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元スレ上条「その幻想に」垣根「常識は通用しねえ」

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みんなの評価 : ★★★×4
タグ : - 遊魔 + - とある魔術の禁書目録 + - れっど + - グループ + - パワプロ + - 垣根 + - 悪魔 + - 悪魔の実 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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1 :

「はっはっはっ―――!」

とある路地裏。アタッシュケースを抱えながら、男が走る
額には大粒の汗。髪はひどく乱れ、その顔に余裕は無い

「はっはっはっは―――――!!」

ひたすら駆け抜ける。
まるで、なにかに怯えるかのように。
何かを、恐れるかのように。


やがて道が開けてきた。光が見える。

路地裏から抜け、走るのをやめる。
―――――もう大丈夫だ、助かった―――

「はっはっ―――ここまでくれば」





垣根「ここまでくれば――なんだって?」

2 :

「その幻想を」じゃなくて?

3 :

>>2
常識は通用しねえ

4 = 1 :

「な」

―――天使の降臨。そう表現するのが適切だろうか。

白い翼をはためかせ、空に浮かぶその男――――――垣根帝督は、
軽く笑みをうかべながら、男の前へと降り立った。


天使に見えるその姿も、男からすれば悪魔のようにしか見えなかっただろうが。


垣根「さて、ゲームオーバーってとこだな。大人しく諦めな」

5 = 1 :

「ク、クソがぁぁぁ!!」


バチバチッ!
男はそう叫ぶと体に電撃を纏う。

垣根「電撃使い―――レベル3から4ってとこか」

男から出る電撃によって壁は焦げ、飛んできた木の葉は一瞬で灰に変わる。

あの『超電磁砲』には格段に劣ってはいるであろうものの、威力としては十分なものだ。
人間を消し炭にするだけの力はあるだろう。


「死ねええええ!!」

6 = 1 :

電撃が垣根に向かって放たれる。



しかし、


垣根「わりぃな。テメェごときならいつもは見逃してやるんだ、が――」


放たれた電撃に合わせて垣根が翼を振るう。
それだけで、全て終了だ。


「ひっ、ひ、ぎゃぁああああ!!!」


垣根「少しばかり、おいたが過ぎたな」

7 = 1 :

―――――――――――

心理「お疲れ様、これで今日の仕事は終了ね」

ドレス姿の少女―――心理定規が垣根に声をかける。

垣根「まったく、こんな些細な事で俺を使うとはな。俺を嘗めてやがる」


不満を顔に出しながら垣根がつぶやく。
どちらかというと大人びた顔の垣根だが、この時にはまるで子供のような表情を浮かべる。

これだけを見たなら、垣根帝督が暗部組織のリーダーをしているなど思いもしないだろう。


心理「あら、いいじゃない。めんどくさい仕事よりも楽な方が」

垣根「ばーか。仕事ってのはな、やりがいがあるほど良いんだよ」

心理「ふうん。そんなものかしら」

と他愛もない話をしているところに下っ端のアシ役がやってきた。


下っ端「垣根さん、車の準備が出来ました」


垣根「了解だ。じゃあな」
心理「ええ、また今度」

8 = 1 :

とある住宅街。
一般学生には手の届かないような高級マンション。

その十階の一室に垣根の部屋はあった。

もっともこれは『スクール』の隠れ家の一つであり、垣根が私物化しているだけだが。



その一室で、垣根はグラスを片手にソファーにもたれていた。



―――まったく、無性にむしゃくしゃしやがる。

理由のわからぬ苛立ちを覚える。


グラスに入ったウィスキーを一気に飲み干し、垣根はふと考えてしまう。



今の、自分の境遇を。

9 :

VIPでここまで地の文があるのって、久しぶりに見た気がする

10 = 1 :

>>9 そのうち力尽きるんで安心してください。



―――いつからだろうか。これが当たり前になったのは。

暗部に身を堕とし、ヨゴレ仕事ばかりしてきた。

気がつけばもうこの有様で。もはやクズ以下だ。




俺は何故こんなことをしている?

