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元スレ杏子「そいつを、寄越せ!!」恭介「うわっ!?」
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夜
とある教会の前の道
恭介「ふう。すっかり遅くなっちゃったな」
恭介「けど、やっと怪我が完治して、こうしてバイオリンのレッスンにも通えるようになったんだ」
恭介「頑張って練習して、少しでも早くブランクを取り戻さなきゃ…」
恭介「…小腹が好いたな。何か無かったっけか」ゴソゴソ
恭介「小袋に入ったクッキーか…まぁいいや。これを食べ…」
―――そいつを寄越せ―――
恭介「ん?」クルッ
シーン
恭介「誰も居ない…気のせいかな?」
とある教会の前の道
恭介「ふう。すっかり遅くなっちゃったな」
恭介「けど、やっと怪我が完治して、こうしてバイオリンのレッスンにも通えるようになったんだ」
恭介「頑張って練習して、少しでも早くブランクを取り戻さなきゃ…」
恭介「…小腹が好いたな。何か無かったっけか」ゴソゴソ
恭介「小袋に入ったクッキーか…まぁいいや。これを食べ…」
―――そいつを寄越せ―――
恭介「ん?」クルッ
シーン
恭介「誰も居ない…気のせいかな?」
―――寄越しやがれ―――
恭介「ま、まただ!なんだこの声は!?」キョロキョロ
―――食い物を―――
恭介「一体どこから…」
杏子「その食い物を寄越しやがれーーーー!!!」ガルルル
恭介「うわーーーー!?」
恭介「ま、まただ!なんだこの声は!?」キョロキョロ
―――食い物を―――
恭介「一体どこから…」
杏子「その食い物を寄越しやがれーーーー!!!」ガルルル
恭介「うわーーーー!?」
翌日
学校
さやか「おっはよー!!」ガラッ
まどか「あ、さやかちゃん。おはよー」
仁美「おはようございます、さやかさん」
さやか「お!二人共、もう来てたんだ?おっす!いやー悪いねー」
ほむら「あら、珍しいわね?貴女だけ遅く登校してくるなんて」
さやか「あはは。ちょっと寝坊しちゃって…」
まどか「今朝さやかちゃんから、焦った声で『先行っててー!』って電話着たときは、何事かと思ったよ」
ほむら「そうなの。まあ、普段からガサツな美樹さやかが、そうそう襲われる事とは無いと思うけど…」
さやか「ムッ。ちょっと、どういう意味よ!…ん?襲われ…?」
まどか「…」
仁美「…っ」
さやか「…なんかあったの?」
学校
さやか「おっはよー!!」ガラッ
まどか「あ、さやかちゃん。おはよー」
仁美「おはようございます、さやかさん」
さやか「お!二人共、もう来てたんだ?おっす!いやー悪いねー」
ほむら「あら、珍しいわね?貴女だけ遅く登校してくるなんて」
さやか「あはは。ちょっと寝坊しちゃって…」
まどか「今朝さやかちゃんから、焦った声で『先行っててー!』って電話着たときは、何事かと思ったよ」
ほむら「そうなの。まあ、普段からガサツな美樹さやかが、そうそう襲われる事とは無いと思うけど…」
さやか「ムッ。ちょっと、どういう意味よ!…ん?襲われ…?」
まどか「…」
仁美「…っ」
さやか「…なんかあったの?」
途中で落ちたよな。書き溜めたの?
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1317641382/
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1317641382/
ほむら「最近巷で流行の都市伝説って奴よ。貴女も気をつけなさい?」
まどか「都市伝説?」
仁美「都市伝説と言えば、口裂け女とか人面犬とか、衝撃!見滝原の山奥に幻の部族グンマー民を見た!とかの…」
まどか「最後のはどうかなぁ?」
さやか「そういえば、最近は変なのを見た!って噂話、結構聞くね。で、その都市伝説がどうしたの?」
ほむら「…被害者本人に聞いてきなさいな。親しいんでしょう?」クイッ
さやか「ん?あれは…恭介?…!!」
まどか「都市伝説?」
仁美「都市伝説と言えば、口裂け女とか人面犬とか、衝撃!見滝原の山奥に幻の部族グンマー民を見た!とかの…」
まどか「最後のはどうかなぁ?」
さやか「そういえば、最近は変なのを見た!って噂話、結構聞くね。で、その都市伝説がどうしたの?」
ほむら「…被害者本人に聞いてきなさいな。親しいんでしょう?」クイッ
さやか「ん?あれは…恭介?…!!」
恭介「」ボロッ
さやか「きょ、恭介!?どうしたのその傷!?」
恭介「いやー…昨日の夜、バイオリンのレッスン帰りに変な子に襲われて…」
さやか「だ、大丈夫!?左手の怪我には影響なかった!?どんな奴にやられたの!?」
さやか(まさか、魔女とか、使い魔とか!?)
恭介「傷は大した事ないよ。腕の怪我にも影響ない。心配してくれてありがとう」
さやか「ほっ」
恭介「けど、相手がどんな顔だったかは、暗かったからよくわからないなぁ」
さやか「そうなんだ…でも、雰囲気とかだけでもわからない?」
さやか(魔女とかじゃなさそうかな…?)
恭介「ああ、結構小柄で、声からしても女の子みたいだったんだけど…」
さやか「ええ!?」
さやか「きょ、恭介!?どうしたのその傷!?」
恭介「いやー…昨日の夜、バイオリンのレッスン帰りに変な子に襲われて…」
さやか「だ、大丈夫!?左手の怪我には影響なかった!?どんな奴にやられたの!?」
さやか(まさか、魔女とか、使い魔とか!?)
恭介「傷は大した事ないよ。腕の怪我にも影響ない。心配してくれてありがとう」
さやか「ほっ」
恭介「けど、相手がどんな顔だったかは、暗かったからよくわからないなぁ」
さやか「そうなんだ…でも、雰囲気とかだけでもわからない?」
さやか(魔女とかじゃなさそうかな…?)
恭介「ああ、結構小柄で、声からしても女の子みたいだったんだけど…」
さやか「ええ!?」
恭介「情けないよね…女の子にこんなにやられちゃって」
さやか「そ、そんな事無いよ…」
さやか(ま、まさかの魔法少女!?)
