元スレ伊織「765プロが倒産してもう2年半じゃない……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
302 :
ぎ
303 = 257 :
304 = 82 :
ただ……いま……遅れてすいません
保守してくれてありがとうございます
再開します
305 = 265 :
きたお
307 = 80 :
きてれぅ
気ままにやればいいよ
308 = 106 :
>>304
待ってたぜ!
309 = 129 :
よし!さぁ来い!
310 = 163 :
へいへいばっちこーい!
311 :
リアル遭遇
支援
312 = 82 :
……。
ついに運命の日がやってきた。
「後悔なんかしてないわ……」
一週間前と同じ、周りにあるのは机、カーテン、テレビ、ニュースペーパー、電気スタンドだけ。
BGMのない静かな病室で一人、お兄様を待つ。うさちゃんは置いてきたわ。
やがて、カツカツと規則的な足音がこっちに近づいてきた。
予定時刻ピッタリにドアが開かれる。
そして、無機質な声が響いた。
「伊織、一週間ぶりだな」
「お兄様……」
相変わらずの、ガラス玉みたいな目でこっちを見てくる。
昔は、いくらお金にしか興味が無いお兄様とはいってもここまでじゃなかったのに。
変わったのは、私とお兄様一体どっちなんでしょうね。
313 = 84 :
昼寝していたが起きたと同じくらいに始まった
支援
314 = 181 :
待ってた
315 = 82 :
ドアをゆっくりと、閉める。
パタンと一つ小さな音が鳴って、それから物音ひとつ無くなった。
部屋には、私とお兄様ふたりきり。
「……」
お兄様は黙っている時が一番怖い。
思わず、ひるんで一歩後ろへ下がりそうになるのを、グッと足に力を入れて堪える。
負けてたまるもんですか……。
「さて、日本には勘当という法律は無いからな」
そう言って、手にもっていた書類を手の甲で数回叩く。
「せめて、後々面倒にならないように直筆の誓約書くらいはしたためてもらおうか」
真っすぐ、私の前へ書類を突き出してくる。
「……」
「どうした?」
負けないわ……。
「いいえ、その必要は無いわ、お兄様」
317 = 78 :
ドキドキする・・
319 = 82 :
「そうか」
わかってたと言わんばかりの語気で、手を引き戻す。
「では、謝罪してくれるんだな」
腕時計を一度確認して、私の方へ顔を向ける。
「時間が無いんだ。早くしてくれ」
「……」
……これ言っちゃったら、後戻りはできないのよね。
喉がカラカラに乾いてる。あぁ、オレンジジュースが飲みたいわ……。
──伊織は、伊織のままでよろしいのですよ
貴音の言葉を思い出す。
私は、もう一度口を開いた。
「……その必要も無いわ」
「……」
お兄様の肩が、一瞬だけピクリと揺れた。
「どういうことだ?」
321 = 106 :
>>319
さすがアイドル界の安田一平
323 = 82 :
顔を上げて、お兄様を見つめる。
「お兄様、今日の時間は?」
「30分だな」
「……十分よ。ついてきてほしい場所があるの」
そして、私とお兄様はすぐ近くの無人の倉庫へとついた。
「せっかく兄妹で会えたんだから、二人っきりでもいいでしょ」
「……」
お兄様が合図をすると、何十人もの黒服が立ち止まる。
扉を閉めると、灯りが無い部屋は真っ暗になって、何も見えなくなった。
お兄様の声が暗闇から響く。
「こんなところに連れだして何をするつもりだ」
自分でも呆れちゃうくらい強引な作戦だけど、これしか方法が無いわよね……。
324 = 265 :
あんあんあん
325 = 316 :
濡れ場クルー?
327 :
近親プレイはちょっと…
328 = 265 :
>>326
倉庫で踊ってるの想像したらフイタwwwww
329 :
脅迫ワロス?
