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元スレ小鳥「プロデューサーさん、子供の作り方知ってます?」
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記憶の中の時計の針を巻き戻してみる
あれは…
三年前…かな?
あの人が765プロを辞めてしまったのは
別れは唐突に訪れた
出会いと同じように…
あれは…
三年前…かな?
あの人が765プロを辞めてしまったのは
別れは唐突に訪れた
出会いと同じように…
「プロデューサーさん、辞めちゃうんですか!?」
「あぁ。ごめんな、春香」
「なんで…」
「アメリカで武者修行してこようと思うんだ。プロデュース業のな」
それがこの人の夢だってことは、みんなが知っていた
だけど…
知っているのと受け入れることは、やっぱり全然違った
「あぁ。ごめんな、春香」
「なんで…」
「アメリカで武者修行してこようと思うんだ。プロデュース業のな」
それがこの人の夢だってことは、みんなが知っていた
だけど…
知っているのと受け入れることは、やっぱり全然違った
乙、律子の話の中で固有名詞出てないのは春香、やよい、伊織、響、貴音か
この後春香なら良い感じだな
この後春香なら良い感じだな
「私も一緒に…」
「バカ!連れていけるわけないだろ?」
「でも…でも…」
ただの甘えだってことはよくわかってた
だけど涙は勝手に流れ溢れ出してきて、自分ではどうしようもなかった
「バカ!連れていけるわけないだろ?」
「でも…でも…」
ただの甘えだってことはよくわかってた
だけど涙は勝手に流れ溢れ出してきて、自分ではどうしようもなかった
「なぁ、春香」
「…」
涙が邪魔をして返事もできない私
いま思えば、それは自分のためだけの涙だったんだなぁ
「昨日は見るもの、明日は書くもの、さ」
「…?」
「俺は、明日を書きに行きたいんだ。自分の力で、自分の明日を」
「…」
涙が邪魔をして返事もできない私
いま思えば、それは自分のためだけの涙だったんだなぁ
「昨日は見るもの、明日は書くもの、さ」
「…?」
「俺は、明日を書きに行きたいんだ。自分の力で、自分の明日を」
「あし…た?」
「あぁ、明日だ」
わかってた
この人の視線は、ずっと前から"明日"を見据えてたんだ、って
その視線の中に私も写り込みたくて…
私は頑張ってきたんだから
「あぁ、明日だ」
わかってた
この人の視線は、ずっと前から"明日"を見据えてたんだ、って
その視線の中に私も写り込みたくて…
私は頑張ってきたんだから
「春香、俺はズルい奴だ」
「…?」
「お前の気持ちに気付いていながら、何も知らないフリをしてきた」
「わ、私は…」
さすがですね、プロデューサーさん
とっくにお見通しだったわけですね?
「…?」
「お前の気持ちに気付いていながら、何も知らないフリをしてきた」
「わ、私は…」
さすがですね、プロデューサーさん
とっくにお見通しだったわけですね?
「俺はな、春香」
「…はい」
歯を食いしばって、嗚咽が漏れないようにした
この人はいま、私に何かを残そうとしてるんだから
私がちゃんと受け止めなきゃ、安心して明日を書きに行けないんだから
「…はい」
歯を食いしばって、嗚咽が漏れないようにした
この人はいま、私に何かを残そうとしてるんだから
私がちゃんと受け止めなきゃ、安心して明日を書きに行けないんだから
「お前のこと、大事だ」
「…はい」
「ホントは置いていきたくない」
「…はい」
「だから、日本で輝け」
「え?」
「アメリカにいる俺からも見えるように、ピッカピカに輝け」
それだけ言い終えると、プロデューサーさんは私を抱き寄せた
その拍子にほどけた右側のリボンが、夏の陽光の中でヒラヒラと舞った
「…はい」
「ホントは置いていきたくない」
「…はい」
「だから、日本で輝け」
「え?」
「アメリカにいる俺からも見えるように、ピッカピカに輝け」
それだけ言い終えると、プロデューサーさんは私を抱き寄せた
その拍子にほどけた右側のリボンが、夏の陽光の中でヒラヒラと舞った
その後のことは…
恥ずかしいから内緒です、内緒
一つだけ言えるとしたら、その日の夜は私の人生の中で一番短い夜だった、ってことかな?
朝が来て欲しくないって、本気で思った夜でした
恥ずかしいから内緒です、内緒
一つだけ言えるとしたら、その日の夜は私の人生の中で一番短い夜だった、ってことかな?
朝が来て欲しくないって、本気で思った夜でした
でもあの人、ヒドいんですよ?
緊張してガチガチになってる私に
「子供の作り方のレッスンだ」
とか言っちゃうし
まぁ、おかげで緊張はほぐれましたけどね、多少は
緊張してガチガチになってる私に
「子供の作り方のレッスンだ」
とか言っちゃうし
まぁ、おかげで緊張はほぐれましたけどね、多少は
次の日の朝、二人でベッドに座って私が淹れたコーヒーを飲みました
私を抱き寄せたまま何かの曲を口ずさんでいるプロデューサーさん
「それ、何て曲ですか?」
「"迷路"って曲だよ。僕が歩いたあとは、曲がりくねった迷路、ってな」
閉められたままの遮光カーテンが、風に揺らめいています
それを見ながら、私たちはもう一度、身体を重ね合いました
私を抱き寄せたまま何かの曲を口ずさんでいるプロデューサーさん
「それ、何て曲ですか?」
「"迷路"って曲だよ。僕が歩いたあとは、曲がりくねった迷路、ってな」
閉められたままの遮光カーテンが、風に揺らめいています
それを見ながら、私たちはもう一度、身体を重ね合いました
それからの時間は慌ただしく過ぎました
プロデューサーさんの送別会では、みんな泣いてたっけ
律子さんがやけに寂しそうだったけど、プロデューサーさんと何かあったのかな?
