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    元スレまどか「がんばれ、泣き虫ほむらちゃん」

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    みんなの評価 : ★★★×12
    タグ : - 魔法少女まどか☆マギカ ×3+ - まどほむ ×2+ - 暁美ほむら ×2+ - まど神 + - 鹿目まどか + - 上条恭介 + - 佐倉杏子 + - 巴マミ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 1 :

    まどか「それじゃマミさん、お休みなさい」

    さやか「お大事に」

    マミ「ところで鹿目さん」

    まどか「はい?」

    マミ「今でも魔法少女になりたいと思ってる?」

    まどか「!」

    さやか「ま、マミさん……」

    まどか「あの……私……」ブルブル

    マミ「ふふっ、いいのよ。あんなの見た後じゃ、そんな気になれないわよね」

    まどか「私、弱い子でごめんなさい。でもやっぱり怖くて……マミさんが食べられちゃったと思ったあのときから、ずっと震えが止まらなくて……」

    マミ「気に病まないで。私も考えなしだったわ。やっぱり魔法少女は危険なの。もし願い事ができても、今日のことを思い出して簡単に決めてしまっては駄目よ」

    まどか「はいっ……ありがとう、マミさん」

    QB「……」

    52 = 41 :

    泣きっ面にほむほむしてぇ

    53 = 1 :

    ―帰り道―

    まどか「……」

    さやか「……」

    まどか「ほむらちゃんはさ」

    さやか「ん?」

    まどか「ほむらちゃんは、何で過去に戻ってきたんだろう?」

    さやか「……あたしさ、気づいちゃったんだよね」

    まどか「え……?」

    さやか「最初、転校生がまどかを襲ってるように見えてさ、だからあたし、戦闘モードになっちゃったんだよね」

    まどか「でもあれは」

    さやか「そう、あいつが狙ってたのはキュゥべえだった。でも、それでも思ったよ? あんな小さい子を襲ってるなんて、なんて奴だろう、って」

    まどか「う、うん……」

    さやか「でもそれってさ、もしキュゥべえが悪い奴なら、全部ひっくり返る話なんだよね」

    まどか「!」

    54 = 49 :

    戦闘モードさやかwww

    56 = 1 :

    さやか「よく考えたらさ、キュゥべえって何者? あいつが私達と転校生を争うようにし向けてるように見えたよ、今日」

    まどか「そう言えば、考えたこともなかった」

    さやか「はっきり言うけど、胡散臭い、って思っちゃったよ、キュゥべえのこと」

    まどか「さやかちゃん!」

    さやか「何?」

    まどか「実は今日、さやかちゃんの所へ行く途中、ほむらちゃん、大怪我したの」

    さやか「転校生が?」

    まどか「マミさんと2人で歩いてたらほむらちゃんが来て、今日の敵は強いから、って。私が戦うから、って」

    さやか「その言い方……やっぱり未来から来たんだ、あいつ」

    まどか「でもマミさんはほむらちゃんを敵だと思ってたから魔法で縛っちゃったの。それを抜けようとほむらちゃん、血を吐くまで暴れて」

    さやか「マジで? 無茶する奴だなぁ(それでマミさん、転校生の胸の辺りも魔法掛けてたんだ……)」

    まどか「マミさんが回復魔法を掛けるから横になりなさい、って言ったのにほむらちゃん、聞かなくて。遅くなるとさやかちゃんが危険だから、って」

    さやか「!!」

    57 = 49 :

    聡いさやかちゃんさやさや

    熱い展開期待しても良いのか

    58 = 41 :

    鋭いよ!さやかちゃん!

    59 :

    みんな聡明だよな
    いい流れだ

    60 = 1 :

    まどか「ねぇ、私、ほむらちゃんが悪い子だなんて思えない。一緒にほむらちゃんの話をちゃんと聞こうよ」

    さやか「あいつ……」

    まどか「ね? 明日にでもお話してみよう?」

    さやか「確かに……あいつがあたし達を騙すつもりだったとしても、寝ている間まで演技なんてできないよね」

    まどか「そうだよ!」

    さやか「でも、思い込みで決めつけるのことも良くないよ」

    まどか「さやかちゃん、そんなぁ!」

    さやか「だから、ちゃんとあいつの話を聞いてから判断しようよ」

    まどか「! うん!!」パァア

    61 = 8 :

    ふむ

    62 = 1 :

    ―夜の公園―

    ほむら(いつの間にか怪我が治っていた……巴さんね)

    ほむら(考えてみれば、私の意識がない間に何かをするような卑怯な真似が、あの3人にできるとは思えない)

    ほむら(敵対されたから、って、過剰反応をしてしまったわね)

    QB「やあ、暁美ほむら」

    ほむら「!」

    QB「今回は君の勝ちのようだね」

    ほむら(巴さんの気配がしない……1度襲った私に1人で近づくなんて、こいつは馬鹿なの?)