俺は何故、



俺は何故、何の為に生きているのだろうか―――

11 :

こんな文を製速で見た気がする

12 = 1 :



―――バカか俺は。んな事考えててどうする。

考えて、考えて。

―――それで何が変わるってんだ。


そうだ、考えるだけじゃ、何も変わらない―――


まったく、これは悪酔いするな。少し頭を冷やすか。


と垣根が腰をあげた、その時。



ガタガタッ



外から、不審な音がした。

13 :

俺は支援するぜ

14 :

無駄な改行が多いほど文章力が無い証拠、という話を聞いたことがある。
言葉を繋げて一つの文を作る能力が無い人は、安易な改行に頼るんだと。

2chだから仕方ないけどな。

15 = 1 :

―――ベランダからみたいだな。一体なんだ?敵襲か?
ったく、人がむしゃくしゃしてる時に限って変なことが起きやがる。

いずれにせよ、ロクでもないことに違いはない。
さっさと片付けるか。



そう思った垣根はやれやれ、と言わんばかりに頭を振った。


そしてベランダへ向かい、




ガラガラッ!



一気に窓を開けた。

16 :

しぇいは

17 = 1 :

そこには――――――


「……お腹がすいたんだよ」


白い修道服をまとった、1人の少女がいた。

18 = 13 :

面白そうだな支援

19 = 1 :

…おいおい、いくら俺に常識が通用しないとはいえ、こんな非常識は聞いてねえぞ。

なんだこいつは。ドッキリか?それとももう酔っ払って幻覚でも見始めたか?

などと垣根がいろいろ考えていると、


……ぐぎゅるるるる

インデックス「お腹がすいたんだよ」

目の前の物体Xがもう一度話しかけてきた


……そうだな、とにかくなんとかするしかないな


そう思った垣根は少女をひょい、と抱き上げ


インデックス「なにか食べさせてくれるのかな!?」


 ――そのまま玄関へ直行、ドアを開け少女を放り出し、カギをしめる
よし、これでOKだな

20 = 1 :

インデックス「むっきぃぃぃ!!いくら私でもこの扱いには怒るんだよ!」

 玄関のほうから変な声が聞こえるが気のせいだろう。大部疲れてるようだ。
少し休めばおさまるだろ――――――


インデックス「困ってる美しい少女を投げ捨てるなんて神罰がくだるんだよ!鬼なんだよ!悪魔なんだよ!」

……うん、幻聴じゃないなこれ。

無視だ無視。こういう時は何もかも忘れるに限る。


垣根はグラスに二杯目を注いでソファーに腰を下ろし、

そしてもう一度、グラスの中身を一気に飲み干した。

21 = 1 :

 十数分たっただろうか、
しかし、いまだ外からはギャーギャー声が聞こえる。


―――うるせぇな、オイ。
次第に苛立ちが募り始める垣根。

――いや、我慢だ。どうせそのうち諦めんだろ。
そう、こんなのにワザワザ構ってやる必要は―――


インデックス「鬼!悪魔!鬼畜!エセホスト!」



ピキッ、と音がした気がした。

22 :

ていとくん×インサイダーさんとは新しい

23 = 1 :

―――ムカついた。このガキ、ちょっくら躾てやる

 垣根は玄関の鍵を開け、ドアを開ける。
目の前にはあのクソガキが一匹。

 さて、このクソガキをどう料理してやるか―――
と考えていたその時、


急に、目の前の少女がこちらに倒れた。



垣根「おい、どうした?」

目の前で倒れられて、垣根も流石に少し心配をしだす。
それに部屋の前で倒れられても迷惑だ。

24 :

うむ
まずまずの手並みだな
続けたまえ

25 = 1 :

が、


――――――ぐぎゅるるるるるるぴるぴるぴぴーーーーーー………

インデックス「…お腹がすいたんだよ……」
垣根「………結局腹かよ…」


拍子抜けするとともに、今まで垣根の中に溜まっていた感情が一気に抜けてゆく。

―――――結局、垣根の怒りはこの一言で完全に削がれてしまった。


垣根「ったく、なんか食わせてやるから中入れ」

インデックス「本当?!助かるんだよ!ありがとなんだよ!」

――俺も随分ヤキが回ったもんだ。
こんなガキに情をほだされるなんてな。


垣根はそう思いつつも、玄関を開いて少女を招き入れたのだった。

26 = 1 :

