元スレ美也「にぃにー! あっさだよー!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
51 = 1 :
うんこごめん
52 = 47 :
救われますよね?
54 = 47 :
ほっほ
55 = 1 :
昼休み
純一「はぁ~……」
純一「……梅原や田中さん、高橋先生は謝ったら許してくれた……でも」
純一「……僕は、確かに正気なんだ……」
純一「ちゃんと昨日までの記憶だってある。みんなと仲良く会話して、放課後会ったり、
お昼ご飯食べた時のメニューだって覚えてる……」
純一「──なのに、僕が記憶しているのは……去年の十二月中旬まで」
純一「どうなってるんだ……本当に、僕が一体なにをしたっていうんだよ………」
純一「周りも変わってしまってるし、薫も……そして、森島先輩、も…………」
純一「………だめだ…考えても、なにもわからない……本当に、気が狂いそうだ………」
純一「……ってあれ?あれは──」
テラス
純一「おーい、美也……」
美也「……あ、にぃに…」
57 :
やめて
58 :
みゃーだけは
60 :
みゃーぺろ
61 = 1 :
純一「こんなところで、なにをしてるんだよ……弁当を食べてる様子でもないし」
美也「うん……食べるつもりだったんだけどね…。ちょっとあってさ」
純一「……どうしたんだよ? 朝はあんなに元気だったじゃないか……」
美也「……うん。そう、なんだけど…………」
純一「……とりあえず、にぃにとして妹の話は聞くぞ?」
美也「………本当に?」
純一「お、おう……どうしたんだよ。今日、なにかあったのか?」
美也「ううん、するつもりだったの……今日はみんなで久しぶりにご飯食べるって約束してて…」
純一「みんな? すると……七咲とか、中多さんとか?」
美也「うん……でも、それがだめになっちゃってさ……こうやって一人でテラスにいるんだ」
純一「だめになったって……あんなに仲良かったじゃないか。断られでもしたのか?」
美也「…………」
62 :
声以外は好き
63 = 58 :
>>62
今すぐ屋上に来い
64 = 1 :
美也「……ねぇ、にぃに。最近、紗江ちゃんと会ったことある…?」
純一「中多さん?──え、最近……っていうとその……」
純一(それは、僕が聞きたいよ……〝最近〟って言葉がこんなに怖く感じるなんて……)
美也「……とりあえず、みゃーは最近、紗江ちゃんのこと見てないよ」
純一「お、おいおい……見てないって…同じクラスだろ?」
美也「………出てないの、最近」
純一「え?」
美也「だから……紗江ちゃん、授業にでてないの」
純一「ば、馬鹿言うなよ……! あの中多さんだぞ!? お利口さんで、可愛らしい中多さんが授業サボるなんて……っ!」
美也「……みゃーもそう思う。でも、そう思ってたのは去年まで…」
純一「……どういうこと、だよ…」
美也「知らないの? けっこう輝日東高では有名だと思うよ……アニメ研究部…しらない?」
純一「アニメ、研究部……?」
65 :
大将ガンバ
66 = 1 :
美也「うん……そこに入ってから紗江ちゃん、色々と変わっちゃって……今はみゃーともそんなに話すこともないよ…」
純一「え、そんなわけ……だってあんなにも美也と仲良しだったじゃないか…」
美也「…………そうだね、ほんとに仲良しだったのに…どうしてこうなったんだろ」
純一「今日も、中多さんはきてないのか……?」
美也「うん……今日は来るって、昨日、街で会った時に言われて……久しぶりに紗江ちゃんと喋って嬉しかったのに……」
純一「……………」
美也「でも、今日はきてないんだよ……全然、姿も見てない……たぶんだけど、またあの男の人たちと一緒に出かけてるんだ…」
