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元スレ千早「そういえば、もうすぐバレンタインね」

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1 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:16:00.31 ID:1pKG75wy0 (+125,+30,-142)
春香「そうだね」

千早「ふふっ、全く縁が無いイベントだからすっかり忘れていたわ」

春香「そっかぁ」

千早「それで春香、ここからどうすればいいの?」

春香「うん、チョコを湯せんにかけた後は木ベラで混ぜながら溶かすんだよ」

千早「そう……こんな感じかしら」

春香「そうそう、そんな感じだよ」

千早「混ぜながら溶かす、混ぜながら……」

春香「ねえ、千早ちゃん」

千早「なに?」

春香「もうすぐバレンタインだね」

千早「そうね、そんなものもあったわね」

春香「そっかぁ」
2 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:19:21.64 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-94)
千早「だいぶ溶けた気がするのだけど」

春香「うーん、もう少し満遍なく溶かした方がいいかも。後で偏りができちゃうから」

千早「そう……難しいのね」

春香「ところで千早ちゃん」

千早「?」

春香「今、私たちは何を作ってるんだっけ」

千早「お菓子よ」

春香「チョコだよね?」

千早「ええ、チョコレートというお菓子ね」

春香「何が千早ちゃんをそこまで頑なにするんだろう」
3 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:20:26.05 ID:ZEu4o2ND0 (-19,-9,+0)
はよ
4 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:22:56.77 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-112)
千早「このくらいでどうかしら」

春香「うん、良い感じだね」

千早「春香の教え方はわかりやすくて助かるわ」

春香「そんなことないよー」

千早「ふふっ」

春香「それで、いつ渡すのかな?」

千早「…………」

春香「そのチョコ、プロデューサーさんに渡すんだよね?」

千早「…………」

春香「千早ちゃん?」

千早「春香の好きなお味噌汁の具は何? 私は豆腐と長ネギかしら」

春香「千早ちゃん、もう少し違う誤魔化し方は無かったの?」
5 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:27:48.26 ID:ZEu4o2ND0 (+13,+23,+0)
かわいい
6 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:28:09.23 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-174)
千早「……えっと」

春香「千早ちゃんったら、顔が真っ赤だよ?」

千早「う……鋭いのね、春香」

春香(わからない人はいないと思うけど)

千早「その……日頃のお礼を兼ねて、プロデューサーに渡そうと思ったの」

春香「うんうん、この時期にチョコの作り方を教えて! だもん、さすがにわかっちゃうよ」

千早「そ、そういうものかしら?」

春香「うん!」

千早「そう……でも、春香がいてくれて良かったわ。こういう時に助けてくれるもの」

春香「えへへっ、お菓子作りならちょっと自信があるからね」

千早「チョコかお寿司にしようか迷ったのだけれど、チョコにして正解だったわね」

春香「うん、チョコにしてくれて良かったよ本当に」
7 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:31:50.43 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-177)
春香「千早ちゃんはお寿司が好きなんだね」

千早「? お寿司が好きなのはプロデューサーよ?」

春香「うん、そうだけど……そうなんだけど」

千早「でもバレンタインならチョコの方が良いような気もして」

春香「気もするっていうより、チョコ以外の選択肢はむしろ珍しいと思うよ」

千早「そう?」

春香「うん」

千早「そう……ねえ、春香」

春香「なに? 千早ちゃん」

千早「プロデューサー、喜んでくれるかしら」

春香「もちろんだよ! 千早ちゃんからチョコを貰って嬉しくないはずないよ!」

千早「そ、そうかしら」

春香「うん!」

千早「じゃあ、ついにプロポーズしてくれるかしら」

春香「ごめん、そればっかりは私にもわからないかな」
8 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:36:14.60 ID:5o4cSvyc0 (+18,+28,-1)
ガリだよな、やっぱり
9 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:36:51.70 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-160)
千早「でもプロデューサーが少しでも喜んでくれるなら、頑張ろうと思うの」

