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    元スレ上条「その幻想に」垣根「常識は通用しねえ」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - 遊魔 + - とある魔術の禁書目録 + - れっど + - グループ + - パワプロ + - 垣根 + - 悪魔 + - 悪魔の実 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    251 = 57 :

    垣根「アッハッハッハ…………あー死ぬかと思った」

    bそういった後、垣根は神裂とステイルのほうを見ながら話しだした。


    垣根「パーかよお前ら。あれか?魔術師ってのはこんなに学のないやつらばかりなのか?」

    神裂「な!?!?」

    ステイル「どういうことだ!?」

     垣根が続ける。

    垣根「俺に常識は通用しねえが別に常識知らずって訳じゃねえ」

    垣根「記憶のしすぎで脳がパンクする?85%?―――ククッ、笑い殺す気かよ。
     人間の脳ってのは、そんなちゃちな出来方はしちゃいねえ。ゆうに140年分の記憶は可能なんだよ。」

    垣根「そもそも『経験』と『知識』の記憶ってのは別物だ。
     『知識』のせいで圧迫されてパンク、なんざ普通有り得た話じゃねえのさ」


    ステイル「なん………だと……?」

     魔術師たちの顔が驚愕に歪む。

    252 :

    この話最初に聞いたのが上条さんだけってのが原作最大の間違い

    254 = 74 :

    な なんだってー

    255 = 57 :

    垣根「ああそうそう、少し余談にはなるが『レインマン』って映画知ってるか?俺の好きな映画でな」


    垣根「レインマンの主人公はレイモンドって言ってな、そいつは完全記憶能力者なんだ。あのクソガキと一緒だな。
     野球選手のカードに書かれた記録から、過去の飛行機事故のデータまで全て覚えてるっていうようなやつだ」


    垣根「――――で、そのレイモンドのモデルとなった男にキム・ピークってやつがいる。そいつもまた完全記憶能力者なんだが、」



    垣根「――――――そいつ、なんと驚くことに50歳以上まで生きてんだな。
     おかしいと思わねぇか?お前らの話が正しいなら、完全記憶能力者は1年で脳の15%を使うはずだろ?」

    垣根「なのにそのガキみたいに頭がパンクする、なんて事は一切なかったわけだ」

    垣根「わかるか?そんなことで人間はくたばらねぇんだよ」

    256 = 196 :

    もうこの展開も何度観たことやら

    257 = 57 :

    神裂「でも!!現にインデックスは一年周期で苦しんでいるのですよ?!それは記憶を消さない限り治る事は無かった!!」


    垣根「簡単な話だろ。1年周期で記憶を消さないと生きられない――――――そいつはつまり、あのガキはテメエらの下でないと生きられねえ、って事だ」

    垣根「それで、一番利益を得るのは誰だ?」



    垣根「―――――決まってる。テメエらだろうが」



    神裂「まさか」
    ステイル「―――上の人間の仕業か!」

    258 = 57 :

    神裂「私たちは………今までずっと騙されていたというのですか……」

     神裂の体が力なく崩れ落ちる。

    垣根「そういうこった。御愁傷様だな」

    ステイル「そんな………僕たちがしてきたことは一体……」


     うなだれる魔術師たち。その目は、絶望と後悔で濁りきっていた。

     それはそうだろう。今まで自分たちが愚かだったせいで、何度インデックスの記憶を奪ってきた。
     何度もインデックスを傷付けた。

     その罪の意識の重さは、計り知れない。

    260 :

    板垣と読み間違えて
    てっきり禁書理論VS板垣理論の
    とんでも勝負になると思ってた

    262 = 199 :

    >>261
    くそワロタ

    263 = 57 :

    垣根「さて、どうするよアンタら」

     垣根がうなだれる魔術師達へと語りかける。

    垣根「問題点は発見できた訳だ。こっから先、ただ絶望に打ちひしがれてんのも、
     とりあえず行動を起こすのもテメエらの勝手だ」


    神裂「………あなたは」

    垣根「あ?」

    神裂「あなたはどうするのですか?」

     神裂が垣根に問いかける。
     この男はあれ以来インデックスと接触をしていない。
     どういう意図で動いているのか、把握出来なかった。

    垣根「……なんもしねえよ。これはテメエらが主役の、テメエらの話なんだ。
     テメエらが勝手にやりゃあいい、俺には関係ねえ」

     そういってその場を立ち去ろうとし―――――倒れている上条を見て、立ち止まる。


    垣根「こいつ、預かっていくぞ」

    264 :

