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元スレ男「妖怪だと・・・?」妖怪女「・・・」
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女妖怪「なるほど、全て憑依妖怪か。確かに実態をもたぬお主らなら、ひっそりとしていれば生きられるわけだ」
ほうき「へへ。悪いっすか。でもね、そんな弱い憑依妖怪も100以上いりゃあんたにだって勝てるだろ!!!」
女妖怪「甘く見られたものじゃな・・・」
女妖怪は猫又と男を自分の背後に放り投げる。
猫又は先ほど貫かれたわき腹を押さえ、朦朧としていた。
女妖怪「男よ。しかと見ているが良い」
ほうき「余裕こいてんじゃねーぞゴルァアアア!!」
沢山の鋭利な石が浮き立つ。
木々がその矛先を女妖怪に向ける。
包丁、ドライバー、テレビ・・・様々な投棄物が浮き上がり、女妖怪を狙う。
だが、女妖怪は笑っていた。
女妖怪「数をもってして私に適うと思ったこと、後悔するが良い」
ありとあらゆる物体が一斉に女妖怪を目掛けて襲い掛かる。
その瞬間、女妖怪の両手の爪が意思を持ったかのように自在に動き回り、それらを全て切断していった。
ほうき「なっ!?」
ありとあらゆる物体は爪に触れただけで切断され、粉々になる。
猫又「物体と同時に中の憑依妖怪自体も切断している・・・凄まじい・・・」
女妖怪は一歩もその場から動いていない。
なのに、前、右、左・・・後ろも上も下も、どこから何が来ても10本の爪が臨機応変に動き回り、全てを粉砕した。
後に残ったのは、ほうき一本のみ。
ほうき「ヒ・・・ヒィィイィィィィ!!!!」
女妖怪「並みの妖怪では私に触れることすら出来んじゃろうに。
せっかく長い時を生きてきたのに、もったいないことをするのう・・・」
女妖怪は、ケタケタと笑った。
ほうき「ゆるしてくれ・・・俺はただ人間に復讐を・・・」
女妖怪「ふむ・・・。では、私の質問に素直に答えよ。そして改心すれば、見逃してやらんこともない」
ほうき「何だ・・・何を聞きたい」
女妖怪「生き残っておる妖怪はどのくらいおる」
ほうき「実体を持つ妖怪はほとんど死んだっす・・・。生き残っているのは本当にそこにいる猫又くらいだと思うっす・・・。
憑依妖怪は何体か残ってはいたけど、ほとんどは今ここで死んだ・・・。もうこの地域に妖怪はいないっすよ・・・」
女妖怪「では、ここ以外にはおるのかえ?」
ほうき「ここ以外?」
女妖怪「とうきょうとかそういうところじゃ」
ほうき「わ、わからんっす。ただ本州は都市化が進んだ場所が多いから、ほとんどいないと思うっす・・・。
でも、もしかしたら強い妖怪のいなかった地域では、人目に付かないとこで生き残ってるかもしれないっす・・・」
女妖怪「そうか。ではもう一つ。この地域の退魔師はそんなに強いのか」
ほうき「強いっす。めちゃくちゃ強いっす。だって、あんたを封印した退魔師の子孫っすよ」
男は、自分のもつ首飾りを見る。
女妖怪「お前ではない。私を封印した退魔師は、お前の先祖ではない。それは確実だ」
男「そうなんだ。じゃあこれは一体なんなんだよ・・・」
ほうき「他には何もないっすか・・・?」
女妖怪「・・・・最後にもう一つ。お主のように、人間へ復讐を考える妖怪はまだおるだろうか」
ほうき「・・・・そりゃ。俺たちは多くの同胞を人間に殺され、追いやられたっす。
人間に復讐を考えないよう会を探すほうが難しいっすよ。きっと。
