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元スレほむら「まどかは私の嫁」仁美「キマシタワー!」
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マミ(美樹さん)ゴゴゴ
杏子(空気読まないことを言ったらどうなるか)ゴゴゴゴ
仁美(分かっているでしょうね?)ゴゴゴゴゴゴゴ
さやか「ひぃっ!」
QB「三人の殺意あるオーラを、さやかは感じ取ったようだね」
ほむら「なによ?」
さやか「ま、まずは友達からはじめましょう!」
QB「そして、ヘタレてしまった」
病室
さやか「んー、もう、最悪!」
恭介「機嫌悪いねさやか、なにがあったんだい?」
さやか「転校生してきた女が『まどかは私の嫁』発言したり、仁美が大の百合好きだったり、ヤクザみたいな二人から同性愛に目ざめそうなおしおきされちゃったり、今日は散々だったよ!」
恭介「そんなことがあったんだ」
さやか「さやかちゃんはほとほと困りましたよ」
恭介「はは、大変だったね。早く退院して、学校に通いたくなってきたよ」
さやか「まだ入院していていいんじゃない? 学校は百合百合オーラで大変になりつつあるよ」
恭介「いや…だから…」
さやか「ウザイよねぇ。女の子同士でイチャイチャすることの、どこがいいんだか」
恭介「………」
さやか「あー、やだやだ。百合なんて気持ち悪いだけだよ。早くこのブームが去ってくれないかな」
恭介「…さやか」プルプル
さやか「恭介、どうしたの?」
恭介「さやかは僕のこと嫌いなんだね」
さやか「え?」
恭介「百合は最高。百合は美しい。百合は正義。百合こそが究極の愛なんだ!」
さやか「はい?」
恭介「百合をバカにする奴なんて、僕の敵だ! でていってくれ!」
さやか「えええーっ!」
病院の外
さやか「恭介に嫌われた、恭介に嫌われた、恭介に嫌われた」ズーン
QB「随分と沈み込んでいるね。ソウルジェムがあったら真っ黒だよ」
さやか「わーん、恭介に嫌われちゃ、わたしは生きていけないよーっ!」
仁美「さやかさん、言ってはいけないことを言ってしまいましたね」
さやか「仁美、なんでここに?」
QB「神出鬼没だね。まるで僕みたいだ」
仁美「私がどこにいるかは関係ありません。問題なのは、さやかさんは上条くんの趣味を知らなかったことです」
さやか「趣味ってバイオリンじゃ?」
仁美「さやかさんが、CD集めのほかに、お馬鹿なのを趣味にしているように他にもあるのです」
さやか「お馬鹿なのは趣味じゃないよ! 生まれつきだよ! できるなら治したいよ!」
仁美「幼なじみなのに、さやかさんは上条くんのもう一つの顔を知らなかったのですね」
さやか「もう一つの顔って、恭介になにかあるの?」
仁美「私は以前に、目撃したことがあります」
仁美「それは上条くんが怪我をする前。朝、学校へ登校していたときのことです」
さやか『くぅ~、まどかはかわいいなー、さやかちゃんの嫁にするのだ』
まどか『あーん、さやかちゃんやめて~♪』
仁美「そうやって、さやかさんがまどかさんとイチャイチャしている姿を後ろからご覧になった上条くんは……」
恭介『いいなぁ』
仁美「と、うっとりした顔で、つぶやかれたのです」
さやか「それって…?」
仁美「そう、上条恭介くんは、百合男子だったのです!」
さやか「なんだってーっ!」
さやか「って、百合男子ってなに?」
仁美「女の子同士でラブラブになっている光景を眺めて、いわゆる萌えを感じる殿方のことですわ」
さやか「マジデスカ」
仁美「好きすぎるあまり、百合百合団のメンバーになっているぐらいですわ」
さやか「百合百合団?」
仁美「百合んな女の子の恋を応援し、あたたかい目で見守り、妨害するものたちから保護する組織のことですわ」
QB「僕のときはなかったから、世界が改変されて出来上がったんだろうね」
さやか「恭介が、そんなあやしい組織に入るほど、百合好きだったなんて……」ガックリ
仁美「さやかさんだって、自室で勉強されているとき、机に引き出しに隠しているボーイズラブ本をこっそり読んで『ふひひひひひ』と鼻息荒くしているではないですか」
