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    元スレさやか「杏子のおしっこ、すごく美味しいよ…」

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    1 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:12:41.67 ID:UVwU1kyg0 (+125,-30,-23)
                    _ U ∴ ol
                   / /∴ U :l
                  |   | U o∴。l
                  |   | : ∴ ol    ゴクゴク!!!!
                  |  ∨∴ U∴U
                 ∧  ∨U o∴ l
                 /  \ ∨∴ oUl   _ノ!
                 | (゚ ) Y ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_ ノ
                 |      ̄ ̄ ̄| ̄
                 》         }
                /         /
                /         │
               │         │
    3 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:13:51.83 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-207)
    天気の良い昼下がり、見滝原郊外のテニスコート。
    使い込まれたノートに、ポッキーを咥えた杏子が何やら書き込んでいる。

    杏子 (んー……。『甘みはつよいが、あと味はすっきりしていてのみやすい』と……) カリカリ

    さやか「ふぃー、トイレ混んでて参った参った……ん?」テクテク

    さやか「杏子ー? 何そのノート、前も見た記憶あるけど」

    杏子「あっ……! いやこれはだな……」ササッ

    さやか「何さ、隠す必要無いじゃん」ヒョイッ

    杏子「おいこらっ!」

    さやか「ほほう?『お菓子メモ』?」

    杏子「勝手に見るなって!」ジタバタ

    慌てる杏子の額を片手で押さえながら、ぺらぺらと捲る。

    さやか (……なるほど。食べたお菓子の記録をつけてるんだ)

    さやか (相変わらず字は汚いなー)

    杏子「かーえーせーよーっ!」バタバタ
    4 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:13:58.34 ID:BLfbJfkf0 (+0,+0,+0)
                            ', ;l: ll kr'´ ィイィ彳彳彳彳
                             ヾ州ィイイィ彳彳彡彡彡
                   _ __      ,′        ``ヾミミミ
                ,. '´;:.:.:.:.::::::::.:.:.``ヽ  ,′     -‐ミミヽ/ミミミミミ
             ,. '´..:.:.:,. -─‐‐- 、;;;:;:.:ヽ〈           ,′ミミミミヽ
             / .:.:.:.:.:.く        ``ヾ「ヽヽヾミニ二二ミヽ `ヾミミミ
           ./ .:.:.:.:::::::::::::〉  ∠二二ニ彡' V/ T TTにニニニニニニニニニ====
           / .:.:.:.:::::::::::::::/     -='ぐ  /   l ||¨´ ̄``       . :;  そんなことを言うのは
         / .:.:.:.::::::::::::::::/     '''´ ̄` /   `Y´           . ;..:
        ,′.:.:.:.:::::::::::::〈          ヽ____ノ',           .;: .;:     この口かっ……んっ
        i .:.:.::::::::::::::::::::::',         ,;;;'ハミミミヽヽ        .,.:; .; :.;:.
          ',.:.:.:.:/´ ̄`ヽ;;;',        .;;;'  ``ヾミヽ j!     ,. ′.;: .;:. :
         ',.:.:.:ヽ い( ミj!              )ミミj 、 、 ', ., 、:, 、 .; :.
          ',;;;:;:;:入    _       ..:;.;:.:;..:`Y ミj!  、 、 ', ., 、:, 、
          ';;;:;:.:  `フ´  _ノ    . ;: .;: .; :. ;:. ;:.`Y´  、 、 ', ., 、:, ,. '´
           Lノ´ ̄  , ィ´  .:; .:; . ;:. ;:. ;: .;: .; :. ;:. ;} 、 、 ', ., 、:,,.: '´
          ノノ   ____\ ;.: .;: . :;. :;. :;. :; .;: .;: .;人 _; :; :; ィ´`ヾ
       ,.  '´         ̄ ̄``¨¨ー',:;;,,:,;:,;,. '´ /;;;;;;;;;;;;;;;/   ',
    5 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:14:54.95 ID:L/9QkhET0 (+22,+27,+0)
    さやさやあんあん!
    6 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:19:58.97 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-158)
    さやか「ふむ、たまにコソコソ書き込んでたのはこれだったか……。あんた意外とマメなとこあるね。ほい」