    QB「まどかもさやかも今回の件ですっかり怯えてしまったようだ」

    QB「まさかベテランのマミがあんな目に遭うなんてね。計算違いだったよ」

    ほむら「……」

    QB「あの2人は魔法少女になる気をなくしてしまったみたいだ」

    ほむら「そう、めでたいことだわ」

    QB「でも人間は心変わりをする動物だ。僕は次のチャンスに掛けることにするよ」

    かちり。

    63 = 37 :

    さやかが賢かったらこんなに楽に話が進むのに……

    64 = 1 :

    どん! どん! どん!

    かちり。

    ばす! ばす! ばす!

    QB「きゅ……ぷい……」ドサッ

    ほむら「……」

    ほむら「……」

    QB「」

    ほむら「死んでる……」

    ほむら「嘘……こんなあっさり?」

    ほむら「ふふっ、うふふふふ」

    ほむら「何よ、こんな簡単なことだったなんて。ふふふふ」

    ほむら(これでまどかが魔法少女になることはなくなる! もう誰も騙されることはない!)

    ほむら「ふふふ。うふふふふふ。あはははははは!」

    ほむら「次のチャンスですって? そんなものは永遠に来ないわ、インキュベーター!」

    ほむら「あははははははは!」

    65 :

    なにがあっさりだ3発も撃ち込んでいるくせに

    67 = 1 :

    QB「なるほど。その呼び名を知ってるなんてね。どおりで僕の邪魔に熱心なわけだ」

    ほむら「…………え?」

    QB「まったく、話の途中でいきなり殺してくるなんて。君は乱暴な人間なんだね、暁美ほむら」ムシャムシャ

    ほむら「嘘……」

    QB「ところで君は、この街にしか魔法少女がいないと思っているのかい?」ムシャムシャ

    ほむら「い、いえ……他の街にもいるのは知ってるわ……」

    QB「うん。ならこうは考えなかったのかい? 他の街にも魔法少女がいるように、他の国にも大勢の魔法少女がいる、と……」キュップイ

    ほむら「それは……」

    QB「まさか君は、そんな大勢の魔法少女の相手を、僕のひとつだけの個体で相手していると考えてたわけじゃないよね?」

    ほむら「……っ!」

    QB「世界中で僕の他の個体は同時に活動している。それに体のストックだってたくさんある」

    QB「君のやったことはまったくの無意味だったんだよ」

    ほむら「そ、そんな……」

    68 :

    >>63
    思い込みが激しいだけで鋭いぞその子

    69 = 1 :

    QB「だからって無意味に潰されるのは困るんだけどね。もったいないじゃないか」

    QB「あ、そうそう。『もったいない』という言葉は君の国にしかないのを知ってるかい?」

    QB「これに懲りて、学習してくれることを望むよ、暁美ほむら」

    ほむら「うるさいっっっ!!」

    QB「」スッ

    ほむら「……」

    ほむら「ふふっ、ふふふふ」

    ほむら「まどかに怯えられて、巴さんに嫌われて……」

    ほむら「それで得た結果がこれ……?」ジワッ

    ほむら「ふふっ、よく考えればわかることだったんだわ……とんだ道化ね……」ポロポロ

    ほむら「くぅ~~」ブワッ

    ほむら「うわあああああああああああっ!」

    ほむら「なんでっ! なんでこんな馬鹿に生まれちゃったのよぅ! うわああぁぁぁあぁあああっ!!」ポロポロ

    70 = 49 :

    >>68
    暴走まっしぐらキャラじゃないですか

    71 = 41 :

    泣いてるほむほむが可愛いから可哀想にクラスチェンジした。

    72 :

    >>46
    マミの固有魔法はリボンだぞ?

