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    元スレ妹「軽度のブラコンだから」

    SS覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - MW + - アナザー + - ブラコン + - ブラコン妹 + - 先輩 + - + - 神スレ + - 自殺 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    「おい」

    「はい?」

    「なんでここにいる」

    「失礼だなあ」

    ぷくっと顔を膨らせて。

    「可愛い妹が兄の帰りを待っていたのさ」

    「ならなんで物色してんだよ」

    俺の部屋に忘れ物なんてないはずだ。

    2 = 1 :

    「は、ハサミー!」

    「そんな妹はいらない」

    妹のとっさの物真似は。

    どちらかというと、コジコジっぽかった。

    ……あれ、あってるのか。

    「いいじゃん、ちょっとくらい……」

    ボソボソと喋りながら、物色再開。

    3 = 1 :

    「させるか!」

    「セクハラ」

    「急に女になるな」

    「でも、安易に体を触るのは……ちょっとねえ」

    「なんだよ」

    ジト目やめろ。

    6 = 1 :

    「……んーん、なんでもない」

    「お、おい」

    「もういいや、ごめんなさい」

    頭を下げて、部屋に戻った。

    「……」

    なんか、急に焦燥感。

    7 = 1 :

    ちょっとくらい相手してやるのになあ。

    急にいなくなるとつまらない。

    暇だ。

    妹よ、暇だぞ。

    お兄ちゃん、暇だよ!?

    「……いやいやいや」

    妹と遊ぶとか。

    何考えてんだか。

    9 = 1 :

    でも、気になるよな。

    帰ってきたらいきなり部屋を漁ってんだから。

    もちろん。

    俺相手だから、めちゃくちゃ薄着だったし。

    妹じゃなかったら襲ってたぞ。

    いや、それはないか。

    「妹ー、飯ー」

    10 = 1 :

    「はいはい」

    「なんだそのめんどくさそうな返事は」

    「いつもと変わらないじゃん」

    「いいや、違うな。いつもはもっと『はぁい♪』だったはずだ」

    「裏声はきついよ」

    むぅ、冗談に乗ってこないか。

    11 = 1 :

    と、言いつつ、俺に飯を運んでくる。

    手際良いなあ、こいつ。

    「なんだよ、おとこでもできたか?」

    ピクリと。

    妹の体が動く。

    「……」

    あれ、図星か?

    最後に、妹はコップを凄い音を鳴らして置いた。

    「そんなわけ、ないじゃん」

    ……どうやらこいつの口癖は『~じゃん』らしい。

    12 = 1 :

    というか、なんかめっちゃ怒ってる。

    「あ、醤油切れてる」

    「せうゆ切れたの?」

    「……買ってくるね」

    「ちょ、ちょい待ち」

    ボケをスルーしたあげくの放置はきついぜ。

    14 = 1 :

    「なに?」

    うわあ、めっちゃ冷たい視線。

    「なら一緒に行こうぜ、一人は寂しいぜ」

    「なに、シスコン?」

    「違う、オリコンだ」

    オリジナルシスターコンプレックス。

    「……行ってきまーす」

    「待てって!」

    悪かった、悪かったって!

    15 :

    ボクっ娘のスレから来た保守

    16 = 1 :

    「私が出したご飯どうするつもり?」

    「食べるから!」

    「醤油無いけど?」

    「食べるから!」

    「じゃあその間私は?」

    「食べるから!」

    「い、妹を食うな!」

    「ぐはっ!」

    全部『食べるから!』はまずかったか!

    17 :

    地の文おもしれぇwww支援

    18 :

    >>17
    お前きめぇな

    19 = 1 :

    「まったく……」

    「……行ってらっしゃい」

    「もうっ」

    妹は椅子に腰かけた。

    「ん?」

    「待っててあげるから、食べなよ」

    「おお!」

    流石妹!

    「やいやい、このブラコン!」

    「行っていい?」

    「悪かった」

    20 = 1 :

    それでは、改めて。

    「いただきます」

    「はい、どうぞ」

    機嫌が一向に直らない。

    「……うん、いつもながら美味い」

    「良かった」

    顔は全然喜んでないんだが。

    21 = 1 :

    「……」

    黙々と食べる。

    「あんまり早く食べると体に悪いよ」

    「お前を待たせてるから早く食べてるんだ」

    「嬉しいこと言うじゃん」

    あ、笑った。

    22 :

    しんえん

    23 = 1 :

    「もし、さ」

    「うん」

    「人生相談したいって言ったらどう思う?」

    「お前のキャラに合わないと思う」

    「流石だね」

    また、笑う。

    ツボがわからん。

    25 = 1 :

    「あのさあのさ」

    「あん?」

    ……待て、妹。

    身を乗り出すと、ブラが見えちまうぞ。

    いや、別に興味は無いぜ?

    妹のブラなんかな。

    でもな。

    おとことして、おとことしてはこのシチュエーションは素晴らしい。

    26 = 1 :

    「明日のご飯何がいい?」

    「え、えーっとだな」

    ブラは忘れるんだ、ブラは忘れろ。

    妹のなんの魅力も無い幼稚なブラなんか忘れろ。

    お前は兄だろ、しっかりするんだ!