    杏子「い、いいだろ別にっ……」ガシッ

    差し出されたノートを奪い取り、胸元に抱える。

    さやか「悪いなんて言ってないじゃんさー。すぐいじけるんだから……」

    さやか (でもそこがかわいいとこでもあるんだけど)

    杏子「……だって……変じゃねーか?」

    さやか「え、どして? あんたがお菓子に人一倍こだわりあるのは知ってるもん。面白いと思うよ?」

    杏子「………」

    さやか「うーん。杏子がどんなもの食べて、どんなふうに感じてるか……。さやかちゃん、すっごく興味があるなー?」

    杏子「う……」

    さやか「ちょっと読ませてくれたら、あたしすっごく嬉しいなー、なんて……?」

    杏子「ぐ……」

    さやか「ね、駄目かな……?」

    杏子「………はぁ、分かったよ……ほら」ヒョイ

    さやか「ありがとっ!」
    7 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:20:36.15 ID:L/9QkhET0 (-13,-3,+0)
    あんあん!
    8 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:25:08.86 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-174)
    さやか (ほうほう……。よく見ると簡単なコメントと共に、★5つで評価してある……。Amazonみたい)

    さやか「今書いてたのは……これか、今飲んでた『はちみつレモン』だね」

    杏子「ああ……。復刻版? とかで何か新製品らしかったから買ってみた。結構うまいよ。
       10年ぐらい前の話らしいし、元々どんな味なのか知らないけどね」

    さやか「ふぅん……。一口貰える?」

    杏子「! あ、ああ……ほら」ヒョイ

    さやか「さんきゅー! どれどれ……」コクコク…

    杏子 (………)

    飲み口を咥える唇に、ちょっとだけ目がいってしまう。

    さやか「んー、んまいね! 名前そのまんまって感じだけども」

    杏子「あ……そうだな。レモンが後味スッキリしてていいよ」

    さやか「でも、これが★3ですか……。わりと評価厳しいのねー」

    杏子「まあな。完全にあたしの好みで書いてるから、結構適当だけど」
    9 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:26:42.01 ID:L/9QkhET0 (-13,-3,+0)
    あんあん!
    10 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:29:26.87 ID:L/9QkhET0 (-13,-3,+0)
    あんあん!
    11 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:30:26.03 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-235)
    さやか「てかこれ、お菓子扱いなの? 飲み物だけど」

    杏子「ん、ちょっと前からジュースにも手を広げたんだよ。最近何でもかんでも……なんだっけ、あれ。
       アセなんとかケーなんとかってやつ……人工物質?」

    さやか「人工甘味料のこと? アセルスファムだかアセスルファムだか……忘れたけど」

    杏子「そうそうそんなやつ。あれが入ってるマズ~いやつばかり増えてるからさ……。
       買うときに必ず確認するようになっちまって。それ以来ジュースにもちょっとこだわりが出てきた」

    さやか「不味いかな? ちゃんと甘いし、カロリー低くて太らないし良いことばっかだと思うんだけど」

    杏子「……はっ、さやか程度の舌じゃ分かんねーか、あのエグい後味が」

    さやか「こんにゃろ、たかだか100円そこらのジュースの味がどうこうで偉そうにするんじゃないやい」

    さやか「それにほむらなんか、むしろ『砂糖っぽくない、この甘さがクセになるのよ』とか言ってた気がするけどなぁ」

    杏子「毎日毎食カップヌードルとコーヒーだけで生きてるヤツと一緒にしないでくれよ……」

    さやか「あー、うん。それは言ってからちょっと思った」
    12 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:35:40.14 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-252)
    さやか「他にも飲み物は……」ペラッ