恭介「ありがとう。けど、さやかも気を付けたほうがいいよ?特に夜道は歩かないほうがいい」
さやか「う、うん。そんな奴がいるなんて危なっかしくて怖いもんね…
恭介もまた襲われるかもしれないんだし、練習だからってあんまり遅くまで外で歩くんじゃないぞ?」
恭介「あはは。参ったね、どうも…」
さやか「けど、何で恭介が…」
恭介「ああ、それは多分…」
さやか「心当たりあるの?」
恭介「これのせいじゃないかな?」
さやか「何これ?…クッキーの空袋?」
さやか「そ、そんな事無いよ…」
さやか(ま、まさかの魔法少女!?)
恭介「ありがとう。けど、さやかも気を付けたほうがいいよ?特に夜道は歩かないほうがいい」
さやか「う、うん。そんな奴がいるなんて危なっかしくて怖いもんね…
恭介もまた襲われるかもしれないんだし、練習だからってあんまり遅くまで外で歩くんじゃないぞ?」
恭介「あはは。参ったね、どうも…」
さやか「けど、何で恭介が…」
恭介「ああ、それは多分…」
さやか「心当たりあるの?」
恭介「これのせいじゃないかな?」
さやか「何これ?…クッキーの空袋?」
恭介「うん。これ、僕が襲われる直前に食べようと思ってポケットから出した物なんだけどね」
さやか(ちょっと、これ結構高級なブランドのじゃなかったっけ?いいなぁ。ああ、甘いもの食べたい…)
恭介「その後気絶してしまって。で、気付いたら後にはこの空袋だけが落ちてたんだ。それに彼女(?)、『食べ物を寄越せー!』って言ってたから…」
さやか「ブフォ」
恭介「うわ!何するんだよさやか!」
さやか「ご、ごめん…」
さやか(まさか…犯人はアイツかーーーー!!?)
さやか(ちょっと、これ結構高級なブランドのじゃなかったっけ?いいなぁ。ああ、甘いもの食べたい…)
恭介「その後気絶してしまって。で、気付いたら後にはこの空袋だけが落ちてたんだ。それに彼女(?)、『食べ物を寄越せー!』って言ってたから…」
さやか「ブフォ」
恭介「うわ!何するんだよさやか!」
さやか「ご、ごめん…」
さやか(まさか…犯人はアイツかーーーー!!?)
ガラッ
中沢「おーっすお前等!」
恭介「ああ、おはよう」
さやか「なんだ中沢か」
中沢「何だその反応は!」
さやか「はいはい」
中沢「って、上条、お前、どうしたんだその怪我は!?」
恭介「ああ、実は…」
中沢「な、何だって!そんな事が!!」
さやか「アンタも気を付けた方がいいんじゃない?」
中沢「何言ってるんだ!お前ら、この話知らないのか!?」
さやか恭介「え?」
中沢「おーっすお前等!」
恭介「ああ、おはよう」
さやか「なんだ中沢か」
中沢「何だその反応は!」
さやか「はいはい」
中沢「って、上条、お前、どうしたんだその怪我は!?」
恭介「ああ、実は…」
中沢「な、何だって!そんな事が!!」
さやか「アンタも気を付けた方がいいんじゃない?」
中沢「何言ってるんだ!お前ら、この話知らないのか!?」
さやか恭介「え?」
見滝原市七不思議その1
恐怖!夜中に道を歩いていると食べ物を寄越せと迫る、飢えた少女の亡霊
中沢「これは、何年も前の話なんだけどな。ある教会に貧乏な家族がいたんだ」
さやか恭介「「はぁ…」」
中沢「その家は貧乏ながらも両親と幼い姉妹で細々と楽しく生活をしていたんだが、ある日そこの親父が変になっちまったらしくて」
さやか「…」
中沢「…で、そのせいで唯でさえ収入の少なかった家はさらに貧乏になり、最後には幼い姉妹諸共、家族全員一家心中しちまったってよ」
上条「悲しい話だね…」
中沢「だよな。けど、その話には続きがあってさ」
さやか恭介「「続き?」」
中沢「その心中した姉妹の、姉の方なんだけどよ?生きてればちょうど俺達くらいの年齢らしいんだが、家族が全員死んでから少しして、目撃情報があるんだ」
さやか恭介「「!!」」
恐怖!夜中に道を歩いていると食べ物を寄越せと迫る、飢えた少女の亡霊
中沢「これは、何年も前の話なんだけどな。ある教会に貧乏な家族がいたんだ」
さやか恭介「「はぁ…」」
中沢「その家は貧乏ながらも両親と幼い姉妹で細々と楽しく生活をしていたんだが、ある日そこの親父が変になっちまったらしくて」
さやか「…」
中沢「…で、そのせいで唯でさえ収入の少なかった家はさらに貧乏になり、最後には幼い姉妹諸共、家族全員一家心中しちまったってよ」
上条「悲しい話だね…」
中沢「だよな。けど、その話には続きがあってさ」
さやか恭介「「続き?」」
中沢「その心中した姉妹の、姉の方なんだけどよ?生きてればちょうど俺達くらいの年齢らしいんだが、家族が全員死んでから少しして、目撃情報があるんだ」
さやか恭介「「!!」」
中沢「近所で付き合いのあった家のおばちゃんが、住民がいなくなってボロボロになった教会で祈るその姉の姿を見たんだってよ」
恭介「ええ!?」
中沢「噂じゃ、自分だけが死んだ事に気づかず、家族の冥福の為に祈り続けてるって話だ。自分は家族とはぐれちまったってのにな…」
さやか「な…!」
恭介「それはまた…」
中沢「切ない話だよな?…それからしばらくしてからだ。その教会の近くを通ると、飢えた少女の幽霊が夜道を歩いている人に『食い物を寄越せ』って迫ってくるって噂が生まれたのは…」
恭介「そんな…じゃあ、僕を襲ったのは…!」
中沢「すげぇな、上条!お前幽霊に襲われた人間だぞ!最高の経験じゃないか!中2的に!」
恭介「人事だと思って…」
中沢「黙れリア充!そのまま取り殺されろ!いや、その幽霊少女が可愛かったら尚更ムカつくから、やっぱり肥溜めに落ちて死ね!!」
恭介「なんだよそれ!!」
恭介「ええ!?」
中沢「噂じゃ、自分だけが死んだ事に気づかず、家族の冥福の為に祈り続けてるって話だ。自分は家族とはぐれちまったってのにな…」
さやか「な…!」
恭介「それはまた…」
中沢「切ない話だよな?…それからしばらくしてからだ。その教会の近くを通ると、飢えた少女の幽霊が夜道を歩いている人に『食い物を寄越せ』って迫ってくるって噂が生まれたのは…」
恭介「そんな…じゃあ、僕を襲ったのは…!」
中沢「すげぇな、上条!お前幽霊に襲われた人間だぞ!最高の経験じゃないか!中2的に!」
恭介「人事だと思って…」
中沢「黙れリア充!そのまま取り殺されろ!いや、その幽霊少女が可愛かったら尚更ムカつくから、やっぱり肥溜めに落ちて死ね!!」
恭介「なんだよそれ!!」
さやか「まさかアイツが魔法少女になったのって…」ボソッ
中沢「…ああ、それとこの話にはまだ続きがあってな?」
さやか「…!聞かせて」
中沢「その幽霊なんだけど、他にもATMをぶっ壊して金を奪ってる姿とか、駅前のホテルのスイートで寛いでる姿とか、準備中の銭湯で鼻歌歌ってる姿とかも目撃されてるらしいんだよなー…」
さやか「」
恭介「あれ?なんか、随分人(?)生を謳歌してるような…」
さやか(あ、アイツは何をしておるんじゃ~~~~~~!!!)
