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    元スレ上条「…ディアボロ?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - ジョジョ + - ディアボロ + - 上条 + - 学園都市 + - + - 黄泉川 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    52 :

    前スレの1時からの投下見逃した
    第4話ってもっかい張るの?

    53 = 23 :

    過去ログ読んでこいよ
    500行かずにスレストに遭ったから
    始まるまでに追いつける量

    54 :

    http://may.2chan.net/b/res/24843079.htm

    55 :

    やべえ、ディアボロがドッピオになってコンビニに行ったところで、眠くなって寝ちゃったんだけど
    気付いたらスレ落ちてた…

    56 = 1 :

    時間がきました。再開します。

    前スレに途中まで投下した分と、被ってる箇所も結構ありますが、
    加筆したり、修正した箇所もあるので、
    第5話はまるごと投下します

    57 = 1 :


    『魔術師』と『スタンド使い』

    全く異なる『二つの世界』に生きる『二種類』の人々。
    その二つが交差した時、『新たなる戦い』は始まった。

    しかし、『魔術師』と『スタンド使い』が、
    すなわち『神裂火織』、『ステイル・マグヌス』と、
    『オエコモバ』『ポーク・パイ・ハット小僧』が死闘を繰り広げていた頃、
    この物語の二人の主人公、『上条当麻』と『ディアボロ』は、
    一体何をしていたのであろうか…

    ここで一旦、舞台を『戦士たち』の死闘から転じて、
    同日の彼らの行動に目を向けて見たいと思う。

    まずは『ディアボロ』の場合である。

    58 = 1 :

    ディアボロ「ううむ…」

    ディアボロは、右手左手、
    それぞれの掌に乗せられた『モノ』を睨みつけてううむ唸った。

    右手に乗せられているのは『夏目漱石』が2枚、
    左手に乗せられているのは『インデックス』が残していった『コイフ』である。

    インデックスも出て行ってしまったので、
    上条が補習に出かけた後に部屋に残されたのはディアボロただ一人である。
    昨日の朝昼は上条の買って来た軽食で、晩は上条謹製の肉野菜炒めで済ましたが、
    今日の昼は上条が補習で居ないので、食事はディアボロ一人きりでしなくてはならない。

    学生がその人口の『8割』を占める『学園都市』において、『大人』は非常に少数派である。
    故に、ディアボロのような独特の容姿をした異人の大人が街中をほっつき歩いていれば、
    目立ってしょうがない上に、その姿を怪しまれる事は必定である。

    ただ単に、『怪しまれるだけ』ならば構わないが、
    『風紀委員(ジャッジメント)』や『警備員(アンチスキル)』に通報されればたまった物ではない。

    だからこそ、上条は昨日の内に、ディアボロの昼食分と、
    補習が長引いた時の事を考えて夕食分の食料を買いだめていた訳だが、
    その食料は、どこぞのシスターに全て平らげられてしまったのである。

    残念ながら朝方バタバタしてしまった為に改めて買い出しに行く時間は無く、
    仕方なく上条はディアボロになけなしの2千円を渡してソソクサと出かけたのであった。

    59 = 42 :

    支援をするだァーッ!

    60 = 1 :

    上条「いや…ちょっとコンビニで買い物するぐらいなら大丈夫だと、上条さんは思うんですけど…」

    などと上条は言っていたが、ディアボロには外に出ていく様子がまるで見られない。
    ディアボロは外に出る事を酷く躊躇っていたのである。

    空腹を我慢できない事も無いが、『生き返った』ばかりだし、折角の食事を楽しみたいとも思う。
    今後の為に、部屋の外の様子を、一度自分の目で見て置く、という事も必要だと思う。
    それより何より…

    ディアボロ「(さっさとコレを捨ててしまいたい)」

    インデックスが部屋に忘れて言った『コイフ』を、ディアボロはさっさと何処かに捨ててしまいたかった。
    インデックスは言っていた、“追跡者は『歩く教会』の魔力を追ってくる”と。
    だとすれば、魔術師どもを呼び寄せるであろうこの『コイフ』を、
    部屋に何時までも置いておくのは、百害あって一利なしだろう。
    ようやく手に入れた『平穏』である。正直、こんなに早く乱されたくは無い。
    しかし…

