元スレ親友「赤羽根!学校休んでゲームしてんじゃねぇ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
301 = 1 :
~数時間後~
P「とりあえず!真の容態を確認しないと…」
P「医者でもない俺が訊いても意味無いかもしれないけど…」
P「…」
P「…医者?」
302 = 1 :
P「!」
ピッピッ
P「…いや、その前に」
ピッピッ
プルルルル
P「もしもし律子か?」
P「明日の竜宮小町の仕事は?」
P「OKわかった!さんきゅ!」
ガチャ
P「よーし」
ピッピッピッ
304 = 1 :
伊織「何よ珍しいわね、あんたから電話するなんて」
P「というか電話自体お互い初めてだけどな」
伊織「フンッ…で、用件は?」
P「真の事なんだが…」
伊織「どうして欲しいの?」
P「頼む!お前の所の、それも一流の医者に診てもらってくれないか!」
伊織「…どうして私がそんなこと…」
P「どうしてって…そりゃ同じ765プロだし…」
伊織「…そうはいってもプロデューサーも違えばランクも違う…」
伊織「私達は今や売れっ子のアイドルグループ!」
伊織「それに比べてあなた達は暢気に生きてるお気楽グループ」
伊織「何もかも違うのよ!」
P「てめっ!それぐらいに…」
305 = 1 :
伊織「…あなたの安い説教は遠慮しておくわ」
伊織「それよりもいくら払えるの?」
P「…?」
伊織「治療費よ、治療費!」
P「それは…伊織が…」
伊織「あのねぇ」
伊織「我が水瀬グループの、それも一流の医師を、急患でもない真に割く余裕は無いわ」
306 = 1 :
伊織「治療を受けたいなら金を払いなさい!」
P「…ちなみに、いくらぐらいが相場なんだ?」
伊織「そうね…数千万円ね」
P「はぁ?ふざけんな!」
伊織「ふざけてなんかいないわよ」
伊織「一般の開業医も年で2000万ぐらい稼ぐのよ」
伊織「それなら1日7万円」
伊織「私達の医師なら少なく見積もってもその3倍」
伊織「それが3人程で、真を全治半年とすると…」
P「…」ゴクッ
307 = 1 :
伊織「……いくらよ?」
P「は?」
伊織「いいから計算しなさいよ!!」
P「わかったわかった」
P「えぇ~と、9000万ってとこだな…」
P「9000万!??」
308 = 288 :
ぼったくりすぎワロタwww
309 = 254 :
何で年収で計算してんだよwwwwwwww
310 = 1 :
P「9000万…」
P「たかが事故で9000万…」
P「…」
伊織「あら?たかがってことはないわよ」
P「?どういう…」
伊織「聞いてないの?真の足、将来動かなくなるかもしれないのよ」
P「!!!?」
伊織「…ハァー呆れた…」
伊織「でも安心して」
伊織「もし水瀬グループが預かった場合は例え義足になろうとも」
伊織「あんたが納得するまで面倒みてあげる」
311 = 254 :
最近障害はやりすぎだろ
312 = 1 :
P「…」
伊織「あら?悩んでるのね」
伊織「何なら電話は明日でも良いわよ」
伊織「決心がついたら電話してきて頂戴」
伊織「じゃあま」
P「…払う」
伊織「……聞こえないわよ」
P「その9000万は俺が払う!」
313 = 1 :
伊織「やめときなさいよ9000万なんて…」
P「俺は知ってる9000万がどれ程の額かって事ぐらい…」
P「知ってる…サラリーマンの生涯収入が3億ってことも…」
P「お前より…金のことなら知ってる…」
伊織「…そうそれでも払うの…」
P「…家族だからな」ボソッ
伊織「…は?何か言った?」
P「とにかくそれで良いだろ?」
P「なんなら俺の健康臓器も…肝臓もくれてやるよ」
314 = 2 :
やだ…かっこいい…///
315 = 1 :
伊織「…それ腎臓よ」
P「……細かい事は気にするなって」
伊織「そう、じゃあ今すぐ来てちょうだい」
