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元スレ勇者父「魔王を助けてやってくれ」勇者「え?」
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勇者「お後もよろしいようなので、帰りますね」
魔王「あら~勇者さんも一緒に入るのよ?」
勇者「だからどうしてそうなるんですか」
魔王「勇者さんは私たちと一緒に入るのがいやなのかしら?」
側近「そんなやつがいたら処刑ものだな」ギリギリ
勇者「……(断れないフラグキタコレ)」
側近「そもそも、だ」
側近「お前は女なんだろう?」
勇者「そうです、私は女勇者です」キリッ
側近「なら女である私達と一緒に入っても何も問題がないじゃないか」
勇者「それもそうなんですけどね……。一人っ子だったもんで、他人とお風呂入るのには抵抗が」
魔王「大丈夫よ、勇者さん。慣れさせてあげるわ~」
側近「……くっ」ジトー
勇者「そんな恨めしそうな目向けないでくださいな……」
何かを風刺していそうだけど、そうでもなさそうな、
微妙な感じがいいwww
微妙な感じがいいwww
魔王「ささ、勇者さん。立ち話もなんですし、城に入りましょう」グイグイ
勇者「うわあ、ひっぱられるー」
側近「!? ま、魔王様いけません! ひとの腕を引っ張るなど!!」
魔王「あら、だめなんですか~?」
側近「当たり前です!」
魔王「……あ、でも、この前側近ちゃんにやったときは怒りませんでしたよね?」
側近「あ、そ、それは。くっ、そ、今日から禁止です!! 禁止です! 私以外にはやっちゃいけません!!」
魔王「そうなんですか~……」シュン
勇者(本当魔王と側近は仲がいいなぁ……)
勇者「ということで、無理やりお風呂にいれられました。もうお嫁にいけません」
魔王「ふふっ、勇者さんの背中洗いますねー」ゴシゴシ
勇者「おぉ~……めっちゃ気持ちいです」
側近「なんてうらや……いや、けしからん! ぐぬぬっ……」
勇者「お願いだから睨み付けないでください。ゾクってするんスよ」
魔王「胸でこすると気持ちいってお父様がいっていたのだけれど、勇者さんもそのほうがいいですか?」ゴシゴシ
勇者「なんちゅーことを娘に教えてるんすか……。スポンジで大丈夫です」
側近「ま、魔王様の……」ボタボタ
勇者「そっきーん!! 鼻から血でてるぞー!!」
勇者「次は私が魔王の背中洗いますね」
側近「ちょ、それは私が!」
魔王「あら~、じゃ、私は側近ちゃんの背中をあとから洗いますね」
側近「む、むねですか!?」
魔王「スポンジです」
側近「そうですか……」
勇者「側近はへんたいなの?」
魔王「あぁ……きもちいですねぇ……」
勇者(魔王の肌すべすべだなあ……。なんか気恥ずかしい)ドキドキ
勇者(私も魔王も女性のはずなのにな。さっきから妙にドキドキしちゃうし。のぼせたのかな)
勇者「ま、魔王って付き合っている男性とかいるんですか?」
側近「!?」
魔王「恥ずかしながらいませんよ」
勇者「えー、でも、男性経験ありますよね?」
魔王「……え?」
勇者「魔王様の歳で付き合ったことないとかありませんよね。すいません、変な質問しちゃって」
魔王「え、えぇ。そう、ですね。魔王ですもんね! だ、男性経験の一度や二度……」ダラダラ
魔王(い、いえない。この状況下で一度も男性とお付き合いしたことないなんて……)
勇者「私、この歳まで修行修行で一度も付き合ったことないんですよー。ちょっとうらやましいなあ」
魔王「そ、そうなんですか。に、人間って何歳ぐらいから男性とお付き合いするんですか?」
勇者「んー、私の友達は10歳ぐらいでしてましたよ」
魔王「10……」
勇者「どうしたんですか、頭かかえて」
魔王「なんでも、うう……ないです……。ないんです……」
勇者「?」
側近「魔王様……」オロオロ
魔王「」ゴーン
勇者「なんだか魔王が元気ないんだけど、どうしたんすか」
側近「どう考えてもお前のせいだろ」
勇者「そうなんですか。悪いことをしちゃいましたね(背中痛かったのかな)」
側近「あぁ……可哀相な魔王様」シクシク
勇者「そういえば、側近さんって胸小さいですよね。魔物のメスって大きいイメージあったんですけど」
側近「殴るぞ」ゴッ
勇者「本当に殴られるとは、思わなかった」
側近「今のは正当防衛だ」
勇者「正当防衛って便利な言葉っすね。今度から自分も使うことにします」
側近「……(どうも馬鹿にされているような気しかしない)」
魔王「うぅ……楽しそうなので私もお話にまぜてください……」
勇者「今、側近さんの胸が小さいというはなしでもりあがっていm(ry」
側近「いうなぁああああ!!!」ゴッ!
