私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ妹「ただいまぁー……って、えっ……誰‥‥?」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★
レスフィルター : (試験中)
保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内 __
02:00-04:00 90分以内 _□.--‐<´ヽ`、
04:00-09:00 180分以内 ,.-"`: :.|___\ ヽ、_ノ
09:00-16:00 80分以内 /: : : :,ヽ、\/l`ヽ、 \
16:00-19:00 60分以内 /::/: :〆、 ,×l/:l : l : ̄ヘ<
19:00-00:00 30分以内 |/|: :/● ●|_!_l_l=:-:‐i´
.,-、 |: :|@ @|::|=|: : : : l
保守時間の目安 (平日用) ;|!:::::::`ヽ、|!_ ⌒ _/:/ : : : : : l
00:00-02:00 60分以内 |!:::::::::::::::::∥r:‐t-t//::ヽ, : : : : : l
02:00-04:00 120分以内 ヾー──'‐(::|×|:::ト==l: : : : : : l
04:00-09:00 210分以内 ./: : : : :ノ:|×|:::|:::::::|: : : :l : : l
09:00-16:00 120分以内 /: :/: : :._}=ェ==|:::::::::ゝ、: :l : : :l
16:00-19:00 60分以内 /: :/|:.__/:::/:/:/ヘ|:::::::::::ノ: : l: : : l
19:00-00:00 30分以内. /: :/,|/_/_/_/_/∧_l_lエ´ヘ、:l l: : : l
/: :/ゝ、/_/_/_/_/_l_l_ヘ_ヘ_ヘ,.ゝl : : :|
 ̄ .|:×|:×|  ̄ ̄
.ヽ_人_ノ
00:00-02:00 40分以内 __
02:00-04:00 90分以内 _□.--‐<´ヽ`、
04:00-09:00 180分以内 ,.-"`: :.|___\ ヽ、_ノ
09:00-16:00 80分以内 /: : : :,ヽ、\/l`ヽ、 \
16:00-19:00 60分以内 /::/: :〆、 ,×l/:l : l : ̄ヘ<
19:00-00:00 30分以内 |/|: :/● ●|_!_l_l=:-:‐i´
.,-、 |: :|@ @|::|=|: : : : l
保守時間の目安 (平日用) ;|!:::::::`ヽ、|!_ ⌒ _/:/ : : : : : l
00:00-02:00 60分以内 |!:::::::::::::::::∥r:‐t-t//::ヽ, : : : : : l
02:00-04:00 120分以内 ヾー──'‐(::|×|:::ト==l: : : : : : l
04:00-09:00 210分以内 ./: : : : :ノ:|×|:::|:::::::|: : : :l : : l
09:00-16:00 120分以内 /: :/: : :._}=ェ==|:::::::::ゝ、: :l : : :l
16:00-19:00 60分以内 /: :/|:.__/:::/:/:/ヘ|:::::::::::ノ: : l: : : l
19:00-00:00 30分以内. /: :/,|/_/_/_/_/∧_l_lエ´ヘ、:l l: : : l
/: :/ゝ、/_/_/_/_/_l_l_ヘ_ヘ_ヘ,.ゝl : : :|
 ̄ .|:×|:×|  ̄ ̄
.ヽ_人_ノ
──二階
男「……入った後は、客に混じってしまえばいいが」
部下A「……これじゃ、埒があきませんよ」
部下B「部屋の数が多すぎますし……このホテルは三十五階もあります……」
部下A「虱潰しに一つずつ回って行くしかないのかもな……」
部下B「そ、それじゃあ、予定の時刻までに間に合わないっ」
部下A「そんなこと俺だって分かってるさ……でも……」
男「──三十二階だ」
部下A「はっ?」
男「ホシは三十二階にいる」
部下B「なんで分かるんですかっ……?」
男「警備する人間の立場になって考えてみろ」
男「……入った後は、客に混じってしまえばいいが」
部下A「……これじゃ、埒があきませんよ」
