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元スレさやか「杏子のおしっこ、すごく美味しいよ…」
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マミ「私は欲しいな。いつでも、いくらでも、手に入るだけ」
杏子「………」
マミ「もう一人じゃないって言えるけど……やっぱり、ね。夜は、不安なの」
マミ「キュゥべえを抱えて寝てみたこともあるわ。でも、あれは。ぬいぐるみよりも冷たかった」
マミ「……やっぱり、人じゃないとダメね。
こうして、添い寝して貰うって、なんでこんなに心が安まるんだろ……」
杏子「マミ………」
マミ「ね、だから……お願い。寝ている間、私を暖めてほしいの……佐倉さん」
杏子「………はぁ」
杏子「……とりあえず、今夜だけ……な」モゾッ
くるっと寝返り、杏子もマミの身体に腕を回す。
マミ「………うん。ありがとう」
マミ「ふふっ」ナデナデ
杏子「………」
杏子「………」
マミ「もう一人じゃないって言えるけど……やっぱり、ね。夜は、不安なの」
マミ「キュゥべえを抱えて寝てみたこともあるわ。でも、あれは。ぬいぐるみよりも冷たかった」
マミ「……やっぱり、人じゃないとダメね。
こうして、添い寝して貰うって、なんでこんなに心が安まるんだろ……」
杏子「マミ………」
マミ「ね、だから……お願い。寝ている間、私を暖めてほしいの……佐倉さん」
杏子「………はぁ」
杏子「……とりあえず、今夜だけ……な」モゾッ
くるっと寝返り、杏子もマミの身体に腕を回す。
マミ「………うん。ありがとう」
マミ「ふふっ」ナデナデ
杏子「………」
マミ「………zzzz」
杏子「寝ちまった、か……」
杏子 (まぁ……マミは、優しいよな。昔から)
杏子 (この温もりに、ぬるま湯に浸かってるのは……気持ちいーけど)
杏子 (マミが求めてんのはあたしじゃなくて……多分。人なら、誰でも良いんだろうな……)
ノソッ
一人、ベッドから抜け出して立ち上がる。
杏子「はぁ……。何か、食いモンねぇかな……」
夕飯も食べ、風呂にも入り、幸せのさなかにいるはずが……何かが足りなかった。
杏子 (さやかん家なら……いくらでも、お菓子あんのにな……)
そう。甘いものが足りなくて、何とも眠れない……
杏子 (冷蔵庫に、何かあるかな?)
ヒタ… ヒタ…
足音を殺してキッチンに向かう。
一人暮らしサイズの小振りな冷蔵庫を開けると、ぶうんと低い音がした。
杏子「寝ちまった、か……」
杏子 (まぁ……マミは、優しいよな。昔から)
杏子 (この温もりに、ぬるま湯に浸かってるのは……気持ちいーけど)
杏子 (マミが求めてんのはあたしじゃなくて……多分。人なら、誰でも良いんだろうな……)
ノソッ
一人、ベッドから抜け出して立ち上がる。
杏子「はぁ……。何か、食いモンねぇかな……」
夕飯も食べ、風呂にも入り、幸せのさなかにいるはずが……何かが足りなかった。
杏子 (さやかん家なら……いくらでも、お菓子あんのにな……)
そう。甘いものが足りなくて、何とも眠れない……
杏子 (冷蔵庫に、何かあるかな?)
ヒタ… ヒタ…
足音を殺してキッチンに向かう。
一人暮らしサイズの小振りな冷蔵庫を開けると、ぶうんと低い音がした。
ゴソゴソ…
杏子 (うーん、材料ばっかだな……)
杏子 (前は結構、食べかけのケーキが残ってたはずなんだが……)
まっ暗な部屋で眩しく輝く箱の中を探すが、そんなに嬉しい物が入っていない。
杏子 (……なんだコレ。ジャム? ……ううん、嘗めるのはなあ)
杏子 (あ、でもパンがあれば……。いや、でも冷蔵庫じゃないよな、どこだ……?)
