元スレ上条「…ディアボロ?」
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402 :
都城王土(終了)
五条(三沢塾終了?、ゼロ魔継続中)
そしてここ、ディアボロ
なんとも良SSばかりで終わって欲しくないと思えるな。
403 :
本日の投下ですが、
おそらく3時半から4時の間のいつかになりそうです。
404 = 401 :
おk把握
405 :
キラークイーンは既にッ!保守をしているッ!
406 :
ボッキアゲ
407 = 403 :
3時半より再開いたします
409 :
そろそろか
410 = 403 :
時間です
再開します
411 :
待ってました
412 = 403 :
ディアボロ「『キング・クリムゾン』ッ!」
ディアボロへと向けて襲いかかる2条の『ワイヤーフック』を、
ディアボロは『キング・クリムゾン』の両手で掴み取る。
ディアボロ「!?…ヌオッ!?こ、こいつはッ…!?」
ディアボロ「『引き摺られる』ッ!?弱体化したとはいえ、この『キング・クリムゾン』がかッ!?」
初手であっさり捕まえてしまったが為に、
『何だ、最初は少しビビッたが、意外と大したことないな』と、
けっこう呑気してたディアボロも『キング・クリムゾン』でも抑え込めぬワイヤーのパワーにはにはビビった!!
ディアボロは知らない事だが、この『ワイヤーフック』のスタンド…
『ポーク・パイ・ハット小僧』の『ワイアード』には馬一頭分ぐらいは軽々と持ち上げられるパワーがある。
全盛期なら兎も角、弱体化した今の『キング・クリムゾン』では、抑え込むのはまず不可能ッ!
ディアボロ「ヌォォォォッ!?」
上条「ディアボロッ!?」
インデックス「『何か』に…引っ張られてるんだよ!」
413 = 403 :
『スタンド』に対するダメージは『本体』へと『フィードバック』される。
パワー負けして引き摺られる『キング・クリムゾン』に合わせて、本体のディアボロも前へとつんのめる。
スタンドが視えない上条にも、ディアボロが『攻撃』を受けている事は理解できた。
上条「俺には『視えない』し、何が起きてるか『理解』できねぇが…」
素早くカッターシャツを脱いで、裸のインデックスに被せると、
上条「『ソイツ』が何かしてるって事は『解った』ッ!」
素早く駆けだして跳躍ッ!
空中に浮かんでいた『カラスの羽』を『右手』で掴み取るッ!
ディアボロ「ウォッ!?」
さすればディアボロを引っ張っていた『ワイアード』は『パッ』と消滅し、
引く力が急に消えた事で、ディアボロは今度は逆に後ろへとのけぞり、すっ転んだ。
『スタンド使い』との戦いの経験こそ無いものの、上条も伊達に『能力者』相手の喧嘩をこなしてきた訳ではない。
状況を『観察』し、相手の能力を『読むこと』に掛けては、それなり以上の実力があった。
414 = 411 :
ボスがいちいち可愛いな
415 :
待ってました来てました
416 = 403 :
ディアボロ「『スタンド』が『強制解除』されたようだな…『幻想殺し』に触られると『そう』なるのか…」
上条「大丈夫かディアボロ……んで、倒れてるとこ悪いが、教えて欲しい」
上条「俺達は今、『何』をされてたんだ?」
『視えない』上条が現状を認識するには、ディアボロに聞くしかない。
インデックもまた、同じことを問いたい、といった表情だった。
上条に助け起こしてもらいながら、ディアボロは応える。
ディアボロ「ありのまま起こった事を話そう」
ディアボロ「『カラスの羽』から伸びて来た、2条の『フック』付き『ワイヤー』に襲われた」
上条「『フック』付きの『ワイヤー』…インデックスの服を破ったのもソレかッ!?」
ディアボロ「ああ…あの時、俺が引っ張らなければ、何処かに釣りあげられてただろうな…」