P「行くってどこに?」
伊織「どこにって水瀬グループの病院よ」
P「は?」
伊織「バカじゃないの!大切な真を野良病院になんか置いとくわけないでしょ!」
P「ってことは…」
伊織「そっ、最初からうちで預かるつもりだったに決まってるじゃない」ニヒヒッ
P「伊織…」ウルウル
316 = 1 :
P「じゃ、じゃあ俺の9000万円も…!」
伊織「それは別!」キッパリ
P「…」
伊織「あんたの三分の一の人生を握るのも悪くないわ」
P「…」
伊織「ち な み に」
伊織「あの計算も適当よ」
伊織「適当というか、メチャクチャ」
伊織「保険もない、っていうか何で毎日3人の医師にくっつかれなきゃいけないのよ!」
伊織「外科でもないしね…」
P「…」
伊織「あぁそれと・・・」
P「まだあるのか…」
伊織「『1日7万円』って言ったのは計算を複雑にするフェイクよ」
P「…そりゃ念入りなこって…」
317 :
伊織ちゃんかわわ
318 = 1 :
伊織「…というか…意外だったわね」
P「何がだ…?」
伊織「…私を頼ったことよ」
P「?」
伊織「ほら医者だっていうなら
亜美・真美を頼りそうなものじゃない?」
伊織「そりゃ専門だって違うかもしれないし
ていうか町医者風情が診れるわけは無いでしょうけど…」
P「…いや勤務医かもよ?」
伊織「そこはどうでもいいの!!」
319 :
どう考えても伊織の方が金について知ってる
320 = 1 :
伊織「…」
P「…」
P「…いやさ」
P「真の事聞いて真美が随分ショック受けてたみたいだからさ…」
P「もし真が真美の近く…あるべき距離よりも近くにいたらさ」
P「真美がおかしくなっちまうんじゃないかって思って」
P「あいつは優しいから、色んなもの感じちまうんだよ」
P「罪悪感も感じちゃうんだよ」
P「俺としてはさ…」
P「余計なもんまで背負い込ますわけにもいかねぇーだろ」
P「俺にとってはまだ幼い妹みたいなもんだしな」
321 = 1 :
伊織「だから特に接点のない私を…」
P「別に接点が無いってわけでもないだろ…」
P「それに何となくこうなることはわかってたような気がするんだ…」
P「…伊織は……」
P「『優しいんだけど素直になれないお姉さん』」
P「だからな…」
322 = 282 :
ギップリャ
323 = 1 :
伊織「…」
P「だからってお前も辛かったら言ってくれて構わないんだからな」
P「そん時はそん時だ」
P「アメリカだろうがヘキサゴンだろうがルート66だろうが行ってやるだけだ」
伊織「……あんた…馬鹿でしょ……」
P「失礼な!…これでも俺は大学時代!というか大学1年生時代は…」
伊織「…」クスックスッ
P「?」
伊織「アハハハハハ!!」
伊織「ハハハハハハハハハハハハハハ」
324 = 39 :
そこはペンタゴンじゃねぇのかよwwwwwwww
325 :
ヘキサゴンって聞くと紳助しか出てこないな
326 = 1 :
ハハハハハハハハハハハ
…
P「もう済んだか?」
伊織「まったく~笑死ぬ所だったわよ」
P「俺は全く訳の分からない理由で笑殺す所だったよ」
伊織「さ~て長電話もしてられないから」
伊織「あんたは家の前に来なさい」
伊織「すぐに車で迎えに行かせるわ」
P「…何から何までスマンな」
伊織「いいってこと」
伊織「私程の人間になると低俗な損得感情なんてどっか行っちゃうのよ」
伊織「ただし…」
伊織「真美だけじゃなく…」
ガチャ
ツーツーツーツー
伊織「あんたも気をつけることね…プロデューサー……」
328 = 1 :
>>324 >>325
P「素でミスった」
P「顔が熱くなるほど恥ずかしい…」
329 :
>>326
文脈から察するに真美じゃなくて真じゃないか?
330 = 39 :
>>329
あんまり深入りし過ぎるとあんたも傷つくわよ、ってことじゃない?