そうして、無防備に冷蔵庫をあさる杏子の後ろに、
ぼんやりと暗い影が近づいてきて…
杏子「うーん、何もねぇな」
「何をお探しかしら? ネズミさん」
杏子「えっ!?」クルッ
シュルルルル…
杏子「あうっ!」ギシッ…
気づいたときには、リボンで全身をぎっちりと捕らえられてしまった。
マミ「こーらっ。まったく、相変わらず手癖が悪いわね」
杏子「マ、マミ……。起きてたのか……」
杏子 (うーん、材料ばっかだな……)
杏子 (前は結構、食べかけのケーキが残ってたはずなんだが……)
まっ暗な部屋で眩しく輝く箱の中を探すが、そんなに嬉しい物が入っていない。
杏子 (……なんだコレ。ジャム? ……ううん、嘗めるのはなあ)
杏子 (あ、でもパンがあれば……。いや、でも冷蔵庫じゃないよな、どこだ……?)
そうして、無防備に冷蔵庫をあさる杏子の後ろに、
ぼんやりと暗い影が近づいてきて…
杏子「うーん、何もねぇな」
「何をお探しかしら? ネズミさん」
杏子「えっ!?」クルッ
シュルルルル…
杏子「あうっ!」ギシッ…
気づいたときには、リボンで全身をぎっちりと捕らえられてしまった。
マミ「こーらっ。まったく、相変わらず手癖が悪いわね」
杏子「マ、マミ……。起きてたのか……」
マミ「夕飯が足りなかったのなら、おかわりすれば良かったじゃない」
杏子「う……夕飯じゃなくて、その、お菓子が……」
マミ「お菓子?」
杏子「何か、甘いモン食ってないと落ち着かなくてな……」
マミ「………だからといって、勝手に冷蔵庫を漁っていいものかしら?」
杏子「そ、それは悪かったって……。でもホント、眠れなくってさ……」
マミ「あなた、四六時中お菓子食べてるものね。さすがに身体に悪いんじゃない?」
杏子「そうか? 太らない体質っぽいし……。マミとは違って」ボソッ
マミ「……はい? 何か言ったかしら、愉快な台詞が聞こえたような」
杏子「あっ! いや、何でも……!」
マミ「今私は怒ってるのよ……? もっと怒らせると……」
ギチッ
杏子「んあっ……」
リボンの拘束がきつくなる。
杏子「う……夕飯じゃなくて、その、お菓子が……」
マミ「お菓子?」
杏子「何か、甘いモン食ってないと落ち着かなくてな……」
マミ「………だからといって、勝手に冷蔵庫を漁っていいものかしら?」
杏子「そ、それは悪かったって……。でもホント、眠れなくってさ……」
マミ「あなた、四六時中お菓子食べてるものね。さすがに身体に悪いんじゃない?」
杏子「そうか? 太らない体質っぽいし……。マミとは違って」ボソッ
マミ「……はい? 何か言ったかしら、愉快な台詞が聞こえたような」
杏子「あっ! いや、何でも……!」
マミ「今私は怒ってるのよ……? もっと怒らせると……」
ギチッ
杏子「んあっ……」
リボンの拘束がきつくなる。
さすがに持ち前の特性だからか。あるいは、使い方次第で物をも切れるリボンを、
人に巻き付けることに慎重になっているのか。
全身をぐるぐると、リボンで乱雑に絡め取るだけ。
一見そう見えて、中のリボンは実に繊細に身体を縛り付けていた。
腕や足の一本一本を巻き取り、それぞれ全体に均等な圧力を与えて締め付ける
優れた工業機械でも、こうはうまくいかないだろう。
杏子 (うっ………この感覚、ヤバいかも……)
杏子 (っくそ。……変な気分にされちまうじゃねえか)
身体に刻まれてしまった、甘い記憶が呼び起こされる。
杏子 (……あれが、最後だったよなぁ、さやかと……やったのは)
杏子 (………あたしが楽しんでるだけだった? のが悪かった? わけじゃ、ないよな……)
もう諦めたはずなのに、いつまでたっても、さやかのことを忘れられない。
うつろな目線で、いろんなことを考えていたら……
マミ「佐倉さん? どうしたの、黙り込んで。何か言うことは?」
杏子「!」