    >>252
    応募用にとりあえず書いただけかもしれない一話完結ものを無理矢理続けなきゃ
    いけないわけだからラノベ作者は相当大変だと思うわ。

    265 = 57 :

    ―――――――――――

     トウマの帰りが遅い。
     インデックスはそう思っていた。

     一体何があったのだろうか。もしかして、魔術師達に――――――
     不安がよぎる。


     ピンポーン


     インターホンが鳴る。

     一体だれだろうか。
     トウマか、それとももしかすると―――――

     インデックスが身構える。
     無視してしまおうか。


     悩んだ結果、結局ドアを開けることにした。

    266 = 57 :

     ガチャリ。

     そーっとドアを開け外を確認しようとし、
     外からドアが一気に開けられた。

    インデックス「わわわっ!!」


    垣根「………なにやってんだテメエは」

    インデックス「………テイトク!!」

     目の前の男が垣根であることに気付き驚きの声をあげる。
     インデックスの表情は、喜んでいるようであり、怒っているようでもあった。

    インデックス「テイトク!心配したん………」

     そう言いかけて、垣根の背中にあるものを気付く。

    267 = 57 :

    インデックス「トウマ?!酷いケガなんだよ!なんで………」

    垣根「気絶してるだけだから気にしなくていい。とにかく、まずはこいつを寝かせてやれ」

     そういって垣根は中に入り、そこに敷いてあった布団の上に上条を寝かせた。

    インデックス「トウマ………まさかあの魔術師達に……」

     自分の責任だと思っているのだろうか、インデックスが沈痛な面持ちになる。


    垣根「その魔術師だが………近日中にここに来るはずだ」

    インデックス「そんな!このままじゃ………」

     あたふたするインデックスに垣根が鋭くつっこむ。

    垣根「人の話は最後まで聞けって教わんなかったか?
     いいか、そいつらが来たら………まず話を聞いてやれ」

    268 = 57 :

    インデックス「え?」

     インデックスが驚きの表情を浮かべる。

     当たり前だ。『敵』である魔術師達がたかだか話をする為だけに来る筈がない。
     そう思うのが普通なのだから。


    垣根「その話をきいて……そっからはテメエで判断しろ。いいな」

     それだけ言うと、垣根は玄関のほうへと歩いて行く。

    インデックス「テイトク………また行っちゃうの?」

    垣根「ああ、ついでに言えばもう二度と来ねえよ」

     そう言って垣根が立ち去ろうとする。


     インデックスは、その背中を見つめていた。

    269 = 57 :

     ――――インデックスは思うのだ。


     テイトクのその背中は、
     テイトクのその瞳は。


    インデックス「――――――テイトク!」

     インデックスがおもわず垣根を呼びとめる。



     ――――テイトクに、言いたいことがある。
     伝えなきゃいけない事がある。

     きっとこれを言わなければ、テイトクはこのままだ。

     テイトクに、言わなければ―――――――――――――

    270 :

    垣根△

    271 :

    ちなみにインデックスはひらがな呼びでは…
    とーま とか ていとくみたいな

    272 = 57 :

     しかし、

    インデックス「いや………なんでもないんだよ」

     それを、インデックスは言う事が出来なかった。

     ――――恐らく今それを言っても、無意味な事だと思うから。
    私から言っても、駄目だと思うから。


    インデックス「………体に気をつけてね。また会いに来て欲しいんだよ」

     垣根を思いやり、また来て欲しいと言うインデックスに対し、

    垣根「………」

     垣根は、無言のまま部屋を後にした。

    273 = 57 :

    >>271 そういえばそうでした。
     でももうここまでやっちゃったのでこのままで許してください。

    ――――――――――

     上条が気付いた時には、小萌先生の家にいた。

     一体なにがあったのか。
     確か、あの魔術師に負けて気絶して―――――

     そう考えていたときに、その魔術師達が部屋に入ってきた。

     絶体絶命だ。
     上条がそう思ったその時。



     魔術師達が、深々と頭を下げたのだ。

     まったく状況が理解できず、頭が混乱する。

     誰か説明をしてくれ、今すぐに。

     そう思っていると、とうの魔術師達が説明を始めた。

    神裂「実は―――――――」

    274 = 57 :

