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    元スレ王「行くがよい勇者」姫「気をつけて」勇者「姫のためなら」

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    201 = 103 :

    商人の町

    商人「あれ?勇者じゃない久しぶり」

    勇者「久しぶりだね!まだ牢から出れないのかい!?」

    商人「まーねー、ははっ、まあ気長に待つわよ、今日はどうしたの?」

    勇者「ん…いや、魔法使いさん達からたまには休めって強く言われてね、久しぶりに商人の顔でもと」

    商人「へぇ…ねえ勇者、どう?牢屋の鍵を開けてくれたら一緒に魔王を……」

    勇者「はは、気持ちだけ受け取っておくよ、何より罪を償わないのは君が一番嫌なことだろう?」

    商人「でも私は勇者の為なら……」

    勇者「…ありがとう、でも大丈夫…大丈夫さ!それじゃ商人!またね!」

    商人「あっ…あーもう…あいつ無理しちゃってるんだから……」

    202 = 1 :

    深夜
    「・・・ここか?」

    「間違いない。物音を立てずにヤれ」
    キィィィ・・・

    「・・・」ギラッ・・・

    「・・・」こくり

    「!」ドスッ!!

    勇者「はずれだ間抜けども」

    「!!」

    「ぬ!?」

    戦士「せぇいっ!!」
    バキドカッ!!

    203 = 103 :

    エビルマージ「あ、子供生まれました、お祝い金下さい」

    動く石像「バラモス様また借金wwwwwwwwwwwww」

    はぐれメタル「しかもまだフリーターwwwwwwwwwwwwwww」

    バラモス「ええい黙れ黙れ!!」

    204 = 103 :

    エビルマージ「どうぞ、納豆と味噌汁、それにキュウリの漬物です」

    バラモス「うーむ、朝はやっぱりサッパリ系に限る」

    エビルマージ「はらわたはお嫌いですか」

    バラモス「いや、はらわたも好きだけども」

    バラモス「しかしはらわたといえば最近は勇者が来ないのう、本当に死んだんじゃ」

    エビルマージ「ヘルコンドルから商人の町付近で見かけたと報告が入ってますから死んではいませんね」

    バラモス「そうか、良かった、いや良くない」

    エビルマージ「おそらく何らかの理由で来れないか、単にレベル上げをしているのではと思われます」

    バラモス「ふむ…まあ、わしとしては仕事がはかどって良いんだがな」

    はぐれメタル「バラモス様ー、エビルマージさーん、麻雀やりましょうよー」

    動く石像「人数足りないんですよー」

    バラモス「お前ら仕事しろ」

    205 = 103 :

    勇者「耐性…ですか?」

    神父「そう、火の呪文に強いとか氷の呪文に強いとか…そういう個人の体質のことだな」

    神父「これが最初は低くても何度もその呪文を受けているとどんどん強い耐性が生まれていく」

    神父「そしてそれは回復呪文に関しても例外ではないんだよ」

    勇者「!!」

    神父「何度も生き返っているとごく稀に回復呪文に耐性が生まれ、効かなくなることがある」

    神父「まあ、通常はその前に死→蘇生のショックに耐え切れず精神を病むんだがね」

    神父「むしろ君がここまで死に耐え続けてこれたのが奇跡だよ」

    勇者「……」

    神父「とにかく…私から言えるのは今は養生して体と心を癒せということだ」

    神父「自然回復に任せていればそのうち回復魔法に対する耐性も元に戻る、分かったね?」

    勇者「……はい」

    207 = 1 :

    連投になったすまん・・・

    戦士「寝込みを襲うとはふてえ野郎だ」

    勇者「戦士、明かりを」

    黒装束A「く・・・」

    黒装束B「・・・」

    勇者「見たところ魔物じゃないな・・・。何者だ、って訊いても答えないんだろ?」

    黒装束A,B「・・・」

    戦士「埒が明かないぜ、勇者」

    勇者「ふーむ。戦士、魔法使いちゃんを起こしてくれ」

    戦士「・・・いやぁ、それはやりすぎじゃね?絶対子供には見せられない絵になるて」

    勇者「起こせ」にっこり

    戦士「・・・はーい・・・」

    208 = 103 :

    勇者「起こせ」にっこり

    うわ何この気持ち悪い文章

    209 = 1 :

    勇者「あのさ、お前らの身を案じていうけど。答えた方が身のためだぞ」

    黒装束B「ふん・・・殺すなら殺せ。覚悟はできている」

    勇者「あー、いや、多分死ねないと思う」

    「おーい、魔法使い起きろ」
    「!?キャアアアアア!!何してるんですか戦士さんっ!!」
    「僧侶ちゃん落ちついて!俺は勇者に頼まれて魔法使いちゃんを起こし―――」
    「・・・不潔」
    「いやこれは違うそうじゃないって―――!!」
    ドンッ!!

