元スレ上条「流石に浴槽に二人は狭いな」美琴「う、うん…///」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×6
201 :
乙
禁書嫌いなのに読んでしまった
202 :
とても、とても、幸せだった
それはもう、自分の顔がにやけ過ぎていて、気持ち悪い程に
御坂美琴の横に居る、彼の寝顔を、見ているだけで幸せとは
「我ながら、なんとも脳みそ溶けてるわね」
しかし、悪い気はしない、今まで素直な気持ちを彼にぶつけられなかった
これからは
「素直になれる、かな」
彼が起きる前に、ちょっと身だしなみを整えておこう
女の子の朝は意外と慌しい、それが中学生だとしても
特に、気にかけている人が居るならなおさらだ
「顔洗って、髪ぐらいは整えたいわよね、って」
布団から出ると、チラリと、見えてしまった
204 :
「や~と二学期も終わったわねー」
母譲りのシャンパンゴールドの髪を肩口に流すその少女は超電磁砲〈レールガン〉こと御坂美琴である。
「本当にようやく、といった感じですの。…とはいえ、2週間もすればすぐに3学期ですが」
そう言う彼女はレベル4のテレポーター、ツインテールの変態淑女・白井黒子である。
「まぁ、そうなんだけど。でもせっかくの休みなんだから…」
と言葉にしたのはそこまでで、言葉を切って脳内でとある想い人との様々な妄想を繰り広げていた。
もやもやうへへと想い人との甘い空想、空っぽの想いにふける美琴。
「…休みなのですから?何ですの?」
「え!?あ、あぁ、そう。休みなのだからいっぱい遊ばないとなー、なんて」
あははー、これまた母譲りの笑いを浮かべながら、頬の赤らみを気取らせまいと彼女は先を歩く。
こんなのでよければオラ書きたい
205 = 204 :
>>204
ゴメン書いてて気がつかんかった
気にせんといて
206 = 202 :
>>204
あとは、たのんだ
書き貯めとか睡眠とかしたいんでおねがいしまs
207 = 204 :
>>206
とりあえず乙っス。
見てる人が嫌でなければ手前味噌ながら頑張りたいです
208 :
御託はいいから早く書けよ
すんません書いてくださいお願いします
209 = 191 :
>>205 >>206
2ルート同時進行でも構わないんじゃよ
212 = 204 :
一方その頃。
自称不幸な少年・上条当麻は商店街に来ていた。
同居人の飯を何とかすべく、安売り食材を見つけていた。
しかし。
「そうそうあるわけ無いんだよな…」
現実は非情である。特売も無い日に元から激安スーパーの心当たりも無い彼が安値で食料を手に入れるのは至難の技であった。
「かと言って買って帰らねーとアイツ何言うかわかんねーしなぁ」
口の暇つぶしに自分がかまれちゃたまらん、と経験から来る危機感に肩を落とす少年。その後姿は紛れも無い『不幸』の二文字を背負っていた。
しかしそうしている間にも日は暮れる。終業式で半ドン上がりとはいえ時間は限られているのだ。
「さて、本格的に考えねーと」
シャキッと背を伸ばし(といっても気だるげだが)、首をコキコキと左右に振る。とりあえず卵は欲しいよなー、と考えていると、不意に声を掛けられた。
「何をしてるの。上条君」
214 = 204 :
「どうして今日はこちらの方に?普段はきませんのに」
珍しくテレポートを使わず遠出した第五学区で黒子は尋ねた。
「いいじゃない、たまには。時間もあることだし」
その問いに何でも無いような顔で答える美琴。
(そんなこと仰って…。バレバレですの)
どうせ目当ては例の類j…もとい、高校生だろう。
随分とご執心のようだが、レベル5の彼女をそれほどまでに揺さぶるのは一体彼の何なのだろうか。
「ホラ、見てみなさいよ黒子。いい店あるじゃない」
そう言って彼女が指差す先にはファンシーショップがあった。可愛らしさを前面に押し出した店構え。実に彼女らしい発見だ。