魔王「こら、暴力はだめですよ」
勇者「あーん、まおうさまあたまがいたいよー」ダキッ
側近「!?」
魔王「あらあら、大丈夫ですか?」ナデナデ
側近「!?!?」
勇者「ドヤッ」
側近「ぐぬぬ……」
女勇者.........だと.........
おやすみなさい
おやすみなさい
魔王「いい湯でしたねー」ポカーン
勇者「ええ、まったく。あれって温泉ですよね?人間界から輸入してるんですか?」
魔王「あれは父が暴れたときにでたのをつかってるんですよ~」
勇者「へー。便利っすね」
魔王「今では暴れてくれてよかったかも、なんて」
勇者「あはは」
魔王「ふふっ」
勇者「いや、魔王がそれいっちゃあかんでしょ」
魔王「あ、あら~……」
側近(魔王様と勇者が共に笑いあう姿を生きながらにしてみることができるなんて……。複雑な気分だ……)
側近「お風呂上りで悪いのだが、勇者よ。人間界の様子はどうだった」
勇者「えー、もう仕事の話っすか。明日でいいじゃないですか」
側近「そういうわけにもいかんのだ。すべては魔王様のため。お前など魔王様の道具にすぎないことを忘れるな!」
勇者「ですって魔王」
魔王「zzz……」
側近「魔王様寝ないでください! なんで立ちながら寝てるんですかあなたは!!」
魔王「はい、おきます。ちゃんとききます。ごめんなさい」
勇者(側近さんちょっと怖かった)
側近「わかればいいんです。勇者、お前はさっさと話せ」
勇者「んー、そうですね。王との話し合いは無理っぽいですねー。オワリ」
魔王「どうして無理だと思ったのかしら?」
勇者「あのオッサン、根っから魔物嫌いっぽくてですね。いいからさっさと魔王倒して来い、と勇者に言っていました」
魔王「他にも勇者様がいるの?」
勇者「まぁ、私みたいに血を継いで、はないと思いますけどね」
勇者「前に魔王が会ったのと同じ考えの人間が勇者だけでも約100名ぐらいはいると思ってください」
側近「それは正確なデータなのか?」
勇者「こっそり名簿みたからたぶんあってる」
側近「そうか。100名と、+αで仲間か……。少なくてもそいつらが魔王様の命を狙っている……」
魔王「こわいわね~……」
勇者「どことなく他人事のような言い方なのは気のせいですか?」
側近「その名簿は持ってこれないか?」
勇者「勇者が犯罪するのはイメージ的に悪いからいやです」
魔王「そうね~。勇者さんが捕まったら元も子もないものね」
側近「それもそうですね……」
勇者「ま、王を説得するより民を説得するほうが成功するとおもいますよ」
側近「ふむ。そうだな。民の意見を聞かぬ王などいるはずがない」
魔王「そうですね~。あ! 魔王軍みんなでいろんな町にいって清掃活動するというのはどうでしょうか!」
勇者「くさった死体とか掃除したら逆に汚くなりそうですねwww」
スライムを派遣すればいいだろ
それだけで子供からお年寄りまで受け入れられる
それだけで子供からお年寄りまで受け入れられる
側近「それはさすがに地味だとおもいます」
勇者「そうっすね。さすがに魔王軍がいきなり町に来て清掃活動されても、町長の頭の毛が後退するぐらいで何もなりませんよ」
魔王「そうですか……」ショボーン
勇者「そんなことより、各場所で困っていることを魔物が解決していくのはどうでしょうか」
勇者「魔物が問題を解決すれば大人はともかく、子供はかっけー、とおもうかもしれませんよ」
魔王「あらー、それはいいかもしれませんねー」
人魔統一の会議のはずなのに何故こんなに和むのか
魔王恐るべしだな
魔王恐るべしだな
側近「なんにせよ、今日明日で解決するような問題でもないからな」
側近「長期的にみたら、今の大人よりも子供に目を向けたほうが良いのかもしれない」
