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元スレQB「シャワーでも浴びておいで」さやか「な、何…?」
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――さやかの部屋
さやかが窓辺に立っている
さやか(うわぁ…風やばすぎでしょ…。恭介、大丈夫かな…)
時計はまもなく12時を回る
さやか(そろそろ来てもいい頃なんだけど…)
そわそわと鏡の前に立つ
さやか「恭介…」
さやか(はぁ…。なんか未だに信じらんないなぁ。恭介があたしなんかに…)
不意に恭介の唇の感触を思い出す
顔が少しにやけた
さやか(こらこら! しっかりしろってば! あたしが恭介を守らなきゃいけないんだから!)
部屋を出るさやか
父親の大きな傘を拝借してエントランスに降りた
外を見回すが、恭介の気配はない
さやか(もうすぐ来るんだよね? 恭介は、あたしに会いに来てくれるよね…?)
さやかが窓辺に立っている
さやか(うわぁ…風やばすぎでしょ…。恭介、大丈夫かな…)
時計はまもなく12時を回る
さやか(そろそろ来てもいい頃なんだけど…)
そわそわと鏡の前に立つ
さやか「恭介…」
さやか(はぁ…。なんか未だに信じらんないなぁ。恭介があたしなんかに…)
不意に恭介の唇の感触を思い出す
顔が少しにやけた
さやか(こらこら! しっかりしろってば! あたしが恭介を守らなきゃいけないんだから!)
部屋を出るさやか
父親の大きな傘を拝借してエントランスに降りた
外を見回すが、恭介の気配はない
さやか(もうすぐ来るんだよね? 恭介は、あたしに会いに来てくれるよね…?)
――同じ頃、上条邸
恭介が部屋の扉にもたれて座っている
上条(父さん達、まだ起きてる…。どうしてこんな日に限って…)
壁時計を見上げる
もうすぐ12時だった
上条(さやかが心配してる…。早く行かないと…
弱ったな…こんな時間に電話はかけられないし…
さやかは携帯持ってないから…)
廊下で少し速い足音。恭介の部屋に近づいて来る
上条(父さん…?)
コンコン
父「恭介、開けてくれ。話があるんだ」
上条「え…?」
ガチャ
父「…まだ着替えていなかったのか」
上条「…? う、うん…眠れそうになくて…」
恭介が部屋の扉にもたれて座っている
上条(父さん達、まだ起きてる…。どうしてこんな日に限って…)
壁時計を見上げる
もうすぐ12時だった
上条(さやかが心配してる…。早く行かないと…
弱ったな…こんな時間に電話はかけられないし…
さやかは携帯持ってないから…)
廊下で少し速い足音。恭介の部屋に近づいて来る
上条(父さん…?)
コンコン
父「恭介、開けてくれ。話があるんだ」
上条「え…?」
ガチャ
父「…まだ着替えていなかったのか」
上条「…? う、うん…眠れそうになくて…」
父「ちょうどいい…。大袈裟と思うかもしれないが、この町から避難しようと思うんだ」
上条「え…!? 避難って…!?」
父「予報では、この嵐はこれからますますひどくなると言っていた…
せっかく退院できたんだ。今お前に何かあっては、父さんは悲しい…」
上条「待ってよ…。家にいればいいじゃないか。急にそんなこと――」
父「すまない――あんなことがあったばかりで、父さんも神経質になっているんだろう…
とても嫌な予感がするんだ…。お願いだ。一緒に来てくれ」
上条「…だったら…」
父「何だ?」
上条「…さやかも、連れて行きたい」
父「…さやかちゃんか…」
上条「…さやかが一緒じゃないなら、僕は行かない…」
父「…。こんな夜遅くに呼び出したりしたら、迷惑だと思わないか…?」
上条(さやか……)
上条「嫌だ…!」
上条「え…!? 避難って…!?」
父「予報では、この嵐はこれからますますひどくなると言っていた…
せっかく退院できたんだ。今お前に何かあっては、父さんは悲しい…」
上条「待ってよ…。家にいればいいじゃないか。急にそんなこと――」
父「すまない――あんなことがあったばかりで、父さんも神経質になっているんだろう…
とても嫌な予感がするんだ…。お願いだ。一緒に来てくれ」
上条「…だったら…」
父「何だ?」
上条「…さやかも、連れて行きたい」
父「…さやかちゃんか…」
上条「…さやかが一緒じゃないなら、僕は行かない…」
父「…。こんな夜遅くに呼び出したりしたら、迷惑だと思わないか…?」
上条(さやか……)
上条「嫌だ…!」
父「…!」
上条「父さんが心配するほどの嵐なら、さやかだって危ないじゃないか…!