純一「お、男の人たち……?」
美也「アニメ研究部の人……はぁ、でもみゃーはちょっとこんなことになるって思ってはいたんだよ、にぃに…
だから、そんなに悲しそうな顔しないでね」
純一「……そうか」
美也「だって、本当に最近は……みんなとおしゃべりできてなくて…逢ちゃんとも最近は喋ってないし」
純一「七咲ともか?」
美也「……逢ちゃんは部活が、ね。色々と最近、不調が続いてるみたいで……それで塚原先輩が付きっ切りで練習してるみたい。
だからみゃーも誘いにくくて…」
67 = 9 :
心が痛い
68 :
この調子じゃ梨穂子もスト子も
期待できないな…
69 :
みゃー……
70 = 1 :
純一「そうか、七咲……部活頑張ってるんだな…」
純一(……本当に、これはどういうことなんだ……みんな、みんな変わってしまってる……
もう、僕が悪いのだろうか……この僕がいること自体が、存在してるのが悪いのかな──)
美也「………」じっ
純一「……ん? どうした、急にこっちみつめて…」
美也「ねぇ、にぃに」
純一「なんだよ、どうした?」
美也「……にぃには、離れていったりしないよね?」
純一「ば、馬鹿なこと言うなよ……僕が美也の前からどっかいくなんてありえるか?」
美也「──そうだけど、そうなんだけど……でも、みゃーはそう思って……
みんなと離れ離れになりつつあるよ……こうやって、一人でご飯を食べてるよ……」
純一「美也……」
美也「──お願いにぃに。にぃにだけは、にぃにだけでも……みゃーから離れないでね」
純一「あ、ああ……わかった。と、とりあえず……一緒に飯食べるか?」
美也「……うん」
71 :
ラブリーは疎遠でもロミオとは付き合わねえよ……付き合わねえよ……
72 = 26 :
スト子…スト子ならきっと…
73 :
なんか怖い
74 :
キラークイーンの仕業か
76 = 9 :
クリリンのAAの気分だ
77 = 1 :
放課後・廊下
純一「………………」すたすた
純一「……………」すたすた
「──ねぇ、昨日のmステみたぁ?」
「──みたみた、でてたよねぇ!すごーい!」
純一「…………」すたすた…
「──おんなじ学校の子がでてるって本当に凄いよね!」
「──そうそう!だって私と同じクラスのあの子がだよ!」
純一「………」すた…
「──そうだよねぇ!だってあの─」
「──梨穂子ちゃんが……」
純一「っ!……」
純一「ちょ、ちょっとそこの……!」
女の子A「え……なに、どうしたの?」
純一「い、いま……梨穂子の名前言わなかった…ッ!?」
79 = 1 :
女の子A「え、うん……言ったけど」
女の子B「誰、この人……?」
女の子A「しらないよ…」
純一(そ、そうだよ……っ!梨穂子が居るじゃないか…!
僕と幼馴染の、あいつなら……アイツなら何も変わってなんか…!)
純一「かわって……」
純一「……君が、その、持ってる奴、なに…?」
女の子A「……これ? これはあれだよ、今大ブレークのRIHOKOのcdだけど……」
純一「CD……?RIHOKO……?」
女の子B「ね、ねぇ……なんか怖いよこの男子……」
女の子A「う、うん……えっと…それだけかな…?」
純一「え……うん……ごめん…」
女の子A「……それじゃ、いこっ」たったった…
女の子B「うん……なんだろね、あの人──」だっだっだ…
女の子A「わかんないよ──」たったった……
81 = 1 :
>>79訂正
女の子A「え、うん……言ったけど」
女の子B「誰、この人……?」
女の子A「しらないよ…」
純一(そ、そうだよ……っ!梨穂子が居るじゃないか…!
僕と幼馴染の、あいつなら……アイツなら何も変わってなんか…!)