「さ、入ってみましょ」
そう言ってさっさと店へと向かう美琴。
全く自分の趣味に合わない店だが、まぁあの殿方を夢想されるくらいなら、と彼女は開き直ってその後に着いていった。
215 = 204 :
「へぇ、じゃあ今日は子萌先生の家で鍋パーティなのか」
「そう」
声を掛けてきたのは日々キャラ作りに余念が無いクラスメイト、姫神秋沙だった。
お互いに買い物用のマイバッグを手に商店街を練り歩く。
「いいなぁ、こっちはインデックスの所為で肉なんか碌に食えないってのに」
はは、と苦笑を一つこぼす。一人暮らしの彼女ならこの苦労をわかってくれるだろう。
「…ふーん。そうなんだ」
…微妙な反応。どういった感想を抱いたかは彼女のみぞ知るといった按配だ。
「ま、もう慣れちまったけどな。悲しいことに」
いや割とマジで悲しい、と心中で叫びつつ彼は苦笑を崩さない。
「……」
不意にピタ、と彼女が歩を止めた。
「…姫神?」
振り返り、彼女に尋ねる。すると彼女はこう言った。
「…じゃあ、来る?」
216 :
改行が面倒でなければしてくれ
218 = 204 :
「いやー、見た目も中身もいい店だったわねー」
入店したから1時間、じっくりたっぷりぬいぐるみというぬいぐるみを眺めつくした後に少女二人は店を出た。
「…ソウデスワネ」
自分だって女の子だし可愛いものは嫌いじゃないが、あそこまでゴテゴテした可愛さは受け付けられない。
げっそりと肩を落とす彼女に対し、御坂美琴は更なる鞭を浴びせた。
「さ、次はどの店にいこうかしら」
(つ、次だとぅ!?)
ここまで見といてまだ見飽きないというのか。この底なしの母性(自分の勝手な解釈)は一体どこから来るんだ…!?
彼女が絶望と驚愕に固まっていると、足元で何かを踏んだ音がした。
「?」
拾ってみると、それは長方形のチケットのようだった。そしてそこには、
『No,3510 第五学区商店街福引券』
と書かれていた。
219 = 204 :
「福引券…?」
カラフルなチケットにはそう書かれていた。
どうやら1枚で1回福引が出来るようだ。
「あら、どうしたのそれ」
眺めていると、横からひょい、と美琴がチケットを覗いてきた。
「いえ、今ここで拾った物ですの」
顔の近さに内心ハァハァと息を荒げながら応対する。ここで飛びつくのは愚策、ビリビリされて至福の刻が終了してしまう。
「ふーん。どうやら使えるものみたいね。行ってみる?」
黒子はゆっくりと考えてから、まぁ、またファンシーショップに連れて行かれるくらいなら、と考えその提案に乗ることにした。
220 = 204 :
「買出しなんて。しなくてもよかったのに」
「いや、そうはいかねぇよ」
姫神からの誘いに乗って、結局彼は鍋パーティに参加することにした。インデックスと子萌に連絡を取り、両者の合意の下お邪魔することになった。
「やっぱお世話になるわけだし、そこはほら、少しは何かもっていかないとだろ」
そういう彼のマイバスケットは大分膨らんでいる。普通にインデックスの食料を買ったほうが安上がりだったくらいだ。
(まぁ。そこが彼の。いいところ)
その光景に頬を緩めつつ彼女はともに昼下がりの商店街を歩くが、不意に上条が言う。
221 = 204 :
「あ、そういえば」
その声に彼を見る。
「?どうしたの」
「いや、確か福引券もってたなぁーって」
「・・あぁ。あれのこと?」
進行方向の店先に、『第五学区商店街福引会場』と垂れ幕の掛かった特設会場があった。
昔ながらの、所謂ガラポンというやつだ。科学が進歩してもこういったところは変わらないものだ。
「そうそう。この間纏め買いしたときに貰ったと思ったんだけど…」
財布を開き、福引券を探す自分の想い人。だが、なかなか見つからない様で。
「あれ…どっかで落としたか?」
