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元スレ小鳥「あははは!あはははは!独身サイコー!」
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そんなふざけたCMがPの脳内で流れた。
走馬灯というにはあまりにもふざけた内容だった。
「刺しちゃだめですうううううう!!」
女神と思われた人物の正体は萩原雪歩さんだった。
春香と同じように偶然近くを通りかかったのだ。
雪歩さんは両手を前に出し、
音無さんを後ろから突き飛ばした。
突き飛ばされた音無さんは反動で
凶器を落としてしまう。
「こんな危ないものはポイです」
雪歩さんは自分の掘った穴(五メートル)のなかに
凶器を捨ててしまったのだ。これで音無さんに凶器はない。
「どうして止めようとするの雪歩ちゃん!!
Pさんは死なないと幸せになれないのよ!?」
怒鳴る音無。すごい勢いだが、雪歩は怖気づかなかった。
「ぼ、暴力はいけないと思いますぅ。
殴った方も、殴られた方も後味が悪いと思います」
暴力ってレベルじゃねえぞとPは声に出してつっこんだ。
「Pは私たちのPなんですぅ。エッチのPって意味じゃないですよ?
Pが刺されそうになったのに助けないアイドルなんていないと
思いますよ」
「あらそう。じゃあなんて春香ちゃんは私の見方をしてるのかしら?」
小鳥が春香を見る。春香はこう答えた。
「Pさんが浮気したのがいけないと思います。
音無しさんの気持ちよく分かるもの。
私だって旦那が浮気したら刺しちゃくなっちゃいますよ☆」
これにはPも黙っていられず反論する。
「俺は何も悪いことはしてないんだ!!
美希を復活させるために必要な処置をとっただけだ!!
美希をトップアイドルにしなくちゃこの事務所が大きくなれないんだ!!
そもそもさっきのは美希の方から抱き着いてきたって言ったろ!!」
Pの演説中に社長は吐血し、ついに気を失ってしまった。
彼の声がやかましかったのが病状を悪化させた原因だった。
彼は気絶する前に最後の力を振り絞って
ダイイングメッセージを残した。
『Pを死刑にしてくれ』
無論、周りにいた人たちは口論に忙しくて
社長のことなど気にしてなかった。
偶然近くを通りかかったのは貴音だった。
社長の死体を横目で見ながら一部始終を聞いていたのだ。
「音無小鳥こそ安易にPを刺そうとするのはよろしくありません。
彼には765を地上最強のアイドル事務所にするという使命がある
以上、多少のスキャンダルは大目に見てあげるべきでは?」
社長は不自然な状態で気を失っていた。
うつ伏せに倒れて左手を前に伸ばしてる。
白目をむき、右膝は斜め前に伸ばしており、
まるで芋虫が這うかのような姿勢だった。
「結婚してる人にしかこの辛さは分からないのよ」
と小鳥は言うが、またしても貴音さんや雪歩さんが反論。
彼女たちはPは職務上必要なことを下だけであり、
責任は美希にあると結論付け、Pを援護する。
「でもファミレスでハニーが美希のこと抱きしめてくれたの☆
あの時はすっごいうれしかったな。ごめんねハニー。
みんなに話しちゃった」
「ちょ……おま……」
勝手なことを口走る美希にPが憤慨したのだが、
偶然近くを通りかかった伊織に発見されてしまった。
伊織は一瞬だけ社長を見てから言う。
「あんたたちがおかしな漫才やってる間に
社長が無視の息じゃないの。なんで誰も
助けようとしなかったの?」
あまりにも常識的なつっこみだった。
というより、全員が意図的に放置したとしか
思えなかった。
伊織は呆れた顔で血の水たまりを作ってる社長を見てる。
彼はウンコを漏らしていて汚かった。
Pはいろいろ考えた後、こう答えた。
「急に修羅場になったので……」
まったく理由になってなかった。
給料をもらってる立場なのに雇い主を
見殺しにするなど言語道断だ。
実は彼は密かに社長に恨みを持ってたのだが、
