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元スレキョン「化け物……俺はお前のことをそう呼んだな」
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ってか一番悪いのは異世界キョンがSOS団をやめた後にフォローできなかったほかの団員だと思うの
>>301
代用品のないくらいでかい歯車が抜けたらどうにもならないだろ
代用品のないくらいでかい歯車が抜けたらどうにもならないだろ
キョン(異)「……」
キョン(異)(涼宮は……化け物なんかじゃない。化け物並みの力を持ってしまった普通の女の子……)
キョン(異)(普通と言い切れないのがあれだが……まぁそれは置いといて)
キョン(異)(不思議だ……電話する前と後でこんなにも違うとはな。本当に佐々木には感謝だ)
キョン(異)(佐々木……佐々木と一緒に……帰るんだ…………自分の居場所へ……)
キョン(異)(自分の居場所…………居場所……か……)
キョン(異)「なぁ涼宮」
ハルヒ「……何よ?」
キョン(異)「お前は宇宙人、未来人、異世界人、超能力者を探してるんだったよな?」
ハルヒ「何をいまさらそんな当たり前のことを聞いてくるのよ」
キョン(異)「何となく、確認したくなってな」
ハルヒ「……まぁいいわ。この際SOS団の基本理念をおさらいするのもいいかもね」
ハルヒ「よく聞きなさい! 我がSOS団の目的は……」
ハルヒ「宇宙人、未来人、異世界人、超能力者を探し出して、一緒に遊ぶことよ!」
キョン(異)「……そっか。そうだったよな」
キョン(異)(涼宮は……化け物なんかじゃない。化け物並みの力を持ってしまった普通の女の子……)
キョン(異)(普通と言い切れないのがあれだが……まぁそれは置いといて)
キョン(異)(不思議だ……電話する前と後でこんなにも違うとはな。本当に佐々木には感謝だ)
キョン(異)(佐々木……佐々木と一緒に……帰るんだ…………自分の居場所へ……)
キョン(異)(自分の居場所…………居場所……か……)
キョン(異)「なぁ涼宮」
ハルヒ「……何よ?」
キョン(異)「お前は宇宙人、未来人、異世界人、超能力者を探してるんだったよな?」
ハルヒ「何をいまさらそんな当たり前のことを聞いてくるのよ」
キョン(異)「何となく、確認したくなってな」
ハルヒ「……まぁいいわ。この際SOS団の基本理念をおさらいするのもいいかもね」
ハルヒ「よく聞きなさい! 我がSOS団の目的は……」
ハルヒ「宇宙人、未来人、異世界人、超能力者を探し出して、一緒に遊ぶことよ!」
キョン(異)「……そっか。そうだったよな」
キョン(異)「涼宮」
ハルヒ「何よ? まだ何かあるの?」
キョン(異)「もしも念願叶ってそいつらと遊んだ後…………その後は?」
ハルヒ「その後?」
キョン(異)「そいつらもいつまでもお前と一緒にいるわけにもいかないだろう? いつかは帰らないと」
ハルヒ「そりゃそうだけど……」
キョン(異)「みんなそれぞれ帰る場所があるだろう。けれど、もしも……もしもだ」
キョン(異)「そいつらが…………帰れなくなったらどうする?」
ハルヒ「はぁ? どういうことよ?」
キョン(異)「そいつらが帰るための手段を失う、あるいは帰る場所そのものがなくなってしまう」
キョン(異)「いろんな理由で帰れなくなったとしたら…………お前、どう思う?」
ハルヒ「それは……可哀想だと思うわ。というか本当に急に変なこと聞くわね」
キョン(異)「可哀想……か。なぁ涼宮、お前にとって『居場所』ってどこだ?」
ハルヒ「また唐突ね。いったい何なのよ?」
キョン(異)「いいから。答えてくれ」
ハルヒ「何よ? まだ何かあるの?」
キョン(異)「もしも念願叶ってそいつらと遊んだ後…………その後は?」
ハルヒ「その後?」
キョン(異)「そいつらもいつまでもお前と一緒にいるわけにもいかないだろう? いつかは帰らないと」
ハルヒ「そりゃそうだけど……」
キョン(異)「みんなそれぞれ帰る場所があるだろう。けれど、もしも……もしもだ」
