元スレ美也「にぃにー! あっさだよー!!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
201 = 174 :
そろそろぽっちゃりサンタをだな
202 = 183 :
梨穂子はテレビの世界の住人になってしまったのだ
203 = 175 :
純一「──ほら、いいんだ。もう戻っておいで。
僕がいるから、紗江ちゃんも戻っておいで」
中多「ぐす…しぇんぱい……しぇんぱいっ……!」だっ…!
純一「──よしよし……頑張ったね紗江ちゃん。君は凄いよ!
なんてったって、あんだけ臆病だった紗江ちゃんが激昂をあげてたんだよ?」
中多「はい、はい……っ!…しぇんぱい……っ」
純一「これだともう、美也に色々成すがままにされることもないだろうね!」
中多「ぐしゅ……み、みやちゃんにもちゃんと……ぐすす…っ」
純一「そうだね、ちゃんと謝ろうね。僕も一緒にいてあげようか?」
中多「──ぐすっ……いえっ…それは、私でも…でき、ますから……!」
純一「おお! すごいね、まるで紗江ちゃんじゃないみたいだよ!」
中多「え、えへへ……ありがとうございます、せんぱい……」ぎゅう…
純一「──うん、いいってことさ。紗江ちゃん」
204 :
え
趣味認めるって事は
ロミオとの約束破るの?
橘さん約束破るん?
205 = 196 :
不登校治しただけでも十分だろ
206 :
これが紳士ってやつか…
207 = 175 :
「うっ…うう……良い話だぞなむし…」
「ああ、ほんとだな…うぉおおおおおおお!!」
純一「──えっ!? あ、貴方達は……!?」
中多「あ……アニメ研究部みんな……!」
「ぼ、ボスぅ…!よかったですね…やっと、やっと……!」
「本当によかったっすね……拙者は本当に感動してまする…!」
純一「え、ええっと……その…」
中多「──もしかして、みんな…無線を……?」
「はいっ!ぼす、よかったっすねっ!」
「幸せになってください!拙者も披露宴行きますから!」
中多「み、みんな……わたし、やっと解放されるみたいです…!」
「いいんですぅ!!ぼ、ボスがいた数日間……本当にわすれません!!!」
「もう、色んな戦利品だって……ボスが居なくちゃ買えませんでした!!」
中多「うん……みんな、本当にありがとう…!
わたし、わたし…っ!!」だっ…!
「「「ぼすぅうううう!!!!」」」だだだっ…!!
純一(お、おう……みんなでエンジン組んで……それだけ仲が良かったんだろうなぁ…)
208 :
あさー、あさだよー
209 = 175 :
「うっ…うう……良い話だぞなむし…」
「ああ、ほんとだな…うぉおおおおおおお!!」
純一「──えっ!? あ、貴方達は……!?」
中多「あ……アニメ研究部みんな……!」
「ぼ、ボスぅ…!よかったですね…やっと、やっと……!」
「本当によかったっすね……拙者は本当に感動してまする…!」
純一「え、ええっと……その…」
中多「──もしかして、みんな…無線を……?」
「はいっ!ぼす、よかったっすねっ!」
「幸せになってください!拙者も披露宴行きますから!」
中多「み、みんな……わたし、やっと解放されるみたいです…!」
「いいんですぅ!!ぼ、ボスがいた数日間……本当にわすれません!!!」
「もう、色んな戦利品だって……ボスが居なくちゃ買えませんでした!!」
中多「うん……みんな、本当にありがとう…!
わたし、わたし…っ!!」だっ…!
「「「ぼすぅうううう!!!!」」」だだだっ…!!
