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    元スレ上条「その幻想に」垣根「常識は通用しねえ」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - 遊魔 + - とある魔術の禁書目録 + - れっど + - グループ + - パワプロ + - 垣根 + - 悪魔 + - 悪魔の実 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 :

    >垣根「バカかテメエは。自分から種をバラすような奴なんかいるかよ」
    何万ベクトルだのどうのこうのを得意げに一方通行に解説してたのはどこのどいつだよ!

    202 = 57 :

    まさか残ってるとは……ありがとうございます。

    あと少ししたら再開したいと思います

    204 = 78 :

    うっひょおおおおおおおおおおおお!

    205 = 57 :

     次の日の朝、上条はインデックスの様子を見に行くため、小萌先生の家へと向かった。

     ピンポーン
     
    小萌「はいはーい。今行くから待ちやがれなのですよー」

     ガチャ

    小萌「上条ちゃん!待っていたのですよ!」

    上条「先生、インデックスは―――――――――「トウマーーーーーーー!!!」
    上条「ぐふぉっ!?」

     まるでミサイルのように上条につっこむインデックス。
     顔には喜びの表情。

     だが、

    インデックス「あれ?テイトクは?」

    206 = 57 :

     インデックスの問いに、思わず声がつまる。

     どうすればいいのか。
     真実を打ち明けるべきか、それとも――――――



    上条「あー……あいつ用事があるらしくてしばらく忙しいって………あはは」

     上条がそう言うと、インデックスが上条の目をじっと見つめた。


     ―――――それは、不満そうなジト目でも、怒りの表情でもなく。

     そう、いうなれば真顔というのが正解だろうか。

     インデックスは、ただ、ただ上条の目を見つめ続けた。

    207 = 57 :

    上条「う……あ………その………」

    上条「も、もしかしたらその用事がすぐ終わるかもしれないし!すぐ会いに来るかも―――――――」

    インデックス「トウマ」

    上条「ははハイ?!」

     インデックスの呼びかけに上条は体をこわばらせる。
     だが、上条の予想に反し、

    インデックス「――――――そっか用事があるなら仕方ないんだよ。代わりにトウマで我慢するんだよ」

     インデックスはそう笑顔で言ったのだった。

    上条「はは……って俺で我慢するってワタクシの扱いがひどくないでせうか?!」

    インデックス「いーの、トウマだもん」

    208 = 57 :

     そのあとはインデックスと他愛もない話をして、時間が過ぎて行った。

     小萌先生も、深くは追求してこなかった。
     事情を察してくれたのか、本当に助かった。


    上条「じゃあ、俺出かけてくるわ」

    インデックス「ええ~?!どっかいっちゃうの?」

    上条「たぶんすぐ戻るから!」

    インデックス「ほんとなのかなぁ……」

    上条「とにかく、また後で!」

     う言ってドアをあけ、外に出て、



    上条「…………ばっかやろうが……」

     上条は、そうつぶやいた。

    210 = 57 :

    >>208
    × う言ってドアを→ ○ そう言ってドアを

    変なミスが多くて申し訳ない

    211 = 57 :

    インデックスは確かに笑顔だった。

    だけど、だけど。


    ―――――あんなに悲しそうな笑顔を見たのは初めてだ。

    あんなに悲しそうな目を見たのも、初めてだ――――


    上条「ばかやろうだよ………インデックスも、垣根も!」

    しかし上条は、ただ拳を握りしめ、
    小萌先生の家を後にすることしか出来なかった。

    212 :

    禁書に上条はいらない
    うざすぎる

    213 = 71 :

    じゃあ誰がお説教するんだよ!!!!

