元スレ妹「軽度のブラコンだから」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
102 = 1 :
妹「もし、さ」
男「うん」
妹「人生相談したいって言ったらどう思う?」
……って、何聞いてんだろ。
いきなりこんなこと言われても、答えらんないじゃん。
男「お前のキャラに合わないと思う」
……そうなんだ。
妹「流石だね」
よくわかってるじゃん。
103 = 1 :
私は何がしたいのだろう。
妹「あのさあのさ」
また、話を振る。
男「あん?」
妹「明日のご飯何がいい?」
また、他愛のない質問。
『なんでもいいよ』って、言われちゃうじゃん
男「え、えーっとだな」
あ、考えてる。
なんか、またボケられるかと思ったけど。
104 = 1 :
ちょっと期待してる自分がいる。
男「飾り気のあるのが、いいかな」
なかなかない答えだった。
妹「ふぅん……」
せっかく言ったのに、前向きな答えを出せなかった。
男「……」
ちょっとあっちが落ち込んじゃってる。
これはダメだ。
妹「どんな感じがいいのかな?」
男「色は白!」
妹「白!?」
白い、料理!?
106 = 1 :
ここまで言ってくれたんだ。何かで見たのかな、聞いたのかな。
妹「ネットは得意じゃないけど、調べてみようかな……」
男「いやいや、わざわざ買わなくてもいいんだぞ」
妹「違うよ、レシピ」
私が作らなきゃ意味無いじゃん。
あなたに美味しいものを作ってあげたいんだから。
……あ、今の無しだから。
とか言ってると、私の胸元を、彼が見ている。
妹「……どこ見てんの?」
107 = 1 :
男「いや、一心不乱に飯を食ってたから他のことに目がいかなかった」
それもそうか。
こんな貧相な胸見ても、面白くないよね。
妹「そっか」
男「……」
会話が途切れてしまった。
なんでもいい、話を続けよう。
妹「あのさあの――」
男「ふぃ、ご馳走さま!」
妹「あ……うん」
どうやら、終わってしまったらしい。
108 = 1 :
妹「食べ終わったらあっちに置いといて」
男「へいへい」
妹「あとで洗うから……とりあえずお醤油買いに行こう」
片づけはいつでもできるからね
男「おう」
妹「着替えるから、待ってて」
薄着じゃあ、寒いし。
……って、私この人の前でちょっと露出しすぎじゃない!?
男「よし、手伝おう」
え、ええ!?
妹「……本気?」
ちょっと、怖い。
男「嘘だよ嘘」
妹「……覗かないでね」
性的なボケにはまだ慣れない。
109 = 1 :
ふう。
何期待してるんだか。
覗きになんてこない来ない。
彼のことだ、やはりただの冗談。
……一度、ドアを振りかえる。
彼はいない。
……そういえば、いつ頃から私は彼のことを。
『お兄ちゃん』と呼ばなくなったのだろう。
110 = 1 :
考えるだけ無駄。意味ない、意味ない。
ササっと着替えよう。
私が待たせてたら意味がない。意味ない、意味ない。
妹「おまたせ」
男「何十分待たせるつもりだ!」
ああ、またか。
妹「そんなに待ってないじゃん」
自分のボケだけを見てほしいのはわかるけどさ
男「……いやあ、もっとこう、あのな」
妹「?」
男「もっと豪快にツッコんでくれよ」
ついにツッコミ要請してきた。
妹「そういう趣味なの?」
追い打ちをかけてみたり。
111 = 1 :
男「違う違う、全然違う!」
凄い必死だ。
妹「はははっ」
つい、笑ってしまう。
だっておかしいじゃん。
妹「おかしいね」
ちょっと、彼を倒した気分。
妹「ほら、行こ」
男「ほいほい」
112 = 22 :
しえん
113 = 1 :
少し歩いて。
妹「どう?」
男「あん?」
妹「ちょっとませてるかな?」
……いや、いや。
なにしてるの、私。
服装のこと聞くとか。
……彼女じゃ、あるまいし。
男「いんや」
それ相応、ってところの評価かな
男「まあ、お前が何を着てもませガキとしか思わん」
妹「子供扱いはやめて」
私は怒った。子供扱いは、嫌い。
114 :
うんうん
115 = 1 :
男「悪い悪い」
妹「ふんっ」
この人にだけは、子ども扱いはされたくなかった。
この人にだけは。
男「bigAに行くのか?」
bigA? ……ああ、なるほど。
big=大=ダイ、A=エー。
妹「普通にダイエーでいいじゃん」
ルーさん目指してるの?
116 = 1 :
妹「まあ、そうだね」
男「近いしな」
妹「うん」
あんまりスーパーなんか行かないくせに、よく知ってるじゃん。
二人で買い物なんて、何年ぶりよ。
覚えてないや。
男「明日、暇か?」
妹「え?」
サラッと、質問される。
明日は、どうだったっけ。
考えろ私、もしかしたら、どこかに行けるかもしれない。
彼と、どこかに。
妹「まあね」
確か、なかったはず。
117 = 1 :
男「そうか」
……え?
妹「え、聞いただけ?」
男「そうだけど」
『どこか行くか?』とかじゃないの?