インデックス「ぷっはぁ!お腹いっぱいなんだよ!」

 自分の認識は間違いじゃなかったな。
 ―――こいつは物体Xで間違いない。


 インデックスの手によって部屋にあった食料をすべて食べ尽くされ、そう思わざるを得ない垣根であった。

インデックス「なかなかおいしい料理だったんだよ!ありがとうなんだよ!」

垣根「作ってくれるやつがいねえからな。自然と腕も上達するもんだ」

垣根「……しっかし、ブラックホールかテメエは。なにをどうしたらその腹に収まるんだ?」

インデックス「育ち盛りの女の子にとってこの程度は朝飯前なんだよ!」

 いや、それを威張られても。
と思う垣根であったが、そんなことよりもまず話を聞くことが先だろうと考える。

垣根「……で、お前は一体何者だ?なんでベランダにいた?」

27 = 16 :

奴の胃袋は宇宙だ!

28 = 1 :

インデックス「インデックスっていうんだよ!イギリス聖教の麗しきシスターなんだよ!」

どうみてもただのちんちくりんだろうが、と思いつつも話を進めるため口をつぐむ。

インデックス「で、なんでベランダにいたかってことなんだけど……落ちちゃったんだよ」

垣根「はあ?落ちた?」

インデックス「うん。飛び移ろうとして失敗しちゃったんだよ」

……飛び移る?どこから、どこへ?仮にもここは十階だぞ?

垣根「…俺の知らないうちに、世の中ではずいぶんファンシーな遊びが流行ってんだな」

インデックス「遊びなんかじゃないんだよ。追われてたから仕方無かったの」

垣根「……それまたファンシーな遊びを」

インデックス「だ・か・ら遊びじゃないんだよ!ホントに追われてるんだよ!」

垣根「はいはいわかったわかった」


軽くあしらう垣根に、インデックスはほほを膨らませる。

29 = 13 :

やつの胃袋に常識は通用しねぇ

30 :

奴の胃袋は一方通行だ、侵入は禁止、絶対に

31 = 1 :

インデックス「……ばかにしてるね?」

 いやバカはお前の方じゃないのか?と思いつつも口には出さず質問を続ける。

垣根「してないしてない…で、このお嬢ちゃんは何に、何で追われてるって?」

インデックス「魔術結社に狙われてるんだよ」

 ……一体何を言っているのだろうか?魔術結社?

垣根「…あーどうも耳が悪くなったみたいだ……もう一回言ってくれるか?」

インデックス「だから魔術結社なんだよ、マジックキャバル。私の持ってる10万3000冊の魔道書を狙ってるみたい」


 ……なるほど、俺以上のメルヘンヤロウってのはこの世にいたんだな。

垣根「…おとぎ話をするなら近くにある保育所を紹介してやるが」
インデックス「まったく信じられてないんだよ!ひどいんだよ!」


垣根「ここは科学の街、学園都市だ。魔術結社だのなんだの、んなもん信じる方が少ねぇっての」

32 = 1 :

垣根「だいたい、10万3000冊の魔道書だ?んなもん何処にあるってんだ?」

インデックス「ちゃんと今全部持ってるんだよ」

 ……言ってる意味がわからねえ。今持ってる?10万3000冊を?
バカには見えない本ってか?それともこいつがバカなだけか?
何を言ってるんだコイツは?