勇者「勇者の言うことの半分は聞いておくものですよ」
魔王「あぁ、そうだ、勇者さん。勇者さんが魔物と一緒に旅をするのはどうでしょう」
勇者「魔物をつれてですか?」
魔王「はい。勇者についていく魔物もいる、人間に味方する魔物もいる、と民にみせるのです」
魔王「勇者さんと愉快な仲間たち。いいじゃありませんか~」
魔王「私も仲間にいれてくれませんか~。回復役ぐらいにはなれるとおもいますよ」
側近「絶対だめです!!」
勇者(魔王が僧侶ポジションって、豪華なパーティメンバーなんだろうなあ……)
側近「まぁ、その作戦について賛同します」
勇者(はっ、これはスライムつれて歩ける予感!)ピキーン
勇者「魔物はどっちかっていうとどこにでもいるやつのほうがいいですよね」
魔王「そうですね。勇者さんはどの魔物をつれていきたいですか?」
勇者「 ス ラ イ ム × 3 」
魔王「はい、わかりました。勇者様に懐いていたあのスライムたちでよろしいでしょうか?」
勇者「めっちゃよろしいです!! ありがとうございます!!」キラキラ
側近(こんなにキラキラしている勇者みるのはじめてだ……)
魔王「それでは話もまとまってきたところで、寝ましょうか」
側近「そうですね。勇者の部屋はどうしましょう」
魔王「そうですね~……」
勇者「私はどこでもいっすよ。針の上とかじゃなければ」
魔王「じ、じゃあ、私の、へ、部屋とかでは……だ、だめですか?」
側近「」
勇者「まじですか。いきなりベッドシーンですか」
魔王「えーと、ベッドシーンがよくわからないのですが、私女同士でお布団の中で会話する、というのにあこがれていまして」
勇者「わかりました。そうとなったら朝まで寝かせませんよ」
魔王「あらあら、楽しみですね~」
側近「」
勇者「んじゃ、側近さん。おやすみなさい。いい夢みてくださいね」
側近「」
魔王「おやすみなさい~」スタスタ
側近「」
側近「これは……悪夢か……」
側近「大丈夫だ、きっと目覚めたら……いつもの生活に……ブツブツ」
チュンチュン
勇者「魔王がベッドにはいった瞬間に寝た時は頭が真っ白になった」
魔王「す、すいません……。自分も、まさかこんなはやく寝ちゃうなんて……」
側近「致していないんだな!! 致してないんだな!!」ゴッゴッ
勇者「ああたたままつつかかままなないいででくくだだささいい」
側近「わたしのまおうさまがあにんげんににいいいいい!!」
魔王「zzz……」
魔王「勇者さん、朝ごはんも食べずに出発するんですか?」
勇者「ええ。とりあえずルーラ覚えないと移動大変なんで修行してきます」
勇者「たぶん一週間ぐらいあれば覚えられるとおもうんで、そしたら本格的に活動していこっかなって」
魔王「そうですか、さびしくなりますねぇ……」
勇者「私も側近さんをからかうことができないのはとても残念です」
側近「お前、私に喧嘩うっているだろう」
勇者「勇者ですから。魔物に喧嘩うってなんぼのもんですよ」
側近「ぐぬぬ……」
魔王「まー、まー、喧嘩しないで。私も一週間の間にスライムたちを呼んでおきますね」
勇者「わっかりました! めっちゃたのしみにしています!!」キラキラ
側近「……本当お前スライムになると顔色かわるな……」
魔王「勇者さんが魔物を好きになってくださって、私はとてもうれしいです~」
勇者「そうですよ。嫌うよりいいじゃないですか」
側近「確かにそうだが、青色のスライムばかりを好きになる勇者は珍しくてな」
魔王「大体はメタルですものねー」
勇者「メタルは外道」キリッ
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