    さやか「あった。『キリンコーラ』? 何これ」

    杏子「キリンのコーラ」

    さやか「うん」

    杏子「……いや、そのまんまなんだ。キリンが出してるコーラだよ」

    さやか「キリンってビールの?」

    杏子「そうそう。この前コンビニ行ったら置いてあって、初めて見たもんでとりあえず。
       刺激が緩めで飲みやすい感じのコーラだったよ」

    さやか「へー、見たこと無いな……どこのコンビニ?」

    杏子「駅の裏の……って、もうそこには置いてなかったぞ」

    さやか「マジですか、そんな不味い……わけじゃないんだよね? 同じく★3だし」ペラッ

    杏子「ああ。何でだろうな……」

    さやか「あ、『なっちゃん 朝MIX ピーチ&ブルーベリー』はあたしも飲んだ! おいしかったよねー」

    杏子「それはかなり好みだったよ」
    14 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:37:40.93 ID:PJ6kEu+90 (+19,+29,+0)
    さやあん
    15 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:41:02.29 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-228)
    さやか「あれ? これ、名前だけしか書いてないよ。『冬のコアラのマーチ 焦がしミルク』?」

    杏子「まだ食ってないからな」

    さやか「予定ってこと?」

    杏子「そーゆーことだ。今月発売で……たしかもう出てるはずだな。でも、電子レンジが必要なんだよ」

    さやか「電子レンジ? コアラのマーチって、あのコアラのマーチでしょ?」

    杏子「そうだけど、冬のバージョンはレンジで暖めて、中のチョコを溶かして食べると美味いようにできててさ。
       電子レンジ持って無いし、レジで暖めて貰ってもすぐ冷めちゃうし、ちょっと手が出しにくくて」

    さやか「毎年あるってこと?」

    杏子「去年もあったよ。たしか……『キャラメルオレ』だったか? うまかったぞ」

    さやか「へー、面白そう……。ねね、帰りに買っていこうよ、あたしの家で暖めてさ」

    杏子「! へへ、それは嬉しい提案だな……。一緒に食べよーぜ」

    さやか「うん!」
    16 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:46:59.54 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-294)
    さやか「こうして見ると……わりかしハイペースで記録が増えてるよね。いつから書いてるの?」

    杏子「え? どうだろ……。覚えてないけど、もう30か40冊ぐらい書いたんじゃねえかな……」

    さやか「うお、そんなに続けてたんかい……。何でも三日坊主なさやかちゃんとしてはちょっと尊敬するかも……」

    杏子「……他に趣味もねーからな。暇さえあれば食ってるから、まあ初めて食った菓子だけでも、いつの間にか、ね」

    さやか「趣味ねぇ……」

    さやか (あたしは恭介のせいでちょーっとだけクラシック曲に詳しくなったぐらいだし……やっぱり何も無いかなあ)

    杏子「生きるってのと食うってのは同じようなモンだからな。あたしん中じゃうまいお菓子を食うのは、
       人生最大の趣味だよ。お菓子のためなら死ねるっ!」

    さやか「あはは、こりゃ筋金入りだわ……」

    杏子「まだまだ食べてみたいものも一杯あるんだ。例えばほら、この前マミがお土産買ってきたろ。
       何だっけ、三角形でやーらかくて甘いの」

    さやか「……もしかして生八つ橋のこと?」

    杏子「そうそうそれだ! あれを食って衝撃を受けたね、こんな美味い菓子を今まで知らなかった自分が悔やまれてならねーって」

    さやか「確かにあれは、メロメロにされてしまう気持ちが分からなくもないわね」

    杏子「そういうわけで、土産物のお菓子ってのも気になってきたんだよなあ。
       いろんな所に出かけて、いろんな物を食べてみたいよ」
    17 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:49:24.93 ID:L/9QkhET0 (-13,-3,+0)
    あんあん!
    18 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:52:58.68 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-180)
    さやか「お菓子のためにお出かけかー。面白そうだけど、結構お金かかるんじゃない?」

