元スレ妹「ただいまぁー……って、えっ……誰‥‥?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
401 = 310 :
──倉庫
女「…………」
女「……まだか……」
女「もう既に約束の時間を過ぎているぞ……」
女「…………」
女「……男……無事でいてくれ……」
トゥルトゥル。
女「……っ!」
女「もしもしっ!」
将官『すまない。少し連絡が遅れてしまった』
女「約束通り、こちらは十億用意したぞ」
女「お前も、男と首相を早くこちらに引き渡せ」
将官『……よくこの短時間で集められたな?』
402 = 310 :
女「当然だ、この国の未来がかかっているんだっ!」
女「お前にとってもこの金は軍備のために必要なんだろ?」
将官『ああ、そうだ。……とりあえず、北の出口に出てくれ』
女「北? 中で取引をするんじゃないのか?」
将官『まあいいから、こちらの指示に従ってくれればいい』
女「…………」
将官『本当に君一人で来たのか?』
女「勿論だ、余計な問題を引き起こしたくない」
将官『ふむ、懸命な判断だな』
女「歩いていけば、いいのか……?」
将官『ああ』
タン……タン……タン。
女「まだか……こちらからは海しか見えんぞ?」
403 = 310 :
将官『いいから、進みたまえ』
タン……タン……。
女「……倉庫から出たぞ」
将官『…………』
女「おいっ、どこもいないじゃないか」
女「約束と違うぞっ! 金ならこの通……」
──プツッ。
女「……切れた」
女「くそっ……どういうことだ……」
女「分からん……何が目的だ……?」
ザザッ……。
女「……近辺に人影は?」
部下C『見当たりません』
女「不審な車などあるか?」
404 = 310 :
部下C『出入りした車は一つもありませんでした』
女「…………」
女「……そうだ」
女「男たちと行動していた二人は見つかったか?」
部下C『まだのようです……』
女「……くそっ」
女「一体何がどうなってるん……」
クルっ……。
女「──へっ?」
女「…………」
女「……この男は……」
405 = 310 :
女「──首相?」
部下C『どうしました? 状況を伝えて下さい』
女「……わ、わからんが……」
女「……倉庫の裏の隅に……首相が……」
部下C『えっ? 見つかったのですか?』
女「……両手両足を縛られた状態で、気絶している」
女「…………」
女「……ま、まさか」
部下C『女さんっ! 今、連絡が入りましたっ!』
女「どうしたっ!?」
406 = 310 :
部下C『男さんと行動していた二人が、ホテルの一室で発見されました』
部下C『二人とも、手足を縛れて気絶したようです』
女「……首相と同じ……」
女「……お、男は?」
部下C『……ホテルにはいなかったようです』
女「……ああ」
女「そういうことか……」
部下C『……えっ?』
女「完全にやられた……」
部下C『どういうことですか?』
407 = 310 :
女「……囮だ。男を引き渡す気など、初めからなかったんだ……」
女「こんな単純なこと、何故気付かなかった……」
女「判断能力が鈍っていたのか……? 男が捕まったから……?」
女「……ああ」
女「……くそぉ……くそっくそっ……」
女「……ど、どうすれば……」
女「なんとかして……助けられないのか……?」
女「……あぁ、分からない……」
女「私には……もう……正常な判断が……できない……」
408 = 310 :
女「……お、男ぉ……」
女「……くっ……うっ」
……トゥルトゥル。
女「……うぅ……ああ……くぅ……」
……トゥルトゥル。
女「……っ」
ピッ。
女「……い、今は手が離せないから、後で折り返……」
男『……俺だ』
女「えっ……?」
409 :
訳わからなくなってしまった
410 :
とりあえず部下A,Bが無事で安心した
411 :
ストーリーがよくわからんが
部下が無事なら何もいうことないな
412 = 372 :
自重します
413 :
このスレタイで、誰がこの展開を予測したであろうか
④
414 :
>>189はもっと評価されるべき
415 = 310 :
──飛行機内
女『お、男かっ!? 今、どこにいるっ! 無事だったんだなっ!?』
男「……ああ……大丈夫だ」
女『すぐに迎えの者をやるっ! 場所を教えろっ!』
男「いいんだ……女、それより聞いてくれ」
女『何がいいものかっ! これから国民にTVで知らせねばならないっ!』
女『この国が本来あるべき民主主義の、第一歩を踏めたのだとっ!』
女『早く男が来ないと、いつまで経っても始められないぞっ!』
男「俺がいなくても、お前ならやれる」
女『な、何をわけがわからないことを言っている……?』
女『首相の安否を心配しているなら……奴は今、確保したぞ?』
女『電話の男は、どうやらお前を取り逃がし、パニックになったようだな』
416 = 310 :
女『これで防衛大臣との約束も果たした。軍は我々の味方となる』
男「……そうだな、アイツを国民の前でしっかりと裁いてやらなきゃいけない」
女『そのつもりだ。裁判でしっかりと悪事を暴かせるっ』
女『そのためにも、男、まだ私たちにはお前の力が必要だ』
女『……そして、私にとっても……な?』
男「…………」
女『どうした? 何故、何も言ってくれない?』
男「……す、すまない」
女『え?』
男「ここからは、お前と一緒にはいけない」
女『な、何を言ってるんだ……? け、契約したはずだろっ?』
女『あっ……ああっ! 報酬のことを心配しているんだなっ!?』
417 = 372 :
報酬は?
