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    元スレ美也「にぃにー! あっさだよー!」

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    みんなの評価 : ★★
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    101 = 9 :

    美也は天使だなあ!

    102 = 1 :

    部屋

    「…………」

    「──晩飯も食べた、風呂も入った、美也とゲームして遊んだ。
       よし、これは僕が知ってるいつもの日常だ」

    「確かに学校での事はみんな不思議なことだった。
       みんながみんな、知っていることを知っていて」

    「僕だけが知っていることを──知らない」

    「それが如何に変だっていうことは……もう、理解した」

    「それに囚われて……僕は色々と間違った所に行きつこうとしたかもしれない」

    「…………」

    「でも、それはもう大丈夫だ」ばん!

    「──この手紙、そう、この手紙だけが僕の違和感の証明だ……」

    「これだけが、僕の命綱。僕が正気だっていう理由だ」

    「もう少し、ちゃんと読んでみよう」

    104 = 1 :

    「必要なことなことが残っている……どういうことなんだろう?」

    「これは僕にとって必要なことなんだろうか……それとも、他の人?」

    「……出来れば僕のことであってほしいな。今は必要なことだらけだ」

    「なんでもあきらめてはダメ……うん、これは本当にそう思う。
       でも、僕は……これから何に対して頑張ればいいのかわからない…」

    「無知に囚われては駄目……これは僕が知らないことを知るべきってこと?」

    「……とりあえず、色々と頑張ってみるか」

    「頑なな勇気……なんだろう、頑張ることに対してエールをくれたのかな……」

    「……そして最後、僕は何も失っていない──」

    「……そうかな。僕はもう、全部を失った気がするけど……」

    「…………」

    「……駄目だッ!こうクヨクヨしてちゃまた美也に慰められてしまうっ!」

    106 = 1 :

    こんこん!

    「にぃに! ちょっとうるさいよー!」

    「あ、ごめん美也……もう少し、声小さくするよ……!」

    「そうしてー」ぱたぱた…

    「……ふぅ、そしたら。まずは分かりやすい所から行こう」

    「──この手紙が、僕の違和感を打開するヒントとなる……と僕は思っている」

    「だから、この手紙に書かれていることを読みとって……」

    「僕は、見つけるんだ」

    「どうしてこうなったのかを、そして、僕がなぜ記憶が無いのかを」

    「──金の仮面、ありがとう。どこだれだかわからないけど、僕は君を信じてみるよ…!!」

    「にぃに!」どんどん

    「ご、ごめんっ!」

    107 = 89 :

    裡沙ちゃんペロペロ

    108 :

    数十分後

    「……うーん、別に僕は日記を付けることはなかったしなぁ…これといって、
       忘れていた期間のことなんか分かるものが無いよ…」

    「……とりあえず、テレビでも見るか…」ぱちん

    『今日は人気絶好調のアイドル──桜井リホちゃんにゲストできていただきましたァー!』ワァー!キャー!

    「!?」

    『はぁ~い! みなさんこんばんわぁ~。今日も元気にいきたいとおもいまぁす☆』

    「り、梨穂子……!?」

    「こ、これってあの人気アイドルしかでれないゴールデンタイムの番組じゃないか……っ!」

    「そ、そんなに人気があったのか……凄いな、梨穂子……なんかぶりっこぶってるけど…」

    『それでそれで、リホちゃんはKBT108から突発的に人気を博し、既にソロでの活動を始めているということですが!』

    『えへへ~……そうなんですよぉ。一人でも、みんなが応援してくれたら本当にうれしいで~す☆』

    ウワァーキャーヒューヒューリホチャーンハカワイイナァー

    『うふふ~。みんなありがとぉ~!大好きだよ~!』

    ウワァアアアアアアアアアアア!!!!──ピッ

    「な、なんかすごかったな……」

    111 = 108 :