もし妖怪がまだ生き残っていたら、虎視眈々と人間への復讐を狙っていると思うっすよ」
女妖怪「そうか。それだけ聞ければもう用はない」
女妖怪が立ち上がり、ほうきに背を向け、男たちのほうに向き直る。
その瞬間、空を割く音。
見れば、ほうきがバラバラに切断されていた。
男「え・・・見逃すんじゃなかったの?」
女妖怪「仮にも私に憑こうとしていた。殺すべきじゃ」
ほうきが死に、結界が解かれる。
モノクロの空間が元に戻り、晴れ渡った空が見えた。
女妖怪「・・・男よ。私の妖力を戻さなくていいのか?」
男「え、あ、ああ・・・」
呆けてしまっていた男は、慌てて妖力を首飾りに戻す。
女妖怪「しかと見ただろう。あれが妖怪の力じゃ。恐ろしかろう。
私はあれで、実力の10分の1も出しとらん・・・。どうじゃ、恐ろしかろう」
男「・・・女妖怪?」
女妖怪「やはり、人間と妖怪が共存してはいかんのかもしらぬな・・・。
人間はこの力に恐れおののき、また私たちを駆逐しようとするであろう」
猫又「共存? 女妖怪様、何をおっしゃっておられるのです?」
女妖怪は、寂しげな顔をした。
女妖怪「私はバケモノじゃ。人々に忌み嫌われた、恐怖の象徴じゃ。妖怪の頭じゃ。
それが人間に現を抜かすとは・・・間違っているのは明らかに私なのじゃ」
猫又「女妖怪様、封印される前・・・何かあったのですか?」
女妖怪「気にするな、猫又よ」
そのまま、森の奥へ足を進めようとする女妖怪。
男「お、おい! どこ行くんだよ!?」
女妖怪「やはり私は妖怪じゃ。森でひっそりと暮らすのが性にあう。
お主はその首飾りを私が封印されていた棺に戻すが良い。そして、昨日と今日のことは忘れるのじゃ」
女妖怪はそのまま森の奥深くへ行こうとする。
ばつが悪そうな顔で、猫又もその後に続いた。
男「ちょっとまてよ!!!」
男「俺はお前が妖怪だとかそんなこと気にしてねえよ!!
むしろ俺はワクワクしてたよ! いつもと変わらない日常に飽きて、ミステリー研究会とか入ってた!
だからお前と会ったとき、正直うれしかったよ!!」
女妖怪「嘘をつけ・・・足が震えておるぞ」
男の足は、ガクガク震えていた。
男「これは・・・」
女妖怪「無理をしなくていいのじゃよ」
女妖怪「それでは、さらばじゃ」
歩き出した女妖怪の動きが止まる。
男の両腕が、女妖怪を背後からがっちり抱きしめていた。
男「1週間・・・1週間で良い!! 俺と一緒に暮らしてみろよ!!
それで、人間との共存がやっぱり無理だと思うなら山に戻ればいいさ!
だけど、きっとお前のこと分かってくれる人間だっていっぱいいるって!!
特に俺と同じミス研のやつは保障する!! だから・・・もうすこし待ってみろよ!!」
女妖怪は、ニヤリと笑う。
女妖怪「下心か?」
男「ちげえよ!! 俺はお前に命を助けてもらった。お前は嫌ってるはずの人間を守ってくれた!!
まだ会って2日目だけど、お前のこと何か凄く信用できる!
それに俺はお前の主だぞ! 主の言うこと聞け!!」
猫又「おい、いい加減にしないか」
男の体は猫又に引き離され、放り投げられた。
猫又の傷は、もう癒えていた。
猫又「さあ、女妖怪様。行きましょうか」
女妖怪「いや・・・」
女妖怪「気が変わった。男よ。今日より1週間、お前の家で再び世話になるぞ」
猫又「女妖怪様・・・本気ですか?」
女妖怪「猫又よ。いつまでも人間といがみ合っても仕方ないのじゃ。
私はできれば人間と共存していければ良いと思っておる」
猫又「しかし女妖怪様・・・。貴女は本当に女妖怪様ですか?
