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元スレほむら「私が残したもの」
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マミ 「そうね。暁美さんの出没しそうなところと言えば――」
杏子 「自分の家か、まどかの家か、マミの家…」
まどか「あとは学校…かな…。自衛隊の駐屯地はもう行ってないし…」
杏子 「こうやって列挙してくと、ほむら行動半径狭いな…」
マミ 「あなたが広すぎるのよ。中学生の女の子なんて、そんなものよ」
まどか「じゃあ、まずほむらちゃんの家に…!」
杏子 「はぁ、魔女と戦った日より疲れるな、今日は…。よし行くか!」
杏子 「自分の家か、まどかの家か、マミの家…」
まどか「あとは学校…かな…。自衛隊の駐屯地はもう行ってないし…」
杏子 「こうやって列挙してくと、ほむら行動半径狭いな…」
マミ 「あなたが広すぎるのよ。中学生の女の子なんて、そんなものよ」
まどか「じゃあ、まずほむらちゃんの家に…!」
杏子 「はぁ、魔女と戦った日より疲れるな、今日は…。よし行くか!」
* * *
――――――まどホーム前――――――
まどか「今日は、誰も来てないってさ…」バタン
杏子 「結局どこにもいなかったな…」
マミ 「困ったわね。――もうかなり時間も遅いし、鹿目さんはこのまま家に戻りなさい」
まどか「そんな!どうしてですか!」
マミ 「鹿目さんは、私たちと違って普通の女の子なのよ。…これ以上は危ない」
杏子 「そーだな。あとはあたしたちに任せな。親御さんも心配するぞ」
――――――まどホーム前――――――
まどか「今日は、誰も来てないってさ…」バタン
杏子 「結局どこにもいなかったな…」
マミ 「困ったわね。――もうかなり時間も遅いし、鹿目さんはこのまま家に戻りなさい」
まどか「そんな!どうしてですか!」
マミ 「鹿目さんは、私たちと違って普通の女の子なのよ。…これ以上は危ない」
杏子 「そーだな。あとはあたしたちに任せな。親御さんも心配するぞ」
まどか「いやです!ほむらちゃんを見付けるまで、私も――!」
マミ 「言うことを聞いて。…あなたにもしものことがあったら、暁美さんも悲しむわよ」
杏子 「それでなくたって、貧血を起こしたんだ。もう限界近いはずだぞ」
まどか「…」
マミ 「何か分かったら、すぐに連絡するから」
杏子 「マミからな。あたし電話持ってねーし」
まどか「うぅ…」
マミ 「言うことを聞いて。…あなたにもしものことがあったら、暁美さんも悲しむわよ」
杏子 「それでなくたって、貧血を起こしたんだ。もう限界近いはずだぞ」
まどか「…」
マミ 「何か分かったら、すぐに連絡するから」
杏子 「マミからな。あたし電話持ってねーし」
まどか「うぅ…」
――――――まどかの部屋――――――
まどか「…」バタン
まどか「ほむらちゃん…」ウルッ
まどか「どこに行っちゃったの…大丈夫なの…?」シクシク
まどか「ごめん。…ごめんね…!」シクシク
ガサッ
まどか「!?」ビクッ
ズルズル
まどか「ほむら…ちゃん?」
まどか「…」バタン
まどか「ほむらちゃん…」ウルッ
まどか「どこに行っちゃったの…大丈夫なの…?」シクシク
まどか「ごめん。…ごめんね…!」シクシク
ガサッ
まどか「!?」ビクッ
ズルズル
まどか「ほむら…ちゃん?」
まどか「ほむらちゃん!」ガタッ
まどかの部屋の窓の外、庭に灰色のほむらが立っていた。
無表情にまどかを見つめている。
まどか(!!ほむらちゃん…じゃ、ない…!)
ほむらの表情が大きく崩れ、髪が異様に伸びると、窓枠に髪が絡みついた。
まどか「ひゃっ!いやあああ!」メリメリ
もの凄い力で鍵が弾け飛び、窓が開け放たれる。
まどか「やだっ!もうやだあぁぁぁぁあ!」
ドシュン!