そのことは秘密にしておいた。
その後、偶然近くを通りかかった真が社長を見て驚き、
すぐ警察に連絡したほうがいいと騒ぎ出した。
バカな真似は止めろとPは言った。
今警察沙汰にしたら今までの功績はすべてパーだ。
今の彼らにとって大切なのは社長の生死などではなく、
765という組織そのものだった。
組織の中核はあくまで『P』
社長などどうでもよかった。最悪の場合は
伊織の親に買収してもらってもよかった。
その後、事後処理が行われて社長はどこかの
病院へ搬送された。社長のお見舞いには
あずさや千早がたまに行ってくれた。
社長は順調に回復し、やがて元気な姿で
765プロに戻ってきてPに退職を求める。
つまり首にするということだ。
「どういうことですか社長!!」
「どうもこうもないだろ。君はアイドルたちと修羅場的
関係を作り、私を巻き込んだ。もう君がどれだけ優秀だろうと
関係ない。即刻首だよ。早く出て行きたまえ」
社長室で問答をしてたが伊織が入ってきて
社長に何かを耳打ちすると、彼は真っ青になった。
そして急に態度が変わり、Pの雇用を継続すると言い出した。
社長はもう拷問はごめんだと震えながらつぶやいており、
Pには事情がさっぱり分からなかった。
「んふふ。どう? 首が繋がったでしょ?」
「ありがとう伊織。おまえには何度も世話になるな。
それで社長になんて言ったんだ?」
「ひ・み・つ♪」
伊織の笑顔が素敵すぎて鼻字を出しそうになった。
伊織の謎のサポートもあってお仕事は順調であり、
美希のアイドルランクもさらに上昇中。
特に問題を起こすアイドルもおらず、
いたって平和な毎日が続いた。
一方で小鳥との生活は以前よりも窮屈になってきた。
美希との一件以来、つねに浮気を疑われ、
一日のスケジュールなど細かくチェックされるようになった。
「おい小鳥。まだ俺のこと許してくれてないのか?」
「当たり前です。Pさんの周りには可愛い女の子ばかりいるんですから」
「アイドル事務所なんだから当たり前だろ」
「でも最近じゃ伊織ちゃんとよく話すようになりましたよね?
あの子はPさんの担当じゃないのに可愛がりすぎですよ」
「ばっ……そんなわけないだろ!!
仕事上必要な会話をしてるだけだ。だいたい律子が
許さないだろそんなの」
小鳥は鎌をかけるつもりで言ってたのだが、
残念なことに図星だったのだ。
Pは伊織に頭が上がらなかった。
社長刺殺事件のあとも事後処理をしてくれたり、
Pを首にしようとした社長を説得したりと、
お嬢様の力の前では自分がいかに無力か思い知った。
現実問題として、伊織がいなければPは
解雇されており、今頃路頭に迷ってる。
妻を持ってる身で解雇されるのがどれだけ
みじめか想像してみるといい。
そんなわけでPは伊織に言うことはなんでも
聞いてやることにしたのだった。
「今日は来てくれてありがと。もっと抱きしめてね。
あんただってあたしのこと嫌いじゃないでしょ?」
とある休日、人気のないさびれた遊園地で二人は
密会していた。小鳥には昔の友達と会ってくると
嘘を言ってある。
今彼らがいるのは県外だ。
追っ手が来ないように北関東の某所まで逃げた。
こうでもしないとPとの時間を共有できないと思ったのだ。
伊織は警備の者を何人か配備させ、不審なものがいないか
常にチェックさせていた。
「今日もキスして」
Pと抱き合うだけでは飽き足らず、ついに
それ以上の関係になってしまっていた。
こういう公共の場でもキスしてしまうあたりが
美希よりも大胆だ。伊織も心の奥底ではPを
独占したいという欲望があった。
でも自分はまだ学生だし、アイドル。
大人の小鳥には勝てない部分がいっぱいあった。
だから一時的でもPを自分のものに
したいと思うようになったのだ。
例えるならPは便利なレンタカーのようなものだ。
満足できるまでキスし、乗り物に乗り、レストランで食事をする。
そんなことをしてる内に日は傾いてしまう。
