元スレ京介「俺の妹がこんなに可愛いわけがない 8?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
203 = 124 :
部屋から流れ出してきた、甘く冷たい空気に身震いする。
照明はついておらず、閉め切られたカーテン越しに届く仄かな陽光が、
部屋の中のものにぼんやりとした陰影を与えていた。
クーラーが冷風を送る音と、マウスのクリック音が虚しく響いている。
実に陰気な部屋だ。いるだけで気が滅入ってくる。
そしてそんな部屋の左奥に、俺の妹がいた。
手入れを怠っているせいか、髪のぱさつきがよく目立つ。
ディスプレイの光に照らされた顔はどこまでも無表情で、
寝ても覚めてもパソコンと向き合う生活を続けているせいか、目は赤く充血している。
「……なに、勝手に入ってきてんの?」
「話があるんだ」
桐乃はゴミを見るような目でこちらを一瞥し、
「あんたとなんか話したくない。出てって」
「やだよ」
俺は後ろ手にドアを閉めて言った。
「お前さ、いつまでこうして引きこもってるつもりなんだ?」
204 = 120 :
桐乃「支援」
205 :
くそぉ!!続きがきになるじゃないか!!!
206 = 124 :
「…………」
「撮影の仕事や、部活、無断で休んでるんだってな」
桐乃は「ッチ」と大きく舌打ちし、
「……誰から聞いたの?」
「んなことは今どうだっていいだろ。
お前、いい加減に外出ねえと、終いにみんなから愛想尽かされちまうぞ」
ティーン誌の人気モデルに、陸上部のエース……。
今まで築き上げてきた地位が水泡に帰してもいいのか?
そんなこと、お前のプライドが許せるのかよ?
桐乃はふっと嘲るような笑みを浮かべて、
「別に?もう、どうでもいいし。勝手に愛想尽かしてろって感じ」
「おま……それ、マジで言ってんのか?」
「本気だけど?あたし今年受験あるし、
モデルも走るのも飽きてきたトコだったし……丁度いい機会じゃん」
売り言葉に買い言葉、で出てきた言葉じゃなさそうだ。
208 = 138 :
>>204
ちょっとワロタ
209 = 127 :
You達付き合っちゃいなよ
210 = 144 :
黒猫「私の戦闘力は53万です」
211 = 163 :
このスレは桐乃に監視されています。
212 = 124 :
受験勉強に専念する――辞めるには誂え向きの理由だな。
でもさ、
「それは建前だろ」
「ハァ?勝手に決めつけるとか超ウザいんですケド。
なに『俺は全部分かってる』みたいなキモい顔してるワケ?
あんたなんかに、あたしの考えてるコトの一万分の一も分かるわけないじゃん!」
「……受験勉強のためにモデルや部活をやめることは、俺以外の誰かに言ってあるのか?」
「ま、まだ言ってない。でも、これから言うつもりだったの!」
携帯を手に取り、電源を入れようとする桐乃。
コイツまさか今から事務所や部活の顧問に辞める意志を伝える気か?
「ちょ、早まんなって!」
お前が今超絶に神経質なのを忘れて、下手に刺激した俺が悪かった!
俺の呼びかけも虚しく、桐乃は素早く電話帳から目当ての番号を選び出し、通話ボタンに手を掛ける。
すんでのところで取り上げた。
「か、返してよっ!てか、あたしの携帯に汚い手で触んなっ!」
213 = 167 :
終盤か...
214 = 163 :
仕事が進まん
215 = 167 :
>>214
同じく
216 = 124 :
「落ち着け、落ち着けってば!」
「うるさいっ!返せっ!」
「返したら電話するだろ、お前!」
拙いパンチやキックを躱して後退していくと、背中が本棚にぶつかった。
逃げ場を失った俺は、わざと携帯を床に落として、
掴み掛かってきた桐乃の両手を、逆に掴み返す。
性別も違えば歳も違う。
膂力の差は歴然だったが、しかし……、桐乃は暴れた。
顎先に頭突きをもらい、爪先を親の仇のように力いっぱい踏み潰され、
鳩尾に数発膝蹴りを叩き込まれてなお俺は倒れず(今振り返ってもよく持ちこたえたと思う)、
逆に俺の股間を一蹴しようと大きく足を後ろに引いた桐乃がバランスを崩し――。
「…………ん」
目を覚ますと、後頭部がずきずきと痛んだ。
手をやると微かに膨らんでいて、熱を持っているのが分かる。
やれやれ、この年でたんこぶか。
軽く意識が飛んでいる間に、俺の体は桐乃のベッド脇にもたれ掛かるような格好になっていて、
部屋の中に桐乃の姿はなく、ついでに携帯も消えている。
……終わったな。なにやってんだ、俺。
絶望に浸りかけたそのとき、ドアが開いた。
217 = 120 :
麻奈美「なにやってるのきょうちゃん…?」
219 = 118 :
遅くても10分に1レスくらいのペースでやってくれるとありがたい
220 = 163 :
>>218
そこは都知事を連れてこいよ
222 :
原作だと桐乃はどれくらいデレてるの
225 :
226 = 144 :
確実にゆとり
227 = 124 :
「あ……」
「桐乃……」
焦燥の色を浮かべていた顔が、ぱぁっと明るくなって、すぐに顰め面に変わる。
「……起きたんだ」
「ああ、さっきな」
「これ、あげる」
桐乃は手に持っていた何かを放ってきた。氷嚢か。
「わざわざありがとよ」
「別に。クモ膜下出血とかで死なれても困るから作ってきてあげただけ」
氷嚢で押さえたくらいでクモ膜下出血が治るかよ、という突っ込みは我慢して、後頭部を押さえる。
熱が奪われていく心地よい感触に目を瞑っていると、
「ねえ……あんた、そのまま死んだりしないよね」
「死ぬかボケ」
死因がたんこぶとかどんな虚弱体質だよ。
「だってさ、倒れたとき、ものすごい音したよ?」
「親父やお袋が出払っててよかったな」
228 = 127 :
ちょうどいいコントローラが
229 = 118 :
きりのかわええ
230 :
リアルに暴力振るうツンデレはやだなあ
231 = 163 :
>>230
そうか?俺はたまらん
232 :
いまさらだが黒猫が小説見せたのは今の状況を京介に察して貰うために黒猫なりに書いたでいいんだよな?
