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    元スレ唯「さばいばる!」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - サバイバル ×2+ - 良スレ + - お漏らし + - かずにゃん + - けいおん! + - たま + - ばいはざ + - ほうかごティタイム + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    401 = 254 :

    やってやったです

    402 :

    帰ったら寄生虫駆除だな

    403 = 229 :

    「でも一つ問題がありまして、私魚の調理法が分かんないんですよ」

    「そもそも、これって食えるのか?」

    目の前の魚は忘れたころにまた少しビチビチした。
    奇怪な見た目ではなかったが見たことはない。

    「澪先輩って、お魚さばけます?」

    「いや、さばくまえにまず締めるってのが必要なんじゃないか?」

    「締めるってなんですか?」

    「なんかあるだろ、殺してさ、血抜きとか」

    「知りませんし、できません!」

    「私もだ!」

    404 = 247 :

    まるかじりしてやるです

    407 = 229 :

    にっちもさっちもいかない状態だったが、
    魚を食べたいという二人の真剣な欲求はほんものだ。

    「とりあえず、なんとかしましょう!」

    「とりあえず、できる範囲でやってみるか!」

    「魚って釣ったあと陸地でビチビチさせて大丈夫ですかね?」

    「バケツに入れてみよう。なんか釣りってそんな感じだよな」

    「はい。水をはったバケツに入れときます!」

    「鱗だっけ、あれってとらなきゃいけないんだよな」

    「鱗なら、やり方なんとなくわかりますね」

    「おぼろげながら、とりあえず梓は石かなんかで鱗とってくれ」

    「はい!でも洗ったりしないんですか?ぬるぬるしますよ?」

    「そうか、最初は洗うんだ!!!!!梓きれいな水で洗っといてくれ、そのあとは待機だ」

    「やってやるです」

    まさしく右往左往、魚のさばき方を知らない現代人は多いだろう。
    それは彼女たちとて例外ではない。
    食の魚離れの原因はこんなところにもあるのかもしれない。

    408 = 229 :

    梓はとりあえず表面を丹念に洗ってからバケツに入れることとした。
    結構な量の水を使ってぬめりを取る。そのあとでバケツにぶち込んだ。

    「このあとどうします?」

    「鱗は取らなきゃだめだよな、間違いなく」

    二人はそこらへんのギザギザしたのや硬い石で、
    鱗をバケツに入れたまましっぽのほうから落としていく
    何回かごとにバケツの水を替えてせっせと落とす。

    「これって落ちてるのか?」

    「不安を抱えたままよりはいいです。とりあえず落としましょう」

    409 = 275 :

    面白いけど
    文章中の「にゃん」はいらない

    411 :

    あずにゃんがどんどん野生化してる

    412 = 395 :

    魚なんて鱗とって水洗いして腹掻っ捌いて内臓引き出して
    また洗ったあと焼けばいいだけじゃないのか?

    413 = 275 :

    ヤマメやイワナおいしいよね

    414 :

    とりあえず焼いたら何とかならないの?

    416 :

    川魚は寄生虫が恐い

    417 = 275 :

    >>416
    その辺に売ってる海魚の刺身なんかもヤバイよ

    418 = 229 :

    鱗はとりあえずとれてぬるぬるもない。

    「このあとどうしましょう?」

    「まて、調理法はどうするんだ?」

    「もちろん、まるかじりでしょう」

    「生はだめええええええ!」

    「なんでですか?」

    「なんかいろいろあるだろ、寄生虫とか病気とか」

    「たしかに川魚は生で食べるなとか聞いたことありますね」

    「魚の臭みとかえぐみをとるには焼いたほうがいいんだ。消化にもいいし」

    生はだめ、夏などは生で肉や魚は基本的に食べるべきではない。
    一部の海の魚を除けば寄生虫や病気のリスクがあるからだ。
    焼いた場合ビタミンなどの一部の栄養素と水分が犠牲になるが、
    食中毒のリスクを大幅に下げ、消化しやすくなる。

    「じゃあさっそく焼きましょう」

    「ちょっと待て」

    419 :

