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    元スレ上条「その幻想に」垣根「常識は通用しねえ」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - 遊魔 + - とある魔術の禁書目録 + - れっど + - グループ + - パワプロ + - 垣根 + - 悪魔 + - 悪魔の実 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 = 57 :

     ―――――なんだこいつは。死ぬ気か?

     自分の体以上ある翼に対し突っ込むなど、狂気の沙汰にしか見えない。
     まさに自殺行為だ。
     特攻とすら呼べまい。


     だがしかし、まさに翼が襲いかかるその瞬間。

     上条が、右手を前にかざした。


     ――――――パキィ


     展開された翼が粒子状に消え去る。


    垣根「なっ!」

     ――――俺の未元物質が打ち消された?
     
     こいつ一体なにを――――――

    152 :

    上条うぜ

    153 :

    ウザ条さん

    154 = 57 :

     少なからぬ動揺。それは、相手の接近を許すには十分な時間だった

    上条「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

     ――――目の前には既に、拳を振りかざす上条の姿。

     完全に間合いを取られた。


    垣根「くっ!」


     先程未元物質は破られた。
     回避する余裕は、ない――――――

    155 = 116 :

    しえん

    156 = 57 :

    インデックス「お止めください」

     それを止めたのは、無機質な声だった。


     振り下ろされた拳が垣根に当たる前に止まる。

    上条「インデックス?!……だよな?」

    インデックス「はい、私はイギリス清教内、第零聖堂区『必要悪の教会(ネセサリウス)』所属の魔道図書館です。正式名称はIndex- Librorum―――」

    垣根「細けえことはどうでもいい。テメエはあのガキなんだろ?」

    インデックス「はい。その認識で間違いありません」


    インデックス「彼は敵ではありません。むしろ私を守ってくれました」

    上条「………え?」

    157 = 80 :

    ていとくんの顔が陥没しなくてなにより

    158 = 87 :

    きれいなインデックスやでえ

    159 = 102 :

    これはインなんとかだなんて呼べないな

    160 = 57 :

     呆然とした表情を浮かべる上条。

    垣根「そういうことだ。お前、頭に血が上ってたからな。話しても聞かないと思ってこーするしかなかったんだよ」

     まあ説明しようと思えばできたのだが、めんどくさくなって荒業にでたということは秘密である。

    垣根「とにかく話は後だ、まずはそのガキのキズを何とかすんのが先だろ?」

    上条「そ、そうだ!でもいったいどうしたら―――」

    161 = 57 :

    インデックス「私の所蔵する魔道書の中に治療法が存在します。ただ、超能力開発を受けた人間では、それを実行することは不可能です」

     インデックスが唯一残された道を提示する。

     だが、



    垣根「おいおい、この街の学生は一人残らず超能力開発を受けてんだぜ?」

     そう、ここは学園都市。学生の街だ。

     超能力開発を受けたものが魔術を使えないというのなら、
     この街の学生では誰一人魔術を使うことはできないのだ。


    上条「学生は魔術を使えない………そうか!なら!」

    162 = 57 :

    ――――――――――――――

    垣根「なるほど、確かに教師なら超能力開発は受けてねえな。いい考えだ」

    上条「じゃあ早くいこう!じゃないとインデックスが!」


    垣根「そう焦んな。急いては事を仕損じるってな」

    上条「で、でも!」

     上条が焦る。
     インデックスが今にも息絶えそうだというのだから、当然のことではあろう。

    垣根「他にもよ、急がば回れとも言うだろ?」

     しかしそれでも、あくまで自分のペースを崩さない垣根。

    垣根「昔の人間の教えってのは大切にしないといけねえもんだぜ?」

    163 = 116 :

    しえん

    164 = 57 :

    垣根はそういうとインデックスを左手で抱きかかえ、



    垣根「だが、善は急げとも言うよな」

    そのまま翼を展開し、右手で上条の襟元をつかんだ。

    上条「は、はい?!いったい何して」

    垣根「静かにしてろ。あとさっきの変な力は使うなよ、墜落する」

     次にインデックスに呼び掛ける。

    垣根「おいクソガキ。俺の左手にしっかり捕まってろよ」

     左手にしがみついたインデックスを胸元に引き寄せ


     ―――――――一気に飛翔した。


    上条「ぎゃあああああ!!!怖い怖いよ怖いんです三段活用―――――!!!」

    垣根「うっせえ、舌噛むぞ。それよりさっさとその教師の家までナビゲートしろ―――――」

    165 = 130 :

    垣根さんの頼もしさ

    166 = 57 :

     ――――――とある高校の教師、月詠小萌は後にこう語る。


    「あれは夜のことなのですよ」

    「仕事も終わってさて、疲れを癒す一杯でも―――そう思った時なのです」

    「窓の方から変な音がして―――――最初は小鳥さんが飛んできたのかな、ともおもったのですけど」

    「あまりに何度もこつこつ、こつこつ、って音がするから、正体を確かめようと思って、窓を開けたのです」

    「そうしたら――――――」





    「………窓に、上条ちゃんの顔が押し付けられていたのですよ………!」

    167 = 116 :

    バキか

    168 = 87 :

    >>167
    バキの絵柄で小萌先生が浮かんだが幼女先生なので特に問題なかった

    169 = 57 :

    垣根「いやー悪かった。両手とも塞がってるから窓をたたくモンがなくてな」

    上条「………普通に玄関から入ればよかったのではないでせうか……?」

    垣根「まあとにかく早く着いてよかったよかった!うんうん。あの教師も話せばわかるやつだったしな!」

     上条の疑問を完全にスルーする垣根であった。

     実は、これには先ほどの憂さ晴らしも含まれていたりする。


    上条「………はあ、不幸だ」

    170 = 135 :

    んむ

    171 = 57 :

