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元スレ妹「軽度のブラコンだから」

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スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 : ★★
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102 = 1 :

「もし、さ」

「うん」

「人生相談したいって言ったらどう思う?」

……って、何聞いてんだろ。

いきなりこんなこと言われても、答えらんないじゃん。

「お前のキャラに合わないと思う」

……そうなんだ。

「流石だね」

よくわかってるじゃん。

103 = 1 :

私は何がしたいのだろう。

「あのさあのさ」

また、話を振る。

「あん?」

「明日のご飯何がいい?」

また、他愛のない質問。

『なんでもいいよ』って、言われちゃうじゃん

「え、えーっとだな」

あ、考えてる。

なんか、またボケられるかと思ったけど。

104 = 1 :

ちょっと期待してる自分がいる。

「飾り気のあるのが、いいかな」

なかなかない答えだった。

「ふぅん……」

せっかく言ったのに、前向きな答えを出せなかった。

「……」

ちょっとあっちが落ち込んじゃってる。

これはダメだ。

「どんな感じがいいのかな?」

「色は白!」

「白!?」

白い、料理!?

106 = 1 :

ここまで言ってくれたんだ。何かで見たのかな、聞いたのかな。

「ネットは得意じゃないけど、調べてみようかな……」

「いやいや、わざわざ買わなくてもいいんだぞ」

「違うよ、レシピ」

私が作らなきゃ意味無いじゃん。

あなたに美味しいものを作ってあげたいんだから。

……あ、今の無しだから。

とか言ってると、私の胸元を、彼が見ている。

「……どこ見てんの?」

107 = 1 :

「いや、一心不乱に飯を食ってたから他のことに目がいかなかった」

それもそうか。

こんな貧相な胸見ても、面白くないよね。

「そっか」

「……」

会話が途切れてしまった。

なんでもいい、話を続けよう。

「あのさあの――」

「ふぃ、ご馳走さま!」

「あ……うん」

どうやら、終わってしまったらしい。

108 = 1 :

「食べ終わったらあっちに置いといて」

「へいへい」

「あとで洗うから……とりあえずお醤油買いに行こう」

片づけはいつでもできるからね

「おう」

「着替えるから、待ってて」

薄着じゃあ、寒いし。

……って、私この人の前でちょっと露出しすぎじゃない!?

「よし、手伝おう」

え、ええ!?

「……本気?」

ちょっと、怖い。

「嘘だよ嘘」

「……覗かないでね」

性的なボケにはまだ慣れない。

109 = 1 :

ふう。

何期待してるんだか。

覗きになんてこない来ない。

彼のことだ、やはりただの冗談。

……一度、ドアを振りかえる。

彼はいない。

……そういえば、いつ頃から私は彼のことを。

『お兄ちゃん』と呼ばなくなったのだろう。

110 = 1 :

考えるだけ無駄。意味ない、意味ない。

ササっと着替えよう。

私が待たせてたら意味がない。意味ない、意味ない。

「おまたせ」

「何十分待たせるつもりだ!」

ああ、またか。

「そんなに待ってないじゃん」

自分のボケだけを見てほしいのはわかるけどさ

「……いやあ、もっとこう、あのな」

「?」

「もっと豪快にツッコんでくれよ」

ついにツッコミ要請してきた。

「そういう趣味なの?」

追い打ちをかけてみたり。

111 = 1 :

「違う違う、全然違う!」

凄い必死だ。

「はははっ」

つい、笑ってしまう。

だっておかしいじゃん。

「おかしいね」

ちょっと、彼を倒した気分。

「ほら、行こ」

「ほいほい」

112 = 22 :

しえん

113 = 1 :

少し歩いて。

「どう?」

「あん?」

「ちょっとませてるかな?」

……いや、いや。

なにしてるの、私。

服装のこと聞くとか。

……彼女じゃ、あるまいし。

「いんや」

それ相応、ってところの評価かな

「まあ、お前が何を着てもませガキとしか思わん」

「子供扱いはやめて」

私は怒った。子供扱いは、嫌い。

114 :

うんうん

115 = 1 :

「悪い悪い」

「ふんっ」

この人にだけは、子ども扱いはされたくなかった。

この人にだけは。

「bigAに行くのか?」

bigA? ……ああ、なるほど。

big=大=ダイ、A=エー。

「普通にダイエーでいいじゃん」

ルーさん目指してるの?

116 = 1 :

「まあ、そうだね」

「近いしな」

「うん」

あんまりスーパーなんか行かないくせに、よく知ってるじゃん。

二人で買い物なんて、何年ぶりよ。

覚えてないや。

「明日、暇か?」

「え?」

サラッと、質問される。

明日は、どうだったっけ。

考えろ私、もしかしたら、どこかに行けるかもしれない。

彼と、どこかに。

「まあね」

確か、なかったはず。

117 = 1 :

「そうか」

……え?

「え、聞いただけ?」

「そうだけど」

『どこか行くか?』とかじゃないの?