ほむらの身体を魔力の銃弾が貫いた。
直後、ほむらの身体は原型を止めなくなり、灰色のゲル状に変化する。
まどかの部屋の窓の外、庭に灰色のほむらが立っていた。
無表情にまどかを見つめている。
まどか(!!ほむらちゃん…じゃ、ない…!)
ほむらの表情が大きく崩れ、髪が異様に伸びると、窓枠に髪が絡みついた。
まどか「ひゃっ!いやあああ!」メリメリ
もの凄い力で鍵が弾け飛び、窓が開け放たれる。
まどか「やだっ!もうやだあぁぁぁぁあ!」
ドシュン!
ほむらの身体を魔力の銃弾が貫いた。
直後、ほむらの身体は原型を止めなくなり、灰色のゲル状に変化する。
マミ 「鹿目さん!大丈夫?」タタタ
まどか「マミさん!」
杏子 「ソウルジェムがわずかに反応したから戻ってきてみれば、ビンゴだったな!」
ウゾゾゾゾゾゾ
灰色の「何か」は、地面にへばりついたまま動かない。
杏子 「効いてるみたいだな…今度こそ、止めを刺してやる!」
まどか「マミさん!後ろ…!」
マミ 「――なっ!」
杏子 「!?」
振り返ると、灰色のほむらが三人立っていた。
まどか「マミさん!」
杏子 「ソウルジェムがわずかに反応したから戻ってきてみれば、ビンゴだったな!」
ウゾゾゾゾゾゾ
灰色の「何か」は、地面にへばりついたまま動かない。
杏子 「効いてるみたいだな…今度こそ、止めを刺してやる!」
まどか「マミさん!後ろ…!」
マミ 「――なっ!」
杏子 「!?」
振り返ると、灰色のほむらが三人立っていた。
マミ 「なっ…何なの!?こんな…!」
杏子 「一体だけじゃ、なかったってのか――!」
まどか「…ひっ!」
更に、壁から染み出すように灰色のゲル状の「何か」がこぼれ落ちると、
ほむらの姿をかたちづくる。
杏子 「何だ!?何なんだ、こいつらは!」
パアアアアアアアアアアン!
マミ 「くっ!」
杏子 「ぐっ!」
杏子 「一体だけじゃ、なかったってのか――!」
まどか「…ひっ!」
更に、壁から染み出すように灰色のゲル状の「何か」がこぼれ落ちると、
ほむらの姿をかたちづくる。
杏子 「何だ!?何なんだ、こいつらは!」
パアアアアアアアアアアン!
マミ 「くっ!」
杏子 「ぐっ!」
突如、激しい閃光が彼女らの眼前にスパークした。
その光を受け、灰色のほむらたちは再び崩れ落ちてゲル状に戻る。
ほむら「まどか!マミさん!杏子も!今のうちにこっちへ!」
まどか「ほむらちゃん!」
マミ 「あなた――!」
ほむら「急いで!」
杏子 「どうやら本物みたいだな!まどか、あたしにつかまれ!」
その光を受け、灰色のほむらたちは再び崩れ落ちてゲル状に戻る。
ほむら「まどか!マミさん!杏子も!今のうちにこっちへ!」
まどか「ほむらちゃん!」
マミ 「あなた――!」
ほむら「急いで!」
杏子 「どうやら本物みたいだな!まどか、あたしにつかまれ!」
――――――ほむホーム――――――
まどか「ほむらちゃん…ほむらちゃん!」ウルウル
ほむら「心配かけたわね…もう大丈夫よ」
マミ 「暁美さん…今までどうしてたの?」
ほむら「…」
ほむら「ごめん、なさい…」
ほむら「全部…私のせい、なんです…!」グスッ
杏子 「おい、自分だけを責めるなって、何度――」
ほむら「違うの!」
ほむら「あれは――私なの」
まどか「…え?」
マミ 「何を言ってるの…?まさかあなた――!」
ほむら「私は取り憑かれてないし、偽物でもない。…このまま聞いて」
マミ 「…」
ほむら「あれは私。――私が時間を巻き戻すたびに、そこに取り残された、もう一人の…」
まどか「ほむらちゃん…ほむらちゃん!」ウルウル
ほむら「心配かけたわね…もう大丈夫よ」
マミ 「暁美さん…今までどうしてたの?」
ほむら「…」
ほむら「ごめん、なさい…」
ほむら「全部…私のせい、なんです…!」グスッ
杏子 「おい、自分だけを責めるなって、何度――」