半ば決定事項、最早恒例行事。彼の不幸は今日も健在で、思わずクスリと笑ってしまった。
「笑うなよ。あーもう、不幸だー」
そして今日も、そう言って頭を書く姿が可愛く見えてしまうのだ。
222 = 204 :
「さて、着いたわね」
それから暫くして、割と長い商店街の端っこに福引会場を発見した。
「どうやらアレの様ですの。…ん?」
丁度会場を見つけたそのとき、白井の携帯が震えた。着信画面には『初春』の文字。
はぁー、どうせ何言ったって呼ばれる運命ですの…と彼女は本日二度目のため息を吐くと、
「申し訳ありません、お姉さま。その、仕事が…」
見慣れない福引会場に興味津々の美琴にそう告げる。一方の美琴は内心の僅かな残念さを(飛びつかれるので)微塵にも出さず言う。
「ああ、いつものね。いってらっしゃい」
「…ごめんなさいですの。この埋め合わせは必ず!」
そう言って彼女は消えた。見送る間もなく彼女はどこかへ飛んでいく。
「…さて、ちゃっちゃとクジ引いて帰るかな」
買い物は楽しい。クジも楽しみ。
でも、やはり一人は侘しい。
224 = 204 :
「あ、やべ。コショウ買い忘れた」
そういったのは彼だった。
「コショウ?」
そ、と彼は言う。
「家のコショウがもうねーんだよ。…ちょっと買ってくるから、姫神先子萌先生の家行っててくれ」
なら一緒に、と言う姫神に上条はいいから、と言って制する。
「大した買い物じゃないし、わざわざ姫神まで店に戻らせんのは心苦しいしな」
そうしてじゃあ後で、と店に向かう彼。さりげなく軽い荷物を自分に持たせるあたりは意識的なのか無意識的なのか。
「…考えていても。仕方が無い。帰ろう」
トコトコ、と魔法少女は商店街を後にする。
225 :
いいねいいね
226 = 204 :
「ふー、あったあった。いやーアイツ調味料にはうるさいからなー」
姫神と別れてその後、老夫婦の経営する商店でコショウを手に入れると上条はスタスタと商店街を練り歩く。まだ鍋パーティの時間には早いし、それに…
「ふふふ…なんとカミジョーさん、福引券を手に入れてしまったからな」
遠慮したのだが、どうせ行かないから、と老夫婦に押し付けられた1枚の福引券。
無くした矢先に再び手に入れるとは、鍋パーティといい今日は良い日だと一人ごちる。
「さて、会場はっと…あそこか」
先ほど姫神と一緒に見た会場まで戻ってくると、上条は商品を一覧しようとして、知り合いが居ることに気がついた。
(珍しいな、アイツがここに…しかも福引だなんて庶民的なとこに居るなんて)
ま、何か琴線に触れるものがあったのだろう。知らない仲でもないし、声掛けるか、と珍しく自分から関わる上条。
「よ、ビリビリ。何してんだ?」
227 = 223 :
そういや上条さんが作中で本名出てるのにあだ名で呼ぶの美琴だけだよな
228 = 204 :
ハンドル付き八角形の真っ赤な騒音機。御坂美琴のガラポンに対する第一印象はそんなところだった。
(でもまぁ、あのガラガラって音がドラムロールみたいな効果を出してんのかもね)
そう考察すると、今度は商品に目をやる。
(えーと…?一等がハワイ旅行?一等がハワイってしょぼくない?)
地域密着型の商店街からしたら十分な大盤振る舞いである。
(ま、どうせ当たんないし、残念賞のポケットティッシュがいいところでしょ)
中々後ろ向きな思考だが、誰もがガラポンの際に心の片隅では想っていることを彼女は第一に考えているだけだ。
ちゃっちゃと引いて帰ろう、と彼女がガラポンまで近寄ろうとしたその矢先。
「よ、ビリビリ。何してんだ?」
一等賞より珍しくて、特等なんか彼方に霞む人物に声を掛けられた。
229 = 204 :
いやまぁ確かにここに来る前に連休中の妄想なんかしたし、昨日の夜なんか恥ずかしくて黒子に後ろ指をさせない行為を致してしまったけど。
(いやいやいや有り得ないって!ここで本人登場とか…!)