    「……冷静になってみると、ちゃんと梨穂子も頑張ってあそこにいるんだよな…」

    「……僕も梨穂子に見習って頑張らないと」ちら

    「……ん? あれは──」ばっ

    「………これは、油絵?」

    「なんでこんなたいそれたものがここに───」

    『──橘君は薫から別れのプレゼントって絵をもらってるはずだし……』

    「ああ、そうか……これが、薫の絵なのか…すっごく上手いな」

    「……まるで、有名な画家が描いたようだ」

    「……でも、僕はこれを知らないんだ」

    「──僕は、僕はどんな気持ちでこれをうけとったんだろう……
       悲しかったのかな。嬉しかったのかな……」

    「……全然、覚えてないや……」

    112 :

    新しいな…

    114 = 108 :

    「…………」

    「……覚えてない、それでいいのだろうか」

    「それだけで、僕は単純に薫と別れることができるのか……?」

    「…………」

    「僕は……僕は、決してそんな奴じゃないはずだ」

    「忘れている期間の僕の気持は……決してないがしろにしてはいけないはずだ。
       そう、それは──」

    「──僕が忘れてはいけない、必用なこと」

    「っ……!」だだだだ!

    「………っ!」ぴっぴっぴ……

    とゅるるる……

    「出てくれ……まだ、外国なんて行ってないだろ……!」

    「お前なら、最後の最後で……いっちょかましてくれるはずだ!」

    「だから──お前はまだ、どこにもいってないだろう薫……ッ!!」

    115 :

    これのヒロインと梅原をとったら俺の日常と同じだわ…

    116 :

    壊滅的につまんねーな

    117 :

    >>115
    お兄さんと呼ばせてくださいぺろ

    118 = 71 :

    >>115
    田中さんいるのかよマジ裏山

    119 :

    >>115
    みゃーくれよマジで

    120 = 108 :

    かちゃ

    「薫!?薫か!? 薫なのか──ってか、薫のおばさん……?」

    「え、あ、はい……夜分遅くにすみません……ええ、いや!違います!
       薫になにかあったワケじゃなくてでですね!!───……」

    ファミレス前

    「……うん、どうにかここにこれたよ…。
       薫のおばさんには迷惑をかけてしまった……」

    「……ここにきてるのか、薫。まだバイトって訳じゃなさそうだけど」

    「もうちょっと、ここで待ってみるか……」

    数分後

    「では、いままでありがとうございましたぁ~」がちゃん

    純一 すぴー すぴー

    「はぁー……やっぱり別れのあいさつっては疲れるわぁ~ってうおっ!?」

    純一 すぴ~ むにゃ…

    「あ、あんた……ここでなにやってんのよっ?」

    121 = 14 :

    もじゃもじゃ・・・

    122 = 14 :

    125 = 108 :

    数分後

    「──う、う~ん……むにゃ……さむッ!?え、なんで僕、外にいんの!?」

    「それはコッチのセリフよ──ばか純一」

    「え、あ、薫……?」

    「はぁーい。薫さんですよー……ほら、コーヒー。あったかいわよ」ひょい

    「お、おう……ありがとな」

    「結構よー……お代はきっちり後でいただきますからっ」とす

    「それはまた、きっちりしてることで……」かしゅ

    「ふふ、それはもう健気小町として有名ですから~」

    「……程遠い名称だぞ、これとは」

    「そう? いいじゃない、べつにどうだって」

    「お前は相変らずだな……」

    「なによー。あんただって、今日の今日まで会いに来なかったくせにー」

    126 = 115 :

    >>117-119みゃーも田中さんもヒロイン扱いだから…

    127 = 71 :

    >>126
    なんだそうだったのか

    となると小生意気な下級生が独り言を喋りながら投稿してくるのか
    殴りたくなるな

    128 = 108 :

    「そ、そうなのか……?」

    「そうなのかって……そりゃまぁ、確かにお別れパーティやったけどさ。
      それでもファミレスとか、色々と会いに来ないって友達としてダメだと思わないの?」

    「そう、だよな……確かにそうだ」

    「ったくー。そんな風に思ってれば、変なタイミングで現れるし……しかも爆睡して」

    「それはちょっと理由があってだな……!!」

    「はいはい。アンタのくだらない言いわけなんて聞きたくないわよ……
      それよりも、どうしたの急に」

    「えっと、それは……」

    「こうやってわざわざファミレスまで……探しに来たみたいだし。なにかあたしに用があったんじゃないの?」

    「……………」

    「……なによ、言えないこと?」

    「──いや、そういうことじゃない、んだが……うん…」

    「もうっ、はっきしないわね。しゃきっとしなさい!しゃきっと!」

    「え、お、おはぁっ! ちょ、薫……っ! 首に手を入れんなよ……冷たい!!」

    130 = 47 :