純一(お、おう……みんなで円陣を組んで……それだけ仲が良かったんだろうなぁ…)
210 = 194 :
いきなりV8ターボ組み始めて車の生産ラインに迷い混んだかと思ったぜ
211 :
いつから整備士になったのか
212 = 175 :
数時間後・駅のホーム
中多「みんなー!! これからも頑張るんですよー!!」
「「「はい!!ボス!!」」」
中多「ボスじゃありません!!中多紗江です!!」
「「「はい!!中多ボス!!」」」
中多「違います!!ボスいらならいです!!」
「「「はい!!!中多さん!!!」」」
中多「声がちいさーいです!!」
「「「はい!!!!!──今まで本当にありがとうございました!!」」」
中多「えっ……み、みんな……」
「「「このご恩、この思い、一生忘れません!!」」」
中多「──わ、わたしも…!絶対に忘れません!!」
ぷしゅー……ぱたん がたんことん…
中多「───本当に、忘れませんよ……アニメ研究部のみんな……」
純一(──なんだかとっても、いい光景にかんじるな…いや、そうなんだろうけどさ…うん)
213 = 174 :
次こそ可愛い幼馴染のターンだな
214 = 196 :
>>213
薫の耳以外まペロペロしないとな
215 = 175 :
数十分後
純一(おー…行く時はきづかなかったけど、あれが有名な橋か……)
中多「……せんぱい…」
純一「──ん、おきたの紗江ちゃん?」
中多「はい……いつの間にか寝ちゃってました…」ごしごし…
純一「そうだね、多分泣き疲れたんだとおもうよ。もう少し寝てなよ。
駅に着いたら、起こしてあげるからさ」
中多「──はい、しぇんぱい…ありがとうございます……」
中多「あ、そうだせんぱい……ひとつだけ、気になったことがあるんですけど…」
純一「うん? どうしたの?」
中多「……えっと…その、私の勘違いじゃなかったらあれなんですけど…」
純一「うん」
中多「──しぇんぱいって……わたしのこと、名前で呼んでましたっけ…?」
216 = 174 :
>>214
もじゃ子は可愛いけど嫁にするほどではない
217 = 175 :
純一「──え……?それは──」
中多「……いいえ、わたしもうれしいので…そっちのほうがいいですけどぉ…」
純一(どう、だった──僕は…?
確かに僕は……ここにくる前まで〝中多〟さんって言ってた気がする…)
純一(でもそれは──よくわかってないけど、紗江ちゃんのリボンを触れたおかげで…
紗江ちゃんのことを思い返して……それは僕が記憶がない時期だと思ってるんだけど…)
純一「まさか──…そのよみがえった記憶と、紗江ちゃんの記憶が合致しない……?」
中多「……? せんぱい…?」
純一「……えっ?あ、うん、ごめん紗江ちゃん……ちょっと考え事をしててさ……」
純一(どういうことだこれは……僕は何を思い出したんだ…?
紗江ちゃんのリボンを触れて、僕は……一体何を……っ)
がたんごとん…がたんごとん……
218 = 175 :
ちょっとトイレ
あんどお風呂も
219 = 175 :
純一「──え……?それは──」
中多「……いいえ、わたしもうれしいので…そっちのほうがいいですけどぉ…」
純一(どう、だった──僕は…?
確かに僕は……ここにくる前まで〝中多〟さんって言ってた気がする…)
純一(でもそれは──よくわかってないけど、紗江ちゃんのリボンを触れたおかげで…
紗江ちゃんのことを思い返して……紗江ちゃんと読んでたと気づいたんだ…)
純一(──それはまさに、紗江ちゃんと呼んでた時期が──僕が記憶がない時期だと思ってるんだけど…)
純一「……まさか──…そのよみがえった記憶と、紗江ちゃんの記憶が合致して、ない……?」
中多「……? せんぱい…?」
純一「……えっ?あ、うん、ごめん紗江ちゃん……ちょっと考え事をしててさ……」
純一(どういうことだこれは……僕は何を思い出したんだ…?
紗江ちゃんのリボンを触れて、僕は……一体何を……っ)
がたんごとん…がたんごとん……
220 :
直しすぎ
221 :
正直分かりにくいから、直した場所だけピックアップしてくれ
222 = 175 :
純一(でもそれは──よくわかってないけど、紗江ちゃんのリボンを触れたおかげで…
紗江ちゃんのことを思い返して……紗江ちゃんと読んでたと気づいたんだ…)
純一(──それはまさに、紗江ちゃんと呼んでた時期が──僕が記憶がない時期だと思ってるんだけど…)
純一「……まさか──…そのよみがえった記憶と、紗江ちゃんの記憶が合致して、ない……?」
ここかな。フラグだったので明確にしたかった
直し過ぎはごめん 集中力が切れかけてる
223 = 183 :
こんな時間だもんな
224 :
ちゃんと完結させてくれれば文句はないよ
225 = 175 :
自宅
純一「ただいま~」
美也「お帰り~……にぃに。今日はおそかった──……ねって……」
中多「──そのぉ…美也ちゃん…」
美也「──さ、紗江ちゃん……?ほんとにほんとに紗江ちゃんなの……!?」
中多「うん……わたしだよ、美也ちゃん!」
美也「さ、紗江ちゃぁん……!!」だっ!
