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    元スレ王「行くがよい勇者」姫「気をつけて」勇者「姫のためなら」

    SS覧 / PC版 /
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    タグ : - 勇者 + - 魔王 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    251 = 1 :

    戦士「なんだそれ、どういうことだ」

    占い師「そのままさ。これまでどおりに生きていたいかを聞いている」

    戦士「当たり前だろ。死にたいやつなんてここにいない」

    僧侶「です」

    魔法使い「・・・同意」

    占い師「そうかい。なら、お前たちは勇者を生かしたいかい?」

    勇者「は?」

    戦士「そりゃ、大事な仲間だし」

    僧侶「いい人です」

    魔法使い「・・・愚問」

    252 = 1 :

    占い師「覚えておくといい。お前たちはいつか、どちらかを失うことになる。そのままの生活か、勇者かを」

    勇者「なに・・・?」

    占い師「そして勇者。お前はこの三人を失えば死ぬことになる。決戦の時、お前を護るのはこの三人だ」

    魔法使い「・・・話が読めない」

    占い師「それでいいのさ。時が来たら、この意味も分かるようになる。今はそれでいい」

    戦士「全然わかんねえぞ婆さん」

    占い師「だから、それでいいのさ。・・・さて、じゃあ個人的な占いに入ろうかね。ここからは個別だよ」

    僧侶「じゃ、じゃあお願いしますっ」ドキドキ

    戦士「さっきの、どういう意味だ?」

    勇者「わからん」

    魔法使い「・・・不明」

    253 :

    王と姫がいるなら元も

    254 = 1 :

    占い師「あんたが一番知りたいことへのヒントをやろう。それ以上は自分で探すんだ」

    僧侶「は、はい」

    占い師「・・・この先に迷いの森がある。そこで、お前は見つけるだろう」

    僧侶「!!・・・そうですか」

    占い師「・・・その話は、勇者にはしておくといいよ」

    僧侶「・・・分かりました。そうします・・・」

    占い師「お前たちはみんなワケアリだ。今さら臆することはない」

    僧侶「・・・」

    256 = 56 :

    頑張ってるとは思うけどこの量はSSではキツいな

    257 = 1 :

    戦士「で?何を占ってくれるんだ?」

    占い師「あんたが一番知りたいことのヒントさ。後は自分で見つけな」

    戦士「へえ?で、ヒントって?」

    占い師「近い、とだけいっておこうか。お前が考えていることはもう近い。だが、回避もできる」

    戦士「・・・どうやって?」

    占い師「勇者の元を離れる」

    戦士「それはできない」

    占い師「なら、あとは流れのままだ。そうなるしかない」

    戦士「・・・俺の運命は俺が決める。そんなものに縛られたりしない」

    占い師「そう、あんたはそれでいいんだ。あとは、自分の道を行くといい」

    258 = 103 :

    頑張ってるとは思うけどこのSSキツいな

    259 :

    ほっす

    260 = 101 :

    >>42
    三毛ブチ

    261 = 1 :

    魔法使い「・・・」

    占い師「・・・あんたはわかっているんだろう?私から言われることを、大体」

    魔法使い「・・・かもしれない」

    占い師「仇の吸血鬼のこと、だ。そう、あんたが出くわしたあの吸血鬼が、魔術の村の事件の犯人さ」

    魔法使い「・・・やはり」

    占い師「そしてあんたにかけられた呪いは魔王のものだ。それも知っているのだろう?」

    魔法使い「・・・薄々」

    占い師「でもあんたはその呪いを一度跳ね除けて見せたじゃないか。あの湖で」

    魔法使い「・・・」

    占い師「・・・あの吸血鬼とあんたが闘う日は近い。それが私の言える唯一のことだ」

    魔法使い「・・・」

    262 :

    >>106
    パートスレ立てんなカス

    >>171,182
    一致してないのでは?