    ディアボロ「馬鹿な…このディアボロが…」

    ディアボロは出入り口の扉の前で、蒼褪めながら、呻く様に言った。

    ディアボロ「外に出るのが怖いだと…」


    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …


    61 = 1 :


    部屋の出入り口の前に立った時、名状しがたい恐慌が、
    ディアボロの背骨を突き抜けたのだである。

    動悸は激しくなり、瞳孔は拡散し、
    冷や汗が噴き出て、頭がクラクラする…

    一見、ある程度平静さを取り戻したかに見えるディアボロだが、
    その実、その胸に巣食ったトラウマは、全くと言っていい程解消されていない。

    この部屋の外に出れば、またあの理不尽な『死の連鎖』に襲われるのではないか…
    ついついそういう事を考えてしまう。その『死』を思うと、恐怖で震えが止まらなくなる。

    ディアボロ「(ク、クソが…気分が悪いぞ…ゲロでも吐きそうな気分だ…)」

    そんな事は無い、もう『鎮魂歌』の『呪い』からは解放されたのだ、と、
    何度自分に言い聞かせても、『恐怖』は、『死の恐怖』はディアボロの体を病魔の様に蝕むのだ。

    結局、

    ディアボロ「(こ、ここは『退く』のだ…)」
    ディアボロ「(『恐怖』から身を隠し反撃の時期を待つ)」
    ディアボロ「こ、ここで一時『退く』のは敗北ではないッ!)」
    ディアボロ「(オレはちゃんと一人で外に出れる『能力』があるッ!)」

    と、散々に言い訳して部屋の中に戻った訳である。

    62 = 54 :

    http://may.2chan.net/b/res/24843079.htm

    63 = 1 :

    部屋から出るのを『一時』断念したディアボロであるが、
    暫くは、部屋の隅に積まれた古新聞を読んだり、

    ディアボロ「(『ピンクダークの少年』と言うのか…中々面白いじゃあないか…)」

    本棚から漫画を勝手に取り出して読んだりしていた。が、

    ぐぅっ~

    腹の音は静かな部屋では一層音を響かせる。
    あらためて考えれば朝から何も食べて無いのだ。
    時計を見れば、もうそろそろ午後2時を回るころだ。

    ディアボロ「(まだ慌てる様な時間じゃない…)」

    それでも『恐怖』がぶり返して、空腹を我慢していたのだが、

    ぐぐぅっ~

    午後4時を廻る頃には流石に限界が来て、
    『ディ○ボロの大○険』とかいうゲームの世界であれば、

    『 このまま では餓死してしまう! 』

    のメッセージがでるレベルに達してしまった。

    64 = 1 :

    ディアボロ「これは『試練』だ…」

    部屋の真ん中で仁王立ちし、拳を握りしめ、
    天に突き出して、ディアボロは独り叫ぶ。

    ディアボロ「過去に打ち勝てという『試練』と、オレは受けとったッ!」

    ディアボロは自身の未熟な過去に討ち勝つ為に、
    再度部屋の外に出ようとして…

    ディアボロ「よくも!!こんなーッ!…とるにたらない…外出のために……!!」
    ディアボロ「この便器に吐き出されたタンカス(恐怖)どもが!!この俺に対してッ!」

    ディアボロ「 オ レ の そ ば に 近 寄 る な あ あ ーーーーーーーーーッ」

    結局ダメだった。

    ディアボロ「(そもそもだ…この姿で外に出れば…怪しまれるに決まっている)」
    ディアボロ「(今の俺が望む物は『平穏』…ならば、部屋の中で大人しくしてればいいじゃないか…)」
    ディアボロ「(しかし、あのインデックスの『コイフ』に釣られて、魔術師どもが此処に来るかもしれない!)」
    ディアボロ「(いや…待て…もう午後4時だ…連中が来るなら、もっと早く来てる筈だ…)」
    ディアボロ「(…だとすれば、わざわざ捨てに行かなくても…)」

    65 = 5 :

    さるよけ支援

    66 = 42 :

    そろそろ重複部分終わるな

    67 = 1 :

    そんな事を、延々と考えていた時だった。
    ふと、ディアボロの脳裏に去来した考え。

    ディアボロ「(俺がかつてボスだったころ…)」
    ディアボロ「(俺自身が動きまわれない時…)」
    ディアボロ「(窮地に立たされて動けなくなった時…)」
    ディアボロ「(率先して動いていたのは…)」