    勇者「・・・」

    黒装束「・・・」

    210 = 1 :

    戦士「」プスプス・・・

    魔法使い「・・・で、何」

    勇者「じつはかくかくしかじかでな、こいつら俺を殺しに来たようなのさ」

    僧侶「殺しって、暗殺者ってことですか・・・?」

    魔法使い「・・・で。私に何をしろと」

    勇者「いやね、こいつら人間じゃん?人間が何で俺を殺そうとしたのか、気になるわけよ。でも話してくれないわけ」

    魔法使い「・・・なるほど。つまり、それを聞き出したい、と」

    勇者「そうそう。頼んでもいいか?」

    魔法使い「・・・問題ない。すでにこの部屋には防音呪文が施してある。どれだけ騒いでも外には聞こえない」

    僧侶「あの、何の話ですか・・・?」

    211 = 1 :

    勇者「あー、僧侶ちゃんは気にしないでいいから。さ、隣の部屋で寝てていいよ。外は俺が見てるから」

    僧侶「え?で、でも・・・わたしだけ寝るというのは・・・」

    勇者「なら、そこで黒焦げになってる戦士を介抱してやってくれ。手加減されてたとはいえ、彼女の魔法食らってるからダメージすごいと思うし」

    僧侶「はあ・・・。分かりました、やってみます」

    勇者「じゃあ頼むよ僧侶ちゃん。隣の部屋でね」

    僧侶「はあい」

    勇者「・・・さて、と。どうするんだ?魔法使いちゃん」

    魔法使い「魔術には拷問用のものも多々ある。あまり綺麗じゃないけど」

    勇者「じゃあそれ頼むわ」

    魔法使い「・・・分かった。けど、それを見ないで」

    勇者「へいへい。んじゃ、外にいるわ。終わったら教えて」

    魔法使い「・・・分かった」

    勇者「じゃあ、いい夢を、お二人さん」

    212 = 1 :

    戦士「・・・ぶほお!?」

    僧侶「あ、目が覚めましたか?」

    戦士「ここは・・・宿か?何が起きたんだっけ・・・?」

    僧侶「ええっと・・・。丸焼き寸前、でわかりますか・・・?」

    戦士「・・・。ああ・・・そうだった・・・。死ぬかと思ったぞあの女・・・」

    勇者「目が覚めたか。もうすぐ朝だぞ寝ぼすけめ」

    戦士「俺殺されかけたんたぞ!?起きただけマシだろ!!」

    勇者「まあそうかもな。あの連中と違って、運がいいよお前は」

    戦士「あの連中・・・?」

    勇者「さて、そろそろかな?」

    213 = 1 :

    てくてく・・・
    魔法使い「・・・終わった」

    勇者「ご苦労さん。で、どうだった」

    魔法使い「・・・端的に言えば、雇われたプロの殺し屋。妙な男に頼まれた、と」

    僧侶「妙な男・・・?」

    魔法使い「・・・詳細は不明。けど、間違いなく人間で、あなたを勇者だと知っている」

    勇者「ふうん・・・。俺人間にも命狙われてるんだな」

    戦士「けど、それじゃこの先オチオチ寝てもいられないのかよ」

    魔法使い「・・・多分問題ない。襲撃の失敗は知れているはずだし、こちらにも手はある」

    勇者「だそうだ。大方、宿屋とか野宿のキャンプ回りに防護呪文でも打ち付けるんだろ」

    魔法使い「・・・そんなところ」

    214 = 103 :

    安定してつまらん

    215 = 1 :