キョン(異)「そいつらが…………帰れなくなったらどうする?」
ハルヒ「はぁ? どういうことよ?」
キョン(異)「そいつらが帰るための手段を失う、あるいは帰る場所そのものがなくなってしまう」
キョン(異)「いろんな理由で帰れなくなったとしたら…………お前、どう思う?」
ハルヒ「それは……可哀想だと思うわ。というか本当に急に変なこと聞くわね」
キョン(異)「可哀想……か。なぁ涼宮、お前にとって『居場所』ってどこだ?」
ハルヒ「また唐突ね。いったい何なのよ?」
キョン(異)「いいから。答えてくれ」
ハルヒ「まったくもう。居場所……ね」
ハルヒ「あたしの居場所は…………ここよ、SOS団。『SOS団』こそがあたしの居場所よ」
ハルヒ「あたしがいて、有希がいて、みくるちゃんがいて、古泉くんがいて……ついでにあんたもいて」
ハルヒ「この5人が揃ったSOS団が、今のあたしの居場所よ」
キョン(異)「……そうか」
ハルヒ「本当に、何でこんなこと聞くのよ?」
キョン(異)「もしも……お前の居場所であるSOS団がなくなったら、どう思う?」
ハルヒ「あんたねぇ、いい加減に……」
キョン(異)「いいから答えてくれ」
ハルヒ「う……もう! 分かったわよ! SOS団……SOS団がなくなったら……」
ハルヒ「……………………考えたくもないわね」
キョン(異)「む?」
ハルヒ「そんなこと想像もしたくない。ここはあたしの居場所……ようやくできた居場所なんだから」
ハルヒ「それがなくなるなんて…………たぶん、耐えられないと思う」
キョン(異)「涼宮……」
ハルヒ「あたしの居場所は…………ここよ、SOS団。『SOS団』こそがあたしの居場所よ」
ハルヒ「あたしがいて、有希がいて、みくるちゃんがいて、古泉くんがいて……ついでにあんたもいて」
ハルヒ「この5人が揃ったSOS団が、今のあたしの居場所よ」
キョン(異)「……そうか」
ハルヒ「本当に、何でこんなこと聞くのよ?」
キョン(異)「もしも……お前の居場所であるSOS団がなくなったら、どう思う?」
ハルヒ「あんたねぇ、いい加減に……」
キョン(異)「いいから答えてくれ」
ハルヒ「う……もう! 分かったわよ! SOS団……SOS団がなくなったら……」
ハルヒ「……………………考えたくもないわね」
キョン(異)「む?」
ハルヒ「そんなこと想像もしたくない。ここはあたしの居場所……ようやくできた居場所なんだから」
ハルヒ「それがなくなるなんて…………たぶん、耐えられないと思う」
キョン(異)「涼宮……」
ハルヒ「あ…………もう! 何でこんなこと言わせるのよ! 微妙な空気になっちゃったじゃない!」
キョン(異)「ああ、いや、その……」
ハルヒ「まったく、柄にもないこと言っちゃった…………ん?」
キョン(異)「何だ?」
ハルヒ「あんた……」ジ~~・・・
キョン(異)「な、何だよ、人の顔をジロジロ見て……」
ハルヒ「…………ううん、やっぱり何でもないわ」
ハルヒ「あら、そろそろ下校時刻ね。みんな帰りましょっか」
キョン(異)「え? あ、ちょ……」
ハルヒ「あたし先に帰るわ。戸締りよろしく!」ガチャ バタン
長門「……」
古泉「ふむ」
みくる「キョンくん……」
キョン(異)「……」
キョン(異)「ああ、いや、その……」
ハルヒ「まったく、柄にもないこと言っちゃった…………ん?」
キョン(異)「何だ?」
ハルヒ「あんた……」ジ~~・・・
キョン(異)「な、何だよ、人の顔をジロジロ見て……」
ハルヒ「…………ううん、やっぱり何でもないわ」
ハルヒ「あら、そろそろ下校時刻ね。みんな帰りましょっか」
キョン(異)「え? あ、ちょ……」
ハルヒ「あたし先に帰るわ。戸締りよろしく!」ガチャ バタン
長門「……」
古泉「ふむ」
みくる「キョンくん……」
キョン(異)「……」
キョン(異)「あー……駄目か。結局うまくいかなかったな」
キョン(異)「こういう時、アイツならうまく言いくるめられたんだろうが……」
古泉「……」
キョン(異)「何かもう……途中から何が言いたいのか分からなくなって……グダグダだったな」
みくる「……」
キョン(異)「くそ、だが俺は諦めんぞ。自分たちの世界を取り戻すまでは……」