331 = 1 :
>>329
伊織「Pは『真美が罪悪感にとらわれてる』って言ったでしょ」
伊織「でもPもそうだってことよ」
伊織「パンピーが9000万も払うなんて正気の沙汰じゃないじゃない」
伊織「だから馬鹿Pも気をつけなさいってこと」
伊織「お わ か り?」
P「素直に分かりにくくてスイマセンと言え」ゴツッ
伊織「痛い」
P「でも>>329のように実は伊織が黒幕!?的な展開も良いかもしれませんね」
332 = 1 :
~水瀬家系列病院前~
P「あっという間に黒服に連れて来られたけど…」
P「伊織は?」
黒服「お嬢様は真様のお部屋にいます」
P「わかりました!早速行きましょう!」
黒服「その前に!伊織お嬢様から伝言があります…」
黒服「『あんたは何か家族ごっこをしてるみたいだけど』」
黒服「『まずはアイドルとプロデューサーの関係でいること』」
黒服「…とのことです」
P「…わかりました」
333 = 1 :
~病院内一等室~
黒服「この中でございます」
P「わざわざありがとうございました」ペコッ
ガラガラ
P「!?」
伊織「…いらっしゃい」
334 = 1 :
P「真っ!」
P「真っ!!」
P「真っ!!!」
伊織「うるさーーい!!」
黒服「失礼ながら、お嬢様もうるさいかと…」
伊織「…そういうお約束はいいの!」
P「…!!」
伊織「ハァー」
伊織「ねぇ、この馬鹿の資料はそろったかしら?」
黒服「ええ」
伊織「じゃあ、この馬鹿プロデューサーの通院経歴は?」
黒服「ありませんね」
伊織「家族が入院したことは?」
黒服「ありません」
伊織「…まだ早かったかしらね…」ハァー
335 :
スレタイで奪還屋スレと思ったのは俺だけでいい
336 = 1 :
黒服「いかがいたしましょうか?」
伊織「そうね?どっちにしても叫ぶなり泣くなりするだろうし」
伊織「真は今寝てるしね…」
伊織「とりあえず…外に放り出しといてちょうだい」
黒服「かしこまりました」
伊織「あと、この馬鹿が真に面会するのは…」
伊織「……もう一度私が許可した時だけにして」
黒服「…了解しました。お嬢様」
337 = 1 :
~翌日~
P(…)
P(…)
P(昨日の夜、あの後の記憶はあまり無い…)
P(多分泣き喚いたんだろうけど…)
P(気づいたら家のベッドに寝てた…)
P(ただ…ただ、真の姿だけは鮮明に目に焼きついている)
P(事故だっていうから、事故らしいから)
P(俺はあの時真を見てたから・・・)
P(確かに包帯を全身に巻いていたけど…)
P(あんなに元気にしてたから…)
P(骨折程度に考えていたけど…)
『ずるむけるに決まってるじゃない!肌も焼けるわ!!』
338 = 1 :
P(ということで俺は今事務所にいる…)
P(俺はプロデューサーだ…皆の面倒をみなくては…)
P(昔の過ちを繰り返してはダメだ…)
P(その思いだけで事務所まで来た…)
P(…嘘だ…)
P(本当は来たくなかった)
P(前みたいに公園でサボって…)
P(そして怒られて…)
P(結局、朝一番に伊織から電話があって)
P(俺は仕事に行くことにした…)
339 = 1 :
P(正直みんなには会いたく無かった…)
P(みんなの穏やかな顔は病院の真を思い出させる…)
P(体はあんなでも…顔は穏やかだった……)
340 = 39 :
真…
341 = 1 :
P(ということで午前の仕事は終了)
P(後は午後から千早の歌の収録がある)
P(これはどう考えても千早に説教を喰らうパターンなので少し頑張ろう…)
342 = 1 :
~レコーディングスタジオ~
P「といっても…特に仕事も無いんだよな…」ブツブツ
P「金銭面での決定権は社長にあるし…」
P「俺はポケーと部屋の中の千早を眺めることしか…」
P「もう…帰ろうかな……」
P「……」
~3時間後~
P「…」
~更に3時間後~
P「…」
~更に1時間後~
P「…?」
343 = 1 :
P「……」
P「…遅ぇ」
P(レコーディング自体が6時間越えることは珍しくないけど…)
P(あの千早だぞ…)
P(いくらなんでも今日の曲数ならマックス6時間だろ…)
P「…なにやってんだよ…クソ監督」ケッ
344 = 1 :
P「…」イライラ
P「あぁ~病院行かなきゃ…」
P「…でも入れないのか……」
P「……」
P「…!」
P「……っていうか、足引っ張ってるの千早の方じゃないか?」
P「さっきから千早がペコペコ謝ってるようだけど…」
P「…」
345 = 71 :
346 = 1 :
ガチャ
P「あの、スミマセンが…」
雑用係「はい、どうしました?」
P「うちの千早、どうかしましたかね?」
雑用係「そうですねー…今日はいつもの調子が出ないみたいですね…」
雑用係「さっきからミスってばかりで…」
P「…」
雑用係「…僕も千早さんのファンだったんですけどね…残念です……」
P「あの、すいませんが…」
347 = 71 :
P「僕とやらないか?」
348 :
ゲットバッカーズ懐かしいな
349 = 1 :
~外~
P「とりあえず…今日のレコーディングは延期してもらえる事になったから」
千早「…」
P「どうした?」
千早「…余計な事です…」
P「は?」
千早「あと少しでいけました…」
P「あ?」
千早「邪魔でしたっ!」
P「何言ってんだ!全然ダメだったじゃねえか!」
P「お前ミスってばかりで足引っ張てたじゃねえかよ!!」
P「そのくせに偉そうな事言ってんじゃねえ!」
千早「…」
P(ハッ)
P「……スマン、言い過ぎた…」
350 :
P不器用すぎるだろ…
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