まぁ、それぞれにそれぞれの物語がありますもんね?
それくらい、子供だった私たちにとってプロデューサーさんは大きな存在でしたから
プロデューサーさんの送別会では、みんな泣いてたっけ
律子さんがやけに寂しそうだったけど、プロデューサーさんと何かあったのかな?
まぁ、それぞれにそれぞれの物語がありますもんね?
それくらい、子供だった私たちにとってプロデューサーさんは大きな存在でしたから
「名残惜しくなるから空港にはこないでくれ」
と言っていたプロデューサーさん
だけど私だけには、お見送りすることを許してくれました
もちろん、みんなには内緒です
ラウンジで離陸の時間を待ちながら、それぞれの"明日"のことを語りあいました
と言っていたプロデューサーさん
だけど私だけには、お見送りすることを許してくれました
もちろん、みんなには内緒です
ラウンジで離陸の時間を待ちながら、それぞれの"明日"のことを語りあいました
「じゃあ、行ってくる」
「はい、行ってらっしゃい」
お別れのときは、不思議なくらい淡々としていました
抱擁もキスも無し
ただ黙って、プロデューサーさんが差し出した右手を握りしめました
それが、私たちが明日を書き始めるための儀式だったから
「はい、行ってらっしゃい」
お別れのときは、不思議なくらい淡々としていました
抱擁もキスも無し
ただ黙って、プロデューサーさんが差し出した右手を握りしめました
それが、私たちが明日を書き始めるための儀式だったから
プロデューサーさんがアメリカに行ってからも、私は走り続けました
転んでも転んでも、自分の力で起き上がりました
アメリカにいるプロデューサーさんに、私のことが見えるように
転んでも転んでも、自分の力で起き上がりました
アメリカにいるプロデューサーさんに、私のことが見えるように
まっすぐ歩かないから まっすぐ歩けないから
僕が歩いたあとは 曲がりくねった迷路
あの日プロデューサーさんが口ずさんでいた曲
私はプロデューサーさんが作った迷路の中を、必死になってあとを追いかけました
遠くに見える背中に追いついて、私が書いた"明日"を届けたかったから
僕が歩いたあとは 曲がりくねった迷路
あの日プロデューサーさんが口ずさんでいた曲
私はプロデューサーさんが作った迷路の中を、必死になってあとを追いかけました
遠くに見える背中に追いついて、私が書いた"明日"を届けたかったから
765プロのアイドルたちは、一人また一人と辞めていきました
挫折した人、他の夢を見つけた人…
だけどそれぞれが、それぞれの明日を書き始めました
そして私は…
いつの間にか、"トップ"と呼ばれるアイドルになっていました
挫折した人、他の夢を見つけた人…
だけどそれぞれが、それぞれの明日を書き始めました
そして私は…
いつの間にか、"トップ"と呼ばれるアイドルになっていました
それから先は…
うーん…
やっぱり恥ずかしいなぁ
まだ話さなきゃダメですか、律子さん?
え?ダメ?
だって…
みんなもう知ってるでしょ?
雑誌とかワイドショーとか、ウンザリするくらい取り上げられたんだから!
うーん…
やっぱり恥ずかしいなぁ
まだ話さなきゃダメですか、律子さん?
え?ダメ?
だって…
みんなもう知ってるでしょ?
雑誌とかワイドショーとか、ウンザリするくらい取り上げられたんだから!
まぁ、あれですよ
アメリカで武者修行を終えたこの人と再会して、お互いの"明日"のことを語りあって
それから…
「こんどは二人で書いていこう」
って言われたんです
はい?
そうですよ!
プロポーズですよ、プロポーズ!
恥ずかしいなぁ、もぅ…
アメリカで武者修行を終えたこの人と再会して、お互いの"明日"のことを語りあって
それから…
「こんどは二人で書いていこう」
って言われたんです
はい?
そうですよ!
プロポーズですよ、プロポーズ!
恥ずかしいなぁ、もぅ…
どこで言われたか、ですか?
…初めて出会った場所です
私の人生の中にいくつかある、大切な場所
まだ変わらない場所、いまは変わったしまった場所、もう無くなってしまった場所
その場所もその中の一つ
この人と初めて出会った、忘れられない場所…
そこはね?
迷路を抜け出した私が辿り着いた、約束の場所
夏の陽光の中で輝いたあのリボンは、いまもヒラヒラと、そこに舞っている
お し ま い
…初めて出会った場所です
私の人生の中にいくつかある、大切な場所
まだ変わらない場所、いまは変わったしまった場所、もう無くなってしまった場所
その場所もその中の一つ
この人と初めて出会った、忘れられない場所…
そこはね?
迷路を抜け出した私が辿り着いた、約束の場所
夏の陽光の中で輝いたあのリボンは、いまもヒラヒラと、そこに舞っている
お し ま い
エロ無しのガチで書いちまいました…
まぁ、なんでも、いいですけれどね!
このあと亜美と真美書く人はどうすんだろ…?
まぁ、なんでも、いいですけれどね!
このあと亜美と真美書く人はどうすんだろ…?
「子供の作り方知ってます?」
「ぼ、私に聞かないで下さいよっ!」
「ぼ、私に聞かないで下さいよっ!」
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