元スレ勇者父「魔王を助けてやってくれ」勇者「え?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
1 :
勇者父「勇者よ、聞いてほしい話がある」
勇者「どうしたの。真剣な顔して」
勇者父「お前も今年で18だ。そろそろ勇者として旅立ってもいいんじゃないか?」
勇者「……うん。そうだよね。わかった! 絶対魔王を倒してくるよ!」
勇者父「そういう殺生なことじゃなくて、魔王を助けてやってほしいんだけど」
勇者「え?」
勇者父「え?」
勇者「なにそれこわい」
3 = 1 :
勇者「いや、父さん。どうしたの? 病が末期なの? 死ぬの?」
勇者「普通に考えて、勇者が魔王助けるとかありえないよね?」
勇者父「少し昔話をしよう」
勇者「まって。父さん。話聞いて」
勇者父「俺が現役で勇者をやっていた頃の話だ」
勇者「うわ、これ意地でも聞かないパターンだよね。聞かないパターンはいちゃった感じだよね」
勇者父「いいから黙って聞け」
勇者「はい」
4 :
ギガクロスブレーイクぅ!!おっほおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
5 :
おッほおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
6 = 1 :
――
勇者父『やっと、念願の魔王城についたぞ!』
僧侶『ひぃ、禍々しいオーラですねぇ……』
戦士『テンションあげあげえぇえええ!!!!』
勇者父『戦士うるさい』
賢者『ぱっぱと魔王倒して帰りましょう』
僧侶『そ、そうですね。皆さんレベル100ですから、余裕ですよね』
勇者父『我ながらがんばったと思う』
賢者『スライムだけでレベル100って今考えても変な縛りプレイでしたね』
勇者父『あの頃はみんな若かったんだよ……』
7 = 1 :
勇者父『そして、いろんなことがありましたが、なんとか魔王の部屋の前までつきました』
僧侶『まったく魔物とあいませんでしたね。せいすいが効いたんでしょうか』
勇者父『戦闘めんどくさいし、ちょうどよかったんじゃないか』
戦士『強いやつと戦いたいよぉおおおおおごぽぁあっぁああ!!』シュシュ!
勇者父『戦士うるさい』
僧侶(戦士さんのでっかい……)
9 = 1 :
賢者『さ、さ、勇者様。ドアを開けてください』
勇者父『ああ、そうだな』
勇者父(とうとう、魔王との戦いか。気合をいれていかなくては)
??『あら~、お客様ですか~?』
勇者父『ふえ!?』
勇者父(やば、へんな声でた)
戦士『背後から誰かキタァアアアアアア!!』
僧侶『え? え? 人間!? 女の人?』
戦士『巨乳キタァアアアア! 結婚してくれ!!』
女『え、えっと、まずはお友達からはじめましょう?』
戦士『ふられたアァアアアア!!』ゴーン
10 = 4 :
おっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
11 :
多分この戦士はテンションバーン使った後
12 = 1 :
女『えぇと、その格好は勇者様ご一行でしょうか。遠いところからわざわざおいでくださってありがとうございます~』ペコリ
勇者父『……(魔王城に人間? もしや囚われの姫とか?) 』
勇者父(いや、囚われている人間がこんなところにいるはずないか)
勇者父(モシャスを使い、人間の姿に変わり俺たちを惑わそうとしている可能性が高いな)
勇者父(しかし、巨乳とは。貧乳のほうが個人的には好みだったのに……)ショボーン
賢者『……(どうやら勇者様も私と同じ考えのようだ。万が一に備えて呪文はすぐに出せるようにしておこう)』
13 :
賢者ww
15 :
賢者が賢者タイムにならないでどうする
16 :
最近は勇者と魔王が和解する展開大杉てもう食傷気味
元々勇者と魔王は対立することが前提にあるから初期の頃は物珍しかったけど
今では勇者と魔王が和解前提で成り立っててもう新鮮味はない
ぶっちゃけるともう飽きた
17 = 1 :
勇者父『丁寧にありがとう』
僧侶(うぅ……胸でかいなぁ。うらやましいなぁ……ルカニで小さくしたいなぁ)
女『勇者様方、もう少しでお昼ですけどおなかすいていませんか? よければご一緒に食事にしませんか?』
戦士『目の前にある肉まんを食べさせてくれれば俺は満足だなアァ!!』
女『肉まん?』
勇者父『戦士うるさい。黙ってて』
19 = 1 :
女(肉まん……ハンバークが動いたりするんですかね。……カッコイイ)キラキラ
勇者父『……ところでお前は何者だ』
女『あら、私ったら自己紹介するのを忘れていましたね』
女『私は先日封印された父のあとを継ぎ、魔王をやっています』
勇者父 『(魔王だったとは。俺の目も落ちたか)そうか。なら打ち倒さなければならんな!』スチャ!