私の知るあなたは、誰よりも人間を憎み、誰よりも多く人間を食らった」
女妖怪「何百年前の話じゃ」
女妖怪が振り返る。
女妖怪「そういうわけで、よろしくの。男よ」
男「お・・・おう!!」
猫又「・・・私も行きます」
女妖怪「良いのか?」
猫又「私は女妖怪様の僕であり、女妖怪様がこいつの僕であるなら私もそうです。
お供しないわけにはいきません」
男(ハーレムktkr)
猫又「ただし・・・。もし、貴様が不埒なことをしようとしたのなら、その性器を噛み切る」
男「一瞬でも口に入れてくれるのなら・・・」
猫又「ならば切り裂く!!」
男「ヒィッッ」
女妖怪「ははは・・・にぎやかになりそうじゃの」
その後、3人でラーメンを食って家に帰った。
なんだかんだで楽しい日々が始まるんだとこの時は思っていた。
・・・この時は。
――2、了
VIPは簡単に落ちるぞ
落ちてないスレは深夜でも昼でも保守する偉大なニートがいるからですよ
落ちてないスレは深夜でも昼でも保守する偉大なニートがいるからですよ
>>114
なんか呼ばれた気がしたんだが、気のせいだったみたいだな
なんか呼ばれた気がしたんだが、気のせいだったみたいだな
>>122
絶対お前のことだろwwww
絶対お前のことだろwwww
3
女妖怪と猫又と暮らすことになった翌日。
男「ふわぁ~、おはよう」
とりあえず男が目を覚ますと猫又はいなかった。
多分散歩にいってるんだと思った。
女妖怪はテレビを見てた。
女妖怪「にうすというのはすごいのう
その日起こった事件なんかがすぐわかるんじゃな」
男「まあ今じゃ当たり前だよ。ってか、お前がやったあのDQNどもだってニュースになってたんだぞ」」
女妖怪「すまんのう。でも、ああしなければ襲われておったんじゃろ?」
男「まあそうだけどな・・・」
女妖怪「それより男よ。腹が減ったぞ。飯を作ってくれい」
男「はいはい」
補足ですが5で終わるのでもしかしたら今日中に終わるかもしれません。
そのうち猫又が散歩から帰ってきて食事になった。
男「猫又は猫缶でいいよな?」
猫又「ねこかん・・・? なんだそれは」
男「猫専用の飯だよ。まあ食ってみろよ」
ペロリ
猫又「!? ・・・美味!!」モシャモシャ
男「ふうむ、所詮は猫・・・。食費が浮くな」
女妖怪「して、私らはなんじゃ?」
男「あ、うん。今日は目玉焼き作ってみたよ」
女妖怪「むむ・・・? なんぞこれは」
男「卵だよ。舌にベーコン敷いたしうまいんじゃね?」
ハムッ ハフハフ ハフッ
女妖怪「ふむ、中々に美味じゃのう」モシャモシャ
男「人間の食事も悪くないだろ」
女妖怪「こんなに美味い飯を毎日食えるなら、人なぞ食わずにおられるわな・・・」ムッシャムシャ
猫又「人間の食事は本当に美味だな・・・。私なんて毎日ゴミを漁ってだな・・・」
男「俺と暮らしたら毎日猫缶食わしてやるぜ」
猫又「ニャ!? 本当か!!」
男「ああ。本当に」
猫又「むむむ・・・人間もいいものなのかも知れないな・・・ブツクサ」
女妖怪「ふう、食った食った。実に美味かったぞ」
男「ごちそうさまでした」
女妖怪「ん? なんじゃそれは」
男「ご飯を食べた後はそう言うんだよ」
女妖怪「そうなのか。では、ごちそうさまでした」
猫又「ごちそうさまでした」ゲップ
男「それで今日なんだけど、遊園地に行かないか?」
女妖怪&猫又「遊園地?」
男「遊ぶのにうってつけの場所だよ。
いきなり人間と交流するより、まず人間の町とか文化を知ってみようと思って」
女妖怪「ふむ・・・私はかまわんが」
猫又「人間が多いところは嫌いだが・・・まあ良いだろう」
男「よーし。じゃあ、今日はビップランドに行くぜ」
――ビップランド
猫又「本当に人間が多いな」
女妖怪「しかしなんじゃあれは? くるまとは違うみたいじゃが・・・」
男「ああ、あれはジェットコースターだよ。俺は怖くて乗れないからパスな」
