元スレ妹「ただいまぁー……って、えっ……誰‥‥?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 = 1 :
姉「深くは語らないというヤツだな。中々、焦らしがうまいな」
男「へ、へへっ」
姉「おっと、だとすると……」
妹「……はい、お姉ちゃん、ビールだよ」
姉「おおっ、やっときたかぁっ! やはりビールは瓶に限るぞっ」
ブシュッ。
姉「ああ……この感触がたまらなくいい……」
姉「言いかけたが、男、大学生なら酒はいける口だろ?」
男「えっ、は、はい、まあ、多少は……」
姉「おいおい、そんな弱気でどうするっ。今日は、私に付き合ってもらうんだからなっ」
男「え、ええ……お、お手やわらかに願います……」
姉「んーなんだ、もしかして、弱い方か? 歳は二十越えてるんだろ、幾つだ?」
52 = 1 :
男「……173です」
姉「んっ? 身長じゃないぞ、歳だよ歳。はは、面白いヤツだな」
妹「い、いいじゃん、お姉ちゃんっ! そんなことどうだって……」
姉「なんだ、別に歳ぐらい構わないじゃないか。女じゃあるまいし……」
姉「ちなみに私は28だ。まだ、三十路にはいってないぞ、ハハハ」
妹「お、お姉ちゃんっ!」
姉「うるさいなぁ……。で、男、歳は幾つだ?」
男「……………です……」
姉「ん? 聞こえんぞ、もっと大きな声でっ」
53 = 1 :
男「二十……」
男「──五です……」
姉「ああ、二十五か。それなら、酒も……」
姉「──って、二十五っ!?」
妹「…………」
姉「……大学は?」
男「既に卒業しました……」
姉「……じゃ、じゃあ、会社で働いてるのか……?」
男「げ、現在、無職です……」
姉「…………」
妹「…………」
54 :
姉がムカつくからキャラ替えろ
55 :
>>54 姉に命令とか何様のつもり?
56 = 34 :
正直に答えるのかよ
57 :
>>54
ツンツンした性格だからいいんだろ
わかってねえな
58 = 25 :
きゅんきゅんきゅいっ!!
59 :
続き続き!早く!
60 = 1 :
──警察署
警官「で、どうして他人の家に入ったわけ?」
男「い、妹が欲しかったからです……」
警官「……これじゃあ、埒があかないなぁ」
警官「こっちも遊びでやってるんじゃないんだ。そろそろ真面目に答えてくれないか?」
男「う、うぅ……くっ……」
警官「正直、泣きたいのはこっちのほうなんだけど」
警官「もう一度、聞くよ? 何で、人の家に侵入したの?」
男「い、いぼうとが、ぼしがった、から、うぅっ……」
警官「はぁ……」
警官「少し、休憩にするよ……」
男「──ぶわああああああーんっ!」
ガチャ……。
61 = 40 :
なん・・・・だと!?
62 = 25 :
おいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃwwwwwwwwwwおいwwwwおいwwwwおぉぉぉぉぉぉいwwwwwwおいおいwwwwwwww
63 = 22 :
振り出しに戻る
64 = 25 :
■ ■
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65 = 1 :
警官2「どうだ……口を割りそうか?」
警官「ありゃ、完全に駄目だな。お手上げって感じだよ」
警官2「ふむ。バイトを突然クビになったのが堪え……」
警官2「或いは、精神的に病んでいて……それで、突発的な行動に走ったか」
警官「…………」
警官2「どうした? なにか気になることでもあるのか?」
警官「……俺はな、今回の事件、かなり裏があると思ってるんだ」
警官2「裏というと?」
警官「あいつの泣く姿見てみろよ」
警官2「お、おう。本当に辛そうだな……」
警官「違う違う、騙されてるんだ。あれは、演技だ」
警官2「ほ、ほんとうか?」
66 = 1 :
警官「『妹が欲しかった』なんて、わけのわからん供述もそうだ」
警官2「た、確かに訳がわからんな……」
警官「俺達を惑わせようとする策略さ」
警官2「なっ……」
警官「やつはヤバいぜ……俺達の手には負えそうもない……」
警官2「……まさか」
警官「ああ、そうだ。そうするしかない」
警官2「い、いや、でもっ、もし違……」
警官「──間違ってからじゃ遅いんだよっ!!」
警官2「……ッ」
警官「俺は今、初めて警察に入って、自分の無力さを痛感しているっ」
警官2「お、お前……」
67 = 1 :
警官「分かってくれ……俺の身体を流れる血が、これは大きなヤマだと言ってるんだ」
警官2「親父さんも祖父も警官だった、お前の血が、か……」
警官「ああ……死んだ親父が、俺にそう伝えてくれてるんだと思う」
警官2「殉職した、あの英雄の人が……」
警官「くっ……思い出したら、涙が出てくるぜ……」
警官2「ああ、立派な人だったよ……」
警官「そう言ってくれて、天国の親父も喜んでるよ……」
警官2「そういうことなら、俺も分かった……」
警官「本当かっ!」
警官2「ああ、彼らに任せよう」
警官2「──特別捜査官の彼らにな……」
68 = 22 :
ジャンルが分からなくなってきた
69 :
ついてけねぇw
70 :
おもしろいな
71 :
新展開くるか
72 :
言い回しがいちいち鬱陶しい
73 :
SSなのに妙に現実的な展開だ
75 = 1 :
──???
