「うん、今日はちょっと調子が良いみたいなんだ。まぁ、治るにはもうちょっとかかりそうだけどね」

    ほむら「……そう」

    さやか「早く治して、また一緒に学校行こう!せっかくこんな美人の転校生も居るんだしさ!」

    恭介「あはは、そうだね。早く学校でみんなに会いたいよ」

    ……見たところ、上条恭介の精神状態は悪くない。
    この様子なら、もう少しは大丈夫か。

    80 = 38 :

    数日後

    さやか「ん~!今日も学校終わり!さて、帰りますか!」

    まどか「ほむらちゃーん、帰ろー!」

    ほむら「あ……ごめんなさい、今日はちょっと」

    仁美「あら?何か御用事ですの?」

    ほむら「えぇ、家の用事が」

    さやか「む、そっか。用事ってんなら仕方ないね」

    まどか「だね……。それじゃ、また明日ね、ほむらちゃん!」

    ほむら「えぇ、また明日」

    81 = 38 :




    マミ「あ、暁美さん!待ってたわ」

    杏子「よぉ」

    ほむら「遅くなってごめんなさい。……それで、どうしたの?」

    クロノ「突然集まってもらって済まないな。魔法少女のメカニズムの件だ。
       君たちの魔力運用のプロセスを調べるためにデータが必要なんだが、協力してもらえるか?」

    杏子「データねぇ。それは良いが、何すりゃ良いの?」

    クロノ「君たちの戦闘での魔法の使い方をデータとして回収させてもらいたい……つまり、模擬戦だ」

    ほむら「模擬戦……」

    杏子「へぇ、面白そうじゃん。それで、相手は誰だよ?あたしら同士でやれば良いのか?」

    クロノ「そのことなんだが、君たちに決めてもらっても良いか?」

    マミ「私たちに……?」

    86 = 38 :

    クロノ「本当なら、僕たち魔導師と比較しながらデータを集めたほうが……
        つまり、魔導師を相手に模擬戦を行った方が効率が良いと言えば良いんだが。
        しかし、あまりに実力差がありすぎると効率云々の問題より、そもそも模擬戦になるかどうかが……」

    杏子「ちょっと待ちなよ……。つまり何?
       魔導師相手だとあたしらが弱すぎて話にならないから、どうするかこっちで選べっての?」

    クロノ「言い方は悪いが……まぁ、その可能性を懸念してのことだ」

    杏子「うぜぇ……超むかつく!良いよ、やってやろうじゃん!話にならないかどうか、確かめてみろってんだ!」

    マミ「そうね、さすがに今のはちょーっと傷付いちゃったかな」

    ほむら「私は別に……だけど、選ぶなら効率の良い方を選びたいわね」

    クロノ「そうか、なら決まりだな」

    87 = 38 :

    クロノ「なのは、フェイト!準備は良いか?」

    なのは『じ、準備は良いんだけど……非常に戦いづらいと言いますか……』

    フェイト『クロノ、言い方がきついよ……。な、なんであんなに怒らせちゃうの』

    クロノ「ん、そうだったか?まぁ、君たちなら負けることはないだろう。だが目的はあくまでデータ収集だ。
       勝ち負けよりも、彼女たちの力を引き出すことに重点を置いて戦ってくれ」

    フェイト『もう、他人事だと思って……』

    なのは『と、とにかく頑張ろう、フェイトちゃん!』

    クロノ「そういうわけだ。君たち魔法少女には、なのはとフェイトの2人を相手にしてもらう。依存はないな」

    ほむら「えぇ、問題ないわ」

    杏子「っしゃあ!やってやろうじゃん!あん時のリベンジだ!」

    マミ「ベテラン魔法少女として、あんまり格好悪いとこ、見せられないものね!」

    88 = 38 :




    レイジングハート「Shooting Mode」

    杏子「まずい!マミ、砲撃来るぞ!」

    マミ「任せて!」

    なのは「ディバイーン……バスターーーー!!」

    マミ「ティロ・フィナーレ!!」

    なのは「っ……ディバイン・バスターが、相殺された……!」

    マミ「そんな、ティロ・フィナーレが効かないなんて……!」

    杏子「マミ、後ろ!」

    フェイト「はぁあああッ!!」

    マミ「しまっ……」

    ほむら「……!」

     カチッ

    90 = 38 :

    フェイト「!また、消え……!」

    バルディッシュ「Protection」

    フェイト「っ!やっぱり来た、死角からの攻撃……!」

    ほむら「……!また、あのバリア……」

    マミ「あ、ありがとう、暁美さん」

    杏子「おい、どうする!あいつらの防御、相当固いぞ……!」

    なのは「フェイトちゃん、大丈夫!?」

    フェイト「うん。……時間を止めての回避と、攻撃。
        攻撃の方はあらかじめ死角に注意してれば防げるけど……厄介だね」




    エイミィ「クロノくん、どう?」

    クロノ「正直、驚いたよ。魔力の基本構造から言って戦力は魔導師側がかなり上のはずなんだが、
        思ったよりずっと良い勝負になってる。だけど……」

    91 = 38 :