長門「成功した」
キョン(異)「ん? 何か言ったか?」
長門「たった今、異世界の出現を確認した」
キョン(異)「……………………は?」
古泉「ほう、やはりそうでしたか。おめでとうございます」
キョン(異)「は? え? え? え?」
みくる「え? え? え?」
キョン(異)「こういう時、アイツならうまく言いくるめられたんだろうが……」
古泉「……」
キョン(異)「何かもう……途中から何が言いたいのか分からなくなって……グダグダだったな」
みくる「……」
キョン(異)「くそ、だが俺は諦めんぞ。自分たちの世界を取り戻すまでは……」
長門「成功した」
キョン(異)「ん? 何か言ったか?」
長門「たった今、異世界の出現を確認した」
キョン(異)「……………………は?」
古泉「ほう、やはりそうでしたか。おめでとうございます」
キョン(異)「は? え? え? え?」
みくる「え? え? え?」
キョン(異)「え? 嘘? あんなので異世界が出現したって言うのか?」
みくる「えっと、よく分からないですけど、よかったじゃないですか」
キョン(異)「長門、マジか?」
長門「マジ」
キョン(異)「……本当に何でだ? 俺、涼宮に異世界を出させたくなるようなことは言えなかったと思ったんだが」
キョン(異)「そりゃ確かに『帰る場所』や『居場所』について聞いたりはした。自分自身に重ねてな」
キョン(異)「しかし、何であれが異世界出現に繋がったのか……それが分からん……」
古泉「そうですね。これは推測ですが……涼宮さん、感づいたのではないでしょうか?」
キョン(異)「何に?」
古泉「あなたがこの世界の人間ではないことに」
キョン(異)「は?」
古泉「涼宮さんは、途中からあなたの様子がおかしいと思った。そしてあなたが言っていたことを思い出し、気づいた」
古泉「『帰る手段を失った』『帰る場所がなくなった』、これはあなたのことではないかと」
キョン(異)「んな馬鹿な。俺が異世界人だってバレたって言うのか? だとしたらやばくないか?」
みくる「えっと、よく分からないですけど、よかったじゃないですか」
キョン(異)「長門、マジか?」
長門「マジ」
キョン(異)「……本当に何でだ? 俺、涼宮に異世界を出させたくなるようなことは言えなかったと思ったんだが」
キョン(異)「そりゃ確かに『帰る場所』や『居場所』について聞いたりはした。自分自身に重ねてな」
キョン(異)「しかし、何であれが異世界出現に繋がったのか……それが分からん……」
古泉「そうですね。これは推測ですが……涼宮さん、感づいたのではないでしょうか?」
キョン(異)「何に?」
古泉「あなたがこの世界の人間ではないことに」
キョン(異)「は?」
古泉「涼宮さんは、途中からあなたの様子がおかしいと思った。そしてあなたが言っていたことを思い出し、気づいた」
古泉「『帰る手段を失った』『帰る場所がなくなった』、これはあなたのことではないかと」
キョン(異)「んな馬鹿な。俺が異世界人だってバレたって言うのか? だとしたらやばくないか?」
キョン(異)「……まさか、あくまでも無意識下で気づいただけ、とか言わないよな?」
古泉「鋭いですね。その通りです」
キョン(異)「おい」
古泉「そうとでも考えないと説明がつかないので。実際今までにもそういうことはありましたし」
キョン(異)「はあ……」
古泉「続けます。さらにあなたは涼宮さんに聞きましたよね。『居場所がなくなったらどう思う?』と」
古泉「涼宮さんは想像した。それは、とてつもなくつらいことだと思った」
古泉「そして、あなたがそんなつらい目にあっているのかもしれない……と」
古泉「だったら……帰る場所があればいいのに、居場所があればいいのに……こう思った」
キョン(異)「だから、俺の『居場所』である異世界が出現した。そういうことか?」
古泉「ええ、そういうことだと思います」
キョン(異)「それだけのことを無意識でか?」
古泉「そうです」
キョン(異)「便利だな、無意識」
古泉「鋭いですね。その通りです」
キョン(異)「おい」
古泉「そうとでも考えないと説明がつかないので。実際今までにもそういうことはありましたし」