    『ヴィネガー・ドッピオ』

    失われた相方の名前が脳裏に浮かぶ。

    ディアボロ「(俺が行けない所にも、アイツなら行けた…)」
    ディアボロ「(俺が動けない時も、アイツならば動けた…)」
    ディアボロ「(『大人』の俺に出来ない事が…)」
    ディアボロ「(『子供』のアイツには…)」
    ディアボロ「(ん!?)」
    ディアボロ「(『子供』…だと)」

    『ディアボロ』から『ドッピオ』に変わる時、
    『ドッピオ』から『ディアボロ』に変わる時、
    それは『精神』だけではなく、『肉体』さえも変化した。
    『大人』から『子供』の肉体に…

    ディアボロ「待て、落ち着け、良く考えろ…」

    床に寝そべっていたディアボロは、
    起き上がりながら、自分に言い聞かせる。

    ディアボロ「何か…何か閃いたぞ…一体何を閃いた…」

    68 = 1 :

    『ディアボロ』と『ドッピオ』。
    俺の肉体には二つの精神が同居し、
    時と場合に応じて、その表裏を入れ替えて、俺は生きて来た。
    『ディアボロ』は『大人のボス』として、『ドッピオ』は『子供の腹心』として。
    しかし『肉体』は、『変化』するにしても『元々の俺の肉体』が唯一つあるに過ぎない。
    だとすれば…

    ディアボロ「俺が俺のまま、『ドッピオ』の肉体に変わるのは…果たして可能なのか?」

    今まで考えて見た事も無い事であった。
    『大人』が『ディアボロ』で『子供』が『ドッピオ』であると言う事が、
    あまりに当たり前すぎていたし、
    何より、自分の場合『精神』の変化に『肉体』が従う、という形だったから、
    『子供の肉体』は『ドッピオの物』という事を、考えるまでもない前提だと思っていたのだから。

    しかし、『不幸』にも、自分の肉体には、
    自分自身である『ディアボロ』ただ独りしかいない。
    しかし、自分の肉体は自分の肉体のままここにある。
    つまり、肉体に『変化する能力』自体は残ったままの筈だ。

    『肉体の変形』
    この能力は、スタンドとも何の関係も無い、
    自分の『体質』とでも言うべき代物。ならば…

    ディアボロ「俺にも使えるかも知れん」

    ディアボロは、ベッドの端に座ると、
    目を閉じ、精神を集中して、自分にこう言い聞かせる

    70 = 1 :

    ディアボロ「(俺は『ヴィネガー・ドッピオ』だ…)」
    ディアボロ「(俺は『ヴィネガー・ドッピオ』だ…)」
    ディアボロ「(俺は『ヴィネガー・ドッピオ』だ…)」
    ディアボロ「(俺は『ヴィネガー・ドッピオ』だ…)」
    ディアボロ「(俺は『ヴィネガー・ドッピオ』だ…)」

    何度も何度も繰り返し繰り返し、自分にそう言い聞かせる。
    無心に、静かに、心平らかに、ただただ念じる…

    ささやき…いのり…えいしょう…ねんじろ…

    *おおっと*

    その結果…

    バイト君「あじゃじゃしたー…」
    ディアボロ「………」

    ディアボロはコンビニ袋を下げて、帰路についた。
    その姿は、『まるで少年の様である』。

    髪は紫で、顔にはそばかす、
    ディアボロに比べると背は低く、
    顔立ちも大人しい感じだが、
    目付きだけはディアボロと全く変わらない。

    要するに『ヴィネガー・ドッピオ』の姿である。

    71 = 52 :

    >>69
    どゆこと?

    72 = 1 :

    ディアボロ「(正直…上手くいくとは思わなかった)」

    人生何事も試して見るものだとは、良く言った物である。
    一心不乱に念じ続けた結果、30分程の時間を掛けて、
    ゆっくりゆっくりと肉体は『変化』していったのだ。

    以前であれば、『精神』の『入れ替わり』に数時間掛けねばいけなかった半面、
    肉体の変化自体はものの30秒ほどで済んでしまうものだったが、
    どうやら勝手が色々と違うものらしい。

    ディアボロ「(しかし…ようやく『外に出る』と言う目的が果たせた訳だ)」

    異人の容姿や、姿を変えても恐怖を完全には払拭できなかったが故の精神不安から、
    若干挙動不審な行動を取ってしまい、多少不審の目で見られた物の、
    やはり子供の容姿が効いたのか、あくまで『見られる』だけで済んだのだ。