中沢「…ああ、それとこの話にはまだ続きがあってな?」
さやか「…!聞かせて」
中沢「その幽霊なんだけど、他にもATMをぶっ壊して金を奪ってる姿とか、駅前のホテルのスイートで寛いでる姿とか、準備中の銭湯で鼻歌歌ってる姿とかも目撃されてるらしいんだよなー…」
さやか「」
恭介「あれ?なんか、随分人(?)生を謳歌してるような…」
さやか(あ、アイツは何をしておるんじゃ~~~~~~!!!)
放課後
マミさんち
さやか「…と、いう訳なのです」
マミ「それは、何て言うか…その…」
ほむら「いきなり私達を呼び出したと思ったら、そんな話をするためだったの?美樹さやか…」フゥ
マミ「しかも、当然の様に私の家…」
さやか「そんな話ってなんだ!私は、杏子が魔法少女の力を悪用しているんじゃないかって…!」
マミ「どうどう。落ち着いて、美樹さん」
さやか「けど…!」
まどか「がたがた」
さやか「…まどか?」
ほむら「まどかなら、幽霊のくだりが出た直後から、こうやって部屋の隅で耳を塞ぎ、がたがた震えながらお祈りをしているわ。当然その後の、それって杏子じゃね?って所も、聞いていないわよ」
さやか「しまった!まどかのこういう話への耐性の無さをすっかり忘れていた!」
ほむら「なにそれ詳しく」
さやか「ああ、まどかったら、小学生の頃、遊園地のお化け屋敷で…」
ほむら「ふんふん」メモメモ
マミさんち
さやか「…と、いう訳なのです」
マミ「それは、何て言うか…その…」
ほむら「いきなり私達を呼び出したと思ったら、そんな話をするためだったの?美樹さやか…」フゥ
マミ「しかも、当然の様に私の家…」
さやか「そんな話ってなんだ!私は、杏子が魔法少女の力を悪用しているんじゃないかって…!」
マミ「どうどう。落ち着いて、美樹さん」
さやか「けど…!」
まどか「がたがた」
さやか「…まどか?」
ほむら「まどかなら、幽霊のくだりが出た直後から、こうやって部屋の隅で耳を塞ぎ、がたがた震えながらお祈りをしているわ。当然その後の、それって杏子じゃね?って所も、聞いていないわよ」
さやか「しまった!まどかのこういう話への耐性の無さをすっかり忘れていた!」
ほむら「なにそれ詳しく」
さやか「ああ、まどかったら、小学生の頃、遊園地のお化け屋敷で…」
ほむら「ふんふん」メモメモ
マミ「鹿目さん?大丈夫よ。さっきの話は、幽霊の話じゃなくて、佐倉さんの話だから…」アデナデ
まどか「え?杏子ちゃんって、お化けだったんですか…?」ブルブル
マミ「いや、そうじゃなくて…」
さやか「駄目だこりゃ」
ほむら(小動物みたい…)
まどか「え?杏子ちゃんって、お化けだったんですか…?」ブルブル
マミ「いや、そうじゃなくて…」
さやか「駄目だこりゃ」
ほむら(小動物みたい…)
まどか「なーんだ、そういう事だったんですかー!そりゃあそうですよね!この世にお化けなんて居る訳無いですもんね!」
さやか「急に強気になりおったコイツ」
マミ「あらあら」
ほむら「あの妖怪白毛玉と魔法少女の存在はあっさり信じたのに、幽霊は否定するのね…」
まどか「えっ!?キュウべえって、妖怪だったの!?」ビクッ
マミ「いやいや」
まどか「いやだよう~><!『妖怪』って単語だけで、鬼太郎のEDの蟹坊主を思い出しちゃったよう~~><!ほむらちゃんのばかぁ~~~~!!」ゲシッ
ほむら「ホムァ!?」メキッ
マミ「確かにあれは昔怖かったけど、今は魔女すら平気でやっつけてるのに…」
さやか「あの、まどかさん、そろそろ話進めてよろしいでしょうか…」
さやか「急に強気になりおったコイツ」
マミ「あらあら」
ほむら「あの妖怪白毛玉と魔法少女の存在はあっさり信じたのに、幽霊は否定するのね…」
まどか「えっ!?キュウべえって、妖怪だったの!?」ビクッ
マミ「いやいや」