キョン(異)「はあ……」
古泉「続けます。さらにあなたは涼宮さんに聞きましたよね。『居場所がなくなったらどう思う?』と」
古泉「涼宮さんは想像した。それは、とてつもなくつらいことだと思った」
古泉「そして、あなたがそんなつらい目にあっているのかもしれない……と」
古泉「だったら……帰る場所があればいいのに、居場所があればいいのに……こう思った」
キョン(異)「だから、俺の『居場所』である異世界が出現した。そういうことか?」
古泉「ええ、そういうことだと思います」
キョン(異)「それだけのことを無意識でか?」
古泉「そうです」
キョン(異)「便利だな、無意識」
古泉「どうでしょう長門さん。だいたい合っていると思うのですが」
長門「その考え方でほぼ間違いない」
キョン(異)「凄いなお前、よくそこまで涼宮の考えてることが分かるな」
古泉「一応、専門家ですから」
キョン(異)「そうか……ということは……俺と佐々木は元の世界に帰れるんだな?」
古泉「ええ、そうですよ」
キョン(異)「やった……よっしゃああ! 帰れる! 帰れるぞ! やったぞ佐々木!」
古泉「もう1度あらためて。おめでとうございます」
キョン(異)「それで、いつ帰れるんだ? 今すぐにでも帰れるのか?」
古泉「気が早いですよ。まだやることは残っています」
キョン(異)「え?」
古泉「お忘れですか? 今はまだ異世界という『土台』ができただけ」
古泉「その『土台』に長門さんの持っている『あなたの世界のデータ』を上書きする作業が残っているのですよ」
キョン(異)「あ、そうか……」
長門「その考え方でほぼ間違いない」
キョン(異)「凄いなお前、よくそこまで涼宮の考えてることが分かるな」
古泉「一応、専門家ですから」
キョン(異)「そうか……ということは……俺と佐々木は元の世界に帰れるんだな?」
古泉「ええ、そうですよ」
キョン(異)「やった……よっしゃああ! 帰れる! 帰れるぞ! やったぞ佐々木!」
古泉「もう1度あらためて。おめでとうございます」
キョン(異)「それで、いつ帰れるんだ? 今すぐにでも帰れるのか?」
古泉「気が早いですよ。まだやることは残っています」
キョン(異)「え?」
古泉「お忘れですか? 今はまだ異世界という『土台』ができただけ」
古泉「その『土台』に長門さんの持っている『あなたの世界のデータ』を上書きする作業が残っているのですよ」
キョン(異)「あ、そうか……」
古泉「長門さん、その作業はいつごろ終わりそうですか?」
長門「明日の夕方には完了する」
キョン(異)「ほぼ丸1日か。長いな」
古泉「世界丸ごと1つのデータですからね。時間がかかって当然です」
古泉「ということは、長門さんは明日は学校を休んで作業をするんですね。では、涼宮さんにはうまく伝えておきましょう」
キョン(異)「はあぁ……」ヘナヘナ
みくる「きょ、キョンくん!? 大丈夫ですか?」
キョン(異)「何か……安心したら急に力が抜けちゃって……」
古泉「ふふ。では明日の団活後にあなたの家に集合ということで」
キョン(異)「了解。ああ、それと……………………みんな」
キョン(異)「ありがとう…………おかげで助かった。本当にありがとう! ありがとうありがとう!」
古泉「本当に……お疲れ様でした」
長門「……」
みくる「頑張りましたね、キョンくん」
長門「明日の夕方には完了する」
キョン(異)「ほぼ丸1日か。長いな」
古泉「世界丸ごと1つのデータですからね。時間がかかって当然です」
古泉「ということは、長門さんは明日は学校を休んで作業をするんですね。では、涼宮さんにはうまく伝えておきましょう」
キョン(異)「はあぁ……」ヘナヘナ
みくる「きょ、キョンくん!? 大丈夫ですか?」
キョン(異)「何か……安心したら急に力が抜けちゃって……」
古泉「ふふ。では明日の団活後にあなたの家に集合ということで」
キョン(異)「了解。ああ、それと……………………みんな」
キョン(異)「ありがとう…………おかげで助かった。本当にありがとう! ありがとうありがとう!」
古泉「本当に……お疲れ様でした」
長門「……」
