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    元スレ妹「ただいまぁー……って、えっ……誰‥‥?」

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    1 :

    「あーくそ、まじつまんねー……」

    「彼女も出来ねーし、いっそ、死んだほうがましなのかもな……」

    「…………」

    「……バイト行くか……」

    トゥルトゥルトゥル

    「ん、電話? 知らねー番号だな……まあ出るか」

    「はい、もしもし」

    ?『あ、男君?』

    「……ん? その声は、もしかして、店長?」

    店長『おお、よく分かったね』

    「ええまぁ、何となく覚えてました」

    (妙に声高いから気持ち悪いんだよな……)

    「それで……どうかしましたか? 今、自分、お店に向かってますけど」

    店長『あーうん……そのことなんだけどね』

    2 :

    >>1先生の次回作にご期待下さい!

    3 = 1 :

    店長『今日、来てくれなくていいよ』

    「……え?」

    「すみません、よく意味が分からなかったんですけど」

    店長『んと、つまり、今日はバイトなしね』

    「……なんかあったんですか? お店は休みですか?」

    店長『店は普通に営業してるよ。ただ……』

    「ただ?」

    店長『もう、手数はいるから男君が来てくれても、やってもらう仕事がないんだ』

    「……先週、空いてるシフトに入ったつもりですが」

    店長『それでも、もう大丈夫なんだよ』

    「大丈夫って……。じゃあ、とりあえず今日はやめて、土曜行きますよ」

    店長『それもこなくていいよ』

    「…………」

    (どういうことだ?)

    4 = 1 :

    店長『はっきり言っちゃうとさ、君の代わりに新人雇ったんだ』

    店長『女子高生の子でね、とってもいい子で僕も心打たれてね』

    「……つまり、首ってことですか?」

    店長『ごめんね、君には悪いことしたと思うん……』

    ピッ。

    「…………」

    「……あー、マジやべぇかも」

    「俺、何やってんだろ……」

    「大学卒業して……なんとなく就職活動して入った会社、慣れずに辞めて」

    「…………」

    「こんな風になるために、大人になったわけじゃねぇのにさ……」

    「……は、はは」

    「……仕方ねぇ……帰るか」

    「……ん?」

    5 = 1 :

    子生徒「妹さんっ家って、どんな家族構成なの?」

    「お姉ちゃんと二人で暮らしてるんだ」

    子生徒「あっ……そうなんだ……」

    子生徒「ごめんね、余計なこと聞いちゃったかも」

    「ううん、両親が亡くなったのは結構前だし……」

    「今では、しっかりと受け止めてるよ。お姉ちゃんとの生活も楽しいしね」

    子生徒「そっか……妹さんはやっぱり凄いなぁ」

    「そんなことないよ。……ただ、最近ちょっと不満があってね」

    子生徒「え、なんだい?」

    「お姉ちゃんが仕事で帰りが遅くて……それがちょっと、ね」

    子生徒「お姉さん、働いてるんだ」

    「うん、バリバリのキャリアウーマンなんだ」

    「頭も良いし、美人だし……本当凄いっ」

    子生徒「妹さん自慢のお姉さんだね」

    「もちろんっ」

    6 = 1 :

    「…………」

    (……はは、ガキどもが色気づいてるというのにな)

    (俺は、職を失って、帰って寝るだけか……)

    「…………」

    「……マジで、死のうかな……」

    (……でも、それも出来ないチキンなんだよな……)

    「あーくそ、やってらねぇよ……」

    (俺の人生、終わっちまってるな……)

    (どうせまた、似たようなバイト先で働いて……)

    (家賃と飯代を稼ぐのに精一杯で……)

    7 = 1 :

    「……俺、生きてんだよな……?」

    「…………」

    (ははっ、誰も答えてくれねぇや……)

    (あーもう、今なら何でも出来る気がするな……)

    「……この際」

    (どうせ、糞みたいな人生がこの先に待ってるだけなら)

    (……一花咲かせて、綺麗に散ってやろうかな)

    「……は、はは」

    「く、くくくっ」

    「く、くははははははっ」

    8 = 1 :

    (よし……決めたぞ。俺は、決めた)

    (やってやろうじゃねぇか……ぶち壊してやるよ……)

    (俺の今までの人生……捨て去ってやる……)

    「……どうする?」

    「…………」

    「……ん、そうだ」

    (俺は昔から一人っ子で、ずっと妹が欲しかったんだ)

    (小さい頃はよく両親にも頼んでみたが……すぐに離婚しちまったからな)

    (妹……か)

    (……欲しかったな……物語に出てくるような、優しい妹が……)

    「…………」

    「……うし、動くか」

    9 :

    言い回しが厨二過ぎる

    10 :

    俺も動くか

    11 :

    ふむ、続けたまえ

    12 :

    どうした

    13 :

    書きたまえ

    14 :

    続きは、週末あたりのワイドショーか?