まどか「いやだよう~><!『妖怪』って単語だけで、鬼太郎のEDの蟹坊主を思い出しちゃったよう~~><!ほむらちゃんのばかぁ~~~~!!」ゲシッ
ほむら「ホムァ!?」メキッ
マミ「確かにあれは昔怖かったけど、今は魔女すら平気でやっつけてるのに…」
さやか「あの、まどかさん、そろそろ話進めてよろしいでしょうか…」
マミ「…で、結局、美樹さんは佐倉さんが噂どおりに魔法少女の力を悪用しているのかを確認したいって訳なのね?」
さやか「はい。それに、恭介…私の知り合いが杏子らしき人物に襲われているんです。もしアイツが犯人だったとしたら、もうこんな事、止めさせなきゃ」
まどか「でも、杏子ちゃんが犯人だとは、限らないんだよね?」
ほむら「そうね。本当に幽霊の仕業かも」
まどか「がたがた><」
さやか「こら、そこ!」
ほむら(可愛い…)ゾクゾク
さやか「はい。それに、恭介…私の知り合いが杏子らしき人物に襲われているんです。もしアイツが犯人だったとしたら、もうこんな事、止めさせなきゃ」
まどか「でも、杏子ちゃんが犯人だとは、限らないんだよね?」
ほむら「そうね。本当に幽霊の仕業かも」
まどか「がたがた><」
さやか「こら、そこ!」
ほむら(可愛い…)ゾクゾク
マミ「けど、例え一つの事件の犯人が佐倉さんだったとして、他が全て彼女の起こした事件とは限らないわよ?」
さやか「う、それは…」
まどか「その事件っていうのも、どこまでが本当にあった事件かわからないし」
さやか「あぅ…」
ほむら「それに、ATM破壊はともかく、他の悪事は大した事の無いものだわ」
さやか「けど…」
マミ「まあ、一般人を怪我させるのは言語道断として…
美樹さんの知り合いの子を襲ったっていう件も、食べ物を盗むのが目的なら、更正は簡単ね。
私達がご飯を食べさせてあげるって言えば、大人しくなるでしょう?
根は悪い子じゃ無いんだし、大切な魔法少女仲間なんだし、言って聞かせて収まるのなら事を荒らげたく無いわ」
さやか「…それもそうですね。ごめんなさい、恭介が怪我させられて、頭にちょっと血が昇ってました…」シュン
さやか「う、それは…」
まどか「その事件っていうのも、どこまでが本当にあった事件かわからないし」
さやか「あぅ…」
ほむら「それに、ATM破壊はともかく、他の悪事は大した事の無いものだわ」
さやか「けど…」
マミ「まあ、一般人を怪我させるのは言語道断として…
美樹さんの知り合いの子を襲ったっていう件も、食べ物を盗むのが目的なら、更正は簡単ね。
私達がご飯を食べさせてあげるって言えば、大人しくなるでしょう?
根は悪い子じゃ無いんだし、大切な魔法少女仲間なんだし、言って聞かせて収まるのなら事を荒らげたく無いわ」
さやか「…それもそうですね。ごめんなさい、恭介が怪我させられて、頭にちょっと血が昇ってました…」シュン
マミ「うふふ。青春ね。その上条くんっていうのは、美樹さんの想い人かしら?」
さやか「はうっ!?ど、どうしてそれを!!」
まどか「バレバレだよ…」
マミ「うふふ。さあ!話もまとまったことだしあとはおやつでも食べながら、みんなで仲良くできる方法を考えましょう?
まどか「やったー!さすがマミさん!!」
ほむら「ご馳走になるわ」
さやか「はぁ…やっぱこの人には敵わんわ…」
マミ「うふふふ。みんな、楽しみにしててね?今日は凄いのよー?なんと、東京の名店の限定ケーキよ!!」
さやか「な、なんだってーー!?」
まどか「えええ!!ど、どうやって買ったんですかそれ!?」
マミ「うふふふ♪キュウべえって、どこにでも簡単自由に移動できるでしょ?だから、ちょっとお使いに行って来てもらったの」ニコニコ
ほむら「その発想は無かったわ…」
さやか「はうっ!?ど、どうしてそれを!!」
まどか「バレバレだよ…」
マミ「うふふ。さあ!話もまとまったことだしあとはおやつでも食べながら、みんなで仲良くできる方法を考えましょう?