    263 :

    みてるぞよー

    264 :

    しかし荒れてるなここ

    265 = 1 :

    勇者「で、最後が俺だ」

    占い師「お楽しみは取っておくものさ。さて、あんたが今一番知りたいことは、ずばり魔王のことだね」

    勇者「まあそうなるね」

    占い師「この先に迷いの森がある。そこを抜けられればもうそこは魔王の土地だ。もっとも、そこからも長いのだがね」

    勇者「・・・なるほど」

    占い師「魔王と対峙した時、あんたは勇敢に戦うだろう。だが忘れないことだ。魔王の力は強大だよ。お前が思っている以上に」

    勇者「それでも、俺は魔王を倒さないとだ。やっと戦争が終わったのに、またこんなのってのはおかしいだろ」

    占い師「そうさね。あんたの言うことは正しいよ」

    勇者「で?俺は魔王に勝てるのか」

    占い師「さあてね。それが覗けていたら、苦労はないよ」

    266 = 1 :

    勇者「それもそうか・・・」

    占い師「一つ覚えておきな。絶望は一つとは限らない。例えば、もしお前が負けても、その屈辱は後で何倍も緒を引くよ」

    勇者「それは預言か?」

    占い師「格言だ。覚えておきな。お前の敗北はお前だけのものじゃないんだ」

    勇者「わかってるさ。俺が負けたら、この国は魔物に負けちまうんだろ」

    占い師「大きな目を持つのはいいことだが、足元を見逃さないことだよ」

    267 :

    戦士は愛すべきバカにして世界最強の男ハイデッカでイメージ

    269 = 1 :

    ・・・
    勇者「さて、と。各々占いは済んだな」

    戦士「へ、所詮は占いだろ。俺は信じないぜ」

    占い師「ま、それならそれでいいさ。道中気をつけることだね」

    僧侶「ありがとうございました」深々

    魔法使い「・・・」ぺこ

    勇者「じゃ、またな婆さん」

    占い師「ふん、生意気なガキどもだ」
    ・・・

    占い師「・・・ふふ、じゃが、いい目をしておった。かつてのお前のようだよ、『勇者』・・・」

    271 = 1 :

    数日後 迷いの森 入り口
    勇者「ここが迷いの森か・・・?」

    僧侶「ずいぶん深い森ですね・・・」

    戦士「オカリナの音が聞こえてきそうな感じだ」

    魔法使い「・・・支離滅裂」

    勇者「何の話だよ、オカリナって」

    戦士「え?あ、ああ。気にするな」

    僧侶「一応食料や水は多めに確保してあるので、少しくらい迷っても平気だとは思いますが・・・」

    勇者「迷うのはごめんこうむりたいね・・・」

    魔法使い「・・・前進」

    戦士「だな。行くしかねえ」

    272 :

    面白いな

    273 = 1 :

    勇者「迷いの森っていうからには、道に迷うんだろうな・・・」

    戦士「だな。たしかにすげえ深い森だけど・・・」

    魔法使い「・・・すでに入り口は見えない」

    勇者「ホントだ。もう戻れもしないのか」

    戦士「できればさっさと抜けちまいたいもんだぜ、こんな森」

    僧侶「・・・」

    勇者「僧侶ちゃん?どうかした?」

    僧侶「あ、い、いえ。少し考え事を・・・」

    勇者「・・・?気をつけなよ、ここはもう魔王の土地の近くなんだし」

    僧侶「はい、すいません・・・」

    勇者「いや、別に怒ってるわけじゃないぞ」

    274 = 1 :

    ・・・
    勇者「なあ、何か全然進んでる気がしないんだけど」

    戦士「奇遇だな俺もだ」

    魔法使い「・・・どこまで進んでも似たような景色」

    戦士「ここらですこし休憩しようぜ・・・。疲れちまったよ、この景色」

    僧侶「・・・」

    勇者「この森で二、三日野宿することになるかもしれないな」

    戦士「うえー。うんざりだぜ」

    魔法使い「・・・薪を探す」

    勇者「はぐれるなよ魔法使いちゃん」

    僧侶「あ・・・。わ、私も行きます」タタッ

    275 = 1 :

    戦士「・・・なあ、何か僧侶ちゃん、様子が変じゃないか?」

    勇者「確かに。何かこの森入ってから心ここにあらずだな」

    戦士「何かあったっけ?」

    勇者「さあ・・・。占いくらいじゃないか?」

    戦士「あのばばあに何か言われたのか?」

    勇者「かもな。けど、何かあったら魔法使いちゃんに話してるだろ」

    戦士「ならいいんだけどよ・・・」

    勇者「なあ、お前はあの婆さんに何言われたんだ?」

    戦士「占いか?あんなの俺は信じねえよ。だから忘れた」

    勇者「おいおい・・・」

    276 = 1 :