418 = 310 :
女『分かった、すぐにでも希望の額を……』
男「──違う。もう、終わったんだ」
女『なっ……』
男「国を変えるための手助けをする」
男「それが取り決めだ」
男「そして、今、それは叶った」
女『……ま、まだだっ……終わっていない……』
男「いいや、軍を味方にした時点で、全て片付いた」
男「見事、この国は変わる。君の手でな」
女『…………』
男「一つだけ心掛かりがあるとしたら……」
男「お前がこの国を指揮する姿を、一度だけでも見たかったな」
女『……それなら側にいてくれればいい……』
419 = 310 :
男「だが、俺はいかなきゃならない」
女『……っ』
男「逃げてきた戦地へ……もう一度、やり直さねばならない」
女『お、男ぉ……』
男「ありがとう」
男「君に逢えて……本当に良かった」
男「幸せだった……」
男「…………」
女『い、いやだ……やだ……』
男「……そして」
男「──本当にごめんな」
女『……あっ』
ピッ。
421 = 325 :
小芝居.w.
422 = 310 :
男「…………」
男「…………は」
男「……は、ははっ」
男「…………」
男「……く、くそっ」
将官「……電話は終わったか?」
男「……ああ」
将官「君が騙らずとも良かったのにな」
男「いや、こうするしかなかった……」
男「……俺が、さらわれたと知ったら……」
男「アイツはきっと、どこまででも追いかけてくれるはずだ……」
男「俺を救うために、それこそあんたのように、世界中を回ってな」
将官「…………」
423 = 310 :
男「でも……今、あの国にはアイツが必要なんだ」
男「誰かを引きつけるような……カリスマ的な存在がな……」
将官「確かに、彼女の演説は素晴らしいものだった」
男「は、はは……あの時から、もう忍び込んでたのか?」
将官「…………」
男「……ふー」
男(……また、全て失っちまった……)
男(少しだけ……幸せな未来を想像したのにな……)
男(まあ、俺には……似合わなかったんだろう……)
男(……次行くとこは、紛争地帯か……)
男(……俺……生きてけるかな……)
424 :
スレタイから中身が想像できないだと・・・?
425 = 310 :
──飛行機内
男「…………」
男「ん……ああ、寝ちまったのか……」
男「…………」
男(女との夢……か……)
男(……ああ)
男(……やべぇ……涙出そうだ……)
男「……くっ……」
男「…………」
ガタンガタン……。
男(……ん? 揺れが激しいな……)
男(乱気流だろうか……)
ガタガタッ!
426 = 310 :
男「…………」
男(おい……まさかってことはないよな……)
男(……ってか、どれくらい寝てたんだろ……)
男(窓の外を見たいが……)
男(ちょうど座席は……真ん中なんだよな……)
男(この手足の縛りがなければ、なんとかいけるんだが……)
男「……って、あれ?」
男(あいつらはどこいった? 見張りは?)
男(……もしかして、逃げるチャンス……?)
男「……くっ」
……ミシッ。
427 :
男よ……
428 = 310 :
男「……ッ」
男(駄目だ……腕力じゃ切れそうもない……)
男(何か使えそうなものは……)
男「…………」
男「……あった」
男(……この椅子の部分で擦り続ければ……)
男(頼む……切れてくれよ……)
429 :
久しぶりに見たら熱い展開になっててワロタ
430 :
男、お前ホントに無職だったか?