春香「うん、前向きなのはすごく良いことだと思うよ! 方向性さえ間違えなければ」

千早「これでプロデューサーと、少しでも距離が近づけば良いのだけど」

春香「でも千早ちゃん、今でもプロデューサーさんと仲良しじゃない?」

千早「そうだけど……でも、まだ少し距離感があると思う」

春香「そうかなぁ」

千早「今の私とプロデューサーの関係って、一言で表すなら」

春香「うん」

千早「まだ結婚目前の仲だと思うの」

春香「ごめん、よくわからないよ」
10 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:38:26.82 ID:ZEu4o2ND0 (+24,+29,+0)
ヤンデレかわいい
11 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:39:34.77 ID:cfuqE/P60 (+19,+29,-6)
まーたガリを添えてしまうのか
12 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:40:24.53 ID:n8B5C82G0 (+24,+29,-2)
このノリ見覚えあるわ
13 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:40:39.88 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-79)
千早「そこでプロデューサーが、私のチョコを受け取ってくれたら」

春香「くれたら?」

千早「それはもう結婚してると言ってもおかしくないんじゃないかしら」

春香「おかしいよ千早ちゃん、それはおかしいよ」

千早「おかしい……?」

春香「う、うん」

千早「…………」

春香「…………?」

千早「ぷふっ……お、お菓子だけに……?」

春香「あれっなんか駄洒落みたいに受け取られてる」
14 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:45:44.85 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-154)
千早「大丈夫よ春香、かなり面白かったわ」

春香「大丈夫って言われても、どう反応すればいいんだろう……」

千早「ねえ春香」

春香「何かな?」

千早「その、春香が一緒に作ってるチョコ」

春香「う、うん」

千早「ふふっ……プロデューサー、喜んでくれるといいわね」

春香「……あ、あはは……やっぱりわかっちゃう?」

千早「ええ、私に教えながらも丁寧に作ってるもの」

春香「ま、まあ私の場合は普段の差し入れもあるし、今さらバレンタインだってわかってもらえないかも」

千早「大丈夫よ、春香」

春香「そ、そうかな?」

千早「私たちのプロデューサーだもの、絶対にわかってくれるわ」

春香「……そ、そうだよね」
15 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:47:43.37 ID:xYvwWGT10 (+1,+11,-1)
ハゲしく支援
16 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:49:59.20 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-144)
千早「心配?」

春香「うーん、でも他のみんなも用意してるだろうし」

千早「去年は誰も渡せなかったものね」

春香「大丈夫かなぁ、私だけかすんじゃったりしないかな」

千早「大丈夫よ春香」

春香「そ、そう?」

千早「どうしても心配なら、インパクトを付け足せばいいんじゃないかしら」

春香「インパクトかぁ」

千早「例えば、そうね……」

春香「うんうん」

千早「この時期は鰤や鯖が旬らしいわ」

春香「なんだか自信が出てきたから、私はこのチョコで頑張るよ!」

千早「ふふっ、やっぱり春香はポジティブね」
17 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:55:13.68 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-135)
春香「後は冷やして固まったら完成だね」

千早「もっと簡単なものだと思ったけれど、意外に奥が深いのね」

春香「えへへっ、でもそれが楽しいんだよ」

千早「そうね、これが趣味になるのもわかる気がする」

春香「うん! また一緒に作ろうね、千早ちゃん!」

千早「ええ」

春香「そうだ、一緒にラッピングもしちゃおうよ!」

千早「任せて、素敵なメッセージカードも準備しておいたの」

春香「そうなんだ?」

千早「これなんだけれど」

春香「うん、婚姻届は別の機会にしようか」
18 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:56:37.93 ID:ZEu4o2ND0 (+19,+29,-14)
婚姻届わらた
19 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:56:57.63 ID:L9ieHh4r0 (-2,+7,-12)
しえん!
20 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 18:59:43.49 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-143)
千早「でも、こういう飾りつけにも個性が出るものね」

春香「さすがに婚姻届が入ってたり、包装紙にあぶり出しのメッセージを書くのは個性どころじゃないと思うけど」

千早「他のみんなは、どんなチョコレートを用意してるのかしら」

春香「でも、全員がプロデューサーさんに渡すとは限らないんじゃないかなぁ」

千早「?」

春香「中には渡さない人もいるんじゃない?」

千早「それはないわ」

春香「そうかなぁ」

千早「プロデューサーあんなに素敵な人だもの、渡さないはずがないと思うの」

春香「…………」

千早「……春香?」

春香(あれっ、どうして私が恥ずかしくなってるんだろう……)
21 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:01:51.17 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-98)
千早「だから、バレンタイン当日が楽しみね」