さやか「わーっ! わーっ! なんでそれ知ってるの!」
仁美「ふふっ、さやかさんの家に遊びにいったときに、それらの本の隠し場所を発見いしたましたわ」
さやか「プライバシーの侵害だ!」
仁美「ちなみにまどかさんは、ご熱心に読まれていました」
さやか「私は知らずして、まどかにヘンな属性を目覚めさせていたんだね……」
仁美「一緒にコミケにいかれて、ボーイズラブでガールズラブされたらどうでしょうか?」
さやか「いきません!」
仁美「上条くんも荷物持ちとして誘ったら、喜ばれますよ」
さやか「な、なんで、恭介がっ!」
仁美「上条くんの一押しは、さやかさんとまどかさんカップルなんです」
仁美「お二人のラブラブっぷりをみられるなら、怪我を忘れてついていってくれますわ」
さやか「いや、まどかとは仲のよい友達ってだけで、別にカップルというわけでは……」
仁美「どうでもいいことですが、そんな上条くんのことを私はお慕いしています」
さやか「どうでもよくないよ! ものすっごく衝撃的だよ! 仁美が! 恭介のことを! 嘘でしょ!」
仁美「私が上条くんのことをお慕いしていることに、さやかさんにとって不都合なことでもあるのでしょうか?」
さやか「え?」
仁美「もしかして、さやかさんも上条くんのことがお好きなのでは?」
さやか「まっ、まっ、まさか! わたしが恭介のことを好きなんで、そんなのジョーダンにしかならないよ」アセアセ
仁美「そうですよね。私が上条くんとおつき合いされても、絶望のあまり魂を真っ黒にされるなんてことはないですよね」
さやか「やだなあ、魂を真っ黒って良く分かんないけど、そうにきまっているよー、あは、あははははは……」
QB「魂を真っ黒って、もしかしてグリーフシード? まさかね……」
仁美「では、いまから上条くんに告白してまいりますね」ニッコリ
さやか「へ?」
仁美「ふふっ、これで私は上条くんと両想いになれますわ」
さやか「ちょ、ちょ、ちょっと、ちょっとまって!」
仁美「どうしましたか?」
さやか「今は面会時間過ぎてるし」
仁美「思いがけぬ時間に現れ、サプライズ告白で彼のハートをゲットですわ」
さやか「あー、でも、そのー、わたしたちまだ中学生だし」
仁美「恋に早いも遅いもありませんわ」
さやか「で、でもさ、あの恭介だよ。百合好きなんでしょ、そんなのがいいっていうの?」
仁美「百合好きな私と、趣味がばっちり合いますわ」
さやか「…う」
仁美「わたしと上条くん、お似合いだと思いませんか?」
さやか「に…似合っている…けど……」
仁美「さやかさんは上条くんに嫌われてしまいましたし、私が付き合っても問題ありませんよね?」
さやか「…嫌われて…いや…その…だって……」
仁美「だって?」
さやか「ぐすっ……」
QB「おやおや、さやかは泣いてしまった」
仁美「悪ふざけか過ぎたようですわ。さやかさんごめんなさい。あなたを泣かせるつもりはありませんでした」
さやか「泣いてない、泣いてないよ!」ゴシゴシ
仁美「そんな大粒の涙を流して泣いてないはありませんわ、涙をぬぐってさしあげます」
さやか「いいよ、いいよ、そんなことされなくても!」
仁美「舐め取りましょうか? それともハンカチで?」
さやか「ハンカチでお願いします!」
仁美「はい。さやかさんは泣き虫ですね」フキフキ
さやか「泣いてないもん…」グスッ
仁美「さやかさんも、上条くんのこと好きなのですね」フキフキ
さやか「恭介のことなんて、なんでもないもん!」
仁美「顔は正直に出ているのに、素直じゃないさやかさんですわ」
さやか「私の顔は嘘つきなんだよ」
仁美「ふふっ、さやかさんに免じて、私は上条くんのことを諦めましょう」
さやか「へっ?」
仁美「上条くんのことは諦めます」
さやか「は?」
仁美「上条くんのことは……」
さやか「分かったけど、分かんないんだよ!」
仁美「言葉のままじゃありませんか」
さやか「恭介のこと好きなのって、ジョーダンだった?」
仁美「冗談ではありませんわ」
さやか「だったらなぜ諦めるのさ、わけがわからないよ!」
仁美「では、上条くんと私が付き合っても宜しいのですか?」