    杏子「そーなんだよな。だから、あたしバイク欲しいと思ってるんだ」

    さやか「バイク?」

    杏子「ガソリン代かかるけどさ、電車とかよりは結構気ままに食べ歩きできそーじゃん?」

    さやか「いいねー、楽しそうだし……カッコよさそうだ、杏子。免許はちゃんと取りなよ?」

    杏子「分かってるって……。警察に追われるめんどくささは、身を以て知ってるからな……」

    さやか「ああ、そうよね……」

    さやか「……あれって、16歳からだっけ。乗れるの」

    杏子「そうだな。だからまだ、先の話だよ」

    さやか「安全運転しなさいよ? 杏子が怪我してお見舞いに行くとか嫌だよ、あたし」

    杏子「よほどの事故じゃなきゃ、魔力で回復できるだろ?」

    さやか「いやそりゃそうかもしれないけど……」
    19 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:55:42.68 ID:L/9QkhET0 (-13,-3,+0)
    あんあん!
    20 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 18:58:32.79 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-251)
    さやか「……それにしても、ちょっと安心したよ。暇な時何してんのか聞いてもさ、いつもあんた何もしてないって言うから」

    杏子「ん? いや、何もしてないぞ。ゲーセン行くか、魔女と仲良くするかぐらいだし」

    さやか「うーん、そうなんだろうけど……。ま、いいの、あたしの気持ちの問題だし」

    杏子「……? 何だそりゃ……」

    さやか「それよりさ、もう一試合しない? そろそろ体力も回復したし」

    杏子「ああ、かまわねーけど……。さやか強すぎるんだよな、全然勝てねえ」

    さやか「あたしも慣れてるだけで大したこと無いんだけど……。杏子もやってるうちに上手くなってきてるじゃん」

    杏子「そーかもしれんが……」

    さやか「……ふむ、ようし。さやかちゃんがいいエサをぶら下げてさしあげましょう。
        大サービスで、杏子が勝ったら何でも……一つだけ言うこと聞いてあげるよ?」

    杏子 (!? 何だと……?)

    杏子「……すげーうまい話に聞こえるけど、それあたしが負けたらどうなるんだ?」

    さやか「もちろん、立場が逆になるね?」ニヤリ

    杏子「だよなぁ……。うん、でもまあいいや、やろうぜ」

    さやか「お、乗ってきたなっ!」

    杏子「賭けるモンがあると、あたしはひと味違うってことを教えてやるよ」
    21 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:04:14.96 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-143)
    杏子「っりゃ!」パシュッ

    力一杯返される杏子のストロークを、

    さやか「ほいっ」ポン

    軽くさやかがネット際に落とす。

    杏子「あっと!」ポコン

    それでも杏子は犬のように齧り付いて球を拾うが、

    さやか「そりゃっ!」パシンッ!

    うまくロブを打たれ、後ろに消えていく球を見送った。

    杏子「ああっ……!」

    さやか「よっしゃー、40-15!」

    杏子「くっそ卑怯だろ! 毎回毎回あたしの居ないとこにばっか打ちやがってっ!」

    さやか「いやいやそういうゲームですし……。もうちょっと予測して動かなきゃー」

    杏子「ぬぐぐ……」
    22 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:08:06.23 ID:L/9QkhET0 (-13,-3,+0)
    あんあん!
    23 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:10:05.09 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-182)
    何度か力業で杏子が押し切るも、そのままさやか優位で試合は運び。

    ゲームカウント5-2、ほぼ詰んだ最後のゲームにも関わらず、
    デュースに持ち込み杏子は気合いのみで粘っていた。

    杏子「っはぁ、はぁ……」

    杏子 (くっそ、絶対に負けらんねぇ……! 次取られたら終わりだ!)

