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元スレ萌郁「私は、岡部くん依存症だから」
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「ごめ……ん……なさ……」
萌郁は自らの命が消えようとしているにもかかわらず、俺にそう言った。
まゆりを殺したのは別の世界線の出来事だ。
それでも、萌郁は俺に謝ってきた。
こんな悲しいことがあっていいのか、死ぬ間際に自分のことを大切にできないなんて。
もし、ラウンダーなんかにならなければ、FBのメールなんかに返信しなければ――。
いや、そんなことを考えてもなにも変わらない。
俺にはどうしようもない。
それでも、今だけは考えられずにはいられなかった。
「もし……岡部くんに……会っていたら」
「もっと……違う生き方……が……でき……たのかも……」
その言葉に俺はなにも返せない。
確かめようのない仮想の世界、それを考えても何も意味はない。
「D……メール……」
「……何?」
萌郁は自らの命が消えようとしているにもかかわらず、俺にそう言った。
まゆりを殺したのは別の世界線の出来事だ。
それでも、萌郁は俺に謝ってきた。
こんな悲しいことがあっていいのか、死ぬ間際に自分のことを大切にできないなんて。
もし、ラウンダーなんかにならなければ、FBのメールなんかに返信しなければ――。
いや、そんなことを考えてもなにも変わらない。
俺にはどうしようもない。
それでも、今だけは考えられずにはいられなかった。
「もし……岡部くんに……会っていたら」
「もっと……違う生き方……が……でき……たのかも……」
その言葉に俺はなにも返せない。
確かめようのない仮想の世界、それを考えても何も意味はない。
「D……メール……」
「……何?」
「Dメール……四年……前……に……」
そう言うと萌郁はパープル色のケータイを手に取り、少しずつ指を動かす。
「これ……を……」
萌郁が最後に打ったメールの内容、それは――。
『おかべくんがたすけてくれる』
「萌郁……お前」
「おね……が……」
最後まで言い切れないまま、萌郁は息絶えてしまった。
「……岡部」
紅莉栖が、おずおずと呼びかけてくる。
「Dメールを、送るべきだと思う。もう、準備はできてる」
「ああ……」
Dメールを送れば、この世界線は無かったことになる。
だが、このまま見過ごしてもいいのか。
萌郁のケータイに残された最後の願いを、無視してもいいのか。
そう言うと萌郁はパープル色のケータイを手に取り、少しずつ指を動かす。
「これ……を……」
萌郁が最後に打ったメールの内容、それは――。
『おかべくんがたすけてくれる』
「萌郁……お前」
「おね……が……」
最後まで言い切れないまま、萌郁は息絶えてしまった。
「……岡部」
紅莉栖が、おずおずと呼びかけてくる。
「Dメールを、送るべきだと思う。もう、準備はできてる」
「ああ……」
Dメールを送れば、この世界線は無かったことになる。
だが、このまま見過ごしてもいいのか。
萌郁のケータイに残された最後の願いを、無視してもいいのか。
「早くしないと、また誰かに邪魔されるかもしれない。だから」
「……少し、待ってくれないか」
「えっ……?」
「少しだけでいいんだ、一人にさせてくれ」
「……分かった、外に出てる」
紅莉栖の言うことは正しい、今すぐにDメールを送る以外は無い。
分かっている、分かってはいる。
だが、萌郁のケータイに残された最後のメールは、俺に助けを求めるものだった。
目の前には二つのケータイがある。
一つはFBのもの、これを送ればIBN5100が手に入る。
もう一つは萌郁のもの、これを送れば……何が変わる?
おそらく何も変わらない、萌郁もまゆりも助かることは無いだろう。
そう思いながらも俺は――パープル色のケータイを選んだ。
「……少し、待ってくれないか」
「えっ……?」
「少しだけでいいんだ、一人にさせてくれ」
「……分かった、外に出てる」
紅莉栖の言うことは正しい、今すぐにDメールを送る以外は無い。
分かっている、分かってはいる。
だが、萌郁のケータイに残された最後のメールは、俺に助けを求めるものだった。
目の前には二つのケータイがある。
一つはFBのもの、これを送ればIBN5100が手に入る。
もう一つは萌郁のもの、これを送れば……何が変わる?