男「モゴモゴモゴ」
ザバッ。
男「はぁ……はぁ……な、何なんだいったい……」
男「こ、ここはどこだ……?」
男「急に目隠しされたと思ったら……うう……」
バンッ。
男「ま、眩しいっ……」
?『幾ら優秀な君でも、今は、きっとこう考えているに違いない』
?『ここはどこだ、一体どうしてしまったんだ』
男(なんだ……この機械音は……)
?『その問いに、簡潔に答えよう』
76 = 1 :
?『我々は、君の全てを暴くためにいる』
?『この場所は、そのために用意された。そう、君だけのために』
男「す、すみません……わ、訳が分からないんですが……」
?『…………』
?『そうやって、演じているのも今のうちだ』
?『取り繕っていられなくなるのは、恐らく、すぐにやってくるだろう』
男「え、演じてるって……何を……」
?『初めの質問だ』
?『君は、MYKグループの一員か?』
男「えむわいけー? そ、そんなものは知りません……」
男「と、とにかく、早く家に帰して下さいっ」
?『もう一度、問う』
77 = 1 :
?『君は、国内テロ組織MYKグループの一員なのか?』
男「し、知らないって!」
?『……心拍数が上がっているようだ』
男「え?」
男(あっ……手首に何か巻かれてるぞ……)
?『どうやら今の質問は、もう一度繰り返す必要があるようだな』
?『MYKの一員だな?』
男「ち、違うっ!」
?『どうして、あの家を選んだ?』
男「い、妹が欲しかったからだよっ! 何度も言わせんなっ!」
?『バイトをクビになったのは何故だ?』
男「て、店長が極度のJK好きだからっ! 意味なんてねぇ!」
78 = 1 :
?『次の写真を見て欲しい』
男「な、なんだって言うんだ……」
バンッ。
男(ま、また真っ暗になったぞ……ん? あれはスクリーン?)
?『これは君の住んでいる地域の衛星写真だ』
男「……そうだけど」
?『今、赤く点灯したのが、君の住んでいるアパート』
男(おお……確かにそうだ……)
?『次に、緑。これは、バイト先だ』
?『そして最後、青く点灯したのが、君が侵入した家』
男「……こ、これが何だって言うんだ?」
男(わ、わけがわからんぞ……)
?『この全てを線で結んでみると……』
男「ん……?」
79 = 1 :
?『……現れたのは見事に綺麗な三角形』
男「……何が言いたい?」
?『分かっているんだろう。内心は、ただならぬ心境のはずだ』
?『なんせ、この図形の中央には……』
男「……え?」
男(そ、そんな馬鹿な……)
?『──国会議事堂があるんだからな』
?『一体、何を企んでいたんだ、男君』
男「な、何も企んでなんかいないっ!」
男「お、俺は……自分の人生に嫌気が差していただけでっ!」
男「国をどうかしようなんて、そんな勇気持ち合わせていないっ!」
?『…………』
?『……まあいい、時間はたっぷりある』
?『君が白状するまで、な』
男「……な、なんてこった……」
81 :
朝からワロタwwwww
82 :
偶然すぎるだろwwwwww
83 :
無職の癖に結構いいとこ住んでんな
84 :
スケールでかすぎだろwwwwwwwwwww
85 :
迷走した打ち切り寸前の漫画みたいになってきたな
86 = 1 :
──独房
男「くそっ……なんで、俺が……」
男(飯はまずいし……拷問まがいの尋問は続くし……)
男(どうすりゃいいんだ……いつまで続くんだよ……)
男(……ああ、外じゃ、どれくらいの時間が経ったんだろ……)
男(基本、真っ暗だから何もわかんねー……)
バンバン……。
男「な、なんだ……」
バンバン……。
男「……くそっ、気味が悪いな……」
男「一体、何の音だって言うんだ……もう、眠れねぇじゃねえか……」
ガチャッ!