    214 = 66 :

    地の文

    215 = 57 :

    ただ、あてどもなく街をぶらつく。

    インデックスにはああ言ったが、実際のところ目的は無い。

    ただ、

    偶然にでも、垣根を見つけることができたら―――――――


    甘い考えではあった。

    だが、なんとなくではあるが、また会えるような気がしていたのも事実だった。


    上条「……そういえば、あいつの能力とか聞いてなかったな………」

    216 = 57 :

     信号が青になり、交差点を渡ったその時、

     妙な違和感を感じ、足を止める。

    上条「(なんだろう、この違和感は。一体なにが――――)」

    上条「――――――一人が、いない?」



    神裂「人払いのルーンを刻んでいるだけですよ」

     突然背後から声がした。
     
     振り返るとそこには、
     奇妙な服装をし、刀をもった女がいた。

    上条「あんたが…………魔術師?」

    神裂「ええ、神裂火織と申します――――――――」

    217 = 57 :

    ―――――――――

     その十数分後、上条は地面に倒れていた。

     いかに『幻想殺し』を所有していようと、肉体派である神裂には手も足も出ず。
     上条は、ただ一方的にやられるのみであった。



    ステイル「………もういいかな」

     近くで見ていたステイルが神裂に確認をとる。

    神裂「ええ」

    ステイル「……しかし、この少年にインデックスの事を話してやる必要はあったのかい?別にその必要性は―――――――――」

    神裂「………かつては我々がこの少年の位置にいた。この少年の気持ちも、わかりますから」

    ステイル「………そうだね」

    218 :

    上条さぁん・・・

    219 = 57 :

     ステイルが人払いのルーンを解除しようとした
     その時、


    ステイル「…………羽?」

     2人の頭上から白い羽が降り注ぐ。
     一体なんだ?鳥か――――

     いやまて。人払いのルーンは人間以外にも作用するはずだ。
     ならこれは―――――


     2人が同時に空を見上げる。



    垣根「面白そうじゃねえか。俺も混ぜろよ」

    220 :

    一方禁書
    超禁書砲

    つづいて未元禁書か
    しかし三下さんがうざいのはもはやデフォだな

    221 = 57 :

     垣根がゆっくりと2人の前に降り立つ。

    ステイル「………人払いはまだ解いてないはずなんだけれど」

    垣根「最近テメエらとよく会うせいか変な空気を感知するのに慣れちまってな。まあそんなことより、」

    垣根「俺を差し置いてなかなか楽しそうじゃねえかよ。次は俺の番だろ?」

     ステイルが神裂のほうを見て、尋ねる。

    ステイル「………やれやれ、それじゃあ敗者は邪魔にならないよう観戦させてもらうよ。それでいいだろう?神裂」


    神裂「ええ、かまいません」

     そういって神裂は垣根と相対した。

    222 = 78 :

    聖人とやり合うって言うのかYO

    223 = 57 :

    神裂「………また会いましたね」

    垣根「俺は会うつもりはなかったんだがな」

    神裂「出来れば、貴方と戦いたくは無かったのですが」

    垣根「つれねえこというなよ。モテねえぞ」

    神裂「………冗談を言いに来ただけなら帰って欲しいのですが」

    垣根「ジョークの通じねえ奴だな。……ったくしょうがねえ」


    垣根「じゃあさっさと始めようか。楽しい楽しい―――――――」


    垣根「――――――――――殺し合いの時間だ」


    神裂「――――――――ええ」

    224 = 57 :

    神裂「……七閃」

     神裂がそう言うと、七つの斬撃が垣根へと襲いかかる。
     それは地を抉り、空を斬り、垣根を切り刻まんとする。


    垣根「はっ!そんなんじゃ傷一つつきやしねぇよ!」

     垣根はそれをよけようともしない。
     それどころか右手で空をつかむかのような動きを見せると――――――


     神裂の放ったワイヤー全てを、その指で絡め捕った。

    神裂「な!?」

    垣根「おいおい、こんなもんじゃねえだろ、アンタ。さっさと本気を見せてくれよ」

    225 = 116 :

    しえん

    226 :

    >>222
    ヤらしいな

    227 = 57 :