みくる「頑張りましたね、キョンくん」
佐々木(異)『そうか……本当に……本当に帰れるんだね』
キョン(異)「ああ! やったぞ!」
佐々木(異)『さすがだねキョン。僕と電話してから少ししか経ってないのに、もう結果を出すなんて』
キョン(異)「うーん、正直俺が成し遂げたという実感はないんだよな。それこそ運がよかったとしか」
佐々木(異)『君はもっと誇っていいと思うよ。何せ世界を救ったんだから』
キョン(異)「それこそ実感が湧かん。大したことしてないぞ、俺は」
佐々木(異)『くっくっ、君らしいね』
キョン(異)「それで、明日の夕方までお前はどうする? 俺はあいつの代わりにまた学校に来るが」
キョン(異)「何せ明日は長門が学校休んで作業するからな。俺まで休んだら涼宮にどう思われるか」
佐々木(異)『そうだね、僕も怪しまれないよう明日も学校に行くよ。個人的に行きたい所もあるし』
キョン(異)「そうか。無茶なことはするなよ。お前なら大丈夫だろうが」
佐々木(異)『うん、分かってるよ』
キョン(異)「それじゃ、また明日、俺ん家で」
佐々木(異)『うん、また明日』ピッ
キョン(異)「これでよし。さて、帰るか。ああ、明日が待ちきれん!」
キョン(異)「ああ! やったぞ!」
佐々木(異)『さすがだねキョン。僕と電話してから少ししか経ってないのに、もう結果を出すなんて』
キョン(異)「うーん、正直俺が成し遂げたという実感はないんだよな。それこそ運がよかったとしか」
佐々木(異)『君はもっと誇っていいと思うよ。何せ世界を救ったんだから』
キョン(異)「それこそ実感が湧かん。大したことしてないぞ、俺は」
佐々木(異)『くっくっ、君らしいね』
キョン(異)「それで、明日の夕方までお前はどうする? 俺はあいつの代わりにまた学校に来るが」
キョン(異)「何せ明日は長門が学校休んで作業するからな。俺まで休んだら涼宮にどう思われるか」
佐々木(異)『そうだね、僕も怪しまれないよう明日も学校に行くよ。個人的に行きたい所もあるし』
キョン(異)「そうか。無茶なことはするなよ。お前なら大丈夫だろうが」
佐々木(異)『うん、分かってるよ』
キョン(異)「それじゃ、また明日、俺ん家で」
佐々木(異)『うん、また明日』ピッ
キョン(異)「これでよし。さて、帰るか。ああ、明日が待ちきれん!」
~キョン宅~
キョン「そうか、やったじゃないか!」
キョン(異)「サンキュー。はぁ、それにしても精神的に無茶苦茶疲れた……」
キョン「ははは、お疲れさん」
森「今日はお祝いですね。晩御飯は豪勢にしましょう」
キョン「よーし! 食うぞ!」
キョン(異)「おう!」
~夜~
キョン(異)「やれやれ。ソファで寝るのも今日が最後か……長かったような短かったような」バフッ
キョン(異)(復活した当初は混乱してたな。喚き散らしたりもして、我ながら恥ずかしいことをした)
キョン(異)(どうして冷静になれた? あんなに怖かったあいつらを、普通に見れるようになった?)
キョン(異)(……佐々木のおかげだろうな。あいつといると不思議と力が湧いてくる)
キョン(異)(守らないとな……今度こそ……)
キョン「そうか、やったじゃないか!」
キョン(異)「サンキュー。はぁ、それにしても精神的に無茶苦茶疲れた……」
キョン「ははは、お疲れさん」
森「今日はお祝いですね。晩御飯は豪勢にしましょう」
キョン「よーし! 食うぞ!」
キョン(異)「おう!」
~夜~
キョン(異)「やれやれ。ソファで寝るのも今日が最後か……長かったような短かったような」バフッ
キョン(異)(復活した当初は混乱してたな。喚き散らしたりもして、我ながら恥ずかしいことをした)
キョン(異)(どうして冷静になれた? あんなに怖かったあいつらを、普通に見れるようになった?)
キョン(異)(……佐々木のおかげだろうな。あいつといると不思議と力が湧いてくる)
キョン(異)(守らないとな……今度こそ……)
~翌日 放課後 部室~
キョン(異)(この団活が終わったら、この世界ともおさらばか)
キョン(異)(自分の世界ではない異世界とはいえ……少しだけ寂しいのはなんでだろうな?)