ほむら「違うの!」
ほむら「あれは――私なの」
まどか「…え?」
マミ 「何を言ってるの…?まさかあなた――!」
ほむら「私は取り憑かれてないし、偽物でもない。…このまま聞いて」
マミ 「…」
ほむら「あれは私。――私が時間を巻き戻すたびに、そこに取り残された、もう一人の…」
まどか「そん…な…」
杏子 「それは変だろ。巻き戻したからって、何でほむらが増えんのさ?」
ほむら「そうね。そこは私も知らなかったこと…」
ほむら「どうやら私の能力は――同じ世界の時間を戻すのではなく…より『新しい』平行世界へ飛ぶこと」
マミ 「平行、世界…」
まどか「今まで知らなかったって…誰に聞いたの?」
ほむら「インキュベーターがそう言っていたわ…この世界の、ではないあいつが」
杏子 「それは変だろ。巻き戻したからって、何でほむらが増えんのさ?」
ほむら「そうね。そこは私も知らなかったこと…」
ほむら「どうやら私の能力は――同じ世界の時間を戻すのではなく…より『新しい』平行世界へ飛ぶこと」
マミ 「平行、世界…」
まどか「今まで知らなかったって…誰に聞いたの?」
ほむら「インキュベーターがそう言っていたわ…この世界の、ではないあいつが」
杏子 「何だかわけ分かんなくなってきちまったぞ、大丈夫か?」
ほむら「…ごめんなさい。ちゃんと話すわ…」
ほむら「今日、神社で、私は――あいつに食われた」
まどか「――っ!!ごめん、なさい…ほむらちゃん…間に合わな、くって…」グスン
ほむら「気にしないで。――言い方が悪かったわね。呑み込まれた、と言った方がいいかしら…」
ほむら「その時、あいつの想いや記憶が、私に流れ込んできたの…」
ほむら「…ごめんなさい。ちゃんと話すわ…」
ほむら「今日、神社で、私は――あいつに食われた」
まどか「――っ!!ごめん、なさい…ほむらちゃん…間に合わな、くって…」グスン
ほむら「気にしないで。――言い方が悪かったわね。呑み込まれた、と言った方がいいかしら…」
ほむら「その時、あいつの想いや記憶が、私に流れ込んできたの…」
最初にさやかを襲ったってことはさやかに相当嫌な想い出があるからかな
――――――――――――――――――――――――――――――――
ほむら『私は…鹿目さんとの出会いをやり直したい』
ほむら『彼女に守られる私じゃなくて――彼女を守る私になりたい!』
ほむら『――うっ!くっ…』
QB 『契約は成立だ。君の願いはエントロピーを凌駕した』
QB 『さあ解き放ってごらん。その、新しい力を!』
ほむら『――っ!』パシッ
ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン
ほむら『…』
ほむら『…?』
ほむら『何も…起こら、ない――?』
ほむら『QB…どういう、こと…?』
QB 『――なるほどね』
ほむら『私は…鹿目さんとの出会いをやり直したい』
ほむら『彼女に守られる私じゃなくて――彼女を守る私になりたい!』
ほむら『――うっ!くっ…』
QB 『契約は成立だ。君の願いはエントロピーを凌駕した』
QB 『さあ解き放ってごらん。その、新しい力を!』
ほむら『――っ!』パシッ
ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン
ほむら『…』
ほむら『…?』
ほむら『何も…起こら、ない――?』
ほむら『QB…どういう、こと…?』
QB 『――なるほどね』
ほむら『なんなの!?何がなるほどなの!?』
QB 『暁美ほむら、君には素質が足りなかったようだ』
ほむら『何で!?だって、確かに契約して――!』
QB 『正確に言うとね、君の願い自体は叶っているんだ』
ほむら『何を、言ってるの…』
QB 『君の願いなら、本来は時間を巻き戻すような力が発動したはずだった』