猫又「何だ、あんなのが怖いのかよ(笑」
男「お前も乗ってみりゃ分かるって」
―――
男「大人三枚」
係員「ウィースwww」
男「よし、行くぞ」
女妖怪&猫又「おー」
猫又「おい男」
男「何?(はじめて名前で呼ばれた気がする)」
猫又「あれに乗りたい」
それはいわゆるタワーオブテラーのような。
男「俺はね。高所恐怖症って言うの。高いところが怖いの。わかる?」
猫又「それで女妖怪様の主とは情けない・・・。怖いものは克服するべきだ」ガシッ
男「え、ちょ?」
猫又「行きましょう、女妖怪様」
女妖怪「おお。面白そうじゃな」
男「ちょ、おま、待てって」ズルズルズル
係員「バーオリシャースwww」
ガコン
女妖怪「なるほど、これでもう私らは逃げられないわけじゃな」
猫又「ワクワクしますねww」
男「あばばばばばばばば」
男たちの座った座席が徐々に上昇する。
猫又「上がってますよ! 女妖怪様!」
女妖怪「おおお・・・。私もさすがに空は飛べんからな・・・すごいのう!!!」
キャッキャはしゃぐ二人を横目に、男は目をふさいでいた。
女妖怪「何を目をふさいでいるのじゃ。
良い景色じゃぞ」
男「見たくない!!」
猫又「開けよ」グイッ
男「うっわああああああああああああああああああああ」
ピタッ
女妖怪「お? 止まってしまったぞよ、男」
男「これから落ちるんだよ・・・」
男の目は猫又に無理やり開けられていた。
猫又「よく見とけよ男。怖いの克服しろよ」
男「余計なお世話じゃ!!」
ガコッ
男「ヒッ!!」
ヒュウウウウウゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・
男「あああああああああああああああああああ」
女妖怪「うおおおおお!!! なんじゃこれは!!! すごいスリルじゃああああああ」
猫又「ヒャッホオオオオオオオイ」
>>128
舌にベーコン敷くって男もすっかり妖怪化しつつあるのかwwww
舌にベーコン敷くって男もすっかり妖怪化しつつあるのかwwww
――
男「おえええええええええ」
女妖怪「なんじゃ、気持ち悪いのか?」
猫又「なっさけねー」
女妖怪「しかし楽しかったのう。これだけ楽しいと、あのじぇっとこぉすたぁはもっと楽しいんじゃろうな」
男「ちょ・・・俺パス・・・吐く・・・しばらく休憩させて・・・」
女妖怪「情けないのう。どれ、私ら2人で行くかえ」
猫又「そうですね~。おい男、ここで待ってろよ」
男「ふぁい・・・」
楽しそうに列に並ぶ二人。
係員との券のやり取りなども普通にこなす。
猫又も笑顔が絶えていない。
男(どうにか人間嫌いを少しずつ克服できてそうだな・・・ウップ)
友「あれ、男じゃん?」
男「オエッ・・・ん、友じゃん・・・」
友「こんなとこで何してん? 女とデート?」
男「だから女とはそんなんじゃねーって言ってるだろ・・・」
友「その割には、前に女とも遊園地きてたやん?」
男「あれは誘われたから・・・」
友「世間一般ではそれをデートという」
女妖怪「おうい、男ー」
ふと声がするので見れば、女妖怪と猫又が手を振っていた。
どうやら、もうすうぐ乗るらしい。
男も手を振り返す。
友「この前のいとこかー」
男「そうだよ。で、お前は誰と来たんだよ」
友「俺? 俺は親父と」
男「へー、お前のところって仲いいんだな」
友「いや・・・」
その時、一瞬だけ友が神妙な表情になった気がした。
友「そうでもないけどな。まあ、たまには息抜きってことで」
男「へー、そうか。でもお前、なんで一人なの?」
友「ああ! そういえばトイレに行くとこだったんだわ!! そいじゃ」
友が踵を返す。
友「男」
男「ん?」
友「あまり近づきすぎて、どうなっても俺は知らんぞ」
男「・・・・・・・」ゾクゾクゾク
友はそんな事を小さな声で言い残すと、トイレに歩いていった。
