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    元スレまどか「がんばれ、泣き虫ほむらちゃん」

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    みんなの評価 : ★★★×12
    タグ : - 魔法少女まどか☆マギカ ×3+ - まどほむ ×2+ - 暁美ほむら ×2+ - まど神 + - 鹿目まどか + - 上条恭介 + - 佐倉杏子 + - 巴マミ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    251 = 133 :

    まけるなほむほむ

    252 = 1 :

    杏子「ふぅん。言ってみな」

    ほむら「2週間後、見滝原にワルプルギスの夜が来る」

    杏子「……なぜわかる?」

    ほむら「それも秘密。ワルプルギスの夜が来れば、この風見野も無事では済まないでしょうね」

    杏子「そうだろうな」

    ほむら「だから、あなたには私達と一緒にワルプルギスの夜と戦って欲しい」

    杏子「……」

    ほむら「どう? あなたにとっても悪い話じゃないはずよ」

    杏子「そっかそっか……わかったよ」

    ほむら「そう」ホッ

    杏子「そんじゃあたしは、2週間後に旅行にでも行くことにするよ」

    ほむらまどかさやか「!?」

    杏子「帰って来る頃にゃ、街は壊れてるだろうけど、見滝原の魔法少女も全員くたばって、晴れてあたしは縄張りが大きくなる、と」

    杏子「悪い話じゃないね、確かに」ニヤリ

    ほむら「そ、そんな……!」

    253 = 177 :

    今更ながら、出会った状態がコレでよくあんさやが鉄板カプになる状況になったもんだ

    254 = 1 :

    まどか「酷いよ、そんなの!」

    杏子「はん、何甘ちゃんなこと言ってんのさ。所詮この世は弱肉強食だろ? 仲良しこよしで魔法少女やってるお嬢ちゃんにはちょっと難しかったかい?」

    ほむら(確かに甘く見てた……他人が自分の思惑通りに動いてくれないことなんか、とっくに知ってたのに……!)クッ

    杏子「あんたがどうやって情報を得たのか知らないけどさ、知ってるってだけで上から目線かよ、気に入らねぇ」

    ほむら「……!」

    杏子「あたしはあんたみたいな甘ちゃんとつるむのは死んでもごめんだね」

    まどか「ほむらちゃんの悪口を言わないで!!」

    杏子「はっ、お友達引き連れて来てもらって悪いけどさ、お嬢ちゃんはとっとと帰ってくれよ」ニヤニヤ

    ほむら「……」

    まどか「……」ギュッ

    さやか「ぷっ。ぷははははは! ごめん、ほむら。もう無理! あははははは!!」

    まどか「!?」

    ほむら「美樹さん?」

    杏子「……何笑ってんだ、てめぇ」

    さやか「ほむらが甘ちゃんだって? へぇ~、杏子ちゃんはしゅごいでしゅね~」

    255 = 158 :

    さやカッコイイ

    256 = 133 :

    あぁ、このメガほむに毛が生えた程度のほむほむが健気にがんばってる感じがたまらないな

    257 = 1 :

    杏子「はぁ!?」

    さやか「くくくく。魔法少女の真実も知らないで粋がってるあんたを見てると、滑稽過ぎて笑えてくるわ」

    杏子「ど、どういうこった?」

    さやか「魔法少女の末路は知ってんの? あんた、大人になった魔法少女を見たことある?」

    杏子「え? え?」

    さやか「ソウルジェムが濁りきったらどうなるか知ってる? ソウルジェムが砕かれたらどうなると思う?」

    杏子「そ、それは……」

    さやか「上から目線? それはしょうがないよ。何も知らずに粋がってるあんたが滑稽なだけなんだから」プククク

    杏子「!! てめぇ、ケンカ売ってんのか?」チャキッ

    かちり。

    だだだだだ。

    さやか「お~、これが時間を止めるってやつかぁ、凄いね! あの馬鹿、ぴたりと止まってるよ」

    まどか「ほ、ほむらちゃん(手を握られてる……)///」

    ほむら「いいから、ここは逃げるわ!」

    258 = 1 :