     話を終え、魔術師達が退室していく。


     まったく実感がわかなかった。だが、はっきりとわかったことは2つ。


     インデックスを、助けてやれるかもしれない。
     インデックスの記憶を、消さなくても済むかもしれない。

     それと―――――――――

    インデックス「トウマ、大丈夫?」

     インデックスが起きたばかりの上条を心配して話しかける。
     
    上条「ああ、もう大丈夫みたいだ。丸一日寝ちまったみたいだな」

    インデックス「………一日じゃないよ。三日なんだよ」

    275 = 123 :

    むしろこれが原作でいい

    276 = 57 :

     それを聞いて上条の表情が驚きに変わる。


     三日―――――今日が期限の日―――――――


    上条「……あいつらから話は聞いたのか」

    インデックス「うん」

    上条「原因はわかったのか?」

    インデックス「ううん。カオリが私の体を見てくれたけど、それといったものはなかったって」

    上条「そんな…………」

     それでも上条は諦めない。

    上条「でも、俺の『幻想殺し』ならもしかすれば!」

    277 = 57 :

     しかしそれに対してもインデックスはかぶりをふる。

    インデックス「トウマはもう私に何度も触ったことがあるんだよ。それでも効いてないってことは………」


    上条「でも………!」

    インデックス「トウマ」

     名前を呼び掛け、上条の話を止める。
     そのインデックスの顔は、いつになく真剣なものだった。


    インデックス「一つだけ、トウマにお願いがあるんだよ」

    278 = 57 :

     インデックスからの願い。
     もしかすれば、最後になってしまうかもしれない願い。

     それは、絶対に叶えてやりたい。



     だがその願いは


    インデックス「……テイトクのこと、助けてあげてほしいんだよ」

    インデックス自身のことではなかった。

    279 = 57 :

    インデックス「テイトクの目、凄い悲しそうだったんだよ。多分、苦しんで、悩んでるんだと思う」

    インデックス「ほんとはきっと優しい人なのに……自分を殺しているようにも見えたんだよ」

    インデックス「私じゃ、きっとテイトクのこと助けてあげられないから。だから、お願い」

     インデックスが頭を下げる。


     自分の体が大変なことになっているというのに。

     今日で記憶がなくなってしまうかもしれないのに。
     


     インデックスは、あくまでシスタ―であった。

    280 = 123 :

    これはインデックスじゃない。

    281 = 196 :

    インデックスはもっと使えない筈
    つじつまが合わない!これはインデックスではないッ!

    282 = 57 :

    上条「――――わかった。垣根は、俺が助けてやる。だから安心してくれ」


     ―――――ああ、わかってる。
    垣根が悩んでることも、垣根が苦しんでることも。
    だから――――――――――


     そして上条はその体を起こして玄関へ向い、

     途中インデックスのほうを振りかえる。


    上条「………垣根だけじゃない。俺はお前も助け出してみせる!だから……待っててくれ」

     そういって、そのまま街へと走り出した。

    283 :

    なんて健気なんだ…
    さすが俺のインデックス

    284 = 57 :

    ――――――――――

     何故か無性にイライラしていた。
     何故か、自分の感情をコントロールできなかった。


     垣根の目の前にいる連中は格段に劣っている連中。
     普段なら歯牙にもかけず、放っておくようなやつばかり。


     だが、今日の垣根は違っていた。


    「わ、悪かった!許してくれ!」

     命乞いをする男Aをそのまま蹴り倒し、一気に地面へ押し倒す。

    「へぁっ!!あぎぃぃぃぃぃぃ!!!!」

     ぎりぎり、と肉の軋む音を出し、そしてついに

     ぷちっ

     と小気味良い音を出した。

    285 = 57 :

    B「ぎ、ぎゃあああああああ!!」

    垣根「……………」

     (お腹がすいたんだよ)

     何故か思い出されるあの少女の声。

    C「助けっ……があぁぁぁぁ!!」

     (困ってるやつがほっとけないっていうか、自分が助けられるんならやらなきゃいけないと思うっていうか)

     何故か頭に浮かぶ、あの少年の信念。
     
     そして、

    D「あ……あ……」



    垣根「……………」

     
     (ありがとなんだよ、テイトク)

    286 = 57 :

    ちょっくら飯食ってきます。

    30分後位に再開予定です、何度も申し訳ない。

    物語ももう後半に突入しているので、どうか最後までお付き合いいただけたら幸いです。

    287 = 80 :

    とりあえず乙。

    288 :

    待ちきれないんだよっ!