    魔法使い「・・・僧侶」

    僧侶「は、はい?」

    魔法使い「・・・様子が変。疲れてる?」

    僧侶「い、いえ。少し考え事してるだけです。気にしないでください」

    魔法使い「・・・そう。・・・前から聞きたかった」

    僧侶「何ですか?」

    魔法使い「・・・なぜ大聖堂で育ったのか。あそこは岩山に立つ一件の聖堂。街などない」

    僧侶「あー・・・。そうですか、魔法使いちゃんは知っているのですね」

    魔法使い「・・・その口調」

    僧侶「え?」

    魔法使い「・・・仲間同士なら、敬語はいらないと思う」

    僧侶「あはは・・・。口調については魔法使いちゃんも同じですよー」

    277 = 1 :

    僧侶「そうだね、もう話してもいいかー。でも、それは後で、みんなの前で話すよ」

    魔法使い「・・・」

    僧侶「占いのおばあさんに言われたことと、それが関係しててね・・・。だから少し考え事してた」

    魔法使い「・・・それは私も同じ。あの人、恐らく魔術のやり手。だから、占いは真実」

    僧侶「あー、やっぱそうかぁ・・・」

    魔法使い「・・・そろそろ戻る。勇者たちが心配する」

    僧侶「はあい」

    279 = 1 :

    ・・・
    僧侶「えーと、どこから話せばいいかな・・・。わたし、孤児です。両親は誰かに殺されたと司教様が」

    戦士「殺された・・・?」

    僧侶「まあそこは後ほど。助かったのは赤ん坊の私と、怪我をしてはいましたが生きていた兄でした」

    勇者「お兄さんがいたのか・・・」

    僧侶「うん。で、教団に引き取られて、大聖堂で暮らすことになりました。兄と一緒にね。それから数年経って、私は見習い僧侶になった」

    僧侶「兄は寝たきりが多かったです。子供の頃の怪我が原因でと聞かされてたけど。でもあの日、それは起きた」

    280 = 1 :

    数年前 大聖堂
    幼女「薬草いっぱい取れたねー」

    僧侶(幼)「うん、これで司教様に褒めてもらおう」

    ギィイイイイ・・・

    僧侶「司教様ー!薬草を取ってきま・・・」

    幼女「キャァァァァァァァアアア!?」

    281 = 103 :

    >>278
    お前自分がキモイって分かってる?

    282 = 1 :

    僧侶「悲惨だったなあ。みんな血を流して倒れていた。まるで何かに食いちぎられたように」

    僧侶「わたしはね、何とか息があった同じ孤児に何があったのか聞いた。そしたら・・・」

    孤児『に、二階から、毛むくじゃらの何かが出てきて、みんなを食べちゃった・・・』

    僧侶「二階には兄がいたはずだ、と思って、わたしは駆け出していた。でも、その部屋には・・・」

    僧侶「男の人の右足が、血まみれで落ちているだけだった・・・」

    僧侶「兄も食べられたんだと思う。その毛むくじゃらに。そして数年かけて、それが狼男の仕業だって、突き止めた・・・」

    僧侶「・・・これが、僧侶が勇者様に着いてきた理由。あちこち行けば、ウェアウルフを見つけられるって思ったから」

    僧侶「そして、兄の仇を討ちたかった」

    僧侶「・・・世界なんて・・・どうでもいいんだろうね・・・」

    僧侶「・・・ただ・・・お兄ちゃんの仇を・・・とりたいから・・・っ」

    283 = 1 :

    魔法使い「・・・もういい。僧侶」

    僧侶「グスッ・・・」

    魔法使い「・・・あなたに、それはまだ重過ぎる。まだ、早かった」

    僧侶「・・・ううん。あのおばあさんに言われた。私が探してるウェアウルフは、この森にいるって」

    僧侶「だから、自分が・・・そいつを倒すんだ・・・」

    戦士「・・・だとさ。どうすんだ勇者」

    勇者「・・・家族の仇、か・・・」

    魔法使い「・・・」

    勇者「・・・その人狼、見つけたらそれは僧侶ちゃんの仇。俺に言えるのはそれだけだ」

    勇者「道に変更はないけど、それでも、周りを良く見て進むことにする」

    284 :