    ―別の路地裏―

    ほむら「ここまで来れば……」ハァハァ

    さやか「何で逃げちゃったのさ。あんなヤツ、やっつけてやれば良かったのに」

    ほむら「この馬鹿っ!!」

    さやか「!」

    ほむら「何てことしてくれたの!?」

    まどか「ほ、ほむらちゃん、さやかちゃんはほむらちゃんの悪口言われたから怒ったんだよ。あんまり叱らないであげて」

    さやか「だ、大体あいつの協力を得るのはもう無理だったよ。いいじゃん、3人で戦おうよ」

    ほむら「私が怒ってるのはそんなことじゃないわ……」フゥ

    ほむら「あなた、私がいなかったら死んでいたかもしれないのよ?」

    さやか「は?」

    まどか「な、何言ってるの、ほむらちゃん」

    ほむら「これが私の武器のひとつ、M92Fよ」チャキ

    まどか「!!」

    さやか(ほっ、本物の拳銃見ちゃった……)

    259 = 1 :

    ほむら「あなたのサーベルも飾りではないのでしょう? そんな武器を持った2人が戦ったら、どうなるかしらね?」

    さやか「そ、それは……」

    ほむら「そしてあなたは、そんな武器を持って魔力まで使ってくる相手に対して、怪我をさせないように手加減しなくちゃ、なんて思える余裕があるの?」

    さやか「……っ」

    ほむら「魔法少女同士が戦ったら、それは間違いなく殺し合いになる。これは事実よ」

    まどか「そ、そんなのってないよ……」

    ほむら「お願いだから魔法少女相手にケンカを売るのはやめて。心臓がいくつあっても足りないわ」

    さやか「……ごめん、確かにあたしは甘かった」

    ほむら「いいえ、私も佐倉杏子に対する認識が甘かった。私からも謝らせて」

    まどか「もう、あの子を仲間にするのは無理なのかな……?」

    ほむら「……」

    さやか「ちょっと待って。あたしが魔女になったとき、あいつも仲間になってたんだよね?」

    ほむら「え、ええ」

    260 = 1 :

    さやか「そのときはどうやって仲間に入れたの?」

    ほむら「わからない。いつの間にか、あなたと仲良くなってたの」

    さやか「はぁ? あたし、あんなヤツと仲良くなんの無理だけど」

    まどか(ほむらちゃんに対しても同じこと言ってたような……)

    まどか「きっかけとか、わかんないかな?」

    ほむら「私は、未来を知ってると言っても、自分で経験したことしか知らないから……」

    まどか「そっか」

    さやか「マミさんにもう1回相談してみようか。あんまり乗り気じゃないけど」

    ほむら「そうね、とにかく今日は帰りましょう」

    261 = 133 :

    種は撒けている

    あとは収穫を待つばかりだが果たして・・・

    262 = 1 :

    ―翌日放課後、教室―

    まどか「病院? で、でもほむらちゃん、もう心臓は大丈夫なんだよね?」オロオロ

    ほむら「ええ。でも定期検査は受けなくちゃいけないの。私がここにいるのは、病院に通うためなんだから」

    まどか「そ、そう」ホッ

    さやか「もう心臓は治ったって言うのに、めんどくさいね、そりゃ」

    ほむら「何言ってるの。魔法で全快、なんてバレたらもっと面倒なことになるわ」

    さやか「そりゃそうだ!」アハハハ

    まどか「でも、検査を受けたらバレちゃわない?」

    ほむら「魔法でごまかせるの。経過は良好だけど、全快にはまだかかる、って具合に」

    さやか「おうおう、大変ですな~」

    ほむら「そう言うわけで、今日は巴さんのところへは行けないわ。ごめんなさい」

    まどか「そっか」

    さやか「それじゃまどか、愛しのほむらちゃんと帰れないのは寂しいだろうけど、さやかちゃんで我慢してよね」

    まどか「な、何言ってるの、さやかちゃん///」

    263 = 1 :

