元スレ上条「……カメハウス?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
201 = 27 :
>>1が書きやすいならそれで良いけど地の文を上条さんに適度に解説させれば大丈夫な気がする
202 = 134 :
「行け!」
美琴の号令で四本の刃が一斉に悟空に迫る。
「なんの!」
一本、二本、三本、横にかわし、身を縮め、さらに大きく跳躍して、迫りくる刃をやり過ごす悟空、
しかし四本目の刃は、着地した先のすぐそこまで迫っていた。
(入った!)
勝利を確信する美琴。しかし、それは大きな誤算だった。
203 = 134 :
「はあああああ!」
気合い一閃、悟空の一振りで最後の刃はあっさりと打ち崩された。
「うそ!」
動揺する美琴。次に間髪いれず動いたのは悟空だった。
「のびろ!如意棒!」
205 = 134 :
悟空の声に呼応して、赤い棒は美琴めがけて伸びていく。
美琴はとっさに体が反応して身をかわしたが、予想外の展開に混乱し次の一手が浮かばない。
常人であればつけ入るほどの時間も無い、美琴の一瞬の逡巡と混乱を悟空は見逃さなかった。
棒を惜しげもなく手放し、「じゃーん、けーん」と言いながら一気に間合いを詰める悟空。
(まずい!)
ほとんど直観と本能で身をひねり、転ぶようにその場を離れる美琴。
207 = 134 :
「グー!」
勢い込んで繰り出された拳は空を切り、そのままうしろの隆起した岩を破砕する。
しかし、悟空の攻撃は終わらない。避けた美琴を素早く追撃しながら叫ぶ。
「チョキ!」
咄嗟に伸縮自在な電磁の鞭を数メートル先の木の幹にまきつけ、
つり竿のリールでたぐり寄せられる魚のように木の方まで逃げる美琴
だが、悟空はなおも追いすがる。
「パー!!」
208 = 134 :
「・・・・・・っ!これくらい!」
回避を諦め、防御の姿勢をとる美琴。
無論、勢いを少しでも殺すために、後ろへ跳躍するのも忘れない。
ダン!そのまま悟空の掌ごと、うしろにあった巨木にうちつけられる美琴。
美琴にとってここまで重い一撃を直にくらったのは初めてだった。
209 = 134 :
「ぐあ・・・」
悲鳴でなく、押し殺した痛々しい呻きに、上条は思わず顔を背けた。
「やべえ、やりすぎちまったかな?ミコト?大丈夫か?」
すでに勝負は決まったとばかりに、美琴に話しかける悟空。
だが、美琴は悟空の繰り出した掌を握りしめ、ぎこちない笑みを浮かべながら言い放つ。
「これで……私の……勝ちよ!」
ビリビリビリビリ!!!
210 = 12 :
悟空・・・!
211 = 134 :
美琴の全身全霊の電撃がダイレクトに悟空の体に送り込まれる。
「ぎゃあああああああああああ!!!!!!」
これには悟空もたまらず悲鳴を上げる。
「おい!おまえら、そろそろ……」
さすがに限度を超えていると思ったのか、仲裁の声を上げる上条。
212 = 134 :
だが、その声は美琴の耳には届かない。
「どう?参った?降参する?」
「ぎゃあああああ・・・ぐぐ、な、なんの」
降参という言葉に反応したのか、急に四肢を動かそうとする悟空。
(う、うそでしょ!?)
興奮で力の抑制を忘れた今の美琴の電撃は
そもそも普通の人間ならショック死しているだけの強さである。
それだけの電流を流されて、なおも身体が動くこの少年は何者なのか?
……そんな疑問が美琴の脳裏をよぎったときには、彼女の体は、宙を舞っていた。
213 :
(え?)
美琴自身、唐突なことで、何が起こったのか分からない。
そして身体が何本かの木の枝を巻き込みながら地面に叩きつけられたとき、
ようやく自分が悟空によって強引に投げ飛ばされたのだと、全身を打ちつける痛みと共に理解した。
痛い、痛い、痛い・・・・・・。
すでに、自分が電池切れに近い状態で、悟空と戦う余力はほとんど無いと自覚しながらも、
美琴はまだ立ち上がろうとしていた。
214 = 134 :
「いい加減にしろ!もういいだろ、二人とも!」
……あの男が叫んでいる。そうだ、あいつに無様な姿を晒すのはまっぴらだ。
うるさい、だまれ、あんたみたいにいつも勝負をはぐらかす人間にはわからないのよ。
負けられない、負けたくない、だから、立ち上がるのよ!