431 = 310 :
──飛行機内 数分後
ブチッ……。
男「……よしっ」
男(これで、両手が使えるぞ……)
男(足のものも取ってしまおう)
男(…………)
男(……うし……OKだ)
男「…………」
トコトコトコ。
男「……海か……」
男「どこまで続くんだろうな……」
ガタガタッ。
432 :
男「……ッ……くそっ、揺れる……」
男「…………」
男「しかし……」
男(どうもおかしくないか……)
男(……機内が、あまりにも静か過ぎる……)
男(そして……)
男「……人の気配がない……」
男「…………」
433 = 432 :
男「…………」
男(……仕切りを開けてみるか……)
男(相手も銃は使わないだろう……何とか、倒せるといいが……)
男(一対複数か……かなり、無理があるな)
男「……が、やるしかねぇ」
男(……何故か、とてつもなく嫌な予感がする……)
男(…………)
男「……ッ」
ザザッ!
男「…………」
男「なっ……」
男「……だ、誰も、いない……?」
434 :
妹>2「ただいまぁー……って、えっ……誰‥‥?」
男「やっ」
妹>2「まさか、組織の」バッ
チャキッ
男「待った!ほら両手上げてるでしょ、だからその拳銃は下ろして」
妹>2「あなたいったい誰よ」
将官「はっはっは、その辺にしときなさい妹2」
妹>2「パパッ!」
将官「その男は、男と言って今日からお前の兄になる男だ」
妹>2「わたしのお兄ちゃん?なにいって」
男「いや、でも 飛行機に一人取り残されたときは死んだと思いましたよ」
将官「はっはっは、それでも無傷でこうしている。さすが男、わたしが見込んだだけはある」
妹>2「だれかわたしの質問に答えなさ~~~い!!!」
この>>1は妹分を焦らすのがうまいなwww
わたしは妹欠乏症で妹が出てくる妄想しか思い浮かばないよwww④
435 :
>>434
しねばいいのに
436 :
>>434
それは出来悪すぎ。却下です。
437 :
Υ ピュッ
∩
438 :
>>434
横から書くならせめてもっとマシなの書けや
439 = 432 :
──飛行機内 数分後
男「…………」
男「……なんて、ことだ……」
男「パイロットまでいないじゃないか……」
男「ど、どうなってる……?」
男「……今は、自動操縦だから構わんが……」
男「着陸の時は……」
男「…………」
男「だ、だめだっ……頭を一旦、整理しよう……」
男「……まず……俺は、何時間寝てたんだ……」
男「時計……時計」
トコトコトコ。
440 = 432 :
男「──ん? ……止まってる」
男「…………」
男「ほ、他のを探そうっ」
バサバサッ……。
男「あっ……」
男「…………」
男「飲みかけのコーヒー……」
男「……まだ仄かに温かい……」
男「…………」
男「……ああ……これは……」
男「どこかで……見たことがある光景だ……」
男「……どこだ……どこで見た……?」
男「…………」
男「……ッ」
441 = 432 :
男「ま、まさか……」
男「神隠……」
──ガタン、ガタンッ!
男「う、うぉっ!」
男「ど、どうした!?」
ガタガタガタガタッ!
男「た、立ってられない……揺れる……ッ!」
ガタガタガタガタッ!
男「と、とにかく近くの席に……」
ウーウーウー!
男「緊急用のブザーかっ!?」
ガタガタガタガタッ!
男「…………」
男「お、おいおい……嘘だと言ってくれよ……」
442 = 432 :
ウーウーウー!
男「……マジで……?」
ガタガタガタガタッ!
男「こ、ここで終わり……?」
ガタガタガタガタッ!
ガタガタガタガタッ!
男「ああ……もう……」
男「…………誰か……」
ガタガタガタガタッ!
ガタガタガタガタッ!
ガタガタガタガタッ! ガタガタガタ……
──バァァァァァーンッ!!!!!!
443 :
!?
445 :
超展開ww
446 :
もはやこの程度超展開ですらない気になってくる
447 :
多分>>1もどういうオチになるか分かっていないに180ジンバブエドル
448 :
>>447
1は作家ではないもののクリエイティブな職業についてるに1万ジンバブエだ!!
449 :
>>448
なら俺はそんなお前に10万ジンバブエだ。
450 :
>>449
じゃあ俺はそのお前とは逆目に10万シシカバブだ
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