    僧侶「それで、その、あの二人は・・・?」

    魔法使い「・・・帰した。恐らくもう二度と殺人はできないと思う。物理的にも、精神的にも」

    勇者「わるいな、そんな汚れ仕事」

    魔法使い「・・・構わない」

    戦士「で、これからどうするんだよ」

    勇者「予定を少し早めたほうがいいかもな。今日の午前中に買出しを済ませて、夕方には出発しよう」

    戦士「まあそうなるわな・・・。くそ、欲しいものが揃うといいけど」

    勇者「とりあえず、今日は夕方まで自由行動だ。夕方になったら酒場で落ち合おう」

    216 = 1 :

    ・・・
    勇者「全員揃ったか?」

    戦士「おう。買いたいものは買ったぜ」

    僧侶「薬草も買えました。これで新しい薬を作れます」

    魔法使い「・・・魔道書を買った。いくつか呪文を覚えた」

    勇者「さて、それじゃ行こうか。僧侶ちゃん、次の町は?」

    僧侶「ええと・・・。凄惨の湖の向こうまで街はありません。その先に貿易の街が」

    戦士「凄惨の湖・・・?聞いたことあるな」

    勇者「戦争で虐殺された村があったところだろ」

    戦士「ああ・・・。そうだな、思い出したよ」

    217 :

    >>56
    亀だけど
    魔王「お前の泣き顔が見てみたい」
    とか

    218 = 1 :

    道中
    僧侶「・・・魔法使いちゃん」ヒソ

    魔法使い「・・・なに」ヒソ

    僧侶「凄惨の湖って、何があったんですか?戦争のこと、あんまり知らなくて・・・」

    魔法使い「・・・一時、攻め込んできた隣国軍の前線があった場所。村があったけど、略奪され、虐殺された」

    僧侶「そんな・・・」

    魔法使い「・・・後に王国軍が押し返して、その凄惨さから湖がそう呼ばれるようになった」

    僧侶「戦争、ですか・・・」

    魔法使い「・・・一説には、戦争で生まれた負が、魔物や魔王を産んだ、とも」

    僧侶「・・・」

    219 = 1 :

    数日後 凄惨の湖

    勇者「霧がかってるな・・・」

    戦士「これが凄惨の湖か・・・」

    魔法使い「・・・」

    僧侶「・・・」

    勇者「進もう。魔王を倒さないと、こんな場所がいくつも生まれるからな」

    僧侶「・・・そうですね」

    戦士「でもよ、こう前が見えないと、はぐれた時大変だぞ」

    魔法使い「・・・ここは一本道。街道に沿って歩けば、抜けられる」

    勇者「行くぞ」

    220 = 1 :

    ・・・
    戦士「・・・勇者」

    勇者「ん?」

    戦士「なんかさ、また嫌な空気を感じるんだが・・・」

    僧侶「嫌な空気?あの時みたいな・・・?」

    魔法使い「・・・警戒」

    勇者「そうだな・・・。もし気のせいじゃないなら、気をつけるに越した事はない・・・」

    ・・・ガサッ

    戦士「!?」

    僧侶「い、今何か物音がしたような・・・」

    221 = 1 :

    勇者「俺にも聞こえたけど・・・。何も見えないな」

    魔法使い「・・・全員警戒」

    戦士「こんなところで何が出るっていうんだよ・・・」

    僧侶「ま、まさか・・・幽霊とかじゃないですよね・・・?」

    勇者「僧侶ちゃんがそれいうのかい・・・。でも幽霊だったらどうしようも、」
    ゆらぁ・・・

    魔法使い「!!勇者後ろっ!!」

    「」ブン!!

    勇者「うわっ!?」サッ!!

    戦士「敵か!?」

    222 = 1 :

    「ぁ・・・」ずる・・・ずる・・・

    戦士「え!?」

    僧侶「こ、これって!」

    勇者「性質悪いな・・・。こういう場所でゾンビってのは・・・」

    ゾンビ「ぁ・・・ぅ・・・」ずる・・・ずる・・・

    魔法使い「・・・死霊術・・・」

    戦士「お、おい!こいつどうするんだよ!!」

    魔法使い「・・・死霊術を扱えるのは、吸血鬼だけ。本体を探さないと」

    勇者「とはいえ、前に進むにはこいつ倒さないと・・・!!」

    223 = 1 :

    勇者「・・・すまんけど、斬るぞ」

    ゾンビ「ぁぁ・・・」

    ザンッ!!