QB 『でもね、時間そのものを――宇宙の運行を逆転させるような奇跡を起こすには、
君の背負った因果では到底足りなかったんだ』
ほむら『そんな…!』
QB 『でも、安心するといい。それとは別の方法で君は過去に戻っているんだよ』
ほむら『…戻って、ない、じゃない…』
QB 『暁美ほむら、君には素質が足りなかったようだ』
ほむら『何で!?だって、確かに契約して――!』
QB 『正確に言うとね、君の願い自体は叶っているんだ』
ほむら『何を、言ってるの…』
QB 『君の願いなら、本来は時間を巻き戻すような力が発動したはずだった』
QB 『でもね、時間そのものを――宇宙の運行を逆転させるような奇跡を起こすには、
君の背負った因果では到底足りなかったんだ』
ほむら『そんな…!』
QB 『でも、安心するといい。それとは別の方法で君は過去に戻っているんだよ』
ほむら『…戻って、ない、じゃない…』
QB 『僕たちが今いるこの世界はね、無限に存在している平行世界の1つでしかないんだ』
QB 『平行世界は、絶えず生まれ続けている。今、この瞬間もね』
ほむら『平行…世界――』
QB 『だから、例えば――僕らのいるこの世界よりも、1年遅く生まれた平行世界にジャンプすれば』
QB 『ジャンプした者は、実質的には1年分を遡ったのと同じ体験をすることになるんだ』
QB 『余程のことがない限り、平行世界の紡ぐ歴史は殆ど同じものだからね』
ほむら『…』
QB 『宇宙の熱的死から逃れるために、より新しい平行世界へジャンプする――僕らはそういう研究もしているんだ』
QB 『だから、恐らく君はその方法で過去に戻っているはずだよ』
ほむら『わからない…わからないよ…』
QB 『平行世界は、絶えず生まれ続けている。今、この瞬間もね』
ほむら『平行…世界――』
QB 『だから、例えば――僕らのいるこの世界よりも、1年遅く生まれた平行世界にジャンプすれば』
QB 『ジャンプした者は、実質的には1年分を遡ったのと同じ体験をすることになるんだ』
QB 『余程のことがない限り、平行世界の紡ぐ歴史は殆ど同じものだからね』
ほむら『…』
QB 『宇宙の熱的死から逃れるために、より新しい平行世界へジャンプする――僕らはそういう研究もしているんだ』
QB 『だから、恐らく君はその方法で過去に戻っているはずだよ』
ほむら『わからない…わからないよ…』
QB 『ジャンプと言ってもね。肉体ごと別の平行世界に行くことはできないんだ』
QB 『別の平行世界の「自分」に自らを送り込んで上書きすることを、僕らはジャンプと呼んでいる』
QB 『つまりジャンプした後でも、元々の肉体と精神は元の世界から失くなるわけじゃないんだ』
ほむら『…いや…』
QB 『だから、移動というよりは、コピーと言った方がより正確な表現になるかな』
QB 『でないと、ジャンプした先の平行世界で、自分が二人存在しちゃうからね』
ほむら『そんな…じゃあ…私は…』
QB 『しょうがないね。ここよりも新しい平行世界に旅立った、もう1人の君に望みを託すしかないよ』
ほむら『わたし、は、もう…鹿目さんを守れない、というの…?』
QB 『別の平行世界の「自分」に自らを送り込んで上書きすることを、僕らはジャンプと呼んでいる』
QB 『つまりジャンプした後でも、元々の肉体と精神は元の世界から失くなるわけじゃないんだ』
ほむら『…いや…』
QB 『だから、移動というよりは、コピーと言った方がより正確な表現になるかな』
QB 『でないと、ジャンプした先の平行世界で、自分が二人存在しちゃうからね』
ほむら『そんな…じゃあ…私は…』
QB 『しょうがないね。ここよりも新しい平行世界に旅立った、もう1人の君に望みを託すしかないよ』
ほむら『わたし、は、もう…鹿目さんを守れない、というの…?』
QB 『その表現は適切ではないね。もう1人の君も、間違いなく君なんだ』