    息を荒げながら、いつになく真剣な目がさやかを見据えている。

    さやか (むーう、そろそろ決めとかないと、あたしも体力的にやばいのよね……あきらめのわるいヤツめ)

    さやか (……よしっ)

    さやか「行くよっ!」

    杏子「来いっ!」

    さやかはひょいと、ボールを軽くトスし、

    さやか (決めちゃるっ!) バシッ!

    最後のつもりで…全力でラケットを叩き付ける。

    杏子 (うお、速っ) パシッ

    疲れのせいか、先ほどから落ちていた球速が突然復活し…
    それに驚きながらも、危なげな動きでなんとかレシーブする。
    24 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:13:59.17 ID:L/9QkhET0 (+18,+28,+0)
    さやさや
    25 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:15:35.20 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-212)
    さやか (さすがに返されるかっ……!)

    お互い、つらい顔をしながらもラリーは続く。
    片方は冷静な判断で、他方は燃え上がる闘志を頼りにして。

    さやか (くそう、何だかんだで決まらないな……)

    さやか (ん? これって……)

    ともかく反射でもって球を追いかけようという姿勢のせいか、まさしく背水の陣であるゲーム状況のせいか。
    杏子の立ち位置は、じりじり前にずれて来ていた。

    多分、本人は気づいていない。

    さやか (……そろそろかな?)

    杏子は相変わらず力押しだ。だが疲れが出ているのは向こうも同じようで、
    そう返球するのに苦労は感じない。

    さやか (このまま待っていればそのうち……)

    さやか (来たっ!)

    そして……実にいい高めの球が返されたところを、逃すことなく捕らえ、

    さやか (とどめだーっ!) バシンッ!

    力強く相手のコートにスマッシュを打ち込んだ。
    26 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:16:00.55 ID:hsFljQha0 (+27,+29,-2)
    ビックリするほど普通にいいじゃないか
    27 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:16:23.10 ID:L/9QkhET0 (+18,+28,+0)
    さやさや
    28 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:16:36.23 ID:2McEOsik0 (+7,+19,-3)
    スレタイ詐欺
    29 : 忍法帖【Lv= - 2011/10/30(日) 19:16:54.93 ID:O1HROdxI0 (-21,-9,-1)
    はよ
    30 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:21:08.42 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-109)
    杏子「っ!」

    そこでようやく杏子は自分の過ちに気づくが、反応が間に合わない。

    横目で睨むボールは既に遠く、きっとこれでゲームは終わりだろう。

    だが……

    杏子 (くっ……! 届かない……いやでもっ!)

    このまま終わらせたくはない。何としてでも勝ち取りたい。

    その想いが、杏子の眠れる本能を呼び覚まし…

    杏子「っらああぁ!!」ブンッ

    ザシュッ… ポテッ

    いつしか召還した槍の切っ先で、ボールを真っ二つに切り裂いていた。

    さやか「……はい?」

    杏子「………あ、やべっ」
    31 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:22:26.09 ID:L/9QkhET0 (+13,+23,+0)
    あんあん……
    32 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:26:54.51 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-232)
    さやか「もー、なーにやってんのあんたは……。ボール勿体ないじゃん」