    73 = 1 :

    ―朝の教室―

    さやか「よう、転校生」

    ほむら「!?」

    まどか「あの、昨日はありがとうね、ほむらちゃん」

    ほむら(どういう風の吹き回し?)

    さやか「あのさ、転校生が未来から来たって本当?」

    ほむら「!!!!」

    まどか「あのね、昨日キュゥべえが、ほむらちゃんは未来から来たんだろう、って」

    ほむら(いえ、時間を止めるのを巴さんに見られたのだから、そのことがバレる予想はできたはずだわ……)クッ

    さやか「おいおい、そんな泣きそうな顔することないじゃん」

    まどか「もしよかったら、ほむらちゃんに詳しい話を聞きたいな、って。今まで私達のために色々忠告してくれたんだよね?」

    ほむら「!!!!」

    ほむら「ほ、本当……?」

    さやか「まぁ、今まで態度悪くてすまなかったよ。よく考えたらさ、双方の言い分聞かなきゃフェアじゃないな、ってね」

    まどか「お願い、ほむらちゃん」

    74 = 49 :

    出会ってすぐに未来バレww

    75 = 1 :

    ほむら(嘘……こんなチャンスが来るなんて……ど、どうしよう……ちゃんと説得しないと……)

    ほむら「わかったわ……それじゃ、放課後でいいかしら?」

    さやか「うん、それでいいよ」

    まどか「ありがとうね、ほむらちゃん」


    ―授業中―

    ほむら(どうしよう……こんなチャンスがいきなり来るなんて……)

    ほむら(何を話せばいいの? 未来から来たことがバレたからって、流石に全部の話は残酷すぎる)

    ほむら(私の契約内容を知れば、まどかは気に病むわ……)

    ほむら(上手く話の詳細をわからないようにして、キュゥべえの目的を教えないと……)

    76 = 49 :

    頑張って取り繕っても、本質はメガほむなほむほむかわいい

    77 = 1 :

    ―ほむらのアパート―

    さやか「いやぁ、悪かったね。いきなりあんたの家に押しかけちゃってさ」

    ほむら「いえ、気にしないで。今、飲み物を出すわ」

    まどか(ほむらちゃん、一人暮らしだったんだ……殺風景な部屋……)

    さやか「なるべくマミさんに見られない方がいいと思ったんだよね。マミさん、キュゥべえのこと信頼してるからさ」

    ほむら「! そう……(美樹さんとはあまりちゃんと話をしたことがなかったけど、鋭いのね……)」

    まどか「ほむらちゃん、これって、魔女のデータ、だよね?」

    ほむら「……ええ。見滝原に現れる魔女はだいたい把握してるわ」

    さやか(なるほど。いつもいつもタイミング良くこいつが現れるわけだ)

    まどか「(こういうの見ると、ほむらちゃんが未来から来た、って実感するな)この地図は?」

    ほむら「ワルプルギスの夜の出現予測よ」

    さやか「ワルプルギス?」

    ほむら「……今から3週間後に現れる、大型の魔女よ。そいつは結界に守られる必要もない強力な魔女で、現れただけでも何千人もの人が犠牲になるわ」

    まどか「嘘っ!」

    さやか「!」

    78 = 1 :

    ほむら「でも普通の人には見えないから、自然災害だと思われるだけ。私の目的のひとつは、ワルプルギスの夜を倒す事よ」

    まどか「未来では勝てなかったの……?」

    ほむら「何度か勝てたわ。でも、犠牲を出さずに勝てたことはなかった……!」

    まどか「そんな……」

    さやか「ふーん。つまりあんた、何回も過去に戻ってたんだ?」

    ほむら「っ!(しまった。つい普通に話してしまった)」クッ

    さやか「だからそんな泣きそうな顔することないじゃん。ちゃんと話を聞くからさ」

    まどか「ほむらちゃん、お願い」

    ほむら「わかったわ……」

    ほむら「私達、魔法少女はキュゥべえと契約して、何でも願い事を叶えてもらう代わりに、魔女と命がけで戦う運命を課せられるわ」

    ほむら「でも、あなた達はこう考えたことはなかったかしら……『キュゥべえはこの契約で何を得るんだろう』、と」

    さやか「ちょっと待った! あたしはそんな話を聞きに来たんじゃないよ」

    ほむら「えっ?」

    まどか「えっ?」

    79 = 49 :