    ゾンビ「」

    勇者「・・・。吸血鬼、がいるって?」

    魔法使い「・・・恐らく。これができるのは吸血鬼だけ」

    勇者「胸糞悪いぞ・・・。腐れ外道が・・・」

    魔法使い「・・・!勇者、もしかすると、」

    勇者「?どうした」

    魔法使い「この霧自体、吸血鬼の仕業かも」

    僧侶「そういえば、吸血鬼は霧を操ると、何かで読んだような・・・」

    224 = 1 :

    魔法使い「・・・もしそうなら、この霧・・・晴らせるかも」

    戦士「どうやって?」

    魔法使い「・・・全員下がって。霧を吹き飛ばす」
    カッ!!

    魔法使い「・・・爆砕呪文と水術呪文を組み合わせる」
    ドゴォォォォ・・・

    勇者「おお・・・霧が晴れた・・・」

    僧侶「そうかあ、吸血鬼は日光と聖水と流水を嫌うから・・・」

    魔法使い「・・・急いで進む。効果は短いし、夜になったら吸血鬼の天下」

    戦士「行こう勇者」

    勇者「僧侶ちゃん、このゾンビ、祈ってやれないか?」

    僧侶「え?」

    225 = 120 :

    >>19
    アフィカス先輩オッスオッス!

    >>87,151
    ハク様ぁー。何処へ行っておったー?

    226 = 1 :

    勇者「ゾンビとはいえ、元はここで虐殺された人だろ。あんまりじゃねえか」

    僧侶「勇者さま・・・」

    戦士「お、おい、時間ないって魔法使いが、」

    魔法使い「・・・いい」

    戦士「ええ?」

    魔法使い「・・・考えれば、あんな化け物に屈するのは屈辱。受けて立つ方が性にもあっている」

    戦士「ハァ・・・、わかった。けど急がないと、また霧が出てくるぞ」

    勇者「頼む、僧侶ちゃん」

    僧侶「は、はい。では、お祈りをささげます・・・」

    227 :

    戦士って俺らみたいだな

    228 = 1 :

    村址 夜
    勇者「廃墟だな」

    戦士「ここがその村か・・・」

    「・・・ここにくるべきじゃなかったな」

    僧侶「!?」

    吸血鬼「来なければ、私の晩餐になることもなかったろうに」

    魔法使い「・・・吸血鬼・・・!!」

    勇者「はぁん。お前が吸血鬼か」

    吸血鬼「いかにも・・・。永劫の時を生きる夜の王・・・。どうだ、我が一族にならぬか・・・?」

    魔法使い「・・・死んでも嫌。お前たちはただの化け物」

    戦士「魔法使い・・・」

    魔法使い「・・・消し炭にしてあげるから、かかってきな」

    吸血鬼「おお怖いお嬢さんだ・・・。しかし、身の程を知らないようだ」

    229 = 1 :

    僧侶「!!勇者さま、囲まれています!!」

    勇者「・・・この数・・・」

    ゾンビA「ぁぁ・・・」
    ゾンビB「ぅ・・・」
    ゾンビC「ぉぉぉ・・・」
    ゾンビD「あぅう・・・」

    戦士「何人いるんだこれ・・・!?」

    魔法使い「・・・貴様・・・」

    吸血鬼「ここに眠っていた死者はすべて私の、いや、魔王様の忠実なるしもべだ」

    吸血鬼「ふはは、無念のまま死んでいるより、よほどいい第二の人生だと思わんかね!?」

    勇者「・・・なるほどな、よくわかった。要するにだ。お前はただ倒すだけじゃ足りねえな」

    230 = 1 :

    戦士「こいつは許せねえぜ・・・」

    僧侶「あなたは・・・!!」

    魔法使い「・・・私はあなたを許さない」

    吸血鬼「吼えるがいいさ。さあ、饗宴の時間だぞ」

    ゾンビ「うおおおおおおおおおおお!!」

    勇者「この・・・っ!!」ザンッ!!

    戦士「だぁああああああああ!!」バキッ!!

    僧侶「風の精霊よ!!」ゴオオオ!!