そう自分を叱咤して美琴はなんとか立ち上がる。
一方、悟空も電撃でフラフラになりながらもしっかりと直立し、
身構えて美琴に対峙する。
「はあ、はあ、はあ、ミ、ミコトの技はすげえな……オラ、くたくただ……」
「学園都市第三位の実力は……伊達じゃないのよ」
215 = 134 :
「じゃあ、オラの最後の一撃は……やっぱこれで行くか……、か~め~は~め~」
……来る、あの技だ。だがそれがわかっていても、美琴の体は思うように動かなかった。
視界は半ばぼやけ、全身を打ちつけられた痛みが、集中力を削ぎ、単純な思考すらも鈍らせていた。
(たった二発もらっただけで・・・コインは……早く、レールガンで……)
数秒後、美琴の意識は混濁し、暗転した。
最後に彼女の網膜に映ったのは、自分を庇うように割って入る、あの男の姿だった。
216 = 134 :
~カメハウスへと続く山道にて~
上条「まったく、俺が何度も、横からもうやめろと言ってたのに、聞かず暴走した結果がこれだ……」
美琴「……うるさい。……あんたにセコンドや審判を頼んだ覚えはないわよ。
勝手に敗北宣言なんかして・・・・・・!」
上条「ほとんど力使い果たしてたんだろ?悟空のパンチ受けた腕も腫れ上がってるし、
帰ったら、湿布貼って、すり傷も消毒して絆創膏も貼っとかないとな」
217 = 134 :
美琴「だからって背負わなくてもいいわよ!1人で歩いて戻るくらいの体力はあるわよ!」
上条「この山道を?無理すんなよ。おんぶが嫌なら、お姫様だっこのほうがいいのか?」
美琴「!?な、なにいってんのよ!……もういいわ!」
美琴(でももし、私の前に割って入って、あのかめはめ波を防いでくれていなかったら……
また……助けられた、あの時みたいに……)
上条「あの~御坂さん、そんなにギュッと抱きしめられると、その、何というか、あなたの胸がですね」
美琴「ちょ、なによ!あんたそんなこと考えてたの!?最低!!」
上条「いててててて、頭をたたくな!コラ!」
218 = 134 :
~その日の夕食にて~
悟空「トウマ!かめはめ波を打ち消すなんておめ―も凄えじゃねーか!
今度はオラ、おめ―と勝負してえぞ!」
上条「か、勘弁してくれ」
クリリン「悟空、何の話だよ?」
悟空「クリリンがいないとき、オラとミコトで勝負したんだ!ミコトの技すっげ~んだぞ!」
亀仙人「なんと!?悟空と!?その絆創膏や、湿布の打ち身の原因は、悟空との勝負のせいか?
女の子が悟空とやり合ってよくその程度ですんだわい」
ランチ「まあ、美琴さんったら、強いのね」
美琴「い、いやそれほどでも……」
219 = 134 :
クリリン「で、どっちが勝ったんです?」
上条「それが、俺が途中で割って入っちゃって、試合中止になっちまった。、
だから次回に持ち越しだ。なあ?悟空?」
悟空「ん?そうなのか?……でもたしかにミコトは『まいった』って言ってねえな……
オラの方は如意棒使わせてもらったし」
美琴「ちょっと、あんた!」
220 = 134 :
クリリン「美琴さんて、女の子なのに強いんですね!」
ランチ「ほんと!凄いわ!」
美琴「いや、それは……」
亀仙人「ほれみんな、早く飯を食わんか、メシが冷めちまうわい」
悟空「そうだな!いっただっきま~す」
美琴「………」
222 = 134 :
~夕食後、家の外~
上条「なんだよ?ビリビリ、外に連れ出して。お互い今日は疲れてるんだから早く寝ようぜ」
美琴「ふざけんじゃないわよ!あんな風に庇われて、あたしが喜ぶと思ってんの!?」
上条「ああ、夕食の件か……、癇に障ったか?悪かったな」
美琴「そうやって、変に気遣われると余計に不愉快なのよ!今回の件だけじゃない。
あたしとあんたの勝負もそうよ!そういう勝ち負けなんてどうでも良い、って態度が気にくわないのよ!」
223 = 134 :
上条「……わかったよ、これからは気を付けるよ。それでいいだろ?」
美琴「だったら、今からあたしと勝負しなさい」
上条「・・・え?だって今日はおまえ、悟空との勝負で……」
美琴「だから気遣うなって言ってるでしょ!」
ビリビリビリビリビリ!