上条「『ワイヤーフック』で『釣り上げる』能力って訳か…それで間違いないのか?」
ディアボロ「ああ…似たようなスタンド使いを一人知っている…おそらく間違いあるまい」
確か『暗殺チーム』に所属する下っ端の『ペッシ』とか言う男が、『釣り竿』のスタンドを使っていた。
見た所、アレと『同じタイプ』のスタンドだろう。
417 = 403 :
上条「しかし…『スタンド』ってのは、やっぱり『超能力』とは随分違うみたいだな…」
上条「『能力』の種類によっちゃあ…『似たような事』を『再現』出来ない事も無いんだろうけど…」
上条「『学園都市』暮らしも随分長い上条さんも『ワイヤーフックを操る能力』なんてのは聞いた事が有りませんよ…」
ディアボロ「『ワイヤーフックを操る能力』じゃあない…『ワイヤーフック型のスタンドを操る能力』だ…」
ディアボロ「上条…なまじ『能力者』なんてモノを知ってるお前には『スタンド』ってのは解りづらい『概念』かも知れんが…」
ディアボロ「『理解』しなければならない!そうでなければ、生き残る事は出来ないッ!」
突然、左肩に現れた謎の感触に、上条は戸惑う。
姿は見えないが、『誰か』が自分の左肩を掴んでいるのだ。
ディアボロが顕現させた『キング・クリムゾン』である。
ディアボロ「『理解』し、『知識』を自分のモノとするのだ…」
ディアボロ「同じことの繰り返しになるが、もう一度…上条、お前に『スタンド使い』について教えようッ!」
デxシアボロ「『連中』が、攻撃を再開するその前にッ!」
419 = 403 :
小僧「のわぁぁぁぁッ!?」
小僧「何だッ!?…オイラ、今『何』をされたッ!?」
小僧「オイラの『スタンド』が…いきなり『解除』されやがったぞ…?」
小僧「チクショォォォッ!訳わかんねぇんだぁよぉぉぉぉッ!ウィーン、ガッシャン、ウィーンッ!」
『ステイル・マグヌス』の目には、爬虫類の様な不気味な面相をした少年、
『ポーク・パイ・ハット小僧』が、水の入った『タライ』の前で喚いている姿が見える。
正直、『タライ』の前でひたすら訳の解らない独り言を呟き、叫ぶこの少年の事が、
未だに、ステイルには単なる気の違った少年にしか見えない。
しかしステイルは知っている。
身をもって知っている。実体験として知っている。
若干14歳にして『ルーン魔術』の蘊奥を極め、
あの海千山千の『必要悪の教会』において最も優秀な『魔術師』の一人と目される自分を、
一切の反撃を許すことなく完封したこの少年の恐ろしさを。
魔術師同士の経験も数多い筈の自分が、
『見えず』、『知覚』も出来なかったこの少年…
ステイルにはこの少年の『正体』に、一つの『心当たり』があった。
420 :
幻想殺し便利だな
421 = 411 :
見えないってそれだけで相当な脅威だよな
422 = 403 :
ステイル「(『スタンド使い』…)」
『魔術師』達の間で、秘かに噂される『都市伝説』。
生まれながらにして、あるいは生か死かの『試練』を乗り越えた者が手にするという、
いかなる魔術、科学をもってしても『認識』すら出来ない『異能』…
この世の『理』を超越し、世界を己の『法則』で塗り替える『奇跡』。
曰く、『時間を停止させ』、
曰く、『あらゆる天候を操作し』、
曰く、『人の年齢を奪い取り』、
曰く、『いかなる物をも削り取る』…
喧伝される数々の『異能』。
それはどれ一つとして同じではなく、
『都市伝説』に登場する『スタンド能力』は、
全て、その『異能』を異にする。
ステイルは、今日、この日まで、
『スタンド使い』など『未熟者』達の恐怖の生んだ『幻想』に過ぎないと考えていた。
単なる『都市伝説』…さもなくば『錬金術師』の『技』をそう誤認したに過ぎないと。