    追い付いたが、勇者なんにもしてねぇな魔法使いと僧侶ばっかで

    285 = 1 :

    ―――ガサッ

    勇者「!」バッ

    戦士「早速か!?」

    魔法使い「・・・何かいる」

    僧侶「・・・」

    ガサガサ・・・

    「剣をしまえ。でないと、話もできない」

    勇者「人・・・?」

    「ああ、人だ。だが敵ではない。少なくとも俺からすればな」

    勇者「あんたは・・・?」

    老兵「老兵、しがない爺だ。この森に居候している」

    286 = 1 :

    勇者「この森に・・・?」

    老兵「帰る場所がないんでな。それより、火を消した方がいい。この森で火をたくということは、よそ者がここにいる、という合図にほかならん」

    戦士「そ、そうなのか?アブねえ・・・」

    老兵「見たところ旅人だな。タバコはないか」

    勇者「・・・誰も吸わない」

    老兵「ふん・・・。まあいい。で?旅人が一体何の用事でここに」

    勇者「俺は勇者だ。魔王を倒しに向かう途中なんだ」

    老兵「・・・お前が勇者だと?ではこいつらがお供か」

    勇者「仲間だ」

    老兵「『勇者』もずいぶんと安い言葉になったようだな。お前みたいなのが勇者だとは」

    戦士「なに?」

    287 = 101 :

    >>125
    ソレ!ソレ!ソレ!(にゃお)
    逃げるから

    288 = 1 :

    勇者「どういう意味だ」

    老兵「お前先代の勇者について聞いたことは」

    勇者「先代?」

    魔法使い「・・・戦争の英雄につけられた称号。最初の『勇者』」

    老兵「そう、先代『勇者』と呼ばれたものは、隣の帝国相手に大量殺人を犯した、英雄だ」

    僧侶「大量殺人・・・?」

    老兵「戦争とはいえ、何十人も何百人も殺した。それは変わりない。いつしかその称号はお前のものになったようだが」

    勇者「なにがいいたいんだ爺さん」

    老兵「いきがるな小僧。お前のような男が勇者だと?魔王を倒すだと?夢物語もいい加減死しろ」

    289 = 267 :

    勝手に青野武さんで再生されてしまった…嫌なフラグにならなきゃいいが

    290 = 1 :

    戦士「なんだと・・・?」

    老兵「お前の腕では無理だ。とてもじゃないが魔王を倒すことなどできない。若い命が散るだけだ」

    勇者「・・・あんたは、その先代の勇者を知っているのか」

    老兵「知っている。愚かな男だ。殺すだけ殺し、行方不明になった。あの男の仲間も、生きてるのか知れていない」

    勇者「俺はそんな男よりも劣ると?」

    老兵「劣るな。一目瞭然だ」

    勇者「・・・行くぞみんな」

    僧侶「勇者さま!?」

    勇者「これ以上ここにいる意味もない。先を急ぐんだ」

    老兵「ふん。好きにするがいい。だが忠告したぞ、お前は魔王に勝てないと」

    戦士「は、ほざいてろボケ老人が」

    魔法使い「・・・」

    僧侶「あ、ちょっとまって・・・」

    老兵「・・・バカが」

    291 = 1 :

    ???
    「魔王様。例の勇者どもが、迷いの森にて発見されました」

    魔王「来たか・・・。準備はできているのだろうな」

    「は・・・。すでに迎えの者を出しました。一両日中には、ここにたどり着くものかと」

    魔王「よい。よいぞ。敵が来る。待ちに待った、我が命を狙う人間が。これは一つの祭だ。盛大に行えよ」

    「すべては手はずどおりに整っております。勇者どもを倒した後のことも」

    魔王「楽しい。こんなに楽しいのは始めてかも知れぬ。さあ、急がないとパーティに遅刻するぞ。間抜けなウサギのようにな」

    292 = 1 :