まどか「やったー!さすがマミさん!!」
ほむら「ご馳走になるわ」
さやか「はぁ…やっぱこの人には敵わんわ…」
マミ「うふふふ。みんな、楽しみにしててね?今日は凄いのよー?なんと、東京の名店の限定ケーキよ!!」
さやか「な、なんだってーー!?」
まどか「えええ!!ど、どうやって買ったんですかそれ!?」
マミ「うふふふ♪キュウべえって、どこにでも簡単自由に移動できるでしょ?だから、ちょっとお使いに行って来てもらったの」ニコニコ
ほむら「その発想は無かったわ…」
まどか「でも、キュウべえって、普通の人には見えないのにどうやって…」
ほむら「そういえば」
マミ「ああ、キュウべえには現地でダンボールを被ってもらってね。
日光を浴びられない上に極度の人見知りの子って設定で並んでもらったのよ。
帰りはケーキを持ち運べないって言うから、ダンボールのまま貨物列車に紛れて帰ってきて貰ったわ」
さやか「が、頑張ったなキュウべえ…」
まどか「キュウべえ…」ホロリ
ほむら(やるわね、巴マミ)
ほむら「そういえば」
マミ「ああ、キュウべえには現地でダンボールを被ってもらってね。
日光を浴びられない上に極度の人見知りの子って設定で並んでもらったのよ。
帰りはケーキを持ち運べないって言うから、ダンボールのまま貨物列車に紛れて帰ってきて貰ったわ」
さやか「が、頑張ったなキュウべえ…」
まどか「キュウべえ…」ホロリ
ほむら(やるわね、巴マミ)
見滝原市七不思議その2
怪奇!ひとりでに動く段ボール箱
ある暑い夏の日、ある少女が駅を歩いていると、前方からダンボール箱が迫ってきた。ずりずりと音を立てて動くその箱に驚き
身を硬くしていると、そのダンボール箱は少女とすれ違い、そのまま通り過ぎて行った。
立ち止まりあれは何だったのかと考えていると、今度は後ろから声をかけられた。思わず振り返るとさっきの段ボール箱。
驚き思わず悲鳴をあげた彼女に、そのダンボール箱はもう一度こう言った。
『あの、すみません。西口はどっちでしょう…』
怪奇!ひとりでに動く段ボール箱
ある暑い夏の日、ある少女が駅を歩いていると、前方からダンボール箱が迫ってきた。ずりずりと音を立てて動くその箱に驚き
身を硬くしていると、そのダンボール箱は少女とすれ違い、そのまま通り過ぎて行った。
立ち止まりあれは何だったのかと考えていると、今度は後ろから声をかけられた。思わず振り返るとさっきの段ボール箱。
驚き思わず悲鳴をあげた彼女に、そのダンボール箱はもう一度こう言った。
『あの、すみません。西口はどっちでしょう…』
さやか「あれ?そういえば当のキュウべえは?」
まどか「あ、そういえば」
マミ「それが、ダンボールが気に入っちゃったみたいでね。ずっと中に詰まって、出てこないのよ…」
キュウべえの声「呼んだかい?」
まどか「あ、キュウべ…!」
さやか「…アンタそれ」
キュウべえ(愛媛のみかん)「やあ、まどか、さやか、ほむら。いらっしゃい。ゆっくりしていくといい」
ほむら「何の冗談よそれ…」
キュウべえ「冗談?心外だね、暁美ほむら。君にはこの箱の良さが分からないのかい?」
ほむら「分からないわよ…」
さやか「そんなホームレスみたいな…」
キュウべえ(愛媛のみかん)「なら君達にも分かりやすいよう説明してあげよう。ダンボールは、隙間に空気を保つことによって外界からの気温を…」
ほむら「…ふんっ!」グシャ
キュウべえ「ああ!僕の家が!!」
マミ「うふふ。じゃあ、ケーキを切ってくるわ。紅茶も入れなおすからちょっと待っててね?」
まどか「あ、そういえば」
マミ「それが、ダンボールが気に入っちゃったみたいでね。ずっと中に詰まって、出てこないのよ…」
キュウべえの声「呼んだかい?」
まどか「あ、キュウべ…!」
さやか「…アンタそれ」
キュウべえ(愛媛のみかん)「やあ、まどか、さやか、ほむら。いらっしゃい。ゆっくりしていくといい」
ほむら「何の冗談よそれ…」
キュウべえ「冗談?心外だね、暁美ほむら。君にはこの箱の良さが分からないのかい?」
ほむら「分からないわよ…」
さやか「そんなホームレスみたいな…」
キュウべえ(愛媛のみかん)「なら君達にも分かりやすいよう説明してあげよう。ダンボールは、隙間に空気を保つことによって外界からの気温を…」
ほむら「…ふんっ!」グシャ
キュウべえ「ああ!僕の家が!!」
マミ「うふふ。じゃあ、ケーキを切ってくるわ。紅茶も入れなおすからちょっと待っててね?」
まどか「ケーキッ♪ケーキッ♪」
さやか「たっのしっみだ~♪」
まどか「東京の~♪」
さやか「名店の~♪」
まどか「げ・ん・て・い・っ♪」
まどさや「「ケーキ!」」ハイタッチパーン
キュウべえ(青森りんご)「君達は仲がいいねぇ」
ほむら(おのれ美樹さやか…!)ギリッ
マミの声「きゃぁぁあああああああああ!!」
まどか「!!」
さやか「マミさんの声だ!!」
ほむら「キッチンね。行くわよ」
さやか「たっのしっみだ~♪」
まどか「東京の~♪」
さやか「名店の~♪」
まどか「げ・ん・て・い・っ♪」
まどさや「「ケーキ!」」ハイタッチパーン
キュウべえ(青森りんご)「君達は仲がいいねぇ」
ほむら(おのれ美樹さやか…!)ギリッ
マミの声「きゃぁぁあああああああああ!!」
まどか「!!」
さやか「マミさんの声だ!!」
ほむら「キッチンね。行くわよ」
マミ「あ…ああ…そんな…」ペタン
まどか「マミさん!」
さやか「何かあったんですか!?」
マミ「それが…」スッ
ほむら「あれは…」
まどか「指差したほうに…空のケーキの箱?」
ほむら「食べられた後みたいね」
さやか「何かついてるよ。…紙?」
『トーキョーの名てんげん定ケーキ、足しかにいただきました。めちゃくちゃうまかったぜ!! きょーこ』
まどか「マミさん!」
さやか「何かあったんですか!?」
マミ「それが…」スッ
ほむら「あれは…」
まどか「指差したほうに…空のケーキの箱?」
ほむら「食べられた後みたいね」
さやか「何かついてるよ。…紙?」
『トーキョーの名てんげん定ケーキ、足しかにいただきました。めちゃくちゃうまかったぜ!! きょーこ』
さやか「うわ…きったない字」
まどか「『きょーこ』って…杏子ちゃんの事だよね?」
ほむら「なんで杏子がケーキの事知ってるのよ…」
キュウべえ(青森りんご)「ああ、そういえばさっき、東京からの帰り道に杏子にあったよ?何してるのか尋ねられたから素直に答えたけれど…」
さやか「それだ!」
まどか「…えいっ!」グシャ
キュウべえ「ああ!何をするんだ、まどか!!」
ほむら「…」スンスン
ほむら「…ねえ、仄かにコーヒーの匂いがしない?」
まどか「ホントだ。マミさんは紅茶党だから、家にコーヒーは無い筈なのに…」
さやか「あ、あったよ。インスタントドリッパーの袋とゴミと…使われた形跡のあるマミさんのお気に入りのカップ……」
まどか「洗わずに置きっ放しにしたら、染みになっちゃうよ…」