上条「うお!あぶねぇ!」
美琴「さあ!きなさい!」
上条「おいおい、まじかよ……」
224 = 134 :
美琴「来ないならこっちから……」
上条「!」
とっさに身構える上条、しかし、電撃はいつまでたってもこない。
その場にへたりこむ美琴
美琴「く、力が……」
上条「ほら、いわんこっちゃない」
225 = 134 :
美琴「……」
上条「部屋まで運ぶからな?よっこらっしょ」
美琴(こっちの気持ちには少しも気づいてない癖に)
上条「俺は、いつでも相手するからさ」
美琴(なんでそんなに優しくするのよ……)
上条「なあ、悟空と再戦するなら、まず俺から倒そうぜ」
美琴「いつも逃げ回って勝負しない癖に……」
上条「……」
美琴「……臆病者」
上条「…………」
上条(はあ、臆病者ですか、上条さんはちょっとショックですよ)
226 = 134 :
~美琴を寝室に運んだあと~
上条「なあクリリン、ちょっといいか?」
クリリン「なんですか当麻さん、明日も早朝から訓練ですし、お互い……」
上条「ちょっと聞きたいことがあるんだ……」
227 = 134 :
~そしてみんなが寝静まった深夜~
上条「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
上条「クソッ、情けねぇ!年下のクリリンの半分以下の練習メニューもこなせないなんて!」
亀仙人「何をしておるのかと思えば……、そういう熱血スポ根なノリはお主の性格じゃないじゃろう?」
上条「うわっ、じーさんいつの間に!」
亀仙人「ワシは武天老師と呼ばれる男じゃぞ?周囲の気の流れの変化くらい、
眠って居ても多少は察知できるわい」
上条「……はは、なんかもう……みんな凄いな、いろいろ」
228 = 134 :
亀仙人「だいたい生半可な秘密特訓で、悟空やクリリンに追いつけると思っておるのか?
悟空は生まれたときから山に籠って、祖父と野生生活をしておったし、
クリリンも長年道場で拳法を学んでおったのじゃぞ?基礎体力が違うわい」
上条「そうですよね……」
亀仙人「まあ、鍛錬は悪いことではないし、心意気は認めるがの、
記憶のことといい、頼まれたら断れない性格といい、
いつまでも1人で抱え込み続けるとろくなことが無いぞ?
一方通行のような奴を相手に運で勝ちを拾えるケースは稀じゃ」
上条「どうしてそれを!?」
229 = 134 :
亀仙人「ちょっとした読心術じゃよ。まあ波長の合う相手しか使えんがの。
お主の記憶を失ってからの過去はおおよそ把握した。
幻想殺しの能力も、脳内を読み取る術までは防げんようじゃの」
上条「そこまで、わかってたなんて……」
亀仙人「ワシはあちらの世界でのお主の行動について、あれこれ言える立場ではない。
仮にワシが闘うのを止めろと言っても、お主は自分の道を貫くじゃろう?
わしがお主に話しかけたのは別用じゃ」
上条「なんです?いったい?」
230 :
今思えばクリリンってサイヤ人のせいで隠れがちだが
超強いんだな 地球人最強だし
231 = 134 :
亀仙人「……神裂火織」
上条「は?」
亀仙人「お主のトモダチの神裂火織ちゃんじゃよ!あの子をワシに紹介してくれ!!!」
上条「だああああああ!このエロジジイ!結構シリアスな空気で親身に話しかけてくれるから、
ちょっと心を許したらこれだ!」
232 :
気円斬とかチートすぎるよな
233 = 134 :
亀仙人「あの張り出したおっぱい!きりりと端正な顔立ち!ドSとドMの要素を内包した類稀なる才能!
それに、惚れた男をとことん立ててくれそうな大和撫子な性格ってかんじじゃろ!?
今ワシの脳内で、女性用亀仙流胴衣を身につけて、パフパフして欲しいピチピチギャル第一位じゃ!」
上条「もう、それ以上喋らないでくれ!」
亀仙人「老い先短い、ジジイの頼みじゃ!頼む!!」
上条「あんた、前に不老長寿の薬飲んだって言ってたじゃねーか!」
亀仙人「あんなもん出まかせじゃい!」
上条「っていうかなんで『大和撫子』なんて言葉を知ってるんだよ!」
亀仙人「お主の脳内から学習した」(キリッ
上条「都合良すぎるだろ、その能力」
234 :
この亀仙人はカッコイイ
この美琴はDQN
235 = 134 :
そろそろ、体力が……
日曜日には完結するので、今日はこのへんで・・・・
眠い。
237 :
おやすみね
238 :
悟空容赦ねえなw
美琴の方は手加減してんのにw
239 = 232 :
してねえじゃん
240 :
二次創作のキャラにつっ込みいれてる男の人って…
241 = 238 :
>>239
本気の攻撃は毒電波とか10億Vだぞ
つかわざわざレールガンでコイン飛ばすのは手加減って言ってるじゃん
242 = 232 :
>>211に全身全霊って書いてある
手加減のソース
243 = 238 :
悟空は10億V食らってたのかw
ショック死するどころか人間溶けるぞw
244 = 232 :
地球人とサイヤ人を一緒にしてもらっちゃ困るなあ
早くソース出せや
245 = 240 :
おいおいその辺で勘弁してやれよ
246 = 232 :
247 = 232 :
248 = 238 :
>>244
そういや人間じゃなかったか、忘れてた
ソースは原作読めよ
249 :
これだから禁書厨は
こ れ だ か ら 禁 書 厨 は
こ れ だ か ら 禁 書 厨 は
250 = 232 :
何で人間じゃないこと忘れてんだよ原作読めよ
みんなの評価 : ★★★×4
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