おそらく何も変わらない、萌郁もまゆりも助かることは無いだろう。
そう思いながらも俺は――パープル色のケータイを選んだ。
「こんな文章では、俺を見つけることなどできる訳無いだろうが」
俺は萌郁の残したメールを書き換えた。
『池袋の岡部倫太郎を頼れ○○中学』
「ダル、俺だ。電話レンジの設定を変えてくれ」
「設定を変える? 何かあったん?」
「何も聞くな、今から五年前に送れるように変更してくれ」
「ご、五年前……? とりあえず設定はするけど……」
俺はいったい何をしている? 何を変えようとしている?
このメールを送れば、萌郁が俺ともっと前に出会うかもしれない。
過去の俺は何かしてやれるのか、何が変わるのか、それとも何も変わらないのか。
そう思いながら俺は、送信ボタンを押した。
俺は萌郁の残したメールを書き換えた。
『池袋の岡部倫太郎を頼れ○○中学』
「ダル、俺だ。電話レンジの設定を変えてくれ」
「設定を変える? 何かあったん?」
「何も聞くな、今から五年前に送れるように変更してくれ」
「ご、五年前……? とりあえず設定はするけど……」
俺はいったい何をしている? 何を変えようとしている?
このメールを送れば、萌郁が俺ともっと前に出会うかもしれない。
過去の俺は何かしてやれるのか、何が変わるのか、それとも何も変わらないのか。
そう思いながら俺は、送信ボタンを押した。
ええぞ!!
エロエロボディーの年上に迫られる童貞やな!!
ええぞ!!
エロエロボディーの年上に迫られる童貞やな!!
ええぞ!!
岡部(……っ! この感覚……世界線変動率が変わった?)
岡部(萌郁の部屋に居たはずだが……ん? ここは……どこだ?)
岡部(さっき居た場所よりも広い。……移動した?)
岡部(いや、それよりも何か変わったのか? ともかく外へ……)
萌郁「岡部くん、どこに行くの?」
岡部(……萌郁! ……この世界線では生きているのか)
萌郁「岡部くん? どうかした?」
岡部「……いや、何でもない。なあ、指圧師」
萌郁「……指圧師? 何のこと?」
岡部(萌郁の部屋に居たはずだが……ん? ここは……どこだ?)
岡部(さっき居た場所よりも広い。……移動した?)
岡部(いや、それよりも何か変わったのか? ともかく外へ……)
萌郁「岡部くん、どこに行くの?」
岡部(……萌郁! ……この世界線では生きているのか)
萌郁「岡部くん? どうかした?」
岡部「……いや、何でもない。なあ、指圧師」
萌郁「……指圧師? 何のこと?」
岡部「何のことと言われても、お前のことでは無いか」
萌郁「私が、指圧師? ……マッサージ、して欲しいの?」
岡部「いや、そういう意味ではなくて……何をとぼけているんだ」
萌郁「ごめん……岡部くんの言ってること、よく分からない」
岡部「……分からない?」
萌郁「指圧師になった覚えは、無い」
岡部「そうではない、お前の異名だ。メールを打つ速さが驚異的だから閃光の指圧師と」
萌郁「私、そこまでメールを打つの速くないけど」
岡部「……何?」
萌郁「私が、指圧師? ……マッサージ、して欲しいの?」
岡部「いや、そういう意味ではなくて……何をとぼけているんだ」
萌郁「ごめん……岡部くんの言ってること、よく分からない」
岡部「……分からない?」
萌郁「指圧師になった覚えは、無い」
岡部「そうではない、お前の異名だ。メールを打つ速さが驚異的だから閃光の指圧師と」
萌郁「私、そこまでメールを打つの速くないけど」
岡部「……何?」
アニメしか見てないから岡部のファーストキスは萌郁さんだと思ってた
岡部「冗談を言うのは止めろ。お前はケータイ依存症で、そのせいかメールを打つ速度が」
萌郁「ケータイ依存症……そんなこと、無いと思う」
岡部「何……? 違うと言いたいのか?」
萌郁「うん。それに、ケータイじゃなくて」
岡部「ケータイでは無くて?」
萌郁「私は、岡部くん依存症だから」
岡部「へっ……?」