病院で僕がどんなに苦しい思いをしたか、父さんならわかってくれるよね…?
さやかは、そんな僕をいつも支えてくれたんだ…もうただの友達じゃないんだ!」
父「恭介…」
上条「……」
父「…。さやかちゃんは、本当にお前によくしてくれたな…」
目を見て頷く恭介
父(非常識と思われるだろうな…。いや、私は実際非常識な父親だ…)
父「…お前がそこまで言うなら、一応声をかけよう…
お前からも、あちらのご家族にちゃんと謝るんだぞ」
上条「! 父さん…!」
父親が恭介の両肩に手を置いた
父「父さんと母さんはずっとお前のそばにいるが、
もしもの時は、お前がさやかちゃんを守っておやりなさい」
上条「…うん!」
上条「父さんが心配するほどの嵐なら、さやかだって危ないじゃないか…!
病院で僕がどんなに苦しい思いをしたか、父さんならわかってくれるよね…?
さやかは、そんな僕をいつも支えてくれたんだ…もうただの友達じゃないんだ!」
父「恭介…」
上条「……」
父「…。さやかちゃんは、本当にお前によくしてくれたな…」
目を見て頷く恭介
父(非常識と思われるだろうな…。いや、私は実際非常識な父親だ…)
父「…お前がそこまで言うなら、一応声をかけよう…
お前からも、あちらのご家族にちゃんと謝るんだぞ」
上条「! 父さん…!」
父親が恭介の両肩に手を置いた
父「父さんと母さんはずっとお前のそばにいるが、
もしもの時は、お前がさやかちゃんを守っておやりなさい」
上条「…うん!」
――――
ガタガタ
エントランスの自動ドアが風で揺れている
さやか(…あと10分待っても来なかったら、あたしが行こう)
―――
父「え…? そうですか…。こんな夜分に申し訳ありません…では」
電話を切る恭介の父
上条「さやかは…?」
父「家にいないそうだ…」
上条「何だって…!?」
父「これだけは仕方がない…。さあ、もう車に乗るんだ」
上条「待って! さやかはどうするの!?」
父「残念だが連れて行けない…。雨が強まってきた。洪水でも起きないうちに――」
上条「話が違うじゃないか!」
ガタガタ
エントランスの自動ドアが風で揺れている
さやか(…あと10分待っても来なかったら、あたしが行こう)
―――
父「え…? そうですか…。こんな夜分に申し訳ありません…では」
電話を切る恭介の父
上条「さやかは…?」
父「家にいないそうだ…」
上条「何だって…!?」
父「これだけは仕方がない…。さあ、もう車に乗るんだ」
上条「待って! さやかはどうするの!?」
父「残念だが連れて行けない…。雨が強まってきた。洪水でも起きないうちに――」
上条「話が違うじゃないか!」
あぁあああ、やっぱりそうだ!!
どうしたってさやかはわずかに幸せに届かない!!
ちくしょうちくしょうちくしょう
どうしたってさやかはわずかに幸せに届かない!!