中多「きゃっ……美也ちゃん、あぶないよ急に抱きついてきたら…!」
美也「紗江ちゃん…!紗江ちゃん…!もう、学校にも来るよね…!?
一緒にみんなでご飯食べれるよね…!?」ぎゅう…
中多「うんっ……ごめんね、ごめんね美也ちゃん……!」
美也「っ……もう、なにも言わないでどっかいくのはやめてねっ…約束だよっ」
中多「うん、約束……美也ちゃんとわたしの、約束だよ…!」
純一(よかったな美也……よし、後は……)ごそごそ…
226 :
最高だ・・・
227 = 175 :
数分後
樹里『──…ありがとうございます、先輩』
純一「おう。これでいいんだな?」
樹里『はい……本当に感謝の言葉しかありません…ありがとうございます…』
純一「いや、いいんだよ。僕だって色々と収穫があったしさ……うん」
樹里『……?そうですか、でもこれはぼくの頼みであって。先輩を巻き込んだにすぎません…
何度も言うようですが、本当にありがとうございました』
純一「いいってば。それよりも、お前も頑張らなきゃいけないんだろ?これから」
樹里『……はい、そうですね。ぼくの戦いはこれからです』
純一「ああ、頑張れよ。僕も応援してるからさ」
樹里『──それほどまで心強い言葉は、ないでしょうね…』
純一「え、なんだって路美雄?」
樹里「いえ……なんでも、先輩。最後に一つだけいいですか」
純一「なんだよ、もう頼み事はいやだぞ」
樹里「いえ──どうか頼ませてください。貴方に、ぼくから」
229 = 175 :
純一「おいおい……まったく、次はなんだっていうんだよ」
樹里「──どうか、貴方が困ったことがあったら、ぼくに助けさせてください」
純一「え……?」
樹里「貴方がどうしようもなく困った時。助けが欲しかった時。どうか僕に、
貴方を助けさせてください。お願いします」
純一「路美雄……お前…」
樹里「先輩、貴方はすごいひとだ……ぼくは本当に尊敬している。
無理だと思ってたことを、全て貴方はやってのけている」
樹里「そんな先輩がもし──困ることがあったら、それは本当に大変な時だと思います。
ですから……ぼくは…」
純一「──ちょっと待て。路美雄……お前はなにをいってるんだ?」
樹里「え……?」
純一「頼ませてくれ?どうか助けさせてください?……馬鹿言うな路美雄。
こんなこと口に出さなくても良いことだろ?」
純一「──お前とはもう、僕は友達でいるつもりだ。そんなもん、口に言う必要はないさ」
樹里「せん、ぱい……」
230 = 193 :
男にまでフラグ立てんなw
231 = 164 :
ロミオ√クルー?
232 = 175 :
純一「助けが欲しかったら、遠慮なく言うつもりだよ。お前の力がひつようだったら、
僕はなんだってお前に頼るつもりだ」
樹里『はい…はい…!』
純一「そうだな、お返しにジュース一本とかでいいか?
あ、でもペットボトルだぞ!高い奴の!そこはケチらないからな!」
樹里『いいんです、缶でもぼくはかまいません…!』
純一「そ、そう? ならよかった……いや、意外とペットボトルって高い気がするんだよねぇ。うん」
樹里『はいっ……先輩。ありがとうございました』
純一「あ、うん。お前も頑張れよ」
樹里『はい……では、これで』
純一「おう、また明日な」
樹里『──では、また明日に』
ぴっ…!
純一「ふぅー……アイツも色々と行儀がいいなぁ。もうちっと楽に生きればいいのにさ」
純一「さて、お風呂にでも入るか~……うん!」
233 = 174 :
234 = 175 :
とある自宅
「───………」
「…………」パラパラ…
「──今日もカキコミは、無し──……ふんっ」
「何気に頑張ってるのねぇ……今回の〝世界〟では」
「……どんなに頑張っても、めぐる答えは決まってるのに」
「ばかみたい。本当に」
「──………」ぴくっ…
「──そうね、ちょっといいことを思いついちゃったかも」
「いいわね、これでいい」
「……見てなさい、橘 純一…」
「貴方には、絶対に幸せを迎えさせなんか──」
「──させないんだから……ッ!」
235 :
よじだよぉ
236 :
面白い保守
次は裏表さんかな?