怪訝がるマミの一言で、現実に戻された。
人に巻き付けることに慎重になっているのか。
全身をぐるぐると、リボンで乱雑に絡め取るだけ。
一見そう見えて、中のリボンは実に繊細に身体を縛り付けていた。
腕や足の一本一本を巻き取り、それぞれ全体に均等な圧力を与えて締め付ける
優れた工業機械でも、こうはうまくいかないだろう。
杏子 (うっ………この感覚、ヤバいかも……)
杏子 (っくそ。……変な気分にされちまうじゃねえか)
身体に刻まれてしまった、甘い記憶が呼び起こされる。
杏子 (……あれが、最後だったよなぁ、さやかと……やったのは)
杏子 (………あたしが楽しんでるだけだった? のが悪かった? わけじゃ、ないよな……)
もう諦めたはずなのに、いつまでたっても、さやかのことを忘れられない。
うつろな目線で、いろんなことを考えていたら……
マミ「佐倉さん? どうしたの、黙り込んで。何か言うことは?」
杏子「!」
怪訝がるマミの一言で、現実に戻された。
杏子「えっとその、悪かった……。ごめんなさい」
マミ「よろしい。ちゃんと謝ればいいのよ」
杏子「悪いついでに一つ頼みがあるんだけど……」
マミ「お菓子は与えないわよ?」
杏子「いや、そうじゃなくて……。このまま、縛ってて、もらえねーかなって………///」
マミ「………え?」
杏子「そそそその! 変な意味じゃなくってだな!」
マミ (……? 変な意味って何かしら………)
杏子「こここ、このままだと……自分で……我慢できそうになくってさ、お菓子」
マミ「………」
マミ (本当に、病気に近いのかしら……。ちょっと心配だけど)
マミ「……はぁ。何言ってるのよ、もう」
ドサッ
杏子「あっ……」
あきれるため息と共に、マミはリボンを消してしまった。
マミ「よろしい。ちゃんと謝ればいいのよ」
杏子「悪いついでに一つ頼みがあるんだけど……」
マミ「お菓子は与えないわよ?」
杏子「いや、そうじゃなくて……。このまま、縛ってて、もらえねーかなって………///」
マミ「………え?」
杏子「そそそその! 変な意味じゃなくってだな!」
マミ (……? 変な意味って何かしら………)
杏子「こここ、このままだと……自分で……我慢できそうになくってさ、お菓子」
マミ「………」
マミ (本当に、病気に近いのかしら……。ちょっと心配だけど)
マミ「……はぁ。何言ってるのよ、もう」
ドサッ
杏子「あっ……」
あきれるため息と共に、マミはリボンを消してしまった。
マミ「バカね。我慢は、自分で覚えなきゃ意味がないでしょうが」
杏子「う、そう……ですね………」
マミ「お菓子だってね、食べたいなーって思うのは別に悪い事じゃないわ。
私だって、今も頭にケーキを思い浮かべれば、そりゃよだれがでてくるわよ」
マミ「でも、そこでぐっとこらえるから……うふふ。後で食べたとき、とびきり幸せに感じるのよ」
杏子「そういう、もんかねぇ………」
マミ「そういうものよ」
杏子 (よく……我慢、できるよなぁ。マミは)
杏子 (………多分、泣くのもずっと我慢してるような、そんなヤツ……)
杏子 (あたしは……。食べて、寝て、………さやかと遊んで)
杏子 (自分の望むままに、ヒトの三大欲求を余すことなく満たさなきゃ……)
杏子 (そうでなきゃ、生きている実感が得られない)
杏子 (……さやかだって。そうだったはずだ)
杏子 (魂もがれて抜け殻にされちまった、その事実を受け入れて以来)
杏子 (似たもの同士で生きている実感を確かめあう、そーいう関係だと……思ってたんだけどな)
杏子「う、そう……ですね………」
マミ「お菓子だってね、食べたいなーって思うのは別に悪い事じゃないわ。
私だって、今も頭にケーキを思い浮かべれば、そりゃよだれがでてくるわよ」
マミ「でも、そこでぐっとこらえるから……うふふ。後で食べたとき、とびきり幸せに感じるのよ」