つい、ちゃんとした場所(ホテル)で大人の行為がしたくなって
しまうが、さすがの伊織もそこは自重した。
伊織は竜宮小町に配属されてからPとすれ違いの日々が
続いて寂しいと言った。
またいつかのように、自分のためにプロデュースしてくれれば
いいのにと。Pはそのことを聞かされると耳まで真っ赤になった。
性格的にツンツンしてる伊織からも
好意を寄せられていたのが意外だったのだ。
浮気は人として最低だと知りつつ、伊織の無邪気な笑顔を
見てると本気で好きになってしまいそうだった。
(駄目だ駄目だ。そんなことを考えてはいけないぞ。
俺には小鳥がいるじゃないか。俺はどこまで愚かなんだ)
Pが妻のことを考えて苦しそうにしてると、
伊織はキスしてくる。今だけは小鳥のことを
忘れてと言って微笑みかけてくる。
(しかし……俺は嘘がつける人間じゃない。
いつか小鳥にはばれちまうだろう……。
俺はその時生きてられるんだろうか)
その後も伊織との秘密の密会は続く。
次第に二人はお互いを正式に愛人だと思い込む
ようになり、事務所でも目が合うだけでドキドキするのだった。
まるで初恋の相手と一緒にいるみたいで不思議な気分だった。
実際はどろどろに汚れた男女の関係なのだが。
誰にもばれなければいい。Pはそう願った。
しかし、この異変に気付いたのは小鳥ではなく律子だった。
「伊織ったら最近色っぽくなったじゃない。男でもできたの?」
「そうかしら? 私はいつもみたいにキラキラ輝いてるだけよ。
舞台の上だとお星さまだって出しちゃうんだから」キュピピピーン☆
水瀬伊織さんのギャグは軽くスルーされた。
「伊織、恋愛はするなとはいわないけど
ほどほどにしときなさいよ。
マスコミとかにばれないようにしなさいね」
「はいはい。そのくらい分かってるわよ」
律子は基本的に厳しい人だから、もし
Pとの秘密の関係を知ったら激怒するのは間違いない。
伊織は軽くいなしたように見えて内心冷や冷やしていた。
(真美、知ってるんだよ? いおりんが影で
兄ちゃんとこっそり会ってるの。
ピヨちゃんにばらしちゃおっかな→)
よからぬことを企んでるのは真美だった。
この前こっそり伊織の携帯を確認したところ、
Pと写ってる写真があったのだ。
見たこともない場所で肩を寄せ合っており、
アイドルとPの関係には見えなかった。
真美はこっそりとその画像を自分の携帯に
送信していた。みだらな大人の関係を見て
最初は絶望したが、浮気性のPのことが許せなくなった。
彼女とてPが大好きな乙女の一人。
最近思春期になってからますます意識するようになった。
真美がにやにやしながら携帯を見てると亜美が近づいてきた。
「真美ーー。楽しそうな顔してナニ見てんの→?」
「えっへへ→。兄ちゃんのとっておきの写真があるんだ→。
亜美にも見せたげよ→か?」
このような成り行きで双子の亜美まで
事実を知ることになる。
亜美にはまだ早すぎたのか、伊織とPの関係を
よく理解してなかった。ただなんとなく
いけないことをしてるんだなと思った。
真美にどういうことか説明された
亜美は、伊織とPが愛人なのだと理解した。
同時に、社長などに知られたら事務所が崩壊
するほどの危機に瀕することも理解していた。
だから簡単に公にしないようにしていた。
一方、Pの浮気相手は伊織だけじゃなかった。
働き盛りの美希は頑張った報酬として
Pと接吻や抱擁などを交わしていた。
ようは伊織と似たような感じである。
伊織はもちろん知っていたが、仕事上必要なこと
だと割り切って見逃していた。自分だって
愛人の一人なのだから文句を言える立場じゃない。
「あなた、最近はお疲れのようですね」
「ああ、そうなんだよ。仕事がありすぎて
体が持ちそうにない。時間に追われる生活にも飽きてきたよ。
そろそろ自由が欲しくなるぜ」
自宅に帰るとPは普段通りを装った。
小鳥の前では良い旦那でいたかった。
家庭と仕事は別だ。
どれだけ仕事ができても家庭が崩壊してる人も