    ベア・グリルス「生でも食べられます。貴重なたんぱく源です」

    421 = 229 :

    「エラ……エラってなんだっけ……」

    「エラがどうしたんですか?」

    「そうだ、エラだ。エラをとらなきゃいけないんだ」

    エラ、これはあまり知られていないが魚の鰓袋は多くの場合取るのがべたーだ。
    海魚や料理では基本中の基本でもあるが、
    ぶっちゃけ川魚や焼くだけの場合はではどうでもいいという人が多い。

    「エラですか。とりあえずこのブニっとした袋をぶちっと!」

    梓は器用に石でエラを取り除く。
    そのあと再び水で洗っていおいた。

    422 = 247 :

    兄貴もスーパーで買った刺身食べたら当たってたな

    そういえば店に文句言うの忘れてた・・・

    423 :

    昔バイトで鮎の内蔵取りを延々とやったがなんか危ない気持ちになったな

    425 = 229 :

    なんというか非常にグロテスクな光景だったが、
    集中を前回まで高めている澪はそれに気づかない。

    「はらわただ。次にはらわたをとるんだ」

    「はらわたですか?なんか食べられそうですけど」

    はらわたは食べられる場合が多いらしい。
    筆者はくわしくないのでいつもはらわたをとっている。

    「駄目だ。ママがそこに注意しろって言ってた」

    「ママ?」

    「!、お母さん!」

    426 = 229 :

    お腹をナイフで少し開いて内臓を取り出す。
    はらわたをとったあとやはり入念に水洗いした。
    きれいに洗った木の枝を口から通して固定する。
    その上にこれでもかと塩をかける。

    「刷り込むぐらいの勢いでいきましょう」

    「そうだな。たぶんそのほうがいい」

    大漁の塩をかけて、かまどの火の近くに刺す。
    直火の熱でしっかり中まで焼きこむためだ。

    「勢いだけでやったけど、案外なんとかなりそうだな」

    「ええ、焼きあがりが楽しみです」

    427 :

    お約束のママwww

    428 = 229 :

    それからしばらくして魚の脂の匂いがしてきた。
    塩の香りと相まってえもいわれぬ野性的な匂いだ。

    「少しだけ泥臭くないですか?」

    「しっかり焼けば泥臭さがとれると思う」

    これは大正解。
    「臭けりゃ焼け」とは筆者の曽祖父の言葉であるが、
    澪は助けもなしにこの真理に自らたどりついた。
    天性のサバイバラーであることがうかがえる。

    その後もしばらくじっくりと焼きあがりを待つ。
    この間に二人は塩作りやグミの実摘みも並行しておこなった。

    429 :

    早く唯梓にしろ!!!!!!!

    430 :

    焼いたら食えるだとアメリカの音楽大学の講師だな

    431 :

    サバイバラーwwwwwww

    432 = 229 :

    表面が焦げる寸前で魚を引き上げて食す。
    身はそこまでしまっていなかったが脂が乗っているのか、
    はらはらと崩れて塩味がきいたうまみが広がっていく。
    少しだけ臭みが気になるが食べるのに問題はない。
    塩味がしっかり効いているので食が進む。
    付け合わせのタンポポの汁の苦みがいい感じに臭さを消す。
    小骨がかなり多かったが、身はうまく。
    55cmほどの大きさだったので食べきるころには満腹だった。

    「百合根とどんぐりとは違ってなんというか……」

    「wildですね」

    「ああ、wildうまいな」

    「wildうまかったです」

    二人は魚のうまさに感動しつつ、
    初めてだらけの魚をばらす作業で疲れたのか
    食べ終えてすぐに小屋に入って休憩し、
    タンポポ茶と蛇苺と水を飲んで寝た。

    433 = 241 :

    このぐらいの投下速度がいいね
    しえん

    434 = 275 :

    個人的にはもう少し頑張もらってペース上げて欲しい
    私怨

    435 = 229 :

    遭難5日目Aパート!

