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    元スレ上条「その幻想に」垣根「常識は通用しねえ」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - 遊魔 + - とある魔術の禁書目録 + - れっど + - グループ + - パワプロ + - 垣根 + - 悪魔 + - 悪魔の実 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    351 = 57 :

    垣根「……どいつもこいつも、勝手に話を進めやがって」




    垣根「あーあ、ムカついた」


     垣根がそっとインデックスをおぶる。

    垣根「――――――行くぞ。何処まで連れて行きゃいい?」

    352 = 57 :

    上条「垣根………」

    垣根「勘違いすんじゃねえぞ、ただの気まぐれだ。そう、ただの―――――――」

    上条「……お前がそう言うなら、そういうことにしといてやるよ」

    垣根「……っと。その前に」

    上条「?」


    垣根「―――ふんっ!」
    上条「ぐぼぁ!」

     上条のみぞおちに、垣根は見事なまでのボディーブローを叩き込んだ。

    上条「ぐ………おおおぉ……」

     突然の事に反応できなかった上条がその場にうずくまる。

    垣根「さっきのお返しだ。釣りはいらねぇよ」
     
     

    354 = 57 :

    上条「おぅふ………おぉぉ……」

     よほどの激痛なのか、上条がまるで芋虫のように地面を転がる。

    上条「………うすうす気付いてたけどよ……お前って結構子供っぽいよな………」

     強烈な痛みに耐えながら上条が呟く。

     
     そう上条に嫌味を言われた垣根は、



    垣根「安心しろ、自覚はある」

     笑いながら、そう口にするのだった。

    355 = 57 :

     小萌先生の家へもどると、そこには魔術師の2人がいた。

    神裂「上条当麻!!インデックスが………」

     言い終わる前に、上条の背中にいるインデックスを確認する。
     ―――その横に垣根がいることも。

    神裂「あなたは………」

    垣根「今度は気が向いたんだよ。仕方ねえから力を貸してやる」

     神裂の表情が僅かに驚きに染まり、

    神裂「ええ、ありがとうございます」

     すぐにキリっとした表情に戻る。


    神裂「なんとなく、でしたが。結局の所、あなたは来てくれると思っていましたよ」

    垣根「はぁ?何言ってんだテメエは。適当こいてんじゃねぇぞ」

    神裂「ちゃんと根拠はありますよ。だって………」



    神裂「………インデックスが心を許した人間ですから」

    356 = 57 :

     そのまま部屋へ入り、インデックスを寝かしつける。

     その表情は、幾分か先ほどよりも穏やかになったいる。

    垣根「でだ、何が原因だったのかは分かったのか?」

    上条「いや、まだだ。一応インデックスの体をこの右手で触ってみたけど……なんの反応もなかった」

     そう、インデックスの体に『幻想殺し』は触れているはずである。

     それにも関わらず今まで何の変化も起きていないのだ。

    357 :

    >>220
    超禁書砲なるものもあるのか…

    358 = 57 :

    垣根「おいおい、まだやってねえところがあんだろ」

     上条の頭にクエスチョンマークが浮かぶ。

     神裂にも見てもらったが、インデックスの体にそれらしきものは何もなかったはずだ。

    上条「まさかインデックスの体に見えないケーブルがつながっていて、そこに本体があるとか――――――――」

    垣根「………バカかテメェは。簡単だろうが」



    垣根「――――体の内側だよ」


    上条「そうか!体の外を触れただけじゃ、中には効果がないのか!」


    垣根「そういうこった。さて、とりあえずまずは上からだな。いや、お前がやりたいってなら下半身からでも構わねえが……」

    上条「ぶふぉ!!ななななにいってんだ垣根!!」

    垣根「冗談だから落ち着け。テメエは小学生の男子か」

    359 = 199 :

    ていとくは童貞か非童貞か気になるな

    360 = 57 :

     顔を順番に調べていく。

     耳の穴、鼻を調べたが特には何もない。



    上条「あとは……」

    垣根「口内か……まあ一番妥当な線だろうな」


     上条がインデックスの口を開け、中を覗き込む。

     そこには、黒く浮かび上がった謎の紋章。

    上条「これは………もしかして」

     上条がインデックスの口の中へ右手をいれる。

    361 = 294 :

    チュパチュパ

    362 :



    インデックス「オゲ!!オゲゲゲゲゲゲゲ!!!!」

    363 = 116 :

    しえん

    364 = 57 :

     口に指を突っ込まれ、苦しそうな顔をするインデックス。

    上条「(すまん、インデックス。もうちょい我慢してくれ―――――)」

     その紋章まであと少し、もう少し―――――

     そしてそれに触れた瞬間。


     バチィィィ!!!