萌郁「ケータイ依存症……そんなこと、無いと思う」
岡部「何……? 違うと言いたいのか?」
萌郁「うん。それに、ケータイじゃなくて」
岡部「ケータイでは無くて?」
萌郁「私は、岡部くん依存症だから」
岡部「へっ……?」
岡部「お、俺? 何を言っているんだ……?」
萌郁「岡部くんの方こそ、何を言っているの?」
岡部「いや、いやいや、おかしいだろ。どうして俺に依存ってことに」
萌郁「岡部くんから、離れられない」
岡部「離れられないって……」
萌郁「だから、いつもこうして――」
岡部「……っ!? い、いきなり抱き着いてきてな、何を!?」
萌郁「……? いつも通りだけど」
岡部「い、いつも通り?」
萌郁「岡部くんの方こそ、何を言っているの?」
岡部「いや、いやいや、おかしいだろ。どうして俺に依存ってことに」
萌郁「岡部くんから、離れられない」
岡部「離れられないって……」
萌郁「だから、いつもこうして――」
岡部「……っ!? い、いきなり抱き着いてきてな、何を!?」
萌郁「……? いつも通りだけど」
岡部「い、いつも通り?」
萌郁「……岡部くん、良い匂い」
岡部「か、嗅ぐな! どうなってる……どうして俺と萌郁が」
萌郁「それは、恋人だから」
岡部「…………恋人?」
萌郁「うん。付き合って、もう四年位」
岡部「よ、四年!?」
萌郁「……日付は間違ってないはず。六月六日、忘れる訳が無い」
岡部「六月六日……」
萌郁「私の誕生日に、岡部くんから……告白してくれた」
岡部「俺が……告白!?」
岡部「か、嗅ぐな! どうなってる……どうして俺と萌郁が」
萌郁「それは、恋人だから」
岡部「…………恋人?」
萌郁「うん。付き合って、もう四年位」
岡部「よ、四年!?」
萌郁「……日付は間違ってないはず。六月六日、忘れる訳が無い」
岡部「六月六日……」
萌郁「私の誕生日に、岡部くんから……告白してくれた」
岡部「俺が……告白!?」
岡部(何だこれは!? どうなってるんだ!? まさか……Dメールのせいで?)
岡部「……指圧師、色々と聞いてもいいか?」
萌郁「その呼び方、嫌。いつも通り、萌郁って呼んで欲しい」
岡部「あ、ああ。萌郁、質問してもいいか?」
萌郁「岡部くんになら、何でも答える」
岡部「そ、そうか。……一つ目、俺とお前が会ったのはいつだ?」
萌郁「今から、五年前。八月の終わりに出会った……覚えてないの?」
岡部(八月の終わり……俺がDメールを送ったのはちょうど五年前)
岡部「……指圧師、色々と聞いてもいいか?」
萌郁「その呼び方、嫌。いつも通り、萌郁って呼んで欲しい」
岡部「あ、ああ。萌郁、質問してもいいか?」
萌郁「岡部くんになら、何でも答える」
岡部「そ、そうか。……一つ目、俺とお前が会ったのはいつだ?」
萌郁「今から、五年前。八月の終わりに出会った……覚えてないの?」
岡部(八月の終わり……俺がDメールを送ったのはちょうど五年前)
岡部「それは、変なメールが届いたから……だったりするのか?」
萌郁「うん。岡部くんに頼れってメールを見たから、頑張って探した」
岡部(本当にあのメールを信じたのか……。まあ、
得体の知れないメールに返信するようなヤツだからな……)
岡部「……萌郁、FBという言葉に聞き覚えはあるか?」
萌郁「FB……? ごめん、分からない」
岡部(FBを知らない……ということはラウンダーでは無いのか?
いや、嘘をついているという可能性もある……)
岡部(……待て、もっと先に確認すべきことがあるだろうが)
岡部(まゆりは無事なのか……? 電話に出てくれれば良いのだが……)
萌郁「うん。岡部くんに頼れってメールを見たから、頑張って探した」
岡部(本当にあのメールを信じたのか……。まあ、
得体の知れないメールに返信するようなヤツだからな……)
岡部「……萌郁、FBという言葉に聞き覚えはあるか?」
萌郁「FB……? ごめん、分からない」
岡部(FBを知らない……ということはラウンダーでは無いのか?