ハルヒ「ようやく完成したわ! このペーパーテストで入団希望者の心構えを見せてもらうわ!」
キョン(異)「……で、誰か1人でも入団希望者は来たのか?」
ハルヒ「う……来てないけど……そのうち押し寄せてくるわよ!」
キョン(異)「お前、そんなに新入団員がほしいのか?」
ハルヒ「当たり前じゃない!」
キョン(異)(うーん……どうも俺にはそうは見えないんだよなぁ……)
ハルヒ「あ、もうこんな時間ね。あたし先に帰るから、戸締りよろしく!」
キョン(異)「ああ…………ハルヒ」
ハルヒ「え、な、何?」
キョン(異)「……じゃあな」
ハルヒ「ああ、うん、じゃあね」
キョン(異)(この団活が終わったら、この世界ともおさらばか)
キョン(異)(自分の世界ではない異世界とはいえ……少しだけ寂しいのはなんでだろうな?)
ハルヒ「ようやく完成したわ! このペーパーテストで入団希望者の心構えを見せてもらうわ!」
キョン(異)「……で、誰か1人でも入団希望者は来たのか?」
ハルヒ「う……来てないけど……そのうち押し寄せてくるわよ!」
キョン(異)「お前、そんなに新入団員がほしいのか?」
ハルヒ「当たり前じゃない!」
キョン(異)(うーん……どうも俺にはそうは見えないんだよなぁ……)
ハルヒ「あ、もうこんな時間ね。あたし先に帰るから、戸締りよろしく!」
キョン(異)「ああ…………ハルヒ」
ハルヒ「え、な、何?」
キョン(異)「……じゃあな」
ハルヒ「ああ、うん、じゃあね」
~夕方 キョン宅~
キョン「おう、みんな来たか。長門ももう来てるぞ」
古泉「長門さん、作業の方は?」
長門「完了した」
みくる「じゃあ、あとはキョンくんと佐々木さんを帰してあげるだけですね」
キョン(異)「あれ? 佐々木は?」キョロキョロ
キョン「まだ来てない。ちょっと遅いな」
キョン(異)「……まさか何かあったんじゃ! 電話してみる!」ピッ
佐々木(異)『ごめんごめん。ちょっと遅くなっちゃったね。もうすぐそっちに着くから』
キョン(異)「そ、そうか。ならいいんだが……本当に大丈夫か?」
佐々木(異)『大丈夫だよ。では、また後で』ピッ
キョン(異)「はあああ、よかった」
キョン「心配性だな。気持ちは分からんでもないが」
キョン(異)「うるせー。ちょっとトイレ」
キョン「おう、みんな来たか。長門ももう来てるぞ」
古泉「長門さん、作業の方は?」
長門「完了した」
みくる「じゃあ、あとはキョンくんと佐々木さんを帰してあげるだけですね」
キョン(異)「あれ? 佐々木は?」キョロキョロ
キョン「まだ来てない。ちょっと遅いな」
キョン(異)「……まさか何かあったんじゃ! 電話してみる!」ピッ
佐々木(異)『ごめんごめん。ちょっと遅くなっちゃったね。もうすぐそっちに着くから』
キョン(異)「そ、そうか。ならいいんだが……本当に大丈夫か?」
佐々木(異)『大丈夫だよ。では、また後で』ピッ
キョン(異)「はあああ、よかった」
キョン「心配性だな。気持ちは分からんでもないが」
キョン(異)「うるせー。ちょっとトイレ」
キョン(異)「スッキリした。さて、居間に戻るk」
長門「……」
キョン(異)「だああああ!! びっくりした!? 音もなく背後に立つな!?」
長門「……」
キョン(異)「な、何だよ、何か用か?」
長門「…………ごめん……なさい」
キョン(異)「え? ああ、ごめんなさいか。って!? えええええ!? なぜ急に謝る!?」
キョン(異)「そ、そもそもお前、『ごめんなさい』なんて言うキャラじゃないだろ!」
長門「あなたの世界を消してしまったから」
キョン(異)「な……そ、それで謝っているってのか? お前が?」
長門「……そう。ごめんなさい」
キョン(異)「……そっか。あーその、もう気にしていないさ。あれは仕方ないことだったんだからな」
キョン(異)「お前は俺たちのために、いろいろ頑張ってくれた。感謝してる。だからもういいんだ」
長門「……そう」
キョン(異)(まさか長門が謝るとは…………こっちの世界に来て1番びっくりした……)
長門「……」
キョン(異)「だああああ!! びっくりした!? 音もなく背後に立つな!?」
長門「……」
キョン(異)「な、何だよ、何か用か?」