いるし、その逆の人もいる。
できれば両方を充実させたいというのが
彼の願望だった。ここまで浮気しておいて
何を言ってるのかと言われればそれまでだが。
「あなた……今日はしないんですか?」
「悪いな。疲れたから先に休ませてくれ」
あれから仲睦まじい夫婦生活を演じたPは、
小鳥からあなたと呼ばれるようになった。
最初はくすぐったい感じだったが慣れるとそうでもない。
夜の生活の方は以前ほど活発ではなくなった。
小鳥は自分を満足させてくれない旦那に不安を抱いたが、
本当に疲れてるのでそっとしておくことにした。
日課の携帯チェックを行っているが、やましい証拠はない。
それもそのはず。伊織が万全の管理をしてるからだ。
伊織嬢は頭の回転が早く、相手の裏を突くことができるので
簡単に尻尾を掴ませなかった。
小鳥がこれだけ身を光らせているのにである。
ちなみに、美希からの怪しいメールは
すべて自動で削除される設定にされてる。
「んもー、ハニーったら。
どうして美希のメールに返事してくれないの?」
「あはは。ごめんな。忙しくて返信してる暇がないんだ。
でも美希とは毎日会えるから問題ないよな?」
「あっ……」
抱きしめて耳を甘噛みした。それだけで美希は
全身の力が抜けてしまう。もう文句など思いつかなくなった。
Pはしたたかなので浮気を隠蔽するのも得意になってきた。
以前社長からスパイ呼ばわりされたことがあるが、
今なら本気でなれそうな気がしてきた。
(兄ちゃんったらひどいよ。ピヨちゃんと結婚して
真美たちを悲しませたくせに、いおりんや
ミキミキだけ特別扱いするんだね……)
影でPの愚行を目ざとく見守っていたのは真美だった。
ずっと秘密にしておこうと思ってたけど、
もう我慢の限界だった。
ある仕事の帰り道のことだった。
Pの運転する車に乗った真美は、
二人きりなのをいいことに浮気のことを切り出した。
「あれれ? なんで顔真っ青になってんの→?
真美はただ浮気はいけないよねって話しただけなのに」
「その画像、どこで手に入れてた?」
「このいおりんと抱き合ってる画像のこと?
この前いおりんの携帯からこっそり拝借しちゃったYO」
「ふざけるなよ真美」
「ほえ?」
「ふざけるなって言ってんだよ!!
そんな画像を用意して俺を脅すつもりか!!」
急に激しい口調で責められ、真美は絶句してしまう。
「たしかに俺は妻に隠し事をしてるがな、
仕事上どうしようもないこともあるんだよ!!
その画像が世間様に知られれば俺も美希も伊織も
みんな首になるんだぞ!! 分かってるのか!!」
「……ぐすっ……で、でもにいちゃんが……悪いんじゃん」
「ああそうだな。俺は最低なクソ野郎だ。認めるよ。
で? おまえはどうしたいんだ。俺を解雇させて
それで満足か? 二度と真美と会えなくなるけどそれでもいいか?」
「いやだよ……真美はまだ兄ちゃんと一緒に居たい……」
「そうか。そうだよな。
真美はまだ兄ちゃんのそばを離れたくないよな?」
「うん……真美はいつまでも兄ちゃんと一緒に居たい……」
Pはその辺に車を止めて、真美の涙を拭いてやることにした。
女の子の相手をするのは仕事上必要なスキル。
もちろん泣いてる子を慰める方法もよく知っていた。
「大きな声出してごめん。俺だって真美と離れ離れにはなり
たくないんだ。だから怒ったんだぞ?
真美は大人だから俺の言ってること分かるよな?」
「うん……」
「じゃあその画像ももう必要ないよな?」
Pの指示通り、真美はすべての画像を削除した。
これにて一安心したPは、真美にご褒美を上げることにした。
「あっ……兄ちゃん……」
車の周りに人気のないことを確認し、一瞬だけ
真美にキスしてあげた。なおも泣きじゃくる真美の
髪を優しく撫でて落ち着かせる。
>>46まで読んだけどコレは期待!!
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