いや、嘘をついているという可能性もある……)
岡部(……待て、もっと先に確認すべきことがあるだろうが)
岡部(まゆりは無事なのか……? 電話に出てくれれば良いのだが……)
萌郁「岡部くん、誰に電話してるの?」
岡部(頼む……出てくれ、まゆり)
まゆり『トゥットルゥー♪ オカリン、どうしたの?』
岡部「まゆり! 無事なのか? 今どこに居るんだ?」
まゆり『まゆしぃは元気だよー。今はお家でのんびりしてたんだ』
岡部「そ、そうか。ラボには居ないのだな」
まゆり『らぼ? それ、何のこと?』
岡部「ラボはラボだ。我が未来ガジェット研究所のことだろうが」
まゆり『うーん……まゆしぃはさっぱり分からないのです』
岡部「分からない……?」
岡部(頼む……出てくれ、まゆり)
まゆり『トゥットルゥー♪ オカリン、どうしたの?』
岡部「まゆり! 無事なのか? 今どこに居るんだ?」
まゆり『まゆしぃは元気だよー。今はお家でのんびりしてたんだ』
岡部「そ、そうか。ラボには居ないのだな」
まゆり『らぼ? それ、何のこと?』
岡部「ラボはラボだ。我が未来ガジェット研究所のことだろうが」
まゆり『うーん……まゆしぃはさっぱり分からないのです』
岡部「分からない……?」
まゆり『あっ、そろそろ出かけなくちゃ。ごめんね、また電話してねー』
岡部「ま、まゆり? おい、まゆり! ……切れてる」
萌郁「まゆりちゃんに、何か用だったの?」
岡部「あ、ああ、……ん? まゆり、ちゃん? 何だその呼び方は」
萌郁「何って、五年前からずっと変わってないけど」
岡部「まゆりとも、長い付き合いなのか?」
萌郁「私を岡部くんに会わせてくれたのは、まゆりちゃんだから」
岡部「俺とお前を……? いや、それよりもラボのことだ……」
萌郁「ラボ?」
岡部「ま、まゆり? おい、まゆり! ……切れてる」
萌郁「まゆりちゃんに、何か用だったの?」
岡部「あ、ああ、……ん? まゆり、ちゃん? 何だその呼び方は」
萌郁「何って、五年前からずっと変わってないけど」
岡部「まゆりとも、長い付き合いなのか?」
萌郁「私を岡部くんに会わせてくれたのは、まゆりちゃんだから」
岡部「俺とお前を……? いや、それよりもラボのことだ……」
萌郁「ラボ?」
岡部「未来ガジェット研究所のことだ。ブラウン管工房の上にある……ん? ど、どうした?」
萌郁「……岡部くんが何の話をしてるのか、分からない。嫌、嫌……嫌」
岡部「も、萌郁?」
萌郁「岡部くんのことを知らないなんて、嫌……不安になる」
岡部(様子がおかしい……まさか、さっき言っていた依存症というのは本当なのか?)
萌郁「何かあったのなら、教えて。お願い」
岡部「……俺が今から言うことは全て真実だ、お前は信じないだろうが」
萌郁「岡部くんのことなら何でも信じる。だから、話して」
岡部「俺は、別の世界線から来た」
萌郁「別の、世界線?」
萌郁「……岡部くんが何の話をしてるのか、分からない。嫌、嫌……嫌」
岡部「も、萌郁?」
萌郁「岡部くんのことを知らないなんて、嫌……不安になる」
岡部(様子がおかしい……まさか、さっき言っていた依存症というのは本当なのか?)