    杏子「いや、その、悪い……。必死になってたらつい……」

    さやか「まあいいけどさ。危ないからもうやめてよ?」

    杏子「ああ……。でも実際、もっと重くて長くないと振り回しづらいんだよなあ……」ブンッ

    杏子「……最初から槍でやったら勝てる気がする」

    さやか「そりゃ長い方が届くかもしれないけど。何かあたしだけ不利なような……いやそうでもないか?」

    杏子「なんなら一本貸すよ?」

    さやか「そんな花形満みたいなテニスはやりたくないです……。第一、ボールがスライスされる問題は解決してないじゃん」

    杏子「それもそっか」

    さやか「ま。とりあえず、この試合はさやかちゃんの大勝利に終わったわけですが。ねぇねぇ杏子ちゃんどんな気分?」ニヤニヤ

    杏子「……くっ、調子に乗りやがって」

    さやか「ほっほっほ、あたしに挑戦するなら、あと3年は精進するがよかろう!」

    杏子「いつか潰す…いつか潰す…」ブツブツ

    さやか「そんじゃそろそろ帰ろっか。借りてる時間も終わるし」

    杏子「あ、そうだな。……帰り、コンビニ寄るの忘れんなよ?」
    33 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:28:55.27 ID:L/9QkhET0 (+18,+28,+0)
    さやさや
    34 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:31:59.69 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-198)
    ――その日の夜、美樹邸――

    杏子「な、なぁさやか……」

    薄暗い。机のランプだけが、部屋を淡く照らしている。

    さやか「んー?」

    杏子の足下で、ごそごそと作業をしながら気のない返事。

    杏子「やっぱり……やめない? これ……」

    ベッドの上。裸で大きく広げたまま、縄跳びに縛られた両腕を揺らす。
    思いの外……しっかりと結ばれているようだ。

    さやか「えー? 賭けに負けたあんたが悪いんじゃん?」

    杏子「それは……そうなんだけど……! こんなことするなんて……」

    さやか「……よしっと。これでいいかな」

    最後の足の拘束を終え、満足げな表情で立ち上がる。

    さやか「ふむ………」ジロジロ

    杏子「う、そんなに……見るなよっ………///」

    ぷいっと横を向き、赤い顔を隠そうとする。

    さやか (あはは、かーわいっ。その仕草がもう……たまらないんだよ、杏子………)
    35 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:33:14.16 ID:L/9QkhET0 (-13,-3,+0)
    あんあん!
    36 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:37:27.42 ID:L/9QkhET0 (+22,+27,+0)
    さやさやあんあん!
    37 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:37:44.81 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-192)
    ギシッ…

    杏子「あ……っ」

    緩む頬を押さえられないまま、さやかはゆっくりと杏子のお腹に馬乗りになる。

    さやか「あんた、いつ見てもきれーなカラダしてるよね……。
        柔らかすぎず、締まっていて……でも硬すぎない、そんなカラダ」

    杏子「へ……へんなこと言うなよっ!」

    慌てる様が面白い。

    さやか「ホントのことしか言ってないよ……? 杏子、いつもはもっと素直なのに。どうしたの?」

    杏子「だ、だって……。縛られてるって何か……恥ずかしい……。ヘンタイっぽいじゃんか……///」

    さやか「そう……? でも……」モミッ

    杏子「んぁっ……!」

    呼吸と共に緩やかに上下する、まだまだ小振りな両胸を揉みはじめる。

    さやか「ほらー、やっぱり。……いつもより、感じてる」

    杏子「あっ……ん、そんな、こと………ないっ」

    さやか「はは、嘘ばっかり。ヘンタイっぽいんじゃなくて、ヘンタイさんじゃん……」
    38 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:39:17.03 ID:L/9QkhET0 (-13,-3,+0)
    あんあん!
    39 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:42:09.39 ID:4Zg74IvY0 (+19,+29,+1)
    ヘンタイさやかちゃんあんあん!
    40 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:43:16.99 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-170)
    杏子「そ、それ……はっ、さやかが………んっ……こんなこと、する……んむっ!?」

    荒い吐息で説得力のない言い訳をする唇を唇でふさぎ、無理矢理黙らせた。

    杏子「ン………」

    目を閉じ、なすすべ無く受け身な杏子の口の中を、さやかの舌が蹂躙する。

    さやか (んふ……。いつ味わっても、甘いな……杏子の口の中。チョコレートの味がする……) レロッ…

    それはきっと、さっき同じお菓子を食べたさやかも同様であるに違いなかったが…

    さやか (何でかな……。もっと……美味しい………)

    特に理解をするつもりもなく、本能に任せるままに嘗め続けた。
    41 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:44:43.66 ID:L/9QkhET0 (+22,+27,+0)
    さやさやあんあん!
    43 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:48:18.11 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-142)
    杏子 (あっ……上あごが………)

    杏子 (へ………変に、されちまう……っ!)