    ディアボロ「(恐怖も大分払拭できる…)」

    『今の自分はディアボロでは無い』
    『だから、死の運命も今の自分は襲わない』
    そう自分に言い聞かせる事で、心に巣食った恐怖を、
    幾分か和らげる事ができたのだ。
    何れはディアボロの姿のまま、外に出れる様にしたいものだが、
    今は一歩前進できただけでも良しとしよう。

    ディアボロ「(しかし…この肉体…欠点が無いわけでもない)」

    73 = 1 :

    変化するのに時間が掛ったように、戻るにも同じぐらいの時間が掛るのである。
    まあ、それぐらいの欠点ならばどうと言う事は無いが、

    ディアボロ「(スタンドが出せないのは痛いな…)」

    この肉体の状態になってしまうと、
    『ディアボロ』に完全に戻り切るまでスタンドが一切使用できないのだ。

    以前は『ドッピオ』状態でも『エピタフ』や、
    『キングクリムゾンの一部』を貸し与えて使わせる事ぐらいはできたが、
    今回の場合は『エピタフ』すら出す事が出来ないようだ。

    つまり、この状態でいる時に敵に襲われた場合、
    自身の五体だけで立ち向かわねばならないと言う事だ。

    ディアボロ「(まあ、素手の喧嘩ならば出来ない事も無いが…)」

    ドッピオですら相手の眼窩に指を突っ込んで眼球をグリグリやったりするぐらいであり、
    ディアボロならば、えげつない技の一つや二つ、使えない事も無い。
    ただ、この『学園都市』の不良は、酷いのになると自動小銃や、
    使い捨てロケット砲で武装していたりするらしい。
    そんな連中と万が一事を構える様な事になれば、
    それが、この『ドッピオ形態』の時の話であれば、

    74 = 42 :

    微妙にズレてってるな

    75 = 1 :

    ディアボロ「(『肉体』が戻り切るまでの時間、ひたすら逃げ回らねばならないと言う事か…難儀だな)」

    どこかで護身用の『拳銃』の一つや二つでも入手しておいた方がいいのかもしれないが、
    先立つ物が無い以上、それも出来そうに無い。

    ディアボロ「(しかし何と言うか…新鮮な印象だな…この『視点』というのも…)」

    今、ディアボロが見ている『世界』。
    それは、言わば『ドッピオ』の視点から見ている世界であった。
    以前の自分にとって、『ドッピオの肉体』はあくまで『ドッピオ』のものであった。
    『ドッピオ』状態の時も、内なる自分がある程度外の世界を見たり聞いたりする事は出来たが、
    それはあくまで『ドッピオの感覚』を通しての事で、あり、モニターを通して景色を視る様な、
    そんな『隔てた』感覚がかつてはあった。
    つまり『ディアボロ』が『ドッピオ』の視点で世界を視るのは、これが初めての事であったのだ。

    ディアボロ「(アイツの目には、世界はこの様に見えていたのか…)」
    ディアボロ「(…ドッピオ……)」

    ディアボロは、もうドッピオがこの世に居ない事を思い出して、心の中で泣いた…

    76 :

    >>71
    立て逃げ

    77 :

    ダニーッ!

    78 = 21 :

    あの悪党が、半身を喪って初めて気づいたのか

    79 = 1 :

    ディアボロ「ふぅ~…生きていると言う事は素晴らしいな事だ…」
    ディアボロ「『満腹感』ッ…こんなとるに足りない事が、こんなに『幸福』な物だったとは思わなかったぞ…」

    しんみりした気持ちを、ようやく手に入れた食事で紛らわし、
    ディアボロは上条の部屋の真ん中でごろりと寝そべった。
    『肉体』は、既にディアボロ本来の物に戻っている。

    ディアボロ「(もう直ぐ午後六時か…上条もそろそろ帰ってくる頃か…)」

    床をゴロゴロ転がりながら、壁掛け時計が示す時刻を見る。
    窓からは、夏の夕焼けが茜色の斜光で部屋の中を照らしていた。

    ドンドン、ドンドン…

    ディアボロ「…ん?」

    突然、誰かが出入り口のドアを叩く音が響いた。

    ディアボロ「(誰だ…上条も居ない…居留守を決め込むか…?)」

    年の為に『キング・クリムゾン』を傍らに顕現させながら、
    ディアボロは視線だけ扉の方に向ける。

    80 :