部下B「部屋の数が多すぎますし……このホテルは三十五階もあります……」
部下A「虱潰しに一つずつ回って行くしかないのかもな……」
部下B「そ、それじゃあ、予定の時刻までに間に合わないっ」
部下A「そんなこと俺だって分かってるさ……でも……」
男「──三十二階だ」
部下A「はっ?」
男「ホシは三十二階にいる」
部下B「なんで分かるんですかっ……?」
男「警備する人間の立場になって考えてみろ」
男「難しいことじゃない。忌むべき事実だが、奴らは俺たちと同類の人間だ」
男「最悪のケースを常に想定している、という点がな」
部下A「……それを逆手に取るということですか」
男「そうだ。最悪のケースを想定し、奴らはその時に備えているはず」
男「それを、利用する」
部下B「……で、でも」
男「いいから、これを見ろ」
部下B「……各階の案内図ですか」
男「見るのは三十階以上だ。他の階と何が違う?」
部下A「…………連絡通路がありませんね」
男「そうだ、隣の棟との連絡通路がこの階から存在しない」
部下B「で、でも、それが……」
男「守るべきエリアは大きいほうがいいか?」
男「最悪のケースを常に想定している、という点がな」
部下A「……それを逆手に取るということですか」
男「そうだ。最悪のケースを想定し、奴らはその時に備えているはず」
男「それを、利用する」
部下B「……で、でも」
男「いいから、これを見ろ」
部下B「……各階の案内図ですか」
男「見るのは三十階以上だ。他の階と何が違う?」
部下A「…………連絡通路がありませんね」
男「そうだ、隣の棟との連絡通路がこの階から存在しない」
部下B「で、でも、それが……」
男「守るべきエリアは大きいほうがいいか?」
男「警備する人間の立場になって考えてみろ」
部下B「警備する…非常時に直ぐに非常階段で逃げることができる2階ですね!!」
部下B「警備する…非常時に直ぐに非常階段で逃げることができる2階ですね!!」
部下B「……えっ、それは小さいほうが、勿論、負担は減っ……」
部下B「──あっ!」
部下A「……そういうことですか」
男「そうだ、きっと、この階より上にいるに違いない」
部下B「……警備のために、上下のフロアを確保したいとなると……」
男「恐らく、三十二階になるな」
部下A「…………」
部下B「す、すごい……」
男「そうと決まれば急ごう」
男「正面玄関では、本人確認を義務づけて」
男「裏口にも警備をつけるという、徹底ぶりだ」
男「明らかに、敵は優秀に違いない」
男「外の警備からの連絡が途絶え、既に警戒態勢が敷かれているはずだ」
男「とにかく……まずは、三十階へ向かおう」
部下B「──あっ!」
部下A「……そういうことですか」
男「そうだ、きっと、この階より上にいるに違いない」
部下B「……警備のために、上下のフロアを確保したいとなると……」
男「恐らく、三十二階になるな」
部下A「…………」
部下B「す、すごい……」
男「そうと決まれば急ごう」
男「正面玄関では、本人確認を義務づけて」
男「裏口にも警備をつけるという、徹底ぶりだ」
男「明らかに、敵は優秀に違いない」
男「外の警備からの連絡が途絶え、既に警戒態勢が敷かれているはずだ」
男「とにかく……まずは、三十階へ向かおう」
──三十階
部下A「……予想通りですね」
部下A「一般人に成り済ましていますが、この階から、警備の数が格段と増えてます」
部下A「しかし、これでは……」
男(ここまで厳重だとはな……どう考えても上の階にいけそうもない)
タタタタ……。
男「どうだった?」
部下B「……やはり向こうの階段も通行禁止になってます」
部下A「エレベーターは……」
部下B「駄目、三十一階から三十三階だけ、止まらないように設定してある」
男「…………」
部下A「くそっ、なんとか手段はないのかっ!」
部下B「ホシの居場所は確実に分かったのにね……」
部下A「……予想通りですね」
部下A「一般人に成り済ましていますが、この階から、警備の数が格段と増えてます」
部下A「しかし、これでは……」
男(ここまで厳重だとはな……どう考えても上の階にいけそうもない)
タタタタ……。
男「どうだった?」
部下B「……やはり向こうの階段も通行禁止になってます」
部下A「エレベーターは……」
部下B「駄目、三十一階から三十三階だけ、止まらないように設定してある」
男「…………」
部下A「くそっ、なんとか手段はないのかっ!」
部下B「ホシの居場所は確実に分かったのにね……」
部下B「男さん、どうします……?」
男「…………」
男(どうする……?)