     そう、神裂はまだ魔法名を名乗ってはいなかった。それはけして驕りによるものではない。彼女の性格が故である。

     だが

    垣根「あまり勿体づけんなよ。俺の実力はわかってんだろ?」

     目の前の男は、強い。
     ともすれば自分と同等か――――――


    神裂「出来れば言いたくはなかったのですが………貴方相手では仕方ありませんね」

     そういうと、神裂がその刀―――――『七天七刀』に手をかけ、

    神裂「………『Salvare000』」

     抜刀と同時に、姿が消えた。

    228 = 57 :

     ――――――――否、消えたのではない。
     あまりのスピードに、人間の目ではついていけないのだ――――――

    神裂「唯閃!!!」

     神裂の切り札、『唯閃』が垣根へと襲いかかる――――――

    垣根「早っ……!」

     ぎりぎりで反応する。だが少なくとも避ける時間はなく、

    垣根「(――――受けきるしかねえ!)」

     お得意の翼を展開し、それを盾にする。


     そして『七天七刀』が垣根の翼とぶつかり、


     あたり一面に衝撃波が走った。

    230 = 74 :

    羽便利すなあ

    231 = 102 :

    空もー飛べーるはずー♪

    232 = 57 :



    神裂「……見事ですね。この一撃を止めてみせるとは」

     結果として言えば、神裂の『唯閃』が垣根の体に届く事はなかった。


    垣根「未元物質はこの世に存在しない物質を作り出す能力だ。
     簡単にいえばダイヤモンドより硬くすることだって出来るってのに―――――――」


     垣根の目の前僅か数ミリ。
     ほんの僅かに残った『未元物質』を挟んでそこに、神裂の『七天七刀』は佇んでいた。

     もし、未元物質の強度が後少しでも弱かったら。
     もし、神裂が後少しでも力を込めていたら。

    垣根「なんつーバカ力だよおい。いや、この場合力よりも剣を扱う技術が凄えのか?」


    神裂「『唯閃』は体捌き、バランス、術式からなにに至るまで完全に計算された、いわば『完成した魔術』と言えるものです。
     それを止めた貴方には感嘆の念を禁じえませんね」

    垣根「そいつはどーも。謹まずお受けするぜ」

    233 = 57 :

     垣根が一度間合いを取る。そして再度『未元物質』の再構成を図る。

    神裂「させません」

     そこへ肉薄する神裂
     何時の間に回収したのか、その手には『七閃』。

    垣根「ちっ!しつこい女は嫌われるぜ!!」

    神裂「誰がしつこい女ですか!!」

     七閃をかわし、翼の再構成を終えた垣根が空中へと飛び立つ。
     だが、持ち前の身体能力を使い、神裂もそれにくらいつく。

     歩道橋やビルを飛び回り、空を飛ぶ垣根へと攻撃を仕掛ける。
     魔術を使用し、空から引きずり降ろそうとする。

    234 :

    現行スペックに比べたら初期神裂も初期ステイルも大したことないんだよな

    235 = 57 :

     当然垣根も黙って攻撃を受けている訳ではない。

     翼を用い、神裂を叩き伏せようと試みる。
     翼から衝撃波を生み出し、それを神裂へ向かって放つ。
     翼を羽に分解し、マシンガンのように発射する。


     だが、人外の速さで動く神裂を捉えきることはできず。
     また、捉えても『七天七刀』で弾き返される。


     まさに、一進一退の攻防。
     行ったり来たりの千日手。

    236 :

    ほとんど無関係だった上条さんボロボロにするとか
    容赦ねえな魔術師

    237 = 57 :

    垣根「ちっ。いい加減諦めたらどうだ」

    神裂「それはこちらの台詞です」

     垣根と神裂の戦いはあれからこう着したままであった。

     神裂が魔術を使えば垣根は『未元物質』で応戦し、
     垣根が物理法則を超えた動きをすれば、神裂が人間を超えた動きで対応する。

     つまるところ、どちらも有効打を見出せないでいる状況。
     このままではずるずると長引くだけ。



     だが、垣根は『理解』していた。


    垣根「終わりにしようぜ。もう飽きた」

     この戦いが無意味な事を。

    238 = 57 :