423 = 403 :
ステイル「(その結果がこれか…情けなくて涙が出るね…)」
ステイルの目の前で、件の少年が右耳につけているらしい無線機に、
先ほどから、何やら喚きたてている。
その姿から、ステイルは『物理的』に目が離せない。
今ステイルは、『ポーク・パイ・ハット小僧』のすぐ傍らに、
パンツ一枚を除いて全ての衣服を剥ぎ取られ、
全身を雁字搦めに縛られ寝転がされているのである。
その口には猿轡が噛まされているので、喋ることすらできない。
マイク・O『捕虜にした魔術師には、言葉一つ話させてはならず、紙切れ一つ持たせてはいけない世界だ』
と、言う、マイク・Oの指示によるものだ。
ステイルは未だ生かされていた。
その理由は、いまだ健在の『神裂火織』相手に人質に使える可能性を考慮しての事だった。
『神裂火織』は『聖人』であり、いくら『スタンド使い』3人がかりと言えど、
状況によっては逆に殲滅される危険性を持っている。
『保険』に使えそうなものは、確保しておくに越したことはない。
ステイル「(『人質』のつもりなんだろうが…ちくしょう…)」
ステイル「(僕は…僕は一体何をやっているんだッ!)」
424 = 411 :
SBRのスタンドはチート染みてるの多いから仕方ない
425 = 403 :
『あの日』…僕は誓ったのではなかったのか。
『たとえ君は全て忘れてしまうとしても、僕は何一つ忘れずに君のために生きて死ぬ』
そう、固く誓ったのではなかったのか。
僕は今、何をしている?何ができる?
ステイル「(何一つ出来はしない…)」
全ての牙を奪われたステイルに、今できることは一つだけ。
ステイル「(頼む神裂…今の僕には…祈ることしかできない…)」
ステイル「(インデックスを…頼む…)」
果たして、その願いは聞き届けられる。
ただ、『神裂火織』にではない。
『ディアボロ』と『上条当麻』…
『深紅の王』と『幻想殺し』に…
426 = 403 :
ディアボロ「一先ず…この場を脱出する」
上条「まあ…そうしか無いよなぁ…」
『スタンド使い』に関するディアボロの講釈を交えつつ、
短い作戦会議をする上条とディアボロは、同じ結論に至っていた。
ディアボロ「この場に居続けても、ジリ貧なだけだ…」
ディアボロ「一先ず…人気の多い場所に出て、敵の追跡を撒く…」
ディアボロ「そして、可能ならば『学園都市』の警察機構に保護を求める…」
本来、学園都市の『ID』を持たないディアボロ・インデックスが、
『風紀委員』や『警備員』に助けを求めるのは禁じ手だが、
敵の正体も総戦力も不明な現状ではもはや四の五は言っていられない。
最初は上条の携帯電話で通報する手も考えたのだが、
先ほどの『犬風船』のごたごたの時にうっかり壊してしまっていたのだ。
上条「…人気の多い所に行けば…誰かを撒きこんじまうかもしれねぇ…」
ディアボロ「………」
上条は顔にためらいを浮かべていた。
427 = 403 :
ディアボロ「…上条…お前の気持ちは理解できんでもないが…そこは『割り切らねばならない』」
ディアボロ「俺たちがせねばならない事は『2つ』」
ディアボロ「『自身の身とインデックスを守る』『敵のスタンド使いを撒くなり迎撃する』」
ディアボロ「その『両方』をやらねばならないのが我々の辛い所だが…」
ディアボロ「その上、見ず知らずの『誰か』の命を背負うなど出来んぞ」
上条は、ディアボロを目を真っ直ぐ見返して、それでも言った。
上条「それでもだ…それでも、誰かを巻き込む事なんてしたくねぇ」
ディアボロを見つめる上条の瞳には『迷い』が無い。
ディアボロは思う。上条当麻は『甘ちゃん』である。
しかし、自分のすること、したことに後悔しない『最高の大甘ちゃん』であった。