    ―帰り道―

    まどか「で、その後上条君はどうなの?」

    さやか「まだ足のリハビリが終わってないからさ。学校に来られるまでにはもうちょっと掛かるみたい」

    まどか「そっか」

    杏子「いた! てめぇ!」

    さやか「げっ! あんたは!」

    まどか「杏子ちゃん!」

    杏子「探したよ。ツラ、貸しな」

    さやか「何? 昨日の続きでもやろう、っての?」

    まどか「ちょっ、さやかちゃん!?」

    杏子「あたしにそのつもりはないよ。ここはあんたらの縄張りだからね。昨日の話の続き、聞かせな」

    さやか「何であたし? キュゥべえに訊けばいいじゃん」

    杏子「ちっ。あいつはいまいち信用ならねぇからさ」

    さやか「ふ~ん、わかってんじゃん。でもあんた、あたしの話は信用できるの?」

    杏子「それは聞いてみないとね。でもあたしを担ぐつもりなら……殺すけど?」

    265 = 1 :

    さやか「!(こいつの目……本気だ)」

    まどか「さやかちゃん……」オロオロ

    さやか「わかった。場所変えようか」

    ―公園―

    杏子「まず昨日のヤツは何だ? 何であたしを知ってた?」

    さやか「ほむらはね、未来から来たんだよ」

    杏子「は?」

    さやか「キュゥべえとの契約でね」

    杏子「なるほどな。だからあたしのことも、ワルプルギスの夜のことも知ってた、ってわけか」

    さやか「そう。そしてあいつは、魔法少女の秘密も知ってる」

    杏子「……それを教えてくれよ」

    まどか「だ、大丈夫なのかな、教えても……」

    杏子「あん?」

    まどか「だって残酷な話なんだよ? 聞いて後悔しちゃうかも……」

    杏子「あのなぁ、あたしはもう魔法少女になっちまったんだぞ? 知らない方が残酷だっつーの」

    266 = 1 :

    さやか「そんじゃ、話すよ」

    杏子「おう」

    さやか「ソウルジェムが砕かれたら? の答えは……その魔法少女は即死する、だよ」

    杏子「なん……だと……」

    さやか「ソウルジェムこそがあたし達の本体なんだろうね。この肉体は死んだも同然なんだよ。空っぽの肉体を、ソウルジェムが動かしてるに過ぎないんだってさ」

    杏子「それじゃあたし達、ゾンビにされたようなもんじゃねぇか!」

    さやか「その通りだよ。そしてあいつは、ソウルジェムを砕かれて即死した魔法少女を見ている」

    杏子「……っ!」

    さやか「それじゃさ、あたし達の本体であるソウルジェムが濁りきったらどうなるんだろう?」

    杏子「……どうなる?」

    さやか「……魔女になるんだよ」

    杏子「はぁ!?」

    まどか「……っ」ギュッ

    杏子「ちょっと待てよ。じゃあ魔女は元々魔法少女だって言うのかよ」

    さやか「そうだよ。考えてみればさ、少女が成長して女になるんだから、魔女に成長するあたし達が魔法少女と呼ばれるのは合ってるんだよ

    267 = 234 :

    さやかがまともなだけでハッピーエンドになれる気がする
    本編さやかちゃんまじトラブルメイカー

    268 = 50 :

    流れ的にマミさんもいずれ真実を知っちゃいそうなんだよな…

    269 = 177 :

    人づての情報をどや顔で語るさやかちゃんさやさや

    270 = 133 :

    まとも…か?

    271 = 1 :

    杏子「……なんでだ? なんでキュゥべえはそんなことする!?」

    さやか「そもそも、あんたはキュゥべえを何だと思ってたわけ?」

    杏子「え? えぇ~? そりゃお前、あれだよ。……ふ、不思議の世界から来た不思議な生き物、とか?(うわ、自分で言ってて馬鹿くせぇ)///」

    さやか「ふふふ」

    杏子「笑うな!///」

    さやか「馬鹿にしてるわけじゃないよ。あたしも同じだったからね」

    杏子「じゃああいつは何者なんだ?」

    さやか「ほむらによるとね、あいつは別の星から来たんだってさ」

    杏子「……嘘くせぇ」

    さやか「不思議の世界も変わんないじゃん」

    杏子「そ、そりゃそうだけど……」

    さやか「キュゥべえは、あたし達が希望から絶望へと変わるときの感情エネルギーが目当てなんだそうだよ」

    杏子「何だよ、それ。全部あいつの手のひらの上だってのかよ!」

    さやか「ほむらはね、あたしやまどかが魔女になったのも見てる」

    杏子「っ!!」

    272 = 1 :