     小萌先生の家からの帰り道。垣根と上条は、今までの事情を説明しあった。

     ベランダに引っかかっていたこと。
     飯を食わせてやったこと。

     ――――魔術師の襲撃を受けていたこと。


    上条「……悪かった。てっきりあんたがインデックスを傷つけたのかと……」

    垣根「気にしてねえよ、あの場面なら誰だって勘違いする。それより――――」



    垣根「お前、何者だ?」

    垣根「さっき俺の攻撃を防いだだろ。ありゃ一体なんだ?」

    172 = 57 :

    垣根「それに、超電磁砲とも仲が良いみたいだしな。まさかレベル5か?」

     レベル5は7人しかいない事は知っている。それでも、そう問わざるを得ない。


    上条「いやいや、上条さんはただの無能力者ですよ」


    垣根「……おちょくってんのか?あんな事が出来てただのレベル0な訳が――」

    上条「俺の右手には異能の力を打ち消す力があるんですよ」

    垣根「異能の力を、打ち消す?」

     垣根が思わず聞き返す。

    上条「ただ、システムスキャンしてもレベル0扱いなんですけどね…」

     たはは、上条が髪をかく。

    174 = 57 :

    垣根「……にわかには信じられねーな。実際、身を以て味わった訳だが」



     ………とはいったが、実は一度話に聞いたことがある。


     ―――――幻想殺し。アレイスターのお気に入り。第一位に並びうる、プランの中心

    垣根「まさかこんな形で出会うとはな」
    上条「はい?」

    垣根「独り言だ、なんでもねぇ」


    垣根「しかし今日は非常識なやつばかりに出会う日だ。まったく、不幸だな」

    175 = 57 :

    垣根「ところでお前はこれからどうするつもりだ?」

     垣根が上条に質問する。


    上条「………インデックスの傷が癒えるのを待って、それからインデックスのもとに戻ろうかな、と。やっぱり心配だし……」

    垣根「ほお。もしかしてお前、あのガキに惚れてんのか?」

    上条「はっ?」

    思わぬ質問に上条が動転する。

    垣根「あのガキに、超電磁砲に。まったく、もてる男はつらいってか?」

    上条「いえいえそんなんじゃありませんよ?!大体、御坂のほうは俺のこと目の敵にしてるくらいだし……」

    176 :

    面白い
    しえん

    177 = 57 :

    垣根「じゃあなんでだ?どうしてわざわざこんなことに首を突っ込んでんだ?」


     垣根が当然のように質問を口にする。


     あの少女は魔術師達から命を狙われている。
    下手に関わればこちらも巻き込まれるのは明白だ。
    昨日今日で出会ったようなヤツに命をかけるようなやつは普通いない。

     ―――――そもそも、他人のために命を賭けること自体間違っているのだ
    例え家族だろうが、恋人だろうが、そんなものはどうでもいい。
    大切なのは己ただ一人だ。


     むしろ人は、他人の命を蹴落として生きて行くのがデフォルトだ。
    他人を助けるなんて、ありえない話でしかない――――――

    178 = 116 :

    しえん

    179 = 57 :

     だが、


    上条「上条さんの性分なんですよ。困ってるやつがほっとけないっていうか、自分が助けられるんならやらなきゃいけないと思うっていうか」

     目の前の男は、それをいともあっさりと否定した。

    垣根「………っは、英雄(ヒーロー)気取りってか。なかなかカッコいいこって」

    上条「別にそんなつもりじゃねーよ。だいたいお前だって、インデックスのこと助けたいと思ったんだろ?」

    垣根「(―――――――俺は)」

    垣根「………そんなんじゃねえよ。ただの気まぐれだ」

    上条「気まぐれって………」

     そういうと、垣根は上条に背を向けて歩き出す。

    上条「垣根?」

    180 = 57 :

    垣根「……俺は帰る。あのガキのことについてはお前がなんとかしてやれよ」

     垣根は上条のほうを見ようともせず、そのまま歩き続ける。

    上条「おい、垣根!」

     上条が呼びとめるが、立ち止まるどころか後ろを向く気配すらない。


    上条「―――――――インデックスが待ってると思うから!だから会いに来てくれよ!」

     上条は、ただそう言う事しかできなかった。

     そして垣根は、上条の問いに背を向けたまま立ち去るだけであった。

    181 = 135 :

    ふむ

    182 = 57 :

    もう………頭が限界だ………

    申し訳けど寝させてもらいます、見てくれた人達ホントにありがとうございます。


    もしもスレが残っていたら、お昼頃に再開します。

    183 :

    いやぁ
    なかなか上出来だったよ
    一方さんとの絡みが見てみたい

    186 = 150 :

    前に一方さんが禁書と出会うssあったな

    まさか

    189 :

    >>101
    一応ステイルって原作最新の状態なら聖人にもなんとか勝てるくらいの実力あるんだよな
    全力を出せれば割と帝督と互角くらいにいけるかもしれない

    190 :

    てかステイルって待ち伏せが本来の戦法じゃなかったっけ

    191 :

    うん
    下準備が必要だから出向くとなると弱い

    194 :

    >>174
    垣根「しかし今日は非常識なやつばかりに出会う日だ。まったく、不幸だな」

    非常識の筆頭がなにをおっしゃる(笑)

     「俺の『未元物質』に常識は通用しねえ」

    195 :

    てかインサイダーさんの怪我とかはその常識を変える能力とやらで直せないもんなのだろうか

    196 :

    未元物質を使えば治せない事もないだろうが
    人間、常に最善の選択が出来るとは限らない事を頭に入れておこう

    198 :

    一瞬でやられて一瞬で忘れ去られる

    それが僕等のステイルさん

    199 :

    良スレ発見

    200 :

    最初の男が笑ってるように思える


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