春香「うん」

千早「緊張もするけれど」

春香「けど?」

千早「プロデューサーが喜んでくれるのなら、やっぱり楽しみだわ」

春香「そっかぁ」

千早「ええ」

春香「…………」

千早「…………」

春香「千早ちゃん」

千早「なに?」

春香「えへへっ、頑張ろうね!」

千早「……ふふっ、そうね」
22 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:02:58.33 ID:5o4cSvyc0 (-25,-10,-1)
23 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:03:55.37 ID:xYvwWGT10 (+1,+11,-1)
ハゲしく支援
24 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:06:42.66 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-132)





「うー、寒い寒い……おはようございます」

小鳥「はい、おはようございます。プロデューサーさん」

「ああ、相変わらず音無さんは早いですね」

小鳥「ふふっ、事務所を一番最初に開けるのも仕事の内ですから」

「さすがベテラン事務員ですね、頭が下がります」

小鳥「もうプロデューサーさん、確かに私の方が先輩ですけど」

「はい?」

小鳥「それだと、私が事務所の御局さんみたいじゃないですか!」

「そういうものですか?」

小鳥「そういうものですよっ」
25 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:10:23.06 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-176)
「それじゃあ、頼りになる皆のお姉さんってとこで」

小鳥「それは……うーん……ふふっ、それは良いかもしれませんね」

「良かったです、気に入ってもらえて」

小鳥「ええ、そんな素敵なことを言ってくれたプロデューサーさんに」

「はい」

小鳥「えーっと……あ、あった」

「?」

小鳥「はいっ、ハッピーバレンタインです」

「……お、おお」

小鳥「今年、誰かからもう貰いました?」

「いえ、今年というか去年も……それに、まだ朝一番ですし」

小鳥「そっか、そうですよね……それじゃあ」

「な、何ですか?」

小鳥「うふふっ、私が一番乗りってことですよね」

「……そ、そうですね」
26 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:14:03.29 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-139)
ガチャッ


美希「ハニー!!」

「お? おう美希、おはよう」

小鳥「美希ちゃん、今日は随分と早いのね」

美希「おはようございますなの!」

「美希がこんなに朝早くに来るなんて……あれ、俺スケジュール間違えてないよな」

美希「今日の予定はお昼からなの!」

「んん? それなのにこんなに早いなんて、それこそ珍しいな」

美希「だってだって、今日はバレンタインだよ?」

「そうだな、俺もついさっき思い出したけど」

美希「だからね、美希、ハニーにチョコを渡しに来たの!」

「…………」

小鳥「ふふっ、プロデューサー冥利に尽きますね」
27 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:17:45.11 ID:vem4LyyS0 (-7,+7,-1)
しえ
28 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:18:18.79 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-114)
美希「はいハニー、どうぞなの!」

「お、おお……これは、何とも」

美希「ねえねえ、嬉しい?」

「それはもう、嬉しいに決まってるだろ」

美希「えへへっ、やったやったやったぁ!」

「あはは……俺も嬉しいが、美希も相当な喜びようだな」

美希「だって、大成功なの!」

「成功って、何がだ?」

美希「朝イチバンで事務所に来て、ハニーに一番最初にチョコをあげる大作戦なの!」

「えっ」

小鳥「あっ」

美希「えっ?」
29 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:25:19.98 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-206)
「い、いや、その」

美希「むーっ……小鳥に先を越されたの」

小鳥「えっ、いや、あのね美希ちゃん、これはその」

美希「でもでも、小鳥のチョコはシャコージレイだよね?」

「こ、こら美希、面と向かってそういうこと言うんじゃない」

小鳥「あ、あはは……でもアイドルで一番乗りしたのは美希ちゃんよ、ね?」

美希「そうなの?」

小鳥「え、ええ! 事務員のチョコよりアイドルのチョコの方が貴重に決まってるわ!」

美希「うーん……そういうことなら、サヤを収めるの」

「収めるなら刀だろ、鞘だけ収めてどうする」

小鳥(な、何とか収拾がついたかしら……?)
30 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:28:19.94 ID:L9ieHh4r0 (+19,+29,-14)
ピヨちゃん健気
31 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:28:47.26 ID:n8B5C82G0 (+29,+29,-17)
シャコージレイってシャトレーゼの親戚かと思った
32 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:29:01.40 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-134)
美希「ねえねえハニー、ちゃーんと、味わって食べてね!」