魔王『あ、あら~……どうしましょう』オロオロ
僧侶(やった! これでルカニかけても勇者様に怒られないぞ!)ワクワク
21 = 1 :
戦士『勇者てめぇ!! 魔王ちゃん困ってんじゃないかよ!!』ガスッ!!
勇者父『って!! ちょ、おまえ。すね蹴るなよ!』
戦士『なんだてめぇ!! やんのかオォ!?』
僧侶『け、喧嘩はだめだよぉ!(はやく巨乳を滅ぼしたいよぉ)』
魔王『そうですよ。僧侶さんの言うとおりです。喧嘩はだめですよ』
戦士『だって、こいつ! 魔王ちゃんのこと殺そうとするから!!』
勇者父『そりゃ、敵なんだから殺すのは当たり前だろ!!』
22 :
なにこれ面白い
今度の漫才のネタにしたいくらい
23 = 1 :
魔王『そのことなんですが、勇者様。少しだけ話を聞いていただけませんか?』
戦士『わかった聞く!!』
勇者父『いやお前が答えるなよ』
勇者父『まぁ、聞いてやってもいいけどさ』
魔王『ありがとうございます。勇者様』
戦士『戦士様が抜けてるよ!!』
魔王『その、先ほどいいましたとおりつい先程私は魔王の地位を父から譲り受けました』
戦士(話し始めちゃった……)ショボーン
魔王『父は、勇者様がご存知のようにたくさんの人を殺し、この世界を魔物の世界にしようとしていました』
魔王『しかし、私はそれが正しい国の広げ方ではないと思っています』
24 = 1 :
魔王『勇者様、私は魔王として人と魔物が共存する世界を作っていきたいのです』
魔王『勇者様方が平和を実現するため、努力しながらこの城にたどり着いたことは勝手ながら調べさせていただきました』
魔王『だからこそ、勇者様。協力していただけないでしょうか?』
勇者父『……(上辺だけの言葉ではなさそうだな。しっかりとした目を持っている。だからといって信用する気にはなれんが)』
25 = 1 :
勇者父『魔王よ、いくつか聞きたい点がある』
魔王『はい』
勇者父『まず一つ目に先代の魔王についてだ。封印させた、といったが、どうしてだ』
魔王『え、えぇ……とですね』
魔王『……。話さないといけませんか?』
勇者父『ああ、当たり前だ』
魔王『……』
26 = 1 :
魔王『……ゆ、ゆうしゃさまは……えと、あれな……の読みますか?』
勇者父『あれな?』
魔王『え……と、その。え、えっちな……本とか……』
勇者父『……はぁ?』
戦士『やっべ、恥ずかしがっている魔王ちゃんまじかわいい。俺の嫁にしたい』
魔王『……///』
勇者父『静かにしててください』
27 = 1 :
賢者『その裸体ばかり載っている本がどうしたといのですか』
魔王『えぇ、と。お恥ずかしい話なのですが、先日はじめて父はそれを買ったらしいんです』
魔王『それで……詳しくは知らないのですが袋とじ?というものがあるんですよね?』
勇者父『俺をみながら言わないでくれないか』
戦士『でもお前この前エロ本読んでたじゃん』
勇者父『ばっ! お前!!』
僧侶(勇者さまでもそんなもの見るんだ。しらなかった……)
28 :
ふむ?