    289 = 123 :

    どうせ。私は。二次創作でも。空気。

    290 = 130 :

    素晴らしい

    291 = 57 :

    戻りました、それでは再開します。

    292 = 57 :

    心理「……随分荒れてるみたいね?」

     心理定規が垣根に声をかける。
     なんとなく、からかうような口調だ。

    垣根「あ?うっせえよ。テメェも死にたいのか?」

    心理「あらあら怖い怖い」

     心理定規がわざとらしく体を震わせる。

    心理「うーん。今日は出番も無さそうだし、先に退散させてもらうわね」

    垣根「ああそうしろ。今日は、巻き込まない自信はねえからな」

    心理「それじゃ、後は任せたわね。よろしく~」

     心理定規がそういって立ち去ろうとし、


    心理「……ああ、どうでもいい話ではあるのだけど」

     ふと思いついたかのように話し出す。

    293 = 116 :

    しえん

    295 = 57 :

    心理「………知ってる?あなたが荒れてる時って、だいたい『どうしていいのかわからない』っていうような時なのよね」

    心理「いつもは自分に絶対の自信をもって行動してるのに………カワイイ人」

    垣根「…それがどうした。余計なお喋りはそれで終わりか?」



    心理「――――もう少し、自分に素直になってもいいんじゃないかしら」

    心理「自分のやりたいよう、好きなようにやっても構わないと思うわよ」



    心理「…という心のエキスパートからのアドバイス、って話」


    垣根「……はっ。言いたいことはそれだけか?ならさっさと失せろ」

     垣根が吐き捨てる。
     だが、心理定規はその態度には特に触れず、その場を立ち去った

    296 = 57 :

     結局、垣根はこの日も歩いて帰っていた。

     一人でいたかった。
     
     もし誰かと一緒にいると、殺してしまいそうだったから。
     自分を、抑えられそうになかったから。


     一体このいらつきはどうすれば止まるのか。
     そもそも、俺は何故こんなにもいらついているのか?


     ―――――――――俺は何にいらついてるんだ?、


    垣根「………くそが」


     イライラが、最高点に達しようとしていた。

    297 = 57 :

     ――――そういう時に限って、こういう事が起こるもんだ。



     もっとも見たくない顔の内の1つが、目の前にいた。



    上条「垣根…………」
     
     奇しくもそこは、2人の最初の出会いの場でもあった。

    298 = 57 :

    垣根「……なんのようだ?悪いが、今の俺は機嫌が良くないんでな。出来ればさっさと帰ってくれ」

     出来るだけ平静を装い、上条に対応する。


    上条「インデックスが、お前のこと凄い心配してた」

    垣根「他人の心配より自分の心配をしろとでも言っとけ」

    上条「お前、俺を助けてくれたんだってな」

    垣根「もののついでだ。他意はねえよ」

     上条の質問に無関心を装う。

     俺とはもう関係のない事だ。気にする必要はない――――――



    上条「でもよ」



    上条「ほんとにただの気まぐれだったんなら………なら、なんであの魔術師と戦った?」

    299 = 57 :

     上条の言葉1つ1つが、垣根の脆くなった心を揺さぶる。

    上条「人払いがされてたんだから、違和感に気付いたらすぐ立ち去ることだって出来たはずだ。
     そもそも、俺のことだってわざわざ運ぶ必要もなかったはずだろ?」


    垣根「………………」


    上条「―――――本当は、インデックスのことが心配なんじゃないのか?
     インデックスのこと、助けてやりたいと思ってるんじゃないのか?
     だから気まぐれっていいながらまだ助けてくれてる」

    垣根「―――――――五月蠅え、黙れよ」

    上条「インデックスが言ってた。お前は本当は優しいやつなんだって。
     お前は、ただ自分に嘘をついてるだけだって―――――――」

    垣根「――――――黙れっつてんだろ」

    300 = 57 :

    上条「――――――――なあ垣根。お前本当は、インデックスを助けたいんじゃ――――」




    垣根「――――――――うるせぇって言ってんだよ三下が!!黙って聞いてりゃ好き勝手言いやがって!!」


     そして、ついに爆発した。


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