    上条「うわあ!!」

     上条が思いっきり吹き飛ばされる。

    上条「いてててて…………?」


     顔を上げた上条が、驚きに目を見開く。

     そこにいたのはいつものインデックスではなく、あまりに異常なものだったから。

    365 :

    >>359
    ていとくんはエロ孔明

    366 = 150 :

    >>362
    不意を突かれたwwww

    367 = 196 :

    >>362にはやられた

    368 = 57 :

     突然起きたインデックスの体には黒い霧のようなものがかかっており、目には赤い魔法陣。

     一体何が起こっているのか、2人は把握出来ていない。

     だが、明らかに言えることは1つ。
     

     それが決して友好的なものではないことだ。


    垣根「お姫様がラスボスね………なかなか斬新なゲームじゃねえか」

     そう軽口を叩くも垣根の顔つきは、いつになく真剣なものになった


     すると突然インデックスの周りが青白く光りだし――――――


    垣根「来るぞ!上条!」


     爆発を起こし、部屋のドアを吹き飛ばした。

    369 = 57 :

     爆音を聞き、異変に気付いた神裂たちが部屋にやってきて
    ――――思わず絶句する。

    ステイル「…………こいつは一体………」


    インデックス「警告――――――第1から第3までの全結界の貫通を確認。再生開始――――失敗。
     現状10万3000冊の書庫の保護のため、侵入者の迎撃を開始します」

    インデックス「侵入者に対して、もっとも有効な魔術の組み合わせに成功しました。
     これより『聖ジョージの聖域』を発動し、侵入者を破壊します」

     インデックスの体から赤い魔法陣が発生し、空間に亀裂が入る。

    神裂「バカな!あの子は魔術を使えないはず………」

    ステイル「それすらも嘘だったって訳か………!」

    370 = 57 :

    インデックスが大きく目を見開く。

    すると、インデックスから溢れ出る光はさらに輝きを増し始める。


    ――――魔術師である神裂とステイルは理解した。


    それは、どんな魔術師であっても恐れ、おののく、悪魔のような魔術―――――――――


    ステイル「まずい!逃げるんだ!!!」


    『竜王の殺息』が、発射された。

    371 = 57 :

    垣根は、頭でなく本能で感じ取る。

    ―――こいつは本気でやばい。俺の『未元物質』でどうにかなるものじゃねえ。

    かわせない。防ぎきれない。くらえば確実に助からない―――――

    既に『竜王の殺息』は発射され、垣根の目の前へと迫りくる―――――――――




    垣根「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


    知ったことか。そうだ、俺には関係ねえ。


    俺の『未元物質』に常識は通用しねえ―――――――!!!

    372 :

    >>220
    超禁書砲kwsk
    いろいろ検索しても出てこない

    373 = 57 :

    垣根の展開した翼と『竜王の殺息』がぶつかりあう。

    一瞬の均衡。目に見えぬ綱引き。


    だがそれはほんの刹那。


    垣根の理解しえない『魔術』であったこと。
    圧倒的質量差。


    垣根に勝てる要素はなかった。


    『未元物質』の翼があっという間に消失し、垣根に迫り―――――

    垣根「(ここまで――――――か)」

    そして、一気に垣根を飲みこむ。

    374 = 57 :

     ――――――かに思えたその時。


    上条「くっ!!」

     上条が右手を前へ出す。

     右手は光の柱とぶつかりあい、『竜王の殺息』を止めた。


     まさにぎりぎりのタイミング。

     後少し遅ければ

     もし、こいつの右手がなかったら。



    垣根「借りを作っちまった……か」

     今頃、魚のエサ状態でもおかしくはあるまい。

    376 = 57 :

    上条「ぐっあぁぁああああああ!!!」

     しかし、いかに異能の力を押し切る『幻想殺し』の力でも物量作戦には敵わないのか、徐々に押されていく。

    上条「ぐううううぅぅぅぅ!!!」

     上条が耐えようとする。

     だが、もはや限界はすぐそこ。


     『竜王の殺息』が上条の右手を押し切る―――――――――!!!