    15 :

    妹は俺が守る・・・ッッッ

    16 :

    続けたまえ、ほら、遠慮せずに

    17 = 1 :

    ──数日後

    ガチャ。

    「ただいまー」

    「あーもう……部活で、遅くなっちゃった……」

    「ん……あれ、電気つけっぱなしだったかな……」

    「電気代ばかになんないのに……おっちょこちょいだなー自分」

    「──ういっす」

    「……へ?」

    「こんばんわー」

    「ふぇ……? だ、誰……?」

    「おう、よくぞ聞いてくれましたっ!」

    「自己紹介遅れました、男です。これからよろしくな」

    「……ちょ、ちょっと、まって……」

    「ちなみに今、無職。数日前にバイト、クビになってね」

    「や、やだ……なに……わけわかんない……」

    18 :

    「ふぇ……?

    この時点でもう蹴りたい

    19 = 1 :

    「あっ……け、警察っ……」

    バッ。

    「──おっと、行かせないぞー」

    「や、やめてっ! は、離して下さいっ!」

    「まあまあ、そう慌てんなって。時間はまだたくさんあるんだからさ」

    「いやっ、やめてっ!」

    「お願いですっ! お金なら出しますからっ!」

    「おいおい、まるで俺が強盗みたいな言い草だな」

    「ち、違うんですか……?」

    「少しぐらい話を聞いてくれよ」

    「…………」

    「まずは、手を離して下さい……」

    「離したら、逃げようとするだろ?」

    「……に、逃げませんから……お願いします……」

    20 = 1 :

    「んー」

    (どうしたものか……)

    (想像してたようにはうまくいかんな……完全に怯えてるわ)

    (せめて明るくいこうと思ったんだがな……失敗した)

    「……分かった。手は離すよ」

    「……あっ……」

    「ほれ、座って座って」

    「………うぅ」

    「頼むよ、悪いようにはしないからさ」

    「……は、はい」

    「ん、よし」

    「色々喋っても誤解を生むだけだし、単刀直入に言うわ」

    「…………」

    「俺、君の生き別れの兄ね」

    「………え?」

    22 :

    わろた

    23 :

    俺が兄だ

    25 :

    ~ここから濃厚なホームドラマスレ~

    26 :

    さっさと書けよ気になるだろうが

    27 = 1 :

    「だから、生き別れた兄だよ」

    「……い、意味が分かりません」

    「んー、説明するっていっても、これだけだからなぁ」

    「わ、わたしには……姉一人しかいないはずです」

    「うん、知ってる」

    「そ、それに両親はすでに他界してますし……」

    「実は、兄がいるなんてこと、聞いたこともありません……」

    「…………」

    「夫婦仲も良かったし……他所で子供を作るなんてこと……」

    「……めんどくせー」

    「へ?」

    「あーくそ、めんどくせーな」

    (なんだよ、想像と全然違うじゃねーか)

    (物語の中だったら、そこはとりあえず信じとくとこだろうが)

    「ん、もういいや」

    28 = 1 :

    「……え、ええと」

    「生き別れた兄っていう設定はなし、で」

    「……は、はぁ」

    「でも、まあ、何て言うかさ」

    「今日から、一人兄が出来たと思えばいいじゃん」

    「…………」

    「兄貴欲しくね?」

    「……い、いらないです……」

    「またまた、謙遜すんなって。欲しいだろ?」

    「……いりません」

    「…………」

    (やっぱり、無職ってことが問題かな……)

    (くそっ、余計なこと言っちまったぜ……)

    29 :

    そこじゃねーだろwww

    30 = 24 :

    ちゃんとまとめて終わってくれるか不安になってきた

    31 = 16 :

    早く、エロにもってってくれ!
    股間が蚊に喰われるだろうが!!!