    魔法使い「・・・」

    魔法使い「・・・っ!!」

    231 = 1 :

    魔法使い「・・・焼いて殺して、その後で消し炭にしてやる・・・」

    魔法使い「違う・・・消し炭も残さないで、ぶち殺してやるよ!!」

    吸血鬼「ほお・・・。いい殺意ですね。自己抑制していましたか・・・」

    魔法使い「―――爆ぜろ」

    ッドガアアアアアアアア!!

    勇者「うおお!?」

    戦士「な、なんだ今の爆発!?」

    僧侶「魔法使いちゃんが・・・!」

    勇者「あー・・・あれは完全にキレてるな。ま、気持ちは分かるが」

    戦士「くそ、このゾンビたち、意外としぶといぞ・・・!!」

    勇者「魔法使いちゃんの邪魔をさせるな!このゾンビはここで食い止めろ!」

    232 :

    安定して中の下のクオリティ
    つまりつまらないな

    233 = 103 :

    安定して中の下のクオリティ
    つまりつまらないな

    234 = 1 :

    吸血鬼「ふ、ふははは!!素晴らしい!!まるで化け物だなんだこの魔力は!!」

    魔法使い「―――」

    吸血鬼「とんだ茶番だ!勇者ご一行に、とんでもない化け物が潜んでいたものだ!」

    魔法使い「それ以上喋るなケダモノ。その汚らわしい声を耳に入れるな」

    吸血鬼「素晴らしい・・・。ぜひともキミを我がしもべとしてみせよう!その細い首筋に、このキバをつき立ててやる!」

    魔法使い「失せろ」
    ドンッッ!!!!

    吸血鬼「ごほ・・・!?ふ、はは・・・。い、今のは、効きましたよ・・・!!」

    魔法使い「儀礼済みの呪文だ。身に染みるでしょう?まるで太陽の光のように」

    吸血鬼「ふ、はは・・・。生意気な小娘だ。油断しましたよ・・・。ですがお忘れなく・・・。私は必ずあなたを闇に叩き落します・・・」

    魔法使い「仕留め損なった・・・。身体だけはさすが頑丈ね吸血鬼」

    235 = 1 :

    吸血鬼「その日になってから・・・後悔するといい・・・」
    バサバサバサ!!

    魔法使い「・・・蝙蝠に変化して逃げた、か・・・」

    勇者「魔法使いちゃん!」ダダッ

    僧侶「無事ですか!?」

    戦士「変化した・・・。あれが吸血鬼か・・・」

    魔法使い「・・・少し疲れた。けど、これでここも静かになるはず」

    勇者「ゴーレムの次は吸血鬼か・・・。どうなってるんだ?」

    戦士「そういえば、あの変な空気はどこから・・・?」

    ゴゴゴゴゴ・・・

    僧侶「!地震、ですか!?」

    勇者「いや、何かが崩れる音のようだが・・・」

    236 = 1 :

    戦士「!空気が消えた・・・?」

    勇者「またか?何なんだ、そのいやな空気って」

    戦士「いや分からないが・・・。なんかこう、くすんだ匂いというか、淀んだ感じというか・・・」

    僧侶「淀んだ空気、ですか・・・。わたしにはわからないですけれど・・・」

    魔法使い「・・・感知不能」

    戦士「なんでだろうな、昔東の森に住んでたからかもしれないな。空気が澄んでたし」

    勇者「意外な過去だが、まあいいか。とりあえず今日はここで一泊だ。僧侶ちゃん、すまないが祈りを頼む」

    僧侶「あ、そうですね・・・。分かりました」

    魔法使い「・・・」

    238 :

    戦士のが勇者っぽいな

    239 = 1 :

    ・・・
    勇者「よう」

    魔法使い「・・・なに」

    勇者「お前こそ何してんだ、こんな夜中に一人抜け出して」

    魔法使い「・・・気まぐれ」

    勇者「そうかい。・・・聞いてもいいか」

    魔法使い「・・・何」

    勇者「吸血鬼に、何か恨みでもあるのか」

    魔法使い「・・・」

    勇者「いや、言いたくないならそれでいいんだけどな。ちょっと気になっただけだし」

    魔法使い「・・・個人的な怨恨。それだけ」

    勇者「・・・そうか」

    240 :

    >>72
    なんで必死なの?