    薫はいい女だなぁ

    131 = 108 :

    「ふふー! なに可愛らしく抵抗しちゃってんのよ~ ほれほれ~」こしょこしょ

    「や、やめろって……そこは本当にだめだって──あはははははは!!!」

    「相変らず背中弱いのねアンタ。それー」こしょこしょ

    「ひゃひゃひゃ!わ、わかったから……言うから薫、や、やめて…あははは!!」

    「ほんとにぃ~? 嘘だったらしょうちしないわよ~?」こしょこしょ

    「う、うそついてんどうす、あははは!!!」

    「んじゃ、おーしまい!」

    「ははは……はぁ、なんだかどっと疲れが……」

    「この薫さんと肩を並べるんだから、それぐらいどうってことないでしょ?」

    「うん、まぁな……」

    「──それで、どうしたのよ純一」

    「………」

    「話してくれるんでしょ。ほら、早く」

    132 :

    「それは、だな……」

    「うんうん」

    「……お前の、転校のことなんだが……」

    「転校?──それはまた今さらながらの話ね。それでそれで?」

    「……えっと、あの……」

    「うん?」

    「それだけ、かな……?」

    「…………」

    「…………」

    「………」

    「………薫?」

    「はぁああ!? え、それだけなの!?」

    「え、うん……それだけだけど…?」

    133 :

    ほんま薫は良い子やで

    134 :

    どっかのブロリーとは大違いだな

    135 = 132 :

    「なによーまったく……変にもったいぶるから、もっと凄いことだと思ったじゃない!」

    「なっ……なんだよ、お前が転校するんだぞ!? これのどこか凄いことじゃないんだよ!」

    「……ねぇ、純一。あたしからも聞きたいんだけどさ」

    「な、なんだよ……」

    「なんで、あたしが……あんただけにしか、転校するってこと言ってなかったと思う?」

    「そ、それは……その、悪友だからか?」

    「ちっがーうわよ。ほんっとあんたってばかよね」

    「ば、ばかっていうなよ!」

    「ばかよ、ばか。本物のばか」

    「……そこまで言わなくてもいだろ別に……」

    「すねないすねない……本当のことなんだから、今は黙って聞きなさいって」

    「……わかった」

    136 :

    薫が正解か

    137 :

    薫だったか

    138 = 132 :

    「あたしがね、純一にしか転校する事をいってなかったのには理由があったの。
      ……まぁ、今はアンタが色々と言いふらかしてみんな知ってるけど」

    「ま、まあそうだな……ごめんな薫」

    (それら一切、僕は知らないけど……)

    「いいのよ、別に。あたしもあたしで馬鹿だったし、アンタが気をまわしてくれた
      おかげで……色々とスッキリ出来たしさ。そこは感謝してる」

    「お、おう……」

    「──でも、それと一緒にちょっと恨んでる」

    「え……?」

    「──ねぇ、なんであたしが絵を描き始めたのか知ってる?」

    「えっと、知らないな……うん」

    「でしょうね。ちゃんと言ってなかったし、言うつもりもなかったけど」

    「おい」

    「いいじゃないの。これから言うんだからさ」

    139 :

    くそっ!薫派の巧妙な罠だったか!

    141 = 132 :

    すっ……

    「んん~!……あのね、今日はちょっと薫さん……色々と溜めこんでたの、
      すっごく頑張ってアンタに告白するわー!」

    「──ちゃんと聞いててね、純一」

    「……わかった。ちゃんと聞いておく」

    「てーんきゅ。あのね……純一、あたしはアンタが好きでした!」

    「おう……ってえええ!?」

    「ふふん、驚いてる驚いてるっ」

    「え、でもおま……本気でか?」

    「だから、言ってるじゃない。棚町 薫は──橘 純一が好きで好きで、
      本当に好きでたまりません──でした。ってね」

    142 :

    切ない

    143 :

    薫なら俺の隣でブートキャンプしてるよ

    144 = 140 :