部下A「……もう、強行突破しかない……」
男(作戦を見直すと言っても……時間はそれほど残っていない)
部下B「無理よ。仮に階段の警備を突破して三十一階へ辿り着いたとしても……」
部下B「この階以上に増えた敵に対処しているうちに」
部下B「──確実に、ホシは上の階へと逃げる」
男(ここまできて、終わってしまうのか……?)
部下A「くそっ……」
部下B「……正直、お手上げね……」
男(……ああ、何も思いつかない……)
男(どうする……俺達の作戦が失敗したら、今日という一日が全て無意味になる)
男(首相を捕らえることが、計画の前提条件だと言うのに……)
男「…………」
男(どうする……?)
部下A「……もう、強行突破しかない……」
男(作戦を見直すと言っても……時間はそれほど残っていない)
部下B「無理よ。仮に階段の警備を突破して三十一階へ辿り着いたとしても……」
部下B「この階以上に増えた敵に対処しているうちに」
部下B「──確実に、ホシは上の階へと逃げる」
男(ここまできて、終わってしまうのか……?)
部下A「くそっ……」
部下B「……正直、お手上げね……」
男(……ああ、何も思いつかない……)
男(どうする……俺達の作戦が失敗したら、今日という一日が全て無意味になる)
男(首相を捕らえることが、計画の前提条件だと言うのに……)
部下B「男さん、大丈夫ですか……?」
部下A「……顔色、真っ青ですよ……」
男「だ、大丈夫だ……」
男(……終わった……やってしまった……)
男(そもそも、無職の俺に出来ることなんて何もなかったんだ……)
男(その場しのぎで、今までやってきたが……)
男(……何事からも逃げ続けてきた俺には、荷が重すぎた……)
男(……ごめん、女……)
男(お前との約束、果たせそうもない……)
男(…………)
男(……ん?)
部下A「……顔色、真っ青ですよ……」
男「だ、大丈夫だ……」
男(……終わった……やってしまった……)
男(そもそも、無職の俺に出来ることなんて何もなかったんだ……)
男(その場しのぎで、今までやってきたが……)
男(……何事からも逃げ続けてきた俺には、荷が重すぎた……)
男(……ごめん、女……)
男(お前との約束、果たせそうもない……)
男(…………)
男(……ん?)
部下B「とりあえず、命令を……」
部下B「……って、男さん?」
男「…………」
男「……ああ、そうか」
部下A「え?」
男「……まだ、諦める必要はない」
部下B「そ、それは一体、どういう……?」
男「いいか……」
男「──手段は、一つだけ残っている」
部下B「……って、男さん?」
男「…………」
男「……ああ、そうか」
部下A「え?」
男「……まだ、諦める必要はない」
部下B「そ、それは一体、どういう……?」
男「いいか……」
男「──手段は、一つだけ残っている」
──三十階
ボーイ「……フン♪」
ボーイ「……フンフーン♪」
ダンッ!
ボーイ「うっ…………」
……バタン。
部下A「……クリア」
男「よし、すぐさま着替えろ」
部下A「了解」
部下A「……しかし、従業員に成り済ましてどうするんですか?」
部下A「恐らく、彼らも上に続く階段は登れませんよ?」
ボーイ「……フン♪」
ボーイ「……フンフーン♪」
ダンッ!
