私的良スレ書庫
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元スレ火憐「じゃあ処女やる。私の処女あげるから」 暦「それならいいぜ」
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>>452
厨房じゃあるまいし1000円ちょいで何を言ってんだ
厨房じゃあるまいし1000円ちょいで何を言ってんだ
>>460
今は春ということを忘れるな
今は春ということを忘れるな
>>462
ふっ・・・見破るとは大したものだ・・・
ふっ・・・見破るとは大したものだ・・・
さて、『はい』を選ばなければ先に進めないイベントを消化して僕は千石の部屋へとやってきた。
つい最近訪れたばかりであるせいか、久しぶりという感覚は全くしないな……
……と、こんな感傷に浸ることができるほど今の僕に余裕はない。
阿良々木「悪い忍、大至急出てきてくれないか」
自らの影に語りかける僕、こんなところを他人に見られたらどんな顔されるんだろうな。
忍「何じゃ……儂は昼は眠いからあまり呼ぶでない」
それでも何だかんだで忍は出てきてくれた。普通にいいやつだよな、ホントに。
忍「それでお前様よ……こんな場所でいきなり何の用じゃ?」
この場で僕が忍に要求したいこと、それはたった一つのみ。
阿良々木「忍、大至急僕の血を吸ってくれ」
つい最近訪れたばかりであるせいか、久しぶりという感覚は全くしないな……
……と、こんな感傷に浸ることができるほど今の僕に余裕はない。
阿良々木「悪い忍、大至急出てきてくれないか」
自らの影に語りかける僕、こんなところを他人に見られたらどんな顔されるんだろうな。
忍「何じゃ……儂は昼は眠いからあまり呼ぶでない」
それでも何だかんだで忍は出てきてくれた。普通にいいやつだよな、ホントに。
忍「それでお前様よ……こんな場所でいきなり何の用じゃ?」
この場で僕が忍に要求したいこと、それはたった一つのみ。
阿良々木「忍、大至急僕の血を吸ってくれ」
・・・
撫子「ごめんね暦お兄ちゃん、待たせちゃって」
阿良々木「いや全然、こっちは客として上がらせてもらってるんだ」
撫子「そう、じゃあ……はい。暦お兄ちゃんはこっちね」
阿良々木「お、ありがとな」
千石の煎れてくれたお茶か……お茶の良し悪しはよく分からないけれど、綺麗な色をしてると思う。
僕はそれを受け取ると少しずつ口に含めていった。
撫子「どうかな……おいしい?」
阿良々木「うん、おいしい。千石はお茶を作るのが上手いな」
撫子「…………」
阿良々木「…………」
撫子「こ、暦お兄ちゃん……何ともないの?」
阿良々木「何が?」
撫子「い、いや……気にしないで」
撫子「ごめんね暦お兄ちゃん、待たせちゃって」
阿良々木「いや全然、こっちは客として上がらせてもらってるんだ」
撫子「そう、じゃあ……はい。暦お兄ちゃんはこっちね」
阿良々木「お、ありがとな」
千石の煎れてくれたお茶か……お茶の良し悪しはよく分からないけれど、綺麗な色をしてると思う。
僕はそれを受け取ると少しずつ口に含めていった。
撫子「どうかな……おいしい?」
阿良々木「うん、おいしい。千石はお茶を作るのが上手いな」
撫子「…………」
阿良々木「…………」
撫子「こ、暦お兄ちゃん……何ともないの?」
阿良々木「何が?」
撫子「い、いや……気にしないで」
阿良々木「さあ、せっかく千石の家に来たんだ。何をして遊ぶ?」
撫子「ババ抜き……ってどうかな?」
阿良々木「ババ抜きって……それは最低でも三人以上じゃないと楽しめないゲームじゃないか?」
撫子「負けたほうが罰ゲームで一枚ずつ服を脱いでいく、なんて面白いと思う」
阿良々木「千石、僕は確かに『何をして遊ぶ?』って聞いたけど、それは宴会の座敷遊びのことじゃないからな?」
撫子「撫子は暦お兄ちゃんと一緒なら楽しいよ」
阿良々木「で、出来れば他の遊びにしないか?」
撫子「……そう、分かった」
撫子「ババ抜き……ってどうかな?」
阿良々木「ババ抜きって……それは最低でも三人以上じゃないと楽しめないゲームじゃないか?」
撫子「負けたほうが罰ゲームで一枚ずつ服を脱いでいく、なんて面白いと思う」