長門「…………ごめん……なさい」
キョン(異)「え? ああ、ごめんなさいか。って!? えええええ!? なぜ急に謝る!?」
キョン(異)「そ、そもそもお前、『ごめんなさい』なんて言うキャラじゃないだろ!」
長門「あなたの世界を消してしまったから」
キョン(異)「な……そ、それで謝っているってのか? お前が?」
長門「……そう。ごめんなさい」
キョン(異)「……そっか。あーその、もう気にしていないさ。あれは仕方ないことだったんだからな」
キョン(異)「お前は俺たちのために、いろいろ頑張ってくれた。感謝してる。だからもういいんだ」
長門「……そう」
キョン(異)(まさか長門が謝るとは…………こっちの世界に来て1番びっくりした……)
佐々木(異)「キョン、遅れてごめん」ガチャ
キョン(異)「佐々木! どこ行ってたんだ。心配したぞ」
佐々木(異)「うん、ちょっと橘さんのところにね」
キョン(異)「橘? 何をしに?」
佐々木(異)「僕はずっと、彼女たちを騙して利用してたからね。そのことを謝りに」
キョン(異)「謝りにって、まさか……」
佐々木(異)「うん。話したよ、何もかも」
キョン(異)「おいおいおい! 迂闊なことはするなよ!」
キョン(異)「お前や俺が異世界人だってバレたら、連中はどんな行動に出るか分からないってのに」
佐々木(異)「ごめん。でもどうしても謝りたかったんだ。このまま黙って帰るなんてできなかった」
キョン(異)「だからって……せめて俺が着いていけば……」
佐々木(異)「ううん、これは僕がまいた種だから。自分の尻は自分で拭かないとね」
キョン(異)「こら、女の子が尻とか言うんじゃありません。それで、どうなったんだ?」
佐々木(異)「『やっぱり』っていう顔をされたよ。どうやらしっかり怪しまれていたみたい」
キョン(異)「そうか……」
キョン(異)「佐々木! どこ行ってたんだ。心配したぞ」
佐々木(異)「うん、ちょっと橘さんのところにね」
キョン(異)「橘? 何をしに?」
佐々木(異)「僕はずっと、彼女たちを騙して利用してたからね。そのことを謝りに」
キョン(異)「謝りにって、まさか……」
佐々木(異)「うん。話したよ、何もかも」
キョン(異)「おいおいおい! 迂闊なことはするなよ!」
キョン(異)「お前や俺が異世界人だってバレたら、連中はどんな行動に出るか分からないってのに」
佐々木(異)「ごめん。でもどうしても謝りたかったんだ。このまま黙って帰るなんてできなかった」
キョン(異)「だからって……せめて俺が着いていけば……」
佐々木(異)「ううん、これは僕がまいた種だから。自分の尻は自分で拭かないとね」
キョン(異)「こら、女の子が尻とか言うんじゃありません。それで、どうなったんだ?」
佐々木(異)「『やっぱり』っていう顔をされたよ。どうやらしっかり怪しまれていたみたい」
キョン(異)「そうか……」
>>342
一瞬世界改変に失敗して謝ってるのかと思った
一瞬世界改変に失敗して謝ってるのかと思った
キョン(異)「お前、よく無事にここまで来れたな。何かされそうにならなかったのか?」
佐々木(異)「橘さんが応援を呼んでいたらそうなったかもね。でも彼女はそうしなかった」
キョン(異)「……何でだ?」
佐々木(異)「僕も不思議に思ったよ。今まで騙していたのにって。だから聞いてみたんだ」
橘「そりゃ腹立ちますよ。はぁ、怪しいとは思いましたが、まさか異世界人とは……」
橘「でも、ハッキリと見抜けなかったあたしたちもマヌケですからねぇ……」
橘「本当は組織の一員としてあなたを捕らえないといけないんでしょうね。でも……」
橘「あなたのお話を聞いて……全ての真相を知って、どうもそのような気が失せてしまいました」
橘「あなたをこれ以上つらい目にあわせたくありません。だからあたしは、あなたを捕まえません」
橘「付き合いが短かったとはいえ…………あなたはあたしの友達ですから」
橘「さ、早く行ってください。ここはあなたの居場所ではないんでしょう?」
佐々木(異)「うん、ありがとう。本当にごめんね」
キョン(異)「そうか、そんなことが……いい奴じゃないか」
佐々木(異)「うん。初めてこの世界を去るのを名残惜しいと感じたよ」