ほむら『いやだ…いやだ…』
QB 『仕方ない。君の素質が足りなかったんだ』
ほむら『――いやあああああぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁあああ!!!』
パリン
QB 『きゅっぷい』
QB 『ま、こうなるよね』
QB 『長い魔法少女の歴史の中で、魔女になるまでの時間は君が一番短かったよ…暁美ほむら』
魔女 『 …ウ… ………ウ…ウ…… …』グネグネ
ほむら『いやだ…いやだ…』
QB 『仕方ない。君の素質が足りなかったんだ』
ほむら『――いやあああああぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁあああ!!!』
パリン
QB 『きゅっぷい』
QB 『ま、こうなるよね』
QB 『長い魔法少女の歴史の中で、魔女になるまでの時間は君が一番短かったよ…暁美ほむら』
魔女 『 …ウ… ………ウ…ウ…… …』グネグネ
――――――――――――――――――――――――――――――――
ほむら「…」
まどか「そんな…ひどい…ひどいよ…」
マミ 「そんな仕組みだったなんて…」
杏子 「胸くそわりいな…」
ほむら「その後、まどかを救えずに時間を巻き戻す…いえ、別の平行世界へ飛ぶたびに、
残された私は――魔女になっていった。例外なく」
まどか「ほむら…ちゃん…」
ほむら「そして…魔女は元の魔法少女の能力を受け継ぐことが多いみたい」
杏子 「まさか…」
ほむら「そう…魔女になった私たちは、まどかのいる――
まどかの生きている世界を求めて、長い旅を始めたの…」
ほむら「…」
まどか「そんな…ひどい…ひどいよ…」
マミ 「そんな仕組みだったなんて…」
杏子 「胸くそわりいな…」
ほむら「その後、まどかを救えずに時間を巻き戻す…いえ、別の平行世界へ飛ぶたびに、
残された私は――魔女になっていった。例外なく」
まどか「ほむら…ちゃん…」
ほむら「そして…魔女は元の魔法少女の能力を受け継ぐことが多いみたい」
杏子 「まさか…」
ほむら「そう…魔女になった私たちは、まどかのいる――
まどかの生きている世界を求めて、長い旅を始めたの…」
ほむら「どういう原理かは解らないけど、私と違って、肉体ごと『ジャンプ』できるみたい」
まどか「…!」
ほむら「魔女ってね、殆ど何も見えないんだ。真っ暗で。寒くて」
ほむら「自分が何者かも段々判らなくなっていって」
ほむら「そんな、孤独で孤独でしかたない旅を続けて…ここに辿り着いた」
ほむら「あの時の黒魔術もどきが、呼び寄せるような作用を持っていたのかは分からないけど」
ほむら「私は…まどかを見つけた」
ほむら「真っ暗な中に、暖かくて優しい光が見えたの」
ほむら「見つけた」
ほむら「やっと、見つけた…」
ほむら「ずっと、ずっと探してた」
ほむら「たった一つの、私のひだまり…!」
まどか「…!」
ほむら「魔女ってね、殆ど何も見えないんだ。真っ暗で。寒くて」
ほむら「自分が何者かも段々判らなくなっていって」
ほむら「そんな、孤独で孤独でしかたない旅を続けて…ここに辿り着いた」
ほむら「あの時の黒魔術もどきが、呼び寄せるような作用を持っていたのかは分からないけど」
ほむら「私は…まどかを見つけた」
ほむら「真っ暗な中に、暖かくて優しい光が見えたの」
ほむら「見つけた」
ほむら「やっと、見つけた…」
ほむら「ずっと、ずっと探してた」
ほむら「たった一つの、私のひだまり…!」
ほむら「でもね、私…臆病だから」
ほむら「出ていけなくって」
ほむら「こんな姿を鹿目さんに見られたくなくって」
ほむら「でも、我慢できなかった…!」
ほむら「一度でもいいから触れたかった!」
ほむら「私を見つけて欲しかった!」
ほむら「私に気づいて欲しかった!」
まどか「ほむらちゃん!やめて!もうやめて!!」