男「お、おいっ! お前……」
看守「──貴様っ! よくも仲間を連れてきたなっ!」
男「……は? 意味わかんないって……」
87 = 1 :
看守「もう俺以外は、ほとんど生き残ってねぇ!」
男「生き残ってないって……ははっ、冗談キツい」
看守「……死んだんだよ」
男「…………」
看守「後は、俺だけだ……すぐここにも奴らがやってくるだろう……」
男「……う、嘘だろ?」
ササッ。
男「……って、え?」
看守「お前を盾にしてでも、俺は生き残る」
男「や、やめてくれ……」
看守「う、動くなっ! 動いたら、首の動脈が一瞬で切れるぞ」
男「……わ、分かったよ……」
ダダダ……ダダダ……。
看守「くそっ……奴らだ……」
男「MYKなんちゃらか……?」
88 = 1 :
看守「ここまできても、とぼけやがって。そうさ、仲間を助けにやってきたんだっ」
男「お、俺の他にも奴らの仲間が収容されてたのか?」
看守「ああ……お前はまだ良い方だった」
男「……つ、つまり?」
看守「見るに堪えない拷問が行われてたってことだよ」
男「……う、嘘だ……」
ダダダダ!
看守「くそっ……もう、こんなに近くに……」
男「お、おいっ! 俺はどうなるんだっ!」
看守「はっ? そんなの知らねぇよっ! 仲間だったら助けて貰えるんだろっ!」
男「だから初めから言ってるだろっ! 俺は無関係だっ!」
看守「だったら……お前も、俺と一緒にあの世行きさっ!」
89 = 1 :
男(ど、どうしてこんなことに……)
ダダダダダダ!
男(ただ自暴自棄になって、妹が欲しいと願っただけだったのに……)
ダダダダダダダダ!
男(こ、こんなところで……死ぬなんて……)
ガチャッ!!
看守「くっ──」
男(くそっ……まだ死にたくないっ!!)
?「背後を狙い撃て」
バンッ!
看守「………………カッ」
男「……へっ?」
看守「…………」
バタンッ……。
90 = 1 :
男「……ま、マジか……」
男「だ、誰か……嘘だと言ってくれよ……」
男「あ、有り得ないだろ……人が、人が……死んで……」
?「貴様は誰だ?」
男「……だ、誰って……俺は……──」
男(……ドアからの光が眩しくて、顔がよく見えない……)
?「聞いたことがない名だな……。ならば、所属はどこだっ?」
男「…………」
?「ん? 何を戸惑っている? まさか貴様……」
カチャ……。
91 :
へっ?
93 = 1 :
男「ち、違う違うっ! 俺はただの一般人だ!」
?「嘘をつけ。一般人がこの施設に収容される訳があるか」
男「ほ、本当なんだって!」
?「もう一度だけチャンスをやろう。お前の所属はどこだっ!」
男「……うぅ……」
男(なんて言えばいいんだよ……)
男(どうせ『MYKのメンバーですっ』っていったところで、すぐにバレる嘘だし……)
男(けど、何か言わないと、アイツのように射殺される……)
男(く、くそっ! もう、どうにでもなれっ!!)
?「何を黙っているっ! 所属は……」
男「所属はッ!」
男「──無職だっ!!」
?「…………」
男「…………」
94 = 91 :
かまわん
続けろ
96 = 1 :
?「……と、とりあえず、連れてけ」
?「は、はいっ」
男(この後……どうなるんだろ俺……)
男(……あっ……顔が見られるぞ……)
女「…………」
男(……き、綺麗な人だ……)
サッ……。
男(ん……ああ……眠く……)
男(…………)
97 :
姉登場か
98 = 91 :
男「所属はッ!」
男「──無職だっ!!」
シュールw
99 :
無職って所属してないじゃん
100 :
だからとりあえず出して貰えたんだろ
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