さやか「あー、いや、だから、それはぁ……」
仁美「さやかさんが泣くほど嫌なら、付き合わないといっただけの話ですわ」
さやか「それ、おかしい! わたしのことなんて気にしなくていいのに!」
仁美「気にしますわ」
さやか「なんで…」
仁美「もう二度と、大切な人を失いたくないから…」
さやか「はい?」
仁美「さやかさんは、上条くんに嫌われてしまいました」
さやか「う、うん」
仁美「私が、元通りにしてさしあげましょう」
さやか「え?」
仁美「さやかさんと上条くんの仲を取り持ってあげます」
さやか「本当に?」
仁美「ええ、上条くんをミラクルハッピーにする素晴らしい方法が、たったひとつだけあるのです」
さやか「どうやって?」
仁美「ふふっ、とっても簡単なことですわ」
さやか「今朝からの経験上、嫌な予感がするのは気のせいじゃないよね?」
仁美「嫌われたままのほうがいいですか?」
さやか「ぜひ、お願いします!」
外 まどかとほむら
まどか「えーと、ほむらちゃん?」
ほむら「なにかしら、まどか?」
まどか「ほむらちゃんってご近所さんなの?」
ほむら「違うわ」
まどか「ここ、うちの前なんだけど?」
ほむら「そのようね」
まどか「だからその…ばいばい」
ほむら「………」
まどか「えーと、ほむらちゃん。なんで、ずっと突っ立ってるのかな?」
ほむら「まどか」
まどか「なにかな、ほむらちゃん?」
ほむら「ご両親に挨拶するわ」
まどか「え?」
ほむら「まどかは私の嫁なんだもの。当然のことよ」
まどか「え? あ、いや、うちのママ、怖いからやめたほうがいいような…」
ほむら「サンドバックにされたあと、まどかが私の傷口をペロペロなめてくれるから平気よ」
まどか「やらないよ…」
マミ『そうよ、暁美さん。攻めて攻めて攻めまくりなさい』テレパシー
ほむら『分かっている。まどかとラブラブするためにやるだけやってみる』テレパシー
杏子「はぁ、今日は厄日だ…つーか、マミと出会ってから毎日が厄日だ」
マミ「ふふっ、鹿目さんの家に入っていったわ」
杏子「で、アタシらは、ずっと外でコソコソしてるわけか?」
マミ「二人の百合ん百合んぶりを見させてもらうに決まっているじゃなーい」
杏子「どうやって?」
マミ「鹿目家内部に監視カメラを設置してあるわ」
杏子「は?」
マミ「イチャイチャ見放題よ♪」
杏子「いつ設置したんだ?」
マミ「頼んだのよ」
杏子「誰に?」
モモ「マミお姉さまー、こっちこっちー」
杏子「…………」
マミ「モモちゃんありがとう。今日も相変わらず可愛いわね」
モモ「もう、可愛いだなんて、本当のこと言わないでくださいよ」
杏子「おめぇ、なぜここにいるんだ?」
モモ「だれあんた?」
杏子「おまえの姉だろっ!」
QB「まさか、杏子の妹が生きているとは…」
モモ「佐倉家には百合が嫌になって逃げ出した杏子って女はいませーん」
杏子「アタシが『みんなが父さんのはなしを聞いて欲しい』と願って、百合ん少女になったら…」
杏子「なぜか親父は百合に目ざめてしまい、百合百合団なんてわけわからん組織を作ったからだろうが」
杏子「親がイカレちまったら普通、逃げ出すだろ」
マミ「百合百合団のおかげで、百合ん少女の活動がしやすくなって助かってるわ」
QB「杏子の父親が、僕の代わりに百合ん少女の契約を交わしているとかは……ないよね?」
マミ「モモちゃん、言われたとおりにやってくれた?」
モモ「うん、家の中はこのモニターでチェックできるよ」
マミ「ばっちり映っているわね。モモちゃん、よくやったわ」
モモ「えへへっ、百合百合団団員一号モモ、百合のためならどんな犯罪でも手を染めるよ」
杏子「染めんじゃねぇ、悪いことはしちゃいけないんだ」
モモ「お姉ちゃんがいう?」
杏子「アタシはいいんだ。つか、おめぇ、どうやって中に忍び込んだ?」
モモ「タツヤくんと仲良くなって、家に招待されただけだよ」
マミ「タツヤっていうから鹿目さんの弟さんね。妹だったらモモちゃんと……」
杏子「くっつけようとするな」
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