233 = 138 :
俺の妹は一つしか年違わない上に剣道部だからな……
もし喧嘩してこっちが耐えるだけだったら気絶までもってかれる気がする
234 = 120 :
京介がスペランカーじゃなくて良かったな
235 = 124 :
桐乃が背中から倒れる一瞬前、
引き寄せることも間に合わないと判断した俺は、咄嗟に自分の体と桐乃の体を入れ替えた。
似たようなことが、一年前、桐乃があやせや加奈子を家に連れてきたときにもあって、
あの時は桐乃の背中に手を回すことで事無きを得たのだが(怪我の有無的な意味で)、
今回は両手を掴み合っていたことが仇になり、
結果、俺はめでたく後頭部を床に強かに打ち付け、
ダメ押しに桐乃のボディプレスをもらうことになった――んだろうな。
最後らへんはあんまし良く覚えてねえや。
っと、んなことよりも大事なこと聞くの忘れてた。
「お前、電話しちまったのか?」
「し、したって言ったら?」
「俺がかけ直して、さっきのは間違いだから取り消してくれって頼む」
俺は大真面目に言ったつもりだったのだが、
桐乃は「ぷっ、馬鹿じゃん」とお馴染みの台詞を口にすると、俺の前にぺたんと座り込み、
「……電話はしてないよ。これが証拠」
携帯を操作して、発信履歴を見せてくる。
最新の発信日時は三日前のものだった。
236 :
俺の彼女よく「ビンタしていい?」って聞いてくるけどビンタされたほうがいいのか?
237 = 120 :
>>236
代わりにチューするけどいい?とか聞け
ていうかもうVIPに二度と出て行け
239 = 163 :
>>237
ぷっ
240 = 138 :
桐乃可愛いって書き込もうとしたら>>237がもっと可愛かった
コピペかは知らん
241 = 183 :
桐乃って京介が自分に尽くして自分のこと無条件に好きでいて自分以外の女に
目向けなければずっと機嫌いいの?それともいつもこーいう態度?
242 = 163 :
>>241
この作者の中では機嫌がすごくいい
おっぱい押し付けたりする
243 :
あやせがうざすぎて虐待したい
244 = 120 :
桐乃を縛って目の前であやせと濃厚なセックスしたい
245 = 124 :
ホッと胸を撫で下ろそうとした矢先、
「でも、辞めようと思ってるのはホントなんだ」
桐乃は神妙な顔で言った。
「受験のためじゃなくて?」
「うん……もういいかな、って。
やる気がなくなったっていうよりは、やる意味が無くなったっていうか……。
モデルはお小遣い稼ぎのために、続けてもいいかなーって思ってるケド……」
ええぇぇ、それ逆じゃね?
普通モデル業より部活優先するだろ。だって、
「お前、あんなに走るの大好きだったじゃねえかよ」
「走るのは今でも好きだよ」
「じゃあ……!」
俺はそこで二の句を継げなくなる。
桐乃は濡れた瞳に、再び拒絶の意志を宿し、
「もう、どうでもいいじゃん。あんたには関係ないことでしょ」
「桐乃……」
246 :
>>241
4巻以降はわりとデレの比率が高くなってる
247 = 243 :
あやせの顔面に尻を乗せてうんこしたい
248 = 246 :
あやせの目の前で桐乃を凌辱した後食いたい
そして、俺に食べられれば桐乃に会えるよと言って(ry
249 :
>>247 さすがにそれは引く
250 = 163 :
変態大杉だろ
みんなの評価 : ★★
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