    さやか「あいつが甘ちゃん? 冗談じゃないよ。あいつはそんな修羅場をくぐって、それでもまどかを助けようと未来から来たんだ。あんたに同じことができる?」

    杏子「……」

    まどか(ほむらちゃん……)

    杏子「まどか、ってのは、そっちのちっちゃいのだよな?」

    まどか「う、うん(ちっちゃいの……)」

    杏子「魔法少女じゃないじゃん」

    さやか「ほむらが必死で契約を止めたからね」

    杏子「ちょっと待て! じゃあ何でお前は魔法少女になった!?」

    さやか「自分の命を掛けてもさ、叶えたい願いができちゃったんだよ。バイオリンをやってる幼馴染みが、事故で腕が動かなくなっちゃってね」

    杏子「はぁ!? お前、たった1度の奇跡をそんなくだらねぇことに使ったのか!」

    さやか「くだらなくない! 何も知らない癖に勝手なこと言うな!」

    杏子「言っとくが魔法ってのはね、自分だけの望みを叶えるもんだ。他人のために使ったって、ロクなことにはならないのさ。

    杏子「特にあんたは、契約前から今の話を知ってたんだろ?」

    さやか「他人のために使うのがあたしの望みだったんだよ! あたしはあんたとは違う!」

    さやか「この力は使い方次第でいくらでも素晴らしいものにできると思ったから契約したんだ!」

    273 = 133 :

    これはあんこちゃんのが正論に思えるな・・・

    274 = 1 :

    まどか(さやかちゃん、熱くなっちゃったら、また戦いになっちゃうんじゃ……)オロオロ

    さやか「あたしはほむらやマミさんが1人ぼっちで戦ってるのにも耐えられなかった」

    さやか「あたしだって、この力をあの2人みたいに誰かを守るために使うんだ」

    杏子「……っ!」

    さやか「あんたはあんたのやり方で行けばいい。でも、あたし達を侮辱するのは許さないよ」

    杏子「……」

    さやか「それじゃ、あたし達は行くから」

    275 = 185 :

    睡魔に負けた。寝る。

    昼まで残ってたら、それはとっても嬉しいなって。
    みんな保守は任せた。

    276 = 1 :

    ―帰り道―

    まどか(ショック……だったよね……)

    さやか「ふっふっふ」

    まどか「? 何笑ってるの?」

    さやか「あいつ、なんか反省してるっぽくなかった?」

    まどか「ん~、そう……なのかなぁ?(単に落ち込んでたんじゃ……)」

    さやか「漫画とかなら、さやかちゃんの説得に感動して、ラスボスと戦うとき遂にあいつが参戦! って流れじゃないの、これ」

    まどか「え~?」

    さやか「これは……とうとう来ちゃったかな、あたしの時代が!」

    まどか「んもう。昨日考えが甘い、って怒られたばっかりでしょ」

    さやか「あはは、冗談冗談。それじゃ、また明日ね、まどか」

    まどか「うん、さよなら」

    277 = 1 :

    ―公園―

    杏子「……」

    杏子「魔女…………いつかあたしも、魔女になるってのかよ」ブルッ

    杏子「……」

    杏子「マミはこのこと知ってんのか……?」

    杏子「……」

    ―マミのマンション―

    ぴんぽーん。

    マミ「はーい」

    マミ「鹿目さん達かしら?」

    がちゃ。

    マミ「あっ、あなた!」

    杏子「よぉ、久しぶり」

    279 :

    これはヤバい

    280 = 133 :

    ちょっ

    281 :


    282 = 1 :