330 = 257 :
真と響がいれば765プロは黒服に引けを取らないしな
331 = 78 :
直接対決とはわかってるな
332 = 82 :
みんな、私の提案に賛成してくれた。文句の一つも出なかったわ。
あんたたち、ちょっとはやるじゃない。
「にひひっ」
思わず、これから起こることを想うと、笑い声が漏れちゃうわ。
ビックリさせてあげるんだから。
「ふぅ……」
深呼吸をひとつすると、ホコリを吸い込んで煙たかった。
昨日までの生き方を、否定するだけじゃなくて
これから進む道が、見えてきたわ。
どこまでいっても、水瀬は水瀬で、そして、私はアイドルなんだから。
ひとつ、パチンと指を鳴らす。
暗闇でスタンバイしていた律子が、スイッチを入れる。「カチッ」という音が小さく鳴った。
「これは……」
一気に、暗闇が晴れた。スポットライトが倉庫の奥を照らす。
ステージ衣装も無い、観客も一人。照明も一つ。765pro allstarsも安くなったものね……。
水瀬の基本理念『欲しいものは、勝ちとれ』
私は、みんなが待っている舞台へと片足をかけて、振り返ってお兄様を指さした。
「勝負よ、お兄様。私たちの特別コンサート、10人分の飛行機のチケットで買ってもらうわ」
「……ほう」
その時、お兄様が、微かに笑った。
333 = 78 :
きたああああああああああああ
334 :
いおりんは かわいくて かっこいい
335 :
まさに、しなやかだな。
336 = 329 :
これは神展開
337 = 181 :
思わずにやりとした俺きめぇ
338 = 96 :
俺「……ほう」
339 = 82 :
お兄様が、静かに用意していたパイプ椅子に、足を組んで座った。
私たちは円陣を組む。ライブの前には必ずやることだった。
765プロが倒産して、こうしてコンサートするのは2年半ぶり、か。
春香、千早一足先にやらせてもらうわよ。
みんなの緊張した笑顔が、隣に見える。
チャンスは一度きり、ミスは許されない。完璧にやりきること。
深呼吸をひとつして、一斉に大声で叫んだ。
「春香と、千早の分まで!」
「歌って!」
「踊って!」
「最後まで!」
「力いっぱい!」
「がんばるのぉ~」
リーダーは私。
「いくわよ!元765プロ、ファイト!」
9人分の声が一つに合わさった。
「おー!」
曲は……選択肢は一つしか無かった。
まさにギリギリの状況ってことね。燃えるじゃない。
340 = 208 :
私服のライブとか貴重ってレベルじゃない
342 = 228 :
なんの曲だ…READYか?
343 = 228 :
なんの曲だ…READYか?
344 = 228 :
連投すまん
345 = 281 :
おにいさまもツンデレの遺伝子もってるのか
347 = 82 :
何もかも、決まったのはつい昨日のこと。
……。
「……みんな、ちょっと話があるの」
……。
「うん、わかった。いいよ。けれど……」
真が顎に手を当てる。
「わ、私たち、アイドルやめて2年半もたってる……」
雪歩のおどおどした声が聞こえる。……ほんっと頼れるんだか頼れないんだか。
「さすがに、ダンスも歌も忘れちゃったね」
「急にセッションなんてムチャだよ」
亜美と真美が不安そうに顔を見合わせる。
知ってるわよ。だからこそ、一曲だけある。
春香のために、皆で集まった時に歌うために作った曲、振り付けも全員で一生懸命考えた……
「……『READY!!』があるでしょ」
「あ……」
皆が目を見開く。
「そ、そうか!それならいけるよ!」
皆の顔がパァッと明るくなる。
お兄様に勝つには、唯一これしかない。
348 = 316 :
お兄様ツンデレ可愛い
349 :
なんだ
ふと気が向いて検索したら出てきやがって
番外編か?
350 = 284 :
>>349
そう、後日談
この前に2スレほどある
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