佐々木(異)「橘さんが応援を呼んでいたらそうなったかもね。でも彼女はそうしなかった」
キョン(異)「……何でだ?」
佐々木(異)「僕も不思議に思ったよ。今まで騙していたのにって。だから聞いてみたんだ」
橘「そりゃ腹立ちますよ。はぁ、怪しいとは思いましたが、まさか異世界人とは……」
橘「でも、ハッキリと見抜けなかったあたしたちもマヌケですからねぇ……」
橘「本当は組織の一員としてあなたを捕らえないといけないんでしょうね。でも……」
橘「あなたのお話を聞いて……全ての真相を知って、どうもそのような気が失せてしまいました」
橘「あなたをこれ以上つらい目にあわせたくありません。だからあたしは、あなたを捕まえません」
橘「付き合いが短かったとはいえ…………あなたはあたしの友達ですから」
橘「さ、早く行ってください。ここはあなたの居場所ではないんでしょう?」
佐々木(異)「うん、ありがとう。本当にごめんね」
キョン(異)「そうか、そんなことが……いい奴じゃないか」
佐々木(異)「うん。初めてこの世界を去るのを名残惜しいと感じたよ」
古泉「では、2人とも揃いましたし、始めますか」
キョン(異)「ああ」
キョン「長門……すまんな。結局お前に頼ってばかりで。何か手伝ってやりたいが、俺はこのザマだ」
長門「……いい」
キョン「え?」
長門「これは、わたし自身が望んですること。あなたが気にする必要はない」
キョン「長門…………分かった。頼むぞ」
長門「任せて」
古泉「……念のために聞いておきます」
キョン(異)「何だ?」
古泉「あなたは元の世界へ帰るために奔走してきたわけですが……」
古泉「元の世界へ帰った後……無事に帰還できた後のことは何かお考えですか?」
キョン(異)「……ああ。一応考えてある」
古泉「そうですか。ならばよいのです」
キョン(異)「ああ」
キョン「長門……すまんな。結局お前に頼ってばかりで。何か手伝ってやりたいが、俺はこのザマだ」
長門「……いい」
キョン「え?」
長門「これは、わたし自身が望んですること。あなたが気にする必要はない」
キョン「長門…………分かった。頼むぞ」
長門「任せて」
古泉「……念のために聞いておきます」
キョン(異)「何だ?」
古泉「あなたは元の世界へ帰るために奔走してきたわけですが……」
古泉「元の世界へ帰った後……無事に帰還できた後のことは何かお考えですか?」
キョン(異)「……ああ。一応考えてある」
古泉「そうですか。ならばよいのです」
長門「始める。2人ともそこへ並んで」
みくる「あ……キョンくんも佐々木さんもお元気で。頑張ってくださいね」
キョン(異)「ええ、お世話になりました。ありがとうございます」
キョン「もう戻ってくるなよ」
佐々木(異)「……君には本当に迷惑をかけたね。あの時の僕はどうかしていたよ。本当にごめん」
キョン「気にするな。俺も似たような経験があるから、気持ちはよく分かる」
シュウウウウウウウウウウウ・・・・・・
キョン(異)「おお……」
佐々木(異)「身体が……光り始めた……」
キョン「お別れだな。元気でやれよ」
キョン(異)「ああ。お前も…………せいぜいそっちの涼宮を大切にしろよ」
キョン「何だそりゃ」
古泉「ふふふ、幸運を祈っています」
キョン(異)「おう、サンキュー」
みくる「あ……キョンくんも佐々木さんもお元気で。頑張ってくださいね」
キョン(異)「ええ、お世話になりました。ありがとうございます」
キョン「もう戻ってくるなよ」
佐々木(異)「……君には本当に迷惑をかけたね。あの時の僕はどうかしていたよ。本当にごめん」
キョン「気にするな。俺も似たような経験があるから、気持ちはよく分かる」
シュウウウウウウウウウウウ・・・・・・
キョン(異)「おお……」
佐々木(異)「身体が……光り始めた……」
キョン「お別れだな。元気でやれよ」
キョン(異)「ああ。お前も…………せいぜいそっちの涼宮を大切にしろよ」
キョン「何だそりゃ」
古泉「ふふふ、幸運を祈っています」
キョン(異)「おう、サンキュー」
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