 そう思った垣根は、


垣根「アアソウナンデスカースゴイデスネー」

 理解を放棄する方向に決定した。
 
インデックス「……やっぱりバカにしてるね?」

垣根「シテマセンヨ―オジョウサンー」

インデックス「……そこはかとなくバカにしてるね……?」

 そう言うやいなやインデックスが震えだす。

33 = 1 :

 なぜだか垣根の体に悪寒が走る。


 ―――なんだこれは。嫌な予感がする。
今からひどい目にあわされそうな。
具体的に言うと、鋭いもので皮膚を挟まれそうな―――――


垣根「……で、お前はこれからどうすんだ?流石にずっとここにいるつもりじゃねーだろ?」


 話題転換。


 インデックスの顔は相変わらず不満で一杯そうだったが、

インデックス「うん、これ以上迷惑はかけられないからね。近くの教会に匿ってもらうつもりなんだよ」

 とりあえず、垣根の思惑に乗っかるのであった。


垣根「教会ねえ……このあたりにあったっけか」

 頭の中の地図を展開するが、少なくともこの近くにあった覚えは無い。
 だいたいここは科学の都なのだ。宗教がらみの施設など皆無といってよいだろう。

34 = 1 :

……何故こんなことを思ったのか。
それは垣根自身にも良く分からなかった。

垣根「……なんなら送っていってやろうか」

インデックス「え?」

垣根「学園都市には来たばっかなんだろ?道案内位してやるよ」


……それはただの気まぐれか、それとも乗り掛かった船という言葉が適切か。

ただ、

なぜだか、このガキを放っておけなかった。


予想外だといわんばかりにインデックスが驚きの表情を浮かべる。

しかし、驚いた表情はすぐに微笑へと変わった。

インデックス「………アナタは優しいんだね」

垣根「そんなんじゃねえよ。ただの暇つぶしだ、暇つぶし」


インデックス「でも、遠慮しとく。迷惑になるから」

35 = 1 :

 その時のインデックスの表情は、優しい微笑みに満ちていた。
 垣根から見ても、それは聖母の微笑みと言っていい位のものだった。


 だが。

 ――――コイツは。


 職業柄、垣根は様々な人間の、様々な表情を見てきている。
 
 例えば、裏に打算を含めた顔。
 例えば、自分以外を信用していない人間の顔。
 例えば、絶望に打ちひしがれた顔。



 ―――例えば、諦めに満ちた微笑を。

36 = 1 :

しかし、

垣根「ああそうかい、そりゃ残念だ」

垣根はあえて突っ込むような真似はしなかった。

それはあくまでこのガキの中の問題だ。俺には関係ない。

まして俺に、人を助けるような筋合いは、無い。

37 = 1 :

インデックス「そういえば、あなたの名前聞いてなかったかも。教えてほしいんだよ」

ふと思いついたかのようにインデックスが尋ねる。

垣根「……別に教える義理もねぇだろうが」

インデックス「そんなこと言わずに教えてほしいんだよ」

それでもなお食い下がるインデックス。

やれやれめんどくさいやつだ。
垣根はそう思いつつも、


垣根「………垣根帝督。『みかど』に監督の『とく』で帝督だ」

結局教えることにした。

インデックス「カキネテイトク………いい名前なんだね」

垣根「別にそうでもねぇだろ。大した名じゃねえよ」

38 = 16 :

クトイテネキカ

39 = 1 :

インデックス「それじゃお世話になったんだよ」

 インデックスが玄関から出ようとし、振り向く


インデックス「ありがとなんだよ、カキネ」

インデックス「カキネに神のご加護がありますように」

 そう言って、インデックスはマンションを後にした。



垣根「ありがとう……ね」

 最後に聞いたのはいつだったか。
 最後に言ってくれたのは誰だったか。
 そもそも、そんな言葉を言ってくれるようなやつはいたのだろうか。


 ―――――――俺にまだ、そんなことを言われる権利が残っているのだろうか。

40 :

私怨

41 = 1 :

 インデックスの言葉がチーズになりそうな位に頭の中をぐるぐるかけめぐり、

prr!prr!