    最悪の状況だった。日はすでに大きく傾き、相本は暗くなってきている。
    三人は休まずに歩きとおしたが、一向に休憩可能な場所にはたどりつかない。
    ますます足が速くなるが、荷物の重さや足場の悪さで、
    三人が思っていたよりも歩くスピードは上がらない。
    鞄をいくつも背負ったりかけているため腰や背中も痛む。

    せめて平らな場所を探そうと苦心するが、
    三人が寝れるようなスペースは見つからない。

    道は続いている。
    続いているが、どうにも次の地点にたどりつけない。
    いたずらに体力を消費しているのかもという焦り、
    焦燥感はさらなる徒労を生み出し、体力をすり減らす。

    三人は口には出さなかったが、そろそろ限界である。

    436 = 241 :

    >>434
    たしかに書き貯めありならもう少しペース上げて
    はやく続きが読みたいかも

    437 = 229 :

    どこまで歩けばいいのだろうか。すでにお堂はずっと下だ。
    これから先にどれだけ行けば建物があるのか。
    すでに山は勾配をきつくしていて、建物の雰囲気はない。

    (山越え……)

    紬の頭にある想念が浮かび上がる。

    438 = 229 :

    このままいけば、自分たちが休憩できる場所にたどりつくのに山を越えなくてはならないのではないか。

    登っても山頂まではなにもない。
    つまりはこのまま一気に登山しきってしまい、
    休憩所目指して下山するという具合だ。

    やみくもに進み続ければ体力を消費する。
    律の焦りは無謀に近いその行程を選ぶかもしれない。
    何とかして休ませなければならない。

    だが、休ませる口実がない。
    休まない原因はあってもy住む原因がない。

    439 = 229 :

    結構な長さの登山道にもかかわらず、
    山小屋はおろか休憩所や水道も井戸もない。

    道の感じからして、かつてはここを通った人間も多数いたはずだ。
    なのに、いまのここにはあまりにもなにもなさすぎる。
    畑の跡や民家の跡もない。

    なぜこの道を使用した痕跡があるのに、
    それに付随するあらゆる条件の痕跡がないのか。

    この島は歪だ。

    この島は本当に人が住んでいたのか。
    隠したかのようにみつからないものがあれば、
    わざと用意したように揃いすぎているものもある。

    この島はまるで、まるで……。

    440 = 247 :

    怖い、怖い!

    441 :

    やっと追いついた

    442 = 241 :

    ふむ…

    443 = 275 :

    なんかLOSTみてえになってきたなww

    444 = 423 :

    こっちもホラー展開か

    445 = 229 :

    先頭を歩いていた律が止まる。紬もそれに合わせて静止。
    足元ばかり見ていたが初めて周囲と頭上に目を凝らす。

    「鳥居?」

    そこには巨大な鳥居があった。
    10mはくだらないであろう。
    この小さな島に似つかわしくない巨大な鳥居。
    こんな山奥になぜ鳥居があるのだろう。

    森の緑のなかで夕暮れとシンクロするように朱色の鳥居。
    どう考えても不気味であるが、鳥居があるなら、

    「この先に神社があるかもしれないな……」

    紬と唯も同じ見解に達し、小走りで先を目指す。
    山道は相変わらずだが、空のほうはすっかり夕闇だ。
    いそがなくてはならない。

    447 = 247 :

    サイレンでも鳴っちゃいそうな雰囲気になってきた

    448 = 431 :

    そろそろシェルターが見つかる頃か

    449 = 229 :

    三人がお互いの顔をやっと認識できるぐらい日は沈んでいた。
    もうほとんど足元も見えていない。
    マッチで火をつける余裕もなかったので、
    構わず走る。

    一気に周りの木々が晴れて、
    海に日が完全に落ちたのが見えた。

    そこにはどでかい鳥居とは対照的に
    ポツンと薄汚れた神社と社務所が並んでいた。

    律がなにもいわずに小型の鉈を取り出す。
    暗闇の中で刃の先がきらりとあやしく光った。

    「りっちゃん……?」

    450 :

    まーた萌え豚媚売りスレか


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