237 = 175 :
翌日
純一「────」
純一「────……」
じりりr
純一「はぃいい!」ばん!
純一「……ふわぁぁ…なんというこだろう、この僕が目覚ましより早く起きているとはね…」
純一「……これもすべて、君のおかげかい…?」すっ
純一「僕の──『きらめけっ!ちびっこぼいんサーちゃん!』…?」
純一「ふふ……流石だよ、この僕を起床時まで紳士でいさせるなんて…素晴らしい限りだ」
純一「──さて、朝のブレイクコーヒーとでも行きますかね」
居間
純一「おはよう、美也」
美也「おは──にぃに!? なんでいるの?!」
純一「ははは! なにをいってるんだ美也、僕は何時もこの時間帯だろ?」
238 = 175 :
美也「た、確かにめざましはこの時間帯にセットしてた気がするけど……
にぃにはそれを守ったことなんて、一度もないでしょ…!」
純一「舐めては困るぞ、美也……これでも僕は紳士なんだ」
美也「……なにいってるの? にぃに…」
純一「──ふむ、どうやらお子様にはまだ早いようだったな。すまないな美也」
美也「お、お子様っていうな!ばかにぃに!」ばたばた!!
純一「はっはっはっは!!なんだなんだ美也!今朝からご機嫌だなぁ!!」
純一「ついでに言うと僕もご機嫌だ!!なんか今日は良いことが起きそうだ!!」
美也「きぃー! なんなの今日のにぃに…!ちょっと気持ち悪いよ…!」
純一「照れるな照れるな。妹よ、僕の紳士力に磨きをかけないでおくれ」
239 :
240 :
美心「にぃにー! あっさだよー!!」
241 = 175 :
教室
純一 ぐだぁ~……
梅原「……た、大将? なんか今日は一番お疲れのようだな…」
純一「あー……? ああ、梅原か。おはよう梅原…」
梅原「おう、おはよう大将。なんだよなんだよ、いくらなんでも疲れ過ぎじゃねぇかそれ?」
純一「……うん、そうなんだけどさ…昨日色々ありすぎて…なんか今になって疲れがきたんだ…」
梅原「そ、そうか……それしてもそのグダりようなダメだ。
見ててなんかこっちもだるくなってくるぜ…」ぐだー
純一「──お、梅原。九時の方向……三メートル先」
梅原「ん──おおう、これはこれは…このアングルだと…ぎりっぎりだな……っ」
純一「そうだな……もうちょっと机が低かったら…見えてたのにな…!」
「──なにアンタ達、低レベルな会話をしてんのよ」
242 = 175 :
純一「薫──これは一見、机にへばりつきがら……歩いてる女子のスカートを覗こうと風に見えるかもしれないが…
これは立派な検証実験なんだよ」ぐだぁ
薫「なによそれ、とうかそんな体制でキリッとされたもなんも伝わらないんだけど」
純一「大丈夫だよ、この会話にそんな意味は無いからさ」
薫「…認めちゃうのね。パンツを覗こうとしたことは」
純一「見えたもんはしかたないっていうだろ?なぁ梅原ぁ?」
梅原「そうだぞ棚町──人は見てしまったら仕方ない。それをどうにかできるやつなんて、いるわけないんだぜ」
純一「そうだぞぉー……僕は無罪をしちょうしまーす」
薫「……はぁ、とりあえず。あんたに用事があるのよ純一」
純一「えー……僕ぅ…?やだー……」
薫「やだぁ…じゃないわよ。ほら、しゃきっとする!」
純一「なんだよ……これからどこへ行くのか?」
薫「……まぁ、そうね。確かにちょっといくわ」
243 = 236 :
ほぅ…
244 = 175 :
純一「……なんだよ、それって僕に関係のあることなのか…?」
薫「…………」
純一「──な、なんだよ…急に黙って」
薫「──まぁ。とりあえず、来るのよ。着たらわかるから……」ぐいっ…
純一「お、おい……! そんなにひっぱるなって……!!」
下駄箱
純一「なんだよ……ここまで連れてきて、どうしたんだよ」
薫「──ねぇ、あんた。わたしになにか隠してない?」
純一「え? な、なにを薫に隠すっていうんだよ……僕は別になにも」
薫「──なんで今、言い淀んだの?それってなにかを隠してるとかじゃないのかしら?」
純一「ば、ばかいうなよ…!」
純一(一体急にどうしたんだ薫は……僕が薫に隠すことなんて、これっぽっちも…)
245 :
たくさんあるな
246 = 175 :
純一(これっぽっちも───)
純一(………あれ?なんかちょっと色々と薫に申し訳ないようなこと、ばっかしてた気がする…かな?)