ディアボロ「解った…道案内は任せる…人気のなるべく少ない道を行こう」
上条「…すまねぇ」
ディアボロ「かまわんさ…俺は好きで『お前の側』についている」
上条「ありがとう…それじゃ行くぜッ!」
ディアボロ「ああ…インデックス、俺の背に乗れ」
インデックス「解ったんだよ」
428 = 411 :
ボス完全に善人だなw
コロネも今なら許してくれるかもしれん
429 = 405 :
さりげなく半裸の少女を抱くボスなんて
430 = 403 :
覚悟を決めた二人は、行動を開始する。
まず、上条宅の箪笥にあった適当な服を着せたインデックスをディアボロが背負う。
ディアボロは両手を塞いでいても、『キング・クリムゾン』で攻撃・防御ともにこなせるからだ。
この二人を、上条が先導する。道案内と、『幻想殺し』による盾役だ。
『敵スタンド』の動きは、後ろでディアボロが上条に教える。
ディアボロ「エレベーターは使えない…階段で行くぞ」
エレベーターでは出口で待ち伏せされた時に逃げ場が無いため、
多少時間は掛っても階段で下りる三人。
上条「…あのお姉さん…ホントに置いてきてよかったんですかねぇ…」
三人は神裂を、風呂桶に入れたままで置いてきた。
連れていく余裕はないし、起こすにも現状では『敵』の可能性が高く、
余計な面倒を背負い込むことになりかねない。
ディアボロ「言ったはずだ…奴らの狙いはほぼ間違いなくインデックスだ…だから問題は無い」
先ほどの『ワイヤーのスタンド』も、真っ先に狙ってきたのはインデックスだった。
『敵スタンド使い』の狙いは、まず『インデックス』とみて間違いないだろう。
431 = 403 :
ディアボロ「まずアパートから迅速に脱出するッ!」
意外にも難なく上条たちは一階に到達し、
出入り口から『学生寮』の外に出る。
空では、もうすぐ日が西の果てへと沈もうとしている。
ディアボロ「夜になるとまずい…さっさと行くぞ…」
上条「りょーかい」
上条「それにしても、てっきり待ち伏せしてるもんかと上条さんは思ってたんですけどね…」
インデックス「私もおんなじ事考えてたんだよ…」
???「いや…それで間違ってねぇぇぜぇぇぇぇっ~」
上条「!」
ディアボロ「!」
インデックス「!」
三人が一斉に声のした方向に顔を向ければ、
夕焼けの中、一人の見知らぬ男が姿を現す。
まるで昆虫の触角の様な奇妙な髪形をした半裸の男…
『大統領』の傭兵、『オエコモバ』だ。
432 :
しかしピンクの斑点のロン毛の30歳の男がやってると考えるとシュールだ
433 = 411 :
オエコモバさんの能力凶悪すぎだと思ったけど上条さんに対してはあんまり意味ないな
434 = 403 :
上条「こりゃ上条さんも驚きました…まさか相手さんからわざわざ出てきてくれるなんて…」
オエコモバ「おおよぉぉぉっ~出てきてやったぜ…最後に『通告』しといてやる」
オエコモバ「その『小娘』をこっちに渡しな…そうすりゃお前らは『見逃して』やるぜ…」
オエコモバが『煙草』を燻らせながら、こちらに近づいてくる。
上条と、ディアボロは、注意深く、オエコモバを観察しながら、
はき捨てるように答えを返す。
ディアボロ「寝言は寝て言え…」
上条「上条さんも右同じなの!同じなんだよ!同じなんです三段活用!」
オエコモバ「へぇぇぇぇっ~そうかい…じゃあ」
オエコモバ「死ぬしかねぇなァッ!来いッ!」
オエコモバの号令と共に、周囲の物陰から一斉に『何か』が飛び出してくる。
それは『バルーンアートの白鳥』だッ!その数『10』ッ!
上条「!…やっぱりテメェが『風船のスタンド使い』かっ!」
ディアボロ「(遠距離操作型のスタンド使いが表に出てきた…?どういうつもりだ)」
不信を抱くディアボロを余所に、オエコモバは声高々と宣言するッ!