    しえーん

    81 = 49 :

    これイタリアに帰ってコロネの情報網にかかったら悲惨だな

    この世界にコロネがいるかは知らんが

    82 = 1 :

    ドンドン、ドンドン…

    そんな音が後3度ほど続いた後、

    インデックス「開けてよ~私なんだよ~」
    ディアボロ「…ナニッ!?」

    聞き覚えのある声が飛んできた。


    ディアボロ「……何しに来たんだ?」
    インデックス「あ、やっと開けてくれた…遅いんだよ、も~う」

    インデックスの目の前の扉が開かれると、
    ピンク髪の変な男、ディアボロとか言う男が顔を出した。

    インデックス「あのさ、今朝来た時に私が被ってた『フード』…あれ、ひょっとしてここにあったりするかな?」
    ディアボロ「ああ…あれか。確かにお前が忘れていった物だったな…」
    インデックス「!…よかった…ここにあったんだよ…」

    84 = 80 :

    誰かこの話終わった後でもいいからボスが主役(レギュラー級でも可)のSSオススメ教えてくれ。
    ディアボロ好きすぎてたまらん

    85 = 1 :


    ディアボロの呑気な様子を見れば、魔術師達もまだ此処に来てはいないらしい。
    インデックスは、安堵のため息をついた。
    あれが、ここにあるとすれば、トウマやディアボロが襲われるかもしれない…
    そう、心配になって、インデックスは上条の部屋に急いで戻ってきたのだ。
    無関係な彼らを、巻き込む訳にはいかない。

    インデックス「どこにあるの?あれを取りに帰って来たんだよ!あれを返してもらえば、直ぐにまた出て行くから…」
    ディアボロ「ああ…あれはなぁ…」

    ディアボロは一瞬、視線を宙に惑わせて、

    ディアボロ「捨てたぞ」
    インデックス「え」
    ディアボロ「いや、だから捨てて来た。つい、さっき」

    スタンドも 月までブッ飛ぶ この衝撃

    ディアボロの爆弾発言に、インデックスは思わず目を点にしながら、それでも尋ねた。

    インデックス「捨てた?…何を…?」
    ディアボロ「いや、だからお前の『コイフ』をだ。持ってたらヤバそうだったんでな」
    ディアボロ「さっき出かけた時に見かけたゴミ収集車の中に放りこんでおいたぞ」

    86 = 1 :

    捨てた?私のフードを?このトンチキは、捨て腐ってやがりましたと言う事ですか?
    人がわざわざ心配になって、息を切らしながら戻ってきたと言うのに?

    インデックス「な…な…な…」
    ディアボロ「ん?何だ」
    インデックス「何て…」

    インデックスはしばしワナワナと震えていたが。

    インデックス「何て事してくれたんだよォォォォッ!このバカチンッ!」
    インデックス「ひどいんだよォォォォッ!ひどすぎなんだよォォォッ!」
    インデックス「あァァァんまりだァァァァ!あァァァんまりなんだァァァよォォォォ!」

    インデックスは絶叫、そしてッ!

    インデックス「タダじゃあおかないいんだヨォッ!カクゴしてもらいますッ!」

    その場で跳躍ッ!!危なァーいッ!上から襲ってくるッ!

    インデックス「GESOOOOOOOO!!」
    ディアボロ「な、なんだとォッ!?『キング・クリムゾン』!」

    ディアボロと、インデックスの影が交差して、


    場面は上条当麻の方に移る。

    87 = 42 :

    誰だよこれwwwwwwwwww

    89 = 1 :

    上条「はああ…もう6時じゃねぇか…折角の夏休みだってのに…何でこんな時間まで補習を…」
    上条「あああ…不幸だぁぁっ…」

    沈まんとしながらもなお、煌々と照りつける夏の太陽に、
    上条は辟易とさせられながら、自宅への帰路の上にいた。

    上条「変なおっさんはベランダに引っかかってるし…」
    上条「変なシスターはベランダに引っかかってるし…」
    上条「その変なシスターとの別れはどうにも釈然としねぇし」
    上条「やっぱり不幸だぁぁぁ~」