純一(で、でもそれは彼女たちと過ごしてたら自然とそうなったわけだし、それに……
薫は、僕のことを──好きだった。言ったんだ…これは今はどうとか言えることじゃない…)
薫「…………」
純一(で、でも──薫には色々と世話になったし、なにも離さないってのもあれだよな…うん…正直に話そう…)
純一「……ごめん、薫…僕、実は隠してることがあるんだお前に……」
薫「っ──……そう、そうなんだ。それで?何を隠したかいってちょうだい」
純一「う、うん……薫には、色々と記憶のことで世話になったから…正直に言うよ…」
薫「──え……?記憶って──」
純一「ごめんな薫!!お前に助けを求めたくせに……僕ってばここ数日、女の子といちゃいちゃしてばっかだんだ!」
薫「へ……?なにいってんのアンタ…?」
純一「い、いや…だからもしかしてお前が僕の記憶のことで頑張ってるのに…
僕はただ女の子と色々としてただけって……」
247 = 175 :
薫「………そ、それだけ…なの?」
純一「そ、それだけ。……だけど?」
薫「──っぷ、あははは! なによそれー!あんた本気で言ってるんでしょうね!あははは!」
純一「な、なんだよ急に笑い初めて……!」
薫「ああ、おかしっ……なによもう、本当にあんたって思わせぶりな態度とるわよねぇ~」
純一「よくわからないんだが…ちゃんと説明してくれるんだろうな、薫」
薫「え──?あはは、うんうん。説明してあげるわよ……まぁ、これのことなんだけどね」ぴらっ
純一「なにそれ、手紙?」
薫「そうね。詳細にいえばメモ用紙みたいなもんかしら……これが今朝、あたしの下駄箱に入ってたの」
純一「へー…それで?」
薫「……とりあえず、今のあんたには教えてもよさそうだから。信用してるつもりだから見せるのよ?わかってる?」
純一「あ、ああ…なんだよ、怖いなちょっと」
248 = 175 :
薫「うん、そしたら呼んでいいわよ」
純一「おう──なになに……棚町 薫の母親は直ぐに再婚するあばず……おい、なんだよこれ……!!」
薫「………。その反応は確かに知らないみたいね……
そもそも私に呼ばれた瞬間から、少し反応うかがってたけどそうでもなかったしさ」
純一「ちょ、ちょっとまってくれ……色々と聞きたいことがあるけどその前に…
薫のおばさん、再婚するの…?」
薫「──安心して純一、今の言葉で疑いは百パー晴れたわ。おめでとう」
純一「え……どういうことだよ薫」
薫「あのね、あたしのお母さんが再婚するって話をしたのは──私の記憶では、あんただけだった」
純一「え、そうなのか…でも、僕は知らないぞ?」
薫「そう、しらないはずなのよ……だってアンタは記憶がないんでしょ?」
純一「う、うん……そうだよ。こんなこと初耳だし…」
薫「そうなのよね……そこが問題」
249 :
まだ残ってたか
支援
250 = 175 :
薫「これは予測で、ただのあたしの妄想かもしれないけど……」
純一「う、うん……!」
薫「どこのどいつかが──アンタしか知らないことを、知っている。
どこのどいつかが──アンタが記憶を無くしていることをしっている……という可能性があるの」
純一「お、おう……なんでそんなことがわかるんだ?」
薫「これはあたしの場合だけで答えるから、確証はないわよ?
でも、それなりに自信がある……だって、他人の悪意なんてそもそも分かりやすいにも程があるわ…!」
薫「──覚悟して聞いてね、純一。あんたは今……わけのわからないどこぞの馬の骨とも知らない奴に、
罠にはめられそうになってるかもしれないわ……」
純一「え、ええ……!? どうしてそこまでわかるんだ!?」
薫「カンよ。でもこれは女のカン」
純一「自信満々に言われても……僕はどうすればいいんだよ…!」
薫「だから女のカンって、他人の悪意に敏感なのよ。これでも高校生よ? 色々と修羅場くぐってるわよー」
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