「ああ、ありがたく頂くよ」

美希「それじゃミキ、ちょっとソファーでおやすみするの」

「……って、せっかく朝一番で来たのに寝るのか」

美希「うん、早起きしたから眠いの」

小鳥「後でちゃんと起こしてあげるから、無理しなくてもいいわよ?」

「まあ午後までは予定も無いし、無理させるよりいいか」

美希「それじゃ、おやすみなさいなのー……」



バタン



「……めちゃくちゃ自然に応接室に入りやがりましたね」

小鳥「ま、まあ急な来客があったら私が起こしますから……」
33 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:32:56.08 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-167)
「それにしても、すみません」

小鳥「はい?」

「美希を納得させるために、あんなこと」

小鳥「い、いえいえ! アイドルのメンタルケアは、プロデューサーさんだけの仕事じゃありませんから!」

「大人ですね、音無さん」

小鳥「う、うーん……こういう時は、その言葉も嬉しい……ような、そうでもないような」

「あ、あと」

小鳥「はいっ?」

「アイドルとか関係なしに、俺は嬉しいですから」

小鳥「は、はあ」

「小鳥さんからのチョコ、俺はすごく嬉しいです」

小鳥「…………」

「?」

小鳥「も、もうプロデューサーさんったら、急にそんなこと言わないでください!」

「い、いや急にって、あの、クリアファイルとはいえペシペシ叩かないでください」
34 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:36:12.56 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-122)
「チョコを貰ったとはいえ、さすがに小鳥さんと呼ぶのは馴れ馴れしかっただろうか」

「…………」

「音無さん、顔を洗ってくると言ってから全然戻ってこないな」



ガチャッ



「おっはようございまーす!」

「ん? おう、おはよう真……って」




雪歩「お、おはようございますぅ……」

「何やってるんだ、朝から二人羽織か?」

「もう雪歩ったら、いつまでボクの後ろに隠れてるのさ」

雪歩「ぴぇっ!? あ、あの真ちゃん、急に動かないで!」

「いや、何の騒ぎだ」
35 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:40:41.93 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-170)
「雪歩、朝から緊張しっぱなしでこの調子なんです」

「緊張? 雪歩、どうしたんだ?」

雪歩「ひゃいいっ!?」

「…………」

雪歩「あ、あのっ、えっと……」

「……うーん、俺にはだいぶ慣れてくれたと思ったんだけどなぁ」

「そういうのじゃないですってば! ほら、雪歩!」

雪歩「う、うんっ……」

「?」

「バレンタインおめでとうございます、プロデューサー!」

雪歩「お、おおっ、おめでとうございますぅ!」

「バレンタインおめでとうって何か違わないか……って、俺にか?」

「はい!」

雪歩「そ、そうですぅ……」

「…………」
36 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:42:51.83 ID:GDo9czwS0 (+14,+29,-1)
またおまえか
37 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:43:54.92 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-127)
「この仕事をやってて良かったなぁ……」

「プロデューサー、遠い目をしてないで受け取ってくださいよー」

「おっと、そうだったな」

「はい、どうぞ!」

雪歩「どうぞです!」

「おう、雪歩のは……白い包装紙に白いリボンか、雪歩らしいな」

雪歩「お、おかしいでしょうか……?」

「いや、シンプルだけど可愛らしくていいと思うよ。真のは……」

「へへっ♪」

「…………」

「どうですかプロデューサー、可愛いですよね!?」

(どこからがチョコでどこまでが飾りつけだろう)
38 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:47:25.32 ID:xYvwWGT10 (+1,+11,-1)
ハゲしく支援
39 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:47:54.60 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-160)
「お店に行ったら、可愛いフリフリのリボンやレースがたくさんあったんです!」

「うん、それはよくわかる」

「それで、めいっぱい可愛くラッピングしました!」

「そうかぁ」

「はい!」

雪歩「真ちゃんはピンクよりかっこいい色の方が似合うと思うけど……」

「でもチョコはかっこいいより可愛い方がいいじゃないか」

(シンプルな中にも華やかさがある雪歩のチョコと)

(ピンク色でリボンやレースでごちゃごちゃになってる真のチョコ)

「ラッピングにも個性が出るんだな」

「へへっ、やっぱり可愛いですよね! プロデューサー!」

「あー……ああ、可愛いと思うよ」

(チョコがって言うより真がだけどな)
40 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:50:17.92 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-110)
「それじゃ、ボクと雪歩はレッスンに行ってきますね!」