萌郁「何かあったのなら、教えて。お願い」
岡部「……俺が今から言うことは全て真実だ、お前は信じないだろうが」
萌郁「岡部くんのことなら何でも信じる。だから、話して」
岡部「俺は、別の世界線から来た」
萌郁「別の、世界線?」
全てを話すと言ったが、まゆりと萌郁の死やショックを受けるようなことは話していない。
Dメール、ラボ、そして今の俺は記憶が上書きされたような状態だということを説明した。
岡部「――そして俺はDメールを送り、今に至る」
萌郁「…………」
岡部「信用してもらおうとは思わん。だが事実だ、今の俺にはお前との記憶が……無い」
萌郁「私との記憶が……無い」
岡部(ルカ子の時もお前は女だと言っても信じなかったんだ。……そう簡単には信じないだろう)
萌郁「……分かった、信じる」
岡部「信じるって……そんなにあっさり信じられるとは思えないが」
萌郁「五年間、岡部くんの言うことは全て信じてきた。それは今も、変わらない」
岡部(……ここまで信用されているとは。俺と早く出会っただけでこうも変わるものなのか?)
Dメール、ラボ、そして今の俺は記憶が上書きされたような状態だということを説明した。
岡部「――そして俺はDメールを送り、今に至る」
萌郁「…………」
岡部「信用してもらおうとは思わん。だが事実だ、今の俺にはお前との記憶が……無い」
萌郁「私との記憶が……無い」
岡部(ルカ子の時もお前は女だと言っても信じなかったんだ。……そう簡単には信じないだろう)
萌郁「……分かった、信じる」
岡部「信じるって……そんなにあっさり信じられるとは思えないが」
萌郁「五年間、岡部くんの言うことは全て信じてきた。それは今も、変わらない」
岡部(……ここまで信用されているとは。俺と早く出会っただけでこうも変わるものなのか?)
岡部「一応言っておくが……お前とその、恋人だったということも俺は知らない」
萌郁「分かってる。……悲しいけど、信じる」
岡部(……俺は萌郁と恋人、らしい。まゆりは生きている。では、他のラボメンは……?)
岡部「調べてみるしか……無いな」
萌郁「岡部くん、どこに行くの……?」
岡部「ラボだ。済まないが俺は出かけてくる」
萌郁「待って……置いて……いかないで」
岡部「な、なぜ泣きそうになるのだ?」
萌郁「……岡部くん。一人に……しないで」
岡部「わ、分かった! ……来るなら来い、好きにしろ」
萌郁「分かってる。……悲しいけど、信じる」
岡部(……俺は萌郁と恋人、らしい。まゆりは生きている。では、他のラボメンは……?)
岡部「調べてみるしか……無いな」
萌郁「岡部くん、どこに行くの……?」
岡部「ラボだ。済まないが俺は出かけてくる」
萌郁「待って……置いて……いかないで」
岡部「な、なぜ泣きそうになるのだ?」
萌郁「……岡部くん。一人に……しないで」
岡部「わ、分かった! ……来るなら来い、好きにしろ」
>>36
ここからシュタインズゲートに到着するのもそれ以外のルートを進むのもありでしょうが…!
ここからシュタインズゲートに到着するのもそれ以外のルートを進むのもありでしょうが…!
もえいくさんって普通の人間が引くような変態プレイでも
依存相手だと喜んでやってくれそう
依存相手だと喜んでやってくれそう
外
岡部「おい、指圧師」
萌郁「その呼び方、嫌」
岡部「くっ……萌郁、一つ聞いても良いか」
萌郁「うん、何?」
岡部「……なぜ俺達は腕を組んで歩いているんだ」
萌郁「なぜって言われても、いつも通りだから」
岡部「いつも通りだと……? この世界線の俺は何をしているのだ……」
萌郁「嫌、だった?」
岡部「正直に言えば……恥ずかしいから止めてくれ」
萌郁「分かった……」
岡部「おい、指圧師」
萌郁「その呼び方、嫌」
岡部「くっ……萌郁、一つ聞いても良いか」
萌郁「うん、何?」
岡部「……なぜ俺達は腕を組んで歩いているんだ」
萌郁「なぜって言われても、いつも通りだから」
岡部「いつも通りだと……? この世界線の俺は何をしているのだ……」
萌郁「嫌、だった?」
岡部「正直に言えば……恥ずかしいから止めてくれ」