29 = 1 :
魔王『それをあけたらしいんですが、父の想像以上にひどかったらしいんです』
戦士『よくあることだな。勇者もそれで何度か切れてただろう』
勇者父『そんなことありません。俺は切れたこと一度もありません。賢者のほうが切れていました』
戦士『賢者すぐ賢者モードになるもんなwwww』
賢者『賢者モードいうな!! 賢者舐めるんじゃない!!』
戦士『wwwwwww』
魔王(賢者モードってなんだろう……)
魔王『えぇ、と、それで怒りと性欲がごっちゃになって魔力を制御できなくなり魔界全体がとても不安定な状況になってしまったんです』
勇者父『なにそれこわい』
30 :
うむ、よいぞ
続けたまえ
31 :
お
32 = 1 :
魔王『それはそれはもうひどかったんですよ。火山が爆発したり、伝説の竜王が復活したり、毒の沼が温泉になって観光地になったりしました』
魔王『たぶんですけど、いつ魔界が壊れてもおかしくなかったとおもいます』
勇者父『えーと、君っちの世界は壊れそうになっている状況で観光地つくるの?結構余裕あったんじゃない?』
魔王『竜王さんがその温泉に入りにきたらしく、一時期10時間待ちの超ナウい観光地になったんですよ』
勇者父『ほら余裕あった! むしろ余裕しかないよそれ!』
賢者『信じられない。エロ本が世界を滅ぼすというの……!?』
戦士『賢者モードになればよかったのになwwwww まさに生死をかけた戦いwwwww』
賢者『……』
33 = 1 :
魔王『ということで、あまりにもまずい状況になったので父は自分で自分を封印し、今の落ち着いた魔界に戻りました』
賢者『にわかには信じられない話だけど……』
勇者父『そうだな、信じられない』
魔王『そうですか。なら、哀れな姿なのであまり人にはみせたくないのですが父が封印されているクリスタル見ますか?』
賢者『哀れ?』
魔王『興奮したまま封印したので、そ、その。だ、男性の一部が……///』
賢者『あぁ……』
戦士『結局賢者にはなれなかったのか……』チラッチラッ
賢者『ちらちらこっちをみないでくれ!!』
34 = 1 :
勇者父『その哀れな姿はあとでみるとして、次だ』
勇者父『俺は両親を魔物に殺された』
勇者父『俺はお前の同胞をたくさん殺した。お前らに復讐するためにな』
勇者父『だがその次は魔物の番だった。父の仇といいながら襲ってくるやつも何人もいたよ』
魔王『……はい』
35 = 1 :
勇者父『だから俺はお前の考えに同意することはできても、それを基盤に動くことはできない』
勇者父『俺がそっち側についたとしても、お前の部下である魔物は快く思わないだろう。だから無理だ。憎む心はそう簡単には無くならない』
勇者父『それは、俺も同じだ。魔王が誰にかわろうが魔物を憎む気持ちは変わらない』
魔王『……そう、ですか』
36 = 20 :
私怨
37 = 1 :
戦士『じゃ、やっぱり魔王ちゃんを殺すのか』
勇者父『いや、そういうわけじゃない』
魔王『え?』
勇者父『もしお前達がこれから正当防衛以外誰一人人間を殺さない、と約束してくれたら50年後くらいには協力するよ』
賢者『ちょ、勇者様』
魔王『本当ですか!』
勇者父『勇者はうそ言わない』キリッ
38 = 1 :
賢者(勇者様、そんな約束していいんですか!)ヒソヒソ
勇者父(んなの魔物ができるはずないからな。ここで泳がしておくのも面白いだろ)
賢者(しかし、王様にどう報告すれば……)
勇者父(魔王は死んだ。それでいいじゃないか。現に俺たちが魔王と呼んでいた存在は分封印され死んだのと同じだ)
