元スレ妹「ただいまぁー……って、えっ……誰‥‥?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
201 :
妹の文字が出たのは何レス目までだったか
203 :
終わらせない
204 :
しえん
205 = 82 :
男お前何様wwwwww
209 = 142 :
いいところでとめすぎだろwwww
214 :
久々の神スレ
215 = 206 :
続きを見てえな
216 :
姉スレなぜ落ちた…
217 = 206 :
ほしゅっと
219 :
うわマジかよいい展開になってきたのに
222 :
──二階
男「……入った後は、客に混じってしまえばいいが」
部下A「……これじゃ、埒があきませんよ」
部下B「部屋の数が多すぎますし……このホテルは三十五階もあります……」
部下A「虱潰しに一つずつ回って行くしかないのかもな……」
部下B「そ、それじゃあ、予定の時刻までに間に合わないっ」
部下A「そんなこと俺だって分かってるさ……でも……」
男「──三十二階だ」
部下A「はっ?」
男「ホシは三十二階にいる」
部下B「なんで分かるんですかっ……?」
男「警備する人間の立場になって考えてみろ」
223 = 222 :
男「難しいことじゃない。忌むべき事実だが、奴らは俺たちと同類の人間だ」
男「最悪のケースを常に想定している、という点がな」
部下A「……それを逆手に取るということですか」
男「そうだ。最悪のケースを想定し、奴らはその時に備えているはず」
男「それを、利用する」
部下B「……で、でも」
男「いいから、これを見ろ」
部下B「……各階の案内図ですか」
男「見るのは三十階以上だ。他の階と何が違う?」
部下A「…………連絡通路がありませんね」
男「そうだ、隣の棟との連絡通路がこの階から存在しない」
部下B「で、でも、それが……」
男「守るべきエリアは大きいほうがいいか?」
224 :
男「警備する人間の立場になって考えてみろ」
部下B「警備する…非常時に直ぐに非常階段で逃げることができる2階ですね!!」
225 = 222 :
部下B「……えっ、それは小さいほうが、勿論、負担は減っ……」
部下B「──あっ!」
部下A「……そういうことですか」
男「そうだ、きっと、この階より上にいるに違いない」
部下B「……警備のために、上下のフロアを確保したいとなると……」
男「恐らく、三十二階になるな」
部下A「…………」
部下B「す、すごい……」
男「そうと決まれば急ごう」
男「正面玄関では、本人確認を義務づけて」
男「裏口にも警備をつけるという、徹底ぶりだ」
男「明らかに、敵は優秀に違いない」
男「外の警備からの連絡が途絶え、既に警戒態勢が敷かれているはずだ」
男「とにかく……まずは、三十階へ向かおう」
226 = 220 :
きたああああ
227 :
きてたあああ
228 :
わくてか
229 = 222 :
──三十階
部下A「……予想通りですね」
部下A「一般人に成り済ましていますが、この階から、警備の数が格段と増えてます」
部下A「しかし、これでは……」
男(ここまで厳重だとはな……どう考えても上の階にいけそうもない)
タタタタ……。
男「どうだった?」
部下B「……やはり向こうの階段も通行禁止になってます」
部下A「エレベーターは……」
部下B「駄目、三十一階から三十三階だけ、止まらないように設定してある」
男「…………」
部下A「くそっ、なんとか手段はないのかっ!」
部下B「ホシの居場所は確実に分かったのにね……」
230 = 222 :
部下B「男さん、どうします……?」
男「…………」
男(どうする……?)
部下A「……もう、強行突破しかない……」
男(作戦を見直すと言っても……時間はそれほど残っていない)
部下B「無理よ。仮に階段の警備を突破して三十一階へ辿り着いたとしても……」
部下B「この階以上に増えた敵に対処しているうちに」
部下B「──確実に、ホシは上の階へと逃げる」
男(ここまできて、終わってしまうのか……?)
部下A「くそっ……」
部下B「……正直、お手上げね……」
男(……ああ、何も思いつかない……)
男(どうする……俺達の作戦が失敗したら、今日という一日が全て無意味になる)
男(首相を捕らえることが、計画の前提条件だと言うのに……)
231 = 222 :
部下B「男さん、大丈夫ですか……?」
部下A「……顔色、真っ青ですよ……」
男「だ、大丈夫だ……」
男(……終わった……やってしまった……)
男(そもそも、無職の俺に出来ることなんて何もなかったんだ……)
男(その場しのぎで、今までやってきたが……)
男(……何事からも逃げ続けてきた俺には、荷が重すぎた……)
男(……ごめん、女……)
男(お前との約束、果たせそうもない……)
男(…………)
男(……ん?)
232 = 222 :
部下B「とりあえず、命令を……」
部下B「……って、男さん?」
男「…………」
男「……ああ、そうか」
部下A「え?」
男「……まだ、諦める必要はない」
部下B「そ、それは一体、どういう……?」
男「いいか……」
男「──手段は、一つだけ残っている」
233 :
思いつきなのか書きためてたから投下してるのか謎だw
234 :
それにしても展開がすごいなww
237 = 219 :
妹はどこに言ったのだろうか
238 = 222 :
──三十階
ボーイ「……フン♪」
ボーイ「……フンフーン♪」
ダンッ!
ボーイ「うっ…………」
……バタン。
部下A「……クリア」
男「よし、すぐさま着替えろ」
部下A「了解」
部下A「……しかし、従業員に成り済ましてどうするんですか?」
部下A「恐らく、彼らも上に続く階段は登れませんよ?」
239 = 222 :
男「違う、そこじゃない」
部下A「え?」
部下B「残された手段って……一体……?」
男「…………」
男「ホテルで宿泊した時、腹が減ったらどうする?」
部下B「……色々手段はあると思いますが……」
部下B「私は受付に電話して、食事を持って来てもらいますね」
男「その時に使用するのは、客が使っているエレベーターか?」
部下B「……それは、恐らく違うはずで……」
部下B「──あーっ、そういうことですかっ!」
男「そうだ、従業員用のエレベーターが確実にどこかにある」
240 = 222 :
男「そして、そこに対する警備は……」
部下A「『手薄』ってことですね」
男「……ああ。俺達は、見事、最短で三十二階へ行ける」
部下B「……つまり」
男「そこからは、純粋な力勝負だな」
男「…………」
男「行くぞっ」
部下A・B「「はいッ!」」
241 = 224 :
紆余曲折
組織崩壊
傷だらけで逃げる男
……
…
妹「ただいまぁー……って、えっ……誰‥‥?」
男「そう、全てはここから始まったんだ」
男はボロボロになっていた
その腹からは血が止めどなく流れている
男「ひさしぶり」
妹「…」
男「って、おぼえちゃないか」
男は弱々しく笑う
やっと妹に会えたことに、憶えてないことに、自分の不甲斐なさに
男「…いろいろと遠回りしちゃったな。妹ごめんな…ふがいない…お兄ちゃんで…」
力が抜ける
寒い…
薄れる意識の中
男は思った
男「あ、おれ妹居ないじゃん」
ごめん ④
242 :
>>241
おい
おいwwwwwwww
244 = 228 :
がんばれ
245 :
また焦らされるのか…
246 :
いいじゃんお前らどMだろ?
247 :
寝ながら支援
250 :
紫煙
みんなの評価 : ★
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