    ―まどかの部屋―

    まどか「……」

    まどか「なんだろう……胸騒ぎがする……」

    ――――――――――


    ほむら『巴マミは耐えきれず、錯乱してしまって……佐倉杏子――そのとき一緒に戦っていた隣町の魔法少女なのだけれど――彼女のソウルジェムを撃ち抜いて殺してしまったの』


    ――――――――――

    まどか「杏子ちゃん……マミさんのところへ行ったりしないよね……?」

    まどか「……」

    まどか「行ってみよう」ダッ

    283 :

    まどまど

    284 :

    さやかちゃんの地雷キャラっぷりときたら・・・

    286 = 158 :

    まどかがんばれー

    287 = 1 :

    ―マミのマンション―

    マミ「魔法少女が魔女に……?」

    杏子「ああ。あんたのところのさやか、って言う魔法少女から聞いたんだ」

    マミ「な、何言ってるの? そんなわけないじゃない……」

    杏子「ここにいるほむら、って言うヤツにも会ったぞ。そいつは未来から来たそうじゃねぇか」

    マミ「それはそうなんだけど……」

    杏子「そいつは未来から来て、まどかってヤツを契約させないために戦ってるんだろ?」

    マミ「……そうね……彼女は鹿目さんが契約するのをずっと邪魔していたわ……」

    杏子「なら」

    マミ「でも美樹さんは? あの子、魔法少女が魔女になるのを知ってて契約した、って言うの?」

    杏子「ああ、本人はそう言ってた」

    マミ「!」

    288 = 133 :

    >>285特に気にしてなかった

    というかあんたのIDには敵わんwww

    290 = 1 :

    ――――――――――


    さやか「」ガッショウ

    マミ「? 何をしてるの?」

    さやか「いやあ、あはは。例え魔女でも殺生したことは変わらないわけで……なーんて」タハハ


    ――――――――――

    マミ「嘘……嘘よ……そんなの……それじゃ私、この街を守るため、なんて言って、同じ魔法少女を殺して来たって言うの?」

    QB「――暁美ほむらがその事実を知っているのはわかっていたんだけど、ついに君達にも伝わってしまったんだね」

    杏子「! てめぇ!」

    マミ「キュゥべえ……」

    QB「だが勘違いしないで欲しい。僕は君達に悪意があってやってるわけじゃないんだ。すべては宇宙の寿命を延ばすためなんだよ」

    291 :

    追い付いちまった

    292 = 1 :

    杏子「なんでそのことを教えなかった!?」

       マミ「そう……そうだったの……」ブツブツ

    QB「訊かれなかったからね」

       マミ「暁美さんがあなたを狙ってたのはそう言うことだったのね……」ブツブツ

    杏子「訊かれなかっただぁ? 騙しやがった癖に白々しいんだよ!」

       マミ「私、そんなことも知らずに暁美さんのこと敵視してたんだ……」ブツブツ

    QB「訊かれていたらちゃんと答えてたよ。大体、騙すってこと自体、僕達には理解できないよ」

       マミ「大怪我させちゃったことだってあるのよ?」ブツブツ

    QB「認識の違いによる判断ミスを後悔するとき、なぜか人間は他者を憎悪するんだよね」

       マミ「あの子が私を憎まなかったのって、騙されてる可哀想な子、って思ってたからかしら?」ヘンシン

    杏子「てんめぇ……っ!」

    ばーん。ぶしゅ。

    QB「きゅ……ぷい……」バタ

    杏子「マミ……!?」

    マミ「ソウルジェムが魔女を生むなら、死ぬしかないじゃない! あなたも! 私も!!」ガチャ

    293 :

    あちゃー

    294 = 133 :

    まどか速く!

    295 = 1 :

    杏子「やめろ、マミ!!」

    ばん! ちゅいーん、ちゅいーん。ばす。

    マミ「げふっ」

    杏子「マミぃぃぃぃいいいいいいっ!!」

    がちゃ、ばたん!