「おーい?無視かぁ?無視ですか?美琴さーん?」
ポン、と肩に手を置くと、ビクリと彼女が反応した。
そして置いた手を支点にクルリ、と美琴の前に回りこむ。
俯く前髪で表情は見えないが、なにやらプルプルと震えている。そして彼女は口を開いた。
「な…」
「な?」
「名前でよぶなぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ!」
そして雷撃。そしてそげぶ。
最早この二人にとって予定調和だった。
231 = 204 :
「お前がビリビリ言うなって言ったんだろ!?」
肩に置いた手が功を奏し、何とか被害は少なく抑えられた。とはいえ、街中での電撃騒動は勘弁願いたい。
「いや、その…と、突然声掛けてくるアンタが悪いのよ!」
てゆーか一回目はビリビリって言ってたくせに!と的外れな八つ当たりをする美琴。
まぁ、ぶっちゃけ照れ隠しだが、それが彼に伝わる日は来るのだろうか。
「また理不尽なこと言いやがって…」
不幸だー、とつぶやく上条。だがこれ以上追及する気はないのか、話題を変えてくる。
「…オマエ、何でこんなとこいんの?お嬢様のくせに」
突然の話題転換ではあるが、思考を冷静にするためにもここは乗るべきだと彼女は判断する。
「…別に。いちゃ悪いっての?」
「いやそうは言わねぇけど」
232 :
明日学校あるのに寝れねェじゃねェか
233 = 204 :
「…ん?それって福引券か?」
ふと見た彼女の手に福引券が見えた。雷撃の際強く握られた所為でクシャクシャになってはいるが、見覚えのある絵が見えた。
「え?あぁ、コレ?黒子が、ちょっとね」
拾った、と言うのは彼女の沽券に関わる気がしたので言わないでおく。
「へぇ、アイツが。何だか余計に珍しいな」
あっちのがよっぽどお嬢様っぽいのに、と笑う。
「お嬢様だってこういう楽しみは持ってんのよ」
本当はガラポンなんて初めて見た。でも、コレも言わない。くだらない意地だけどね。
235 = 204 :
「そ、そういうアンタは持ってないの?福引券」
せっかく掴んだ話題を逃すまいと今度は自分から質問をする美琴。
「ん、あぁ、持ってたんだけどな…」
ホラ、と左手を開く上条。そこには…。
「あ…」
黒い燃えカスになった福引券がそこにあった。
「さっきのでこの通り。ちょっと使えそうにはねぇな」
ははは、と力なく笑う上条。その笑顔に心が軋むのは罪悪感だけが理由ではない。
「…ならコレ、使いなさいよ」
そう言って美琴は福引券を差し出した。理由は自分でも解らないけど、目を上条に向けられなかった。
「は?いいよ、お前使えばいいじゃん」
しかし上条は提案を払い下げる。美琴の心がまた軋んだ。
236 = 204 :
「…いいから使えっての!この福引券も燃やすわよ!?」
「どんな脅しだそれは!?」
ものすごい剣幕で迫る彼女に、ついに上条が折れた。
「あーもう、解ったよ。使う使う。ありがたく貰うよ」
そう言って右手から福引券を受け取る。そしてガラポンの前に立った。
「すいませーん。一枚お願いします」
「は、はい…」
先ほどの美琴の一撃に恐れおののいているのか、何だか受付がビビッて居るように見える。
「さ、アタシの券使うんだから何か当てなさいよ?」
隣に立った美琴はさっきまでの態度はどこへ行ったのか、そんなことを言う。
「…オマエ、俺の不幸体質忘れてないか?」
237 :
姫神出したことには評価する
俺は寝るけど頑張って
238 = 204 :
「大あたぁぁぁぁぁぁぁぁぁりぃぃいぃぃいぃぃ!!」
某神隠し映画的な叫びとともに、ハッピを着た男はそう叫んだ。
「おめでとう御座います!見事2等大当たり!」
ハイコレ、商品ね!と言って上条に『2等』と書かれた封筒を渡すハッピ男。
「2等の中身はペア温泉旅行宿泊券となっております。期間は冬休み中ですのでよろしくお願いしますね!」
是非ともお隣の彼女さんと!とニコニコとしながら手を握ってくる。中年男性の手の硬さがした。
「さぁ、このラッキーな学生さんに続くのはどちらさまでしょうか!?」
そしてまたガラポンの後ろへと回り込んだ。
そしてここまで付いてこれない2人。男と、女。
「…2等だってさ」
「…おう」
「…アンタが、2等」
「…おう」
『ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』
若気には、絶叫しなきゃやってられないときがある。
239 :
しえんた
240 = 204 :
「いや、まぁ、何て言うか…おめでとう?」
「あ、ありがとう?」
その後、近くのベンチに腰掛けて(とりあえず商品を無くさない様にしまい込み)落ち着くことにした。