    241 :

    ふむふむ

    243 = 103 :

    >>242
    お前キモイな

    244 = 1 :

    数日後 貿易の街 宿
    勇者「着いたついた・・・」

    戦士「さすがに疲れちまったぜ・・・。部屋借りれて良かった」

    僧侶「魔法使いちゃんお風呂入ろお風呂」

    魔法使い「や、だから私は一人で・・・」ダダッ

    店主「みんなはこの街は始めてかい?」

    戦士「ああ、そうだが」

    店主「なら、占い術師様の占いを一度受けるといいよ。よくあたるから」

    戦士「占いぃ?おいおい、そんな眉唾物信じてんのか?」

    店主「最初はみんなそういうんだ」

    勇者「面白そうじゃんか。あとで行ってみようぜ」

    戦士「マジかよ・・・」

    245 = 30 :

    とってもとっても支援したいなって

    246 = 1 :

    ・・・
    僧侶「占い、ですかあ!?」

    勇者「お、おう。いやに食いつきがいいな」

    僧侶「当然ですよ!占いなんて久しぶりだなあ・・・」

    戦士「んなあほな。所詮占いだろ?」

    魔法使い「・・・高度な時間術なら、未来を覗き見ることは不可能ではない」

    勇者「へえ、そんなこともできるのか魔法って」

    戦士「じゃあ占い術師ってかは魔術師じゃんか」

    魔法使い「・・・そこは知らない」

    勇者「じゃ、明日の一発目は占いだな。買い物はそのあとだ」

    僧侶「わーい!」

    247 = 1 :

    同じ頃
    「・・・どう思う」

    執事「大使の話、でございますか」

    「隣国は技術提供はしないが、商品は売るといっている。どころか、それを軍に配備するべきだ、と聞こえる」

    執事「左様で。しかし意図が読めませぬな。果たして連中が何を考えておりますのか」

    「・・・。連中の考えていることは一つなら分かるのだ」

    執事「は・・・?」

    「侵略、だろう」

    執事「・・・あの戦争をもう一度、と?」

    「いや、この国がほしいのだろう。鉱山資源や水が豊かなこの土地を」

    執事「しかし、また戦争になれば・・・」

    「うむ・・・。あの時は『勇者』がいたからこそ負けはしなかったが・・・」

    248 = 1 :

    執事「しかしその『勇者』ももうおりませぬ」

    「・・・恐らくもう生きてはおるまい。問題は、隣国だけに留まらぬ」

    執事「魔王、ですな」

    「戦争終結後によもやあのような連中が現れるとは・・・」

    執事「そちらの方は今代の勇者に期待するしかないでしょうな」

    「魔王、それに隣国・・・。問題は山積みだな」

    執事「・・・紅茶をお入れしましょう」

    「うむ・・・」

    249 = 1 :

    翌日
    勇者「で、ここが占い師の館か・・・」

    戦士「なんかこう、いかにもって感じの、おどろおどろしい感じ・・・」

    僧侶「いいですか?僧侶が最初に占ってもらうんですからね!」

    魔法使い「・・・異論はない」

    勇者「どれ入るか・・・」

    貿易の街 占い師の館

    勇者「すいませーん」

    戦士「・・・留守か?」

    占い師「いるよ」

    戦士「うわあああああああああ!!!?」

    占い師「人の顔を見て悲鳴とは、随分失礼なお供だね勇者」

    250 = 1 :

    勇者「俺のことを・・・?」

    占い師「知ってるさ。あたしは占い師だ、今日この時間にあんたらが来るのは知っていたさ」

    魔法使い「・・・時間術」

    占い師「ま、種を明かしちゃうとそうなんだがね。こう見えて、昔はちゃんと魔術の修行をしたものさ」

    僧侶「あ、あの!占って欲しいんですけど!!」

    占い師「分かってる。じゃんけんで勝ったのだろう?最初はあなたからだ」

    僧侶「わーい」

    占い師「だがね、これからいうことは全員が聞かなくてはならないよ。全員が知っておくべきだ」

    勇者「・・・?」

    占い師「僧侶、戦士、魔法使い。お前たちは生きたいか?今のままで生きていきたいか?」


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