    昨日から連続する妙な事件とは対照的に、
    補習の風景は実にいつも通りだったのが唯一の救いだろう。
    昨日補習を休んだ理由を、バカ二人に問い詰められたりもしたが、
    おおよそいつものようにバカ二人とバカやって、
    小萌先生に怒られて、バカだから補習が長引いて…
    全くもっていつも通りの日常だった。

    上条「もう妙な事に巻き込まれるにはこりごりですよぉ~…今日はこのまま平穏に終わっ…」

    ドサッ

    上条「………ですよね~」

    通り過ぎようとした路地裏の入り口。
    そこに誰かが倒れているのが見える。

    91 :

    キングクリムゾンだけなんであんな顔なんだよ

    92 = 1 :

    通り過ぎようとした路地裏の入り口。
    そこに誰かが倒れているのが見える。

    上条「はああ…不幸だねぇ…」

    ここで見なかった事にして、立ち去ってしまえば良い物の、
    見なかった事にしないのが上条当麻である。
    倒れている人物を介抱すべく、その人物近付く。

    上条「(あれ…近くで見ると…)」
    上条「あれ…なんか綺麗なお姉さんが…」

    その人物は、随分と『大胆』な恰好をした『大人の女性』で、

    上条「って怪我してるじゃねぇか!?」
    上条「オイ、アンタ、大丈夫なのかよ!?」

    『血まみれ』で所々『焼け焦げて』いた。

    93 = 80 :

    インデックスがトニオさんにwwwwww

    94 = 29 :

    >>93
    むしろエシディシ化のほうがww

    95 = 1 :

    上条「はぁ~っ…ようやく着いたか…」
    上条「(土御門とかがまだ帰っていませんようにっ…と)」

    件の女性を背負って、上条は自室のある学生寮の前に立っていた。
    最初は救急車を呼ぶつもりだった上条だが、背中の女性が、

    『病院はダメ…病院は…』

    と、朦朧とした様子で、うわごとのように漏らしていた為、
    何か事情があるんだろうと、自宅まで連れて来た訳である。
    (ちなみに、彼女の傍らにあったクソ長い刀は置いて来た)

    妙な事だが、血まみれで服はズタズタ、あちこち焼け焦げている割には、
    怪我自体はさして酷くはなかったのである。これなら、自宅でも看病できそうである。

    性、『神裂火織』の『聖人』故の『超回復力』の賜物だが、
    無論、上条はそんな事情は知らない。

    上条「(途中で誰にも見つからなかったのはラッキーなのかアンラッキーなのか…)」

    『史実』において、上条当麻は『7月20日』の補習からの帰宅時に、
    『超電磁砲』、『御坂美琴』に絡まれてスッタモンダがあったのだが、
    日付が一日ずれたこの『世界』において、上条が遭遇したのは『神裂火織』であった。

    上条「(上条さんの部屋は一人部屋…2人も余計な人背負いこむ余裕は無いんですが…不幸だぁ~)」

    そう思うならまず、そのむやみやたらに人助けするのをヤメロと言いたい所だが、
    それでも『助けてしまう』のが上条当麻であった。

    97 = 1 :

    乗り込んだエレベーターの扉が扉が開き、
    上条と神裂は、上条の自室がある7階に到達した。
    ふと、上条の耳に…

    「おが…やめ…離れ…ギャ…メメ…タァ…」

    何やら男のくぐもった悲鳴が聞こえて来る。
    それは上条の部屋のある辺りから聞こえて来る。
    その声に、上条は聞き覚えがある。

    上条「おい…まさか…」

    上条の部屋のドアが『開いている』ッ!
    『開きっぱなし』になったドアから『悲鳴』が聞こえてきているッ!

    その『悲鳴』は…

    上条「ディ、ディアボロォォォッ!?」

    『ディアボロ』の悲鳴だッ!?

    上条「(まさかだろ…おい…)」

    上条の部屋にはインデックスの残していった『コイフ』があった。
    それは、インデックスに『未練』を覚えて『あえてそのまま』残していた物だ。
    それが、インデックスとの『因縁』のヨスガになる事を考えて。
    でもそれが…

    98 = 1 :

    すまん、ちょっと花摘みと野暮用

    30分ほど空けます

    99 = 52 :

    把握

    100 = 91 :

    サテンサンブリブリブリ


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