純一「かわって……」
純一「……君が、その、持ってる奴、なに…?」
女の子A「……これ? これはあれだよ、今大ブレークの桜井リホのcdだけど……」
純一「CD……?桜井、リホ……?」
女の子B「ね、ねぇ……なんか怖いよこの男子……」
女の子A「う、うん……えっと…それだけかな…?」
純一「え……うん……ごめん…」
女の子A「……それじゃ、いこっ」たったった…
女の子B「うん……なんだろね、あの人──」だっだっだ…
女の子A「わかんないよ──」たったった……
83 = 1 :
純一「………………」
純一「………なに、が…もう……僕、は…」
純一「………………」
純一「…………」
純一「……」
純一「…」
純一「────────」
公園
純一 ふらふら…
純一「………」
純一「……ベンチ、……」すとん
純一「……………」
84 = 1 :
純一「…………」
純一「みんな…みんな、変わってしまった…僕が知らないうちに、全てが僕から遠ざかってしまっていた…」
純一「僕の、僕の知らない数日間で……なにもかも、僕の手が届かない場所に…みんな、みんな……」
純一「森島先輩も……薫も、絢辻さんだって」
純一「中多さんも……七咲も…そして、梨穂子も……」
純一「僕の知らない、僕の知ってない彼女たちになってた……でも、これが現実で……」
純一「僕だけが、違う現実………」
純一「ッ……どういうことなんだよっ……僕は、僕はただ…っ!!」
純一「あの時のっ……あの時のことを忘れようと、忘れようと……した……だけ、なのに……」
純一「しただけ……なのに……」
純一「…………」
純一「……僕は、おかしいのだろうか」
85 = 1 :
純一「独り、知らない場所にいて……知らない現実を知って……」
純一「こうやって……なにもかもしらない自分が……全て悪いんだろうか…」
純一「彼女たちの……色々な部分をすっかり忘れてる自分が、自分が……僕が…」
純一「忘れてしまってる……僕が……」
純一「……居なくなってしまえばいいのだろうか……」
純一「………………」
純一(──僕だけが間違ってる。みんなが合っていて、僕だけが外れている)
純一(──みんな色々な考えを持って、今を生きているのに……僕は違ってしまっている)
純一「…………」すっ…
純一「…………」すたすた…
純一「……」すた…
純一「……もう、もう……だめだ。耐えきれない、僕は……僕はこうやって一人でいるのは…」
純一「もう、無理だよ……」
86 = 73 :
スト子なら…
87 = 9 :
ずんいち・・・
88 = 1 :
純一「もう、ここから逃げ出したい……僕は無理だ……」
純一「忘れよう……全部、全部しらないことにして……僕はもう、いなくなればいい……」
純一「……」
純一「……そうだよ、そうすれば……例えば、ここから……ちょっと踏み出せば…ここからでも──」
純一「──ここから、居なくなれる……」
純一「もう、なにも後悔なんてない……全部終わってしまったんだから……そう、全部」
『……にぃには、離れていったりしないよね?』
純一「ッ……ごめん、美也……僕は、約束は守れそうに……」
純一「……ないよ」
すっ……
89 :
仝
90 = 1 :
ばきっ!
純一「──……ん?ってうぉおおお!? なんか急に乗り出そうとした柵が折れ──」どしん
純一「あたた……なんだ急に、こんなに柵ってもろいものなのか……?」さすさす…
純一「………」さす…
純一「──なんだ、これ?」
純一「ベンチの下に……手紙…?」
純一「…………」きょろきょろ
純一「……誰かの落としものって訳じゃないよな──」ぺら
純一「──え? なんで……」
橘 純一様へ
純一「ぼ、僕の名前が書いてあるんだ……?」
純一「………」
純一「……読んで、みるか…?」かさかさ…
純一「でも、誰か僕と同じ同姓同名の人のやつかも……」かさ…
純一「…………っ」
91 = 1 :
うんこいってきま
92 = 57 :
その辺にしとけ
93 = 71 :
眠る前に戻る
94 = 74 :
>>90
おう!早く帰ってこいよ
96 = 9 :
うんこ代行してきたぞ
97 = 1 :
純一「……読んでみよう」かさっ
『橘 純一様
必要なことはまだ残っています。
なんでも諦めてはだめです。
無知に囚われてはだめです。
頑なな勇気をもってください。
貴方は失ってはいません。
金の仮面より』
純一「………」
純一「なんだこれ……と、とにかく僕を勇気づけたいってことはわかったけど…」
純一「──でもまてよ、これって僕の境遇をわかっているってことじゃないか……!?」
純一「まるで……僕がここにくることが分かってたのかのように、手紙が置いてあって……」
純一「それに、この内容だ……」
純一「…………」
純一「……とりあえず、今日は帰ろう……美也も心配しているはずだ…」
98 = 9 :
スト子はどうしているんだろう
99 = 71 :
金の仮面……一体、何崎さんなんだ…
100 = 1 :
自宅
純一「ただいま……」
美也「あ、にぃに。おそかったねー」
純一「あ、うん……ご飯もう食べたのか?」
美也「ううん、今日はにぃにと一緒に食べようって思って待ってたんだよ~」
純一「…………」
美也「ま。それだけ待った分……みゃーはにぃにからおかずをもらう予定だけどね~にししっ!」
純一「……美也…」すたすた…
美也「んー? どうしたのにぃ──ってきゃっ」
純一「…………」ぎゅ…
美也「……にぃに? ちょっと、いたいよ…」
純一「──ごめん、美也……僕、僕……どこにも行かないからな……っ」
美也「………にぃに? 泣いてるの?」
純一「…………」ぎゅう
美也「……ふぅ、ほーらにぃに…泣かないの。よしよし~」
みんなの評価 : ★★
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