    勘が鋭いっていうよりもはや本能とかに近いような気がしないでもない

    80 = 39 :

    本能的にバッドエンドをかぎ分けて突き進む卓越した能力

    81 = 1 :

    さやか「あんたの身に起こったこと、全部話してよ。何で魔法少女になったのか、何で過去に何度も戻ってるのか」

    さやか(なんであんたがそんなにまどかに執着してるのか……)

    ほむら「っっ!! そ、そんなこと……(言えるわけない……)」

    まどか「さやかちゃん……」

    さやか「じゃなきゃ、信用できない」

    ほむら「そんなっ(そんなっ……せっかくのチャンスなのに……)」グッ

    さやか「あんたはマミさんを助けてくれたけどさ、キュゥべえがそれはあたし達を利用するためじゃないか、って」

    ほむら「なっ、何を言ってるの!? 何を言ってるのよ!!」

    まどか「さやかちゃん!?(何を言い出すの?)」

    ほむら「ど、どっちが、どっちが利用してるって言うのよ……っ!」ポロポロ

    さやか「じゃあ、あんたの経験したこと、全部話してよ」

    ほむら「~~~~~っ!」ポロポロ

    82 = 41 :

    ムラッ…

    83 = 49 :

    悪い事してないけどやっぱりさやかはちょっとウザい
    かわいいんだけどねぇ

    84 :

    別に喋ってもまどかが少し傷つくだけだしいいんじゃね?
    と思ったけどまどかに話したら契約しそうだな

    85 = 1 :

    まどか(こんなに泣いて……ほむらちゃんが知ってる未来って、そんなに辛いものなの……?)

    まどか(どうしよう……聞くのが怖いよ……)

    まどか(でも…………ほむらちゃんが私達を助けるために来てくれたんなら、ほむらちゃんだけに背負わせてちゃいけないんだ!)キリッ

    まどか「ほむらちゃん、お願いだから教えてよ」

    ほむら「え?」

    まどか「私、どんなに辛い話でも受け止めるよ。だから、ひとりで背負わないで」

    ほむら「まどかぁ……」

    さやか「さあ、話してくれるよね」

    ほむら「わかったわ」グシグシ

    86 = 59 :

    変に嘘ついたらこじれるから話しちまえよ

    87 = 1 :

    ほむら「私は元々心臓の病気で入院していて、体が弱く何の取り柄もなかった」

    ほむら「見滝原に来たのは、ここの病院に通うためで、親と離れて一人暮らしをしているのはそのためなの……」

    ほむら「見滝原中学に転入してきた日、私は魔女に襲われたわ」

    ほむら「その私を助けてくれたのが巴マミと、魔法少女になったまどか、あなただった」

    まどか「わ、私!?」

    ほむら「ええ。あなたは私の初めての友達だった」

    まどか「ほむらちゃん……」

    ほむら「でも、ワルプルギスの夜と戦って、巴マミもあなたも死んでしまったわ」

    まどかさやか「!!」

    ほむら「だから私はキュゥべえに願った。まどかとの出会いをやり直したい、まどかに守られる私じゃなくて、まどかを守る私になりたい、と」

    まどか(そんな……私のために……)

    さやか(それでか!)ゴクリ

    ほむら「魔法少女になった私は、巴マミに戦い方を教わったわ」

    ほむら「そしてワルプルギスの夜に3人で挑んだ……そして何とか倒すことができた……」

    さやか「でもさっきの話じゃ、犠牲が出たんだよね……?」

    88 = 1 :

    ほむら「ええ。巴マミが死んでしまって……まどかも……ソウルジェムが濁って……」プルプル

    ほむら「魔女に……なったわ」ポロッ

    さやか「えっ!?」

    まどか「そんなっ!?」

    ほむら「魔女は……元々魔法少女なの。ソウルジェムは私達が魔法を使うたび、魔女を狩るたび、そして日常での生活で辛い思いをするたび濁っていくわ」

    ほむら「そしてソウルジェムが濁りきり、、黒く染まるとき、私達はグリーフシードとなり、魔女として生まれ変わるの」

    さやか「そんな……マミさんは? そのことをマミさんは知ってるの!?」

    ほむら「いいえ、知らないわ」

    まどか「そんな……そんなのってないよ!」

    ほむら「これが私があなた達を魔法少女にさせたくなかった理由よ」

    さやか「何でさ!? 何でキュゥべえはそんなことしてんのさ!?」

    ほむら「宇宙の寿命を延ばすため、だそうよ」

    まどか「宇宙の……?」

    さやか「何それ?」

    ほむら「あいつは他の星から来たと言っていたわ。色々説明してもらったけど、難しい話はわからなかった。だから、説明は簡単にするわね」

    89 = 1 :