    てろてろと注がれる唾液を味わいながら、杏子は口の中だけでなく…
    自分の意識まで嘗め溶かされているような錯覚を感じる。

    杏子「ンンー………」

    それをただ受け入れてぼうっとしていると、

    コリッ

    杏子「ンフッ! ンーー……!」

    急に、摘まれた乳首の感触にびくりと目を開ける。

    目の前にあるさやかの両眼が、いたずらっぽく笑っているのが見えた。

    杏子「ムゥ………」

    ちょっと抗議を込めてにらみ返すも、

    コリリッ

    杏子「ンフゥ!」

    さらなる追撃に、簡単に屈してしまう。

    杏子 (な、なんだよこれっ……?)
    44 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:48:56.20 ID:gydWa2+c0 (-20,-8,-2)
    これは支援
    45 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:49:17.86 ID:L/9QkhET0 (-13,-3,+0)
    あんあん!
    46 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:54:18.39 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-246)
    杏子 (こんなに………感じるもんだったか……?)

    そう、急に責められた驚きもあるが…
    それよりも、妙に反応の良い自分の身体に驚いていた。

    杏子 (やっていること自体は……いつもとそんな変わらないんだけど………)

    ぐっと、縛られた四肢に力を入れてみる。
    手首に足首に、巻き付いた縄の締め付けを実感し、自分では逃れられないことを確かめると…

    杏子 (う………///)

    その感覚に、きゅんと心が締め付けられる自分が居る。

    期待感? 恐怖感?
    良く分からないが、なぜかいつもより自分の心音が高鳴っていることは否定できない。

    杏子 (こんなの……う、嘘だろっ………)

    杏子 (さやかの言うとおり、ヘンタイじゃん、あたし……!?)

    おかしいことだ、悪いことだという特に根拠のない理性が少し頭をかすめるも…

    杏子 (あうっ、ん……!)

    次々とやさしく加えられる刺激に、間違いなく感じている身体を誤魔化すことはできず。

    杏子 (認めたく……ねーけど………)

    早くも杏子は、さやかに全てを握られる心地よさを覚えはじめてしまっていた。
    47 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:56:33.69 ID:U6Ssux+g0 (+14,+29,-4)
    「ふぅ…」
    48 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:57:13.09 ID:hsFljQha0 (+13,+25,-1)
    やるじゃん
    49 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 19:57:18.43 ID:L/9QkhET0 (+22,+27,+0)
    さやさやあんあん!
    50 : 以下、名無しにか - 2011/10/30(日) 20:00:04.56 ID:UVwU1kyg0 (+95,+30,-225)
    さやか「ぷはっ……」

    随分と楽しんだ後で、さやかがようやく口づけをやめる。

    顔を上げるにつれ、つつー、と。二人の唾液が杏子の首元をなぞった。

    さやか「……杏子、だぁ~い好き………」サラッ…

    赤い髪を軽くなでつけながら呟く。

    杏子「あ……あたしも………好きだっ……!」

    とろけきった目でそれに応える。

    杏子「だから……その、さ………」モゾッ…

    目を伏せつつ、もどかしそうに身体を捩り『はやく、もっと欲しい』とアピールする杏子。

    さやか「なぁーに、もうおねだりー?」

    杏子「だってっ………///」

    さやか「ふぅん。……よいしょっと」

    さやかは杏子のお腹の上をまたぐ恰好から、左右にぱっかりと開かれた杏子の脚の間へと腰を移した。

    さやか (……ははは、すごいじゃん、これ)

    うっすらと毛の生えたその場所は、さやかの予想以上の粘液を滴らせて誘っていた。
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