    神裂「………『Salvare000』」

     神裂がワイヤーを部屋中に張り巡らせ、インデックスの足元を攻撃する。

     足場を崩され、態勢を崩す。
     それと同時に『竜王の殺息』の軌道が上条の右手から逸れ、天井を貫いた。

    377 = 123 :

    むしろこれが原作であるべき

    378 = 57 :

    垣根「はっ!いい仕事してるじゃねえかよ!」


     ――――――間違いなくチャンスは今だ。

     ここで、全てを終わらせる―――――――!



    垣根「行くぞ。覚悟は出来たかよ、英雄(ヒーロー)」



    上条「バカ言うな――――――――――」




    上条「んなもん、とっくの昔に終わってる―――――――――!!!」

    379 = 57 :

    インデックスが体勢を立て直し、もう一度2人へ光の柱が襲いかかる――――!

    垣根「なめんじゃねえええええええ!!!」

    翼と光が再度ぶつかりあう。


    先ほどの接触である程度の『解析』は出来てる。

    一瞬で破られるようなマネはしない。


    だが、

    まだだ、まだ足りない。

    『竜王の殺息』はあまりに強力だ。

    いかに学園都市第2位の実力を持つ垣根とはいえ、本来ならまったく太刀打ちできるものでは、ない。

    381 = 57 :

    それでも、ああそれでも――――――――――



    演算を組み直せ。
    世界を再構築しろ。
    あるとあらゆる全てを理解しろ。


    ここは俺の世界だ。
    俺の、『未元物質』の。



    ―――――――ああ、何度でも言ってやる。


    俺に、

    俺の『未元物質』に――――――――!!




    垣根「俺の『幻想』に、常識は通用しねえ――――――――――!!!」

    382 = 311 :

    まさか本質に辿り着くと言うのか!?

    383 = 74 :

    冷蔵庫まじメルヘン

    384 :

    激アツ。

    385 = 199 :

    ていとくんマジメルヘン

    386 = 80 :

    凄い厨二病だ

    387 = 57 :

    ステイル「羽が、大きく―――――――」


    神裂「――――――――天使」


     垣根の翼がさらに大きくなる。もはや部屋中を覆い尽くすほどに

    垣根「今行くぜ、囚われの姫君サマよ」

     翼が光を押し込み始める。

     この限界の状況において、さらなる力をつけた垣根。

     もはや、あの『第1位』を超えたと言っても過言ではは無い。

     垣根の翼が、さらに大きく、輝きを増していく。


    垣根「英雄(ヒーロー)の御到着だ―――――――」

    388 = 199 :

    く、くせえええええええええええええええええええ
    うっひょおおおおおおおお邪気眼がうずきまくるぜええええええええええ

    389 = 150 :

    さすがメルヘン
    魔術解析して射精した一方さんとは大違いだ

    390 = 270 :

    これで帝凍庫くんを回避できるな

    391 = 332 :

    なんというメルヘン力

    392 = 311 :

    俺にはフラグが立ってるように見えるぞ…

    393 = 57 :

     翼が『竜王の殺息』を押し込める。

     最後の抵抗とでもいうように、それは翼とぶつかり、まばゆい光を生み出す。


    垣根「残念だが、今度こそチェックメイトだよ。ラスボスさんよ」


    垣根「―――――もう一人の英雄(ヒーロー)も御到着だぜ?」


    上条「――――――――――――うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


     ―――――そう。垣根の翼はただ『竜王の殺息』を防ぐためだけのものではない。

     翼に『どんなレーダーでも感知できない』特性を付与することで、上条の接近を探索されないためのもの―――――――――

     いわば天狗の隠れ蓑――――――!!

    394 :

    なんだろう
    ちょっとバキっぽい

    395 = 199 :

    もう未元物質なんでもありだなwwwww

    396 = 74 :

    能力もいい具合に邪気眼ぽい

    397 = 71 :

    正直原子動かすよりもすごいよね

    398 :

    >>220の超禁書砲のスレタイ教えて

    399 = 57 :

    インデックス「警告――――首輪…… 致命的な………破壊……再生…不可」

     倒れこむインデックスを上条が支える。



     全てが終わった。

     そう、思っていた。


     上を見上げると、『未元物質』ではない羽が混じっている。

     それは、美しく、幻想的な羽。

    400 = 201 :

    >>398
    美琴「あなた、病室間違えてない?」禁書「……、っ」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1291058297/


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