    まどか「う、うん(何だか話が大きくなって来ちゃったみたい……)

    ほむら「エネルギーは変換する毎にロスが生じる。そのせいで宇宙のエネルギーは目減りする一方だと言うことだわ」

    ほむら「でも私達の感情のエネルギーを使えば、そのロスを埋められるらしいの」

    ほむら「特に効率的なのは、二次性徴期の少女の希望から絶望への相転移。希望を持った魔法少女が、絶望して魔女になるとき生み出されるエネルギーこそが、あいつの目的なの」

    さやか「あ、あいつ……っ」

    まどか「酷いよ! キュゥべえはそんなことして、何も感じないの?」

    ほむら「そもそもあいつがこの星に来たのは、あいつらが感情を持っていなかったから。さらに言えば、自分達がやっていることを悪いことだとさえ思っていないでしょうね」

    さやか「それで終わりじゃないよね? 続きを……聞かせてよ……」

    ほむら「だから私は過去に戻ってそのことをみんなに告げた。でも、誰も信じてはくれなかった」

    ほむら「でも、最悪の結果でみんなにそのことが知らしめられたの……」

    さやか「どんな?」

    ほむら「美樹さやか…………あなたの、魔女化によってね」

    さやか「!!」

    まどか「そんな……そんなのって……」

    さやか「って言うか、あたし、魔法少女になったんだ」

    90 = 49 :

    聞くも涙語るも涙

    91 = 1 :

    ほむら「ええ。幼馴染みの少年の腕を治すためだった、と聞いてるわ」

    さやか「っっ!!」

    まどか「さやかちゃん……」

    さやか「はは……あたしがさっきまで考えてたことだよ……」

    ほむら「そう……」

    さやか「これであんたが未来から来たって、信憑性が増したわけだ。で? 何であたしは魔女になっちゃったの?」

    ほむら「失恋だったらしいの」

    まどか「そんなのおかしいよ!!」

    ほむら「ま、まどか?」

    まどか「だってさやかちゃん、怪我した上条君のお見舞い、ずっと続けてるんだよ? 上条君が辛いときに、ずっと支えになってあげてるのに!」

    さやか「まどか……」

    まどか「何かの間違いじゃないの? 例えば、すれ違いだった、とか」

    ほむら「ご、ごめんなさい。私恋ってよくわからないし、あなた達の話もそんなに興味が持てなくて、ちゃんと聞いてなかったの」

    ほむら「だから、詳しい話は覚えてないのよ」

    まどか「そんな……」

    92 = 1 :

    ほむら「その少年が恋人を作ったことで、美樹さやかのソウルジェムが濁ったことは事実だわ(……志築仁美の名前は出せないわよね……)」

    さやか「っ!」

    ほむら「ごめんなさい、あなたにとって辛い話よね」

    さやか「! いいっていいって。あたしが聞きたいって言ったんだからさ!」

    ほむら「恋愛のことはよくわからないけど……例えば好きな人がいない少年が魅力的な少女に告白されたら、OKをしてしまうものじゃないかしら?」

    さやか「あー」

    ほむら「あなたが先に告白をすれば、未来は簡単に変わるかもしれないわ」

    まどか「……でもそれって、今の上条君はさやかちゃんをそう言う目で見てない、ってことだよね。私は納得できないよ……」

    さやか「ま、まぁ、その話はもういいじゃん。あたしの問題なんだし、これで終わり! 続きを教えてよ」

    ほむら「え、ええ」

    まどか「……」

    さやか「それで? あたしは……その……倒されたんだね」

    ほむら「ええ。私が倒したわ」

    さやか「そっか……。なんか面倒掛けちゃったんだね」

    ほむら「でも! この時間軸の話じゃないわ。あなたが気に病む必要なんてどこにもない!」

    93 = 49 :

    ほむほむヒドスww

    94 = 1 :