……。
妹「じゃあ、聞かないでよ」
最悪。
期待させないで欲しい。
118 = 1 :
つまんない。
私は知らぬ間に、つぶやいていた。
どういう意味で言ったのかは、自分でもわからなかった。
男「そういえばさ」
妹「ん?」
あちらから、話を振ってくる。
なんだろう。
男「お前、打ち上げとか行かないのか?」
……私、邪魔のかな。
妹「それを言ってる人がどうなのやら」
119 = 1 :
>>118
訂正。
×……私、邪魔のかな。
○……私、邪魔なのかな。
120 = 1 :
妹「ご飯作らなきゃ行けないし、外食して無駄なお金使っちゃうし、あんなの意味無いもん」
男「でも、お前いつも誘われるだろ?」
妹「なんでわかるの?」
誘われても、いかないし。
男「だって、面白いもん」
嘘つき。
妹「バカにしてる?」
男「滅相もない」
それがバカにしてるって言うんだよ。
妹「バカだから面白い人と、頭いいから面白い人が世の中には存在するの」
男「後者だよ後者」
なに、ムキになってるんだろ。
121 = 66 :
しえん
123 = 1 :
もうすぐでダイエーなのに。
悪い雰囲気。
妹「醤油以外にも、明日の用意も買っておこうかな」
その間に、調子を戻そう。
久しぶりに、二人だし。
家じゃあんまり話さないからね。
男「もう夜遅い。あまり長くはいれないぞ」
妹「わかってるよ」
誰かさんじゃあるまいし。
なんて、私はつぶやいた。
今日だって、遅く帰ってくると思ってたし。
ちょっと、自分で言って嫌な感じ。
・ ・ ・
125 :
続ける権利をあげよう
126 :
Big-Aってダイエーのことだったのか
俺てっきり……
128 :
俺はスーパーに行くと。
ガキのころからこれはかかさずやっていた。
お菓子売り場に直行してしまう癖がある。
仕方ない。
まだまだ心は子どもである。
と、いうわけで早速。
妹「先にどこか行かないでね」
釘打たれた。
129 = 128 :
男「妹を置いて、どこかに行くと思うのか?」
妹「じゃあなんで私より前にいるの?」
男「……」
そそくさと妹より後ろに行く。
くそう、お見通しか。
久しぶりの買い物なのに。
こいつ、天才か。
131 = 128 :
妹「お菓子売り場は、後で二人で行けばいいじゃん」
……。
男「そうだな」
本当に、記憶力がいいな。
妹「とりあえず、明日は何がいい?」
男「ハンバーグ!」
俺は子どもだ。
妹「白くて飾り気のあるものじゃなくていいの?」
男「こ、こんなところでそんな話するなよ!」
妹「え?」
めちゃくちゃキョトンとしている。
ブラはダメだぜ、妹。
132 :
よえん
133 = 128 :
男「俺はハンバーグが食べたいんだ!」
それは譲らんぞ!
妹「いつもと同じじゃん」
男「いいだろ、別に」
はははっ、と。
軽快に笑いやがる。
妹「まあ、いっか」
ニッコリと笑う。
134 = 128 :
二重に笑うなんて言葉を使ったけど。
一つ目は笑い声。
二つ目は顔が笑ったということだ。
まあ、わかるか。
妹「じゃあ、ハンバーグの用意、しなきゃね」
男「そうだな、まず肉をだな……」
妹「結局先に行くんじゃん」
別にこれはいいだろ。
俺の勝手である。
135 :
そんな妹・・・いな・・・
136 = 128 :
その時。
俺の目の前には。
見たことのある人物がいた。
小さな背丈。
憎たらしい笑顔。
?「おや?」
こちらに気づいてしまったようだ。
近づいてくる。
?「やあ、奇遇だね」
138 :
ボクっこ…興味深い
しえん
140 :
女か…今回は妹編なんだ、いつもなら絡みを期待するが今回は早々に帰ってほしい
141 = 128 :
男「お前……」
女「ふふ、こんなところで出会うなんて、運命かな?」
そんなわけないだろう。
女「なにをしてるんだい? 君がこんなところにいるなんて」
男「妹と買い物に来てる」
女「こんな時間に……怪しいね」
怪しくねえよ。
142 = 128 :
妹「先に行かないでよ……あっ」
男「……お、おう」
女「やあ」
妹「ど、どうも」
女「ふふっ、妹くん、奇遇だね」
これは面倒くさい。
別にこいつらの仲が悪いわけじゃないけど。
妹はやつに、優しいから……。
妹「……じゃあ、私は買い物の続きしてるから、喋ってていいよ」
男「いや、俺も――」
妹「いい。邪魔だから」
そんな、酷いぜ。
143 = 128 :
女「ふふ、反抗期かな?」
男「そうなのだろうか……」
ちょっと心配だ。
すこしくらい生意気でも可愛いやつなのに。
実の兄を『邪魔』ってお前……。
女「まあ、そういうことだから」
男「あん?」
女「ボクも買い物をするよ」
男「そうか? じゃあ俺はどうすればいい?」
女「それは君が決めるんじゃないか?」
144 = 128 :
なんだよ。
なんかいつもと違うぞ。
男「じゃあ、付きあわせろ」
女「人がいるよ……?」
男「いつものシャレを入れるな」
女「ダメかい?」
……こいつはこいつだな。
145 :
しえん
146 :
妹の印象が違うからボクっ子の人だとは気付かなかったぜ
147 = 132 :
爆発しないブラコンの妹が大好きです
148 :
ボクっ子の人は文章の形式でよくわかるなあ
149 = 128 :
女「それにしても君は……」
男「あん?」
女「……鈍いね」
男「誰がのろいって?」
女「違うよ、にぶいと言ったんだ」
漢字は一緒だ。
女「気づかない?」
男「なにがだよ」
知らぬ間に、俺に何かしたのか?
150 :
おい、まだクリスマスのも新年のも読んでないってのに
みんなの評価 : ★★
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