阿良々木「千石、僕は確かに『何をして遊ぶ?』って聞いたけど、それは宴会の座敷遊びのことじゃないからな?」
撫子「撫子は暦お兄ちゃんと一緒なら楽しいよ」
阿良々木「で、出来れば他の遊びにしないか?」
撫子「……そう、分かった」
結局のところ、前にやって楽しかった人生ゲームで落ち着いた。
人生ゲームの中の僕はミュージシャンとしてデビューしたくさんのファンに囲まれているらしい。
それなのに……現実ってのはシビアであり無情なものだ。
阿良々木「そういえば千石、さっき道端で会ったとき何か袋を持ってたけれど何かの買い物か?」
撫子「えっ……も、持ってたかな?よく覚えてないや」
千石の家に来る前……そう、つまりは八九寺と別れた後のことである。
あの時僕は『奇遇』にも千石と遭遇した。
その際、彼女は何かを持っていたのである。
最初はスーパーかコンビニかで何かを買ったのかと思ったのだがどうも違うらしい。
普通なら気にも留めなかったのだろうが、どうも僕には何か感じるものがあったのだ。
決して良いとは言えない意味で。
人生ゲームの中の僕はミュージシャンとしてデビューしたくさんのファンに囲まれているらしい。
それなのに……現実ってのはシビアであり無情なものだ。
阿良々木「そういえば千石、さっき道端で会ったとき何か袋を持ってたけれど何かの買い物か?」
撫子「えっ……も、持ってたかな?よく覚えてないや」
千石の家に来る前……そう、つまりは八九寺と別れた後のことである。
あの時僕は『奇遇』にも千石と遭遇した。
その際、彼女は何かを持っていたのである。
最初はスーパーかコンビニかで何かを買ったのかと思ったのだがどうも違うらしい。
普通なら気にも留めなかったのだろうが、どうも僕には何か感じるものがあったのだ。
決して良いとは言えない意味で。
既に僕は火憐ちゃん、月火ちゃん、八九寺のトリプルプレーを経験している。
疑いたくはなかったが、千石にも何かしら影響が出ているのではと危惧していた。
而して、結果は僕の予想通りとなってしまったらしいのだが。
ただ……それをわざわざ口にするつもりなんて毛頭ない。
先に僕が飲んだあのお茶、千石が煎れてくれたあのお茶、僕に煎れるところを決して見せようとしなかったあのお茶。
あれが本当にただのお茶であったのかどうかなんて些細なことなのである。
前回と同じく今回も千石は被害者であり、何も悪くはないのだから。
ただ、狐に化かされて普段なら考えもしないこと考えてしまっただけなのだから。
疑いたくはなかったが、千石にも何かしら影響が出ているのではと危惧していた。
而して、結果は僕の予想通りとなってしまったらしいのだが。
ただ……それをわざわざ口にするつもりなんて毛頭ない。
先に僕が飲んだあのお茶、千石が煎れてくれたあのお茶、僕に煎れるところを決して見せようとしなかったあのお茶。
あれが本当にただのお茶であったのかどうかなんて些細なことなのである。
前回と同じく今回も千石は被害者であり、何も悪くはないのだから。
ただ、狐に化かされて普段なら考えもしないこと考えてしまっただけなのだから。
今の僕に出来ることはたかが知れてるし、何か特別なことをしようとも思わない。
阿良々木「そうか、何も持っていなかったっけか。変なこと聞いてごめんな」
撫子「う、ううん……」
だから僕は以前と同じように千石と人生ゲームを楽しんでいる。
こうして前と変わらない接し方をするのが誰にとっても一番いいはずなのだ。
僕にも。千石にも。
そして
思っている以上の好意を他人に対して抱かせ、なりふり構わず猛進させようとするこの困った怪異に対しても、
一番の抵抗であるに違いない。
阿良々木「そうか、何も持っていなかったっけか。変なこと聞いてごめんな」
撫子「う、ううん……」
だから僕は以前と同じように千石と人生ゲームを楽しんでいる。
こうして前と変わらない接し方をするのが誰にとっても一番いいはずなのだ。
僕にも。千石にも。
そして
思っている以上の好意を他人に対して抱かせ、なりふり構わず猛進させようとするこの困った怪異に対しても、
一番の抵抗であるに違いない。
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