    杏子「く、っそ……!」

    マミ「攻撃が、全然通用しない……!」

    ほむらたち魔法少女よりも、なのはたちは圧倒的に多くの魔法を使える。
    近接系魔法から中・長距離魔法を使え、強固な防御魔法もあれば、バインドもあり、空戦の技術もある。
    魔法少女側の攻撃はほとんど通用していないけど、対して魔導師側はそういうわけじゃない。

    それに、魔法少女が不利な理由はもう1つ……。

    クロノ「ここまで、だな」

    エイミィ「……だね」

    クロノ『5人とも、そこまでだ!これで模擬戦を終了する!』

    92 = 38 :

    フェイト「えっ?でも、まだ勝負は……」

    杏子「なんでだよ!まだあたしたちは負けちゃいねぇぞ!」

    なのは「く、クロノくん!最後までやらせてもらえないかな……?」

    クロノ『僕だってそうしたいのはやまやまだ。お互いまだ余力はあるだろうが……
       ソウルジェムの方はそうも行かないだろう?』

    マミ「っ……!」

    杏子「な、なんてことねぇよ!このくらいならまだ……!」

    クロノ『このまま続けても、魔法少女の君たちだけ一方的にパフォーマンスが落ちていくだけだ。
        それに、万が一にでもソウルジェムを濁りきらせるわけにはいかないしね』

    ほむら「……そうね。彼の言う通り。残念だけど、ここで終わりにしましょう」

    94 = 38 :

    なのは「その……ありがとうございました。3人とも、すごく強かったです!」

    杏子「あん?なんだよ、あんたに言われても全然そうは思えないっつーの。結局、手も足も出なかったしさ」

    フェイト「いえ、そんなことありません。私たちの方がずっと有利なはずなのに……。
        かなり危なかった場面も何度もありました。きっと、すごく経験を積んでるんですね」

    マミ「ふふっ、ありがとう。素直に褒め言葉として受け取っておくわね」

    ほむら「それで、データは取れたの?」

    クロノ「あぁ、予想以上に良い戦いをしてくれたおかげで、十分な量のデータが集まった。
        協力感謝する。これで、魔法少女のメカニズムの解明もずいぶん進むはずだ」

    ほむら「そう、良かった」

    96 = 38 :

    杏子「あのさ、どーでも良いことなんだけど、ちょっと訊いて良いかい?」

    なのは「はい?なんでしょう」

    杏子「あんたら魔導師ってさ……みんな技名とか普通に叫んじゃうわけ?」

    ほむら「……言われてみればさっきの模擬戦、巴さんがまったく違和感なかったわね」

    マミ「あの……それって、普段は違和感だらけってこと?」

    ほむら「えぇ、まぁ……」

    マミ「もう……どうしてみんな分かってくれないのかしら」

    97 = 38 :

    マミ「ちなみに高町さんたちはどうして技名を叫ぶの?もしかして、叫ばないと魔法が使えないとか」

    なのは「いえ、そんなことはないんですけど……。言われてみればどうしてだろ?」

    フェイト「その方がカッコイイから……かな?リニスも、勢いは大事だって言ってたし」

    マミ「まぁ……!ほら、ね!佐倉さん!
      この子達はちゃんと分かってくれてるわ!やっぱり気分は大事だものね!」

    杏子「おいフェイト、この馬鹿……!
       余計なこと言うなっての!マミのやつが調子乗っちゃうじゃんか!」

    フェイト「えっ?あ、ご、ごめんなさい……?」

    98 = 38 :




    仁美「ではお2人とも、失礼しますわ」

    まどか「うん。じゃあね、仁美ちゃん」

    さやか「お稽古がんばってくれたまえー」

    まどか「……それじゃ、行こっか。今日もお見舞いだよね?」

    さやか「うん、悪いね。付き合わせちゃってさ」

    まどか「良いよ良いよ。さ、行こっ。上条くん、きっとさやかちゃんのこと待ってるよ!」

    99 = 38 :

    さやか「なっ、何変なこと言ってんのよ、もう!」

    まどか「えへへ……ん?」

    さやか「?何、どうかした?」

    まどか「さやかちゃん、あの人たち、どうしたのかな……?」

    さやか「へっ?……あー、ほんとだ。キョロキョロして……迷子か何かかな」

    まどか「だったら、声かけてみようよ!もしかしたら案内できるかもしれないし」

    さやか「ん、そうだね。行ってみよう」

    100 = 38 :

    はやて「あかん……完全に迷子や。
        やっぱりお言葉に甘えて車でお迎えに来てもらった方が良かったかもなぁ」

    シグナム「すみません、我々がついていながら……」

    シャマル「はやてちゃん、大丈夫ですか?お日様に当たりすぎてない?」

    はやて「うん、それは全然平気や。それより、みんなの方こそ平気か?歩き疲れてへん?」

    ヴィータ「全然へーき!はやてが居るもん!」

    はやて「あはは、ありがとうなー。でも実際問題、どないしよか。病院かタクシーにでも電話して……」

    さやか「あのー、どうかしたんですか?」


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