ボーイ「うっ…………」
……バタン。
部下A「……クリア」
男「よし、すぐさま着替えろ」
部下A「了解」
部下A「……しかし、従業員に成り済ましてどうするんですか?」
部下A「恐らく、彼らも上に続く階段は登れませんよ?」
男「違う、そこじゃない」
部下A「え?」
部下B「残された手段って……一体……?」
男「…………」
男「ホテルで宿泊した時、腹が減ったらどうする?」
部下B「……色々手段はあると思いますが……」
部下B「私は受付に電話して、食事を持って来てもらいますね」
男「その時に使用するのは、客が使っているエレベーターか?」
部下B「……それは、恐らく違うはずで……」
部下B「──あーっ、そういうことですかっ!」
男「そうだ、従業員用のエレベーターが確実にどこかにある」
部下A「え?」
部下B「残された手段って……一体……?」
男「…………」
男「ホテルで宿泊した時、腹が減ったらどうする?」
部下B「……色々手段はあると思いますが……」
部下B「私は受付に電話して、食事を持って来てもらいますね」
男「その時に使用するのは、客が使っているエレベーターか?」
部下B「……それは、恐らく違うはずで……」
部下B「──あーっ、そういうことですかっ!」
男「そうだ、従業員用のエレベーターが確実にどこかにある」
男「そして、そこに対する警備は……」
部下A「『手薄』ってことですね」
男「……ああ。俺達は、見事、最短で三十二階へ行ける」
部下B「……つまり」
男「そこからは、純粋な力勝負だな」
男「…………」
男「行くぞっ」
部下A・B「「はいッ!」」
部下A「『手薄』ってことですね」
男「……ああ。俺達は、見事、最短で三十二階へ行ける」
部下B「……つまり」
男「そこからは、純粋な力勝負だな」
男「…………」
男「行くぞっ」
部下A・B「「はいッ!」」
紆余曲折
組織崩壊
傷だらけで逃げる男
……
…
妹「ただいまぁー……って、えっ……誰‥‥?」
男「そう、全てはここから始まったんだ」
男はボロボロになっていた
その腹からは血が止めどなく流れている
男「ひさしぶり」
妹「…」
男「って、おぼえちゃないか」
男は弱々しく笑う
やっと妹に会えたことに、憶えてないことに、自分の不甲斐なさに
男「…いろいろと遠回りしちゃったな。妹ごめんな…ふがいない…お兄ちゃんで…」
力が抜ける
寒い…
薄れる意識の中
男は思った
男「あ、おれ妹居ないじゃん」
ごめん ④
組織崩壊
傷だらけで逃げる男
……
…
妹「ただいまぁー……って、えっ……誰‥‥?」
男「そう、全てはここから始まったんだ」
男はボロボロになっていた
その腹からは血が止めどなく流れている
男「ひさしぶり」
妹「…」
男「って、おぼえちゃないか」
男は弱々しく笑う
やっと妹に会えたことに、憶えてないことに、自分の不甲斐なさに
男「…いろいろと遠回りしちゃったな。妹ごめんな…ふがいない…お兄ちゃんで…」
力が抜ける
寒い…
薄れる意識の中
男は思った
男「あ、おれ妹居ないじゃん」
ごめん ④
前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 次へ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS スレッド一覧へ
みんなの評価 : ★類似してるかもしれないスレッド
- 妹「ぱんつを穿いたままおしっこですか……?」 (308) - [48%] - 2014/11/27 16:15 ○
- 妹「は、はじめまして……これからよろしく……」 (1001) - [48%] - 2008/7/30 9:45 ★★★
- 月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」 (628) - [48%] - 2012/6/7 2:15 ★★★
- コナン「あそこで倒れているのは……>>5……?」 (416) - [47%] - 2013/6/21 14:30 ☆
- 妹「な、なんですかこれっ……!?」 (773) - [47%] - 2011/7/22 7:46 ★
- 父「ただいま~…」兄妹母「…………」 (344) - [46%] - 2011/11/19 7:45 ★
- 妹「お兄ちゃん、いっしょに寝よっ」兄「え……?」 (158) - [46%] - 2013/2/27 20:45 ★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について