    >>143
    それプジョル

    145 = 132 :

    「……おう。そうか」

    「それでねー……確かにあたしは、アンタに振り向いて欲しかった。
      色々と頑張ったけど、やっぱり友達っていう関係は壊せなかった」

    「…………」

    「色々と頑張ったのよ? いきなり抱きついたりとか、耳噛んでやったりとか…
      アンタは全然、なにも感付いてくれなかったみたいだけどね~」

    「そう、か……」

    「そんでもって、絵なんか始めちゃってさぁ~……これもまた動機が不純!
      ただただ、凄いあたしをアンタに見せつけてやるだけって話なのよ」

    「……確かに、薫は凄いと思う。それは認めるさ」

    「ふふん、てーんきゅ。
      ──でもね、それじゃダメだった。むしろ悪化してた」

    「アンタとは距離が離れて行く一方だし、こっちはこっちでなんか受賞しちゃうしさ」

    「…………」

    「──だからそのうちに、あたしの心も色々と覚えちゃったのよ。
      堪える方法とか、忘れる方法みたいな感じでさ」

    146 = 132 :

    「そうやって頑張ってるうちに──あたしはあたしで無くなった。
      いや、別に悪い意味ではなくてよ?良い意味で、あたしじゃなくなったの」

    「どういう意味だよ?」

    「難しいこといっても、アンタじゃわかんないでしょ。軽く受け取んなさい。
      実際、あたしだってよくわかってないし」

    「なんだよそれ」

    「あたしも純一と一緒で、ばかってことよ。ばか中の馬鹿。
      そんな馬鹿でどうしようもないあたしは──最後に、アンタに呪いをかけて行こうって思ったの」

    「呪い…? なんだよ、それ」

    「それは──あたしって呪い。橘 純一を陥れるために、棚町 薫がかけるつもりだった呪い──」

    「──例えばそう、急に転校した奴が……その旨を一人だけに伝えていたとしたら……どう思う?」

    「……それは、一人だけの奴が……色々と悩み続けるだろうな。
       なんで自分だけって──あ……」

    「気付いたかしら? ふふ、そう。あたしはそのつもりで、アンタだけに伝えたの」

    「──ここからいなくなっても、あたしをという存在を忘れないように。とびっきりの呪いを」

    「アンタに、ね?」

    147 :

    申し訳ありません
    とても眠いので寝ます
    明日の午後には来れると思いますので
    保守のほうよろしくお願いします
    残ってたら読みますので

    148 = 132 :

    「……そんなことを、思ってたのか…」

    「なーのに、アンタってば変に行動力あるしさ~
      いつのまにか、みんなに知れ渡っててびっくりしたのよ?」

    「…………」

    「これじゃあ呪いの意味が無いって──これじゃあ、なにも残せないって」

    「……馬鹿言うなよ。薫は薫だ、そんな真似しなくても僕が薫を忘れるなんてことは…」

    「……ううん、忘れちゃうわ。きっと」

    「薫……」

    「確かに、アンタはあたしのこと忘れたりはしないと思う……でも、結局は忘れると思う。
      あのときなにをしたかって、何をはなしたかって、アンタは常に覚えてはいないと思う」

    「…………」

    「だからこその……呪いだったのよ。いっつもあたしのことを忘れないようにして、
      思い出を記憶として保存してほしくて……あたしは、呪いをかけたつもりだったの」

    「ま、失敗しちゃったけど」

    150 = 132 :

    「──これが、全部。あたしのあんたに──純一にずっと隠しておくつもりだった告白、おしまい!」

    「…………」

    「なに、湿気た面してんのよ。今、そんな表情をするのはあたしのほうでしょ」

    「……薫…」

    「んー?なに、純一」

    「なんで、今日……それを言おうって思ったんだ…?」

    「ん?ん~……なんでかしらねぇ。とりあえず、あたし明日には外国に行くでしょ?
      だから──」

    「へっ!? ほんとにか!?」

    「本当にかって……ちょっとちょっと。なに忘れてんのよ! お別れパーティの時、いったじゃないのっ」

    「へ……あ、ああそうだなっ!確かに言ってた!」

    「………?」

    「あ、あはは……はは…」


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