    神裂「ええ、だから終わりにしてあげようと―――――」

    垣根「そういう意味じゃねえよ」



    垣根「―――――テメェ、本気じゃねえだろ」

    神裂「…何をいってるのですか?私は、あなた相手に力を出し惜しみするほどでは―――――」

    垣根「なら言い換えてやる」

    垣根「テメェからは人を殺す気配が感じられねえ」

    神裂「………」

    垣根「そんなやつと戦ったって面白くねえよ。ていうかよ、テメェらはあのガキを連れて行こうとする悪党なんだろうが。悪党は悪党らしくしたらどうだ」

     垣根がそう言うと、神裂がわずかに顔をうつむかせる。

    神裂「………私は」

    神裂「私は、やりたくてこんな悪党じみた真似をしてる訳じゃありませんよ……!」

    垣根「……ああ?」

    239 = 57 :

    神裂「………それは」


    ステイル「話してやりなよ、神裂」

     今まで傍観していたステイルが口を入れる。
     
    ステイルもまた、このままではきりがないことを感じていた。

     なら、事情を話してしまったほうがスムーズにいくかもしれない。
     そう考えたのだ。


    神裂「ステイル………」

    ステイル「一時休戦ってやつだよ。このままじゃお互い無意味な時間を過ごすだけだろう?」

    ステイル「それに事情を話せば、彼も手を引いてくれるかもしれないしね」

    241 :

    神裂さんが本気出すなら魔術をふんだんに使うしな

    242 :

    ていとくんも「そうだ、殺そう」ってなったらとりあえず小惑星級の攻撃とかな

    243 :

    >>240
    おいなんだこれはー

    244 = 57 :

    垣根「やれやれ、めんどくさい展開になってるみたいだな」

    神裂「………」

    垣根「話せよ。聞くだけは聞いてやる」

     そう言って垣根は『未元物質』をひっこめ、近くのポールにもたれかかる。


    神裂「……私たちが所属する組織の名はネセサリウス」

    神裂「――――――あの子と同じ組織です」

     垣根が首をかしげる動作をする。

    垣根「ますます意味がわかんねえな。なら何故あのガキを狙ってんだ?」

     一瞬のためらいの後、神裂は続ける。

    神裂「彼女を連れ戻さなければ…………彼女が死んでしまうから」


    垣根「………なんだと?」

    245 :

    なん…だと…?

    246 = 57 :

    神裂「あの子が完全記憶能力の持ち主だということは御存じですよね?」

    垣根「ああ、そこの神父から聞いた。で、そいつがどうした」


    神裂「……人間は普段、いらない記憶を消しながら生きています。そうしなければ、脳がパンクしてしまうからです」

    神裂「……ですが。彼女は例えどんな些細なことであっても忘れることはできない。
     その上、10万3000冊もの魔道書を記憶しています―――――――頭の85%を使って」

    垣根「……………」

    神裂「残りの15%など、彼女からすればあまりに少ない。すぐに脳の容量がなくなってしまう」

    神裂「だから、私たちが彼女の記憶を1年ごとに消しているんです。
     ―――――――――彼女の命を守る為に」


    垣根「……………」

    247 = 74 :

    ていとくんて一応学園で2番目に頭がいいんだよな

    249 = 241 :

    ていとくんなら一発で嘘だと見抜けそうだな

    250 = 57 :

    神裂「ですから、私たちはこうして―――――――――」

     神裂がさらに話を続けようとする。
     
     だが、


    垣根「………………………ク」

    垣根「クク………ククッ………」




    垣根「―――――――――ッハッハッハッハ!!!アハハハハハハ………」

     突然だった。
     垣根が顔を醜くゆがませたその瞬間、腹を抱えて笑いだした。

    ステイル「な…………?!」

    神裂「なにが可笑しい!!!」

     激しい怒号と共に神裂が垣根に詰め寄る。
     だが、それにも関らず垣根はいまだ笑い続けている。


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