オエコモバ「さぁてどうかねぇ~…いずれにせよ『チューブラー・ベルズ』はお前たちを包囲したッ!」
『チューブラー・ベルズ』により作成された『バブル鳥』は、号令と共に一斉に包囲を狭める。
436 = 420 :
ボスかっこいい
437 :
ディアボロ「上条ッ!」
上条「おうッ!」
ディアボロの号令と共に上条とディアボロが同時に駆け出す。
二人の進路を塞ぐように2つの『バブル鳥』が飛んでくる。
ディアボロ「…」チラッ
上条「!」
ディアボロが上条に目配せをし、
それの意味する所を理解した上条が、
上条「『ぶち殺す』ッ!」
右手で『バブル鳥』を殴るッ!
『バブル鳥』は『風船形態』を『解除』され、
『本来の姿』を取り戻そうとする。
しかし、姿が戻らんとするまさにその瞬間に、
ディアボロ「『 キ ン グ ・ ク リ ム ゾ ン』!」
438 :
やだ……ボスかっこいい……
440 = 437 :
世界のあらゆる『過程』は吹き飛び、
その吹き飛んだ『過程』を認識できるのは上条とディアボロのみッ!
『フレームワーク状』になった『バブル鳥』の『本来の姿』が上条の体を『すり抜ける』。
上条「~ッッッッ!『窓用のシャッター』だぁッ!?」
上条「時を飛ばしてもらわなかったら、上条さん真っ二つでしたよ~」チョットアセッタ
上条の体を『すり抜けた』のは、金属製の『窓用シャッター』で、
それは上条の体を引き裂くという役目を果たせず地面に落ちる。
ディアボロ「『効果時間』が切れるぞッ!備えろ上条ッ!」
上条「よし来たッ!」
直後、世界は『過程』をすっ飛ばして『結果』に着地する。
正面には、唖然とした表情のオエコモバがいるッ!
オエコモバ「!…今何しやがったッ!?なんで『シャッター』が地面に落ちてんだッ!?」
ディアボロ「答える必要は無いッ!」
上条「そら行くぞっ!」
急速接近してくる二人に、オエコモバは焦った表情を見せて、
オエコモバ「『チューブラー・ベルズ』ッ!俺を防御しろッ!」
441 = 415 :
いきなり連携してるし
442 = 411 :
ボスの能力って案外防御型だよな
443 = 435 :
まあ、見えるのであれば連携はしやすい能力
444 = 437 :
オエコモバの指令を受けて、
一体の『バブル鳥』がディアボロの行く手を阻むように飛んでくる。
ディアボロ「くだらんッ!『キング・クリムゾン』!」
『キング・クリムゾン』の右手で『バブル鳥』を『破裂』させ、
左手で飛んで来ようとする『シャッター』を『殴りぬける』。
上条も、『右手』の指先で『バブル鳥』を『ぶち殺し』、
『幻想殺し』で解除された『風船』がその場で『元に戻る』習性を利用して、
解除した瞬間に後ろに下がって『シャッター』を避ける。
ディアボロ「こんな便所に吐き捨てられたタンカスのような能力でこの俺にかなうと思ったかッ!」
ディアボロ「終わりだッ!」
同様の方法で次々と『バブル鳥』は『無力化』され、
最後に残ったのはディアボロの行く手を阻む『1体』のみッ!
ディアボロは、それを『キング・クリムゾン』の右手で殴りぬいて…
ディアボロ「何ィッッ!?」
『バブル鳥』から飛び出してきた『ワイヤーフック』に腕を突き刺されるッ!