賢者(確かに、そうですが……)
勇者『だがしかし、お前らが人を殺しているようであれば……魔王、俺はお前を殺しにいく』
魔王『……はい、わかりました』
40 = 1 :
勇者父『あ、そうだ。もうひとつ聞きたいんだけど』
魔王『は、はい』
勇者父『その姿ってモシャスで人間に化けてるの?』
魔王『いえ、そんなことは……』
魔王『私は人間と魔物のハーフで、どちらかというと人間の血のほうが引き継いでいるみたいです』
戦士『よっし、それならば結婚だ!! 俺の嫁になってくれ!!』ギンギン
魔王『ひぃ! す、すいません。私まだ結婚とかそういうのは……』
勇者父『戦士まじ黙ってしまって。黙ってしまって』
41 :
黙ってしまってwwwwwwww
42 = 1 :
魔王『それでしたら勇者様、この契約書にサインお願いします』
勇者父『いいよー』カキカキ
魔王『あ、ちゃんと規定と契約内容読みましたか?』
魔王『この契約書はサインしてしまうとそれに従わなくては命をとられてしまう魔法がかかってるんです』
勇者父『えっぇええ!? なにその古代の魔法みたいなの!?』
戦士『お前見ないで書いちゃった系? メシウマァアアアア!!!』
勇者父『うわぁああああ!! ミスったあぁああ!! 書いちゃったよおおお!!!』
魔王『ど、どうしましょう。これを無効にすることは不可能だといわれているんです』
勇者父『うわあああああぁぁぁあああ!!』
戦士『ざまぁああああああああああ!!』ギンギン
勇者父『おまえはいいからそれしまえよおおおおおおおお!!!』
43 :
なんでギンギンなんだよwww
44 = 4 :
マラゾーマ!
45 = 1 :
――
勇者父「ということがあってだなあ……」
勇者「なにそのひどい下ネタの過去。正直こんな父親が勇者とか信じられない」
勇者父「それでも俺はお前の父親なんですー。現実とは無常なんですー」
勇者「」イラッ
勇者「もしかして父さんが今寝込んでいるわけって……」
勇者父「そうなんだよ。ちょっと抗ってみようかと10年ぐらい痛みに我慢してたらこんなことに ハハッ!」
47 = 1 :
勇者「笑い事じゃないよ。どうしてもっと早くいってくれなかったの!?」
勇者父「だって勇者が魔王に負けるとか悔しいじゃん」
勇者「そういう問題なのかな……」
勇者父「ということで、魔王を助けてやってくれ」
勇者「……わかったよ。助けないと父さん死ぬんでしょ。助けるしかないじゃんそれ」
勇者父「父親思いのいい子だなあ、お父さん感動して脱糞しそう」
勇者「やっぱ助けなくてもいいかな?」
勇者父「ごめんなさい」
勇者父「魔界までの地図は宝箱にはいっているから、それでがんばってくれ」
勇者父「ただ、絶対に魔物も人も殺すなよ」
勇者「……わかった」
48 :
いいえ、メラです
49 = 20 :
勇者経験値入らない、レベル上がらない、縛りプレイか
50 = 1 :
魔界
勇者「武器使わないのにここまでこれるとか、魔界の警備どうなってるんだよ……」
スライム「勇者さまー。あそぼー」
スライム2「でんしゃごっこだー。ぷるんぷるん!」
勇者「なぜかスライムに懐かれてるし」
スライム「えへへ。たいあたりー」プルン
勇者「うわっ、やったなこのー」ツンツン
スライム「えへへ……」
勇者(やだこれかわいい……///)
みんなの評価 : ★★★
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