ほむら「っていうか、すでになっているわ。犯行は結構前ね。もう近くには居ないでしょう」
マミ「…」
まどか「『きょーこ』って…杏子ちゃんの事だよね?」
ほむら「なんで杏子がケーキの事知ってるのよ…」
キュウべえ(青森りんご)「ああ、そういえばさっき、東京からの帰り道に杏子にあったよ?何してるのか尋ねられたから素直に答えたけれど…」
さやか「それだ!」
まどか「…えいっ!」グシャ
キュウべえ「ああ!何をするんだ、まどか!!」
ほむら「…」スンスン
ほむら「…ねえ、仄かにコーヒーの匂いがしない?」
まどか「ホントだ。マミさんは紅茶党だから、家にコーヒーは無い筈なのに…」
さやか「あ、あったよ。インスタントドリッパーの袋とゴミと…使われた形跡のあるマミさんのお気に入りのカップ……」
まどか「洗わずに置きっ放しにしたら、染みになっちゃうよ…」
ほむら「っていうか、すでになっているわ。犯行は結構前ね。もう近くには居ないでしょう」
マミ「…」
マミ「くすっ」
マミ「くすくす…」
さやか「ま、まみ、さん…?」
マミ「くすくすくすくすくすくすくすくす」
まどか「ひいいいいい!?」
さやか「怖っ!?」
ほむら「お、おおおお、おつちつきなさい二人とも…!!」ガタガタ
マミ「くすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくす
くすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくす
くすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくす
くすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくす殺すくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくす
くすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくす」
みんな「」ガタガタ
見滝原市七不思議その3
戦慄!氷の微笑を持つ魔女
ある少女の回想
「 そこに とても こわい ひと が いたの」
マミ「くすくす…」
さやか「ま、まみ、さん…?」
マミ「くすくすくすくすくすくすくすくす」
まどか「ひいいいいい!?」
さやか「怖っ!?」
ほむら「お、おおおお、おつちつきなさい二人とも…!!」ガタガタ
マミ「くすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくす
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みんな「」ガタガタ
見滝原市七不思議その3
戦慄!氷の微笑を持つ魔女
ある少女の回想
「 そこに とても こわい ひと が いたの」
マミ「あはははは!うふふふふふ!!うふ。うふふふ!!もうっ!あははは!!仕方が無い子ねぇあはは佐倉さんったらあははははは!!!!」
さやか「マミさーーーん!!」
ほむら「ちょっと、巴マミ!瞳孔が開ききってるわよ!」
マミ「ぁあ!?」ギロッ
ほむら「すみません」ペコリ
さやか「弱っ!!」
まどか「マミさん、ど、どうか落ち着いて下さい…!」ガタガタ
マミ「あら鹿目さん、私は落ち着いているわよ?」
まどか「よ、よかっ…」
マミ「…けど、勝手に人の家に忍び込んで人様のケーキを勝手に食べるような子には、地べたに這い蹲って泣きながら砂利を舐めてるのが御似合いだと思わない?」ニコッ
まどか「笑顔で何言ってるのマミさん!?」
さやか「マミさん!仲良く!みんな、仲良くしましょう!さっきマミさんが言ってたとおり!!」
マミ「そうよ、みんな仲良くしましょうね?けど仲良くする気のない奴は殺してイイわよね?…さあ、佐倉さんとも、な・か・よ・く・お話ししに行きましょう?」ニコニコ
ほむら「がたがた」
さやか「マミさーーーん!!」
ほむら「ちょっと、巴マミ!瞳孔が開ききってるわよ!」
マミ「ぁあ!?」ギロッ
ほむら「すみません」ペコリ
さやか「弱っ!!」
まどか「マミさん、ど、どうか落ち着いて下さい…!」ガタガタ
マミ「あら鹿目さん、私は落ち着いているわよ?」
まどか「よ、よかっ…」
マミ「…けど、勝手に人の家に忍び込んで人様のケーキを勝手に食べるような子には、地べたに這い蹲って泣きながら砂利を舐めてるのが御似合いだと思わない?」ニコッ
まどか「笑顔で何言ってるのマミさん!?」
さやか「マミさん!仲良く!みんな、仲良くしましょう!さっきマミさんが言ってたとおり!!」
マミ「そうよ、みんな仲良くしましょうね?けど仲良くする気のない奴は殺してイイわよね?…さあ、佐倉さんとも、な・か・よ・く・お話ししに行きましょう?」ニコニコ
ほむら「がたがた」
マミ「うふ。うふふふふ。うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ
そういえば、美樹さんの知り合いの子は、怪我させられたんですってね?安心して?美樹さん。その子の仇は私が取ってあげるから…」
さやか「やめてーーー!恭介を修羅の因果に引き込まないでーーー!!」
マミ「きっとATM破壊も真実よ。あと、ホテルや銭湯の無断使用も真実だろうし、今朝靴紐が切れたのも彼女の悪戯に違いないわ。
ポストが赤いのも最近テレビがつまらないのも洗濯機の調子が悪いのも私の体重が1kg増えたのも…」
さやか「もう八つ当たりだ!」
まどか「しずまりたまえー!しずまりたまえー!!」
ほむら「がたがたがたがた」
キュウべえ(ピザポテト)「マミ!マミ!!実は僕、フランス語も出来るんだ! だから今度は貨物に紛れてパリからケーキを買ってきてあげるよ!!」ピョンピョン
そういえば、美樹さんの知り合いの子は、怪我させられたんですってね?安心して?美樹さん。その子の仇は私が取ってあげるから…」
さやか「やめてーーー!恭介を修羅の因果に引き込まないでーーー!!」
マミ「きっとATM破壊も真実よ。あと、ホテルや銭湯の無断使用も真実だろうし、今朝靴紐が切れたのも彼女の悪戯に違いないわ。
ポストが赤いのも最近テレビがつまらないのも洗濯機の調子が悪いのも私の体重が1kg増えたのも…」
さやか「もう八つ当たりだ!」
まどか「しずまりたまえー!しずまりたまえー!!」
ほむら「がたがたがたがた」
キュウべえ(ピザポテト)「マミ!マミ!!実は僕、フランス語も出来るんだ! だから今度は貨物に紛れてパリからケーキを買ってきてあげるよ!!」ピョンピョン
キュウべえ(ピザポテト)「…落ち着いたかい?みんな。っていうか、マミ」
ほむら「ええ…」
まどか「なんとか…」
さやか「もう大丈夫だよ…」
マミ「ごめんね、みんな…あまりの事態にちょっと取り乱しちゃって…」
ほむら(ちょっ…と…?)