「でもまぁ、驚いた。誰が驚いたって、絶対俺が一番驚いた」
「でしょうね…。まさか当たるなんてアタシも思わなかったわ」
手元のコーヒーとコーラをそれぞれ一口啜り、お互いに感嘆を示す二人。
「まぁ、いいや。たまにはこんなこともあるんだろ。…さ、ホレ」
そう言って不意にチケットを美琴に差し出す上条。
「?」
その意図が掴めず、疑問をそのまま顔に出す美琴。
「いやホラ、お前の福引券で当てたわけだし。やるよ」
「は?」
241 = 204 :
「いや、いいわよ。当てたのはあんたじゃない」
身振り手振りも加えて遠慮を示す美琴。
「でもペアっつっても行く相手いないし…。女の子同士なら問題ないけど、男同士で温泉に行くのはなぁ?」
さりげなく一緒に行けるような女性が居ないという情報にガッツポーズをしかけた。
「アタシだって居ないわよ…」
ここで、『じゃぁ、アタシと…行かない?』と言わないのははたして美徳か臆病か。
あ、と上条が思いついたように言う。
「お前白井といk」
「絶対無理」
243 = 204 :
貞操が危うくなる提案に若干の寒気を感じつつも美琴は想う。
(ホントはコイツと行きたいけど…いや恥ずかしくて無理だけど…そういえば母さんが休み取れるって言ってたし、母さんと行こうかな)
上条のほうをチラリと見ると、缶コーヒーを飲み終えたのか手慰みにプルタブを鳴らしていた。
「…ま、せっかくだし貰っとくわ。それ」
「ん、そうか?」
ホラ、とチケットを手渡す上条。一瞬手が触れてドキッとしたのは恐らく気取られてないと、思う。
美琴はすっと立ち上がると空き缶をゴミ箱にシュートする。中々の長い距離だったが、ストン、と入った。
「…電磁誘導とか?」
「ばーか、そんなことしないわよ」
244 = 204 :
時はふけて、その夜。
Prrrrr…prrrrr…ガチャ
「…あ、もしもし。母さん?」
『んー?にゃー…?あー、美琴ちゃんだー』
「また飲んだのね…大して飲めもしないくせに…」
『適切な量よぅ…お酒はほろ酔いが一番!』
「黙れ酔っ払い。あのね、ちょっといい話があるから聞いて欲しいの」
~~~~~~~~~~~~~説明中~~~~~~~~~~~~~~~~~
「…と、言うわけなんだけど…」
『…温泉…美容…アンチエイジングもいいにゃー…』
「…聞いてた?」
『…聞いてたー。聞いてましたー…。はーい、大丈夫、行けまーす…』
245 = 204 :
「本当に大丈夫なの…?」
『…大ジョーブ。…ダイジョウーブ?…大…丈夫!』
(絶対駄目だこの人…)
『…あぁん、でもー、一つだけー』
「…なによ」
『カミジョー君も…呼びなさーい…』
「はぁ!?」
『ダイジョーブ、お金もお誘いもおかあさーんにまっかせなさーい』
「いや、ちょ、待っ」
『出発は早めに…明後日!じゃぁバイバイバイキーン…』ガチャリ
「母さぁーーーーーーーーん!」
246 :
マジレスすると、女は好きだからと言って一緒に風呂に入りたいとは思わない
むしろかなり嫌がるよ
禁書の女って、原作から中身ほとんど男だよな
247 = 204 :
二日後!
「あのま任せっきりにしちゃったけど…どうなったんだろ」
二人とも連絡付かないし一体どうなってのよ全く、とぼやく美琴。
不機嫌な表情の割りにはたまにしか出来ない私服披露(誰に対してかは言うまでもない)のばで、何時もより気合の入った服を着込んでいた。
(それにしても遅いわね…二人とも、何してんのかしら)
腕時計をきちんと律儀に女の娘な見方をしつつ、美琴は携帯を取り出した。
「あれ、メール来てる…」
カチコチ。
『from:御坂美鈴 本文:今日行けなくなっちゃった。メンゴ☆』
「え」
母が来ない。つまり…?
(アイツと二人っきり…in温泉!?)
「ええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
249 = 223 :
わざとだこれー!
250 = 204 :
(いや待て落ち着けアタシ!in温泉だと混浴みたいになっちゃうからここはat温泉が正しい…じゃなくて!)
(仮に二人っきりで温泉だとして…は、裸とか覗かれちゃったり…?)
(ヤバイ…冬で厚着するからって若干気ぃ抜いてたぁー!おなか周りとかもう無理!)
(いやでも待って待って!そもそも見られなきゃ問題ないわけだから…。そう!普通は見ない!…わよね?)
(でも年頃のアイツも年頃の男の子な訳だし、むしろ興味ないって方が傷つくかも…)
「いや、見られたいって訳じゃないんだけど!」
「何言ってんだお前」
「ひぃ!?」
みんなの評価 : ★★★×6
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