    まどか「マミさん!? 今、銃声が!」

    杏子「まどかか!?」

    まどか「そんな!? マミさん!!」

    マミ「私、馬鹿だなぁ。狭い場所で撃ったら跳弾で危険な目に遭う、って知ってたのに……」

    杏子「おい、しゃべんな!」

    杏子(当たったの、心臓じゃねぇのか、おい)

    まどか「今、救急車を呼びますから!」

    QB「それにはおよばないよ、まどか」

    杏子「なっ!? キュゥべえ! なんで生きてる!?」

    まどか「えっ?」

    296 = 1 :

    QB「暁美ほむらに殺されたときも思ったけど、なんで君達は僕がひとつだけの個体で活動してるなんて思うんだい?」ムシャムシャ

    まどか(キュゥべえ、何を食べて……自分の死体!?)

    QB「マミ、君のソウルジェムは無事だ。回復魔法を掛ければ元通りになれるよ」キュップイ

    杏子「でもこいつ、心臓が……」

    まどか「ひっ」

    QB「大丈夫、心臓が破れてもありったけの血を抜かれても、魔力で体を修復すればまた動くようになるよ」

    マミ「本当に私、ゾンビになったのね……」

    QB「むしろ便利だろう? 弱点だらけの人体よりも、よほど戦いで有利じゃないか」

    杏子「こいつ……っ!」

    まどか「ひどい、酷すぎるよ、こんなの」ポロポロ

    QB「人間はなぜ魂の在処にそんなにこだわるんだい? わけがわからないよ」

    杏子「うるせぇ!! どっか行かないと、今度はあたしがお前を殺すことになるぞ!」

    QB「やれやれ。マミ、君の体は魔力で修復できるけど、あまり長い間放置するようなら手遅れになることも忘れないでおくれ」

    杏子「いいからさっさと行けよ!」

    QB「」スッ

    297 = 133 :

    一旦、血を抜いて冷静になったマミさんならきっと・・・

    298 = 291 :

    家の中でどう跳弾するんだ

    299 = 1 :

    まどか「マミさん、しっかりしてください!」

    杏子「待ってろ、マミ! 今あたしが魔法で……」

    マミ「やめて! おとなしく死なせてよ!」

    杏子「なっ!?」

    マミ「このまま生きていたって、魔女になるだけじゃない。そんなの耐えられない……!」ポロポロ

    杏子「今すぐ魔女になるわけじゃねぇだろ!」

    マミ「同じ事よ。いつ魔女になるのか、ずっと怯えて暮らせ、って言うの? しかもゾンビになった体で! そんなの残酷過ぎる」ポロポロ

    杏子「マミ……」

    マミ「もう疲れちゃった……もうどうだっていい……ワルプルギスの夜が来るなら、みんな死んじゃえばいいのよ」

    杏子「お前それでも巴マミかよ!」

    まどか「そうだよ! マミさんがこんな弱虫だなんて知らなかった! がっかりだよ!!」ポロポロ

    マミ「何よ……魔法少女でもない鹿目さんに何がわかるって言うのよ……!」

    まどか「わかんない! わかんないよっ! でも、ほむらちゃんはそれでも諦めたりしてないもん!」ポロポロ

    マミ「!」

    まどか「ほむらちゃんはマミさんに虐められてるときだって、いじけたりしないで戦ってたじゃない!」

    300 = 1 :

    マミ「鹿目さん……」

    まどか「マミさんが危ないとき、ほむらちゃんは傷つきながら助けてたじゃない!!」ヒック

    杏子「……」

    まどか「ほむらちゃんが頑張ってきたこと、無駄になんかしないでよ!」

    まどか「ほむらちゃんの戦いを冒涜しないでよぅ」ポロポロ

    マミ「……」

    まどか「うわぁあ、うぇ~~~~ん」

    マミ「……」シュワァア

    杏子「!」

    マミ「んっ」シュワァァ

    まどか「マミさん……」ヒック

    どくん。

    マミ「やだ。本当に心臓が止まってたんだね……」シュワァ

    杏子「へへ、確かに便利だな」

    マミ「嫌ね。別にこんなの、嬉しくないわよ」シュワァ


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