キュウべえ(ピザポテト)「…まあいいさ。取り敢えず、何で僕がこんな格好でこうして説教染みた事をしているのかだけは考えてみて欲しいけど」
まどか「ごめんね、キュウべえ…」
マミ「私達が至らないばっかりに…」
さやか「申し訳ない…」
ほむら(ピザポテトに説教を食らうこの屈辱…!)
ほむら「ええ…」
まどか「なんとか…」
さやか「もう大丈夫だよ…」
マミ「ごめんね、みんな…あまりの事態にちょっと取り乱しちゃって…」
ほむら(ちょっ…と…?)
キュウべえ(ピザポテト)「…まあいいさ。取り敢えず、何で僕がこんな格好でこうして説教染みた事をしているのかだけは考えてみて欲しいけど」
まどか「ごめんね、キュウべえ…」
マミ「私達が至らないばっかりに…」
さやか「申し訳ない…」
ほむら(ピザポテトに説教を食らうこの屈辱…!)
キュウべえ(ピザポテト)「…なるほどね。杏子が魔法少女の力を悪用しているんじゃないかと…」
さやか「そうなんだよ…」
まどか「キュウべえは、何か知らない?」
キュウべえ(ピザポテト)「すまないが、わからないな」
マミ「そう。キュウべえでもわからないのね…」
キュウべえ(ピザポテト)「…まあ、食べ物の件に関しては、目撃例が1つに実証例が1つ。全てが彼女の犯行だとしなくても、うち大半が彼女のものである可能性はかなり高いだろうね」
ほむら「何をやってるのよ彼女は…」
さやか「都市伝説化するほどやってるのか…」
まどか「ねえキュウべえ…杏子ちゃんの居場所は、わからないかな?」
キュウべえ(ピザポテト)「やれやれ、探ってみよう………うん。どうやら○○教会の近くだね。具体的には…」
さやか「!そこって、昨日恭介が襲われた場所だ!」
まどか「そういえば、上条君、今日も練習があるって…」
ほむら「…まずいんじゃないの?」
マミ「行きましょう!!」
さやか「そうなんだよ…」
まどか「キュウべえは、何か知らない?」
キュウべえ(ピザポテト)「すまないが、わからないな」
マミ「そう。キュウべえでもわからないのね…」
キュウべえ(ピザポテト)「…まあ、食べ物の件に関しては、目撃例が1つに実証例が1つ。全てが彼女の犯行だとしなくても、うち大半が彼女のものである可能性はかなり高いだろうね」
ほむら「何をやってるのよ彼女は…」
さやか「都市伝説化するほどやってるのか…」
まどか「ねえキュウべえ…杏子ちゃんの居場所は、わからないかな?」
キュウべえ(ピザポテト)「やれやれ、探ってみよう………うん。どうやら○○教会の近くだね。具体的には…」
さやか「!そこって、昨日恭介が襲われた場所だ!」
まどか「そういえば、上条君、今日も練習があるって…」
ほむら「…まずいんじゃないの?」
マミ「行きましょう!!」
ちょうどマミさんがキレてた頃
とある教会前の道
恭介「ふう。また遅くなってしまった」トボトボ
恭介(あ!この道は、昨日僕が襲われた…!けど、この道を通らないと、相当遠回りになるし…)
恭介「ま、まさか2日連続って事は、無いよな」ハハハ
恭介(幽霊だなんて、そんなまさか……)
ヒタヒタ
恭介(で、出た!?)ビクッ
とある教会前の道
恭介「ふう。また遅くなってしまった」トボトボ
恭介(あ!この道は、昨日僕が襲われた…!けど、この道を通らないと、相当遠回りになるし…)
恭介「ま、まさか2日連続って事は、無いよな」ハハハ
恭介(幽霊だなんて、そんなまさか……)
ヒタヒタ
恭介(で、出た!?)ビクッ
杏子(へっへっへー。来た来た。今日も鴨が来たぞー♪)
杏子(昨日襲った奴から奪ったクッキーはすっげー旨かったからな。今日は、どんな奴が何を持ってるか…)
杏子「…ん?」
杏子(あれー?コイツ、昨日も襲った奴じゃん…普通襲われた道は、避けるよねぇ?馬鹿じゃねぇの?)
杏子(ま、いっか。今日もなんか持ってねぇかな?)
杏子「…よお、アンタ、食い物持ってない?痛い目見たくなきゃ、寄越せよ」
杏子(昨日襲った奴から奪ったクッキーはすっげー旨かったからな。今日は、どんな奴が何を持ってるか…)
杏子「…ん?」
杏子(あれー?コイツ、昨日も襲った奴じゃん…普通襲われた道は、避けるよねぇ?馬鹿じゃねぇの?)
杏子(ま、いっか。今日もなんか持ってねぇかな?)
杏子「…よお、アンタ、食い物持ってない?痛い目見たくなきゃ、寄越せよ」
「…よお、アンタ、食い物持ってない?また痛い目見たくなきゃ、寄越せよ」
恭介(僕のことを覚えているっていうのか!)
中沢『これは何年も前の話なんだけどな?ある教会に貧乏な家族がいたんだ』
恭介「…!」
中沢『その家は貧乏ながらも両親と幼い姉妹で細々と楽しく生活をしていたんだが、ある日そこの親父が変になっちまったらしくてさ』
中沢『…で、そのせいで唯でさえ収入の少なかった家はさらに貧乏になり、最後には幼い姉妹諸共、家族全員一家心中しちまったってよ』
恭介(…考えてみれば、この子はとても可哀想な幽霊なんだよな)
「…おい、ちゃんと聞いてるか?」
恭介「聞いてるよ…」
恭介(僕のことを覚えているっていうのか!)