    32 = 1 :

    「定職はさ、いつかきっと見つけようと思ってるんだ」

    「……はい?」

    「でも、俺は思うわけよ。『若いうちこそ、苦労しとけ』ってね」

    「そ、それがどういう……」

    「社会の荒波に揉まれてこそ、真の男たるものが出来上がるってわけ」

    「まぁ……最近は、ちょっと挫折しまくりだけどな」

    「……そ、そうなんですか」

    「とにかく俺が言いたいのは……」

    「──将来に期待してくれって、ことだ」

    「…………」

    33 = 1 :

    (完全に決まったな。あまりの男らしさに、口開いたままになってるぜ)

    (まあ、ガキみたいな異性に囲まれてたら、そんなもんか)

    (……もしかして、これで惚れられたりしたら……マジどうしようか……)

    「ぐへへっ」

    「…………」

    ガチャ。

    『ただいまー』

    「あ、お姉ちゃんだっ」

    「……え、あれ? まだ七時、予定と違くない?」

    34 :

    ──将来に期待してくれって、ことだ



    wwwww

    35 = 16 :

    心情のところが無ければ吹いていた

    36 = 1 :

    『今日は早く帰れたぞー。一緒にご飯食べるかー』

    「……お、おいおい」

    (マズい……これは、壮絶にマズいぞ……)

    「お、お姉ちゃん……おかえりなさい……」

    「ん、誰か来てるのか?」

    「……ど、ども」

    「ああ、どうも……」

    「こ、こちらは、男さんです」

    「は、初めまして……」

    「あ、ああ、こちらこそよろしく……」

    「…………」

    「…………」

    「…………」

    37 = 25 :

    妹紹介してどうするwwwwwwwwww

    38 :

    これはワロタ
    黙々と書いてる>>1を考えたらもう

    39 = 1 :

    (なんなんだこれはぁぁぁぁぁぁぁっ?!)

    (逃げたい……一刻も早く、この場から逃げ出したいっ!)

    「じ、じゃ、僕はそろそろこのへんで……」

    「……あっ」

    「夜分遅くおじゃまして、ホントすみませんねっ」

    そそくさ……そそくさ。

    「……おい、待て」

    「……っ」

    「な、なんでしょうかっ?」

    「んー……」

    「せっかくだから、飯でも食べていかないか?」

    「え、遠慮しときますよっ」

    「そう気を遣うな。人数が多ければ飯はうまいんだ」

    「お、お気持ちは有り難いんですが……ちょっとこの後に用事もありまして」

    「そ、そうだよ、お姉ちゃん。男さんに迷惑だよっ」

    41 = 1 :

    「まあいいじゃないか。その用事とやらは今回は我慢してくれ」

    「……え、ええ!?」

    「ほらほら、座って座って」

    「……あっ、は、はい……」

    「ちょ、ちょっとっ! お姉ちゃん、本気なのっ?」

    「何だ、何かおかしいか。妹の友人を飯に誘ってるだけだぞ?」

    「そ、それはそうだけど……」

    「…………」

    「何か、私といられると困ることでもあるのか?」

    「……うっ」

    「……まあ、いい。その辺りも含めて、今日はたっぷりと聞こう」

    「初めて妹が呼んだ、異性の友人だからなっ」

    「……お、お姉ちゃん……」

    「フンっ……そうだ、妹、飯の用意はしてあるのか?」

    「ま、まだだけど……」

    42 :

    え?これどうすんのwww

    43 = 25 :

    ときめいてきた。はやくっはやくっああ、猿……猿こわいのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁらまぁぁぁぁぁぁ

    44 :

    こんな展開あるんだ

    45 = 34 :

    姉w

    46 :

    気になって寝れない

    47 :

    とっとと書け太郎

    48 :

    >>47
    さっさと書いてほしいよな、ゴミ

    49 = 1 :

    「じゃあ、まずは酒を持ってきてくれ。今日は飲まずにはやってられん」

    「わ、分かったよ……じゃあ、ご飯も用意してくるね」

    たったったったっ。

    (……えっ、俺をこの場に置いてくの?)

    「…………」

    「じぃ……」

    (み、見られてる……見られてるぞっ)

    「……なあ、男」

    「は、はいっ?!」

    「お前、よく人に大人びてるって言われるだろ?」

    「い、いえ特に……」

    「そうか? 妹の学友なんだろ? 今年高三か?」

    「……ええと」

    50 = 1 :

    「来年はいよいよ受験だな。どの辺りを目指してるか、聞かせてくれ」

    「……そ、そのですねっ」

    「ああ、どうした?」

    「実は……もう……その、はい」

    「ん?」

    「あー……なんだ、そういうことか」

    「えっ……」

    「それならそうと、早く言ってくれっ。誤解してしまっただろっ」

    「そうなんですっ、誤解なんですっ」

    「ちょ、ちょっとした出来心で……」

    「──もう、大学生なんだろ。変な勘違いしてすまんな」

    「…………」

    「しかし、そうだとすると、妹とどこで知り合ったんだ? 」

    「……ちょっとした、偶然で……」


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