杏子「そういう、もんかねぇ………」
マミ「そういうものよ」
杏子 (よく……我慢、できるよなぁ。マミは)
杏子 (………多分、泣くのもずっと我慢してるような、そんなヤツ……)
杏子 (あたしは……。食べて、寝て、………さやかと遊んで)
杏子 (自分の望むままに、ヒトの三大欲求を余すことなく満たさなきゃ……)
杏子 (そうでなきゃ、生きている実感が得られない)
杏子 (……さやかだって。そうだったはずだ)
杏子 (魂もがれて抜け殻にされちまった、その事実を受け入れて以来)
杏子 (似たもの同士で生きている実感を確かめあう、そーいう関係だと……思ってたんだけどな)
杏子「はぁ」
杏子「なぁ……マミ」
マミ「なあに?」
杏子「生きている、って実感する瞬間って……あるか?」
マミ「……突然何を?」
杏子「いや、ちょっと、な」
マミ「それこそ、さっき言ったように、我慢してたケーキを一口食べた瞬間なんか、
最高に『生きててよかったわ』って気持ちになれるのだけれど」
杏子「……そうか」
マミ「……それに、私は一度……死にかけて契約したからね。
こうしてあなたとお話ししているだけで、生きているという実感があるとも言えるわ」
杏子「………そうだったな。悪い」
マミ「いいわ。もう随分昔の話だもの」
杏子「………」
マミ「……そんなことに、悩んでいたの?」
杏子「なぁ……マミ」
マミ「なあに?」
杏子「生きている、って実感する瞬間って……あるか?」
マミ「……突然何を?」
杏子「いや、ちょっと、な」
マミ「それこそ、さっき言ったように、我慢してたケーキを一口食べた瞬間なんか、
最高に『生きててよかったわ』って気持ちになれるのだけれど」
杏子「……そうか」
マミ「……それに、私は一度……死にかけて契約したからね。
こうしてあなたとお話ししているだけで、生きているという実感があるとも言えるわ」
杏子「………そうだったな。悪い」
マミ「いいわ。もう随分昔の話だもの」
杏子「………」
マミ「……そんなことに、悩んでいたの?」
マミ「そのくらいなら、話してくれればよかったのに。急に失踪なんてしないで」
マミ「美樹さんだって、話せば真剣に聞いてくれたんじゃないかしら」
杏子「……!」
少しずつ踏み込みはじめた話に、杏子の目つきが若干硬くなる。
杏子「………違う、それとは……また別の話だよ」
マミ「そう?」
マミ「それじゃあもしかして……」
杏子「……?」
マミ「その話のせいで、美樹さんと喧嘩したのかしら?」
杏子「……何だと?」
そしてついに……ぎろりとマミを睨む目つきになる。
マミ「え……?」
マミ「美樹さんだって、話せば真剣に聞いてくれたんじゃないかしら」
杏子「……!」
少しずつ踏み込みはじめた話に、杏子の目つきが若干硬くなる。
杏子「………違う、それとは……また別の話だよ」
マミ「そう?」
マミ「それじゃあもしかして……」
杏子「……?」
マミ「その話のせいで、美樹さんと喧嘩したのかしら?」
杏子「……何だと?」
そしてついに……ぎろりとマミを睨む目つきになる。
マミ「え……?」
杏子「どういうことだおい。あたしとさやかが喧嘩しただって?」
マミ「あ、れ……。違った、の?」
杏子「勝手な想像で物を語らないでくれよ、気分悪ぃ」
マミ「え、えっと、想像……というか………」
杏子「……?」
マミ「暁美さんが、そう言っていたのよ……。佐倉さんと美樹さんの喧嘩みたいな物だから、
あまり心配することはない、って……」
杏子「……はぁ?」
杏子 (何だと!?)
その一言で一気に、嫉妬は怒りへと変わり…
杏子 (冗談じゃねぇ……。ヒトの大事なモン奪っといて、それは隠したまま喧嘩扱い?)
杏子 (おまけに心配することはないって、あたしがいなくなったのを笑って喜んでたってか?)