中沢『これは何年も前の話なんだけどな?ある教会に貧乏な家族がいたんだ』
恭介「…!」
中沢『その家は貧乏ながらも両親と幼い姉妹で細々と楽しく生活をしていたんだが、ある日そこの親父が変になっちまったらしくてさ』
中沢『…で、そのせいで唯でさえ収入の少なかった家はさらに貧乏になり、最後には幼い姉妹諸共、家族全員一家心中しちまったってよ』
恭介(…考えてみれば、この子はとても可哀想な幽霊なんだよな)
「…おい、ちゃんと聞いてるか?」
恭介「聞いてるよ…」
恭介(これくらいで君の悲しみが少しでも癒えるなら…)
「ならさぁ…」
恭介「いいよ。今鞄から出すから、ちょっと待っててくれないかな」ゴソゴソ
「…へえ。殊勝だねぇ。ま、昨日あんな目に合ったばかりじゃ、それも当然か…」
恭介「…チョコレートとシリアルバー。それに昨日のクッキー…これで全部だ」
「おお!すげぇ一杯あるじゃねえか!」
恭介(一応ね。…君に、供えてあげようかと、少し、思っていたから…)
恭介(…前は顔も見れず仕舞だったけど…今度は顔くらいみれないかな?)
恭介「…はい、君にあげよう」クルッ
杏子「へへ、サンキュ」スッ
恭介「…どういたしまして」
恭介(あれ?意外とすんなり…こういう場合、普通は顔見られるのを嫌がったりするもんじゃないのか?)
恭介「…」ジー
恭介(…あれ?)
「ならさぁ…」
恭介「いいよ。今鞄から出すから、ちょっと待っててくれないかな」ゴソゴソ
「…へえ。殊勝だねぇ。ま、昨日あんな目に合ったばかりじゃ、それも当然か…」
恭介「…チョコレートとシリアルバー。それに昨日のクッキー…これで全部だ」
「おお!すげぇ一杯あるじゃねえか!」
恭介(一応ね。…君に、供えてあげようかと、少し、思っていたから…)
恭介(…前は顔も見れず仕舞だったけど…今度は顔くらいみれないかな?)
恭介「…はい、君にあげよう」クルッ
杏子「へへ、サンキュ」スッ
恭介「…どういたしまして」
恭介(あれ?意外とすんなり…こういう場合、普通は顔見られるのを嫌がったりするもんじゃないのか?)
恭介「…」ジー
恭介(…あれ?)
杏子「いやー、最近ついてるなー。さっきのマミんとこのケーキもすげー旨かったし…ん?」
恭介「…」ジー
中沢『その心中した姉妹の、姉の方なんだけどよ?生きてればちょうど俺達くらいの年齢らしいんだが…』
杏子「な、なんだよ、そんなまじまじ見んなよ…」タジ…
恭介(生きていれば、ちょうど同い年ぐらい…)ジー
杏子「お、おいテメェ聞いてんのか…」
恭介「…」ジー
杏子「や、やめろよ…」モジモジ
恭介「…」ジー
杏子「…ば、ばかやろう///」
恭介「…君、生きてるよね?」
杏子「…はぁ?」
恭介「…いや、実は……」
恭介「…」ジー
中沢『その心中した姉妹の、姉の方なんだけどよ?生きてればちょうど俺達くらいの年齢らしいんだが…』
杏子「な、なんだよ、そんなまじまじ見んなよ…」タジ…
恭介(生きていれば、ちょうど同い年ぐらい…)ジー
杏子「お、おいテメェ聞いてんのか…」
恭介「…」ジー
杏子「や、やめろよ…」モジモジ
恭介「…」ジー
杏子「…ば、ばかやろう///」
恭介「…君、生きてるよね?」
杏子「…はぁ?」
恭介「…いや、実は……」
恭介「…っていう噂があってだね…」
杏子「はぁああ?なんだそりゃ。ご覧のとおり、アタシはちゃんと生きてるっての!」ガツガツ
恭介「だよね。そんな健啖家の幽霊なんて聞いたこと無いし」
杏子「おう!全部うめぇしな。特にこのクッキー!!名のあるブランドの物に違いないね!」ガツガツ
恭介「偶々家にあったんだよ。僕には良くわからないな」
杏子「あんだ?お前、いいとこのお坊ちゃんか?」
恭介「その言い方はひっかかるなぁ…」
杏子「気にすんじゃねー。禿げるぞ?」ケラケラ
恭介「君ねぇ…」ハァ
杏子「はぁああ?なんだそりゃ。ご覧のとおり、アタシはちゃんと生きてるっての!」ガツガツ
恭介「だよね。そんな健啖家の幽霊なんて聞いたこと無いし」
杏子「おう!全部うめぇしな。特にこのクッキー!!名のあるブランドの物に違いないね!」ガツガツ
恭介「偶々家にあったんだよ。僕には良くわからないな」
杏子「あんだ?お前、いいとこのお坊ちゃんか?」
恭介「その言い方はひっかかるなぁ…」
杏子「気にすんじゃねー。禿げるぞ?」ケラケラ
恭介「君ねぇ…」ハァ
恭介「けど、幽霊じゃなくて本当に安心したよ…」
杏子「なんだ?お前、男の癖に幽霊なんて怖いのかよ」
恭介「いや、そういう事じゃなくてね…」
杏子「あん?」
恭介「例の噂が本当の事じゃ無いっていうのなら、心中の話もでたらめなんだろう?」
杏子「…」
恭介「良かった…あんな悲しい話は、物語の中だけで十分だよ」
杏子「…そうだな」
恭介「ああ…本当に良かった」
杏子「…」
恭介「…どうしたの、君?」
杏子「…てい」ゴスッ
恭介「いてっ」
杏子「なんだ?お前、男の癖に幽霊なんて怖いのかよ」
恭介「いや、そういう事じゃなくてね…」
杏子「あん?」
恭介「例の噂が本当の事じゃ無いっていうのなら、心中の話もでたらめなんだろう?」
杏子「…」
恭介「良かった…あんな悲しい話は、物語の中だけで十分だよ」
杏子「…そうだな」
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杏子「…」
恭介「…どうしたの、君?」
杏子「…てい」ゴスッ
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