ちくしょうちくしょうちくしょう
父「…すまない」
上条「さやかがいないならここを動かない!」
父「お願いだ…!」
恭介を抱き締める父
父「お前を…愛しているんだ」
上条「父さん…」
父「もう二度と、後悔したくないんだ…。あの事故で、お前がどんなに大切か改めて思い知った
わかってくれ…この通りだ。恭介…」
上条「…さやかは、ここに向かってるかもしれない」
父「…? どういう意味だ? 恭介」
上条「…今夜、会う約束をしていたんだ…父さんや母さんに内緒で」
父「……」
上条「さやかがいないならここを動かない!」
父「お願いだ…!」
恭介を抱き締める父
父「お前を…愛しているんだ」
上条「父さん…」
父「もう二度と、後悔したくないんだ…。あの事故で、お前がどんなに大切か改めて思い知った
わかってくれ…この通りだ。恭介…」
上条「…さやかは、ここに向かってるかもしれない」
父「…? どういう意味だ? 恭介」
上条「…今夜、会う約束をしていたんだ…父さんや母さんに内緒で」
父「……」
上条「ごめんなさい…。出かける準備をしてたのは、その為だったんだ…」
父「…そうか」
上条「…10分だけ待って。…さやかの家なら、そう遠くないから…」
父「…ああ」
――――
さやか(10分経った…行こう)
傘を深く握り締めて走り出すさやか
父「…そうか」
上条「…10分だけ待って。…さやかの家なら、そう遠くないから…」
父「…ああ」
――――
さやか(10分経った…行こう)
傘を深く握り締めて走り出すさやか
――――
父「恭介…」
上条「……」
父「…さあ、10分だ」
上条「…」
父「…さやかちゃんならきっと心配ない。…何か事情があるんだ」
上条(…さやかは、もう普通の人間じゃないんだ…
もしかしたら、僕にはわからない急用ができてしまったのかもしれない…
家を出てから少なくとも10分は経っているのに、結局来なかったんだから…)
上条「…うん」
恭介は車に乗り込んだ
車が走り出す――
父「恭介…」
上条「……」
父「…さあ、10分だ」
上条「…」
父「…さやかちゃんならきっと心配ない。…何か事情があるんだ」
上条(…さやかは、もう普通の人間じゃないんだ…
もしかしたら、僕にはわからない急用ができてしまったのかもしれない…
家を出てから少なくとも10分は経っているのに、結局来なかったんだから…)
上条「…うん」
恭介は車に乗り込んだ
車が走り出す――
なんでさやかちゃんいっつも「裏目に出ちゃったね☆残念でした☆」的な意地悪されるんだよ
SSは原作の逆をやりたがるものじゃないのかよ・・・
SSは原作の逆をやりたがるものじゃないのかよ・・・
――――――――
バシャバシャ
さやか「はぁ、はぁ…」
恭介の家に着いた
さやか(いいの…かな)
ためらいながらインターホンを押す
返答はない
さやか(これ、絶対迷惑だよね…)
もう一度押した
さやか「……」
バシャバシャ
さやか「はぁ、はぁ…」
恭介の家に着いた
さやか(いいの…かな)
ためらいながらインターホンを押す
返答はない
さやか(これ、絶対迷惑だよね…)
もう一度押した
さやか「……」
――――――――
――車の中
上条(さやか…)
ワイパーが絶えず大粒の雨を弾き飛ばしている
上条(こんな雨さえ降っていなければ、今頃僕達は…)
さやかとの時間を思い描く
涙が滲んだ
上条(さやか、どこに行ったんだ…。せっかく父さんにもわかってもらえたのに…
ああ、早く会いたい…抱き締めたい…さやかの温かい体を…!)
上条「さやか…」
――車の中
上条(さやか…)
ワイパーが絶えず大粒の雨を弾き飛ばしている
上条(こんな雨さえ降っていなければ、今頃僕達は…)
さやかとの時間を思い描く
涙が滲んだ
上条(さやか、どこに行ったんだ…。せっかく父さんにもわかってもらえたのに…
ああ、早く会いたい…抱き締めたい…さやかの温かい体を…!)
上条「さやか…」
上条さんと一度くっついた分もっと絶望は大きいんじゃ無いだろうか…
不憫だ…
不憫だ…
―――――――
――見滝原全域に避難指示
橋の上でほむらと杏子が遠くの空を見上げている
ほむら「…来る」
杏子「いつでも来いっての。覚悟は昨日済まして来た」
突風が吹いた
ほむら(まどかが私を信じてくれたとすれば、あの子なら契約を拒否するはず…
あとは、奴さえ倒すことができれば、この悪夢は終わる…)
2人は押し寄せる使い魔のパレードの隙間に入っていった
杏子「使い魔だけでこの戦力か…」
ほむら「本体はこんなものじゃないわ」
杏子「……」
雲の切れ間からワルプルギスの夜が出現
ほむら「…行くわ」
杏子「おう」
変身する2人
戦いが始まった
――見滝原全域に避難指示
橋の上でほむらと杏子が遠くの空を見上げている
ほむら「…来る」
杏子「いつでも来いっての。覚悟は昨日済まして来た」
突風が吹いた
ほむら(まどかが私を信じてくれたとすれば、あの子なら契約を拒否するはず…
あとは、奴さえ倒すことができれば、この悪夢は終わる…)
2人は押し寄せる使い魔のパレードの隙間に入っていった
杏子「使い魔だけでこの戦力か…」
ほむら「本体はこんなものじゃないわ」
杏子「……」
雲の切れ間からワルプルギスの夜が出現
ほむら「…行くわ」
杏子「おう」
変身する2人
戦いが始まった
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