杏子 (………ダメだ。やっぱあたしは……このまま泣き寝入りするようなタチじゃねえ)
杏子「ふっざけやがって……! ほむらの野郎………!」
マミ「あ、れ……。違った、の?」
杏子「勝手な想像で物を語らないでくれよ、気分悪ぃ」
マミ「え、えっと、想像……というか………」
杏子「……?」
マミ「暁美さんが、そう言っていたのよ……。佐倉さんと美樹さんの喧嘩みたいな物だから、
あまり心配することはない、って……」
杏子「……はぁ?」
杏子 (何だと!?)
その一言で一気に、嫉妬は怒りへと変わり…
杏子 (冗談じゃねぇ……。ヒトの大事なモン奪っといて、それは隠したまま喧嘩扱い?)
杏子 (おまけに心配することはないって、あたしがいなくなったのを笑って喜んでたってか?)
杏子 (………ダメだ。やっぱあたしは……このまま泣き寝入りするようなタチじゃねえ)
杏子「ふっざけやがって……! ほむらの野郎………!」
杏子「殺すしかねぇな。このムカツキはもう押さえらんねぇ……」
マミ「……!? 佐倉さん、あなた何を言って……」
杏子「悪ぃけど、ちょっと用事が出来たんでな。行ってくる」
マミ「ま、待っ…」
またも、リボンで引き留めようとして、
杏子「おっと」ブンッ
マミ「がっ……はっ………!」ドスッ
杏子の槍に腹を殴られ、壁に飛ばされる。
杏子「縛られて遊ばれてる暇はねーんだわ。寝ててくれ」
マミ「………」
杏子「そんじゃ。また、会えたら会おう。……楽しかったよ」
律儀に挨拶は済ませながら、
ガシャンッ
ベランダのガラスを割り、外に出る。
まだ時刻は3時前だ。
何もかもがまっ暗に眠った夜の中、杏子はほむらの家を目指して跳んでいった。
マミ「……!? 佐倉さん、あなた何を言って……」
杏子「悪ぃけど、ちょっと用事が出来たんでな。行ってくる」
マミ「ま、待っ…」
またも、リボンで引き留めようとして、
杏子「おっと」ブンッ
マミ「がっ……はっ………!」ドスッ
杏子の槍に腹を殴られ、壁に飛ばされる。
杏子「縛られて遊ばれてる暇はねーんだわ。寝ててくれ」
マミ「………」
杏子「そんじゃ。また、会えたら会おう。……楽しかったよ」
律儀に挨拶は済ませながら、
ガシャンッ
ベランダのガラスを割り、外に出る。
まだ時刻は3時前だ。
何もかもがまっ暗に眠った夜の中、杏子はほむらの家を目指して跳んでいった。
――ほむホーム――
ガチッ キリキリ……カチン
杏子「よし。開いたな、カギ」
杏子 (はぁ、しばらく使ってなかったテクだが、こういう役立ち方をするとはね)
ガチャッ…
時間を止められなくなっているとはいえ、相手はあの隙のない暁美ほむらだ。
苦しめるにしろ一瞬で殺すにしろ、本気で狙うなら正攻法は取るべきではない。
ヒタ… ヒタ…
杏子 (……ふん、前来たときと変わらねー、つまんない部屋だな)
杏子 (まずはソウルジェムを抜き取って、死なない程度に足でも裂いて……)
冷静に、これから料理する食材の行く末を思い描く。
杏子 (たしか寝室は……こっちだったな)
一人暮らしには広い家の中、迷うことなくその目的の部屋のドアを見つけてノブを握る。
そこに力をかけようとしたその時後ろから、
ほむら「……何をしているのかしら?」ガチッ
杏子「!?」
ガチッ キリキリ……カチン
杏子「よし。開いたな、カギ」
杏子 (はぁ、しばらく使ってなかったテクだが、こういう役立ち方をするとはね)
ガチャッ…
時間を止められなくなっているとはいえ、相手はあの隙のない暁美ほむらだ。
苦しめるにしろ一瞬で殺すにしろ、本気で狙うなら正攻法は取るべきではない。
ヒタ… ヒタ…
杏子 (……ふん、前来たときと変わらねー、つまんない部屋だな)
杏子 (まずはソウルジェムを抜き取って、死なない程度に足でも裂いて……)
冷静に、これから料理する食材の行く末を思い描く。
杏子 (たしか寝室は……こっちだったな)
一人暮らしには広い家の中、迷うことなくその目的の部屋のドアを見つけてノブを握る。