男はそのまましばらく、呆然と立ち尽くしていた。
女妖怪「男ー」
男「えっ? あ、女妖怪・・・」
猫又「なんだよボーっとして。まだ気持ち悪いのか?」
男「いや・・・(友は何のことを言ってたんだ? まさか女妖怪たちのことか?)」
女妖怪「それより次はアレに乗りたいぞ」
男「観覧車か。だから俺は高いところが嫌いだと」
猫又「いいからいくんだよ!!」
男「へーい・・・」
男(友にはいずれミス研で集まって女妖怪たちのことを話す予定だったが・・・早いうちに聞いたほうがよさそうだな)
そのままその日は何事もなく一日が終わった。
男と女妖怪と猫又は観覧車とかお化け屋敷とかまあ色々まわった。
途中、妖怪二人が色々問題を起こしたりして男はぶっ倒れそうだった。
――男の家
女妖怪「今日は楽しかったぞ男!! 人間はすごいのうぅ!!」
猫又「私も少し人間を見直したぞ!! 売り子の人間も笑顔を振りまいて愛想が良い! 昔とは全然違うな!」
男「そうか・・・それはよかった」ゲソッ
女妖怪「して、明日はどこに連れて行ってくれるんじゃ?」ワクワク
猫又「もちろん、今日より楽しいところだろうな?」
男「明日のことは明日考えます・・・」パタッ
女妖怪「ちっ、寝てしまったぞ」
なんやかんやで3人は楽しい日々を過ごし、5日目。
男「今日は2人に来てもらいたいところがある」
女妖怪「どこじゃ?」
男「俺の大学だ」
猫又「大学?」
男「人がいっぱいあつまるところだ。
そこで今日、俺以外の人間にお前たち妖怪のことを話す」
女妖怪と猫又の表情が陰る。
男「安心してくれ。俺の信頼する人間だ。それ、お前たちも会ったことある」
女妖怪「ほう・・・?」
男「メンバーは女と、友だ」
女妖怪「女というと、あのひんそーな体の女か。そして友というのは・・・?」
男「ほうきを山に持っていくときに会っただろ」
女妖怪「む・・・あの男か・・・」
猫又「どうしました、女妖怪様?」
女妖怪「男よ。あの友というのは、寺の息子か?」
男「え? んー・・・確かにそうだったかも」
女妖怪「やはりそうであったか・・・」
猫又「どういうことです?」
女妖怪「あやつ、付喪神の件で会ったときから気になっておった。
どこか懐かしいような何かを感じていたのじゃが・・・今ハッキリとわかった」
男「え・・・まさか・・・・」
女妖怪「おそらくあやつは、私を封印した退魔師の子息じゃろう」
猫又「なっ・・・!!! 生きておったのかあの一族!!」
女妖怪「落ち着け猫又」
猫又「しかし!!」
女妖怪「殺気は感じんかった。おそらくこちらの動きを伺っておるのじゃろ」
男「なるほど・・・だからアイツ遊園地にいたのか」
猫又「なに!? 遊園地に来ていたのか?」
女妖怪「・・・やはり来ておったか。ここ最近、何者かに尾行されているような気はしておったが、そいつじゃな」
猫又「では、そんな男に私たちのことを話すのは得策とは言えませんね」
女妖怪「いや。奴は何か葛藤しているようじゃった。それに男の友じゃ。丸め込めれば、役に立つかもしれん」
男「もうちょい言葉選べよ」
猫又「しかし、そう上手くいくでしょうか・・・」
男「まあ俺に任せておけよ」
――男の大学、ミス研部室
男「よっ。待たせたな」
女妖怪「ども・・・初部室」
女「遅いわボケ・・・って、何。この前の女妖怪さんに、また女が増えてるじゃない・・・」
猫又「猫又です」
女「あ、これはどうもご丁寧に・・・って、おい!! 男!!」
男「うるさいな、これから話すから待ってろよ」
友「で、男。話ってのは・・・」
男「ああ。その前に友、ちょっと俺と外で話そう。
女は猫又と女妖怪の相手をしてやっててくれ」
友「・・・わかった」
バタン
女「あ、ちょ、男!! 友!!」
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