    まどか「そうだよ、そうならないためにほむらちゃんにお話を聞いてるんだから」

    さやか「うん、サンキュ。先を続けて?」

    ほむら「ええ。……魔法少女が魔女になる。この事実は重すぎたわ。巴マミは耐えきれず、錯乱してしまって……佐倉杏子――そのとき一緒に戦っていた隣町の魔法少女なのだけれど――彼女のソウルジェムを撃ち抜いて殺してしまったの」

    まどか「そんな……そんな……」

    さやか「あのマミさんが……」

    ほむら「私がみんながキュゥべえに騙されていると言い続けたことで、私達の仲は悪かった。それを巴マミは何とかしようと気に病んでいたから、その緊張の糸が切れてしまったんだと思う」

    ほむら「しかも可愛がってた後輩が魔女になる瞬間も見てしまったのだから……」

    まどか「……」

    さやか「……」

    ほむら「見て。これが私のソウルジェム」

    まどか「……紫色なんだね。綺麗」

    ほむら「これを砕かれたら、私は即死するわ」

    まどか「!」

    さやか「!」

    95 = 1 :

    ほむら「この肉体は死んだも同然なの。中身のからっぽになった肉体を、このソウルジェムが動かしているに過ぎない。だから、心臓の病気だった私も普通以上に動くことができる。戦うことができる」

    まどか「酷い……酷すぎるよ……」ウルウル

    さやか「それじゃあんた、ゾンビにされたようなもんじゃん!」

    ほむら「その通りよ」

    さやか「っ。何で……何でそんな平気でしゃべれるのさ……っ!」

    ほむら「平気じゃなかったわ。だから、私はあなた達が魔法少女になるのを阻止したかった」

    まどか「ほむらちゃん……」ポロポロ

    さやか「マミさんは? その後……」

    ほむら「巴マミは私とまどかも殺そうとしたわ。だから、まどかが巴マミのソウルジェムを撃ち抜いた」

    まどか「っ」ポロポロ

    ほむら「私達は2人でワルプルギスの夜に立ち向かって、2人がかりで倒したけれど、2人ともソウルジェムは限界だった」

    ほむら「でも、まどかが最後のグリーフシードを私に使って、私を過去に送り出してくれたの」ウルウル

    ほむら「キュゥべえに騙される前の私を助けて欲しい、と……」ポロポロ

    まどか(ほむらちゃん……私のために、ずっとずっと傷ついていたんだね……)ポロポロ

    96 = 49 :

    開いたときはコメディになるかと思ってたのに
    久しぶりのガチシリアスだった

    97 = 37 :

    しかし良作だ

    98 = 1 :

    ほむら「これが私があなた達を魔法少女にしたくない理由よ……信じられるかしら?」

    まどか「私は信じるよ! だってほむらちゃんが嘘を吐いてるように見えないもん!」

    さやか「私も信じるよ。あんたは話したくないことまで話してくれた。それはわかるから」

    ほむら「!! ほ、本当?」フルフル

    さやか「約束する。私は魔法少女にならない!」

    まどか「私も! ほむらちゃんを悲しませるようなことはしないよ!」

    ほむら「~~~~~~~~~~~~~っ!!」ポロポロ

    ほむら「ありがとう……ありがとう……っ!」ポロポロ

    まどか(ほむらちゃん……)ジワッ

    さやか(まさか、こんな壮絶な話だったなんて。そりゃあんなにうなされるのも当然だよ……)

    99 = 1 :

    ―まどかのベッドの中―

    まどか(ほむらちゃん……私のためにずっと戦ってくれてたんだ)

    まどか(あんな美人な子が……私なんかのために……///)

    まどか(ほむらちゃん……)

    まどか(しかも……あんなに傷ついてまで……)

    まどか(ほむらちゃん……体が弱かった、って言ってた)

    まどか(きっと、あの泣き虫なほむらちゃんが本当のほむらちゃんなんだ)

    まどか(泣き虫なのに……私のためにずっと頑張ってくれてたんだね……)

    まどか(なのに私は気づいてあげられなくて、私が傷つけたことだっていっぱいあったんだ)

    まどか(私は、ほむらちゃんにどうしたら恩返しができるんだろう?)

    まどか(ほむらちゃん……)

    100 :

    本編もこれくらい感情出してれば上手くいったかもな
    まあ毎週感情的になってたら間違いなく耐えられなくて魔女化するだろうけど


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