    僧侶「いい?あのお爺ちゃん無視して」

    勇者「時間の無駄だ。俺はさっさと魔王を倒さないとなんねーからな」

    魔法使い「・・・さっきの老兵、何者だろう」

    戦士「見たところ戦争で生き残った兵士ってとこじゃないか?それっぽかったし」

    勇者「何にせよ、早くこの森を抜けないと・・・」

    ガサッ

    僧侶「え・・・?」

    戦士「おい、あの木の上、何かいないか・・・?」

    魔法使い「・・・あれは・・・」

    「・・・」

    「グルル・・・」

    僧侶「!!!!!」

    勇者「狼!?いや違う、あれは・・・!」

    戦士「人狼!?」

    僧侶「お兄ちゃんの・・・みんなの仇っ・・・!!!!!」

    293 = 1 :

    人狼「グルルルル・・・」バッ

    勇者「!逃げた!!」

    僧侶「追う!!もう絶対に逃がさない!!」ダッ

    戦士「あ、こら僧侶!!一人で行くな!!」

    魔法使い「・・・追う」

    勇者「ああ、行くぞ!」ダダッ

    ・・・

    僧侶「ハァ・・・ハァ・・・。どこに・・・?」

    勇者「僧侶ちゃん!!追いついた、やつは?」

    僧侶「見失ったけど、この近くにいるはず・・・」

    294 = 1 :

    魔法使い「・・・?魔法の気配・・・」

    戦士「魔法の気配?人狼って魔法使えるのか?」

    勇者「聞いたことないな・・・」

    僧侶「あそこから気配が・・・!!」ダッ

    戦士「あ!だから一人で行くなっての!!」

    勇者「追うぞ」

    魔法使い(・・・僧侶の向かった方向から魔法の気配がする・・・)

    295 = 1 :

    勇者「いた?」

    僧侶「いない・・・。どこにいったの・・・」

    勇者「そんな泣きそうな顔すんな、この辺にいるはずだ・・・」

    戦士「ハァ、ハァ・・・。くそ、逃げ足の速いやつだ」

    魔法使い「・・・!勇者それ以上進んじゃ、」

    勇者「え?」
    ポッ・・・
    カァァァァァ!!

    戦士「な、なんだこれ足元が光って・・・!?」

    魔法使い「魔法陣・・・!!転移魔法!!」

    僧侶「キャァァアアアア!!」

    勇者「うわああああああ!?」

    296 = 1 :

    ・・・

    勇者「・・・ぅ・・・?」

    勇者「ここは・・・?戦士、僧侶ちゃん、魔法使いちゃん・・・!」

    戦士「う・・・?」

    僧侶「何が起きたんですか・・・?」

    魔法使い「・・・転移魔法に飛ばされた・・・?ここは・・・」

    勇者「どう見ても迷いの森じゃねえな。どこに飛ばされたんだ・・・?」

    戦士「おい・・・これ見てみろよ・・・」

    僧侶「え・・・?」

    魔法使い「・・・!!」

    勇者「これは・・・!?ま、魔王の城・・・!?」

    297 = 1 :

    魔王の城 前
    勇者「なんで魔王の城の前に・・・?」

    魔法使い「・・・罠?あの転移魔法で飛ばされたのなら怪しい」

    戦士「で、でもよ、これが目指してた魔王の城なんだろ?」

    僧侶「多分そう、だと思う。見るからにそんな感じだもん」

    勇者「・・・なら、行くしかないか。目の前にあるなら、行かないわけにも」

    魔法使い「・・・同意」

    勇者「準備はいいか?魔王の城に、乗り込むぞ」

    戦士「・・ああ」

    僧侶「行こう」

    魔法使い「・・・」コクリ

    298 :

    急展開だな

    300 = 1 :

    魔王の城
    勇者「人影がない・・・」

    戦士「どういうことだ?まさかもう俺たちの城に攻め込んでるとか・・・?」

    魔法使い「・・・あり得る話。けど、なぜ私たちをここに」

    「お待ちかねだったから、ですよ」

    僧侶「!!」

    勇者「魔物か」

    側近「ええ。魔王様の一番の配下、側近でございます」

    戦士「魔物なら敵だな・・・!!」

    側近「お待ちください。争う意思はないのです。ただ魔王様の下に案内を命じられまして」

    勇者「案内だと」

    側近「魔王様は首を長くしてお待ちですよ。あなた方の到着を」

    魔法使い「・・・あの転移呪文は魔王が・・・?」

    側近「そうでございます。見たところ森でお困りの様子でしたので」


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