……。

「じゃあ、聞かないでよ」

最悪。

期待させないで欲しい。

118 = 1 :

つまんない。

私は知らぬ間に、つぶやいていた。

どういう意味で言ったのかは、自分でもわからなかった。

「そういえばさ」

「ん?」

あちらから、話を振ってくる。

なんだろう。

「お前、打ち上げとか行かないのか?」

……私、邪魔のかな。

「それを言ってる人がどうなのやら」

119 = 1 :

>>118
訂正。

×……私、邪魔のかな。
○……私、邪魔なのかな。

120 = 1 :

「ご飯作らなきゃ行けないし、外食して無駄なお金使っちゃうし、あんなの意味無いもん」

「でも、お前いつも誘われるだろ?」

「なんでわかるの?」

誘われても、いかないし。

「だって、面白いもん」

嘘つき。

「バカにしてる?」

「滅相もない」

それがバカにしてるって言うんだよ。

「バカだから面白い人と、頭いいから面白い人が世の中には存在するの」

「後者だよ後者」

なに、ムキになってるんだろ。

121 = 66 :

しえん

123 = 1 :

もうすぐでダイエーなのに。

悪い雰囲気。

「醤油以外にも、明日の用意も買っておこうかな」

その間に、調子を戻そう。

久しぶりに、二人だし。

家じゃあんまり話さないからね。

「もう夜遅い。あまり長くはいれないぞ」

「わかってるよ」

誰かさんじゃあるまいし。

なんて、私はつぶやいた。

今日だって、遅く帰ってくると思ってたし。

ちょっと、自分で言って嫌な感じ。

・ ・ ・

125 :

続ける権利をあげよう

126 :

Big-Aってダイエーのことだったのか
俺てっきり……

128 :

俺はスーパーに行くと。

ガキのころからこれはかかさずやっていた。

お菓子売り場に直行してしまう癖がある。

仕方ない。

まだまだ心は子どもである。

と、いうわけで早速。

「先にどこか行かないでね」

釘打たれた。

129 = 128 :

「妹を置いて、どこかに行くと思うのか?」

「じゃあなんで私より前にいるの?」

「……」

そそくさと妹より後ろに行く。

くそう、お見通しか。

久しぶりの買い物なのに。

こいつ、天才か。

131 = 128 :

「お菓子売り場は、後で二人で行けばいいじゃん」

……。

「そうだな」

本当に、記憶力がいいな。

「とりあえず、明日は何がいい?」

「ハンバーグ!」

俺は子どもだ。

「白くて飾り気のあるものじゃなくていいの?」

「こ、こんなところでそんな話するなよ!」

「え?」

めちゃくちゃキョトンとしている。

ブラはダメだぜ、妹。

132 :

よえん

133 = 128 :

「俺はハンバーグが食べたいんだ!」

それは譲らんぞ!

「いつもと同じじゃん」

「いいだろ、別に」

はははっ、と。

軽快に笑いやがる。

「まあ、いっか」

ニッコリと笑う。

134 = 128 :

二重に笑うなんて言葉を使ったけど。

一つ目は笑い声。

二つ目は顔が笑ったということだ。

まあ、わかるか。

「じゃあ、ハンバーグの用意、しなきゃね」

「そうだな、まず肉をだな……」

「結局先に行くんじゃん」

別にこれはいいだろ。

俺の勝手である。

135 :

そんな妹・・・いな・・・

136 = 128 :

その時。

俺の目の前には。

見たことのある人物がいた。

小さな背丈。

憎たらしい笑顔。

「おや?」

こちらに気づいてしまったようだ。

近づいてくる。

「やあ、奇遇だね」

138 :

ボクっこ…興味深い

しえん

140 :

女か…今回は妹編なんだ、いつもなら絡みを期待するが今回は早々に帰ってほしい

141 = 128 :

「お前……」

「ふふ、こんなところで出会うなんて、運命かな?」

そんなわけないだろう。

「なにをしてるんだい? 君がこんなところにいるなんて」

「妹と買い物に来てる」

「こんな時間に……怪しいね」

怪しくねえよ。

142 = 128 :

「先に行かないでよ……あっ」

「……お、おう」

「やあ」

「ど、どうも」

「ふふっ、妹くん、奇遇だね」

これは面倒くさい。

別にこいつらの仲が悪いわけじゃないけど。

妹はやつに、優しいから……。

「……じゃあ、私は買い物の続きしてるから、喋ってていいよ」

「いや、俺も――」

「いい。邪魔だから」

そんな、酷いぜ。

143 = 128 :

「ふふ、反抗期かな?」

「そうなのだろうか……」

ちょっと心配だ。

すこしくらい生意気でも可愛いやつなのに。

実の『邪魔』ってお前……。

「まあ、そういうことだから」

「あん?」

「ボクも買い物をするよ」

「そうか? じゃあ俺はどうすればいい?」

「それは君が決めるんじゃないか?」

144 = 128 :

なんだよ。

なんかいつもと違うぞ。

「じゃあ、付きあわせろ」

「人がいるよ……?」

「いつものシャレを入れるな」

「ダメかい?」

……こいつはこいつだな。

145 :

しえん

146 :

妹の印象が違うからボクっ子の人だとは気付かなかったぜ

147 = 132 :

爆発しないブラコンの妹が大好きです

148 :

ボクっ子の人は文章の形式でよくわかるなあ

149 = 128 :

「それにしても君は……」

「あん?」

「……鈍いね」

「誰がのろいって?」

「違うよ、にぶいと言ったんだ」

漢字は一緒だ。

「気づかない?」

「なにがだよ」

知らぬ間に、俺に何かしたのか?

150 :

おい、まだクリスマスのも新年のも読んでないってのに


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