 ポケットの中で鳴り響く着信音にかき消された。

垣根「ったく………」
 
 ポケットの携帯電話を握りしめる。着信相手は……見なくてもわかる。

垣根「やっぱり、俺には似合わねえな」

 バカは俺の方だったか。

 非常識な事に出会って、心を乱された。

 一瞬だけ、光を探しちまった。

 ――――――俺は垣根帝督、『スクール』のリーダー。

 そんな言葉はいらない。俺に、光は必要ない。


 そうして垣根は、『現実』へと引き戻された。

 血の匂いのする、闇の世界へ。

42 = 13 :

上条と馬を藤間って下の名前で呼ぶんだから普通テイトクだろ

43 = 1 :

>>42 それもそうだったorz

――――――
 
 結局、その日の仕事が終わったのは夕方になってからだった。

 ―――――――あーあ、めんどくさい仕事だった。さて、さっさと帰って一杯やるかな。

 そう思う垣根だったが、ふと空を見上げ―――気が変わる。


下っ端「垣根さん。車の準備が」

垣根「いや、今日はいい」

下っ端「え?で、でも」

垣根「今日は歩いて帰りてぇ気分なんだよ。のんびり雲が泳いでるしな」
下っ端「は?」

垣根「いや、なんでもねぇよ」

44 = 1 :

 学園都市を散歩する、なんていうのは初めてかもしれねえな。

 歩きながら、垣根はそう思って周りを見渡す


 学校終わりだろうか、多くの学生が帰宅の途についているようだった。

 暇なので、その中の何人かを観察してみる。


 大勢で笑いあう者。
 数人で話し合う者。
 仲のよさそうなカップル。

 いかにも青春を謳歌しているような奴らばかりだ。

 これもまた、学園都市のひとつの顔であることは間違いない。

45 = 1 :

 しかしそれがあくまで学園都市の『ひとつ』でしかないことも間違いない。

 ―――こいつらは知らない。学園都市の『裏』の顔を、
 学園都市の『真』の顔を。

 まあ一生知らないままだろうし、知らない方が幸せなのも間違いないな。


 などとどうでもいい事を考えながら歩いていたその時。


 ドンッ
 
 なにかがぶつかってきた。

 何だ?と思い確認する。


上条「はっ!すいません!お怪我はありませんか?」

 そこにいたのは、ツンツン頭の少年。

46 :

上条さん出てきたか

48 = 1 :

 すぐ後ろを見ると、制服を着た少女もこちらを見て立っている。

美琴「ちょっとなにやってんのよアンタ。人の迷惑考えなさいよ」

 呆れた顔で少年の方を見る少女。よく見るとあの常盤台の制服を着ている。

上条「いや、ホントにゴメンナサイ……て、元はと言えばそっちが追っかけ回してきたからじゃねーか!」

美琴「アンタが逃げるからじゃない、大人しくしてれば別に追い掛け回すつもりなんか―――」


垣根「……あーあー、痴話喧嘩はそこらでいいか?」 

 長くなりそうだと思い、垣根が横やりをいれる。

美琴「ちょ、ちょっと痴話喧嘩って」

 耐性が無いのか、少女の顔が赤みがかってくる。

 ―――これはおもしれえ。

49 = 1 :

垣根「なんだよ、チガウのか?端からみりゃ夫婦漫才に見えんぜ」

美琴「め、め、夫婦って。別にそんなんじゃ、」

 さらに少女の顔の赤さが増す。
 
 もう一息行くか。垣根がそう思ったその時、

上条「そうですよ。上条さんとコイツとは全然、まったく、これっぽっちもそんなんじゃないですって」

 少年の方から、冷静な一言が刺さった。

美琴「………………」

上条「あれ?なんで若干不機嫌になってるんでせうか……?」

 少女の顔が苦虫をつぶしたようになったかと思うと、体から電流があふれ出てくる。

上条「み、ミサカサン?すこ―し落ち着いた方が…」

美琴「……言われなくてもわかってるわよ」

50 = 1 :

 おもしれえ奴らだなー。

 と思っていた垣根だが、女の方を見てふと気がつく。


 ―――――常盤台の制服。発電能力者。ミサカ。

 となるともしや、


垣根「……超電磁砲か?」

美琴「あら、よくわかったわね」

垣根「有名だからな。レベル5の中じゃ露出も高いしな」

垣根「第三位、超電磁砲の御坂美琴。常盤台のお嬢様ってか」


上条「まあお嬢様というよりはただのビリビリですけどね」


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