杏子 「おい、錯乱するな!」
ほむら「出ていけなくって」
ほむら「こんな姿を鹿目さんに見られたくなくって」
ほむら「でも、我慢できなかった…!」
ほむら「一度でもいいから触れたかった!」
ほむら「私を見つけて欲しかった!」
ほむら「私に気づいて欲しかった!」
まどか「ほむらちゃん!やめて!もうやめて!!」
杏子 「おい、錯乱するな!」
ほむら「私を暖めて欲しかった!」
ほむら「助けて欲しかった…!!」
ほむら「助けて。…助けてよぉ!!」
まどか「ほむらちゃん…!!」
ほむら「――まどか!助けて!もう厭!いやなの!」
まどか「ほむらちゃん!!落ち着いて!お願い!」
ほむら「…うう、うううぅうううぅぅぅうううぅぅうううう!!!」
ほむら「助けて欲しかった…!!」
ほむら「助けて。…助けてよぉ!!」
まどか「ほむらちゃん…!!」
ほむら「――まどか!助けて!もう厭!いやなの!」
まどか「ほむらちゃん!!落ち着いて!お願い!」
ほむら「…うう、うううぅうううぅぅぅうううぅぅうううう!!!」
* * *
ほむら「はぁ…はぁ…」
マミ 「落ち着いたようね」
ほむら「ごめんなさい…あいつに呑まれてから、ちょっと精神が不安定で…」
ほむら「たまに、自分が『どの』自分なのか、判らなくなるんです…」
まどか「ほむら、ちゃん…」
杏子 「とにかくだ、あいつらは別の世界のほむらの――魔女、なんだな?」
ほむら「そうよ。さやかに取り憑いたのは多分…3回目の、私…」
マミ 「どうして判るの?」
ほむら「はぁ…はぁ…」
マミ 「落ち着いたようね」
ほむら「ごめんなさい…あいつに呑まれてから、ちょっと精神が不安定で…」
ほむら「たまに、自分が『どの』自分なのか、判らなくなるんです…」
まどか「ほむら、ちゃん…」
杏子 「とにかくだ、あいつらは別の世界のほむらの――魔女、なんだな?」
ほむら「そうよ。さやかに取り憑いたのは多分…3回目の、私…」
マミ 「どうして判るの?」
ほむら「この世界に引き寄せられたあいつらは、私を呑み込んだ時は寄り集まって一つになっていた…」
ほむら「だから、今まで取り残された私が例外なく魔女になっていったのが分かったの…」
ほむら「でも、その時流れ込んできたあいつらの記憶の中に、3回目の私の記憶はなかった…」
ほむら「マミさんの攻撃を受けたことでその連結が解かれ、おかげで私も開放されたのよ」
マミ 「そうだったの…」
ほむら「ソウルジェムの反応が鈍かったのは、きっと――魔力が極めて弱いのと…
長い流浪の時間を経て、何かもう別物になりつつあるから――なんだと思う」
杏子 「でもさ、なんでさやかに取り憑きなんてしたのさ?」
ほむら「きっと…まどかに触れたい、一緒にいたいという想いと、もう合わせる顔がないという
想いが募って――まどかに一番近しい、さやかの身体を借りれば…と思ったんでしょう」
まどか「…」グスグス
ほむら「だから、今まで取り残された私が例外なく魔女になっていったのが分かったの…」
ほむら「でも、その時流れ込んできたあいつらの記憶の中に、3回目の私の記憶はなかった…」
ほむら「マミさんの攻撃を受けたことでその連結が解かれ、おかげで私も開放されたのよ」
マミ 「そうだったの…」
ほむら「ソウルジェムの反応が鈍かったのは、きっと――魔力が極めて弱いのと…
長い流浪の時間を経て、何かもう別物になりつつあるから――なんだと思う」
杏子 「でもさ、なんでさやかに取り憑きなんてしたのさ?」
ほむら「きっと…まどかに触れたい、一緒にいたいという想いと、もう合わせる顔がないという
想いが募って――まどかに一番近しい、さやかの身体を借りれば…と思ったんでしょう」
まどか「…」グスグス
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