445 :
やはりそういうことか
446 = 437 :
ディアボロ「ぐぉぉぉぉぉッ!?」
上条「ディアボロッ!?」
インデックス「きゃあっ!?」
オエコモバ「かかったな~っ!アホがッ!」
『ワイヤーフック』に『キング・クリムゾン』の右腕を刺され、引っ張られた事によって、
本体の右手も中に釣られるような形になり、おぶっていたインデックスを地面に落してしまう。
ディアボロは先ほど、自分がこの『ワイヤーのスタンド』を『ペッシ』の『ビーチボーイ』に例えたことを思い出した。
ディアボロ「(あの下っ端のスタンドはフィッシングだったが…こいつは…)」
ディアボロ「疑似餌(ルアー)フィッシングかッ!?」
ディアボロの推測通り、この『ワイアード』の能力は、
『疑似餌(ルアー)』を利用して対象を釣りあげる能力。
ディアボロはまんまと『餌に引っかかって』いたのである。
右手の肉が引っ張られ、びしゃりと血が吹き出る。
ディアボロ「ぐおあっ!?」
上条「ディアボロッ!今助けに…」
ディアボロ「…来るなッ!上条ッ!」
447 = 437 :
ディアボロ「ぐおあっ!?」
上条「ディアボロッ!今助けに…」
ディアボロ「…来るなッ!上条ッ!」
上条を見返すディアボロの瞳…
そこには、キラリと、何かひらめいたらしい。
ディアボロ「俺は捕まったが…それが『いい』」
ディアボロ「それが『いい』んだ上条ッ!」
普通、こんな風に釣りあげられた魚は、
必死に自信に刺さった針と、自分を海上に引き上げようとする釣り糸から『逃れようと』もがく。
しかし、この時、ディアボロは全く『逆』の行動を取ったッ!
『なにジョジョ?ダニーがおもちゃの鉄砲をくわえてはなさない?
ジョジョ、それは無理矢理引き離そうとするからだよ
逆に考えるんだ、「あげちゃってもいいさ」と考えるんだ…』
ディアボロ「ここの敵は任せたぞッ!上条!」
上条「ディアボロッ!?」
ディアボロは、『逆』に、スタンドの左手でつかむと、
自分を釣りあげる『ワイヤー』の動きに身を任せたのだッ!
448 :
ボスが・・・『誰かのために』・・・『闘っている』・・・だと!?
449 = 437 :
ディアボロ「釣られた『魚』は…『釣り人』の元に向かう…」
ディアボロ「だとすれば『釣られた』俺の向かう先は…」
凄まじいスピードで釣りあげられたディアボロは、
『バブル鳥』の中に吸い込まれ…
小僧「何だあッ!?」
ディアボロ「『本体』の元だッ!オラアッ!」
水の張られたタライの『ゲート』を潜り抜けて、
『本体』、『ポーク・パイ・ハット小僧』の目の前に出現するッ!
小僧「うぉらぁッ!?ウィィィィィィィィィィンッ!」
ディアボロ「チイッ!?」
『ポーク・パイ・ハット小僧』に一発入れようとしたディアボロだったが、
『小僧』はとっさに『ワイヤー』を思いっきり伸ばして、
ディアボロの体を宙に放り投げる。
その拍子に、ディアボロは右腕に刺さった『フック』を引き抜き、
空中で一回転しながら、『スタンド』を身に纏いつつ着地する。
ディアボロ「…成程…キサマが『本体』か…」
450 = 437 :
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …
ディアボロの予期せぬ行動に、面喰らっていた『ポーク・パイ・ハット小僧』だったが、
小僧「おもしれぇぇぇぇよぉぉぉぉぉッ!おもしれぇよオメェはよぉぉぉぉぉッ!」
嬉しそうにニタニタ笑いだす。
小僧「正直ヨォォツ…ここまで飛んでくるとは思わなかったぜぇ…ウィィィィン!」
小僧「で、さぁ…テメェこう考えてるんだろう?」
小僧「『こいつは遠距離から攻撃するタイプのスタンド。近づきゃ楽勝だ』ってなぁ~」
ディアボロ「………」
不意に、小僧の目に黒い殺気が籠る。
小僧「試してみろぉぉぉ~ウィーン、ガッチャン」
小僧「テメェとオイラのスタンド…どっちが先に一撃叩き込むか…」
小僧「西部劇のガンマン風に言うと…『ぬきな! どっちが素早いか試してみようぜ』ってやつだぁ~ウィィィィン!」
それきり、小僧もディアボロも黙ってにらみ合う。
暫時静かに時が過ぎ、不意に、一羽のカラスが二人の間を横切って、
ディアボロ「『キング・クリムゾン』ッ!」
小僧「『ワイアァァァァァド』!」
それが合図ッ!
みんなの評価 : ★★★×4
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