そこに力をかけようとしたその時後ろから、
ほむら「……何をしているのかしら?」ガチッ
杏子「!?」
お願いだからハッピーエンドで終わってくださいお願いします(土下座)
マミさんの家でケーキ1ホール食べたらどうしようかと思ったがいらん心配だったようだな
突きつけられた銃の重みに身を固くしながらも、くるりと振り向く。
杏子「ちっ……! 何で気づきやがった………?」
ほむら「セキュリティには気をつかって……え? 佐倉……杏子? 杏子じゃない!」
侵入者が、むしろ探していた人物だったことに驚き銃を降ろす。
ほむら「ど……どこに居たのよ! ずっと……探していたのよ? みんな心配していたんだから!」
杏子「は? 心配してた? ……居なくなってせーせーしてたの間違いじゃねえのか、コラ」
ほむら「え、貴女何を言って……」
杏子「もうネタは上がってんだからさ、ちったぁ悪びれたらどうだい?」
ほむら「だから何の話……?」
杏子「はぁ……。うっぜぇなぁー、てめぇのその態度。ま、最初からやるこたぁ決まってたからな」
杏子「銃を降ろしたのは、ちっとばかし迂闊だったな?」
ほむら「えっ……!」サッ
ブンッ
一瞬前にほむらがいたその場所を、杏子の槍が素早く薙ぎ払った。
杏子「ちっ……! 何で気づきやがった………?」
ほむら「セキュリティには気をつかって……え? 佐倉……杏子? 杏子じゃない!」
侵入者が、むしろ探していた人物だったことに驚き銃を降ろす。
ほむら「ど……どこに居たのよ! ずっと……探していたのよ? みんな心配していたんだから!」
杏子「は? 心配してた? ……居なくなってせーせーしてたの間違いじゃねえのか、コラ」
ほむら「え、貴女何を言って……」
杏子「もうネタは上がってんだからさ、ちったぁ悪びれたらどうだい?」
ほむら「だから何の話……?」
杏子「はぁ……。うっぜぇなぁー、てめぇのその態度。ま、最初からやるこたぁ決まってたからな」
杏子「銃を降ろしたのは、ちっとばかし迂闊だったな?」
ほむら「えっ……!」サッ
ブンッ
一瞬前にほむらがいたその場所を、杏子の槍が素早く薙ぎ払った。
ほむら「っ!? 危ないじゃない! 何をするのよ!」
杏子「ほらほら、無駄口叩いてる暇ぁねえぞ!」
ヒュッ ヒュンッ
心臓の位置を、一突き、二突き。
それをさらりとかわして避けるほむら。なるほど、戦い慣れている。
杏子 (ちっ……。長引きそうだな)
ほむら「何なの、わけがわからな……!」
ほむら「……まさか、魔女の口づけが?」
杏子「あっはっはっは、おもしれー冗談だ。じゃあ、ぶっ殺すべき魔女はてめえだな!」
ヒュヒュン…
槍を召還し、散弾のごとく一気に放つ。
ほむら「っく……!」
ズダダダッ
それをほむらは、ドアの扉を壁にして何とか防ぐ。
杏子「んー? どうしたぁほむら? 変身ぐらいしたほうがいいんじゃねえか?」
杏子「ほらほら、無駄口叩いてる暇ぁねえぞ!」
ヒュッ ヒュンッ
心臓の位置を、一突き、二突き。
それをさらりとかわして避けるほむら。なるほど、戦い慣れている。
杏子 (ちっ……。長引きそうだな)
ほむら「何なの、わけがわからな……!」
ほむら「……まさか、魔女の口づけが?」
杏子「あっはっはっは、おもしれー冗談だ。じゃあ、ぶっ殺すべき魔女はてめえだな!」
ヒュヒュン…
槍を召還し、散弾のごとく一気に放つ。
ほむら「っく……!」
ズダダダッ
それをほむらは、ドアの扉を壁にして何とか防ぐ。
杏子「んー? どうしたぁほむら? 変身ぐらいしたほうがいいんじゃねえか?」
深夜のその騒ぎの音に、もう一人の人物がソファで目を覚ました。
さやか「ん………? 何の……音……」
ドダッ… ズダダダッ… ガキンッ…
目覚ましの音でもなく、工事現場の音とも違うそれに、寝ぼけている暇が無くなる。
さやか「……!? え、マジで……何これ? ちょっと、ほむらー!?」ドタタッ
音は廊下の方から聞こえてくる。とにかく様子を確認しようとドアに駆け寄ると、
ドガンッ!