萌郁「分かった……」
岡部「おい、萌郁」
萌郁「岡部くん、どうかしたの?」
岡部「……なぜ手を繋ごうとする」
萌郁「いつも通り、だから」
岡部「恥ずかしいから止めろ」
萌郁「……分かった。じゃあ、これで」
岡部「ぬわっ!? う、後ろから抱き着くのも無しだ! というかこれでは歩けないだろうが!?」
萌郁「でも……いつも通りだから」
岡部「こ、これもなのか?」
萌郁「私は、これが一番好き」
萌郁「岡部くん、どうかしたの?」
岡部「……なぜ手を繋ごうとする」
萌郁「いつも通り、だから」
岡部「恥ずかしいから止めろ」
萌郁「……分かった。じゃあ、これで」
岡部「ぬわっ!? う、後ろから抱き着くのも無しだ! というかこれでは歩けないだろうが!?」
萌郁「でも……いつも通りだから」
岡部「こ、これもなのか?」
萌郁「私は、これが一番好き」
岡部「と、ともかく離れろ! それと……俺は、お前が恋人だとは思っていない」
萌郁「……っ!」
岡部「済まないとは思うが……その記憶は俺には無い。だから、その」
萌郁「……嫌」
岡部「えっ?」
萌郁「岡部くんと離れるなんて嫌……別れるなんて……絶対嫌、嫌、嫌嫌嫌!」
岡部「も、萌郁? いや、とりあえず落ち着いて」
萌郁「岡部くんと離れるくらいなら……死んだ方が良い」
萌郁「……っ!」
岡部「済まないとは思うが……その記憶は俺には無い。だから、その」
萌郁「……嫌」
岡部「えっ?」
萌郁「岡部くんと離れるなんて嫌……別れるなんて……絶対嫌、嫌、嫌嫌嫌!」
岡部「も、萌郁? いや、とりあえず落ち着いて」
萌郁「岡部くんと離れるくらいなら……死んだ方が良い」
岡部「お、落ち着け! だから俺は以前の俺では無くてだな……」
萌郁「それでも、岡部くんの恋人じゃなくなるのは嫌……お願い、捨てないで……」
岡部「わ、分かった……捨てるとかそういうのは今は考えるな」
萌郁「……離れない?」
岡部「とりあえず……今は離れなくても良い」
萌郁「それなら、こうしても良い?」
岡部「……手を繋ぐのは無しだ、腕も駄目だからな」
萌郁「……寂しい」
岡部「近くに居るのに寂しいとか言うな……ほら、行くぞ」
岡部(俺はいったい何をしている……ついさっきまで、深刻な場面だったはずだ)
岡部(……ともかく、今は確認するのが先だ)
萌郁「それでも、岡部くんの恋人じゃなくなるのは嫌……お願い、捨てないで……」
岡部「わ、分かった……捨てるとかそういうのは今は考えるな」
萌郁「……離れない?」
岡部「とりあえず……今は離れなくても良い」
萌郁「それなら、こうしても良い?」
岡部「……手を繋ぐのは無しだ、腕も駄目だからな」
萌郁「……寂しい」
岡部「近くに居るのに寂しいとか言うな……ほら、行くぞ」
岡部(俺はいったい何をしている……ついさっきまで、深刻な場面だったはずだ)
岡部(……ともかく、今は確認するのが先だ)
ラボ前
岡部(ブラウン管工房は……あった! 店内にもブラウン管が並んでいる、ということは)
天王寺「よっこらせ……ったく、歳っつうもんは嫌なモンだ」
岡部(ミスターブラウン……生きている? この世界線では死んでいないのか……)
萌郁「岡部くん、あの人がどうかしたの?」
岡部「萌郁、お前はあの男に見覚えは無いか?」
萌郁「……ごめん、知らない」
岡部「そうか……いや、知らなくていいんだ」
岡部(それよりもラボだ、ラボがどうなっているか確認しなければ……)
岡部(ブラウン管工房は……あった! 店内にもブラウン管が並んでいる、ということは)
天王寺「よっこらせ……ったく、歳っつうもんは嫌なモンだ」
岡部(ミスターブラウン……生きている? この世界線では死んでいないのか……)
萌郁「岡部くん、あの人がどうかしたの?」
岡部「萌郁、お前はあの男に見覚えは無いか?」
萌郁「……ごめん、知らない」
岡部「そうか……いや、知らなくていいんだ」
岡部(それよりもラボだ、ラボがどうなっているか確認しなければ……)
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