「早いうちから熱心だな、感心感心」

雪歩「わ、私、そうでもしないとダンスについていけなくて……」

「雪歩は努力家だからな、真もついていれば百人力だよ」

「へへっ、それじゃ行ってきまーす!」

雪歩「い、行ってきますぅ!」

「おう、いってらっしゃい」



バタン




「…………」

「朝からこんなに幸せで、早死にしたりしないよな?」
41 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:53:25.21 ID:xYvwWGT10 (+1,+11,-1)
ハゲしく支援
42 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:55:07.45 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-205)
「うーん、今日の律子は収録先に直行だったっけか」

「俺も今日は営業の予定も無いし、溜まった書類を片付けないとなぁ」



ガチャッ


「ん?」

亜美「うあうあー、兄ちゃーんっ!」

真美「兄ちゃーん!」

「こら二人とも、まずはおはようだろ」

亜美「あ、うんっ! おはようございます!」

真美「右に同じく! おはようございます!」

「おう、おはよう。それでどうしたんだ、二人で急に」

亜美「そう、そーだよ兄ちゃん!」

真美「あのね、ちょっと手伝って欲しいの!」

「何を?」

亜美真美「「運ぶの!」」
43 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 19:59:17.92 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-164)
「運ぶって、何をだ」

亜美「実はねー、真美をお金を出し合ってタクシーで来たんだけど」

真美「持ったまま事務所の階段を登るのはちょっと厳しそうなんだよー!」

「いや、だから何を……」

亜美「まあまあ、細かいことは後でいいから!」

真美「今は待たせてる運転手さんのとこに行かないと!

「あの、だから運ぶものは何なんだ」

亜美「よっ兄ちゃん! 頼りになる力持ち!」

真美「やっぱり事務所に男の人がいると頼りになるよね!」

亜美「うんうん! チョー頼りになるよ!」

真美「こういうことを頼めるのは兄ちゃんしかいないっしょ!」

亜美真美「「ねー!」」

「仕方ないなぁ! まあ力仕事なら俺じゃないとな! まったく仕方ないなぁ!」
44 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 20:03:11.87 ID:xYvwWGT10 (+1,+11,-1)
ハゲしく支援
45 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 20:04:29.42 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-123)
 
 
 
 
「こ、これ、何が入ってるんだ……?」

亜美「頑張って兄ちゃん! あとちょっとだよ!」

真美「ファイトだよ兄ちゃん! ゴールはすぐそこ!」

「はぁ、はぁ……持ったまま転げ落ちたら死ねるな、これ……」

亜美「さあ間もなく頂上です!」

真美「兄ちゃんは無事に事務所にたどり着けるのかー!」

「い、いいから早くドアを開けて!」

亜美「あいあいさー!」

真美「開けました!」

「ぬんんよいしょっとぉおおおお!!」

亜美「がんばれ兄ちゃん!」

真美「ガンバだよ兄ちゃん!」
46 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 20:08:15.20 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-161)
「はぁ、はぁ……」

亜美「大丈夫? 兄ちゃん」

「お、お前ら、よくこれをタクシーまで運べたな……」

亜美「電話でお家の前まで来てもらったし」

真美「タクシーまでは台車で運んだかんね!」

「……で、その台車は?」

亜美「……えへへっ」

真美「忘れてきちった!」

「……疲れきって何も言えない……」

亜美「そういう時は甘い物だよ、兄ちゃん!」

真美「甘い物を食べて疲れを回復しなきゃ」

「甘い物って言ってもなぁ」

亜美「ってことで、さあどうぞ!」

真美「召し上がって!」
47 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 20:11:11.52 ID:xYvwWGT10 (+1,+11,-1)
ハゲしく支援
48 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 20:11:59.66 ID:L9ieHh4r0 (+5,+15,-12)
しえん
49 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 20:12:20.86 ID:1pKG75wy0 (+95,+30,-119)
「……これ、チョコ?」

亜美真美「「うん!」」

「このでかい箱の中身が?」

亜美真美「「うんうん!」」

「え、ちょっとした家電製品かと思うくらい重かったんだけど」

亜美「真美と二人で作ったチョー大作だよ!」

真美「うん! 固めては足して固めては足してのチョー力作!」

亜美真美「「ねー!」」

「…………」

亜美「どったの兄ちゃん?」

真美「なんか、すっごく遠くを見てる目っぽいよ?」

(どうやって持ち帰ろう……)
50 : 以下、名無しにか - 2013/02/14(木) 20:13:04.56 ID:OaWnWXi70 (+19,+29,-15)
事務所で食べちゃえ支援
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