    「飾り気のあるのが、いいかな」

    何言ってんだ俺は!?

    27 = 22 :

    わくわくむらむら

    28 = 1 :

    「ふぅん……」

    「……」

    これは、謝ろう。

    謝った方がいい。

    「どんな感じがいいのかな?」

    「色は白!」

    「白!?」

    ああああ、止まらねえええ。

    29 = 1 :

    「ネットは得意じゃないけど、調べてみようかな……」

    「いやいや、わざわざ買わなくてもいいんだぞ」

    「違うよ、レシピ!」

    む、こいつ、なんの話をしてるんだ?

    ……まさか、錬金術師か!?

    ブラの錬金術師!?

    「……どこ見てんの?」

    やべ、凝視してた。

    30 = 1 :

    「いや、一心不乱に飯を食ってたから他のことに目がいかなかった」

    「そっか」

    「……」

    また、黙々と食べる。

    「あのさあの――」

    「ふぃ、ご馳走さま!」

    「あ……うん」

    なんだよ、食べ終わったんだぞ。

    名残惜しそうだぞこの野郎。

    32 = 1 :

    「食べ終わったらあっちに置いといて」

    「へいへい」

    お前は母さんか。

    「あとで洗うから……とりあえずお醤油買いに行こう」

    「おう」

    「着替えるから、待ってて」

    「よし、手伝おう」

    「……本気?」

    んなわけあるか。

    33 :

    あれかボクっ娘の人だな!

    34 = 31 :

    ボクっ娘の人か

    35 = 1 :

    「嘘だよ嘘」

    「……覗かないでね」

    わお、警戒心マックスじゃないか。

    覗くなと言われて、覗かない奴がいるか!?

    覗いてやるぜヒャッハー!

    とまあ、ちょっと世紀末風にはしゃいでみたけれど。

    うん、覗きませんよ、俺は。

    36 = 1 :

    そして待つこと数分です。

    うふふ。

    ごめん、ちょっと調子に乗った。

    「おまたせ」

    「何十分待たせるつもりだ!」

    「そんなに待ってないじゃん」

    「……いやあ、もっとこう、あのな」

    「?」

    「もっと豪快にツッコんでくれよ」

    「そういう趣味なの?」

    あれ、なんか勘違いされた?

    37 = 1 :

    「違う違う、全然違う!」

    そういうのじゃなくてさ。

    「はははっ」

    ……笑うなよ。

    「おかしいね」

    おかしくねーし。

    「ほら、行こ」

    「ほいほい」

    38 = 1 :

    なんか、よくわからないけど、腑に落ちないぞ。

    「どう?」

    「あん?」

    「ちょっとませてるかな?」

    「いんや」

    最近の子はこんなもんなんじゃないか。

    「まあ、お前が何を着てもませガキとしか思わん」

    「子供扱いはやめて」

    怒った。

    40 = 1 :

    でも、ませてるとか言ったのはお前だぞ。

    「悪い悪い」

    「ふんっ」

    怒り方がまだまだ子どもだな。

    可愛い奴め。

    「bigAに行くのか?」

    「普通にダイエーでいいじゃん」

    いやいや。

    だからここでツッコんで欲しいのよ。

    41 :

    某作家級のセンスを感じる
    もっとやれぃ

    42 = 1 :

    「まあ、そうだね」

    「近いしな」

    「うん」

    そういえば。

    とても久しぶりに一緒に歩く気がする。

    「明日、暇か?」

    「え?」

    まあね、と。

    軽い返事。

    43 = 1 :

    「そうか」

    「え、聞いただけ?」

    「そうだけど」

    「じゃあ、聞かないでよ」

    つまんない、とつぶやく。

    なんだよ、期待してたのかよ。

    44 = 1 :

    「そういえばさ」

    「ん?」

    「お前、打ち上げとか行かないのか?」

    よく、体育祭とかのシーズンになると色んなところでうるさい中学生やらを見かけるけど。

    「それを言ってる人がどうなのやら」

    ……。

    誘われたことはあっても、行った記憶はないな。

    45 = 1 :

    「ご飯作らなきゃ行けないし、外食して無駄なお金使っちゃうし、あんなの意味無いもん」

    「でも、お前いつも誘われるだろ?」

    「なんでわかるの?」

    「だって、面白いもん」

    「バカにしてる?」

    「滅相もない」

    「バカだから面白い人と、頭いいから面白い人が世の中には存在するの」

    「後者だよ後者」

    前者は俺のことを言うのだろう。

    ……ごめん、バカだけど面白くはなかった。

    46 :

    「軽度のブラトムだから」

    二人合わせて軽度のバブブラ

    47 = 1 :

    すいません、寝ます。

    まさか立つとは……。

    48 :

    おもしろかったのに……

    49 = 33 :

    >>47
    楽しみにしてる
    落ちてたら落ちてたでまた立ててくれ


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