さやか「うっわっ!?」ズザッ
そのドアが吹き飛んで危うく当たりそうになった。
さやか「ちょ、ちょいま……何!? ほむらーっ! 居ないの!?」
近寄るのを諦め、少し身をかがめて守りながらほむらを呼ぶ。
すると、乱暴に開けられた入口に姿を現したのは……
杏子「……さや、か?」
さやか「えっ………?」
予想だにしないその人物に、さやかもやはり驚いて固まったのだった。
さやか「ん………? 何の……音……」
ドダッ… ズダダダッ… ガキンッ…
目覚ましの音でもなく、工事現場の音とも違うそれに、寝ぼけている暇が無くなる。
さやか「……!? え、マジで……何これ? ちょっと、ほむらー!?」ドタタッ
音は廊下の方から聞こえてくる。とにかく様子を確認しようとドアに駆け寄ると、
ドガンッ!
さやか「うっわっ!?」ズザッ
そのドアが吹き飛んで危うく当たりそうになった。
さやか「ちょ、ちょいま……何!? ほむらーっ! 居ないの!?」
近寄るのを諦め、少し身をかがめて守りながらほむらを呼ぶ。
すると、乱暴に開けられた入口に姿を現したのは……
杏子「……さや、か?」
さやか「えっ………?」
予想だにしないその人物に、さやかもやはり驚いて固まったのだった。
杏子「さやか……? なんでここに……」
さやか「きょ、きょう……こ?」
少しだけ正気に戻りかけるが、
杏子 (……ああ、そっか。当たり前っちゃ、当たり前か)
そういえば、こいつら二人は毎日よろしくやってんだったなと、
自分の勘違いを再確認して怒りに変える。
杏子「……そうかそうか。そりゃそうだよな、邪魔者はもう居なくなって、
まーさか戻ってくるなんて夢にも思わなかったんだよなぁ? え?」
さやか「……? 何言ってん……のさ……?」
まるで話が見えてこない。
とにかく浮かんで来るままに疑問符を並べていると、
ほむらが杏子の入ってきた後から現れた。
ほむら「さやか! そいつから離れなさい!」
さやか「あ、ほむら……居たんだ? えっと……?」
杏子「心配すんなって。あたしはほむらさえ殺せれば、すっきるするからさ。……多分」
さやか「え………? 殺す、って……?」
ほむら (撃つしかない……? でも、ジェムに当たるかもしれないし……)
さやか「きょ、きょう……こ?」
少しだけ正気に戻りかけるが、
杏子 (……ああ、そっか。当たり前っちゃ、当たり前か)
そういえば、こいつら二人は毎日よろしくやってんだったなと、
自分の勘違いを再確認して怒りに変える。
杏子「……そうかそうか。そりゃそうだよな、邪魔者はもう居なくなって、
まーさか戻ってくるなんて夢にも思わなかったんだよなぁ? え?」
さやか「……? 何言ってん……のさ……?」
まるで話が見えてこない。
とにかく浮かんで来るままに疑問符を並べていると、
ほむらが杏子の入ってきた後から現れた。
ほむら「さやか! そいつから離れなさい!」
さやか「あ、ほむら……居たんだ? えっと……?」
杏子「心配すんなって。あたしはほむらさえ殺せれば、すっきるするからさ。……多分」
さやか「え………? 殺す、って……?」
ほむら (撃つしかない……? でも、ジェムに当たるかもしれないし……)
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